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冬講座の〆はポル・ロジェ、アンリオ、ドラピエのマグナムで! [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

NHK文化センター青山校の冬講座最終回は素敵なメゾンのマグナム
時間を大事にしているポル・ロジェ、アンリオ&ドラピエ!
NVのシャンパンでも長い熟成期間を誇るメゾンです。
それらのマグナムなので大いに期待していました。

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左から
ポル・ロジェ2006、アンリオ2000、ドラピエ1998&1995

第1フライト
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#1ポル・ロジェ ブリュット・ヴィンテージ2006
生産者:ポル・ロジェ(NM)
拠点:シャンパーニュ地方エペルネ
ぶどう品種:ピノ・ノワール60%、シャルドネ40%(20のグラン・クリュとプルミエ・クリュのぶどうを使用
ドザージュ:9g/L
価格:26,000円(税別)/ジェロボーム

2006年は幸いにも春に霜害が発生しなかったので、ぶどう樹の成長も、6月の開花も順調に進みました。8月は涼しく湿っていましたが、9月は温暖だったので、ぶどうの房も粒も非常に健全で、良い状態で収穫できました。
若干ベージュを含んだ色調、気泡は規則正しく繊細、グラス表面の泡沫は活発。白い花、柑橘果実、フレッシュバター、蜂蜜、ミネラル、口中ではスムーズ&クリーミー、アフターに軽いビター感、ドザージュの糖分もワインに溶け込み、品の良い甘やかさ、時間の経過で味わいに広がり、バランス良好。
聴覚を大事にしている講座生(外科医)が、#1の奏でる音を、雪がしんしんと降っている情景に例えていましたが、まさに言い得て妙! 極小の気泡が舌の上に広がる様子がイメージできました。

#2アンリオ ミレジメ2000
生産者:アンリオ(NM)
拠点:シャンパーニュ地方ランス
ぶどう品種:シャルドネ、ピノ・ノワール各50%
ドザージュ:7g/L未満
価格:27,600円(税別)/ファインズ

2000年は温暖な気候からスタートし、6月初旬に満開。7月激しい雷雨に見舞われましたが、8月は好天、収穫期まで順調に推移。ピノは力強さとまろやかさ、シャルドネは豊かな香りと爽やかさを備え、多収量&高品質。
輝きのあるイエロー、気泡細やかで視覚的にもワインに溶け込んでいる印象、熟成によるアロマ豊か、カリン、果実のコンポート、バター、ナッツ、ブリオッシュ、ミネラル、モカ、口中滑らかで旨味、複雑味、エレガント

ポル・ロジェの#1はピノ・ノワールとシャルドネのみを使用。アンリオはムニエを使わないメゾンなので、 #2も2品種のみ。ブレンド比率もドザ―ジュ量も近値だったので比較試飲にはナイスなアイテムになりました。

第2フライトの前に・・・
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ドラピエのみが造るメルキゼデック

Photo by Fumiko (2010年)
1152年のサン・べナール修道士が造ったワイン熟成庫、歴史の重さを感じます!
ボトルはこの地下セラーで一度も外気に触れることなく、長期間静かに瓶内熟成され、出荷前にデゴルジュマンが行われています。


Photo by Fumiko (2010年)
ミッシェル・ドラピエ社長自ら見せてくださった動瓶作業


Photo by Fumiko (2010年)
アンドレ・ドラピエ前当主の横のボトルの大きさにびっくり!
シャンパンメゾンのなかで唯一30㍑(40本分)の“メルキゼデック”を生産しているドラピエ

シャンパンボトルの容量
カール188ml    ドゥミ375ml    ブテイユ750ml    マグナム1,500ml(2本分)
ジェロボアム3,000ml(4本分)     レオボアム4,500ml(6本分)
マチュザレム6,000ml(8本分)     サルマナザーム9,000ml(12本分)
バルタザール12,000ml(16本分)   ナビュコドノゾール15,000ml(20本分)
サロモン18,000ml(24本分)      プリマ27,000ml(36本分)


第2フライト
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カルト・ドールの初リリースは1952年

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(左から)カルト・ドール1998、同1995

#3ドラピエ カルト・ドール1998
生産者:ドラピエ(NM)
拠点:シャンパーニュ地方コート・デ・バール地区ウルヴィル
ぶどう品種:ピノ・ノワール90%、シャルドネ7%、ムニエ3%
価格:30,000円(税別)/テラヴェール

紆余曲折の多かった年、収穫は好天下で行われ、ぶどうの成熟も上々。オレンジ色を含むゴールド、気泡は列をなして連なり、スピード感あり。若干酸化のニュアンス、黒蜜、ドライフルーツ、カリン、アーモンド、スパイス、タンニン、軽いビター感、黒ぶどう由来の重心が低いスタイル

#4ドラピエ カルト・ドール1995
生産者:ドラピエ(NM)
拠点:シャンパーニュ地方コート・デ・バール地区ウルヴィル
ぶどう品種:ピノ・ノワール90%、シャルドネ7%、ムニエ3%
価格:32,000円(税別)/テラヴェール

春先に冬のような冷え込みがあり開花は若干遅れ気味。その後は一転して非常に暑い夏を迎え、理想的気候に。『ギッド・アシェット2012』でクール・ド・クール獲得。「調和のとれた熟成からくる蜂蜜や果物のコンフィ。力強いが軽やかで、驚くほど長い余韻。食中にぴったりのシャンパーニュ(ギッド・アシェット)」、『ベタンヌ・ドゥソーブ・ガイド2012版』で17/20 (テラヴェール情報
輝きのあるゴールド、熟成状態の良さを予感させる若々しい色調。気泡はゆっくり繊細。洋梨、マロン、ナッツ、乾燥イチジク、スパイス、バランスの良い酸味、リキュール的なニュアンス、豊潤で複雑、まろやかな印象でフィニッシュ。数年後に再会したいと思ったマグナム!

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コルクの背くらべ、ドラピエ1995がイイ感じで味わいにも反映していました!

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普段はフランスパンだけですが、「〆にはやっぱりチーズ」ということで、フェルミエで購入したシャンパーニ地方の白カビチーズ〝シャウルス〟を用意しました。4アイテムともに魅力的でしたが、口中で渾然一体、全員を感嘆させたのはドラピエ1995。22年の底力を感じました[わーい(嬉しい顔)]

4月からの春講座もお陰様でキャンセル待ちになりました。
先程、第1回目の授業にお出しするメゾンも決めました。受講生の皆さまに驚きと喜びをお届けしたいと思っています。引き続き、宜しくお願いいたします。


6月発売のポル・ロジェ『ブラン・ド・ブラン2009』&『ブリュット・ヴィンテージ2008』をひと足お先にレポート! [来日したワイン生産者&関係者(シャンパン)]

ポル・ロジェの4アイテムをテイスティング
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ブラン・ド・ブランとブリュット・ヴィンテージは6月発売予定!
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上から
発売が楽しみな2アイテム
3月から世界に向けてリリース、日本は6月1日発売開始予定
#1:ブラン・ド・ブラン2009
シャルドネ100%、ワリー、クラマン、シュイィ、アヴィズ、オジェ、ル・メニルのグラン・クリュGCのぶどう、ドザージュ7g/L
#2:ブリュット・ヴィンテージ2008
ピノ・ノワール60%、シャルドネ40%、モンターニュ・ド・ランスとコート・デ・ブランにある20のGC、PCのぶどう、ドザージュ7g/L

ポル・ロジェの最高傑作
#3:キュヴェ・サー・ウィンストン・チャーチル2004
古樹のピノ・ノワール、シャルドネ(比率は非公開)、ドザージュ7~8g/L
#4:同2002
古樹のピノ・ノワール、シャルドネ(比率は非公開)、ドザージュ7~8g/L

光栄にもナビゲーターは来日したローラン・ダルクール社長
伝統あるシャンパンメゾン『ポル・ロジェ』の社長として世界中を飛び回っているローラン・ダルクール氏が輸入元ジェロボームの招聘で来日しました。過去3回お目にかかっていますが、今回はジェロボームのご配慮でリリース前の2アイテムと偉大なキュヴェ・サー・ウィンストン・チャーチル2アイテムを氏のガイドでテイスティングすることができました。

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ブルゴーニュ生まれのダルクール氏は、パリで経済と法律を学んだ後、ラブレ・ロワ社に入社し、アメリカで一年間、17以上の州の代理店や問屋のワイン・コンサルティングに従事。ブルゴーニュのディジョンに戻り、空軍将校として兵役の任務を終えた後、ムルソーのワイナリーで輸出担当として活躍。1996年にシャンパーニュ地方のブルーノ・パイヤールに入社。国内市場および輸出市場の発展に貢献。2004年~2005年ランスでエグゼクティブMBAのコースを修了後、ポル・ロジェ社よりオファーを受け、2006年に入社。2008年に輸出部長に任命され、前社長パトリス・ノワイエル氏の引退に伴い、2013年新社長として就任、現在に至っています。

〝エレガンスと複雑味〟がコンセプト
PRのコンセプトについて「相反するように聞こえるかもしれませんが、エレガンスと複雑味の双方の要素を兼ね備えたシャンパン」とダルクール氏

■エペルネを本拠地とする家族経営のポル・ロジェ(PR)社は自社畑90haを所有。ぶどうは50~55%が自社畑、25~30%が20年(3世代にわたる)以上付き合いがある栽培農家。残りは3世代には至っていない契約農家(基本5年契約)や、一部には協同組合のGC畑のぶどうやワインの状態のものを購入。ただ、ワインの場合はシェフ・ド・カーヴのドミニク・プティ氏と品質に見合うかどうか一緒に試飲して判断。一貫した供給元を確保していることがシャンパンの品質に反映しています。
■NVは3年半~4年半の長い瓶熟期間。
■ブラン・ド・ブランの歴史を振り返ってみると、このアイテムを誕生させたのは、4代目クリスチャン・ド・ビリー氏で、当初は〝ブラン・ド・シャルドネ〟という名称でした。「シャンパーニュ地方ではピノ・ノワールが主流だったので、シャルドネ主体のアイテムは歴史的には新しい」とダルクール社長。ちなみに、クリスチャン・ド・ビリー氏は3代目モーリス・ド・ビリー氏が嫌っていたロゼの誕生にも関わった人物
■現当主5代目のユベール・ド・ビリー氏が開発したアイテムはピュア(エクストラ・ブリュット)NV

