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シャトー・メルシャン プリムール・テイスティング2018  ~思い出を重ね合わせながら~ [ワイン]

2017年産ワインの利き酒


大橋健一MWを迎えての『シャトー・メルシャン プリムール・テイスティング』
今年で2回目の開催です。昨年、私は出張中で参加できなかったので、今回は安蔵光弘チーフワインメーカー(左)によるミレジム(収穫年)とワインの造りについての解説、大橋健一MWによる各ワインの講評をしっかり拝聴させていただきました。



会の冒頭、館野敦常務執行役員営業本部長は、「ワイン市場は緩やかに成長しており、なかでも日本ワインは順調に推移。構成比は全体の5%程度ですが、好調な伸びを示しており、弊社では今年9月長野県塩尻市に桔梗ヶ原ワイナリー、来秋には長野県上田市に椀子ワイナリーを建設予定。品質を含め、さらなる成長していきたい」と述べました。

2017年のミレジムについて
下表はボルドーのプリムール・テイスティングを参考にして作成した城の平地区のメルローの生育記録です。通常は萌芽、開花、ヴェレゾン(ぶどう果実の着色)、収穫を記載しますが、日本ではぶどうの萌芽が早い時は桜の開花も早いとのことで、よりわかりやすさを示す意味で、桜の開花(ピンク)梅雨(空色)を挿入してあります。













画像はクリックで拡大


表をご覧いただくと、2015年の開花が早いことがわかります。例年より4~5日早かったようで、桜の開花とぶどうの萌芽に間があるのは寒さがぶり返し、その影響で萌芽が若干遅れたことを意味しています。2016年は2015年より、さらに4~5日早かったので、結果として10日ほど早い開花でした。

2017年の開花は例年並み。梅雨が短く、雨量も少なかったことで、晩腐病の一時感染が少なかったとのこと。8月は曇天と降雨で日照量は少なめ。9月以降は晴天が続き、生育の遅れを取り戻しました。10月中旬から気温が下がったので、晩熟のカベルネには酸が残り、最終的に、病気も少なく、糖度の高いぶどうが収穫できました。

シャトー・メルシャン テイスティングアイテム

(前列左から右)
#1:甲州きいろ香
#2:北信シャルドネRGC千曲川左岸収穫 
#3:北信シャルドネRDC千曲川右岸収穫
(後列左から右)
#4:穂坂マスカット・ベーリーA セレクテッド・ヴィヤーズ Barrel sample
#5:城の平 Barrel sample
#6:桔梗ケ原メルローBarrel sample
#7:椀子オムニス Barrel sample

シャトー・メルシャンの各ワイン解説&講評
#1:甲州きいろ香

きいろ香のファーストヴィンテージは2004

大橋MWが「ピンクスキンのぶどうで、グリ系のゲヴェルツ等の品種とは異なる個性を持っている」と表現していた甲州
■産地は山梨県甲府市の南に位置する玉諸(たまもろ)地区、標高(約250m)は低く、砂地で熟すのが早いエリア。2004年の初VT以降、きいろ香に最適な産地を模索した結果、2010年頃から玉諸地区の甲州を使用。2017年は2016年より10日ほど遅い収穫になった。澱下げや冷却処理(酒石除去)は行わず、フィルター掛けも酵母等の大きな固まりを取り除く程度、できるだけ旨味を残す工夫をしている。

MW講評:甲州に関して、プロの間では確実に認知度があがっていると個人的には理解している。初期の甲州にはエステル香があり、酵母の力に頼っていた。2017年のきいろ香を昨年のものと比べると、テクスチュアがフェノリック(フェノール化合物由来の苦みの効いた)。良い意味でのビターさがあるので、ワイン全体のフィニッシュに奥行きを与えている。メルシャンチームの収穫時期の洞察、醸造技術を生かした個性的なヴィンテージと言える。

私感:きいろ香の生みの親、故富永敬俊博士のお言葉を辿りながら・・・・。
いつも、「きいろ香はリリース後、半年は静かにさせてから味わって」とおっしゃっていました。2005年ヴィンテージの発売後、博士からいただいたコメントに、「フグ刺にグレープフルーツを搾ることは躊躇しそうですが、バンペイユや日向夏等の和製柑橘なら合いそうですね。香りは果肉と皮ではかなり違います。きいろ香にみいだされる日向夏やバンペイユの香りは果皮に傷をつけて嗅ぐと良くわかります。柑橘の皮の持つビターさが連想できそうな、より複雑な香りが楽しめるはずです。きいろ香と和製柑橘で和食がもっと楽しくなりそうな気配です」というのがありました。2017年ヴィンテージを利き酒して、MWがコメントしていたビターな味わいは、柑橘果実の内果皮の苦みと重なり、料理との相性連想も楽しめました。
プリムール・テイスティングで供出された2017年VTから10年遡る2007年VTに関して、博士が寄稿してくださったアロマティック品種とノン・アロマティック品種も載せておきます。ご命日の6月8日、間もなくです。


#2;北信シャルドネRGC千曲川左岸 収穫
■産地は長野市豊野地区とその周辺。標高300~400m、粘土質土壌、収穫は10月上旬から中旬、右岸・左岸というテロワールを強調したワイン、ぶどうの果実味を大事にしているので、新樽(30%)の使用率は少なめ。すべて樽内発酵。

MW講評:北信シャルドネは左岸・右岸ということで、キャラクターの違うワインに仕上がっている。樽の乗り具合に幾分違いがあり、昨年はもう少しトースティ-でグリルした印象だったが、今年はクリーミー。ライトで酸がきれいに伸びているので、今の時点で完成度の高さを感じる。樽やMLF由来の滑らかさと、最後に和食に合うきれいな酸とかすかなフェノリックがテクスチュアを引き締める役割をしている美しいワイン。



#3:北信シャルドネRDC千曲川右岸
安蔵チーフワインメーカーは「熟したグレープフルーツ」、定点観測している大橋MWは「ソーヴィニヨン・ブランに感じるグァバやパッション・フルーツ様な香りがある面白いヴィンテージ」と表現した右岸のシャルドネ

■産地は長野県北信地区高山村と須坂地区。標高の最高位は650m、砂礫質土壌で日本でも有数の砂利が多いエリア、収穫は10月中旬、ブレント比率は須坂11%、高山89%、左岸同様新樽率は30% 

MW講評:ソーヴィニヨン・ブランに感じるような香りのニュアンスが出ることが今までと違うヴィテージの印象。収穫をギリギリまで伸ばしたことで、酸は昨年より高め。今際立って感じる酸味、樽の要素は今夏のリリース時までには落ち着いてくると予想

4種の赤ワイン


#4:穂坂マスカット・ベーリーA セレクテッド・ヴィヤーズ Barrel sample
■産地は山梨県穂坂地区、同地区の2つの畑をセレクト、遅摘み。標高は450~550m、昼夜の温度差が大きいので、きれいな酸が残る。樽育成(20~24ヵ月)は長めにして、キャンディー香ではなく、苺(完熟した苺)の香りを前面に出したい。瓶詰は早くて2年後。

MW講評:フォクシーフレーバーは勝沼より穂坂のほうが控えめなので、海外市場で適応できる。アールグレーのような若干スパイシーな茶葉の香り。より複雑味を増して進化したMBA。余韻にきれいな酸が残る。品種特性として酸もタンニンは控えめなので、それを補正するために、もう少し退廃的(オールドリオハや昔のカリフォルニアワインに感じたダスティーなニュアンス)なワイン造りも選択肢のひとつ(?)

