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今日から春講座の受付が始まります!! NHK文化センター青山教室シャンパン講座 [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

2月22日(水)9時30分から春講座(4月~9月)受付開始!


昭和女子大カレッジ三軒茶屋からNHK文化センター青山に移動して4月で丸1年、早いです。
お陰様で青山校でも人気講座のひとつになっています!
4月からスタートする春講座の募集は今日から。お申し込みはお早めに!

講座タイトル:オーダーメイドなシャンパンレッスン 各メゾンの奥深さを愉しもう
開  催  日 :4月26日、5月24日、6月28日、7月19日、8月23日、9月27日 毎水曜日
詳細は、コチラで!

現受講生の皆さま
今月の講座は入手困難なメゾンのシャンパンです、お楽しみに!

成熟した日本市場のための見本市『VINEXPO TOKYO2016』 [インフォメーション]

VINEXPO JAPAN2014からVINEXPO TOKYO2016へ

ギヨーム・ドゥグリーズCEOとグザヴィエ・ド・エザギール会長()(2014年1月撮影)

2014年11月1日と2日、VINEXPO NIPPON2014 ヴィネクスポ・ニッポンが開催されました。
日本市場で活動する業界関係者のために考案された見本市だったのですが、プレス会見で「なぜ日本?」との質問が出ました。

エザギール会長は「日本に戻る感じです。2000年と2002年に東京でヴィネクスポを行いました。その後、ロケーションが良く、誰でも知っている国際都市香港(98年、2004年~)で開催していますが、我々にとっては日本がキーであり、洗練されたワイン市場であることを高く評価していることから決定しました」と回答。11月には予定通り、2日間の日程で催事を実施、主催側は「成功裏に終わった!」とのコメントを発表し、2年毎に実施との取り決めから、次回開催は2016年ということになりました。
そして・・・昨年11月15日と16日、ザ・プリンスタワー東京で、JAPANからTOKYOに改名した『VINEXPO TOKYO2016』が行われました。

来場者・出展者から高評価を受けたVINEXPO TOKYO2016

画像提供:VINEXPO TOKYO

600を超えるワイン&スピリッツ

長旅をしなくても世界のワイン&スピリッツのトレンドをひとめで見渡せる見本市
2000平方メートルの展示スペースに12か国数百のワイン産地から600を超えるワイン&スピリッツのブランドが一堂に会しました。

ユニオン・デ・グラン・クリュ・ド・ボルドー テイスティング2013ヴィンテージ

併催の『ユニオン・デ・グラン・クリュ・ド・ボルドー』
毎年恒例の来日試飲会、今回は2013年ヴィンテージでした!


ポムロール地区シャトー・クリネのオーナー一族ラボルド家のロナンさん
2003年に支配人に就任して以降、土壌分析に力を入れ、畑に適したぶどうを選択。メルローを多く植樹。ロナンさんは「メルローにとっては普通年のヴィンテージ、ゆえに例年よりボリューム感には欠けますが、早めに飲んで楽しんで。2013年は4000ケース(12本入)で約20%の減でしたが、その程度で良かった」とコメント
2016年は暑い年、春先には雨が多かったのですが土壌が水分を吸収、ドライな夏に耐え、ぶどうは綺麗に熟し、果実味も豊か、期待に応えられるヴィンテージとのことでした。


メドック地区サン・ジュリアン村シャトー・ラグランジュの椎名敬一副会長
「開花期(6月の途中まで)が寒くて例年より10日以上遅れ、その後、夏は暑くなったので、ある程度熟成は進みました。ただ、雨のなかでの収穫だったので気を遣いました。2013年は全体の20%減。タンニンは分厚くなく、未熟でもないので、若いうちからバランスが取れたワインです。長熟タイプではありませんが10年くらい熟成させられます」と椎名副会長
私はラグランジュ独自の清涼感が和の素材をうまく引き立ててくれると思っています!


ソーテルヌ地区のシャトー・ド・ファルグ!
2013年の甘口ワインは全体的に上質でリッチ


2つのシャンパンセミナー

ランソンのシェフ・ド・カーヴ(最高醸造責任者) エルヴェ・ダンタンさんがニューフェイスを紹介
2月28日に日本デビューする600本限定発売の『クロ・ランソン2006』、本邦初のお披露目!


ダンタンさんはメゾンの顔NV『ブラックラベル・ブリュットNV』、長期熟成タイプの『エクストラ・エイジ・ブラン・ド・ブラン』、そして『クロ・ランソン2006』の3アイテムを解説。MLFを行わないランソンは長い瓶熟を取ることでシャンパン本来のスタイルを表現しています。


ギヨーム・ドゥグリーズCEOとジョン・アルヴィット・ローゼングレンソムリエ

2016年世界最優秀ソムリエコンクールアルゼンチン大会の覇者スウェーデン代表のジョン・アルヴィット・ローゼングレンさんが初来日。冒頭、CEOからの質問に答え、「シャンパンはコンクールに於いて大事な位置にあり、同大会ではマグナムサイズを15脚のグラスに均等にサービスする課題がありました。今日のように皆さんの前で話ができるのも、実はシャンパンにたくさんのお金をつぎ込んで勉強してきたからです」と笑顔で語っていました。

セミナーはローゼングレンさんに、シャンパンメゾンのボランジェやローラン・ペリエグループでの勤務経験があるCEOが質問を投げかける形で進行。4種の異なるシャンパン、ノン・ドゼの 『ルイ・ロデレール ブリュット・ナチュール フィリップ・スタルクモデル2009』、白ぶどう100%の『バロン・ド・ロスチャイルド ブラン・ド・ブランNV』、大容量&3品種ブレンドの『シャンパーニュ・コレ マグナム』、黒ぶどう100%の『マイィ ブラン・ド・ノワールNV』をテイスティングしながら、各メゾンの特徴、供出温度、大容量ボトルでの熟成、料理との相性等について言及しました。

受講者からの質問を聞いていて、シャンパンに精通している方々が多いと感じました。そのような意味から、マスタークラスと銘打ったセミナーで、ローゼングレン世界最優秀ソムリエが講師だっただけに、もう少し切り込んだ内容でも良かったのではないかと思いました。

ローゼングレン&AWMB会長とのオーストリアワインセミナー

画像提供:VINEXPO TOKYO


ローゼングレンさんの解説と、世界中を飛び回り、オーストリアワインの伝道に余念がないヴィリー・クリンガー会長の高度なフォローによる中身の濃いセミナーでした。


最初に供出されたフレッド・ロイマーのゼクト“ブリュット・ロゼNV”はフレッシュ&爽快、シトラス系果実やミネラル感があり、とても可愛い泡もの(ツヴァイゲルト58%、PN35%、CH7%)、同国の新しいスパークリングとして注目できそうです。


最後はヴァインリーダーが造る味わい豊かなアイスヴァイン、リースリングの魅力全開!
今回のセミナーでは、ツヴァイゲルト、ブラウフレンキッシュ、ザンクト・ラウレント、ピノ・ノワールのワインも紹介、白ワインだけでないオーストリアの今を伝えました!


現地オーストリアでもセミナー、イベント等のオーガナイズが完璧なAWMBなので、90分間で11アイテムをスムーズに紹介する展開もお見事、敬意を表します!


セミナー終了後、ローゼングレン世界最優秀ソムリエにポーズを取っていただきました!


コマンドリ―・デュ・ボンタン・メドック&グラーヴ・ソーテルヌ&バルザック・ガラ・ディナー

会場のザ・プリンスタワー東京からグランドハイアット東京に移動してガラ・ディナー


光栄なるお招き! 
ヴィネクスポ東京の開催を祝い、15日の夜に行われたディナーの招待状


画像提供:VINEXPO TOKYO

ボンタン騎士団の授与式メンバーにシャトー・ラグランジュの椎名副会長発見!
栄えある受章者のなかには中田英寿さん、加茂文彦ソムリエ、信国武洋ソムリエのお姿も


カクテルレセプションではクロ・フロリデンヌ白2012、シャトー・クレマン・ピション2009、シャトー・レ・ジュスティス2008がサービスされました。


私はネゴシアン『ユリゼ・カザボン』のテーブルで、ジョージ・クルーニ似の紳士フランソワ・ドゥグア社長(私の左隣)からのお招きでした。ウィラハン麻未さん(私の右隣)のおかげです!


ディナーにはシャトー・ラトゥール・マルティヤック白2012、シャトー・タルボ2005、シャトー・スミス・オー・ラフィット2003、シャトー・ギロー2008が登場


私のお席に立ち寄ってくださったスミス・オー・ラフィットのコマーシャル・ディレクター ルドヴィック・フラディンさん、3日連続でお会いできてラッキー!