容量違いのステンレスタンクで品質向上
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PRではステンレスタンクだけを使っています。ステンレスタンクをひとつのコンセプトにしているメゾンはほかにもありますが、それぞれ、畑や醸造のスタイル、細かなプロセス、シェフ・ド・カーヴやブレンドを決めるメンバー等が異なるので、各メゾンごとのユニークさがあると言えます。

昔は大きなタンク(100hl、150hl、200hl)が主流で、区画ごとに収穫しても近いエリアのものは先にまとめて仕込んでいました(プレ・アサンブラージュと呼ばれていた)。ここ15年くらい前から刷新を行い、大小様々な容量違いのタンクを導入。25hl、30hl、50hl、70hlのタンクで、例えば4,000kgのぶどうの場合、20hl前後の果汁が取れるので、25hlのタンクを使用したり、ブラン・ド・ブランに使う秀逸なオジェやル・メニル等のGC畑のぶどうは小容量のタンクに分けて仕込むといった具合です。ブレンドするキュヴェの数が増えることで、より複雑味のあるシャンパン造りが可能になります。

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(左から)ブラン・ド・ブラン、ブリュット・ヴィンテージ
色の違いがわかるように白紙を置いてくださったダルクール氏

ブラン・ド・ブランは単独で見ると、温かくて日照度が豊富だった2009年の気候を反映した黄金色ですが、ブリュット・ヴィンテージ(ピノ・ノワール60%とシャルドネ40%のブレンド)と並べてみると、白ぶどう100%に起因する色がよくわかります。

ブラン・ド・ブラン2009は溌剌&ミネラル、シャルドネの酸がエレガント。全開するまでに若干時間がかかりますが、グラス内でワインが開くと、フレッシュバターや蜂蜜のニュアンス。10~15年熟成させると、さらなる広がりが楽しめます。ブリュット・ヴィンテージ2008はピノ・ノワールがブレンドされていることで、最初から果実の香り(ピノの要素)が漂い、その後にシャルドネらしいシルクのような柔らかさが出てきます。ポテンシャルがあり、バランスも良く、余韻に軽いビター感。「余韻のビターさに熟成のポテンシャルを感じます。1988年ヴィンテージに似た特徴があります」とダルクール氏。PRは両アイテムの品質には大満足のようです!

秀逸なヴィンテージは時を経て飲む喜びを
長期熟成の共通項がある1988、1996、2002、2008、これらは特出できるヴィンテージ! 
2008年は穏やかで湿気の多い気候からスタートし、7月は嵐、8月は冷涼で晴天の日は限られましたが、9月は良好な天気に恵まれ、収穫時期が寒かったことで、ぶどうはとても良い状態で収穫できました。
長熟可能なヴィンテージは購入したらすぐに飲んでしまうのでなく、温度管理されたセラーで保存させ、10年、20年後に開栓する喜びを味わっていただきたいです。

重厚感と複雑味の2002年

キュヴェ・サー・ウィンストン・チャーチル2002
ブルゴーニュ型の大きなグラスで試すと、ウィンストン・チャーチルの醍醐味がわかります。

チャーチル元首相はヴィンテージ・シャンパンのファンでしたが、ディテールに関しては何も聞かなかったし、言わなかったようです。チャーチル氏が飲んでいたヴィンテージ・シャンパンはPRが毎回同じレシピで生産していたわけでなく、その年、その年で最高のシャンパンと言えるものを造っていたので、今でもそのポリシーは一貫しています。チャーチル氏が生きていたら「美味しい!」と言うであろうと思えるシャンパン造りです!

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左から) キュヴェ・サー・ウィンストン・チャーチル2004、同2002

2004年はぶどうの状態も良く、量的にもたくさん収穫できた年。「まさに〝神に祝福された年〟で、ヴィンテージものにもNV にも良質なぶどうを使用することができました」とダルクール氏。
2002年は「スペシャル年。リリースした当時は閉じて固かった(ウィンストン・チャーチルだけでなくすべてのシャンパン)のですが、今や様々な要素が感じられます。ドザージュ量は7~8g/L。ウィンストン・チャーチルは熟成期間が長いので、基本的にこの量にしています」とのことでした。

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簡潔に表現すると、
左から)凛とした優雅さ、酸味&果実のバランス、スムーズ&ストロング、豊潤&複雑味

ヴィンテージ・シャンパンの頻度を見ると

生産頻度を確認中のダルクール社長とジェロボームの山下陽子さん

気候変動、温暖化による影響で、ぶどうの熟度があがり、シャンパーニュの品質もあがっています。70年代から2000年代を見てみると、70年代は71、73、75、76、79(10年で5回)、80年代は82、83、85、86、88、89(10年で6回/89年はチャーチル非生産)、90年代は90、93、95、96、98、99(10年で6回)。2000年代になると2000、2002、2004、2006(チャーチルは2017年12月発売予定)、(以下のヴィンテージは熟成中)2008、2009、2012、2013、2015。21世紀に入ってからはハイペース!

最新の2006VTは12月発売予定
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キュヴェ・サー・ウィンストン・チャーチルの最新ヴィンテージ2006は本年6月ボルドーで開催されるVINEXPOでお披露目された後、12月に正式リリースされるそうです。
シャンパンラバーの皆さま、お楽しみに!

製品についてのお問い合わせはジェロボーム ℡03-5786-3280

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フィリップ・ミル氏へのインタビュー&本日オープン 『六本木テラス フィリップ・ミル』@東京ミッドタウン [シャンパン]

本日、待望のオープン!
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東京ミッドタウン ガレリア内ガーデンテラス4階に六本木テラス フィリップ・ミルオープン!

フィリップ・ミル氏に訊く

3月17日で43歳になった星付きシェフ フィリップ・ミル氏
プレス内覧会前に日本初出店のミル氏に個別インタビューをさせていただきました!


お客さまの喜びが星につながる
Q1:(株)ひらまつとの業務提携による最大のメリットは何ですか
フィリップ・ミル:10年前に平松社長と知り合いました。Hiramatsuグループおよび彼自身を知ることで、共通の価値観があることがわかりました。シェフという職業へのリスペクト、将来への伝承という点で、これが大きなメリットだと思っています。平松氏はシェフや食材をとても尊重しているので、それが新店舗にも反映されていると感じています。

Q2:シャンパーニュ地方の名門レ・クレイエールの星返り咲きはフリィップ・ミル氏による快挙であり、3ツ星奪還への期待も高まっています。プレッシャーもあると思いますが、今後のシェフ人生の見取り図(将来図)をどのように描いていますか
フィリップ・ミル:星はお客さまの喜びと比例していると思うので、良い仕事をしてお客さまを満足させることができれば、三ツ星も取れるのでないかと思っています。これがひとつの目標です。私にはプレッシャーというより、自分の仕事を遂行していくことがすべて実になると感じています。
もう1つの将来図としては、六本木テラス フィリップ・ミルを日本のフランスレストランとして定着させ、多くの皆さまに愛されるお店にしていきたいということです。先程、お客さまを満足させると言いましたが、料理があり、ソムリエがいて、サービスがあり、チーム一丸となって進めていくことが何より大事です。加えて、日本の食材を通して、お客さまにお店をより身近に感じていただきたいと思っています。
築地には何度も行っています。フランスでは市場は文化の一部になっているので、日本の市場がどのような位置付けなのかを見たいと思いました。シェフとしては常に料理についての情熱があるので、どこに行っても素材やお客さまの反応を観察しています。

過去を使って今を創る
Q3:先月、レ・クレイエールの歴代シェフ、ジュラール・ボワイエ氏とティエリー・ヴォワザン氏と一緒にスペシャルディナーをなさいましたが、3人3様の個性を〝ひとこと〟で表現するとしたら
フィリップ・ミル:3つのジェネレーションであり、ひとことで表現するのは難しいのですが、レ・クレイエールを例にするなら、ボワイエ氏は〝歴史〟であり、ヴォワザン氏は〝与える喜び〟です。私については、あなたの判断にお任せします。
青木:若さと革新だと思います。
フィリップ・ミル:歴史がなければ前に進めないので、続いているものということであれば、〝再生〟かも知れません。

Q4:自身の名を冠した六本木テラスフィリップ・ミルのスペシャリテは何ですか
フィリップ・ミル:スぺシャリテの前に言いたいこととして・・・最終的な目的は〝お客さまの満足度〟なので、そこに辿り着く為には、まずベースのフランス料理に、日本の食材を使い、そこに私たちのチーム力やソムリエのサービス、シャンパンとのマリアージュすべてを調和させることで、ゴールに到達できるのではないかと考えています。料理に関しては、様々な味覚のバランス、口中で感じる甘味や酸味、渋味等が爆発するようなものを提供したいと思っています。素材もいろいろな食感を楽しんでいただくという意味で、滑らかなもの、硬いもの、その中間にあるもの、最後にカリッとしたもの、そのような遊び心を入れてサービスしていきたいと思っています。

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ディテールこそが真のラグジュアリー
Q5:これから桜の季節になりますし、日本には四季折々の風情があります。それらを今後、メニューのなかに取り入れていく予定はありますか
フィリップ・ミル:季節は重視していきたいです。私自身田舎で育ったので、畑で収穫されるものは季節に左右されているということを幼い頃から知っていました。一番おいしいものは、季節に合ったもの、旬のものであることを物心ついた頃から感じていたので、それを継続する形で、それを反映させたいです。