アメリカンオークの使用について安蔵チーフワインメーカーは「2005年に、初めてMBAを名乗った品種別のワイン『山梨マスカット・ベーリーA 2001』をリリースした時にはフレンチオークを使用していましたが、その後のバレルトライアルで、MBAの華やかな香り、イチゴやジャムのような香りがアメリカンオークと相性が良いことがわかり、取り入れています」とおっしゃっていました。

私感:今年は岩の原葡萄園の創始者、MBAの生みの親 川上善兵衛さん生誕150年!
岩の原葡萄園のMBAのぶどうは真ん中からカットすると切り口が羊羹状! 凝縮していて水分をあまり感じさせません。安蔵チーフワインメーカーによると、穂坂のぶどうはジューシーとのこと。MBAに関しては、ぶどう自体の違い、収穫のタイミング、直近で試飲した各社(メルシャン、岩の原葡萄園、サントリー、MGVs等)それぞれの樽使い(樽熟)にも非常に興味惹かれています。

#5: 城の平
※バレルサンプルのブレンド比率は最終決定ではないのでリリース時とは異なる可能性あり
■産地は山梨県甲府市城の平ヴィンヤード、勝沼にある自社管理畑、標高550~600m、ここ10年くらいでカベルネ・フランCF、メルローME、プティ・ヴェルドPV、カベルネ・ソーヴィニヨンCSを植樹。ブレンド比率はCS84%、ME11%、PV5%、新樽率は60%。早摘みぶどうのCFは、8月1日からの悪天候(日照が少なかった)のため、ピラジン(ピーマン臭)が出てしまい、ブレンドには使用しない。ちなみに収穫日はCF10月4日~、ME10月5日~、PVは10月9日~、CSは10月18日。

MW講評:シャトー・メルシャンのアイコンワインのひとつ。偉大なCSを生産していることが素晴らしい。昨年来日して試飲したサム・ハロップMWは「2016年VTをインターナショナルクラス」と評価。ボルドーのワインと比べるとテクスチュアはまるいが、全体的なシェープは細い、昨年は全体的にまとまっていた。昨年がサン・ジュリアンだとしたら、2017年はぺサック・レオニャン、メルローを加えることで、幾分か肉付けをしているスタイル。タンニンは桔梗ヶ原と比べるとグラベリー(ごつごつした小石を口にした味わい、まだタンニンのざらつきが前面に出る)、カベルネらしさが出ているワインと言える。

#6:桔梗ケ原メルローBarrel sample

■メルシャンのシグナチャーのワイン。産地は長野県塩尻市桔梗ヶ原地区、標高730m、礫層が基盤の火山灰層が堆積した水はけの良い土壌。垣根式栽培、遅くまで収穫を引っ張った年、10月10日から開始。健全で糖度が上がった年、十分な酸味もあり、バレルサンプルは比較的醸しの長いタイプのものをブレンド。

MW講評:堂々たる存在感のあるワイン、メルロー主体のグラン・ヴァンに必要な要素が完結している。違うのはテクスチュアで、ボルドーのものより幾分スリム、でも酸味がきれいに残る。香りや木目の細かいタンニンの完成度は、日本のメルローの代表選手としてインターナショナルなレベルまでこのワインを押し上げているメルシャンの技術力によるもの。

私感:1998年からメルシャンの醸造アドバイザーに就任した故ポール・ポンタリエさん。
2013年の来日時に行った桔梗ヶ原メルローの垂直試飲での言葉がとても印象的でした。
「ワイン造りの定義は国によって様々であり、テロワールも違うので、フランスやカリフォルニア等と同じものを造っていくのではなく、本当の意味での“日本ワインを造る”ことであり、そのためには日本の文化、食生活と常にリンクしていかなければならない」と。そのポンタリエさんが桔梗ヶ原メルローに求めていた“フィネス&エレガンス”。今回、大橋MWは講評で「ボルドーのものより幾分スリム、でも酸味がきれいに残る」と表現していていましたが、私はこのスリムながら最後に酸が残るスタイルこそが、ポンタリエさんが常々言っていた“日本ならではの清涼感”だと思っています。故ポンタリエさんがアドバイスしてくださった桔梗ヶ原メルローの完成形、期待しています!

#7:椀子オムニス
■産地は長野県上田市椀子ヴィンヤード、標高650m、強粘土質土壌、垣根式栽培、椀子ではメルローのタンニンをうまく熟させたいというのが課題、ゆえに長くハングタイムを取りたい、ただ糖分がどんどん上がってしまうので、そのタイミングが難しい。カリフォルニアやボルドー右岸の様な悩みを持つ年は初めて。オムニスは椀子ヴィンヤードの中で、その年のベストの品種をメインにしているワイン。2017年の主要品種はCF。城の平(500m)と椀子(650m)では収穫時期が1週間から10日しか違わず、天候も山梨、長野とも大差なかったが、椀子の標高の高さと10日間の差がCFにベストマッチ。ブレンド比率は暫定でCF45%、ME33%、CS18%、PV4%。収穫日はME9月27日~、CF10月4日~、PV10月5日~、CS10月13日

MW講評:毎年主要品種が変わるワイン。世界からフューチャーリングされているCFがメインになったVT。 CFの良さがしっかり出ているかどうか、他の品種がCFからのサポートを受けているかを見ると、本来のCFのキャラクター赤い果実ではなく、オムニスは黒い果実イメージ。ただ、余韻にCFの特性のスミレのフレーバー、トップノートに微量ながらバランスの取れた軽いピラジンがある。香りより味わいの統一感に時間をかけるべきで、口中に感じるタンニンの素性、樹から抽出されたタンニンがまだ残っているので、瓶詰めまでにより時間をかけてリリースして欲しい。

■シャトー・メルシャン情報 >>>http://www.chateaumercian.com/aboutus/
■メルシャン製品ついてのお問い合わせ先 お客様相談室(フリーダイヤル) 0120-676-757

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18日から期間限定でオープン! 創業100周年を迎えた中島董商店“初”の『nakato café』 [インフォメーション]

キユーピー&アヲハタブランドの中島董商店が展開する『nakato café』

中島董(なかしまとう)商店が大切にしてきた上質でこだわりにある食が体験できる洋食のカフェ
【開催期間】5月18日(金)~6月17日(日) 11:00~23:00
【開催場所】ロイヤルガーデンカフェ青山 https://royal-gardencafe.com/aoyama/ 

nakato caféでは中島董商店の2つの主力ブランド、素材にこだわり手間を惜しまずに丁寧に作った洋食シリーズ『麻布十番シリーズ』、ワインに良く合うおつまみシリーズ『Maison Boireメゾンボワール』を活用したメニューを提供、期間中は週替わりでオリジナルメニューが楽しめます。

プレス内覧会で

17日のプレス内覧説明会で中島周(あまね)取締役社長は「これからもいろいろな形で日本と海外の架け橋になる役割を果たしていきたい」と挨拶しました。

中島董(なかしまとう)商店は創業者中島董一郎の名を冠した会社で、今年2月に100周年を迎えました。会社名をご存じない方でも、キユーピーやアヲハタは聞いたことがあると思います。創業者はこれら2つのブランドを立ち上げた方です!
1912年農商務省による海外実業練習生として欧米に渡った董一郎は、現地で日本食にはない“おいしさ”と“栄養価の高い商品”に衝撃を受け、1916年に帰国後、世界各地の品質の高い商品を日本に紹介して、日本の食文化を向上させることを決意。1918年、缶詰仲次業の中島商店(現在の中島董商店)を創業。その後、食品工業株式会社(現在のキユーピー株式会社)や株式会社旗道園(現在のアヲハタ株式会社)の設立に携わりました。現在 中島董商店は、国内外に関連会社を持ち、ワイン、食品、IT、アセット事業等を展開しています。

ゲストトークは株式会社味の手帖のマッキー牧元氏 

年間600回の外食をしている牧元氏は「レストランは非日常を楽しむ、家庭の食事は日常を楽しむ。少し贅沢なものを買ってきて、そこに自分なりのアイデアをアレンジすることは、“味変(あじへん)”になるので、非日常と日常の間を行くささやかな贅沢になる」とコメント。

試食メニューの「ドライカレーと野菜カレー」を体験

おすすめの食し方として「ドライカレーをご飯の色が変わるまで混ぜ込み、そこに野菜カレーを添えて食べると、さらにおいしさが広がる」と牧元氏。ワインは昨年傘下になった『ワイン・イン・スタイル』扱いのカリフォルニアワイン『ハーンPN』を選んでみました。

開放的なテラスで!

スパークリングワインはヴァンジーニ『ピノ・ネロ スプマンテ エクストラ・ドライNV』


程よい甘さのミューズリーヨーグルトムース&ブルーベリー


ワインはシャンパン『アルフレッド・グラシアン』、同社がNZに所有する『フォリウム・ヴィンヤード ソーヴィニヨン・ブラン』、カリフォルニアの『コッポラ ロッソ&ピアンコ ピノ・グリージョ』等


同社の所在地 麻布十番の名が付いた麻布十番シリーズはこだわりの洋食シリーズ


新緑が映える5月、贅沢な緑の空間で、中島董商店が初めてトライする洋風カフェ『nakato café』


期間限定のこの機会に、是非お立ち寄りください!