各ブースで

シャンパン・マイィのブースではジャン・フランソワ・プレオ社長が対応
『レ・エシャンソン2006』は同メゾンの最高級レンジPN75%とCH25%のブレンドでドザージュは6g/L、凛としたスタイルです。セミナーにもマイィのブラン・ド・ノワールが出ていましたが生地の綺麗さはホント秀逸


新参のシャンパンメゾン『ジーパー』のブースでヴィネクスポ東京のゲスト『神の雫』の著者亜樹直(樹林伸さんと姉のゆう子さん)さんと遭遇。ジーパーという名でシャンパン製造を始めたのは1949年からで、現オーナーはニコラ・デュボワさん(画像最左)です。


淡いバラ色のロゼ、グランドキュヴェ・ロゼはCH88%、PN12%のブレンドで、ドザージュは6g/L。ここでボトルの形状にご注目!

ミシェル・レイビエと同じ瓶形

ジーパーのボトルを見ていて、「似てる!」と思い、「シャトー・コス・デストゥルネルがシャンパーニュ地方で造る『ミシェル・レイビエ』と同じような瓶形ですね」と質問してみたところ、これがビンゴでした!
「ジーパーを入手したのは2009年で、レイビエグループと提携してメゾンを運営しています」とニコラさん。ボトルの首が短く細いのが特徴。これは酸素に触れる面積が狭いので酸化し難いという利点があるようです。


南アフリカ共和国のユニワインズのダッシュボッシュはマスカット・オブ・アレキサンドリア100%の酒精強化ワイン、樹齢100年超えのぶどう樹で生産量は2500本のみ。これは2年前に現地訪問した時に一目惚れならぬ、一飲して惚れ込んだ甘露なワインです。


世界に向けて発信著しいギリシャ、多くのワインが並べられ、ワイン関係者の関心を集めていました。セミナーではギリシャ初のマスター・オブ・ワインのコンスタンティノス・ラザラキスMWが、〝アシルティコ〟について語ったようです。


画像提供:VINEXPO TOKYO


南東ヨーロッパにある小国モルドバ。西はルーマニア、北・東・南はウクライナの国境に接しています。今回初参加のNOVW(モルドバ共和国ブドウの木とアインの国営機関)のブースでテイスティング!
114,000㌶の畑から1億1千万㍑のワインを生産しており、主要産地はヴァリュール・ルイ・トライアン、ステファン・ヴォーダン、コードルの3ヶ所で90%の生産量を締め、世界50ヶ国以上に輸出、ぶどう品種は欧州系品種73%、コーカサスの品種17%、土着品種10%


モルドバのスパークリング初体験。シャトー・ヴァルテリのスプマンテ・クラシコの品種はCH100%、白い花や柑橘系果実のニュアンス、上を目指して頑張っている泡ものという印象、今後のさらなる向上に期待!

ヴィネクスポ東京への期待

2013年からヴィネクスポCEOとして活躍しているギヨーム・ドゥグリーズさん

ヴィネクスポ東京は、日本市場のニーズに合わせた特別仕様なので、ボルドーや香港に於けるヴィネクスポとは異なります。前者は日本というひとつの国の市場にワイン&スピリッツを紹介する場であり、後者は各国の生産者と出会うために世界中からバイヤーが訪れる場になっています。

開催後、ドゥグリーズCEOはプレスリリースで、「ヴィネクスポ・ブランドが一市場の持つ特別な需要に応えるノウハウがあることを明確にしました。今回の来場者数は2014年の33%増と大幅に伸びており、日本における今後のヴィネクスポ・イベントの基盤を築いたと言えます」とコメントし、それを証明していました。

今回、ユニオン・デ・グラン・クリュ・ド・ボルドーとの併催やプロだけでなく、ワイン愛好家に門戸を広げことが来場者増につながったと思っていますが、2年後も、東京に居ながらにして、世界のより多くのワイン&スピリッツのトレンドが見渡せる場になることを期待したいです!

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NHKみんなの歌 第8集〝ラ・ゴロンドリーナ〟でプレイバック [気の向くままに]

メキシコ民謡〝ラ・ゴロンドリーナ〟

みんなの歌で使われた当時の歌集

1968年のメキシコオリピックの閉会式で使われていた名曲〝ラ・ゴロンドリーナ(つばめの意味)〟はメキシコでは別れの曲として親しまれています。
純真無垢だったず~っと昔、私はこの曲とご縁があり、作詞をするチャンスをいただきました。

今日、ネットサーフィンで、みんなの歌、ラ・ゴロンドリーナ、ウキぺディアに飛んでOoh la la、ビックリ! そこにあった紹介文には・・・

日本では、青木富 (現在の字は青木記載)美子が訳詞、サトウハチローが補作詞を担当し、日本語版が作られた。詞の内容は、毎年春になると必ず自分の住む町へと戻ってくるつばめを愛おしく思う気持ちを歌ったもので、原詞とは大幅に内容が異なっている。

つばめを愛おしく思う気持ち、との文面を見て、とても嬉しく思いました。



「コーラス部の発表会で新曲を披露したいので、青木、これから聞かせる曲に詞を書いてくれないか」と音楽の石澤先生から言われ、億面もなく、引き受けて書いたのが、このラ・ゴロンドリーナの詩です。この時は曲だけで歌詞はありませんでした。そして、みんなの歌の担当、佐々木史子ディレクターが先生の知人だったことで、私の拙い詞が目に留まり、「みんなの歌で使いましょう」という流れに。

ただ、若輩者の詩なので、大家サトウハチロー先生に見ていただこうという話になって、佐々木ディレクターに連れられて文京区のお宅に伺いました。私はかなり緊張していたので、何を話したか記憶にないのですが、ニットのお帽子のサトウハチロー先生の姿ははっきり覚えています。

ラ・ゴロンドリーナの原語はスペイン語ですが、NHKのみんなの歌は訳詩ではなく、曲のイメージから完成させた作詞です。原詩と大幅に内容が異なっているという記述に対する答えは、前述のような理由です。

Youtubeに発掘版がありました。
音声があまり良くないので、ボニージャックスのお声が生かされていませんが、10代早々の純な時の作詞なので聴いていただけると嬉しいです!
https://www.youtube.com/watch?v=Z8ckD9utHfE

懐かしい〝つばめ〟に愛を込めて!


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3月17日オープン! シャンパンの新殿堂『六本木テラス フィリップ・ミル』@東京ミッドタウン [シャンパン]

瀟洒なたたずまいのシャトー・レ・クレイエール
シャンパーニュ地方の中心都市ランス市内にあるシャトー・レ・クレイエール

庭園に囲まれたシャンパーニュ地方トップのレストラン&ホテルで、ルレ・エ・シャトーの加盟メンバーでもあります。メインダイニングの〝ル・パルク〟は2012年にミシュランのニツ星を獲得。
歴代のシェフには帝国ホテルのメインダイニング〝レ・セゾン〟で活躍中のティエリー・ヴォワザン氏やティエリー氏の師にあたるジェラール・ボワイエ氏などがいらっしゃいます。
現在のシェフは1974年生まれのフィリップ・ミル氏、シャトー・レ・クレイエールに星を取り戻した立役者です。2011年にはM.O.F.(フランス国家最優秀職人賞)を獲得しています。来月、そのミル氏が東京ミッドタウンに優雅なシャンパーニュサロン『六本木テラスフィリップ・ミル』をオープンします。ちなみにオープン日はフィリップ・ミル氏の43歳の誕生日!!

(株)ひらまつとニツ星シェフ フィリップ・ミルの業務提携

7日に行われたひらまつメディア懇親会で、陣内孝也代表取締役社長が概要説明

日本全国でレストラン・ホテル展開をしている『ひらまつ』が、3月17日に東京ミッドタウンガーデンテラス4Fのレストラン『ボタニカ』を『六本木テラス フィリップ・ミル』として リニューアルオープン。
ひらまつとミル氏とのつながりは、ボキューズ・ドール国際料理コンクール日本代表シェフ長谷川幸太郎氏(ひらまつ取締役/ラ・フェットひらまつ総料理長)によるもので、ミル氏は長谷川シェフのサポートメンバーの一員です。年間の来日予定回数は4回程度(本人あるいはスタッフ)


六本木テラス フィリップ・ミルのイメージを反映させたボトルディスプレイ
扱いアイテムは80以上、月替わりシャンパン(5~6アイテム)も楽しみ!