青木:撮影用の料理に桜を取り入れたアイテムがあるとお聞きしたのですが
フィリップ・ミル:デザートがまさにそれで、桜は日本を象調するものです。それをリスペクトする意味でビジュアルを重視し、器もピンクにしてみました。石田佳奈子シェフパティシェと一緒に考えましたが、口中に入れた時に、お客様がイメージする桜が再現できればと思っています。
20年前から日本の文化に惹かれ、様々な都市を訪ね、様々なものを食べ、よりオープンな気持ちで経験を積んできました。料理をする時に生産者、食材へのリスペクト、それを厨房で生かすことが、日本の文化に通じると思っています。
私はディテールにこだわっています。それこそが真のラグジュアリーではないかと考えています。ラグジュアリーというのは高級品という意味だけでなく、じゃがいもひとつ取っても、人参ひとつ取っても、生産者の思いや旬のものを食べることにつながっています。

Q6: 昨今、ノン・ドザージュのシャンパンを造る生産者が増えています。(自分の取材経験から言うと)、デザート好きのフランス人は適度なドザージュ量のシャンパンに馴染んでいるように思います。むしろ、ノン・ドザージュは味蕾(みらい)が敏感な日本人に合っていると感じています。ノン・ドゼとドザージュありのシャンパンを、それぞれ料理に合わせる場合、客側はどのような点に配慮すれば最高のマリアージュが楽しめるとお考えですか
フィリップ・ミル:確かにノン・ドゼは最近の傾向であり、シャンパンそのものを生かすという意味で存在感があると思います。ただ、すべての料理に合うわけではないですし、かなり強さもあります。日本料理で言えば魚介類には合うと思います。マリア―ジュに関してはソムリエの仕事として、お客さまをガイドすべきだと考えます。造り手からこのレストランに届いたシャンパンのストーリーを、今度はソムリエがお客さまに、どの選択が良いのかをきちんと伝えるのが、真のソムリエではないかと思っています。

Q7:(答えにくい質問だと思いますが)好みのメゾン、好みのシャンパンのタイプ(ブリュット、ブラン・ド・ブラン、ブラン・ド・ノワール等)を挙ることはできますか
フィリップ・ミル:もちろん良いシャンパンはたくさんありますが、それは毎日変わるものであり、環境にも左右されます。その時々に合ったシャンパン、料理に合ったシャンパン、素材に合ったシャンパン、本当に様々です。私はシャンパーニュ地方のアンバサダーとして、調和があってこそ素晴らしいものができると考えています。

インタビューを終えて
すべてに即答してくださったミル氏が、少しだけ考えて答えていたのが、偉大な先輩シェフへの〝ひとこと〟でした。1時間余りのなかで、ミル氏の口から何度となく出てきた〝respect(尊敬)〟と〝histoire(歴史)〟の単語は、まさにふたりのシェフに重なります。インタビューのまとめをしていて、これら2つの単語がミル氏の人生の〝核〟になっていることがよくわかりました。

繊細さが際立つ美しい料理
インタビュー後、撮影料理として4品が披露されました。視覚、味覚、嗅覚を大いに刺激してくれた逸品!ミル氏の細部へのこだわりをお伝えしたくて、2つの角度から撮影してみました。

Œuf mollet rouge écarlate, gnocchis au caviar
赤ワインでポッシェしたポーチドエッグ ジャガイモのニョッキとキャビアを添えて
(器は有田焼)
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ミル氏は卵好きとのこと。主役は56℃に温めた半熟卵です。煮詰めた赤ワインにレッドビーツとベーコンを加えたソースを卵にまとわせ、デュクセルにしたシャンピニオンを敷き詰め、その上にソースをまとった卵を乗せてポテトのニョッキとクルトンをアクセントにした一皿。キャビアのほど良い塩味と半熟卵のまったりとしたオイリーなテクスチャーのバランスが絶妙。シャンピニオンが醸し出す森の香りはミル氏の故郷への想いが込められているそうです。
青木ナイフを入れると半熟卵が流れ出てくるトロトロ感、赤ワインのソースの凝縮感と卵の舌触り、食感が独特の世界に誘ってくれました。味わいのハーモニー、手の込んだ逸品


Palette de radis et betteraves multicolores au poivre
パレットに描いた様々な彩り野菜のマリネ 大根のジュレ
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ピクルスにしたラディッシュと、2時間かけて岩塩で丸ごと蒸し上げたレッドビーツをセルクルで丸く抜き、ラディッシュのタルトに並べて上から透き通った大根のジュレを。素材自体の味わいを大切にしているので、水はほとんど使わず、調理した野菜から出る水分を生かし野菜の旨味が詰まったベジタリアン向けの一皿。まわりに散りばめられた柑橘フルーツやミックスハーブも綺麗!
青木:ラディシュが千枚漬け似で懐かしい味わい。柑橘フルーツたちが口中で広がり、お花畑を散策しているような気分に。この一皿はその時期その時期に合わせた素材を生かして通年登場するようです。


Filet de pigeon farci laqué de coteaux champenois
フィリップ・ミルシェフのスペシャリテ 
シャンパーニュ地方の赤ワインソースを纏った仔鳩のファルシー
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ピジョン(仔鳩)の胸肉のなかに鶏のムース、フォアグラ、シャンピニオンを詰めて火を通し、旨味を閉じ込めます。ピジョンのフォンと煮詰めた赤ワインで調理し、仕上げにシャンパンを加えて、濃厚かつ甘味と酸味のハーモニーを生かしたスペシャリテ。ピジョンならではの滋味豊かな味わいと根セロリや柑橘の爽やかな香りが楽しめます。
青木:これはきちんと着席して食したいミル氏のスぺシャリテ。素材の旨さが詰まった逸品なので、シャンパン選びも楽しくなりそうな予感


Feuilles à fleur de Sakura
六本木テラスに舞い散る“ 桜 ”
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日本を象徴する桜。春を謳歌する季節にふさわしいデザートで、抹茶、ホワイトショコラ、苺のチュールガボット(薄焼きクッキー)で桜の花と葉を表現。桜のフレーバーの滑らかなフロマージュブランとサクサク感のあるガボットの食感の違いが楽しめます。六本木テラスのために考案された特別なデザート
青木:一目で恋に落ちた一皿、インタビューでミル氏が語っていたように、口中で素材感の違いが層になって迫ってきました(笑) ほんのりと桜の風味づけをしたフレッシュな苺のコンポートの美味しさが鼻腔から抜けて。五感を刺激してくれたデザート!



100アイテムのシャンパンが
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月代わりで登場するシャンパン
3月はビルカール・サルモンやデュヴァル・ルロワ等


ハウスシャンパンはドゥラモットのブリュット、ロゼ、ブラン・ド・ブランの3アイテム


ミル氏を囲んで椨(たぶ)賢太郎エグゼクティブシェフソムリエ(右)と上原陽一支配人


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解放感のある広いテラス
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内装には随所にシャンパンの優雅な動きを連想させる工夫が

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個室に通じる廊下には気泡を思わせる岡本啓氏の作品


夜景も楽しみな個室

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テラスに向うと

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テラスは贅沢な空間

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プレス内覧会で
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シャンパンの気泡をイメージさせたガラスの壁面

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ミル氏、ひらまつの陣内孝也社長、同社長谷川幸太郎取締役揃っての乾杯!

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アミューズ用の小さな洗濯バサミ、可愛いすぎ

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軽くあぶったスモークサーモンとポワ葱のバヴァロア

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彩り豊かなプティフール、PMイニシャル入りもあり!


ガストロノミーワインとしてのシャンパン
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インタビュー後、ミルさんからいただいた限定ミル人形、これはUSBメモリー!

インタビューの最後、日本のシャンパンラバーに向けてのメッセージを伺いました。
フィリップ・ミル:シャンパンの文化を変革したいです。シャンパンと言うとアペリティフやデザートとして捉えられることが多いので、私はシャンパンを〝ガストロノミーワイン〟として位置付けたいと考えています。シャンパンはどのような素材にでも合わせて楽しむことができます。
青木:(質問に関連して)シャンパンに興味がありながら、泡が苦手な愛好家に泡を受け入れてもらうための方策は
フィリップ・ミル:シャンパンは泡があっての飲み物です。泡があることで自分を表現していますし、泡によって香りが楽しめます。苦手な方には、すこし置いておくことで(グラスのなかで変化)で、ガストロノミーワインとしてのシャンパンの様々な顔が見えてくるかも知れません。



フィリップ・ミル氏の拠点、名門『シャトー・レ・クレイエール』は時を超えた贅沢な空間なので、シャンパーニュ地方の魅力を十分に堪能できます。


その庭続きにある姉妹店『ル・ジャルダン』は肩ひじ張らないカジュアルなレストランです。

ミル氏は新店舗を、レ・クレイエールとル・ジャルダンの中間的な位置付けにできたらと考えているようです。フランス料理の伝統とシャンパンのマリアージュがコンセプトのレストランで、価格帯は食通の皆さんの手が届く設定にしているとのことでした。
ミル氏は20日まで滞在していると思います。オープン早々予約をなさったラバーさんは直接会話するチャンスもあるのではないかと思います。どうぞ素敵な時間をお過ごしください。

店舗情報
六本木テラス フィリップ・ミル
〒107-0052 東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガーデンテラス 4F
ランチ3,500円・5,500円/11:00~15:30(14:00 L.O.)/サービス料10%別
ディナー8,000円・12,000円・16,000円/17:30~23:00(21:00 L.O.)/サービス料10%別
定休日:なし
席数:ダイニング80名/個室4部屋(2名~12名)
※価格等は変更になる場合があり
予約:℡03-5413-3282

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今年もファインズ主催第7回チャリティ試飲会に温かな支援の輪! [ワイン]

東日本大震災復興を願い海外からの支援の輪
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2011年3月11日に発生した未曾有の東日本大震災の被害状況を憂い、輸入元ファインズと繋がる海外のワイン生産者たちから即刻届いた支援の輪。同年7月、ファインズ主催で第1回チャリティ試飲会が開催されました。チャリティのために来日してくださったワイン生産者&関係者の皆様、素晴らしいワインを供出してくださったワイナリーの皆様。義援金はファインズ様からCivic Forceに全額寄付され、震災の復興支援に活用していただきました。

継続は力なり!
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ファインズの中西卓也社長(前列右)は「今回も多くの方にご賛同いただき、各国から駆けつけた生産者とともに過ごせることを社員一同感謝しております」と挨拶