■nakato café の詳細は http://www.nakato-finefoods.com/nakatocafe/index.html
■nakato café に関するお問い合わせは(株)中島董商店 経営企画室広報担当 石原様
℡03-3407-7111 

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半導体製造業からワイン業界に参入したMGVs(マグヴィス)ワイナリー [ワイン]

創業1周年を迎えたMGVs(マグヴィス)ワイナリーへ

(左から)袖山政一醸造責任者、松坂浩志代表取締役、前田健栽培ディレクター


勝沼に誕生したサイエンスのワイナリー

マグヴィスワイナリーの母体は半導体製造の塩山製作所。注目のワイナリーなので、お訪ねする2日前(20日)にも、NHK「ニュースチェック11」で取り上げられていました。

初訪問した22日は好天に恵まれ、松坂社長と前田氏の案内でぶどう畑を視察、ワイナリーに戻って袖山氏と共に施設を見学、テイスティングでは当日リリースされたばかりのワインを含む6アイテムを体験しました。

松坂社長への囲み取材で、
日本国内で行っていた半導体の生産はベトナムに移行したこと。明治時代から続く、ぶどう栽培農家の4代目で、所有するぶどう樹から収穫した甲州ぶどうを日川中央葡萄酒(タンクを1本レンタル)に委託してプライベートワインを造っていたこと。半導体の工場は元々ぶどう畑があった場所に建設したもので、ワイン事業にシフトするなら、土地の個性を反映させ、ローカルにこだわったものを造りたいというヴィジョンがあったこと等を伺いました。
半導体製造で使っていた窒素ガスのタンクを搾汁機に改造することで、酸化しやすい甲州対策に活用。半導体と同じく、ワインの品質に関しても徹底したこだわりを見せています。

印象的だったフレーズ
「ワイナリーでワインを造っていたのは芸術家だったが、芸術家だと失敗もある。でも、今ではペンフォールドは科学(サイエンス)を手に入れたので失敗がない」
前述の言葉は、お手本にしているというオーストラリアの名門ペンフォールド発のものだそうですが、これを引用して、「ワイン造りには失敗があるかも知れないけれど、サイエンスによって、一定の水準のものを出していかないと世界基準に通用しない」と松坂氏。
海外進出も視野に入れていますが、国際品種のカベルネやピノ・ノワール等の栽培ではなく、日本の固有品種甲州とマスカット・ベーリーA(MBA)に特化しているので、「まずは2品種の認知度を高めることが先決」と。ワイン愛飲者のすそ野を広げることも課題の1つになっています。将来的にはニュージーランド(条件として雨が降らないエリア)で、甲州とMBAを生産して、2品種の可能性を試したいとの考えもお持ちのようです。



手掛ける品種は白ぶどうの甲州と黒ぶどうのMBAのみ
ワイナリー内の畑には垣根式のMBA!

3月22日発売のシャルマ法の甲州スパークリング

差別化を考えてデザインされたボトルとユニークなラベル
泡もの全体の呼称は“ポシュPOSH”にしたいとのこと。発泡酒(はっぽうしゅ)の語呂に合わせた“ポシュ”は、英語では、豪華、素晴らしい、洒落た、贅沢な等の意味があります。
2020年をめどに瓶内2次発酵のスパークリングワインもリリース(1,000本)予定!

ワイン名の読み方レッスン

資料:MGVsワイナリー

マグヴィスワイナリーのラベルは極めてユニークです。
甲州はK、MBAはMで表示されています。さらに3桁の数字の一桁目は「ぶどうの収穫地」、2桁目は「仕込み、原料処理方法」、3桁目は「醸造方法」を意味しています。
K111のワインは、甲州、勝沼地区、フリーラン(一番果汁)、ステンレスタンク発酵で造られている、ということで、桁と数字を理解すれば、ワインの地域や造りがすべてわかる仕組みになっています。今までになかった斬新なアイデア、理系的発想! 2018年ヴィンテージからは耐水性のラベルに変わります。


視察したルートを辿って
甲府盆地が一望できる鳥居平

マグヴィスワイナリーのぶどう畑は日川沿いに点在。段丘の底辺部分にあり、砂地で水はけの良さが特徴。

松坂社長によると、ワイナリーに隣接する日川は大菩薩(最高2000m)から下流まで一気に流れてくる急流で、特に500mから下流までは川がまっすぐだったことから、昔から何度も洪水に悩まされており、ワイナリー(330m)のある場所も明治40年の大水害で、全部流された由。現在の土壌は河川の浸食によってできたもので、段丘上部の粘土質の栄養分が流れ込んでいる砂地とのことでした。


標高500mの鳥居平からは甲府盆地が見渡せます。


3年前に植樹された西田の畑の元気な甲州!


勢いのあるマスカット・ベーリーA


温度管理について解説中の袖山醸造長


バレルテイスティングしたのは下川久保の遅摘み甲州2017


勝沼上岩崎引前のMBA(2017年10月収穫)、酒質がイイです!


樽はフレンチオークとアメリカンオークを併用

春の新ヴィンテージリリース

初のスパークリング
#1:K537 甲州NV GI YAMANASHI
4月22日ニューリリース
2015年と2016年に収穫した甲州。フリーランだけでなくプレスを使用しているにもかかわらず酒質ピュア、タンク内発酵(シャルマ法)が甲州のアロマを生かした印象。泡もクリーミー、ランチで一番使い勝手が良かったアイテム、1,002本、3,672円

遅摘甲州のヴィンテージ違い
#2:K131 甲州 勝沼町下川久保2017
4月22日ニューリリース
10月27日まで完熟させた甲州、フリーラン/プレスでステンレス発酵、2,464本、5,400円
#3:K131 同2016
2017年4月23日リリース
10月16日収穫、ワイナリーに隣接する単一畑の甲州、1年の熟成の違いが、香りに豊潤さ、味わいにまるみが出ていました。1,888本、5,400円

新生ロゼ
#4:B521 マスカット・ベーリーA 山梨2017 GI YAMANASHI
4月8日ニューリリース
淡い桜色、セニエ、ステンレスタンク発酵、MBAの果実風味、ライトな酸、全体におとなしい印象、2,328本、2,376円

樽の使い方、産地の違いを比較
#5:B553 マスカット・ベーリーA 山梨2016 GI YAMANASHI
4月22日ニューリリース
9月10日&27日収穫、甲州勝沼町&山梨牧丘町のぶどう、ステンレスタンクで発酵+8ヶ月樽熟、深紫色、キャンディアロマ、1,806本、3,240円
#6:B153 マスカット・ベーリーA 勝沼町下岩崎2016
2017年7月26リリース
10月3日の収穫、勝沼町下岩崎の単一畑、ステンレスタンク発酵+フレンチオークとアメリカンオークで6ヶ月熟成、赤紫色、赤系果実、アロマ芳醇、甘やかながら重厚感も備えた酒質、果粒コントロールの成果。1,481本、5,400円


#5#6の順
収穫のタイミングや酸化を防ぐ方法等で試行錯誤感のある甲州に比べて、MBAのほうが馴染み易く、品種の個性を感じました。個人的には果実風味に加え、重厚感のある#6に興味惹かれました。雨の多い日本ではぶどうの粒が大きくなってしまいがちなので、それを改善すべく、副梢果房栽培でMBA果房を30%小さくする努力を行っているとのこと。#6の凝縮感にその成果が出ている印象。
松坂社長は山梨大学岸本宗和准教授が研究している副梢果房のことを話していました。リンクした研究成果報告書を見ると、果房の変化が良くわかります。
すべてのステージを遅目(秋の長雨をやり過ごしてから収穫)にしているマグヴィスワイナリー。「健全果であればMBAは遅摘でも全然問題がなく、醸造に果梗も使える」との話も出ていたので、より深みのあるMBA誕生が楽しみです。


各畑の土壌サンプル


今回の視察を仕切ってくださった石井もと子氏


ランチ By ビストロ・ミル・プランタン、五味さんのお店のケータリング!


親しみやすい味わいのメニュー
K537のポシュは万能選手、B153の2016は鴨胸肉の軽い燻製と合わせて。

■日本ワイン探訪で、MGVsワイナリーにもお出かけください。新宿から塩山まで90分ほどです。https://mgvs.jp/

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カリフォルニアのハーン・ファミリー・ワインズから2代目フィリップ・ハーン初来日! [来日したワイン生産者&関係者]

亡父の跡を継いで

今年3月に他界したニコラス・ハーンさんの跡を継ぎ、2代目当主として精力的に活動しているフィリップ・ハーンさん(37歳)が、No.1市場である日本に初来日しました! 