シャンパンは椨(たぶ)エグゼクティブシェフソムリエが中心となって、上原支配人、日紫喜(ひしき)総括ソムリエがセレクト、大いに期待できます!


エグリ・ウーリエを筆頭にレコルタン・マニピュランも豊富


ハウスシャンパーニュはドゥラモットのブリュット、ブラン・ド・ブラン、ロゼ(左から


ドゥラモットのロゼはピノ・ノワールとシャルドネのブレンド


メディア懇親会に用意されたフィンガーフード


シャンパンと好相性のビスキュイ・ド・シャンパーニュ!


春を感じさせるおもてなし


六本木テラス フィリップ・ミル基本情報

店 名: 六本木テラス フィリップ・ミル
住 所: 東京都港区赤坂 9-7-4 東京ミッドタウン ガーデンテラス4 F
電  話: 03-5413-3282
価 格: ランチ @3,500~/ディナー @8,000~ 各サービス料10%別
定休日:なし
席  数: ダイニング 80 名/ 個室4部屋(2名~12名)
https://cdplus.jp/company/download/240498/98027.pdf

シャンパンラバーさんには興味深い新スポットになるはずです。
六本木にはシャンパンが良く似合います、来月のオープンをお楽しみに!!

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ジャン・バティスト・レカイヨン醸造責任者が語ったシャンパン『ルイ・ロデレール』のすべて [来日したワイン生産者&関係者]

1776年創業のシャンパンメゾン『ルイ・ロデレール』

画像協力:エノテカ



初来日したルイ・ロデレール副社長兼栽培・醸造責任者のジャン・バティスト・レカイヨンさん
1989年入社、カリフォルニアや豪州での経験を経て1994年にシャンパーニュに戻り、1999年醸造責任者に就任。2006年からロデレールグループが生産する全ての総括を担っています。


同社はポルトガルの『ラモス・ピント』、シャンパンメゾンの『ドゥーツ』、ボルドーの『シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド』等を所有

ルイ・ロデレールの特徴
ルイ・ロデレ-ルは家族経営のメゾンで、現社長は7代目のフレデリック・ルゾーさんです。シャンパン業界で、ひときわ輝く存在感を誇示している同社の際立つポイントは・・・

栽培面
■ぶどうの75~80%が自社畑
現在240㌶(GC26㌶、PC87㌶)を所有。フィロキセラ禍で多くの人が畑を手放した1880年代に初めてヴェルズネイに100㌶(1845年)取得、世界恐慌でシャンパン業界が停滞していた1929年にも多くの畑を入手。これが自社畑拡大の基礎になっています。すべてのヴィンテージシャンパンは自社畑のぶどうでまかなわれています。自社畑だと細かいチェックができるので、より良いシャンパン造りのための大事な要因になります。
■ビオディナミ農法
取り組みは十数年前。すべての作業はカレンダーに添って実施。『クリスタル』と新アイテム『ブリュット・ナチュール・フィリップ・スタルクモデル』にはビオディナミのぶどうを使用
■マサル・セレクション
クリスタルを構成しているピノ・ノワールとシャルドネはルイ・ロデレールの〝メモリー〟を反映させた昔からの遺伝子的な多様性を備えた苗木を使用
マサル・セレクションはマス・セレクション、集団選抜と呼ばれるもので、畑から優秀な株を複数選び、補木を取って苗木をつくり、元の畑に戻す方法。代々引き継がれてきた自分の畑で、時間をかけて優秀な株を選抜し、それを苗木として使用するので、テロワールに即したものと言える。苗木はクローン苗が一般的になる前に植樹された畑の株でなければならない。株は例えば、果実の豊かさ、果皮の厚み、果粒の大きさ、香りや酸の強弱等、これらが混在することで、複雑味のある表現ができる(筆者記載)
■樹齢
ひとつの基準として25年超のぶどう樹はクリスタルに使用。クリスタル用のぶどう畑で25年以下の樹はブリュット・プルミエNVに使用。25年以下のワインは大樽で3年間熟成させ、リザーヴワインとして活用


醸造面
20世紀前半のワイン造り同様、できるだけ手を加えないスタイル
240㌶は410区画に分類、それぞれ単一畑と同じ捉え方で醸造を行っています。
■MLF
必要に応じて行うが、ヴィンテージシャンパンには行わない方針
近年では2010年、2011年には実施。2012年、2015年、2016年はノン・マロ
MLFをしない理由は「フレッシュな味わい、正確な味わいを残すため」とレカイヨンさん
■醸造施設
7ヶ所に施設(クリスタル、クリスタル・ロゼ、ブラン・ド・ブラン等)があり、個々に対応
■5気圧
シャンパンは通常6気圧ですが、ルイ・ロデレールのアイテムは5気圧(平均5.2気圧)。この方針は1930年頃からで、ブラン・ド・ブランは4気圧
2次発酵で添加する糖分は炭酸ガスを造るのが目的。結果的にアルコールがあがる。24gの糖分がすべてアルコールに変わった場合は約1.5%に相当。但し、この数値は2次発酵の温度、酵母によって若干変化する。シャンパンに必要なガス圧は20度で5気圧以上。 ◇4気圧(10度)=5.4気圧(20度) 補糖16g/Lあたりアルコール約1% アップ ◇5気圧(10度)=6.8気圧(20度) 補糖20g/Lあたりアルコール約1.2%アップ ◇6気圧(10度)=8.2気圧(20 度) 補糖24g/Lあたりアルコール約1.5%アップ (筆者記載)



(左から)
メゾンの顔『ブリュット・プルミエNV』、『ブリュット・ナチュール・フィリップ・スタルクモデル2009』、『ブリュット・ヴィンテージ・ロゼ2011』、『ブリュット・ヴィンテージ2009』、『ブラン・ド・ブラン ヴィンテージ2010』、『クリスタル2009』

ブレンドの妙 ブリュット・プルミエNV
PN40% 、CH40% 、M20%(5%くらい前後
ベースワイン(2012年/14GCと37PCの51区画)70%、リザーヴワイン(7VT)30%
65%前後が自社畑で残りは毎年同じ契約農家からの買付ぶどう。現行のプルミエはベースワインが力強かったので、リザーヴワインは優しいタッチのものを選択

レカイヨン:看板商品であり、ベースとなるヴィンテージの味を感じるのでマルチヴィンテージではなく、NVと呼びたい。最初に清涼感、その後、舌の中ほどから付け根にかけてソフトでベルベットのような滑らかな感触、舌の付け根に塩味。
ドザージュ量は9g、15年前は12~ 13g/ L。減量の理由は気候の変化と栽培条件(15年前から化学肥料、除草剤の不使用)で、ぶどうの熟度によるもの。ドザージュの役割は酸味と甘味のバランスを保つことであり、このシャンパンはMLFをしていないので、酸が高い。ゆえにドザージュは多め(9g/L)。MLFを行って酸味を下げた状態であればドザージュ量は4gで十分。リリースしたばかりのブリュット・プルミエはリザーヴワインの味が顕著なので、3~4年保存して、熟成のポテンシャルが出てきた頃に飲むとベースヴィンテージ(2012年)が良くわかる。1998年からアプリで詳細情報を公開中

感性に訴えかけるブリュット・ナチュール・フィリップ・スタルクモデル2009

「ノン・ドゼを造ろうと思ってトライしたのではない。ぶどうが熟したので何も手を加えないで、ミニマリズム(極限まで無駄を省く)で行こうと決め、完成したのがこのキュヴェ」とレカイヨンさん


フレデリック・ルゾー社長とフィリップ・スタルクさん 画像協力:エノテカ

PN55%、CH20%、M25%
ヴァレ・ド・ラ・マルヌのキュミエールのぶどうはビオディナミで栽培。ぶどうの特徴を最大限に生かすため、3品種を同時に収穫。発酵はステンレスタンク70%、木樽30%、5気圧弱を目安に熟成させ、ノン・ドゼで生産。
[バー]追加情報:自社畑のキュミエールではM(ムニエ)を栽培しています。ただ、極小区画なので、PNとCHを全面に出しています。

レカイヨン:フィリップ・スタルクとのコラボは、今までにないものを作りたいとの思いがあったからそれを実願するために、彼のインスピレーションを生かして、極限までそぎ落としたシャンパンを造った。2006年、2009年に続く、次のヴィンテージは2012年。粘土石灰質土壌由来のまるみがあり、早い段階から塩味を感じる。口中では幅広で密度があり、濃厚で凝縮感がある。単一畑で品種が固定しているので、ヴィンテージで個性が異なる。2006年は暑かったので力強さ、ふくらみがあり、2009年は暑かったものの、2006年程ではなかったのでシャープでエレガント



