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華麗な泡たちをプレイバック ~お気に入りの1996年、注目の1995年にフォーカスして~ [ワインのこころ Non Solo Vino版]

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産経EXの休刊に伴い、5年間連載していたコラム【ワインのこころ】をFB(Non Solo Vino版)に立ち上げてから約5か月。現在、ニュースサイト&メディアサイトとして情報発信しています。
最新コラムは、大好きなシャンパンの1996年ヴィンテージ(VT)についてまとめています。


20世紀で最も偉大なヴィンテージ(完璧な熟度と酸の高さ)と言われてきた1996年VT
私のお気に入りVTも今年で20歳になりました!

香り&味わいともに調和が取れているもの、年とともに複雑味を増してきたもの、まだまだ若さが残っていて実力をを発揮するまでにあと10年近くかかるもの等、さまざまです。1996年は酸の存在が顕著なので、特に時間がかかりそうです。ワインやシャンパンも人間と同じで、加齢の仕方も違います。
華麗な泡たちをプレイバックのPart ⅠはFBのメリットを生かして、画像をスライドショーにしてみました。ブログとは一味違うタッチをお届けできると思いますので、ご笑覧いただけると嬉しいです!
引き続き、宜しくお願いいたしますm(_ _)m

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7月のシャンパン講座は130家族が結集したシャスネ・ダルス&自然派を謳うアンドレ・ボーフォール [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

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ひまわりが映える季節!
7月最終週に開催したNHK文化センター青山校のシャンパン講座では2メゾンにフォーカス

25名から発足していまや130ファミリー
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(左から)#1~#6
今春のプレス会見で、シャンパーニュ委員会のティボー・ルマイヨ―広報部長は、「日本はシャンパーニュ地方から遠く離れているにも関わらず、ベルギーと並んで世界一シャンパンの取扱い数が多い国」と述べていました。確かに豊富な品揃えの日本市場。昨今、さらに新顔が増えている気がします。その1つが、1956年創業の協同組合シャスネ・ダルス。最大手ニコラ・フィアットに次ぐ組合員数を誇っています。#2~#5

もう1つはアンドレ・ボーフォール。これは新顔ということではなく、輸入元ル・ヴァン・ナチュールからお薦めいただいたので2種揃えることに。私にとっては初対面のメゾンでした。 #1#6 

第1フライト
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#1:アンドレ・ボーフォール ポリジー・ブリュット・レゼルヴNV
生産者:アンドレ・ボーフォール(NM)
ぶどう品種:PN80%(ポリジー産)、CH20%
SO2合計:56mg/L
残糖:8.55g/L
デゴルジュマン:2015年6月
価格:8,000円(税別)

モンターニュ・ド・ランス地区アンボネイ村が拠点。1969年、当主だったジャック・ボーフォール(定年を迎え、現在は息子リオルさんが代表/フランスの相続の問題でRMからNM表記に変わりましたが実質自社の7㌶の畑のぶどうのみを使用)は農薬によって強度のアレルギーに。それがきっかけで1971年から一切の農薬、除草剤、殺虫剤を非使用。有機栽培で活用されているコンフュージョン・セクシュエル(フェロモンカプセルによる産卵抑制)もボルドー液(これは年による)も使わず、現在全くSO2を使わない醸造を実験中。年間の生産量は3万本

色調はゴールド、気泡は穏やかなれど口中では泡の刺激あり。鋭角的な酸、アンズ、キノコ、しょうゆ似の発酵臭。余韻にも酸が続くので、イメージしたのは漬けたてのピクルス。シャンパンだけ味わうより、酸味のあるピクルスのような食材と合せることでアタックを滑らかに。輸入元は「ベースワインは2011年が主体、例年に比べるとかなり酸味が強く、柑橘系の味わいがくっきりしているヴィンテージ」と

#2:シャスネ・ダルス キュベ・プルミエール・ブリュットNV
生産者:シャスネ・ダルス(CM)
ぶどう品種:PN60%、CH40%
ドザージュ:9g/L
価格:6,000円(税別)
シャスネ・ダルスの本拠地はシャンパーニュ地方の南端コート・デ・バール地区バール・シュル・セーヌ村にあり、年間の生産量は150万本。ベースワインは2010年、8年分のリザーブワインを30%使用。レモンイエロー、気泡の連なり元気。サンふじ、黄桃、アカシア、ナッツ、ブリオッシュ、口中クリーミー、余韻に軽いビター感


第2フライト
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#3:シャスネ・ダルス キュべ・ブラン・ド・ブラン ブリュット・ミレジメ2005
生産者:シャスネ・ダルス(CM)
ぶどう品種:CH100%
ドザージュ:9g/L
価格:8,000円(税別)
最低でも9年熟成させているアイテム、ゴールデンカラー、香り豊潤、グレープフルーツ、洋梨、カマンベールや乳酸似の香り、ヴァニラ、ミネラル、アロマ豊かでバランス良好

#4:シャスネ・ダルス キュベ・ピノブラン エクストラ・ブリュット2006
生産者:シャスネ・ダルス(CM)
ぶどう品種:ピノ・ブラン100%
ドザージュ:3g/L
価格:10,000円(税別)
シャンパーニュの規定7品種のなかのピノ・ブランだけを使ったアイテム。白い花、スパイス(アニス)、アカシア、細身の印象からグラス内の温度変化で若干ふっくら系に。ピノ・ブランは栽培が難しく、病害虫からのダメージも受けやすいので、シャンパーニュ地方ではマイナーな品種。シャスネ・ダルスでは1950年代後半からPBを植樹、ブラン・ド・ブランにブレンドして使っていたものを、2004年から単独で生産を開始。畑の広さは約2㌶、生産量は6~7千本

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第3フライト
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MOF(フランス国家最優秀職人)を保有するショコラティエ、パスカル・カフェさんとのコラボシャンパン、それを証明するボトルネックのマーク

#5:シャスネ・ダルス キュベ・ロゼ・ブリュットNV
生産者:シャスネ・ダルス(CM)
ぶどう品種:PN65%、CH35%
リザーヴワイン:30%
ドザージュ:9g/L
価格:7,500円(税別)

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サーモンピンク、カシス、ストロベリー、ミネラル、ピンクペッパー、ソフトな酸、エレガント。シャスネ・ダルスのピノは重すぎず軽すぎず、それを生かした万人に薦めやすいロゼ。今講座での一番人気


同メゾンのディレクター、トマ・レクレールさんが来日した折、いくつかの料理にあわせて4アイテムを試しました。じわっと脂分がひろがる腿肉のコンフィは、口中をリフレッシュしてくれるピノ・ブランとの相性〇

第4フライト
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#6:アンドレ・ボーフォール アンボネ・ブリュット・グランクリュ1996
生産者:アンドレ・ボーフォール(NM)
ぶどう品種:PN(アンボネイ産)80%、CH20%
SO2合計:29mg/L
残糖:11.80g/L
デゴルジュマン:2015年4月
価格:30,000円(税別)
マットなトーンの黄金色。ドライフルーツ(マンゴー、パイナップル)、ロースト香、#1よりは勢い控えめな酸。1996ヴィンテージ(VT)好きなので、同VTをテイスティングする機会は多く、直近では、テタンジェ・コント・ド・シャンパーニュ、デュヴァル=ルロワ ファム(マグナム)、アンリオ アンシャンテルール(マグナム)を試していますが、それらには溌剌とした酸味&ミネラル感(時に蜂蜜、焙煎香、ヘーゼルナッツ)がありました。今回、#6からその共通項を見つけるのは難しかったです。