7回目を迎えたチャリティ試飲会!
テロワールとの出会い ~飽くなき挑戦をする生産者の饗宴~ をテーマに、今年は海外から15名の生産者&関係者が来日しました。3月4日、会場の恵比寿EBis303にはワイン愛好家300名以上が集い、生産者たちと交流しました。先日、ファインズ様から、入場チケット、セミナーチケット、有料試飲などの総額は2,744,500円との報告がありました。これは例年通り、復興支援のため、Civic Forceに全額寄付される予定です。

チャリティ会場から
支援応援に駆けつけてくださったのはフランスからアンリオ、ドメーヌ ブシャールP&F、ウィリアムフェーブル、ドメーヌ アンリ ボワイヨ、ドメーヌ デュ ノゼ、ドメーヌ バロン ド ロートシルト(ラフィット) 。イタリアからはマッツェイ、チェレット。アメリカからハイド ド ヴィレーヌ そしてチリからラポストールです。

有料試飲のアイテムにはアンリオのキュヴェ アンシャンテルール1976も

長熟の極み〝キュヴェ アンシャンテルール1976〟

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シャンパンの状態をチェック中のメゾン エ ドメーヌ アンリオのジル ド ラズィエール社長

ピエモンテ アルバの食文化の伝道師

ジャコリーノジッラルディCEO()とパートナーと林茂さん

林さんは「第7回のテーマはテロワールですが、イタリアでも一番早くからテロワールに注目して実践しているのがピエモンテであり、そのなかでもチェレットは1960年代から良い畑を入手し、周囲にもその考えを伝えていったので、大事なポイントをしっかり押さえています。流行に流されず、伝統的な造りを守っています」と語っていました。

トスカーナの歴史あるワイナリー『マッツェイ』
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自慢の『フォンテルートリ シエピ』を手にする25代目当主のジョヴァンニ マッツェイさんと奥様
私のお薦めはグレーラとピノ・ビアンコから造る『プロセッコ ブリュット ミレジマート2015』

メゾン エ ドメーヌ アンリオの頼りになる東アジア輸出担当西山雅巳さん
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第1回から皆勤で応援して下さっている西山さんはブシャールとウイリアム フェーブルの顔として活躍中

オベール ド ヴィレーヌさんの妹家族が造るエレガントなサンセール
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シリル ド ブノワさんと奥様。DRCのヴィレーヌ当主の甥っ子さんで、オーガニック、ビオディナミを導入中。「来年デメターの認証を受けることができそう」とブノワさん

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ヴィエイユ・ヴィーニュから造るサンセール ブラン シャトー デュ ノゼ2013と同2012

2013年は春が温かく、ぶどうの開花がスムーズだった年。ぶどう自体に凝縮感があります。ミネラル感豊かで凛とした印象、酸のメリハリがあるので、あと2~3年寝かせてから楽しみたいワイン。2012は「温暖な年だったので糖度も上がり、2013より若干Alcも高め(表示は同じでも少数点以下は異なる)。フランスにはもう在庫がありません。久々に飲んでみましたが、今飲み頃です」とブノワさん。果実味豊かで口中での広がりもあるワイン、美味しいです。マリアージュでは2013年はアペリテイフで。2012年は甘味もあるのでチョコレート菓子等のデザートがお薦めとのことでした。

テロワールを表現する完璧主義者
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第1回のチャリーティ試飲会時にも来日して下さったドメーヌ アンリ ボワイヨのボワイヨ当主(右)とクルチエのミシェル・ガイヨさん

ブルゴーニュの雹(ひょう)害話になった時、おふたりは「昨今の雹害は局地的なもので、ポマールやヴォルネイに集中しています。単純に温暖化だけならそうはならない。今、懸念しているのは、ヴォルネイの西側にある丘の後方で自然を破壊する作業が行われていることです。森林を伐採したり、採石場を作る為に、金属性の倉庫を建設し、80㌶あまりの採石場には石が転がっている状態なので、そこに陽が当たり、温まってしまうことで、自然のバランスが崩れています。これはGoogle mapで見ればすぐわかります」と。要チェック項目でした!

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アンリオグループのワインたち

フランスの伝統とチリのテロワールの融合『ラポストール』
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昨年に続き、2度目の参加のシャルル ド ブルネ マルニエ ラポストール当主


近日登場! チャリティ試飲会でお披露目された軽快で爽やかな ル ロゼ2016

世界各地でエレガントなワイン造り
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ドメーヌ バロン ド ロートシルト(DBR)からはミシェル ネグリエ輸出部長とオリヴィエ トレゴワ海外ドメーヌ醸造責任者が来日

DRCのヴィレーヌ当主とのジョイントベンチャー

ハイド ド ヴィレーヌからはゼネラルマネージャーのジェームズ アイアーさんが来日
※DBRとハイド ド ヴィレーヌには立ち寄れませんでした。



中西社長の挨拶のなかに、「リピーターが増えています」とのお言葉がありました。
ファインズチャリティ試飲会には、毎回素晴らしいワインが供出されますので、多くのワイン愛好家から高い評価を得ています。有料試飲には日頃飲めないアイテムが揃います。
第1回チャリティ試飲会のブログリポートにも書きましたが、被災地に向けての支援活動はまだまだ続けていかなければなりません。そのような中で海外から来日するワイン生産者との絆を深めながら開催しているファインズ主催のチャリテイ試飲会はワインを生かした〝実のある〟支援活動だと確信しています。
どうぞ来年もよろしくお願いいたします。

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共通テーマ:グルメ・料理

2月のNHKシャンパン講座は次世代を担う人気のメゾン『ベレッシュ・エ・フィス』に注目! [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

モンターニュ・ド・ランスのリュード村にあるレコルタン・マニピュラン(RM)べレッシュ・エ・フィス
年間生産本数はわずか85,000本、人気のメゾンなので入手も難しくなってきています。今回は年に1回の上級キュヴェの入荷時期にあわせて5アイテムを揃えることができました!

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供出したのは6アイテム、若手醸造家のリーダー的存在タルランのブノワ(12代目)さんの『ゼロ・ブリュット・ナチュール』(左から3番目)を用意してベレッシュと比較

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コルクの並び順は左から2番目がタルラン、3番目がベレッシュ


1847年創業のベレッシュ・エ・フィス

現当主は5代目のラファエル・ベレッシュさん(右)
伝統と革新を融合させ、テロワールの表現を主眼にしています。2004年からビオロジック(一部ビオディナミ)を導入、天然酵母による発酵、基本的にノン・マロスタイル、定番のブリュット・レゼルヴ以外は王冠ではなく、コルクで瓶内熟成。白ワイン用の樽はピエール・イヴ・コラン・モレから譲り受けたもの、赤ワイン(コト―・シャンプノワ)とロゼ((カンパニア・レメンシス)にはDRCからの古樽を使用


拠点はリュード村、所有畑は9.3㌶
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左上から時計回りに
オルム、シニー・レ・ローズ、リュード、トレパイユ、マルイユ・ル・ポールの各産地


一級畑リュード村、マサル・セレクションによる栽培
マサル・セレクションはマス・セレクション、集団選抜と呼ばれるもので、畑から優秀な株を複数選び、補木を取って苗木をつくり、元の畑に戻す方法。代々引き継がれてきた自分の畑で、時間をかけて優秀な株を選抜し、それを苗木として使用するので、テロワールに即したものと言える。苗木はクローン苗が一般的になる前に植樹された畑の株でなければならない。株は例えば、果実の豊かさ、果皮の厚み、果粒の大きさ、香りや酸の強弱等、これらが混在することで、複雑味のある表現ができる

第1フライト  
#1:べレッシュ カンパニア・レメンシス・ロゼ・エキストラ・ブリュットNV
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ベースワインは2012年ヴィンテージ

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生産者:ベレッシュ(RM)
ぶどう品種:PN70%、CH20%、PM10%、赤ワイン5%ブレンド
ドザージュ:3g/L 
デゴルジュマン:2016年3月
価格:12,000円(税別)
5%ブレンドしている赤ワインはオルム産のピノ・ノワールとムニエ。発酵とブレンド用の赤ワイン(コト―・シャンプノワ)にはDRCの古樽を使用。サーモンピンクの色調、気泡は活発で繊細、ドライローズ、柑橘果実の皮やすもものニュアンス、ミネラル、最初に泡の食感、その後に続く凛とした酸味と綺麗な酒質が好印象

第2フライト
#2#3の比較。ブレンド比率(3品種を3分の1ずつブレンド)は同じ、ともにノン・マロ、違いはドザージュ量とデゴルジュマンの実施年月

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#2:ベレッシュ ブリュット・レゼルヴNV
生産者:ベレッシュ(RM)
ぶどう品種:PN、CH、PM 各3分の1/ベースワイン2013年&2014年
ドザージュ:7g/L
デゴルジュマン:2016年9月
価格:7,000円(税別)

#3:タルラン ゼロ・ブリュット・ナチュールNV
生産者:タルラン(RM)
ぶどう品種:PN、CH、PM 各3分の1
ドザージュ:0g/L
デゴルジュマン:2015年10月
価格:7,500円(税別)
ベレッシュの#2 は樽60%とホーロータンク40%で醸造、土壌由来のミネラル感、ロースト風味。タルランの#3は、グレープフルーツや夏ミカンの皮、果実味、フラッシュバター、ミネラル、ぶどう本来の凝縮感。タルランの方がデゴルジュ後の期間が約1年程長かったこともあり、すべての要素が溶け込んだ印象でバランス良好

#4:ベレッシュ レ・ボー・ルガール・シャルドネNV
生産者:ベレッシュ(RM)
ぶどう品種:CH100%/2012VT(表示していません
ドザージュ:3g/L
デゴルジュマン:2016年3月
価格:11,000円(税別)
リュード村の石灰が多い土壌。当主の曽祖父が1902年に植樹して以降、マサル・セレクションによる苗木からのぶどうを使用。気泡活発、持続性あり、おしろい、白い花、ミネラル、ナッティ、蜂蜜、ロースト風味