ビオデイナミへの取り組みは十数年前から


ノン・ドゼのきっかけは「10年前に自然農法の提唱者福岡正信氏の思想に影響されたから」とレカイヨンさん。福岡さんは2008年に他界なさいましたが、アンセルム・セロスも福岡シンパ

独自製法のブリュット・ロゼ2011

PN63%、CH37%
粘土石灰質土壌(キュミエール)のピノ・ノワールと石灰質土壌のシャルドネを使用
2011年は難しいヴィンテージ、生産したのはロゼとブラン・ド・ブランの2アイテムだけ
ピノ・ノワールを低温(4度)で7日~10日間マセレーション(セニエ法)。色を抽出したピノにシャルドネのジュースをブレンドしてアルコール発酵。木製発酵槽22%

レカイヨン:ピノ・ノワールは朝方収穫すると朝露がついてしまうので、午後に行う。南向き斜面で収穫したピノは酸味が低いので、フレッシュなシャルドネを加えて発酵させることで、調和がとれた味わいになり、瓶内熟成をした時にその特徴が出てくる。香りはブラッドオレンジ、酸味の印象が強いので、黒いグラスで試すとロゼではなく、フレッシュな白ワインだと思うはず。発酵に木樽を使うことで、スモーキーなニュアンスが出てくる。クリスタル・ロゼも同製法。違いはぶどうの出所で、ピノはアイ、シャルドネはアヴィズとメニル・シュル・オジェ




クラシックなスタイルのヴィンテージ2009
PN70%、CH30%
ピノ・ノワールは1845年に初めて購入したヴェルズネイの畑、北東向き斜面、冷涼エリアなので新鮮なぶどうが収穫できる。ぶどうがフレッシュなので木製発酵槽30%を使い、まろやかさを表現

レカイヨン:クラシックなシャンパンの味わい。マリアージュのヒントとして最初にピノベース、最後にシャルドネベースにするのがロデレールスタイル。フルコースで合わせるなら、最初にロゼ、次にブリュット・プルミエ、ヴィンテージ、クリスタル、そしてブラン・ド・ブランを最後にすることで、口中をリフレッシュさせることができる。このシャンパンは粘土質と石灰質土壌から構成されているので、味わいにも最初に粘土、後から石灰質のニュアンス

4気圧のブラン・ド・ブラン2011
CH100%
アヴィズ(地下水が少ない乾燥した土壌)の4区画のぶどうを使用。グラン・クリュになればなるほど石灰分が多く、土壌の特徴としてぶどうはゆっくり熟す。シャルドネは香りや果実味をより多く出すために少しだけ遅らせて収穫。発酵はステンレスタンク80%、木製発酵樽20%

レカイヨン:ルイ・ロデレールのアイテムのなかで一番ガス圧が低いシャンパン。泡が前面に出るのではなく、最初にワインの塩味を感じ、後から、泡を感じるように設計。ぶどうの熟度が高いのでMLFはしていない。石灰質土壌のシャルドネは鋭角的な味わいで、舌に直接働きかけてくるような広がりがある。2010年ヴィンテージは難しい年だったが、アヴィズのぶどうは熟度も高く、良いぶどうが収穫できた。

王者の風格クリスタル2009
PN60%、CH40%
1876年ロシア皇帝アレクサンドラ2世の要請により誕生したシャンパン。石灰土壌でPNを栽培すると低収量。結果としては香り・味わいに凝縮感が出る。PNの畑はヴェルズイ、ヴェルジ、ボーモン・シュル・ヴェスル、アイの4つのGC。すべて丘陵の中腹。クリスタルの畑は全部で45区画、実際に使うのは32区画。ぶどう樹は25~82年で平均樹齢42年。ブレンドを決めるのは収穫年の冬で1か月を要する。ピュア、チョーキー、プレサイズ(寸分の違いもない)であることがスタイルの基本。今後リリースするヴィンテージは2008年、2012年、2013年、2014年、2015年 2016年

レカイヨン:2009年はリリースの順序を入れ替えたヴィンテージで、これはメゾン初のこと。クリスタル2009は2016年に発売したが、2008年はまだ熟成中。ドザージュ量を1g減らして8g/Lにしたのも初めて。今までのクリスタルのなかで一番ドザージュ量が少ない。
クリスタルはビオディナミに転換中で2020年には100%ビオディナミのぶどうで生産する予定。ドザージュ量を下げたのは熟度が高かったことに加え、ビオディナミ農法だと、味わいに力強さと奥行きが出るので、通常年より1g下げることに成功した。
若いので奥行きはまだ出ていないが、石灰土壌由来のニュアンス、熟成のポテンシャルは感じるはず。飲む2~3時間前に抜栓を!


2008年と2009年のリリースを入れ替えた理由
順番を変えようと考え始めたのは3~4年前。2008年はタイトで、1988年(PN40%、CH60%)と似ている。通常では考えられないくらいポテンシャルがあり、熟成期間が長い。粘土質のシャンパンなら、そのままの順番で出したが、石灰質のシャンパンは熟成がゆっくり進むので決断した。
クリスタルは全部瓶詰めするのでななく、一部大樽でキープしている。樽は瓶より早く熟成するので、将来的に瓶詰めされたクリスタルの変化が予想できる。


シャンパン講座でマスタークラスセミナーを再現

2017年最初の講座で、ルイ・ロデレ-ルの6アイテムを再検証

左から
#1:ルイ・ロデレール ブリュット・プルミエNV
生産者: ルイ・ロデレール
ぶどう品種:PN40%、CH40%、M20%
ドザージュ:9g/L
価格: 6,800円(税別)

#2:ルイ・ロデレール ブリュット・ナチュール・フィリップ・スタルクモデル2009
生産者:ルイ・ロデレール
ぶどう品種: PN55%、CH20%、M25%
ドザージュ: 0g/L
価格: 15,000円(税別)

#3:ルイ・ロデレール ブリュット・ヴィンテージ・ロゼ2011
生産者:ルイ・ロデレール
ぶどう品種:PN63%、CH37%
ドザージュ:9g/L
価格: 10,000 円(税別)

#4:ルイ・ロデレール ブリュット・ヴィンテージ2009
生産者: ルイ・ロデレール
ぶどう品種:PN70%、CH30%
ドザージュ:9g/L
価格: 10,000円(税別)

#5:ルイ・ロデレール ブラン・ド・ブラン・ヴィンテージ2009
生産者:ルイ・ロデレール
ぶどう品種:CH100%
ドザージュ:9g/L
価格: 15,000円(税別)

#6:ルイ・ロデレール クリスタル2009
生産者:ルイ・ロデレール
ぶどう品種:PN60%、CH40%
ドザージュ:8g/L
価格:32,000円(税別)


石灰質土壌由来の〝凛〟としたスタイル、エレガント!
ブラン・ド・ブランは2009年ヴィンテージ(セミナーは2010年


シャンパンの状態も完璧、充実した2時間になりました!




ドザージュ後の瓶内熟成に興味を持っていたので、ドザージュの有無で、瓶内熟成はどのように変化するか、質問させていただきました。

レカイヨン:ドザージュすると瓶内で抗酸化(酸化を防ぐ)の働きをしてくれるので、ノン・ドゼのものは、ドザージュをしているものより、熟成のポテンシャルは短いかも知れません。ちょうど1週間前に2006年を試す機会がありました。酸化はしてなくて、健全な状態で熟成していました。(1)原料ぶどうがビオディナミで栽培されている。(2)発酵にオーク樽を使っているので木樽からタンニンが溶け込むことで、それが抗酸化の働きをしている。(3)酸が高い。
これら3つの要素で、ドザージュをしなくても、ポテンシャルはまだまだあるのではないかと思っています。

レカイヨンさんの解説を伺いながら、私は彼の優秀さに通じるある方を連想していました。
昨年3月に逝去なさったシャトー・マルゴーの総支配人ポール・ポンタリエさんです。ポンタリエさんはパリ国立農業大学に入学し、その後、モンペリエ国立高等農業大学でぶどう栽培&ワイン醸造を習得。シャトー・マルゴーで30年以上にわたり、総支配人兼最高醸造責任者として活躍なさいました。

輸入元エノテカのサイトにあった 「フランス国立農業学院で醸造と栽培の両部門を首席で卒業」というレカイヨンさんの紹介文を見て、その共通性にひとり納得。
天才醸造家とお目にかかり、お話を伺えたことはとても光栄でした!

エノテカ様にはマスタークラスセミナーでお世話になりました。またNHK文化センターのシャンパン講座でもデータ等のサポートをいただき、感謝しております、ありがとうございました!!