アンドレ・ボーフォールは基本的にPN80%、CH20%の比率のブレンドで、#6のピノはアンボネイ産。ゆるやかな南東向き斜面から収穫されるピノは高い酸味、日照度もあるので果実味も豊か。チョーク質土壌由来のミネラル感も備えているはずですが、それが反映されていたのか

ちなみに4月の講座ではフルーリーを取り上げ、最後に『ブリュット ミレジメ1990(PN100%)』を供出しました。この時の香りの印象は紹興酒そのもの。古酒由来のココア、焙煎香、ドライレーズンやスパイスのニュアンスがありましたが、シャンパンの状態として頂点を過ぎた印象。ただ、当日用意した鹿のソーセージとの相性が素晴らしく、単独で飲んだ時の酸化した印象は見事に消え、口中でのジビエと一体感から底力を感じました。フルーリーもアンドレ・ボーフォールもビオディナミ農法を導入しており、今回試飲して、この2本の熟成の仕方はとても似ていると思いました。

講座直後から、#6の表現に悩んでいた私にタイムリーな救世主が! 
ジャンシス・ロビンソンMWの直近の2つのコラムがヒントをくれました。
・1996のシャンパーニュ、その泡は健在か?(2016年7月16日付)
・硫黄を減らすということ(2016年7月23日付)
ジャンシス・ロビンソンMWの記事の公式日本語版を発信している小原陽子さんのページをシェアさせていただきながら、今回の体験について改めて追記したいと思っています。


製品の問い合わせ先
シャスネ・ダルス:伏見ワインビジネスコンサルティング ℡045-771ー4587
アンドレ・ボーフォール:ル・ヴァン・ナチュール℡03-6804-9616


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和の素材との相性を楽しみながらペルーワインをダブル探求!  [ワイン]

ペルーワインにまつわるエトセトラ
28日はペルー共和国の独立記念日でした!
本国では6月に行われた大統領選で勝利したペドロ・クチンスキ氏の就任式もありましたね。
3年前チリで、独立記念日直前まで取材をしていたことがあるのですが、その時、中南米の方々は、クリスマスと同じくらい独立記念日を重視していることを学びました。
祝 ペルーの独立記念日!!




今月、エラルド・エスカラ ペルー駐日大使のご配慮で、ペルーワインを試飲するチャンスに恵まれました。テイスティングしたのは、ペルー最古のワイナリーで在日ペルー大使館公認ワインとして知られているTacama、1880年創業サンティアゴ・ケイローロのアイコンIntipalka、1897年創業のTaberneroの3ワイナリーの、ソーヴィニヨン・ブランやシャルドネ、カベルネやメルロー、シラーやマルべック、タナ等を使った16アイテムです。


ペルーはエクアドル、コロンビア、ブラジル、ボリビア、チリの5カ国と国境を接し、西側は太平洋に面しています。地図にicaと表したイカ州はペルー最大のワイン産地。5郡(チンチャ、ナスカ、パルパ、ピスコ、イカ)に分かれていて、イカとその周辺は伝統的な蒸留酒ピスコの原産地としても知られています。イカ州の大半は乾燥地帯ですが、ワイン造りではアンデスからの雪解水が地下水として流れてくるのでそれを利用しています。

地図は画像をクリックすると拡大します
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16種のペルーワイン
大使館でのサプライズテイスティングから4日後に、私の元に16本のワインが届きました。
チリ、アルゼンチンワインと比べると、日本での侵透率はまだまだのペルーワイン。そこで、ワインサロン『フミエール』の友原範士校長と宮川文子主任講師にお声をかけ、食との相性をチェックしながら、再テイスティングすることにしました。

後列左から
白ワイン
#1:タカマ ブランコ・デ・ブランコス2013
SB37%、ヴィオニエ29%、CH34%
発酵も熟成もステンレス、洋梨、かりん、トロピカルフルーツ、ミネラル、余韻は中程度、SBのビター感とヴィオニエの白い花のニュアンスとCHのナッティさ。3品種の特徴が生かされたワイン
#2:タベルネーロ ブランコ・デ・ブランコス2014
CH、シュナン・ブラン、SB
濃いイエロー、エスニック(ハーブ)、お香、トロピカルフルーツ、凛とした酸、ミディアムボディ
#3:タカマ グラン・ブランコ2013
シュナン・ブラン、SB、CH
イエローカラー、お香、黄金糖、中盤から広がる酸と厚み
#4:タカマ ドナ・アナ シャルドネ2014
明るいゴールド、蜂蜜、 ナッツ、パパイア、樽香、バランス良好、「味わいしっかり、シンプルでありながらエレガント」と宮川講師
#5:インティパルカ シャルドネ2012
黄金色、ネクタリン、洋梨、ナッツ、ミネラル、白コショウ、まろやかな酸、軽いタンニン、クリーミー
#6:インティパルカ ソーヴィニヨン・ブラン2014
淡いイエローグリーン、ライム、グレープフルーツ、白桃、ミネラル、口中をリフレッシュさせる酸

私的感想:赤ワインより白ワインの方が完成度が高いと思いました。大使館では白ワインをサービスするまで少し時間がかかったのですが、グラス内の温度変化でも、ブレ感は少なかった印象。加えて、自宅での再検証後、飲み残しのワインを3人で分け、翌日以降もワインの味わい等、変化をチェックしました。私の手元に残っていた#1#6は雑味も出ず、適度なコンディションを維持。2,000円以下という価格から考えて、ペルーワインの実力を示せるアイテムだと思います。

前列左から
赤ワイン
#7:タカマ グラン・ティント2013
マルベック、PV、タナ
ペルーワインのエントリーレベル
#8:タベルネーロ グラン・ティント・フィナ・レゼルバ2013 
マルベック、メルロー
ブラックベリー、プラム、シダー、清涼感のある酸、「第一アロマからインパクトあり」と宮川講師
#9:タカマ セレクション・エスペシアル2013
タナ、PV
酸味と果実味の重なり、黒コショウ、甘草、ソフトなタンニン、熟成したクロミエ(白カビ)にも!
#10:タベルネーロ カベルネ・ソーヴィニヨン2013 
CS100%
色調はガーネット、熟したイチゴやカシス、ブルーベリー、ロースト、ミント、ドライイチジクと!

『インティパルカ』は2009年にデビューしたシグネチャーワイン。イタリア移民ケイローロ・ファミリーが1880年に立ち上げた『サンティアゴ・ケイローロ』の最新ブランド、ラベルもスタイリッシュ。大使館でのテイスティング時、輸入元さんから「ワインメーカーはフランス人」との情報
#11:インティパルカ タナ2012
タナ100%
グラスを透かして下の字が読めないダークカラー、ベリー系果実、アーシー、ソフトなタンニン
#12:インティパルカ マルベック2013
マルベック100%
深みのあるルビーガーネット、カシス、ブラックチェリー、心地良い果実味、Alc由来の甘さと酸味
#13:インティパルカ シラー2012
シラー100%
木いちご、ブラックオリーブ、スパイス、ハーブ、木香、木目細かいタンニン
#14:インティパルカ カベルネ・ソーヴィニヨン シラー2011 レゼルバ
CS、シラー
ブラックベリー、カシス、チョコ、黒コショウ、ミント、ほどよい酸味、無難にまとまったスタイル
#15:タカマ ドン・マニュエル タナ2013
タナ100%
ブラックチェリー、フルーツジャム、アーシー、パワフル、のどの奥に広がるAlc感(14.5%)、旨味
ロゼワイン
#16:タカマ ロゼ セミセコ・ドゥルセ・ナテュラル2013

私的感想:国際品種を数多く栽培しているペルー。個人的にはペルーのタナに興味がありましたが、わずか2回の試飲では全体像はつかめません。仏語のタンニンに由来する“タナ”は深い色調とタンニンを備えています。近年、このぶどうから造るワインをソフトに仕上げるため、発酵過程また貯蔵過程でワインに微量の酸素を補給するミクロヴィラージュが開発され活用されています。ペルーのワイン造りでは導入されているのか? 今回試飲したタナでタンニンが強すぎるというタイプはありませんでした。さて?