第3フライト
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#5:ベレッシュ ル・クラン・プルミエ・クリュ・エキストラ・ブリュット2008
生産者:ベレッシュ(RM)
ぶどう品種:CH55%、PN40%、PM5%
デゴルジュマン:2015年11月
ドザージュ3g/L
リュード村の2区画のブレンド。1969年から1973年に植樹されたヴィエイユ・ヴィーニュの区画。樽発酵、バトナージュは行わず、ノンフィルターで瓶詰め。濃いベージュ色、リンゴのコンポート、カリン、カラメル、甘味と酸味のナイスバランス、温度変化によってグラス内で旨味&複雑味、当日のマイベスト、講座生の人気アイテム

#6:ベレッシュ ルフレ・ダンタン・エキストラ・ブリュットNV
生産者:ベレッシュ(RM)
ぶどう品種:PN、CH、PM 各3分の1
1985年以降のリザーヴワイン3分の2、2011年VT(3品種同量)
ドザージュ:6g/L
デゴルジュマン:2016年4月
価格:17,000円(税別)
先祖へのオマージュとして毎年リリースされるフラッグシップのシャンパン。1985年から600㍑の木樽を使い、ソレラシステムでストックしてきたリザーヴワインを3分の2引き抜き、そこに2011年ヴィンテージ(3品種同率)をブレンド。1年樽熟成させ、その後、瓶詰めして36ヶ月熟成させてから市場へ。深みのある黄金色、気泡元気で繊細、ココア、エキゾチックアロマ、塩味、旨味。酸味は極めてまるく、後に続く余韻もまるい。


裏ラベル表記について

両メゾンとも、裏ラベルにデゴルジュマンの日付&ドザージュ量を明記しています。これは#5のル・クランです。
このような表記のシャンパンは、デゴルジュマンの違うボトルを飲み比べることで、瓶内熟成の変化を知ることが出来ます。購入して少なくとも半年(1年ならさらに良い)我慢している間に、次の新しいボトルが発売されますので、裏ラベルにあるデゴルジュマンの年月を確認して比較試飲することをお薦めします。べレッシュもタルランもスタンダードなNV(3品種同率)が一番わかりやすい。

製品についてのお問い合せは豊通食料(株)℡03-4306-8539


講座生の皆さま
ブログに記載したドザージュ等の数字は各ボトルの裏ラベルを確認して書いております。配布資料と若干の違いがありますので、ご確認いただけましたら幸いです。今月は冬講座最後の回になります、お楽しみに!

ルイ・ジャド スペシャル メーカーズ ディナー@日比谷松本楼 ~ボージョレの本質はクリュ・ボージョレにあり~ [ワイン]

ヌーヴォーだけじゃないボージョレ!

昨秋からの構想を実現させたルイ・ジャド メーカーズ・ディナーが成功裏に終わりました!

ナビゲーターはルイ・ジャド(輸入元:日本リカー)の輸出部長オリヴィエ・マスモンデさん、ディナーは主催のワインサロンフミエール友原範士社長と宮川文子主宰と行いました。
そもそものきっかけはピエール・アンリ ガジェ社長から頂戴した秀逸なボージョレワイン(上記の画像)で、これらはメゾン・ルイ・ジャドが1996年にボージョレ地区のムーラン・ア・ヴァンで最も名声を誇るシャトー・デ・ジャックを入手して20年になる記念の蔵出しワインでした。

日本ではボージョレと言うと、ヌーヴォーが話題になる傾向です。しかしながら、ボージョレは長い歴史を持つワイン産地であり、ガメイ(ガメ)種から最高のクリュ・ボージョレが生産されています。今回はそこにフォーカスしました。開催に至る経過は11月12日付ボージョレ探求にまとめてありますのでプロローグとしてご笑覧いただけましたら幸いです。

ディナー前の会場で

ディナー会場は日比谷松本楼3階のボア・ド・ブローニュ
いつもながらの上品なセッティング


供出ワイン8アイテムに合わせたスペシャルなグラスたち、壮観!
ご協賛くださったリーデル・ジャパン(株)に感謝です!


第1部はワインサロンフミエールの宮川文子主宰がMCを担当。オリヴィエさんはブルゴーニュワインの今と同社を紹介。第2部はクリュ・ボージョレのムーラン・ナ・ヴァンとモルゴンにフォーカス、ハイライトとして今年で20年目のムーラン・ナ・ヴァンのシングルヴィンヤード“クロ・デ・トラン”と“ラ・ロッシュ”の1997年ヴィンテージも披露。それらをオリヴィエさんと紹介させていただきました。


第1部
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供出ワイン(左から3本まで)
■CHAMPAGNE CHARLES HEIDSIECK BRUT RÉSERVE
シャンパーニュ シャルル・エドシック ブリュット レゼルヴ
■2013 Chassagne-Montrachet (Blanc) Louis Jadot
シャサーニュ・モンラッシェ(ブラン) ルイ・ジャド
■2011 Savigny-lès-Beaune La Dominode Domaine Louis Jadot
サヴィニー・レ・ボーヌ プルミエ・クリュ ラ・ドミノード ドメーヌ・ルイ・ジャド

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フォアグラのムース、コンソメのジュレとレンズ豆のサラダ

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シャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエを3分の1ずつブレンドし、10年以上熟成させたリザーヴワインを40%使ったシャルル・エドシック。シャンパンの滑らかさとトロリとした食感のジュレ、シャンパンの味わい深さとフォアグラのムースのこってり感が寄り添った贅沢なマリア―ジュ

オリヴィエさんが語るブルゴーニュ&ルイ・ジャド

ブルゴーニュAOCのワインを分類すると、ピラミッド型のベース部分が21のリージョナブルアぺラシオン(65%)、その上が44の村名アペラシオン(23%)、さらに636のプルミエ・クリュ畑(11%)、そして頂点に32のグラン・クリュ(コート・ドール)と1つのシャブリ(7クリマ)が僅か1%という構成になります。

テロワールを生かす

1826年に初めてボーヌ・クロ・デ・ズルシュールの畑を購入

ルイ・ジャドの創業は1859年です。2009年に150周年を迎えた折、ガジェ社長が来日し、メゾンについて語りました。その時に年表を作成しました。今回のディナーでもオリヴィエさんがメゾンの沿革について解説なさったので、ルイ・ジャド社150年の歩みをリンクしておきます。

直近の情報(2010年~2017年)では、2012年にワインメーカーがジャック・ラルディエールさんからフレデリック・バルニエさんに交代したこと。自社畑が228㌶(コート・ドール90㌶、ボージョレ80㌶、12グラン・クリュ8㌶、46プルミエ・クリュ50㌶/全体の60%が賄える)に増えていること。加えて、銘醸ワインを42ヴィンテージ造ってきたラルディエールさんは2012年のリタイア後、新天地オレゴンで同社のためにピノ・ノワール造りをしていることが挙げられます。

豊潤なシャサーニュ・モンラッシェ
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白い花やアカシア、白コショウ、口のなかに広がるねっとり感、鼻腔から抜ける軽い樽香と豊潤さ、グラスとの相性も最高、美味!

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長崎県産 平スズキとタルタルとズワイ蟹のブランダード シャルロット仕立て

オリヴィエ:ブルゴーニュならではのミネラル感とエレガントさがあり、私はジェントルマン・ファーマーワインと呼んでいます。とてもよく熟成した長期保存ワインです。手摘みで収穫し、発酵期間は1ヶ月程度、樽熟成18ヶ月(新樽率30%)です。

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セップ茸とグリュエールチーズのタルトレット
白ワインのなかのスパイシーさやマッシュルーム似のニュアンスがセップ茸とナイスマリアージュ

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オリヴィエさんのワインの知識全開、私にとって貴重な時間でした!

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リーデル・ジャパンの庄司大輔シニアグラスエデュケイターが使用中のグラスについて解説。
庄司ヴェリタスシリーズのグラスはボウル部分とステムに繋ぎ目がない作りです。これは溶けたガラス材を引っ張りながら脚を作る引き足と呼ばれるハンドメイドと同じ製法です。

マシンメイドの最新アイテム<ヴェリタス>シリーズは2種用意されました。
■シャンパーニュワイングラスと ■オークシャルドネです。シャンパーニュグラスでは『シャルル・エドシック』の特徴である洋梨の香りをしっかり利き取ることができましたし、シャルドネグラスからは果実の豊潤な香りが漂い、味わう前からときめきを感じました。 赤ワインはセミナー等でよく使われているハンドメイドのリースリンググラスで、黒や赤い果実の風味、中盤以降木目の細かいタンニンと凝縮感、心地よい余韻

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オリヴィエ:サヴィニー・レ・ボーヌ ラ・ドミノードの〝ドミネ〟は古いフランス語で〝支配する〟の意味。他のぶどう畑を支配するような存在だったことから命名されました。多くのサヴィニー・レ・ボーヌは繊細でビロードのようなタッチですが、このワインは繊細ながら力強さも備えているタイプ。20年位保存できる長熟ワインで栽培はビオディナミ。手摘みで発酵期間は28日、18ヶ月樽熟(新樽率30%)、生産量は年間400~500ケースの希少ワインです。

宮川文子MCからオリヴィエさんへ質問
Q:ルイ・ジャドが赤ワインから白ワインの順でテイスティングを行うのはなぜ
A:樽のなかの赤ワインを試す場合にはタンニンや強さがあるので、その後に白を試すことで口中をリフレッシュさせることができます。ゆえに若いワインの時は赤、白の順で行うことが多いです。
:ビオディナミを実践していることを公言しないのは
A:1989年から取り込んでいるので先駆者的存在ですが、言葉で言うより、実行に移すというのがメゾンの信念だからです。また、ビオディナミをマーケティングのツールには使いたくなかったというのが理由です。


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Photo by Ayano
参加者に目からウロコの体験をさせてくださる庄司大輔さん
オリヴィエさんも「今までリーデルグラスのこのような話は聞いたことがない!」と大絶賛