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〝テイスト・ナパヴァレー〟でナパワインと肉料理の相性を探る! [来日したワイン生産者&関係者]

TASTE NAPA VALLEY


ナパヴァレー・ヴィントナーズ(NVV)主催の「TASTE NAPA VALLEY(テイスト・ナパヴァレー)」が1月17日から1月20日までの4日間にわたり、東京・大阪・京都の3都市で開催されました。これは2年に1度、日本国内で催されるワイン生産者の来日イベントで、今年は15ワイナリーが参加。ワイン業界関係者対象のセミナーや試飲会およびワイン愛好家向けのメーカーズディナー等で、ナパヴァレーのワインの魅力を紹介しました。

期間中、8ワイナリーが参加したセミナー「ナパヴァレーワインと肉料理の相性を探る」にお邪魔してきたので、肉料理をメインにしたワインと料理のペアリングについてまとめておきます。
セミナーでは、CIA(カリナリー・インスティテュート・オブ・アメリカ)を卒業後、カリフォルニア料理のスペシャリストとして活躍しているNVV日本事務所の小枝絵麻さんがMCを担当。
ペアリングに関しては、カリフォルニアワインに精通している西麻布『ルエ・ヴェル・ロール』の千葉和久ソムリエのコメントをベースにしながら、小枝さんがワインと4つの肉料理(供出順に、塩&タレの焼鳥、ハンバーグ、牛カツ、焼肉)との相性を解説しました。

セミナーに参加した8ワイナリー
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右から)トレフェセンのジョン・ルエルCEO、トゥーミー&シルバー・オークのヴィヴィアン・ゲイ インターナショナル・セールスマネージャー、サン・スペリーのエマ・J. スウェインCEO、ケークブレッドのニコール・カミングスさん、シレノスのスコット・メドウズジェネラルマネージャー、レイモンドのリ・アン・リードさん &ダリオッシュのダニエル・デ・ポロ社長

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NVV日本事務所の小枝絵麻さん

ワイナリー&ワインついて


1) トレフェセン・ファミリー・ヴィンヤード /2014ドライ・リースリング
オーク ノール地区、1968年創業、来年50周年、家族経営でぶどうはすべて自社畑、冷涼エリアでエレガントなワインを産出。ドライ・リースリングはぶどう畑をそのまま表現したぶどうなので樽は使わず、非MLF、12月に瓶詰め、料理に合わせやすいワイン

2) レイモンド・ヴィンヤード/2013リザーヴ・セレクション・メルロ
ラザフォード地区、1970年創業のワイナリー。創始者ロイ・レイモンドは1933年からベリンジャーで働き、当主の孫娘と結婚。ベリンジャーがネスレに買収されたのを機にレイモンド・ヴィンヤーズを興す。1974年に植樹してワイン造りを開始。2009年にレイモンドが引退、現在オーナーはジャン・シャルル・ボワセ(JCB)。リザーヴセレクションメルロはME90%、CS9%、プティ・シラー1%のブレンド、フレンチオーク熟成18ヶ月、平地のぶどうのワイン

3) トゥーミー・セラーズ/2012メルロ
1999年創業、オーナーはシルバー・オーク(CSに特化)。CS以外のワインを生産したいということで興したワイナリー。ぺトリュスやドミナスでワイン造りの経験を持つワインメーカーによる伝統的な製法。メルロはすべて単一畑。2012のメルロはME80%、CF16%、PV4%のブレンド、フレンチオーク熟成13ヶ月(32%新樽)

4) シレノス・ワイナリー/2013 カベルネ・フラン
オークノール地区、1968年創業、CS、CF、PVを植樹し、少量のワイン生産とぶどう販売(モンダヴィ・ワイナリーのリザーヴに使用されていた)を経て、本格的なワイン造りに着手。2013カベルネ・フランは年間50ケースの希少ワイン(日本へは10ケース)、5%程度アメリカンオークを使うことで、スパイシーな風味を表現。CF75%、CS15%、PV10%のブレンド

5) シルバー・オーク・セラーズ/2012カベルネ・ソーヴィニヨン
1972年ダンカンファミリーが立ち上げ、現在3代目。米国のステーキハウスで人気のアイテム。創業以来の方針は■カベルネだけを生産(現在2アイテム)■樽はアメリカンオークを使用。ミズーリー州に樽工場を所有、2012カベルネは米国(2月発売予定)より、日本先行披露。樽熟成24ヶ月(新樽100%)後、瓶詰め24ヶ月、市場に出るまで4~5年を要す。CS80%、ME10%、CF7%、PV3%のブレンド

6) ケークブレッド・セラーズ/2013カベルネ・ソーヴィニヨン
ラザフォード地区、1973年の創業以来、ぶどう栽培から販売までケークブレッド夫妻と息子夫妻が仕切るワイナリー。2013カベルネ・ソーヴィニヨンはナパヴァレー全域のぶどう(温暖なエリアから冷涼なエリアまで)を使ったワイン。契約農家の5つの異なる畑の300区画のワインを個々に100%フレンチオーク(新樽50%)で6ヶ月熟成させ最終ブレンド。仕上げたワインは再度フレンチオークに戻し12ヶ月熟成。ブレンド比率はCS81%+CF、ME、PV

7) サン・スペリー・エステート・ヴィンヤーズ&ワイナリー/2013エステートカベルネ・ソーヴィニヨン
1982年創業、ナパヴァレーに2つの自社畑620㌶(うち植樹されているのは3分の1)、ワインはすべて自社のぶどうを使用。土壌13タイプ、品種も様々。ラザフォードではCS、ME、CF、PVを栽培。2013カベルネ・ソーヴィニヨンはフレンチオーク熟成18ヶ月、CS86%、PV8%、マルベック6%をブレンド
 
8) ダリッシュ/2013カベルネ・ソーヴィニヨン
1997年創業、3つの自社畑(各30エーカー)を所有、ワイナリー周辺(スタッグス・リープ地区の南)、オークノール(ME、ヴィオニエ、シラー)、標高600メートルにあるマウントヴィーダー(CS、ME、CF)。2013カベルネ・ソーヴィニヨンはCS80%、ME10~12%、CF6~8%(年による)、山のぶどうを40%使っているので、重量感とエレガントさを備えたワイン

ナパワインとのペアリング


■ワインは8種類
前列左から1)~4)、後列左から5)~8)
■ブリッジ食材は12種類
手前左から万能ネギ、黒胡椒、わさび、フェンネルスパイス、ドライハーブスパイス
奥左から煮切り赤ワイン、とんかつソース、ゆず、たまり醤油、焼肉のタレ(甘口)
粒マスタード(左端の黒いケース)と塩(画像外

ナパワインの日本でのイメージ

果実味が強く、アルコールが高いと表現されることが多いのですが・・・
実際はバランスが良く、無数の味わい

ワインと料理の方程式

ワインのボディ、タンニン、酸の3要素と料理が同じバランスであること
ブリッジ食材(ワインと料理を結びつける食材)を活用することで幅広い相性が楽しめる

実際に試してみると


第1フライト 焼鳥×1)、2)
千葉コメント
1)はシトラス、フレッシュ、ぺトロール、ミネラル、冷涼なオークノールの個性、酸が特徴的
2)は赤系果実、ジャムまでいかない熟度、クローブ、ナツメグ、滑らかなタンニン

ペアリング
ドライリースリング:焼鳥を食し、2割残っている状態でワインを口に含む。融合するが、何か特出する印象ではない。ワインにはライムやレモンの香りはあるので、焼鳥にユズをたらして食する。まずワインの味が鮮明に変化、クリアになる、フレッシュ感、ワインを生き返らせる。余韻が伸び、アロマが豊かになる。ハーブ、白胡椒の香りも。
メルロ:最初は単体、次にハーブミックス。焼鳥は塩とタレ(奥)。焼鳥(タレ)にハーブミックスをつけると余韻が伸び、鶏肉の甘さを引き立てることができる。

第2フライト ハンバーグ×3)、4)
千葉コメント
3)赤系果実、ドライフルーツ、ココナッツ、ヴァニラ、クローブ、チョコ、2)よりこなれた柔らかいタンニン、アルコール高め(温度があがった影響)
4)赤系&黒系果実、ジャムのニュアンスはあるがフラッシュさもある、冷涼エリアのオークノールの特徴、若干ハーブ、ナツメグ、酸の印象(1~3より)、タンニンの量は3と比べ、少ないが鋭角的