マリア―ジュを中心に
さわやかな印象の白ワイン

左はタカマ、右はタベルネーロ
前者はぶどう樹の植樹が1540年という歴史あるペルー最大のワイナリーで、本拠地はリマから300km南下したイカ・バレーにあります。後者は1897年創業でリマから200kmほど南下したシンチャ・バレー(イカ州)にあり、生産量の85%を輸出しています。

#1を試飲して、そのミネラル感から、てんぷら&塩を連想(レモンでもOK)。レンコンのてんぷらに塩をつけて食すと、混然一体感が広がりました!

白ワインと食材の仲介役として便利なのが塩とレモン。相性チェックをする前に・・・・塩を一口舐めて#1を試すと、ワインがお水のような状態ですんなりと入ってきます(相性が事前に察知できます)。次にレモンを舐めてワインを試すと、やはり素直な印象。実際に合わせた相性も事前チェック通りでした。

#2の場合は、塩を舐めてからワインを味わうと、#1の時の感じた素直さより、もう少し重厚な味わい。ゆえに料理も少し厚みのあるほうがお薦め。余韻に残るシュナン・ブランのビター感から、グリーンアスパラの揚げ物を連想。ちなみにペルーはアスパラガスの輸出量が世界一とか。チーズなら熟成したカマンベール&ドライフルーツ添で!

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大使公邸のディナーでサービスされた『セビチェ』

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ライムのような酸を感じさせるセビチェには断然#6がお薦め(画像最右
インティパルカは古代インカ帝国の言語で〝太陽の谷〟を意味しています。サンティアゴ・ケイローロのワイナリーは海岸線から60km内陸に位置し、標高は500m以上、ぶどうにとって大事な昼夜の日較差(20度)もあります。

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これは自家製セビチェ、私は香草(コリアンダー)を多く使います。#6にはハーブのニュアンスもあるので相性良好、前述のてんぷら&塩にも合っていました!

赤ワインにはマスタードや山椒を仲介役に
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赤ワインと食との仲介で役に立つのがマスタード
ここでもマスタードの酸のおかげで、赤ワインはハムとナイスコンビネーション


ペルー大使館公式赤ワインはタカマのセレクション・エスペシアル(トップ画像9番目のワイン)
プティ・ヴェルド&タナのブレンド、酸を感じる黒系果実、ローリエ、黒コショウ、木目細かいタンニン、小売価格2040円、リーズナブルなワイン

ペルー自慢のロモサルタード
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大使公邸ディナーのメインはペルー自慢のロモサルタード(牛肉と玉ねぎ、トマトを炒めた料理。付け合わせはライスとポテト)とセレクション・エスペシアル2013

土用の丑の日に
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大使館での試飲時にもお話したのですが、タナやシラー、マルベックと合わせて楽しめる〝うなぎの蒲焼〟。土っぽさやスパイシーさを備えたワインには、年代を経たうなぎのたれと山椒を使った蒲焼が最適。目黒不動にある『にしむら』のうなぎを友原社長と宮川講師にお出しして、タカマ・ドン・マニュエルやインティパルカの#12マルべックや#13シラーとの相性を診断。山椒効果は絶大で、マリア―ジュは成功でした。

今日は土用の丑の日! 
フジテレビのお昼のニュースでも『にしむら』が取材されていました。次回、うなぎの蒲焼を食べる時は、山椒を用意して、ぺルーワインにトライなさってみてくださ~い

感謝を込めて
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大使館から届いた記念画像
今回ペルーのワインについて調べる良い機会になりました。
エラルド・エスカラ駐日ペルー大使に、こころから御礼申しあげます。ありがとうございました!

■ペルーワインの輸入元
Tacama:キョウダイジャパン
Intipalka&Tabernero:ジーアンドシーコーポレーション


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スタートから早10年! 徳岡主催『2015年産ボルドープリムールワイン試飲会 』 [ワイン]

2015年はファンタスティック・イヤー
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ジェームス・サックリングは2015年ヴィンテージを「ファンタステック・イヤー」と評価

プリムールワインの取り扱いには十分な神経を使わなければなりません。徳岡(株)ではシャトーの協力を得て、最新の輸送と細心の管理のもと、日本初のプリムールワイン試飲会をスタートさせ、今に至っています。

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左から
バロン・フィリップ・ロートシルト コマーシャル・ディレクター エルワン・ル・ブロゼックさん(左岸
株式会社徳岡の徳岡豐裕代表取締役会長
ヴィニョーブル・クレマン・ファヤ ジェネラル・マネージャー ジャン・ミルティ・ローランさん(右岸

プリムールワインの試飲会を日本で開始して10回目
その先駆者、株式会社徳岡の徳岡豐裕代表取締役会長は「11年前、ボルドー地方以外ではプリムールワインの試飲は出来ませんでした。ただネゴシアンでは出来たので、ジャン・リュック・テュニュヴァンやグランヴァンの担当者に相談。隔月でボルドーを訪問して各シャトーを巡り、1年かけた交渉の末、41の銘柄が集まり、東京と大阪での試飲会開催が叶いました。プリムールワインは弊社の専売商品ではないので、必ずしも売り上げに結びつくとは言えません。日本にプリムールワインの文化、ボルドーのワイン文化を定着させたいという思いで行ったことですが、その意味では成果があったと自負しています。回を重ねて今年は54銘柄まで拡大しました」と述懐


2015年ヴィンテージと左岸と右岸について
2015年は2005年、2009年、2010年に匹敵するグレートヴィンテージと言われ、赤ワイン、白ワイン、甘口ワインともに良好。右岸、マルゴー、ぺサック・レオニャンが特に良いようです。

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ブロゼックさんが左岸について解説ワインは左から4 本目まで
夏の平均気温は高く、7月にはこの30年間で最も高い温度を記録、8月も乾燥した気候が続いた。暑さと乾燥はぶどう樹のストレスになったが、ぶどうはゆっくりと生育、例年に比べると実は小粒。8月末から9月に降雨で潤う。当初の予定を上回る収量。特徴的だったのは収穫期の長さ、ポイヤックでは9月14日から10月6日まで

#1:エール・ダルジャン(白)
1991年に初リリース、畑はムートンの畑のド真ん中。生産本数は極少量。ブレンド比率はSB55%、SE43%、ミュスカデル2%。醸造&熟成には樽を使用、MLF15%実施。瓶詰めは6月半ばに終了。香りのインパクト大、豊かで魅力的、白桃、パイナップル、マンゴー等の果実、クリーミー、旨味、グラス内の温度変化でより豊潤、バランス良く上品。Jサックリング96-97 、デキャンター91

#2:シャトー・ダルマイヤック
何度かの改名の末、1988年からはシャトー・ダルマイヤックに。ブレンド比率はCS60%、ME29%、CF9%、 PV2% 。ガーネット色、フルーティ、果実のニュアンス、控え目な樽香(新樽率は30%)、甘草、ロースト、ヴァニラ、素直で美味しい味わい、万人受けするワイン