第2部
スタート前に昨年4月にボージョレワイン委員会の広報担当から伺ったデータを

クリュ・ボージョレは2% !?
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資料提供:ボージョレワイン委員会
ボージョレ全体から見た輸入国ナンバー・ワンは日本、2位以降はアメリカ、英国、カナダ

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ボージョレワイン委員会
日本での販売量を見ると、11月第3木曜日解禁のヌーヴォーが圧倒的。クリュ・ボジョレはわずか2%。クリュ・ボージョレは北部を中心とする10の村名ワイン「サン・タムール」、「ジュリエナ」、「シェナ」、「ムーラン・ア・ヴァン」、「フルーリー」、「シルーブル」「モルゴン」、「レニエ」、「ブルイイ」、「コート・ド・ブルイイ」です。

ボージョレのぶどうはガメイ
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資料提供:ボージョレワイン委員会
ガメイはグーエ・ブランとピノ・ノワールの交配で誕生したぶどう


ようこそシャトー・デ・ジャック
17世紀に建立されたシャトー・デ・ジャックをメゾン・ルイ・ジャドが入手したのは1996年のことで、昨年20周年を迎えました。所有する畑はムーラン・ア・ヴァンとモルゴン、醸造責任者はシリル・シルーズさんです。ちなみにボージョレ地区にはシャトーと名の付く建造物が65あります。

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ムーラン・ア・ヴァンは27㌶所有、うち19㌶はシングルヴィンヤード(5つ)
・ラ・ロッシュ・・・花崗岩と石英の土壌でミネラルが強い
・クロ・デュ・グラン・カルクラン・・・砂質と若干の粘土質を含む土壌、マンガンの地層
・クロ・デ・トラン・・・表面に砂質、下層に粘土を含み、若干水分が多い土壌
・シャン・ド・クール・・・砂岩がメイン、若干粘土を含む。母岩はマンガン
・クロ・ド・ロシュグレ・・・標高の高い場所にあり、焼き物に使う土と似た土壌

モルゴンは11㌶、コート・デュ・ピィとロシェ・ノワールがあり、面積は約半々
・コート・デュ・ピィ・・・昔火山だった場所、花崗岩とシスト(結晶片岩)を含む土壌
・ロシェ・ノワール・・・ピィの畑の真下にあり、ピィより標高が低い、土壌は火山岩や黒いシスト

シャトー・デ・ジャックの基本的な栽培・醸造
■すべての畑はサスティナブル、一部ビオディナミ(ロシュグレ畑)導入
■低収量(仕立て方はゴブレとコルドン併用、将来的にはコルドンに移行)
■収穫は100%手摘み&手で選果、ほぼ100%除梗
■天然酵母のみ使用、マセレーションは30日間
■12ヶ月間木樽で熟成

基本的に発酵、醸造等の製法は同じなので、違いは気候とテロワール。ヌーヴォーのようなマセラシオン・カルボニックは行いません。仕立てはゴブレ式がメインですが、雨が多い年には葉の内側にあるぶどうが湿気を帯びて腐るので、近年は風通しが良く、太陽の恩恵を受けやすいコルドン・ド・ロワイヤに移行しています。

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オリヴィエ:ボージョレ地区はブルゴーニュ地方の南に位置しています。ブルゴーニュとボージョレの違いは品種と土壌で、前者はピノ・ノワールとシャルドネで泥灰土壌や石灰質、後者はガメイで花崗岩質です。

上質のガメイを飲んだ時には、その50%はピノ・ノワールのDNAを飲んでいることになります。でもピノ・ノワールは花崗岩土壌が嫌いで、ガメイは石灰質土壌が嫌いなので、ピノはボージョレではうまく育ちません。ボージョレ地区でよく知れられているボージョレ・ヌーヴォーは誕生してわずか50年足らず、ボージョレでは2000年前からワイン造りをしているので、美味しいクリュ・ボージョレを飲んで欲しいと思っています。


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()2002 Moulin-à-Vent Château des Jacques
ムーラン・ア・ヴァン シャトー・デ・ジャック
オリヴィエ:冷涼年、酸が多い年だったので発酵期間を長くしました。緊張感のあるワインで香りから花崗岩が連想できます。小さな赤い果実、コショウ、わずかに樽の香り、目を閉じて飲むとガメイ、ボージョレとは思えません。
このリアルなボージョレの世界にようこそ!

2001 Moulin-à-Vent Champ de Cour Château des Jacques
ムーラン・ア・ヴァン シャン・ド・クール シャトー・デ・ジャック
オリヴィエ:シングルヴィンヤードのシャン・ド・クールのワインです。2002年と同じく冷涼年でしたが、2001年のほうが雨が多く、全体的に軽めのワインが多い年でした。スミレの香りが顕著でビロードのようなタッチ、フローラルなワインです。2ヴィンテージとも醸造方法は同じなので、違いはテロワール。ともにノン・フィルターです。

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)2002年のほうが深みのある色調、共に上質な酸味で口中スムーズ、エレガント

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青森県産メバルのポワレとアンディーブのムニエル 赤ピーマンのクリーとバルサミコ
2006 Morgon Côte du Py Château des Jacques
モルゴン シャトー・デュ・ピィ シャトー・デ・ジャック

オリヴィエ:モルゴンはムーラン・ア・ヴァンより力強いワインです。醸造方法は同じなので違いはテロワール。コート・デュ・ピィは火山だった場所で、黒い花崗岩の土壌です。2006年は暑い年だったので凝縮感があり、黒系果実や種の大きな果実のニュアンスがあります。熟成が早く進んだので10年くらいは楽しめるワインです。


リーデルのブルゴーニュグラスで魅力探求
ピノ・ノワールの血を半分受け継いでいるガメイにはブルゴーニュ型のグラス、ピノ・ノワールグラスで飲むと、ぶどう本来、ワイン本来の姿がキャッチできることがわかりました。

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モルゴン2006にはピノ・ノワールグラスを使いました。庄司さんは参加者にグラスの容量を理解してもらうために、お水を入れた750mlのボトルを用意、そこからピノ・ノワールグラスに水を注いでいくと・・・なんと1本分入りました! 会場からは感嘆の声(笑)

テーブルの上で寝ているグラス!
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ピノ・ノワールグラスは丸みを帯びているので、ワインを適量入れてテーブルの上で寝いてもこぼれません。このゆるやかな曲線が大事な要素です。

庄司:ワインが口中に入ってくる時、私たちは顎を上げる姿勢になるので、舌先にあたった液体は、舌の上を滑り台のように降りてくることになります。口中に入ってきたワインは舌の上に甘みを残しながら、す~っと喉の奥に消え、「美味しい」と感じることができます。このモルゴンはまさしくそれを証明しています。

次に、世界で一番売れている<ヴィノム>シリーズのボルドーグラスに入れ替えて味わってみますと、モルゴンから感じる香りは弱く、一口飲むと酸を感じるので、酸っぱい印象になります。折角の果実味が出てきません。


オリヴィエさん大絶賛のグラスパフォーマンス
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オリヴィエ:ボルドーグラスに入れた途端、モルゴンが閉じてしまいました。ワインが垂直方向に進み、より緊張感のある香りで、タンニンも閉じ気味になりました。これがピノ・ノワールグラスだと花が開くように、花びらの1枚1枚が見えるような印象でした。リーデルグラスのこのような素晴らしいパフォーマンスは初めてなので、若いワインで飲み比べてみたいと思いました。

母なる大地に感謝の1997年ヴィンテージ
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牛ホホ肉のラグー パルマンティエ トリュフ風味 
マッシュルーム入りポテトのピューレ コーティング焼き
1997 Moulin-à-Vent Clos des Thorins Château des Jacques
ムーラン・ア・ヴァン クロ・デ・トラン シャトー・デ・ジャック
1997 Moulin-à-Vent La Roche Château des Jacques
ムーラン・ア・ヴァン ラ・ロッシュ シャトー・デ・ジャック

オリヴィエ:1997年はシャトー・デ・ジャックを入手して2年目の年になるので、2番目のヴィンテージです。寒くて雨が多く、ベト病も広がり、難しい年でした。畑での選別作業も大変で、ぶどうは房ではなく、粒での選別でした。ゆえに収量も少なく40%減。ぶどう本来の果実味、タンニンの抽出に気を遣い、とても苦労しました。
正確には、この9月でちょうど20年になります。20年前に飲んだ時は、今日のように、おいしく飲めるとは夢にも思っていませんでした。母なる自然に感謝、すべての人に感謝したい気持ちです!

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Photo by Ayano
山田宏行シェフとオリヴィエさんのエール交換、マリアージュについては「素晴らしい」と大満足!

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フロマージュブランに爽やかなベリーと苺のスープ
これは1997の上質な酸味と混然一体、シャンパンと苺の組み合わせよりお薦めです!
ベリー系果実の要素を持つガメイ、このぶどうの上品な熟成具合とデザートは最高でした。

グラスのスワリング話
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Photo by Tomohara

オリヴィエ:ジョルジュ・ブラン(ミシュラン3ッ星レストラン)で仕事をしていた時、同じワインをサービスしているのに、顧客が異なる意見を言うので不思議に思っていました。ある時、右利きと左利きではグラスの回転が違うことに気がつきました。兄弟に左利きがいたことで、それが役にたちました。それからはソムリエたちに、顧客が右利きか左利きか、注意するように言っていました。

地球の自転と同じ方向(時計回りと反対/左から右への回転)に回すと、香りのスぺクトルをあがるのでポジティブな要素を立ち上がらせることになり、フルーティさが出てきます。自転と反対(右回り)だと、香りのスペクトルを壊すことになるので、土の持ち味、要素が出てきます。双方は補完する形で存在するので、両方することで、ワインを理解する力が向上します。これは何回も何回も行っているうちに、ある日、そうか!と理解できます。


感謝を込めて
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Photo by Matsumotoro
松本楼の小坂文乃副社長とオリヴィエさんとの3ショット

シャトー・デ・ジャックを飲む前にオリヴィエさんが語ったことは
今日は皆さんに時を経たワインをお楽しみいただきました。これらは大事な方々とわかち合いたいと思って取っておいたワインです。通常はフランスから出ることがないワインです。ピノ・ノワールとガメイの大きな違いは、飲んだ時に哲学的な思いをもたらすのがピノで、飲んだ時に自然と微笑みが出てくるのがガメイ、ガメイは友人と楽しんで欲しいワインです。このような古いワインが好きだと思ったらこれからも飲み続けてください。


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左から)友原範士社長、宮川文子主宰、小坂文乃副社長、内野和弘副支店長、高橋修ソムリエ

ご協賛くださったメゾン・ルイ・ジャド、日本リカー両社に心から御礼申しあげます。3時間強の大半を熱い語りで盛り上げてくださったオリヴィエ・モスモンデさんに感謝します。
お忙しいなか駆けつけ、ご挨拶くださった岡本恭典東日本営業本部長、同席くださった池田憲昭支店長、佐々木様万理、通訳の井村悦子様、本当にありがとうございました。

小坂文乃副社長、山田宏行シェフ、高橋修ソムリエをはじめとする松本楼の皆々さま、お世話になりました。今回は600脚のグラスもあり、洗浄・拭き上げでは、いつも以上にお手間をおかけしました。本当にお疲れ様でした。ありがとうございます!
オリヴィエさんを感嘆させたリーデル・ジャパンの庄司シニアグラスエデュケイター、ありがとうございました!