独立した家族経営のハーン・ファミリー・ワインズ(以後ハーン)はカリフォルニア州セントラルコースト、モントレー・カウンティのサンタ・ルシア・ハイランズ(S.L.H)に位置し、冷涼な気候に適したシャルドネとピノ・ノワールに力を入れています。




2014年に訪問した時は収穫の真っ只中で、4機のグレープハーベスター(ぶどう自動収穫機)がフル稼働していました。実に壮観でした!
フィリップさんにそのことを伝えると、「今は7機だよ」とのお返事が。自社畑1100エーカー(440㌶)のうち、8割がグレープハーベスターによる収穫のようです。

今回のプレスディナーでは、7年目から導入している『Flash Détente/フラッシュ・デタント』、カベルネ・ソーヴィニヨンの醸造に使っている装置についてのお話を伺うことができました。


ハーン・ファミリーの軌跡


1980年:ドイツ系スイス人のニコラス・ハーン&ガビー・ハーンご夫妻がワイン造りの適地を探していた時、小休止するために立ち寄ったモントレー・カウンティの自然(朝夕の霧、グランド・キャニオンに匹敵するモントレー湾の海溝)に触れ、この地でのワイン造りを決断。最初の自社畑スミス&フックを購入。

1991年~2006年:ニコラスさんはサンタ・ルシア・ハイランズについての詳細なリポートを政府に提出し、AVA認証に尽力。ハーンは当初カベルネ・ソーヴィニヨン主体でしたが、冷涼気候に適したシャルドネやピノ・ノワールにシフトチェンジ、成功をおさめます。

2006年~現在:AVAはサンタ・ルシア・ハイランズとアロヨ・セコ、自社畑440㌶、The Sustainability in Practice(SIP)TM Program(環境保全実践プログラム)により、畑の管理、土壌の保全、水質&エネルギー保全等、環境や労働者への配慮に注力。


ハーン・ワイナリーのポートフォリオ

(左から)
ハーン(“雄鶏”の意)を表示したラベル。自社畑と契約農家のぶどうを半分ずつ使用。新樽率は40%程度。仏産オークのみ使用。
S・L・Hは4つの自社畑のぶどうを使い、サンタ・ルシア・ハイランズの個性を表現。基本的に新樽率は30~35%程度(樽香を抑えたスタイル)、樽熟成は11ヶ月。仏産オークのみ使用。
ルシエンヌは単一畑(スミス・ヴィンヤード/使用するのは2クローン)から造られる高品質なピノ・ノワール。スミス・ヴィンヤードは所有する畑のなかでは一番古く、内陸にあたるので最も暑いエリア、凝縮感のあるぶどうが収穫できる。
スミス&フックは設立当初から取り組んできたセントラルコーストのカベルネ・ソーヴィニヨンを使ったラグジュアリーなワイン。

供出されたのは未輸入を含む8アイテム

フィリップさんのお気に入りはやはりピノ!
4番目に登場した『ハーン S・L・H ピノ・ノワール エステイト グロウン2016』でした。(供出ワインは後方にある8本、左から右の順)



#1:ハーン・ワイナリー シャルドネ2016
若さを感じるゴールド、粘性は長く、柑橘果実や南国果実、木香、ロースト香。口中に厚み、クリーンな余韻
#2:ハーン S・L・H シャルドネ エステイト グロウン2016
粘性&ぶどうの凝縮感。黄桃や蜜を含んだリンゴ、白コショウ、ヴァニラ、ヘーゼルナッツ(樽香は#1より控えめ)、パワーがありながらエレガント、おすすめワイン!
#3:ハーン・ワイナリー ピノ・ノワール2016
下の字が読める淡赤色、若々しい赤系果実、木香、柔らかなタンニンと心地良い酸味。2018年1月、2月JALのビジネスクラス搭載ワイン。
#4:ハーン・ワイナリー S・L・H ピノ・ノワール エステイト グロウン2016
透明感のあるルビーレッド、さくらんぼや苺、ピンクペッパー、焙煎香、ココア、口中に赤系果実のフレーバー、中盤から広がる酸味、余韻も長く、酒質がきれい。フィリップさんの一押しアイテム!


ハーンが使っている20のピノ・ノワールのクローンをブレンドして造るS・L・H
2014年の訪問時にいただいたブローシャーには16のクローンが書いてあり、どのようなタイプのワインになるかを一覧にしてあります。

#5:ルシエンヌ ピノ・ノワール2016 (日本未輸入)
内陸に位置するスミス・ヴィンヤードならではの凝縮感のあるぶどうを使用。1974年にボルドー品種を初めて植樹した畑で、現在はピノとシャルドネが基幹。色調はルビーレッド、赤系&黒系果実、ピンクペッパー、口中で噛み込める印象、今飲んでも楽しめるが、熟成の変化をみたいアイテム、ポテンシャルあり。
#6:ハーン・ワイナリー カベルネ・ソーヴィニヨン2016
ぶどう品種はCS82%主体、ジンファンデル14%、他メルロ、マルベック、プティ・シラー、グルナッシュ、プティ・ヴェルドをブレンド。レッド・チェリー、スグリ、ヴァニラ、ココア、ソフトな酸とまろやかなタンニン、フェミニン、フラッシュ・デタント使用。
#7:スミス&フック カベルネ・ソーヴィニヨン セントラル・コースト2016
ハーンが初めて手掛けたアイテムで37ヴィンテージ目、ぶどう品種はCS100%、小粒で果皮が厚いぶどう由来の深みのある色調と黒系果実(黒スグリ、プラム等)のニュアンス、甘草、グラファイト、骨格がありながら馴染みやすいタンニン。フラッシュ・デタント使用。
#8:スミス&フック プロプライアタリー・レッド・ブレンド セントラル・コースト2014 (日本未輸入)
ボルドーブレンド、ぶどう品種はメルロ40%、マルベック32%、プティ・シラー26%、CS2%をブレンド。マルベックを多く使っていた1910年以前(フィロキセラの害を受ける前)のボルドーワインを再現したタイプ。フラッシュ・デタント使用。


“食事に合うワイン”という点をハーンはとても大事にしています。
今回は赤坂の隠れ家レストラン『紫芳庵』の和の素材に合わせてのマリアージュでした。


布久白子豆腐 薬味 美味汁
もみじおろしのピリ辛感が、樽の要素を感じるスタンダードのシャルドネとピノ・ノワールと相乗


切り身魚霰揚げ 漉油 藻塩 酢橘
衣の香ばしさと和風柑橘の酸がS・L・Hのロースト風味と重なり、舌の上を洗い流してくれる効果も


筍饅頭 尊菜 針蕗 木の芽
素材の甘味が品の良い樽使いのS・L・Hのシャルドネやピノと良くマッチしていました!


3種3様の趣きのピノ・ノワール


旬の御魚盛り
「お寿司ではなく、お刺身が好き。素材が良ければご飯はいらない」と語るフィリップさんはS・L・Hのピノとの相性を楽しんでいました!


私は果実の凝縮感とスパイスの要素を備えたルシエンヌのピノと
上質なわさび、山芋の甘味、お醤油の乳酸が重厚感あるピノを引き立ててくれた印象


『ルシエンヌ ピノ・ノワール2016』日本未輸入アイテム


竜髭菜 和牛 黒七味焼き 里芋木の芽味噌
フィリップさんはハーン・ワイナリーのスタンダードのカベルネとの相性を推奨。



スミス&フックのプロプライアタリー、色調は濃く、味わいはなんともまる~い印象
フィリップさんは「お肉というより、魚介類に合わせて」と!

通常に発酵・醸造させたワインと、Flash Détente/フラッシュ・デタントの装置を使用したワインを各50%ずつブレンド。フラッシュ・デタントなる装置の画像は見ることができませんでしたが、「熱い蒸気を直接ぶどうに当てることで、瞬間的に果皮からの色素やタンニンを抽出し、破裂したぶどうの果汁を取り出して発酵させます。ジュースになるまでをフラッシュで行います」との説明でした。

昨年末、エノログの戸塚昭先生に、「赤ワインのインクの様な香り」について質問したところ、「それはメトキシピラジンという化合物の臭いで、緑色を呈した未熟な果実に由来しますが、加温により分解します。 主として早飲み赤ワインや廉価な赤ワインの醸造法である、除梗破砕後の発酵前のマストを約75℃に昇温させる加温醸造法Thermovinificationやフラッシュ・デタントFlash Détenteを 採用すると、未熟な果梗が混入してもメトキシピラジンの臭いを感知することはありません」とのお返事をいただいたことを思い出しました。ちなみにフラッシュ・デタントはメトキシピラジンだけでなく、スモークテイントのぶどう等にも利用できるそうです。

「フラッシュは種からのタンニンを抽出しないので、タンニンは柔らかです。スミス&フックにフラッシュのワインを使うようになってから、女性客の人気が高く、右肩上がりの売れ行きです」とフィリップさん。電気代は相当かかるとのお話でしたが、カベルネ・ソーヴィニヨンの味わいに関しては、良い結果を出しています。


帆立昆布〆 加賀太胡瓜 加減酢ジュレはS・L・Hのシャルドネやピノで

I
甘鯛道明寺蒸し 本わさび 銀あん
鯛の甘味、さくらの葉の塩味、わさびの清涼感が赤ワイン(ピノやカベルネ)と合わせても面白い相性に


釜炊きにて
天然鯛の炊き込み 香の物 赤出椀


噛みこむことで旨味倍増のご飯、上品な味わいの鯛、本当に美味、美味
#2のS・L・Hシャルドネに合わせて


黒糖ソルベ 苺
#7の凝縮感とアルコール由来の甘さとの相性良好

きれいな空間、こだわりの器

紫芳庵の器の数々、おもてなしの丁寧さが印象的でした。
海外の生産者をお連れしたいスペシャルな空間

ブリティッシュエアウェイズが最大の顧客
冒頭に記述したように、ハーンのワインのNo.1市場は日本であり、 輸入元ワイン・イン・スタイルさんとは長い付き合いがあります。
フィリップさんは、「日本がナンバーワンですが、ブリティッシュ・エアウェイズ(英国航空)のすべての便のファーストクラス、ビジネスクラスの搭載&ラウンジでの扱いがあるので、この数字が圧倒的に大きいです」とおっしゃっていました、これは初耳!