#3:シャトー・クレール・ミロン
川に近いので海風の影響を受け、フレッシュなワインができる。粘土質土壌にはMEが多い。ブレンド比率はCS51%、ME34%、CF13% 、PV1% 、カルメネール1%。ボルドー全体のカルメネールの栽培面積は6㌶、うち0.6㌶がクレール・ミロンの畑にあり、1945年から植えていた古樹。カルメネール由来のタンニンは優しく、密度の濃いねっとりした果実味。ダークチョコレート、ドライフラワー、スパイス、甘草、ミント、上質な酸味、

#4:パストゥレイユ・ド・クレール・ミロン2009
業務用限定ワイン、シャトー・クレール・ミロンのセカンド(CS50%、ME36%、CF11%、PV2%、カルメネール1%)。2009年が初ヴィンテージ。ネーミングの由来は中世の頃にあった踊りの名前(羊飼いの女性&騎士)、市場に出した段階ですでに飲みやすいワインというコンセプトに沿い、果実と酸のバランスも良く、シルキー
 
ローランさんが右岸について解説ワインは最右と隣の2本
左岸とさほど変わらず、8月の降雨はメドックの北部ほど多くはなかった。サン・テミリオンは粘土質が多く、粘土質土壌には保水効果があるので、右岸には良かった。石灰岩質はCF に適しており、CFの比率の多いシャトーは成功した。2015年は日照をたっぷり受けたヴィンテージ。9月の収穫期は長かったものの、夜、温度が下がったので、ぶどうには好影響を与えた。猛暑だった2003年と比べると、日照時間は同程度でも、夜の温度に違いがあるので、ワインのフレッシュさと酸味に違いがある。2015年は若くても熟成しても楽しめるワイン

#5:シャトー・クレマン・ピション
14世紀からのシャトー。1976年から現オーナー、クレマン・ファヤが所有、60㌶のうち25㌶(現在は苗木の植え替えで実質20㌶)がぶどう畑。ブレンド比率はME85%、CS10%、CF5%。収穫期間は長くて9月21日から10月7日。新樽率40%。フレッシュさ、控えめな木香、ロースト、メルロー由来の果実感とまるみ

#6:シャトー・ラ・ドミニク
シャトーはサン・テミリオンの北西に位置し、シュヴァル・ブラン、フィジャックを左手に、レヴァンジル、ラ・コンセイヤントをポムロール側に臨む好立地。サン・テミリオンのなかでは最大の29㌶(うち23㌶がぶどう畑/サン・テミリオンの畑の平均は7.5㌶)、土壌は3タイプ(粘土質と砂利質CS、青い粘土質ME、一部CF、粘土石灰質CF)、2013年に施設改装、22の新しいタンクを導入。 ブレンド比率はME85%、CF13%、CS2%。新樽率60%。深い色調、粘性もあり、フレッシュでアロマティック、ブラックチョコレート、バニラ、スパイス、タンニンなめらか、中盤から余韻に続く酸味

 
第2部にはトルシエ監督のソル・ベーニも登場
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左から)
クロ・レオ/カレオ・フランスのオーナー篠原麗雄さん
2000年からシャトー・ヴァランドローで働いていた篠原さんは2002年にサン・テミリオン、カスティヨン・コート・ド・ボルドーに0.83㌶の畑を購入してワイン造りを開始

ソル・ベーニのオーナー フィリップ・トルシエさん
元サッカー日本代表監督、2014年にサンテミリオンの郊外に1.1㌶の畑を購入、醸造はミッシェル・ロランの元で働いていたルドウィッグ・バネロンが担当。2015年に同地区の石灰質土壌の畑も購入。ワイン名は30年前初めての海外遠征をしたコートジボワールのトレーニング・グランド名、数多くの名選手を生んだ場所。奥様はボルドー出身

クロワ・ド・ラブリのオーナー、ピエール・クーデュリさん
1990年代にジャン・リュック・テュニュヴァンさんと同時期に設立されたガレージワインの1つ。奥様はワインメーカー。サン・テミリオングランクリュの3種の異なるテロワールを生かしたワイン造り、少量生産


#1:クロ・レオ
2002年にカスティヨン・コート・ド・ボルドーに家付きの畑を購入。サン・テミリオンには砂(軽くてフルーティ)、砂利(熟した果実)、粘土石灰(ストラクチュアと酸味)のテロワールがあり、粘土質の多い土壌にメルロー、石灰質の多い土壌にカベルネ・フランを植えています。篠原さんは酸味のあるしっかりしたワインが好み。畑は北向き斜面の粘土質土壌で、他より日照度が少ない分、きれいな酸を備えた、しっかりしたワインができます。いつも収穫は他のエリアより3週間くらい遅く、ぶどうが完熟するまで待つとのこと。ブレンド比率はME80%、CF20%。新樽20~30%、2015年ヴィンテージは右岸と左岸の南部が良好。「2002年からワイン生産を開始して以降、2015年がすべてにおいてベスト。クロ・レオは3000本、ワンランク上のキュヴェ・レスは900本。樽香の出具合を考慮して、2012年ヴィンテージからボルドー樽225Lではなく、ブルゴーニュ樽350Lに変えました」と篠原さん。フルーティで黒系果実のブラックベリーやカシスのニュアンス、酸味が一本芯になった骨格のあるワインスタイル

#2: シャトー・クロワ・ド・ラブリ
1㌶、ME100%、石灰粘土質、モラス(粘土と岩のような土壌)、鉄分が入った土壌が混在、樹齢50年、新樽100%、ポムロールに似た土壌、凝縮したフェミニンなスタイル、まろやかでセクシー、余韻も長い

#3: レ・オー・ド・クロワ・ド・ラブリ
1.5㌶、ブレンド比率はME80%、CF20%、砂利と砂と石灰質の土壌、樹齢は25年、醸造はタンク(MLFも)で行い、12~14か月熟成、新樽率50%、香り豊潤、ミネラル、フレッシュなタンニン

#4:シャペル・ド・ラブリ
1.5㌶、ブレンド比率はME90%、CF9.9%+CS0.1% 。 表土に大きな石、その下は石灰粘土、砂利は全くない土壌、4列だけCSを植樹。メルローの樹齢は60年で土壌はぺトリュスと同じ青色粘土。乾燥すると粘土が固まり、馬でも耕作が大変、香りの特徴は甘草、MLFは新樽内で行い、樽熟成は14~16カ月、ワインはフレッシュ感と力強さの共存

ワイン造りのスタイルはフレッシュ、フィネス、エレガンス。サン・テミリオン・グランクリュの4㌶弱の畑を所有、耕作は馬を使い、リュット・レゾネを実践。ブルゴ-ニュ的スタイルで、3つの異なるテロワールの区画から、3つの異なるワインを生産

#5:ソル・ベニ
トルシエさんの哲学は「皆と共有すること、サッカーもワインも同じ」。2年前にサン・テミリオンに1㌶の畑を購入、小さな醸造所も造り、ブティックワイナリー的なワイン造りを実践。環境にも配慮。ワイン醸造は専門家が10日おきに来て管理。アルコール発酵後はすべて新樽を使用、ぶどうの樹齢40~60年、ブレンド比率はME80%、CF20%。3列だけCSを植樹。2014年が初ヴィンテージで今年末にリリース予定。昨年サン・テミリオンに新たなぶどう畑を購入したのでニューフェイスの生産も開始。深みのある濃い色調、メルロー由来の豊潤で厚みのある味わい、酸味のニュアンスもあり、バランスが取れたまるいワイン、ミッシェル・ロランスタイル

プリムールテイスティング会場で
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篠原さんのブースで徳岡会長もテイスティング

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ジェームス・サックリングが100点をつけたリッチで華やかなシャトー・カノン2015


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人気のスミス・オー・ラフィット、2015年ヴィンテージからシックなラベルにチェンジ

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会場には50アイテム以上の錚々たるワインが

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ワインの即売会も

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トルシエさんとボトルを一緒に撮りたくて、順番待ちをしていたことがラッキーだったようで、
「ボトルにサインをしてあげよう」と言ってスタッフに白マジックを依頼。サインボトルをいただく展開
 
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頼りになるSOPEXAの佐藤さんが撮ってくれた記念ショット!