ペアリング
赤ワインはデミグラスソースとは当然合うので、今回は和風系のハンバーグにしてトライ。ポン酢役として、たまり醤油と煮切り赤ワインを使用。たまり醤油は肉を食した時に旨味を感じさせてくれる。加えて樽の味わいも出てくる。ポン酢役の2食材に万能ネギを添えることで、口中に清涼感、CFのなかのハーブの要素、アロマ。さらに、たまり醤油と煮切り赤ワインにフェンネルのスパイスを添えることでハーブの香りがより顕著。
ここでは果実味に酸味を加える意味で煮切り赤ワインを使用

第3フライト 牛カツ×5)、6)
千葉コメント
5)黒系果実のブラックチェリー、ブラックベリー、カシス、熟した状態とジャムの中間、ドライフルーツ、若干杉の香り、ココナッツ、ベーキングパウダー、ヴァニラ、クロ―ブ、タンニンは豊かで滑らか、柔らかいタンニン、アルコール高め(温度があがった影響)
6)黒系果実のブラックベリー、鉛筆の芯、 杉の木、ボルドーワイン似の香り、シナモン、枯葉、供出された赤ワインのなかで一番しっかりしたタンニン
 
ペアリング
5)のタンニンが柔らかいので、とんかつソースだと余韻が途切れる。熟した果実が前に出ているので、ソースとバッティング。たまり醤油(樽を使って発酵させているので)と牛カツと合せると、とんかつソースだけでは感じなかったスパイス風味が出てくる。6)にはしっかりしたタンニンがあるので、とんかつソースと合う。たまり醤油にフェンネル(清涼感)、黒コショウ(辛味のフィニッシュ)のブリッジ食材を加えると、隠れていたワインの要素。奥行きが広がり、余韻も伸びる。 
たまり醤油がない時は普通の醤油に煮切りワインを10対1の割合で代用できます

第4フライト 焼肉×7)、8)
千葉コメント
7)黒系果実のブラックベリー、ブラックチェリー、杉、鉛筆の芯、ナツメグ、シナモン、骨格はケークブレッド似、ただし、タンニンはケークブレッドほどではない
8)黒系果実のブラックベリー、ブラックチェリー、熟した状態だがフレッシュさも出ている、清涼感、山のワインらしいしっかりしたタンニン
 
ペアリング
ジャム的要素がない7)だとあわせた時に軽い苦み。そこで、マスタード(酸や発酵した要素のあるブリッジ食材)をつけて食すと今度は余韻が伸び、アロマにはベリー系のニュアンスも。 8)にはコクと果実の甘味があるので甘口のたれとも合う。多くの要素(シナモン、ハーブ、タンニン等)があるので、わさび、たまり醤油、煮切り赤ワインであわせると、バランス良く、最後はわさびの清涼感でまとまる。また、万能ネギ、たまり醤油、黒胡椒だと、ダリオッシュの持つ果実味はもとより、ネギの旨さが広がり、最後に黒胡椒でフィニッシュ


小枝絵麻さんの経験に裏打ちされたペアリングの組み立てはお見事でした。
ブリッジ食材を使うことで、味わいだけでなく、隠れていたアロマの発見ができたことは収穫!

ナパワインのブリッジ食材

ワイナリーの皆さんはゆずやわさび、たまり醤油などの日本の食材への関心、揚げ物とCSのタンニンの関係、ネギやハーブを使った新たなアロマの発見に興味津々でした。

ダリオッシュのダンさんは「ルールを破りながら、ペアリングを楽しみたい」とおっしゃっていましたが、〝ブリッジ食材〟を使うことで、ナパワインの裏に隠れている様々な要素が発見できますので、一覧表を参考にしながら、料理とワインのペアリングをお楽しみください!


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ディズニーゆかりの『シルヴァラード・ヴィンヤーズ』&新AVAクームスヴィルの『GEO』 [来日したワイン生産者&関係者]

ウォルト・ディズニーの娘ダイアンと夫ロンが設立したワイナリー『シルヴァラード』

ロゴが映える木目の質感、自然体のシルヴァラード・ヴィンヤーズ

9日の成人式では浦安の東京ディズニーランドで、1900名余りの新成人がおなじみのキャラクターたちに門出を祝福されていました。
今回ご紹介するのは、そのディズニーゆかりのワイナリー&ワインです。

1981年、ウォルト・ディズニーの娘ダイアン・ディズニー・ミラー(2013年11月逝去)と夫ロン・ミラーによって設立されたカリフォルニア州ナパ・ヴァレーのシルヴァラード・ヴィンヤーズ
ワイナリーはスタッグスリープ・ディストリクト(以後SLD)の中心にあるシルヴァラード・トレイル近くの小高い丘に位置し、リリースするすべてのワインは6つの自社畑(植樹面積は約180㌶)のぶどうだけで生産しているエステート・ワイナリーです。ネーミングは廃鉱となってしまった〝銀の鉱山〟に由来しています。

SLDはナパ・ヴァレーで最も有名な銘醸地の1つで、この地で造られたカベルネ・ソーヴィニヨンが1976年のパリ・テイスティングで、フランスの1級シャトーを抑えて第1位に輝いた『スタッグス・リープ・ワイン・セラーズ』に使われていたことはよく知られています。

16歳の少女を魅了したパリでのロゼ体験


昨秋来日したラス・ワイス総支配人はダイアンさんが、ワインに興味を持った経緯について、「16歳の時に両親から誕生日プレゼントについて聞かれた彼女はパリ旅行を希望します。念願叶ってパリを訪問した時、小さなカフェでロゼワインを口にするのですが、そこで〝ワインはぶどうから造られているのに何故イチゴのような香りがするのか〟と疑問に思い、その魅力に惹かれて、後年、ワインにかかわることになります」と説明していました。

ワイナリーのオーナーになったミラー夫妻は1983年に最初のヴィンテージ1981をリリースします。しかし、カリフォルニアは80年代後半にぶどう害虫のフィロキセラ禍が広がり、本拠地SLDにあるシルヴァラード・ヴィンヤーズのぶどう樹も大打撃を受けます。

そこで新たな畑を購入する必要に迫られ、入手したのがクームスヴィルにあるマウント・ジョージHPのvineyardsからMt.Georgeに)でした。

2011年にAVAに昇格したクームスヴィル


AVA(政府公認の栽培地域)申請でリーダー的役割を果たしたワイス総支配人は承認されるための3つの条件について言及
■産地としての歴史
クームスヴィルにおけるワイン造りの歴史は1840年にスペイン人によって植樹されたところからスタートします。1849年からのゴールドラッシュで欧州から多くの移民がやってきますが、ぶどう栽培やワイン造りに関わる人たちも現れます。1868年にはウイリアム・ウッドワードによってマウント・ジョージの畑に初めてぶどう樹が植えられました。1880年代に醸造・栽培のパイオニアとして活躍していたヘンリー・ヘイゲンは銘醸畑〝シーダーノル〟から卓越したワインを生産。1889年にエッフェル塔建設を記念して開催されたパリ万博でのワイン品評会で、第2位の快挙を成し遂げます。あのパリ・テイスティングを遡ること87年前の出来事です。

クームスヴィルは1862年にヴィニフェラ種が最初に植えられた歴史ある産地で、禁酒法時代(1920年~33年)の後、畑は荒廃しますが、1987年にミラー夫妻がかの銘醸畑〝シーダーノル〟の大部分を購入し、今に至っています。ちなみに シルヴァラード近隣のワイナリー(スタッグスリープ・ワイン・セラーズ、シェーファー、ファニエンテ等)もかなり前からクームスヴィルに畑を所有していました。まさに知る人ぞ知るエリアだったと言えます。

■気候の独自性
夜中の2時くらいに霧が入り込み、11時くらいには晴れるカーネロスと似た気候。冷涼な産地で本拠地SLDより、2週間遅れの収穫。マウント・ジョージは山に囲まれている劇場型の地形で、高低により植樹する品種は異なり、高い斜面にカベルネ・ソーヴィヨン、その下にメルロとカベルネ・フラン、暖かなエリアにシラー、カーネロスに近い涼しい場所にはシャルドネとピノ・ノワールを栽培しています。高い場所は西日が、畑に散在する石ころを温めてくれるので、陽が落ちた後も、暖かさを保てます。雨季(11月から3月)には500ミリの降雨

「メルロは暖か過ぎるとフェノールの熟度があがる前に糖度があがり過ぎてしまう。涼しい環境下で育てることで糖分と同時に皮や種の熟度があがっていくのでメルロに最適」とワイス総支配人

■土壌の独自性
土壌はクームスヴィル・グラヴェリー・ロームと呼ばれる特殊なもので、カコウ岩&頁岩&ツーファ(石灰岩の一種。多孔質炭酸石灰の沈殿物)から構成されています。ツーファは水分をキープできる利点があるので、灌漑は不要。畑のぶどう樹はツーファのおかげで健全に育っています。