ここで、2012年に『菊乃井』の村田吉弘料理長から伺った味覚の話について触れておきます。1999年からエアラインの機内食開発にかかわっていた村田料理長いわく「機内は、湿度も少なく乾燥しています。ゆえに五感は鈍くなるので、味覚、嗅覚は地上の時より濃いめを好むようになります。そのための一工夫が必要」と。その時に料理長が語っていたのが、“しんみりめ”との表現。

フィリップさんは「ピノ・ノワールはブルゴーニュとは違うスタイル、カベルネはナパとは違うスタイルのワイン造りをしています」と強調していましたが、地上で味わった時のハーンのワインの“微妙な濃さ”が、機上では村田料理長が説く“しんみりめ”になっているのではないかと思います。


■ワインについてのお問い合わせはワイン・イン・スタイル ℡03-5413-8831
http://www.wineinstyle.co.jp/ 
 
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スペシャルコラボレーション!!   ジュール・ヴェルヌ&ベル エポック@ベージュ アラン・デュカス東京 [シャンパン]

GW期間中の特別開催
パリの香りをまとったスペシャルメニューとシャンパーニュ『ベル エポック』とのマリアージュ


パリの象徴エッフェル塔内にあるアラン・デュカスのジュール・ヴェルヌは地上125mからパリ市街のパノラマを楽しみながら美食が楽しめる贅沢な空間、予約が難しい人気のミシュラン一つ星レストランです。
4月29日から5月6日の期間、ベージュ アラン・デュカス東京で、ペリエ ジュエのシャンパンとそのジュール・ヴェルヌの特別メニューを味わうことができます。

来日したエリック・アズーグシェフ

来日した『ジュール・ヴェルヌ』の重田久信氏(左から4人目)、エリック・アズーグシェフ(左から5人目)、ペルノ・リカール・ジャパンのティム・ペック社長(右から2人目)を交えた記念ショット!

ひと足早くアール・ヌーヴォーの世界へ

ペルノ・リカール・ジャパン様からお声掛けいただき、28日にアズーグシェフの世界を堪能!


鴨のフォアグラ ルクルュス、ブリオッシュ パリジュエンヌ
愛がこもったおもてなし、テーブル上には可愛いハートも登場して!


凛としたスタイル、ペリエ ジュエ ベ ル エポック ブラン・ド・ブラン2004


パイ生地のヴォルオーヴォン × ベルエポック1999、双方のバター風味がナイスハーモニー


ペリエ ジュエ ベル エポック ブラン1999には黒糖のニュアンスも!


ベル エポック ブラン2007vs1999の贅沢な飲み比べ
「ル・ショコラ・アラン・デュカス」のクルスティアン




ジュール・ヴェルヌ&ベル エポック概要

日時:4月29日(日)〜5月6日(日) 
会場:ベージュ アラン・デュカス東京
東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング10階
価格:ランチ23,000円(特別メニュー・ペアリングの飲物/3杯・税込)/ディナー42,000円(特別メニュー・ペアリングの飲物/5杯・税込) ※サービス料別途
予約:03-5159-5500 ※月・火の定休日を除く
特別コースのご案内はコチラで。
エレガントなマリアージュをお楽しみくださいませ!

■輸入元:ペルノ・リカー・ジャパン株式会社
Tel:03-5802-2671/Fax: 03-5802-2677

[リボン]ベージュ アラン・デュカス東京は改装の為、2018年5月7日(月)~9月中旬までクローズ。
今年の秋には新たな空間で、より洗練されたお料理とサービスをご提供くださるとのこと、楽しみです!http://www.beige-tokyo.com/ja/

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上半期(4月~9月)シャンパン講座 第1回は初心に戻って3メゾンにフォーカス! [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

3メゾンを違いを見ながら

NHK文化センター青山校のシャンパン講座
キャッチ・コピーは“各メゾンの奥深さを愉しもう”です。
初回ということで、今回は3つのシャンパンハウスを取り上げて、メゾンの顔といわれる「ノン・ヴィンテージ」と、メゾンが総力をあげてつくり出す「キュヴェ・プレスティージ」を探求してみました。
すべてブラインドで行い、第1フライトと第2フライトの共通項を感じ取り、対になるメゾンを探し出していただく形にしました。ポイントはぶどう品種、MLF(マロラクティック発酵)の有無、容器(ステンレス、樽)等

第1フライト



#1:モエ・エ・シャンドン モエ・アンペリアルNV
生産者:モエ・エ・シャンドン
ぶどう品種:ピノ・ノワール、ムニエ(各30~40%)シャルドネ(20~30%)
ドザージュ:9g/L
価格:6,300円(税別)
輸入元:MHDモエ ヘネシー ディアジオ
1743年、クロード・モエがエペルネに設立。言わずと知れた世界最大シェアを誇るメゾン。モエ・エ・シャンドン社は1987年、LVMHモエ ヘネシー・ルイ・ヴィトングループの傘下に。2015年、歴史的建造物の迎賓館“オランジェリー”がユネスコ世界遺産登録。全長28mの地下セラーも世界遺産。
モエ・アンペリアルは主要3品種(ピノ・ノワール、ムニエ、シャルドネ)を使用、100種類以上のベースワインをブレンド、発酵・熟成はステンレスタンク。24ヶ月瓶熟。色調は淡いゴールド、フルーティ&フローラル、白い花や白桃のような白系イメージ、レモングラス、後半まで続く程よい酸味、軽いビター感、ライトで飲みやすく万人受けするアイテム

#2:ランソン ブラック・ラベル・ブリュットNV
生産者:ランソン
ぶどう品種:ピノ・ノワール50% シャルドネ35% ムニエ15%
ドザージュ:9g/L
デゴルジュマン:2017年3月
価格:6,000円(税別)
輸入元:アサヒビール
ランスの行政長官フランソワ・ドゥラモットが1760年に設立。ランソンはMLFをしないことで、きりりとしたリンゴ酸を残し、フレッシュで果実味を生かしたスタイルを守り続けています。
MLFとは、主発酵後、ワイン中に含まれるリンゴ酸が、乳酸菌の働きで乳酸に変化する現象
ブラックラベルも3品種を使用、リザーブワイン15~30%、最低3年瓶熟(長く熟成させることで非MLFの良さを発揮)、透明感のある麦わら色、ライムやレモン、青リンゴ、トースト、グレープフルーツの内果皮似のビター感、ミネラル、舌を洗い流す爽快感(ラムネのような)、上質な酸の余韻、特に梅雨時におすすめしたいアイテム

#3:アルフレッド・グラシアン ブリュットNV
生産者:アルフレッド・グラシアン
ぶどう品種:シャルドネ46% ムニエ30% ピノ・ノワール24%
ドザージュ:10~11g/L
価格:7,500円(税別)
輸入元:中島董商店
1864年、アルフレッド・グラシアンがエペルネに設立したメゾン。醸造責任者は1905年以来、ジェジェ家が担当しており、現在は4世代目のニコラ氏。すべてのベースワインを樽で発酵・熟成させるのが特徴。樽はシャブリの生産者から5年以上使用した旧樽(228L)を購入。非MLF(ノン・マロ)、リザーブワインは少なめで15%(前年のワイン)程度。3年以上瓶熟。繊細な気泡、豊かな果実味&シャープな酸味、酒質が良く、樽使い絶妙、複雑味と酸の広がり好印象、グラス内の温度変化で旨味も。講座生の半数以上が支持!