プリムールワイン受付中

ボルドーの街は格調があってきれい!


[バー] (株)徳岡ボルドープリムールワイン購入の流れ
販売期間:2016年6月28日~9月30日
引渡期間:2018年春~秋の予定
詳細は>>>http://www.bon-repas.jp/primeur/nagare.asp


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第8回ヴェンデミア・ダルティスタ・プロジェクトで曽根裕氏が表現した『オルネッライア2013 アートラベル』 [来日したワイン生産者&関係者]

オルネッライアな一日はスペシャルなテイスティングから
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イタリア大使館の庭園に浮かびあがった〝ORNELLAIA〟の文字


今年は日伊国交150周年の記念年です!
その文化的交流の一環としてイタリア大使館で行われたのが、イタリア・トスカーナ州ボルゲリ地区の銘醸ワイン『オルネッライア2013 アートラベル』のお披露目でした。

オルネッライア2013を表現する言葉は〝エレガンス〟IMG
20周年記念&25周年記念の大容量ボトルと2013年VTの通常ボトル&アートラベル

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左から)曽根裕さん、オルネッライア社フェルディナンド・フレスコバルディ会長、オルネッライア社ジョヴァンニ・ゲッデス・ダ・フィリカーヤ代表取締役社長(CEO)

オルネッライア社では、2009年からヴィンテージの個性を讃える『ヴェンデミア・ダルティスタ・プロジェクト(イタリア語で〝アーティストのハーベスト〟の意)』を開始しています。現代アーティストに限定ボトルのオリジナルラベルを依頼していますが、2013年VTは、ロサンゼルス在住の日本人の曽根裕さんが担当しました。

曽根さんは「1年くらい前にプロジェクトに参加させていただき、とてもスムーズにコラボレーションできました。アートを創るにあたり、これまでの人生を喜び合うワインのカバーを造れたらとの思いがあり、仲間3人でワインをテイスティングするたびに深いつながりができました」と挨拶

ラベルには、現代アートの3人のスーパースター(曽根さんと友人)が揃ってピクニックをしている姿が描かれています。大理石の崖に囲まれた純白の魅力的な舞台。友人と一緒に食事をして、素晴らしいワインを飲んで、会話を楽しんだひと時からのインスピレーションがそのままラベルに描かれています。

オルネッライアからの依頼を受けた時、「行くべき場所はトスカーナ州カッカーラの大理石採石場だ」と感じたという曽根さん。そこはミケランジェロが作品に使った大理石を採石した所であり、大理石は曽根さんが長い間使ってきた素材なので、楽しく仕事ができたようです。

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同ヴィンテージのテーマ〝エレガンス〟を題材にした特別ラベル、25,000円(税抜)


7アイテムを試飲したスペシャルセミナー
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パーティーの直前に行われたテイスティングセミナー会場で

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左から)セカンドワインのレ・セッレ・ヌオーヴェ・デル・オルネッライア2013&2010、オルネッライア2013、2010、2007、2005、2002が登場

主役はエレガントさのオルネッライア2013年、比較試飲したのは2013年の特徴に似た冷涼(フレッシュ)なVT。ボルゲリは太陽に恵まれたエリアですが、気候が冷涼なときもあり、そのような年は、よりフレッシュで複雑、アロマが際立つとのこと

「セカンドワインの(#1#2)は1997年から生産。オルネッライアにするか、セカンドワインにするかは、熟成させていくなかで決定。ファーストワインより早く飲めることがメリット。とは言え、長期熟成のワインであるべき」とハインツさん

#1:レ・セッレ・ヌオーヴェ・デル・オルネッライア2013
品種:CS36% ME32% CF20% PV12% 
#2:同2010
品種:ME45% CS41% PV9% CF5%
#3:オルネッライア2013
品種:CS45% ME38% CF10% PV7%
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#4:同2010
品種:CS53% ME39% CF4% PV4%

2013年はフレッシュ、クリーンでアロマ豊か、果実の凝縮感。特にレ・セッレ・ヌオーヴェは親しみやすくチャーミング。2010年は2013年より厳格でベジタル、バルサミコ、バランス良く、落ち着きのあるVT。オルネッライアには上品さと重厚感あり

ハインツ:2013年は7月と8月は好天に恵まれ、9月と10月は涼しかったので、フレッシュさをキープしたVTに。通常のオルネッライアと比べるとカベルネ・ソーヴィニヨンの比率控えめ。2010年は2013年より冷涼だったので、ワインにも厳格なトーンがある。カベルネ・フランは難しかったので、メルローの使用が多い。ワイナリーの25周年記念になるVTで予想以上に高い評価を得た。通常オルネッライアの生産量は16万本(2013年は15万本)、レ・セッレ・ヌオーヴェは25万本

オルネッライアの真の姿を見せ始めはじめた2007年
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#5:同2007
品種:CS55% ME27% CF14% PV4%
ハインツさん好みの2007年、フレッシュでありながら偉大なVT!

ハインツ:2007年は日照度には恵まれたが、気温は冷涼だった。早熟なVTで8月から9月にかけて見事に成熟、ただ、収穫時期の温度は低め。 評価の高い2006年(2006年は〝過剰〟と表現されている偉大なVT)の陰に隠れている感あり。2007年は〝ハーモニー〟と表現されているので、フレッシュで複雑さのあるVT。2013年のエレガントさと似た特徴がある。

2007年は将来どのように熟成するかという姿を見せてくれるワイン。イタリアのワインは太陽に恵まれているので、最初は果実味が強い。2007年のように熟成することにより、今まで見えてこなかったバルサミコや塩のニュアンスが出ている。

#6:同2005
品種:CS60% ME22% CF14% PV4%
2005年1月に赴任してきたハインツさんがオルネッライアで最初に手掛けたVT
ハインツ:9月半ばまでの気候は素晴らしかったものの、収穫期後半は難しいかったので過少評価されているVT。今飲むとエレガントで滑らか

#7:同2002
品種:CS65% ME30% CF5%
ハインツ:2002年は雨にたたられ、収穫期も雨が降っていたが、そのような年ほど醸造家の腕のみせどころなので満足しているVT。生産量は11万本、深みや力強さはないが、タンニンは繊細でアロマ複雑。シルキーでまるみがあり、デリケート。食事と楽しむには最適なVT。オルネッライアではPVを2000年から2002年に植樹(2003年から使用開始、それ以前は認可品種になっていなかった


セミナー後のフォトセッション
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トスカーナ州カッラーラの大理石で造った限定ラージボトル

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ハインツ醸造家、フレスコバルディ会長、曽根さん、ダ・フィリカーヤCEO&オルネッライア社コミニュケーション・メディアPRマネージャーのアンドレア・オルシーニ・スカタリーニさん


ワインと芸術の融合〝ヴェンデミア・ダルティスタ〟@イタリア大使館
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ドメニコ・ジョルジ駐日イタリア大使(中央)は挨拶のなかで、日伊国交150年記念イベントは主として文化的な展覧会が多いものの、イタリア人にとってワインは歴史的な象徴であり、オルネッライアが位置するトスカーナ州は数多くの芸術家を輩出しているエリアで、風光明媚、食材の宝庫であることを強調していました。

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フルメンバー登壇
輸入元の竹内日本リカー社長(右から2人目)は「2013年VTの特徴は〝エレガンス〟、優雅さはまさに日本の文化、食文化の象徴であり、それを世界的に有名な曽根裕さんに表現していただいたことは素晴らしいコラボレーション」と挨拶

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曽根さんがデザインした特製ラベルは全部で109本のラージボトルでサイン入り。内訳は3Lのダブルマグナム100本、6Lのインペリアルが8本、9Lのサルマナザールが1本。レギュラーサイズ(750ml)の特別ラベルは6本入り木箱に1本の混載

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パーティー会場の作品前で曽根裕さんとアクセル・ハインツ醸造家・生産部門取締役

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シルクのような滑らかさの2003年、10年以上の歳月を経て本領発揮のオルネッライア

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400名以上が集った会場ではピアノ演奏も!