ワインサロンフミエールの友原範士社長、宮川文子主宰
昨秋からの企画の遂行とご協力に感謝しています、ありがとうございました!
ご参加くださったワインラバーの皆さま、お付き合いいただき、ありがとうございました!!
滅多に出逢うことができない時を経たガメイの凄さを感じていただけましたら嬉しく思います。

アカデミー賞の授賞式のような挨拶になっておりますが、心から深く感謝しています!
そして、これからもシャトー・デ・ジャックをよろしくお願いいたします。


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今日から春講座の受付が始まります!! NHK文化センター青山教室シャンパン講座 [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

2月22日(水)9時30分から春講座(4月~9月)受付開始!


昭和女子大カレッジ三軒茶屋からNHK文化センター青山に移動して4月で丸1年、早いです。
お陰様で青山校でも人気講座のひとつになっています!
4月からスタートする春講座の募集は今日から。お申し込みはお早めに!

講座タイトル:オーダーメイドなシャンパンレッスン 各メゾンの奥深さを愉しもう
開  催  日 :4月26日、5月24日、6月28日、7月19日、8月23日、9月27日 毎水曜日
詳細は、コチラで!

現受講生の皆さま
今月の講座は入手困難なメゾンのシャンパンです、お楽しみに!

[バー]追記(2017年2月25日):満席(キャンセル待ち)になりました、ありがとうございました!!
 

成熟した日本市場のための見本市『VINEXPO TOKYO2016』 [インフォメーション]

VINEXPO JAPAN2014からVINEXPO TOKYO2016へ

ギヨーム・ドゥグリーズCEOとグザヴィエ・ド・エザギール会長()(2014年1月撮影)

2014年11月1日と2日、VINEXPO NIPPON2014 ヴィネクスポ・ニッポンが開催されました。
日本市場で活動する業界関係者のために考案された見本市だったのですが、プレス会見で「なぜ日本?」との質問が出ました。

エザギール会長は「日本に戻る感じです。2000年と2002年に東京でヴィネクスポを行いました。その後、ロケーションが良く、誰でも知っている国際都市香港(98年、2004年~)で開催していますが、我々にとっては日本がキーであり、洗練されたワイン市場であることを高く評価していることから決定しました」と回答。11月には予定通り、2日間の日程で催事を実施、主催側は「成功裏に終わった!」とのコメントを発表し、2年毎に実施との取り決めから、次回開催は2016年ということになりました。
そして・・・昨年11月15日と16日、ザ・プリンスタワー東京で、JAPANからTOKYOに改名した『VINEXPO TOKYO2016』が行われました。

来場者・出展者から高評価を受けたVINEXPO TOKYO2016

画像提供:VINEXPO TOKYO

600を超えるワイン&スピリッツ

長旅をしなくても世界のワイン&スピリッツのトレンドをひとめで見渡せる見本市
2000平方メートルの展示スペースに12か国数百のワイン産地から600を超えるワイン&スピリッツのブランドが一堂に会しました。

ユニオン・デ・グラン・クリュ・ド・ボルドー テイスティング2013ヴィンテージ

併催の『ユニオン・デ・グラン・クリュ・ド・ボルドー』
毎年恒例の来日試飲会、今回は2013年ヴィンテージでした!


ポムロール地区シャトー・クリネのオーナー一族ラボルド家のロナンさん
2003年に支配人に就任して以降、土壌分析に力を入れ、畑に適したぶどうを選択。メルローを多く植樹。ロナンさんは「メルローにとっては普通年のヴィンテージ、ゆえに例年よりボリューム感には欠けますが、早めに飲んで楽しんで。2013年は4000ケース(12本入)で約20%の減でしたが、その程度で良かった」とコメント
2016年は暑い年、春先には雨が多かったのですが土壌が水分を吸収、ドライな夏に耐え、ぶどうは綺麗に熟し、果実味も豊か、期待に応えられるヴィンテージとのことでした。


メドック地区サン・ジュリアン村シャトー・ラグランジュの椎名敬一副会長
「開花期(6月の途中まで)が寒くて例年より10日以上遅れ、その後、夏は暑くなったので、ある程度熟成は進みました。ただ、雨のなかでの収穫だったので気を遣いました。2013年は全体の20%減。タンニンは分厚くなく、未熟でもないので、若いうちからバランスが取れたワインです。長熟タイプではありませんが10年くらい熟成させられます」と椎名副会長
私はラグランジュ独自の清涼感が和の素材をうまく引き立ててくれると思っています!


ソーテルヌ地区のシャトー・ド・ファルグ!
2013年の甘口ワインは全体的に上質でリッチ


2つのシャンパンセミナー

ランソンのシェフ・ド・カーヴ(最高醸造責任者) エルヴェ・ダンタンさんがニューフェイスを紹介
2月28日に日本デビューする600本限定発売の『クロ・ランソン2006』、本邦初のお披露目!


ダンタンさんはメゾンの顔NV『ブラックラベル・ブリュットNV』、長期熟成タイプの『エクストラ・エイジ・ブラン・ド・ブラン』、そして『クロ・ランソン2006』の3アイテムを解説。MLFを行わないランソンは長い瓶熟を取ることでシャンパン本来のスタイルを表現しています。


ギヨーム・ドゥグリーズCEOとジョン・アルヴィット・ローゼングレンソムリエ

2016年世界最優秀ソムリエコンクールアルゼンチン大会の覇者スウェーデン代表のジョン・アルヴィット・ローゼングレンさんが初来日。冒頭、CEOからの質問に答え、「シャンパンはコンクールに於いて大事な位置にあり、同大会ではマグナムサイズを15脚のグラスに均等にサービスする課題がありました。今日のように皆さんの前で話ができるのも、実はシャンパンにたくさんのお金をつぎ込んで勉強してきたからです」と笑顔で語っていました。

セミナーはローゼングレンさんに、シャンパンメゾンのボランジェやローラン・ペリエグループでの勤務経験があるCEOが質問を投げかける形で進行。4種の異なるシャンパン、ノン・ドゼの 『ルイ・ロデレール ブリュット・ナチュール フィリップ・スタルクモデル2009』、白ぶどう100%の『バロン・ド・ロスチャイルド ブラン・ド・ブランNV』、大容量&3品種ブレンドの『シャンパーニュ・コレ マグナム』、黒ぶどう100%の『マイィ ブラン・ド・ノワールNV』をテイスティングしながら、各メゾンの特徴、供出温度、大容量ボトルでの熟成、料理との相性等について言及しました。

受講者からの質問を聞いていて、シャンパンに精通している方々が多いと感じました。そのような意味から、マスタークラスと銘打ったセミナーで、ローゼングレン世界最優秀ソムリエが講師だっただけに、もう少し切り込んだ内容でも良かったのではないかと思いました。

ローゼングレン&AWMB会長とのオーストリアワインセミナー

画像提供:VINEXPO TOKYO


ローゼングレンさんの解説と、世界中を飛び回り、オーストリアワインの伝道に余念がないヴィリー・クリンガー会長の高度なフォローによる中身の濃いセミナーでした。


最初に供出されたフレッド・ロイマーのゼクト“ブリュット・ロゼNV”はフレッシュ&爽快、シトラス系果実やミネラル感があり、とても可愛い泡もの(ツヴァイゲルト58%、PN35%、CH7%)、同国の新しいスパークリングとして注目できそうです。


最後はヴァインリーダーが造る味わい豊かなアイスヴァイン、リースリングの魅力全開!
今回のセミナーでは、ツヴァイゲルト、ブラウフレンキッシュ、ザンクト・ラウレント、ピノ・ノワールのワインも紹介、白ワインだけでないオーストリアの今を伝えました!


現地オーストリアでもセミナー、イベント等のオーガナイズが完璧なAWMBなので、90分間で11アイテムをスムーズに紹介する展開もお見事、敬意を表します!


セミナー終了後、ローゼングレン世界最優秀ソムリエにポーズを取っていただきました!


コマンドリ―・デュ・ボンタン・メドック&グラーヴ・ソーテルヌ&バルザック・ガラ・ディナー

会場のザ・プリンスタワー東京からグランドハイアット東京に移動してガラ・ディナー


光栄なるお招き! 
ヴィネクスポ東京の開催を祝い、15日の夜に行われたディナーの招待状


画像提供:VINEXPO TOKYO

ボンタン騎士団の授与式メンバーにシャトー・ラグランジュの椎名副会長発見!
栄えある受章者のなかには中田英寿さん、加茂文彦ソムリエ、信国武洋ソムリエのお姿も


カクテルレセプションではクロ・フロリデンヌ白2012、シャトー・クレマン・ピション2009、シャトー・レ・ジュスティス2008がサービスされました。


私はネゴシアン『ユリゼ・カザボン』のテーブルで、ジョージ・クルーニ似の紳士フランソワ・ドゥグア社長(私の左隣)からのお招きでした。ウィラハン麻未さん(私の右隣)のおかげです!