第2フライト



#4:モエ・エ・シャンドン ドン ペリニヨン2009
生産者: モエ・エ・シャンドン
ぶどう品種:シャルドネ、ピノ・ノワール(比率非公開)
価格:23,100円(税別)
飲んだことがなくても名前は聞いたことがあるという知名度の高いシャンパン。ぶどう栽培やブレンド等、シャンパン製法の礎を築いたオーヴィレール大修道院の修道士ドン・ピエール・ペリニヨンの名に由来。ぶどうはグラン・クリュ(特級のぶどう畑)とプルミエ・クリュ(一級のぶどう畑)のものを使用。色調は3つの中で一番淡く、グレープフルーツ、白桃、ホワイトパウダー、カマンべール、ブリオッシュ、バニラ、スパイスのニュアンス、ソフトで優しい酸、シームレスでまろやかなテクスチュア

#5:ランソン ノーブル・キュヴェ ヴィンテージ・ブラン・ド・ブラン2000
生産者:ランソン
ぶどう品種:シャルドネ100%
ドザージュ:10g/L
価格:19,000円(税別)
グラン・クリュのぶどう(シュイイ、クラマン、アヴィーズ、メニル)。ブラン・ド・ブランながら色調は一番濃く、ゴールド、18年の熟成を感じさせないフレッシュな酸と、時を経た複雑な香りが同居。カリン、アプリコット、黄桃、アカシア、ミネラル、アーモンド、ヨーグルトやウォッシュ系チーズ。口中では極めて爽快、クリーミーで、余韻まで持続するきれいな酸味。第2フライトの人気No.1アイテム、エレガント!

#6:アルフレッド・グラシアン キュヴェ・パラディ・ブリュット2007
生産者:アルフレッド・グラシアン
ぶどう品種:シャルドネ65% ピノ・ノワール35%
ドザージュ:9~10g/L
価格:20,000円(税別)
3つのなかで香りは控えめ、温度の変化で徐々に芳醇に。マンゴー、ナッツ、栗の内側の薄皮似のビター感、泡は溶け込んでなめらか、時間の経過でぶどうの熟度由来の甘味とノン・マロ由来の酸味がナイスバランス、重厚感のあるスタイル、鼻腔から抜ける香りに樽のニュアンス



メゾンの顔と言われるNVシャンパンは、3品種を使ったものが多いので、飲んでいて、ほっとするスタイルだといつも感じます。微妙な違い探しでは、若い番号(1~3)から順に試飲して、その後、逆(3~1)に試すことで、何らかのピントが得られたのではないか・・・と思っています。
ランソンとアルフレッド・グラシアンはノン・マロで、メリハリのある酸が特徴的ですが、グラシアンの場合はそこに樽の要素が入るので、酸の強さも若干緩和されていたように感じました。
3メゾン6本ともワインの状態がとても良かったので、どれも美味で、講座生の皆さまにもご満足いただけたと思っています、お疲れ様でした!

5月の講座用アイテムの手配は、連休前に完了したので、気分的にホッとしている私です。
次回も大いにご期待くださいませ!!

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伝統と革新のメゾン、シャブリ『ドメーヌ・ラロッシュ』ベリコー社長来日セミナー [来日したワイン生産者&関係者]

昨年来日したユニオン・デ・グラン・クリュ・ド・シャブリ(UGCC)のメンバー

ティエリー・ベリコーさんは2000年に発足したUGCCの現会長&ドメーヌ・ラロッシュ社長
(左から2人目)


UGCC試飲会で供出されたのはシャブリ・グラン・クリュ レ・ブランショ1987のマグナム
30年の熟成を経たワイン、心地良い酸の質感、スムース、複雑味と余韻の長さ、圧巻!


今年は輸入元ジェロボームの招聘で来日セミナー!

ベリコー社長とは3ヶ月ぶりの再会でした!
「ラロッシュで働き始めて10年、ワイン業界に参入して20年になりますが、一番素晴らしいと思う瞬間が皆さんと一緒にテイスティングする時です」と語っていました。

ドメーヌ・ラロッシュのロゴ
視覚、嗅覚、味覚の3つの感覚を表現したユニークなロゴ

ドメーヌ・ラロッシュの概要
自社畑は90㌶(うちGC4、PC11)で、90ヵ国以上に輸出
修道士たちが住んでいた9世紀の施設、13世紀の圧搾機も保存

ワイン造り
ぶどう樹についてはマサル・セレクション方式
収穫は30kgのかごを使って手摘み
栽培(超25年以上のベテランも)はひと区画、ひとりの割合で管理
醸造面ではGC、PCには樽を使用、MLFは行う
フランス農水省が定めたHVE (Haute Valeur Emvironnementale/ 環境保全農業の環境価値重視)の認証を受けていて、環境への配慮、生物多様性への取り組み等を実施。シャブリでは「アテナフクロウ」の保護活動、ラングドックのマス・ラ・シュヴァリエールでは夜行性で食虫動物の「こうもり」を増やすことで、畑の害虫駆除に活用。

シャブリのアペラシオン、総面積は5300㌶
(カテゴリー下から上へ)
・プティ・シャブリ
・シャブリ/シャブリの中心を成し、面積は3500㌶
・シャブリ・プルミエ・クリュ/17クリマ、全体の14%
・シャブリ・グラン・クリュ/7クリマ、総生産量のわずか2%、長期熟成タイプ

セミナーで試飲した6アイテム
「キメリジャンの土壌、シャルドネ、そして大変厳しい冬の時期がある大陸性気候により、活き活きしたミネラル、きれいな酸、明確な味わいが表現できる」とベリコー社長



(右から順に)
#1:Chablis Les Chanoines 2016
2016年は3月、4月に霜の害を受けたので少生産、品質は良好。
白い花、塩味、中盤以降ピュアな酸の広がり、丁寧な造りを感じる1本

#2:Chablis Saint Martin 2016
聖マルタンの名に由来し、ラロッシュを代表するワイン。60㌶を所有しているので、毎年上質の区画のワインだけをブレンドして生産。香りは#1より控め、和風柑橘、軽いビター感、旨味、WS90点。

#3:Chablis 1er Cru Les Vaudevey 2016
10㌶を所有、場所は谷間に位置し冷涼。畑の向きは南東、毎年収穫は一番最後で、ベリコー社長は「最もシャブリらしい」とコメント。食と合わせて楽しみたいアイテム、シーフード、スモークサーモン、アジアンフード

#4:Chablis 1er Cru Les Fourchaumes Vieilles Vignes 2014
直近10年での最良年、他と異なる香り、存在感のある酸味、ビター感、熟成感と力強さ

#5:Chablis Grand Cru Les Blanchots 2014
4㌶所有、2014年という良年に加え、朝から日差しを受ける場所なので、「レ・クロを王とするなら、ブランショは女王と呼ばれている」とベリコー社長。アカシア、切れの良い酸、複雑味、余韻に果実のニュアンス

#6:Chablis Grand Cru Les Blanchots La Reserve de L’Obedience 2014
若いヴィンテージはカラフェに移して! 香り甘やか、ピュアかつ重厚、深みがあり、長く続く余韻



ロべディエンスはアイコンワイン。ブランショのワインサンプルをすべて持ち寄り、5月初旬にブラインドテイスティングで決めます。9世紀のカーブ内にある石製テーブルの上に、それぞれ酸味、アロマ、ストラクチャアの三要素を頂点とする三角形を作り、インパクトの強いものは先端に並べ、バランスが取れているワインは真ん中に置きます。その結果、すべてにおいてバランスの良いワインだけをブレンドしてロベディエンスを生産、毎年3000本。


村名、PC、GCの順で味わうと、凝縮感 力強さがより明確に。

クロージャーについて

HVEを取得しているドメーヌ・ラロッシュは常に向上を目指しています。現在80名のスタッフが世界の動きをチェック、伝統を守りながら革新を続けています。
クロージャーに関しては、2000年VTからGCにスクリュー・キャップを導入し、10年間観察してきました。その間、ポルトガルのコルク業者にも変化が見られるようになり、2014年ヴィンテージから、アモリム社のNDテックを採用しています。ベリコー社長は「GC、PCに使っていますが、ボトル差は全くない」と語っていました。

ちなみに、NDテックとは、ポルトガルのコルク会社アモリム社が独自に開発した、コルク臭(TCA/トリクロロアニソール)を感知させない天然コルク。同社の検出システムで、1つずつすべてのコルクから香りを抽出し、ガスクロマトグラフィーでのハイスループット解析(TCAの定量)を可能にしてTCA除去率を高めたもの。同社では年間45億個のコルクを製造、天然コルクは約10億(500万個/日)、圧搾コルクは35億個です。(出典:メルシャン小林弘憲リポート)

メルシャン生産部の小林さんから許可をいただいたので、コルク最新研究のリポートをリンクさせていただきました。是非、ご覧ください!