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豊富な食材、カラフルな彩り

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同プロジェクトではこれまでに100万€を超える収益をあげ、その金額は世界各地の様々なジャンルの芸術活動を支える財団や美術館に寄付されています。5月19日にロサンゼルスのハマー美術館で開催されたチャリーティー・オークションでは、曽根裕さんのラージボトル9本が落札され、11万4,000€がハマー美術館に寄付されました。

オルネッライアの製品についての問い合わせ先
日本リカー(株)商品部広報担当 佐々木礼子(あやこ)さん ℡03-5643-9772

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Wines of Portugal Japanese Sommelier of the Year2016の覇者はカンテサンスの井黒 卓選手! [ポルトガルワイン]

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Wines of Portugal Japanese Sommelier of the Year2016の熱い戦いが終わりました。結果については(一社)日本ソムリエ協会のHPに掲載されていますが、栄えあるトロフィーを勝ち取ったのは東京・カンテサンスの井黒卓選手でした。おめでとうございます!

準決勝には11名がチャレンジ
八芳園で行われた非公開準決勝(プレスのみ公開)には、予選を通過した11名の選手がチャレンジ。2つの部屋を同時進行で使用、試験はすべて英語での問答でした。
ここでは全体の流れをお伝えさせていただきます。

Aの部屋は石田博副会長と同コンクール2014の優勝者星山厚豪さんが担当
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設問1:7種のブラインドテイスティング

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No1のオルタ・オゾリオ・ワインズ リザーブ・ホワイト2014についてはフルコメント、No2のヴィーニョ・ヴェルデからNo7のトウニーポートまではDO(リージョン)、ぶどう品種、ヴィンテージについて答える(6分)

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井黒選手にはリズム感がありました!

設問2:ブレンドワインおよび土着品種について述べるプレゼンテーション(4分)

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ワインの温度管理やセッティングの裏方を担当した北康信理事


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Bの部屋は佐藤陽一理事と加茂文彦理事が担当

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テーブル上には2種のグラスとエッグタルト

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設問1:ブランディーズのセルシアル10年(最左)とマルムジー10年(右隣)にデザートを合せてハーモニーを答える(5分)
設問2:ワインリストの間違い探し 指摘すべき個所は全部で14 (3分) 
設問3:画像を見て人物や施設等を答える(2分)

決勝進出者は5名
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左から)塚元晃、岩田渉、森本美雪、定兼弘、井黒卓各選手が公開審査に臨みました!

設問1:6種のブラインド DO(リージョン)、品種、ヴィンテージを答える(3分)
No1のルイス・パト マリア・ゴメス・ホワイト2014からNo6のルイス・パトヴィーニャ・バローサ2013まで(前掲の2種のマディラと一緒に写っている右側の6本

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紅一点だった森本美雪選手

設問2:ポルトガルのファルカン会長が出題、ワイン(ランサーのロゼ)を日本に輸入するのであなたの考えやアドバイスを(3分)

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設問3:ポルトガルのサルバドール女史が出題、リストから3種のポルトガルワインを選び、スペシャルディナーメニューを提案する(2分)

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設問4:7種の強化ワインから1本を選んで子豚のローストとのベストマリア―ジュを提案 (2分)

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塚元選手が選んだのはホワイトポート

設問5:ヴィンテージポート1970のサービス実技 (3分)

前回も入賞したベテランの定兼選手
制限時間3分で、抜栓からグラスに注ぐまでの一連の作業を完遂できた選手は残念ながら・・・

表彰式
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森覚技術研究部長のMCで、審査員が紹介されました。
(左から)ポルトガルからはポルトガルワイン委員会のヌーノ・ヴェイルマーケティングディレクター、同エデュケーターのソフィア・サルバドールさん、インスティテュート・オブ・ワイン・アンド・ヴァインのフレデリコ・ファルカン会長。日本ソムリエ協会からは石田、佐藤、加茂、東山各審査員

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ファルカン会長はポルトガルが多様性に富んだ国であることを強調。その1つが設問にも出ていた品種の多さで、ポルトガルには認定品種が343種あり、そのうちの250種が固有品種。種類の多さでは世界で3番目だそうです。

「ポルトガルにとって日本は大事な市場であり、日本への輸出量も良好で、今後数年間で18%増が予測されています。両国の長年の友好関係から、ポルトガルは日本の強力なパートナーになり得ると信じていますし、我々が特異な存在であることを示し、ぶどう品種やワインについてのトレーニングを推進していくことは両国の利益になると確信しています」という言葉であいさつを締めくくりました。

発表は1位から5位の順で
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右から)2016年の優勝者は井黒選手!
2位岩田選手、3位塚元選手、4位森本選手、5位定兼選手に決定しました。

~ ワインは人を楽にしてくれる、落ち着かせてくれる、緊張を和らげてくれる、そして寛大にしてくれる ~

ファルカン会長があいさつの中で引用したベンジャミン・フランクリンの格言です。
ポルトガルワインへの思いを込めて戦った若き精鋭たち、コンクールに関わったすべての方々、激戦を観戦したワインラバーの皆さまに贈るにふさわしいエールだと思いました。
お疲れ様でした!

あとがき
準決勝では2つの部屋が使われていたので、すべての選手の健闘ぶりは拝見できませんでしたが、Aの部屋では固有品種の多さ、ポルトガルの伝統であるブレンドのメリット、近年バガ種を代表に単一品種で造るワインも生産されていることに言及した選手もいて、短い時間を有効活用した選手の存在が光りました。

Bの部屋ではマディラの10年もので、セルシアルとマルムジーと言い当てた選手がいました。残糖、酸度も的確だったので慣れ親しんでいるアイテムだったのかも知れません。エッグタルトと合わせた時にセルシアルだとシトラス、酸のニュアンスを感じるので、ジャム等を添えることで、バランスが良くなると言及した選手も。トースト、キャラメルの要素がある2(マルムジー)とタルトとの相性を薦める選手が多かった印象

決勝ではランサーロゼについての特徴、加えて、泡ものはワイン入門者にはスタイリッシュなので薦めやすいこと、日本では桜の季節にロゼが好まれること、女子会にもお薦めできる等のコメントでプレゼンテーションしていた井黒選手の目配り(ゲスト2名の顔を交互に見ながら)も含めた自然体の演技が印象的でした。
日本の若手のソムリエさんの、世界を視野に入れた今後の活躍に期待したいと思っています。

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フィリポナの3サムライ 上陸待ちの『レ・サントル』&ピノの実力派『ル・レオン』と『クロ・デ・ゴワセ』 [来日した生産者/NHK文化センター シャンパン]

1522年にスイスからシャンパーニュ地方アイ村に移住したフィリポナ

ロワイヤル・レゼルヴ・ロゼ(PN75% CH20% PM5% ドザージュ9g/L) NV
アイとマルイユ・シュル・アイ(アイの東隣の村)のグランクリュ(GC)とプルミエクリュ(PC)のピノ・ノワール主体。赤ワイン(マルイユ・シュル・アイとリセのPN)を7~8%添加したフレッシュでエレガントなスタイル


輸入元 富士インダストリーズの招聘で来日したフィリポナ当主のシャルル・フィリポナさんは日本文化への造詣が深い方です。スイスでは国王を警備する役職だったそうで、それを日本のサムライに例えていました。

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当日は4種のシャンパンを京橋『シェ・イノ』の料理と合せて


ロゼのタンニンがカモの脂分をきれいに洗い流してくれる感触、美味!