ギリシャ語で〝地球〟を意味するGEO
クームスヴィルのメルロはシングル・ヴィンヤードとしてリリースされています。年間3,000~4,000ケース。同エリアで栽培されているカベルネ・フラン、マルベック、プティ・ヴェルドはSLDのシルヴァラードのカベルネ・ソーヴィニヨンにスパイスを加えるような役割でブレンドされています。また、シルヴァラード・ヴィンヤーズではプレスワインはほとんど使わないのでワインに骨格を与える役割はプティ・ヴェルドが担っています。

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ヴィンテージの差がないと言われがちなカルフォルニアワインについて、ワイス総支配人は#1~#3を例に言及
#1:2009 メルロ マウント・ジョージ マグナム
メルロ97%、カベルネ・ソーヴィニヨン3%
クラシカルな年。パワフル、果実のキャラクター、凝縮感のあるワイン
#2:2011 同上 マグナム
メルロ100%
雨に悩まされた涼しい年。収穫は雨が降る前に終了したが生育期間が短かくなった分、黒系果実ではなく、赤系果実を連想させるワイン
#3:2012 同上 クームスヴィル
メルロ95%、カベルネ・ソーヴィニヨン5%
暖かな年。果実の旨味、味わい滑らかで、タンニンはソフト
ジューシーで親しみを感じさせるワイン


2011年に昇格した新AVAクームスヴィル。2012年ヴィンテージからラベルに表記しています。シングル・ヴィンヤードのカベルネ・ソーヴィニヨン『GEO』は1987年にクームスヴィルの畑を購入し、ちょうど20回目の収穫となることを記念して初リリースしたワイン。現行ヴィンテージの2013年は1月に日本上陸したばかり、ただ今、発売中(13,000円)
#4:2011 カベルネ・ソーヴィニヨン マウント・ジョージ マグナム
カベルネ・ソーヴィニヨン92%、プティ・ヴェルド8%
冷涼年。枯葉、タバコ、スパイス、繊細な酸、ハーブ的なニュアンス
#5:2012 GEO クームスヴィル マグナム
カベルネ・ソーヴィニヨン98%、カベルネ・フラン2%
暖かな年。カシス、ブラックベリー、甘草、木目細かなタンニン、丸みのある味わい
#6:2013 GEO クームスヴィル マグナム
カベルネ・ソーヴィニヨン88%、プティ・ヴェルド12%
スーパーストラクチュア、凝縮感、芯のある酸、長期熟成が期待できるワイン

ワイス総支配人は「クームスヴィルのワインの特徴は何と言っても酸のエネルギー。酸があるので果実が引き立ち、複雑味が出てきます。余韻にも綺麗な酸が出てきます」とコメントしていました。
ギリシャ語で〝地球〟を意味するGEO、マウント・ジョージ〝George〟にもかけたネーミング。故ダイアンさんが恋したナパ・ヴァレーのワイナリー『シルヴァラード・ヴィンヤーズ』の意気込みを感じます。

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セミナーの後のディナー会場はアマン東京33階のレストラン、スカイツリーも視界に
天井が高く、贅沢な造りの空間

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左から
■2015 ソーヴィニヨン・ブラン ミラー・ランチ ナパ・ヴァレー 3,300円
ソーヴィニヨン・ブラン93%、セミヨン7%
■2014 シャルドネ ヴァインバーグ・ヴィンヤード 4,300円
シャルドネ100%
■2013 ジンファンデル ソーダ・クリーク ナパ・ヴァレー 6,400円
ジンファンデル100%
■2012 カベルネ・ソーヴィニヨン ナパ・ヴァレー 7,000円
カベルネ・ソーヴィニヨン81%、メルロ15%、プティ・ヴェルド4%
■2012 ソロ カベルネ・ソーヴィニヨン スタッグスリープ・ディストリクト 14,000円
カベルネ・ソーヴィニヨン100%
UCデイヴィス校の観察と研究の結果で、このカベルネ・ソーヴィニヨンはSLD唯一のヘリテージュ・クローンであることが判明。プラム、カシス、レッド・カラントの香りが特徴。複雑味のある果実としなやかな舌触り、厚みのある骨格のワイン。クームスヴィルのカベルネと双璧になるワイン


鰆のカルパッチョ チコリーとリンゴのサラダ オシェトラキャビア添え


バカラマンテカート ポレンタとグリーンアスパラガス


タイムが香るタリオリーニ ズワイ蟹とカリフラワー


糸撚魚と帆立と貝のソテー 茄子のフォンデンテと長芋 ペーストジェノベーゼ


山梨県中村農場産甲州頬落鶏のロースト ポルチーニ茸と根セロリのピュレ バルサミコ酢のアクセント


モンテビアンコ ロビオラチーズのジェラート



すべてが終わってロビーでラス・ワイス総支配人のワン・ショット

ロバート・モンダヴィでインターナショナル・マーケットを担当し、カリフォルニアのワイン産業を知り尽くしたワイス総支配人。新ワイン『GEO』にかける期待は大きいです。

シルヴァラード・ヴィンヤーズおよびGEO2013への問い合わせ
ワイン・イン・スタイル ℡03-5212-2271

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第2弾 お正月にお薦めのボージョレ・ヌーヴォー [ワイン]


昨日、〝ワインのこころFB版”で、ワシントン州のスパークリングワインをご紹介しました。その折、毎年1月3日に行っている新年会&お誕生日のお祝い会について触れたのですが、5年前のブログを見て、思わずニッコリ。同じボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォーを取り上げていたからです。
http://non-solo-vino.blog.so-net.ne.jp/2012-01-03

2016年VTの秀逸なボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー
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季節もののモンドールやローストビーフとナイス・マリア―ジュ

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メゾン・ジョセフ・ドルーアンのボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー ヴィエイユ・ヴィ―ニュ2016
ルイ・ジャドのボージョレ・ヴィラージュ・プリムール ノン・フィルター2016(

ドルーアンは若さを感じる赤紫色、ブラインドで飲んでもガメ種とわかるボージョレの特徴が出たスタイル。赤系&黒系果実(ラズベリー、ブラックカラント等)、古樹由来のミネラル、滑らかな酸、シームレスなタンニン、持続性のある味わい。
ルイ・ジャドは深く濃いルビー、黒系果実(ブラックベリー、ブラックカラント等)、重厚感があり、木目細かいながらタンニンの存在感あり、滑らかで旨味を感じる味わい

ドルーアンのヌーヴォーをかぶら寿司とあわせて
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今年はドルーアンとかぶら寿司(白かぶら&ブリを糀で漬け込んだ発酵食品)との相性を診たのですが、馴染み感が好印象。ワインもかぶら寿司もともに発酵物なので相性を一層引き立てていました。生臭みを感じさせないところが素晴らしいです。 5年前の数の子もそうでした。

余談ですが、2年連続で、解禁日にドルーアンの定番ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォーがANA国際線(一部路線で)ファーストクラス、ビジネスクラスでふるまわれています。

酉ラベルのエトカルタ
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今年のエトカルタは酉ヴァージョン
蟹と合せると、すんなり合いすぎて、すいすい飲める感じ(笑)
ルイ・ジャドとドルーアンのボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー、エトカルタはお正月用ワインとしてお薦めできます!

ヌーヴォー解禁日を振り返って
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メルシャン&日本リカーの合同試飲会で特別供出されたルイ・ジャドの『ムーラン・ア・ヴァン シャトー・デ・ジャック1996』

クリュ・ボージョレの花形、長熟ワインとして知られていますが、20年の熟成を経たワインは滑らかで、酸とタンニンのバランスがよく、エレガント。ガメを超えたガメです。

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ホテル・オークラのローストビーフと合わせて
ホースラディッシュのスパイシーさを仲介役にすることで絶妙な相性、美味でした!

〝トロフィー・リヨン・ボージョレ・ヌーヴォー〟で金賞ゲット
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左から#1『ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー』、#2『ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー・シャトー・ド・ヴァレンヌ』、#3『ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー・デュ・ボワ・デ・シェーヌ』

アルベール・ビショー(輸入元メルシャン)はフランス・リヨンで開催されたボージョレ・ヌーヴォー唯一の公式コンクール『トロフィー・リヨン・ボージョレ・ヌーヴォー』で、3アイテム金賞受賞!
#1は明るいルビー色、ラズベリーやブラックベリーを連想させるかぐわしい香り、フレッシュな果実味にあふれ、フルーティーで滑らか、親しみやすいタイプ
#2は、ブラックチェリーやスミレのような香り、中盤からは上品な酸も。凝縮感のある果実味と厚み、バランスが良く、#1より大人びたタイプ
#3は赤系・黒系果実のフルーツバスケット、ラズベリー、ブラックベリー、ブラックカラント、香りにも味わいにもフルーツの要素満載、軽快さとボリューム感が共存したタイプ
2016年のボージョレ・ヌーヴォーはどれも果実味にあふれた飲みやすいタイプでした!