余韻の長い『シャブリ・グラン・クリュ レ・ブランショ・ラ・レゼルヴ・ド・ロベディエンス2014』



ラングドックのマス・ラ・シュヴァリエール


ドメーヌ・ラロッシュが20年前にラングドックに設立したドメーヌ。
32㌶を所有、うちペロリ8㌶で、ここは標高400~500mで粘土石灰土壌、1980年代後半に植樹されたシャルドネに特化。ロカ・ブランカは24㌶でシラーを中心とする黒ぶどうを栽培。ノルウェーでの人気が高く、No.1フレンチワインとして定評あり。また、スウェーデン出身の世界最優ソムリエ、アンドレアス・ラーソンさんはペロリを「ラングドックで最も素晴らしいシャルドネ」と評価。

■製品についてのお問い合わせはジェロボーム株式会社 ℡03-5786-3280
HP: http://www.jeroboam.co.jp/
FB: Jeroboam(ジェロボーム)

[わーい(嬉しい顔)]シャブリ賞は谷川雄作さんが受賞

ブルゴーニュワイン委員会(BIVB)マーケティング・コミュニケーション責任者のフランソワーズ・ルールさんと谷川雄作さん

4月23日に行われた(一社)日本ソムリエ協会主催 第7回『ソムリエスカラシップ』の授賞式で、協賛のシャブリ委員会からシャブリ賞の発表があり、BIVBのルールさんから、銀座『ティエリー・マルクス・ジャパン』の谷川雄作シェフソムリエにシャブリ招待の目録が授与されました。
エントリー資格は過去のスカラシップ優秀者で、ルールさんとの面接によって受賞が決定しました。式典後、谷川さんの受賞の“決め手”について伺ったところ、「知識が豊富で、シャブリの多様性について説得力があったこと。加えて、料理との相性では、鯛をテーマにした斬新なアイデアがとても素晴らしかったこと」を挙げていました。
谷川さんは現地訪問でさらなる知識を吸収してきてくださることと思います。
シャブリ賞受賞、おめでとうございました!

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ペリエ ジュエの世界観! 5月はポップアップ・バー『レデン 東京 バイ ペリエ ジュエ』にGo! [インフォメーション]

シャンパンラバー向けのスタイリッシュなイベント

ペリエ ジュエの輸入元ペルノ・リカール・ジャパン(株)が期間限定5月11日(金)~20日(日)で、渋谷のTRUNK (HOTEL)にポップアップ・バー『レデン 東京 バイ ペリエ ジュエ』をオープン!
ペリエ ジュエ独自の世界観を披露します。

エペルネにあるワインセラーの名前

L'Eden(レデン)は“楽園”の意味。貴重なバック・ヴィンテージだけを保管しているワインセラーの名前で、5月11日から、その名に由来するイベント『レデン バイ ペリエ ジュエ』が開催されます。

<その1> シャンパーニュを愉しむためのペアリング・ランチ&ディナー
シャンパーニュとのマリアージュ、有名シェフが誘うランチ&ディナー

<その2> 最高醸造責任者によるティスティング・セミナー

エルヴェ・デシャン最高醸造責任者(右)とティム・ベックペルノ・リカール・ジャパン代表取締役
イベント開催に合わせてエルヴェ・デシャン氏が来日して特別セミナーを実施。セミナーのテーマは5つ! ペリエ ジュエのシャンパーニュの魅力を直接学べるチャンスです。

<その3> TRUNK(HOTEL)で愉しめるペリエ ジュエの世界
期間中、特別にバイ・ザ・グラスメニューを提供
通常グラスではお愉しみいただけないバック・ヴィンテージや希少性の高いスペシャル・キュヴェを日替わりで提供します。

<その4> VR(ヴァーチャルリアリティ)セラー体験
シカゴを拠点に活躍するアーティスト、Luftwerk(ルフトヴァーク)氏によるデジタルインスタレーションやワインセラー「レデン」をVR(バー チャルリアリティ)で体験

◆ポップアップ・バーやセミナー等についての詳細は
公式スペシャルサイトをご覧ください。
おいしさがたっぷり詰まった価値あるイベントです、お早めの行動を!

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ルイ・ジャドのピエール・アンリ ガジェ社長来日昼食会@ロオジエ [来日したワイン生産者&関係者]

ガジェ社長念願の訪日バカンス

ガジェ社長とは1年振りの再会でした。
仕事オンリーで、来日しても、観光地訪問はままならなかったガジェ社長。でも、今回は奥様同伴で金沢、京都、奈良、福井等、2週間のバカンスを取ることに。まさに念願成就!


旅立ち前のアットホームな昼食会@資生堂ロオジエ


ガジェ社長を囲んで輸入元日本リカーの竹内社長、同ブランド担当の佐々木さん
参加メンバーは私、WANDS誌名越さん、ワイン王国村田さん、ADVの奥山さん

ブルゴーニュの最新情報
■2017年は良年で収量的にも完璧
■2016年は少量生産なれど高品質。白ワインは瓶詰が完了、赤ワインの瓶詰はこれから3ヶ月間かけて。2016年ヴィンテージは数量が少ないので価格に影響が出る可能性が高い
■著名ドメーヌの買収に関して
・ドメーヌ・ボノー・デュ・マルトレは米国人実業家スタンリー・クロンク(英国のプレミアム・リーグ アーセナルのオーナー)
・クロ・ド・タールはフランス人のフランソワ・ピノ-(シャトー・ラトゥールやグッチ等を所有)

[わーい(嬉しい顔)]ランチにはオレゴンの『レゾナンス』は出ませんでしたが話題として登場! 
「ピノ・ノワールを生産している世界の銘醸地は、NZとカリフォルニアのソノマ・コースト、そしてオレゴン」とガジェ社長。ルイ・ジャドは2013年ヴィンテージからオレゴンでワイン(PN)を生産しています。
建設中の新醸造所は完成間近で、2018年ヴィンテージから稼働とのこと。醸造所に加えて、一般のワイン愛好家の皆さんが見学できるような施設も併設されるそうです。醸造責任者のジャック・ラルディエールさんは通常ボーヌ在なので、アシスタント・ワインメーカーとしてギヨーム・ラルジュさんが任命され常駐なさる由。ラルディエールさん指揮のもとで活躍なさいます。
昨年4月、ガジェ社長が来日した折、語ってくださったレゾナンスのホット情報はコチラに記載してあります。併せてご覧いただけると嬉しいです。


4アイテムのワインを味わいながら

五感を刺激するロオジエのメニュー

食通のガジェ社長はフランスの由緒あるグルメの会『Club des Cent (Club of One Hundred/100人クラブ) 』のメンバー。1912年に創設された同会はマキシムに本部があり、毎週木曜日にランチを開催、ムエックスさんもお仲間のようです。今回のランチでも100人クラブの会員らしく、料理を味わうだけでなく、画像撮りも楽しんでいらっしゃいました。


アミューズ・ブーシュ


「“ピノ・ノワール”と、その遺伝子を受け継ぐ子供たち“シャルドネ”、“ガメイ(ガメ)”の3品種が重要」と語っていたガジェ社長。スタートのワインはドメーヌJ.A.フェレのプイイ・フュィッセ(シャルドネ)。10年前(2008年)にルイ・ジャドが所有(18㌶)、代代女性当主だったので、醸造責任者も女性です。オドレ・ブラチーニさんをリーダーに7名で運営しています。ちなみに、オドレさんのご主人はボジョレ地区シャトー・デ・ジャックの醸造責任者シリル・シルーズさんなので、ブルゴーニュのシャルドネとボジョレのガメイはガジェ社長が全幅の信頼を寄せるご夫妻に委ねられています。


ドメーヌ J.A. フェレ プイイ・フュイッセ“レ・メネトリエール”2015
初代当主ジャンヌ・フェレは50年前に、通常の畑の他に、優れたいくつかの畑を、テート・ド・クリュ(PCクラス)、オール・クラッセ(GCクラス)と、3カテゴリーに分類していた、先見の明ある女性!
昨今話題のプイイ・フュイッセ、プルミエ・クリュ昇格については、まだプルミエ・クリュ委員会からの正式発表は出ていないようです。ルイ・ジャドでは「最終決定は今秋か2019年の初めになる可能性が高く、早ければ2018年ヴィンテージから認められるようになるのでは」と推測しています。



フランス産ホワイトアスパラガス 花紫蘇とグリーンアスパラガスのクーリィ
アスパラガスのババロワと帆立貝のラメル オレンジのヴィネグレット カルダモン風味
「旬の食材アスパラガスを樽と相性の良いオレンジ系のスパイスを使うことで、フレッシュ感と豊かさのあるひとさらに」と井黒ソムリエ


イベリコ豚のロティ 白神あわび茸のファルシィ チョリソとフレッシュハーブ
トリュフ入りポテトのピュルプ 酸味の効いたプティ・オニオン セージ風味のジュ



「ポークとソースのバランスがボーヌにもクロ・ヴージョにも合っていた」とガジェ社長



ボーヌ プルミエ・クリュ オマージュ・オー・クリマ2015(左) クロ・ヴージョ グラン・クリュ2010

少し脇道に逸れますが ファーストヴィンテージはジャック・ラルディエールさんのサイン入り
ラルディエールさんが今年7月に来日なさるというお話を伺いました。
実現すれば、2012年以来の再会になります。その時に、頂戴したワインが、ランチの3番目に出てきた『ボーヌPC オマージュ・オー・クリマ』、ファーストヴィンテージの2009でした!