グラン・ブラン2006はGCのメニル・シュル・オジェ村、クラマン村のシャルドネと、クロ・デ・ゴワセの畑のシャルドネを使った贅沢なシャンパン。手長海老とは安心のマリア―ジュ、旬の白アスパラとは色でも楽しめました。

クロ・デ・ゴワセのハートに位置するサントル
2006年に単一畑クロ・デ・ゴワセの特別な区画から誕生した『レ・サントル』
生産本数は2,065本、日本上陸は夏前か秋口で入荷本数は60本の予定、価格は6万円前後(未定)

クロ・デ・ゴワセのなかには14の区画があり、その中心部は最も勾配がキツイ45度。まさにその部分の「グラン・サントル」と「プティ・サントル」から穫れたピノ・ノワールを70%。グラン・サントルの右隣にある「ジョリヴェ・ブラン」のシャルドネを30%使った最高級のシャンパンです。甘辛表示はエクストラ・ブリュットでドザージュ量は4.5g/L、MLFは行っていません。
以下の地図は画面をクリックしていただくと拡大できます。

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レ・サントル誕生の経緯は、ミシェル・ベタンヌさんとの雑談がきっかけです。フィリポナさんは「秀逸なクロ・デ・ゴワセの畑のなかの最高のプロットからワインを造ったどうなるかとの投げかけがヒントになり、実現するに至りました」と語っていました。

「目を瞑って味わってみてください。フランボワーズのような赤い実の果実を感じるはずです。例えればシャンボル・ミュジニー」と。最初のインパクトは赤系果実、フランボワーズのジャムやスピリッツを彷彿とさせる香りがありました!

2006年は重すぎず軽すぎずのヴィンテージ。 瓶詰は2007年6月、デゴルジュマンは2015年10月なのですが、まだまだフレッシュで、ブリオッシュやミネラル、チョーク質由来の切れ味と柔軟性に富んだ余韻が印象的でした。日本上陸が楽しみです!


2種のシャンパンについて、フィリポナさんからユニークなコメントが!
「レ・サントルは日本の弓道、それは弓をぴ~んと張った印象です。一方のクロ・デ・ゴワセは相撲取り、一緒の勝負で重量感があります」
彼らしい、日本の伝統文化を取り入れた表現でした。


大山地鶏のフリカッセ シャンパーニュ風
料理にもシャンパンにもクリーミーさとロースト風味があったので、双方のバランスがとても良く、特にクロ・デ・ゴワセの酸とソースの酸が絶妙でした。フィリポナさんは料理のアロマとレ・サントルのアロマの相性を絶賛していました。


フィリポナのシャンパンは余韻に続く酸が本当にきれい!
ロゼもグラン・ブランもデザート類の酸と良くマッチしました。

シェ・イノの伊東賢児シェフソムリエはいつでもシャンパン(ワイン)をベスト温度でサービスしてくださるので、プラスαの学習ができます。今回もお世話になりました!



そして・・・
プレスランチの翌日、富士インダストリーズでのテイスティング会にお邪魔して、フィリポナの取り扱い製品を全試飲。6月のシャンパン講座用アイテムを決めました。フィリポナさんも同席していらしたので、お話を伺いながら味見したのですが、そこで、面白い発言が


6月の講座ではフィリポナ直伝のマリア―ジュに挑戦
NHK文化センター青山校で
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フィリポナの顔NVを2種(マグナム)、、ブラン・ド・ノワール2008、ル・レオン2006、クロ・デ・ゴワセ2005

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コルクのしまり方も良好、熟成もイイ感じ!

第1フライト
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ベースワイン、ぶどう品種の比率、リザーヴワインの比率はすべて同じ。ドザージュ量、デゴルジュマンの年月は異なります。

#1:フィリポナ ロワイヤル レゼルヴ ブリュット マグナム
生産者:フィリポナ(NM)
ぶどう品種:PN65% CH30% PM5% (2009年ベース)
リザーヴワイン:25%
ドザージュ:8g/L
デゴルジュマン:2014年9月
価格:14,000円(税別)
気泡細やか、黄桃、かりん、アプリコット、果実のコンポート、ミネラル、ヨーグルト、口中クリーミー、ソフトな酸、バランスが良く、穏やかな余韻

#2:フィリポナ ロワイヤル レゼルヴ  ノン・ドゼ マグナム
生産者:フィリポナ(NM)
ぶどう品種:PN65% CH30% PM5%(2009年ベース)
リザーヴワイン:25%
ドザージュ:0g/L
デゴルジュマン:2015年1月
価格:14,000円(税別)
グラス上部の泡沫きわめて元気、ピュア、石清水、白い花、白桃、ミネラル、口中クリーミーながらドライな味わい、泡の刺激は#1より多い。酵母由来の旨味、酸味は1本の線になって余韻につながっていく印象、守備範囲の広いシャンパン◎



フィリポナさんの一押しマリアージュ
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「ノン・ドゼには生の魚介類、牡蠣、お寿司、それから塩辛が合うよ」
「えっ?」

塩辛を食せるフランス人は初めてです。シェ・イノでも料理とシャンパンンのマリアージュについて熱心に語っていたフィリポナさんだったので、お言葉に従い、講座で挑戦することにしました。

さて、講座生プラス私の計24名の結果は・・・#1が2名、 #2が22名でフィリポナ説に賛同できました。私的にはレモンは必須、より完璧な相性にするにはレモンがあったほうが良いと思います。
この結果はフィリポナさんにもお伝えしておきます!


第2フライトに登場したニューフェイス
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IMG_2684 第2フライト グラス.jpg
#3:フィリポナ ブラン・ド・ノワール  ブリュット2008
生産者:フィリポナ(NM)
ぶどう品種:PN100%
ドザージュ:4.25g/L
デゴルジュマン:2015年3月
価格:10,000円(税別)
溌剌感、完熟ぶどうの厚み、#1に通じるヨーグルトのニュアンス、軽いタンニン、バランス良好、酸味ソフト、上品な酸の余韻

#4:フィリポナ ル・レオン2006
生産者:フィリポナ(NM)
ぶどう品種:PN100%
ドザージュ:4.25g/L
デゴルジュマン:2015年2月
価格:25,000円(税別)/生産本数2,085本
レ・サントルとともにデビューした3部作、特別区画のシャンパンのひとつ。
1522年からフィリポナが所有するグランクリュGC、アイ村の単一畑のシャンパン。第2フライトのなかで色調は一番濃く、気泡繊細。果実のコンポート、スモーキー、ミネラル、スパイス等、力強さと複雑味があり、余韻も長い◎