御礼とご報告
来月23日にルイ・ジャドのオリヴィエ・マスモンデ輸出部長をお招きしてスペシャル・メーカーズ・ディナーを開催いたします。本日、一斉告知で募集を行いましたところ、おかげ様で即日満席となりました。ありがとうございます!
ワインのこころFBのイベントコーナに詳細を載せております。
https://www.facebook.com/heartofwinefumiko/
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


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Non Solo Vino からご挨拶、あけましておめでとうございます!! [ごあいさつ]


昨年中は大変お世話になりました。今年も引き続き、宜しくお願いいたします。

気が付けばブログ開設11年、総PV数は現在461万超です。
アクセス解析を見ると、12月は2回、1万(17,399PV、12,379PV)をクリアした日があったので、同月は総数も79,365といつもの倍、これは嬉しい結果でした。

昨年秋以降、海外から素晴らしい生産者&ワイン関係者が来日し、中味の濃い情報をたくさんくださったので、随時アップしていきます。ワインラバーさんのお役に立てれば幸いです。

昨年3月末にスタートしたニュースサイトワインのこころ Non Solo Vino版にもだいぶ慣れてきました。最新情報や話題性のある記事をアップしてまいりますので、こちらも併せて、よろしくお願いします。

皆さまにとりまして、2017年が健康でハッピーな一年でありますように!


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シャンパーニュ地方ワイン生産同業委員会日本事務局主催のブラインドテイスティングディナー [シャンパン]

メディア向けのディナーは6アイテムをブラインドで
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今月半ば、シャンパーニュ地方ワイン生産同業委員会(CIVC)日本事務局主催のディナーがありました。画像はCIVCが作成したブローシャーの第2弾『シャンパーニュ ~カーヴからテーブルまで~』、完成したばかりの最新冊子です。

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冒頭、川村玲子CIVC日本代表が「6種のシャンパンをブラインドで味わっていただきます」と挨拶

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シャンパン&料理の相性についての解説はワインテイスターとして活躍中の大越基裕さん

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料理は会場となった外苑前 プレヴナンスの静井弘貴オーナーシェフが担当

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供出されたシャンパンは(左から)
アペリティフはアンリ・ジロー ブラン・ド・クレ
白ぶどうCH100%でドザージュは7g/L
①はビルカール・サルモン ブリュット・レゼルヴNV
3品種ブレンドでCH30% PN25% PM45% ドザージュ7~8g/L
②はルネ・ジェフロワ プルミエ・クリュ キュミエール・エクスプレッション・ブリュットNV
3品種ブレンドでCH10% PN40% PM50% ドザージュ8g/L
③はマイィ グラン・クリュ ブラン・ド・ノワ-ル
黒ぶどうPN100%でドザージュ8g/L
④はペリエ ジュエ ベル エポック 2006
3品種ブレンドでCH50% PN45% PM5% ドザージュ9g/L
⑤はドゥモワゼル ブリュット ロゼNV
2品種ブレンドでCH85% PN15% 赤ワインはブジー産 ドザージュ10~11g/L

アイ村のシャルドネ(55%)を使ったアンリ・ジロー
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樽のニュアンスと味わいからルイ・ロデレールのブリュット・プルミエ?と推測したのですが、明らかな違いは温度の上昇による酸の存在(ルイ・ロデレールは凛とした酸が残る)。アンリ・ジローのBdeBはシャルドネの拠点コート・デ・ブランではなく、ヴァレ・ド・ラ・マルヌのアイ村にある自社畑のぶどう(55%)を使っているので、全体を貫く酸はまるい印象。

アペリティフは
鯖リエットとグラニースミスのコルネ、リ・スフレ 菜の花、鱈ブランダード、ワカサギ  じゃが芋、パンスフレ カニ アボカド セミドライトマト、サボイキャベツチップ、雲丹とキャビアタルト
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「酸味のあるトマトやサワークリーム、イースト系の香り(香ばしさ)に近いタルトレットや揚げ物はシャンパンと相性が良い」と大越さん

余談ですが、映画『バベットの晩餐会』にキャビアとブリニが出てきます。サワークリームを使った絶妙な組み合わせです。もともと相性の良いキャビアとシャンパンをより一層おいしくする工夫として、酸味とイースト風味を生かしていますが、これは大越さんがコメントしていた通りです。

アミューズブーシュ
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クヌギ鱒のタルタル
自家菜園二十日大根 燻製クリーム シトロンコンフィ × アンリ・ジロー
燻製の要素と樽、シトロンコンフィと酸味が、力まず程良いマリアージュに。


第1アントレ
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帆立ポアレ、天然平茸、天然クルミ、ラルド、根セルフィーユ、花穂 ゆず × ビルカール・サルモン

香りは華やか、白い花、柑橘系果実の内側の白い皮、ビターさを感じて、シャルドネ主体と推測した私。答えは勝手知ったるビルカール、う~ん、大はずし(泣)
低温&ステンレス発酵、熟成は36ヶ月、リザーヴワインの使用率は40%のビルカール・サルモン。料理とあわせた時に、セルフィーユ由来のクリームの甘さと食感(クリームの濃度)が、シャンパンの滑らかさと少しずれた印象。大越さんも「もう少し緩めのソース(彼の表現でシャバシャバ)だと馴染みが良かったはず」とコメント。

第2アントレ
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シャンパンはルネ・ジェフロワ、色調から黒ぶどう主体であることがわかります。ムニエ由来のフラワリーな香り。6アイテムの中で唯一MLFをしていないタイプ、ドザージュ量と酸のバランスが絶妙なので酸味は品よく溌剌。大越さんから「レカンのハウスシャンパンでした」とのこぼれ話も。

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フォアグラナチュール、カルバドスとバニラ風味のフォアグラパウダー、ルレクチェ、ゴマチュイル
相性ではフォアグラの質感とシャンパンの質感(36ヶ月熟成でクリーミー)に若干の違和感

魚は鮟鱇
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鮟鱇、鮟肝、チョリソー、自家菜園人参、オレンジ、黒オリーブ、 レモンタイム × マイィ

輝きのある黄金色、黒ぶどう由来の深みあり。スミレ、黄桃、カリン、スパイス、シダ等、複雑味と熟成感。口中ねっとり&滑らか。私はヴィンテージシャンパンと推測していました。鮟鱇の肝との相性では若干の生臭み

軍鶏肉
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川俣軍鶏ロティ、黒トリュフ、カブ  ×  ベル エポック
温度がベストの状態で供出されたシャンパン、エレガントなスタイル。シャルドネ主体? 大越さんの「ムニエが5%、6年熟成」というコメントで、「ベル・エポック???」
「このディナーに22000円のシャンパンが登場するかな」と思いましたが・・・
やっぱりベル エポック\(^o^)/ 料理は好感度B、改めてベルエポックの包容力を実感。

口直し
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ミカン マスカルポーネ × ドゥモワゼル・ロゼ
柑橘類の酸味とクリーミーなチーズには、綺麗な酸味を備えたロゼは好印象、好感度A

デザート
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薔薇 苺 × ドゥモワゼル・ロゼ

ドゥモワゼルはCH85% PN15%で、PNはブジー産。シャンパンにベリー系果実(クランベリーやフランボワーズ)の要素があるので、皿の上の薔薇と苺のソースが、自然体でナイス・マリーアジュ。ディナーも笑顔で終わりました。

最後に、学習しながらのディナータイム、貴重な時間を共有させてくださった川村玲子CIVC日本代表、事務局の笹本由香理さん。的確なコメントをくださった大越基裕講師、こころこもったマリア―ジュを披露してくださった静井弘貴オーナーシェフに感謝します。ありがとうございました!


2016年のご挨拶
今年も明日1日を残すのみとなりました。年々感じる〝光陰矢のごとし〟
秋以降、中味の濃い、充実した取材が続きましたが、アップできていないものは、来年随時あげていきます。毎年繰り返しになりますが、懲りずに今後ともよろしくお願いいたします。
今年1年の感謝を込めて[黒ハート]

どうぞ良い年をお迎えくださいませ


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