ガジェ社長は「2009年は4,000~5,000ケース生産して早い時点で完売!」と語っていました。このアイテムは、ボーヌのテロワールに敬意を表し、プルミエ・クリュの畑のワインのブレンドして仕上げたもので、良年のみの生産。ブレンドするワインはヴィンテージによって異なり、2009年は17畑、2012年は18畑、7月に発売予定の2015年は19畑、ラベルにはすべてのクリマが記載されています。

ボーヌPCのファーストヴィンテージ2009はプルミエ・クリュ17畑のブレンド
Le Clos des Ursules、Les Boucherottes、Les Pertuisots、Les Theurons、Les Avaux、Les Aigrots、 Les Coucherias、Les Tuvilains、
Les Chouacheux、Les Montrevenots、Les Champs Pimonts、Les Reversees、Les Belissands、Les Greves、Les Perrieres、Les Toussaints、Les Cents Vignes

セカンドヴィンテージ2012はプルミエ・クリュ18畑のブレンド
Le Clos des Ursules、Les Boucherottes、Les Pertuisots、Les Theurons、Les Avaux、Les Aigrots、Les Cents Vignes、Les Greves、Les Perrieres、Aux Coucherias、Les Tuvilains、Les Chouacheux、Les Montrevenots、Les Sizies、Les Reversees、Les Toussaints、Aux Cras、Les Bressandes


ボーヌ PCのラベルを説明中のガジェ社長とワインをサービス中の井黒ソムリエ

すべてのクリマを記載したラベルの発想は・・・10年前に見つけた1枚のポスターでした。そこにはルイ・ジャドと関わったきた多くの栽培者や従業員等の名前が載っていました。ガジェ社長いわく「それらの人たちがいるからこそメゾンが成り立っているわけで、ボーヌPCもテロワールを反映するクリマがあってこそ」と。オマージュ・オー・クリマにはそのような賛辞が込められています。


プレ デセール


ピスターシュとノワゼットのクリームとアイスクリーム 香ばしいノワゼットのクロカン





コルクについて

(左上から時計回りに)
コルトン・シャルルマーニュGC(DIAM)、クロ・ヴージョGC(天然コルク)、プイイ・フュイッセ(DIAM)

白ワインは2011年ヴィンテージからGCまでのすべてのレンジにDIAMを導入。
赤ワインは天然コルクを使用。ガジェ社長は「DIAMを使ってからはブショネのトラブルはゼロ。赤ワインはゆるやかな酸化と熟成が大事。その点を考えると天然コルクが最適」と。


(左から)
#1:プイイ・フュイッセ “レ・メネトリエール”2015 8,500円(税抜)
アカシア、カリン、ミネラル、ピュアな酸味、凛としたスタイル、フォアグラやバターを使った魚介と合わせて
#2:コルトン・シャルルマーニュ グラン・クリュ2014 23,500円(税抜)
100年前に購入した古い畑。ルイ・ジャドの畑はアロース・コルトン側にあり、赤ワインのコルトン・プジェ畑に隣接。「酸の存在感があるのでソムリエはデキャンターをすすめる」とガジェ社長。芳醇な香り、上質な酸味、蜂蜜、アーモンド、白胡椒、シナモン、ミネラル、長い余韻。時間の変化で複雑味や重厚感、魅力的!

#3:プルミエ・クリュ オマージュ・オー・クリマ2015 8,000円(税抜) 7月発売予定
ステンレスタンクでPC毎に分けて3~4週間発酵。フレンチオーク(自社製)でキュヴェ毎に樽熟成。通常ルイ・ジャドは18ヶ月ですが、オマージュ・オー・クリマの熟成期間は24~26ヶ月(18ヶ月の樽熟後ブレンドしてタンクで6ヶ月熟成)。若さを感じる酸、赤・黒系果実、若干タイト、タンニンは滑らかで繊細、厚みのあるテクスチャア、熟成のポテンシャルあり。
#4:クロ・ヴージョ グラン・クリュ2010 26,000円(税抜)

ルイ・ジャドはヴォーヌ・ロマネ寄りの斜面中腹から麓にかけて2区画(画像参照)合わせて2.15㌶を所有。「2009と2010を比較すると、2009年はアメリカ人好み。2010年はエレガントでミステリアス、日本人好み」とガジェ社長。深みのある色調、黒系果実、アーシー、スパイス、タンインはきめ細かくシームレス、今飲んで美味しい1本!!  


ガジェご夫妻が、日本で素晴らしいバカンスを満喫なさいますように!

■ワインについてのお問い合わせは日本リカー(株)事業部 ℡03-5643-9772

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5月26日 日比谷松本楼創業115周年記念イベント開催のお知らせ!! [インフォメーション]

日仏友好160年×明治150年&日比谷松本楼創業115周年



シャンパンメゾン『ジャック・ラセーニュ』のクロ・サン・ソフィーに繋がる山梨・勝沼ヒストリー
1903年(明治38年)に、我が国初の近代西洋風公園として誕生した日比谷公園。その中央に東京市民憧れのレストラン『松本楼』が開業して、今年で115年を迎えます!
折しも2018年は日本とフランスが修好通商条約を締結して160年の記念年にあたります。

松本楼の110周年イベントから5年が過ぎました!
~シャンパン美学、シャンパン流儀へのアプローチ~ と題して、私は『松本楼』と『G.H.マム』の男気物語をナビゲートさせていただきましたが、今回の115周年イベントでは、フランス・トロワにあるシャンパンメゾン<ジャック・ラセーニュ>と、それに繋がる日本ワイン、山梨・勝沼のヒストリーを明治時代にタイムスリップしながら紐解いていきたいと思います。



1877年(明治10年)、山梨県勝沼町からシャンパーニュ地方オーブ県トロワ市にワイン留学したふたりの若者 高野正誠と土屋龍憲。トロワ市の農業試験場『クロ・サン・ソフィー』で学んだ彼らによって、日本の本格的なワイン造りがスタートしました。



その歴史ある『クロ・サン・ソフィー』のぶどう畑から近年、注目のシャンパーニュ『クロ・サン・ソフィー』がデビューしたことで、明治時代の素晴らしい“ワインストーリー”を知ることができました。

光栄にも小坂文乃社長から、記念イベントの第1弾の大役を仰せつかりましたので、5年前よりさらにパワーアップして頑張りたいと思っております。
皆さまには日仏友好160年にふさわしい素敵な“ワイン秘話”をご披露させていただきますので、どうぞご期待くださいませ。
時まさに新緑の5月、新装したBanquet ROOMで、皆さまのご来場をお待ちしております!

ワイン&シャンパーニュ
ウェルカムワイン
・シャトー・メルシャン マリコ・ヴィンヤード ロゼ2016
日仏のストーリーに絡むアイテム
・シャトー・メルシャン 岩崎甲州2016
・ジャック・ラセーニュ ブラン・ド・ブラン レ・ヴィーニュ・ド・モングゥNV
・ジャック・ラセーニュ ラ・コリーヌ・アンスピレNV
・ジャック・ラセーニュ ミレジム2008
・ジャック・ラセーニュ クロ・サン・ソフィー 2010
※希少アイテム

グラス
リーデル協賛
ワイン&シャンパン協力
メルシャン株式会社
有限会社クロスロード


【開催要項】
日時:2018年5月26日(土) 受付17時30分 開場18時~
場所:日比谷・松本楼 Banquet ROOM
ナビゲーター:青木冨美子 ワインジャーナリスト
定員:80名(先着順) 満席御礼・キャンセル待ち!
会費:25,000円(税別)

【お申し込み方法】
日比谷松本楼イベント予約
電話:03- 3503-1612
Email:boulogne@matsumotoro.co.jp
※メールでのご予約の場合
松本楼様から返信をさせていただきますが、時として、お客様からのメールが届いていない場合があります。同店からの返信が届かない時は、お手数ですが、再度ご連絡をお願い致します。
何卒よろしくお願い致します。

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