ディナーにはシャトー・ラトゥール・マルティヤック白2012、シャトー・タルボ2005、シャトー・スミス・オー・ラフィット2003、シャトー・ギロー2008が登場


私のお席に立ち寄ってくださったスミス・オー・ラフィットのコマーシャル・ディレクター ルドヴィック・フラディンさん、3日連続でお会いできてラッキー!


各ブースで

シャンパン・マイィのブースではジャン・フランソワ・プレオ社長が対応
『レ・エシャンソン2006』は同メゾンの最高級レンジPN75%とCH25%のブレンドでドザージュは6g/L、凛としたスタイルです。セミナーにもマイィのブラン・ド・ノワールが出ていましたが生地の綺麗さはホント秀逸


新参のシャンパンメゾン『ジーパー』のブースでヴィネクスポ東京のゲスト『神の雫』の著者亜樹直(樹林伸さんと姉のゆう子さん)さんと遭遇。ジーパーという名でシャンパン製造を始めたのは1949年からで、現オーナーはニコラ・デュボワさん(画像最左)です。


淡いバラ色のロゼ、グランドキュヴェ・ロゼはCH88%、PN12%のブレンドで、ドザージュは6g/L。ここでボトルの形状にご注目!

ミシェル・レイビエと同じ瓶形

ジーパーのボトルを見ていて、「似てる!」と思い、「シャトー・コス・デストゥルネルがシャンパーニュ地方で造る『ミシェル・レイビエ』と同じような瓶形ですね」と質問してみたところ、これがビンゴでした!
「ジーパーを入手したのは2009年で、レイビエグループと提携してメゾンを運営しています」とニコラさん。ボトルの首が短く細いのが特徴。これは酸素に触れる面積が狭いので酸化し難いという利点があるようです。


南アフリカ共和国のユニワインズのダッシュボッシュはマスカット・オブ・アレキサンドリア100%の酒精強化ワイン、樹齢100年超えのぶどう樹で生産量は2500本のみ。これは2年前に現地訪問した時に一目惚れならぬ、一飲して惚れ込んだ甘露なワインです。


世界に向けて発信著しいギリシャ、多くのワインが並べられ、ワイン関係者の関心を集めていました。セミナーではギリシャ初のマスター・オブ・ワインのコンスタンティノス・ラザラキスMWが、〝アシルティコ〟について語ったようです。


画像提供:VINEXPO TOKYO


南東ヨーロッパにある小国モルドバ。西はルーマニア、北・東・南はウクライナの国境に接しています。今回初参加のNOVW(モルドバ共和国ブドウの木とアインの国営機関)のブースでテイスティング!
114,000㌶の畑から1億1千万㍑のワインを生産しており、主要産地はヴァリュール・ルイ・トライアン、ステファン・ヴォーダン、コードルの3ヶ所で90%の生産量を締め、世界50ヶ国以上に輸出、ぶどう品種は欧州系品種73%、コーカサスの品種17%、土着品種10%


モルドバのスパークリング初体験。シャトー・ヴァルテリのスプマンテ・クラシコの品種はCH100%、白い花や柑橘系果実のニュアンス、上を目指して頑張っている泡ものという印象、今後のさらなる向上に期待!

ヴィネクスポ東京への期待

2013年からヴィネクスポCEOとして活躍しているギヨーム・ドゥグリーズさん

ヴィネクスポ東京は、日本市場のニーズに合わせた特別仕様なので、ボルドーや香港に於けるヴィネクスポとは異なります。前者は日本というひとつの国の市場にワイン&スピリッツを紹介する場であり、後者は各国の生産者と出会うために世界中からバイヤーが訪れる場になっています。

開催後、ドゥグリーズCEOはプレスリリースで、「ヴィネクスポ・ブランドが一市場の持つ特別な需要に応えるノウハウがあることを明確にしました。今回の来場者数は2014年の33%増と大幅に伸びており、日本における今後のヴィネクスポ・イベントの基盤を築いたと言えます」とコメントし、それを証明していました。

今回、ユニオン・デ・グラン・クリュ・ド・ボルドーとの併催やプロだけでなく、ワイン愛好家に門戸を広げことが来場者増につながったと思っていますが、2年後も、東京に居ながらにして、世界のより多くのワイン&スピリッツのトレンドが見渡せる場になることを期待したいです!

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NHKみんなの歌 第8集〝ラ・ゴロンドリーナ〟でプレイバック [気の向くままに]

メキシコ民謡〝ラ・ゴロンドリーナ〟

みんなの歌で使われた当時の歌集

1968年のメキシコオリピックの閉会式で使われていた名曲〝ラ・ゴロンドリーナ(つばめの意味)〟はメキシコでは別れの曲として親しまれています。
純真無垢だったず~っと昔、私はこの曲とご縁があり、作詞をするチャンスをいただきました。

今日、ネットサーフィンで、みんなの歌、ラ・ゴロンドリーナ、ウキぺディアに飛んでOoh la la、ビックリ! そこにあった紹介文には・・・

日本では、青木富 (現在の字は青木記載)美子が訳詞、サトウハチローが補作詞を担当し、日本語版が作られた。詞の内容は、毎年春になると必ず自分の住む町へと戻ってくるつばめを愛おしく思う気持ちを歌ったもので、原詞とは大幅に内容が異なっている。

つばめを愛おしく思う気持ち、との文面を見て、とても嬉しく思いました。



「コーラス部の発表会で新曲を披露したいので、青木、これから聞かせる曲に詞を書いてくれないか」と音楽の石澤先生から言われ、億面もなく、引き受けて書いたのが、このラ・ゴロンドリーナの詩です。この時は曲だけで歌詞はありませんでした。そして、みんなの歌の担当、佐々木史子ディレクターが先生の知人だったことで、私の拙い詞が目に留まり、「みんなの歌で使いましょう」という流れに。

ただ、若輩者の詩なので、大家サトウハチロー先生に見ていただこうという話になって、佐々木ディレクターに連れられて文京区のお宅に伺いました。私はかなり緊張していたので、何を話したか記憶にないのですが、ニットのお帽子のサトウハチロー先生の姿ははっきり覚えています。

ラ・ゴロンドリーナの原語はスペイン語ですが、NHKのみんなの歌は訳詩ではなく、曲のイメージから完成させた作詞です。原詩と大幅に内容が異なっているという記述に対する答えは、前述のような理由です。

Youtubeに発掘版がありました。
音声があまり良くないので、ボニージャックスのお声が生かされていませんが、10代早々の純な時の作詞なので聴いていただけると嬉しいです!
https://www.youtube.com/watch?v=Z8ckD9utHfE

懐かしい〝つばめ〟に愛を込めて!


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3月17日オープン! シャンパンの新殿堂『六本木テラス フィリップ・ミル』@東京ミッドタウン [シャンパン]

瀟洒なたたずまいのシャトー・レ・クレイエール
シャンパーニュ地方の中心都市ランス市内にあるシャトー・レ・クレイエール

庭園に囲まれたシャンパーニュ地方トップのレストラン&ホテルで、ルレ・エ・シャトーの加盟メンバーでもあります。メインダイニングの〝ル・パルク〟は2012年にミシュランのニツ星を獲得。
歴代のシェフには帝国ホテルのメインダイニング〝レ・セゾン〟で活躍中のティエリー・ヴォワザン氏やティエリー氏の師にあたるジェラール・ボワイエ氏などがいらっしゃいます。
現在のシェフは1974年生まれのフィリップ・ミル氏、シャトー・レ・クレイエールに星を取り戻した立役者です。2011年にはM.O.F.(フランス国家最優秀職人賞)を獲得しています。来月、そのミル氏が東京ミッドタウンに優雅なシャンパーニュサロン『六本木テラスフィリップ・ミル』をオープンします。ちなみにオープン日はフィリップ・ミル氏の43歳の誕生日!!

(株)ひらまつとニツ星シェフ フィリップ・ミルの業務提携

7日に行われたひらまつメディア懇親会で、陣内孝也代表取締役社長が概要説明

日本全国でレストラン・ホテル展開をしている『ひらまつ』が、3月17日に東京ミッドタウンガーデンテラス4Fのレストラン『ボタニカ』を『六本木テラス フィリップ・ミル』として リニューアルオープン。
ひらまつとミル氏とのつながりは、ボキューズ・ドール国際料理コンクール日本代表シェフ長谷川幸太郎氏(ひらまつ取締役/ラ・フェットひらまつ総料理長)によるもので、ミル氏は長谷川シェフのサポートメンバーの一員です。年間の来日予定回数は4回程度(本人あるいはスタッフ)


六本木テラス フィリップ・ミルのイメージを反映させたボトルディスプレイ
扱いアイテムは80以上、月替わりシャンパン(5~6アイテム)も楽しみ!


シャンパンは椨(たぶ)エグゼクティブシェフソムリエが中心となって、上原支配人、日紫喜(ひしき)総括ソムリエがセレクト、大いに期待できます!


エグリ・ウーリエを筆頭にレコルタン・マニピュランも豊富


ハウスシャンパーニュはドゥラモットのブリュット、ブラン・ド・ブラン、ロゼ(左から


ドゥラモットのロゼはピノ・ノワールとシャルドネのブレンド


メディア懇親会に用意されたフィンガーフード


シャンパンと好相性のビスキュイ・ド・シャンパーニュ!


春を感じさせるおもてなし


六本木テラス フィリップ・ミル基本情報

店 名: 六本木テラス フィリップ・ミル
住 所: 東京都港区赤坂 9-7-4 東京ミッドタウン ガーデンテラス4 F
電  話: 03-5413-3282
価 格: ランチ @3,500~/ディナー @8,000~ 各サービス料10%別
定休日:なし
席  数: ダイニング 80 名/ 個室4部屋(2名~12名)
https://cdplus.jp/company/download/240498/98027.pdf

シャンパンラバーさんには興味深い新スポットになるはずです。
六本木にはシャンパンが良く似合います、来月のオープンをお楽しみに!!

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