3部作のもうひとつは『マルイユ・シュル・アイ2006』で4つの畑のぶどうをブレンドしたスタイル。ドザージュ4.25g/L、限定2,304本、25,000円

#5:フィリポナ クロ・デ・ゴワセ モノポール2005
生産者:フィリポナ(NM)
ぶどう品種:PN65% CH35%
ドザージュ:4.25g/L
デゴルジュマン:2014年11月
価格:28,000円(税別)/15,000~20,000本
フィリポナのフラッグシップ。14の区画のぶどうを使用。クロ・デ・ゴワセ(〝重労働〟の意味)は急斜面にはピノ・ノワール、上部と下部にはシャルドネを栽培。基本的にピノ・ノワールを重視、MLFは行いません。
熟成香、ミント、アカシアの蜂蜜、ナッツ、軽いタンニン、ふくらみがあり、時間の経過で複雑味、豊潤な余韻


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『ル・レオン2006』は立派な木箱入り!
講座では料理研究家の笹島ゆりさんにお願いしてハンバーガーを用意しました。
パテは牛肉の薄切り(オージービーフと和牛をブレンド)を塩だけで味付け、チーズはギリシャのフェタを使用。。バンズのなかにはレタス、玉ねぎ、トマト、パテ、目玉焼き(クミンを効かせて)、フェタ、辛子マヨネーズ。
視覚通りの肩ひじ張らないマリアージュ。ノン・ドゼは温度が上がってから、さらに旨味が増し、包容力の大きさを実感。マグナムだったことも正解でした!
当日のベストワインは、どれも魅力的で、1アイテムにはだけには決められない難しさがありましたが、強いて言えば、ル・レオン2006です! 
太陽をしっかり受けたアイ村の完熟ぶどう、酸味は上品でおだやか。塩辛と合せても生臭さはなく、ハンバーガーにも寄り添ってくれる度量のシャンパンでした!

味わって損がないフィリポナのシャンパン、未体験の方には一度はお試しいただきたいと思っています!

 
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満を持して日本市場にデビューしたシャンパン 『シャトー・ド・アヴィズ』 [来日したワイン生産者&関係者]

まずはプロローグから

今年1月末(4月からのNHK文化センター青山校講座開始前のウォーミングアップ編)に〝ウチ飲みスパークリング・レッスン〟を行いました。カリテプリ、新参アイテム、私が惚れ込んでいるブランド等、世界各国から7アイテムを選んで比較試飲しました。

最終フライトとしてお出ししたのが、オーストラリアのアラス グランド・ヴィンテージ2005(青木一押しの豪州産スパークリング)、フォリアージュ キュヴェ エクストラ ブリュットNV(昨年11月日本市場に初登場したシャンパン)、キャメル・ヴァレー ピノ・ノワール ブリュット2009(マイブームは英国産スパークリング、そのなかでもお気に入りの造り手)の3アイテムでした。

いずれも酒質がきれい! 講座生の多くはアラスもキャメルもシャンパンと思っていたようです。シャンパン『フォリアージュ』は熟成感と主張し過ぎない酸が印象的でした。今回、輸入元アズマコーポレーションの招聘で初来日した醸造責任者のリデリック・ルスールさんのセミナーに参加して、シャトー・ド・アヴィズのシャンパンスタイルがよくわかりました。
以下、そのセミナーのリポートです。

『フォリアージュ』の指南役はビオディナミ農法の大家
シャトー・ド・アヴィズは2010年にシャンパーニュ地方コート・デ・ブラン地区のアヴィズ村に設立されたメゾン(NM)です。ぶどう栽培、ワイン醸造まですべての監修を行っているのはエルヴェ・ジェスタンさんで、彼は1982年から2006年まで女性オーナー、キャロル・デュヴァル=ルロワが率いる『デュヴァル=ルロワ』の醸造責任者として活躍していました。なによりビオディナミ農法&シャンパン造りに精通した人物で、1つ前のブログで紹介したビオディナミの先駆者的存在の『フルーリー』とも交流があります。


この画像はデュヴァル=ルロワの『オーセンティス・キュミエール2003』
エルヴェさんが理想とするシャンパンのひとつで、デュヴァル=ルロワに在籍していた時に造った傑作。奥行きがあり、混じりけのないピュアなシャンパン。私も大好きです!

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ラベルにあるアグリキュルチュール・ビオロジック(Agriculture Biologique:AB)はフランスを中心にしたEU諸国(オーストリア、スウェーデン等)、スイスの他、イスラエル、オーストラリア、アルゼンチン等に支部を持つ認証機関のロゴ


~ 無農薬有機栽培の葡萄畑によって、より簡単に優れたワインを造り上げるという哲学から、すべてが始まるのです。フォリアージュはそのもっとも優れた証明です。 エルヴェ・ジェスタン ~


自然を最大限に生かしたシャンパン造り

広報担当ペギーさん()とリデリック・ルスール醸造責任者(
 
リデリックさんはアヴィズの醸造学校を卒業後、ボーヌでピエール・マッソンさんを知り、ビオディナミに開眼。その後各地のワイナリーで研鑚を積み、アヴィズの醸造学校に講師として戻り、2010年から2011年の間にエルヴェさんとの出逢いがあり、彼の信頼を得て、シャトー・ド・アヴィズ プロジェクトに参入

栽培と醸造に関して
■発酵はタンクと樽(225L/ソーテルヌのシャトーから3年使用した樽を購入、入手して6~8年使用。「内部がコーティングされているので酸化の速度がゆるやか」とリデリックさん) 
■MLFは樽内で行うが、あくまで自然の成り行きに任せて 
■2次発酵は14~15度で実施。その後、12~13度のカーブでゆっくり熟成
■門出のリキュールに使う糖分はサトウキビを精製した蔗糖
■総生産量は約25,000本

シャトー・ド・アヴィズのこだわり
■自社ぶどうはシャルドネ。買付ぶどうはオーガ二ック栽培をしている生産者のものを使用
■ヴァン・ド・レゼルヴは一切使わない。理由はその年の個性を明確に表現したいから
■ヴィンテージ・シャンパンは本当に良い年だけしか造らない

今夏入荷予定のアイテムを加えた3種をテイスティング
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#1:()フォリアージュ グラン・クリュ ブラン・ド・ブラン エクストラ・ブリュット2011  
希望小売価格9,240円(税抜) (2016年8月頃入荷予定
ぶどう品種はシャルドネ100% (メゾンの前に広がる2.5㌶のアヴィズGCの自社畑のぶどう/ビオディナミ)。ドザージュは4.5g/L、気泡はワインに溶け込み、泡の刺激はソフト、新鮮さとぶどうの熟度に由来する厚み、エレガントな酸味、バランス良い

#2:()フォリアージュ キュヴェ・エクストラ・ブリュットNV 希望小売価格8,900円(税抜)
ベースワインは2009年ヴィンテージ。シャルドネ40%、ピノ・ノワール30%(コート・デ・セザンヌ)、ピノ・ムニエ30%(ヴァレ・ド・ラ・マルヌ)、ドザージュは5g/L

シャトー・ド・アヴィズの最大の特徴はヴァン・ド・レゼルヴ(リザーヴワイン)を使わないこと。多くのメゾンではNVを造る場合、毎年同じ味わいにするため、数多くの原酒をブレンドし、ヴァン・ド・レゼルブを使用することで、均一さを表現しています。でも、シャトー・ド・アヴィズでは、その年の個性を明確に表現したいということで、前述のコンセプトを厳守。ドザージュ量もわずか5g/Lということなので、まさに直球勝負のシャンパンです。今回が3回目の試飲でしたが3アイテムのなかで、個人的にはこのNVが好きです。

#3:(中央)フォリアージュ キュヴェ・ミレジメ2004  希望小売価格16,800円(税抜)
ぶどう品種はシャルドネ60%、ピノ・ノワール30%、ピノ・ムニエ10%、ドザージュは約8g/Lですが、その量については輸出する相手国やその時のボトル内の状態によって若干変えているとのこと。熟成期間は120カ月、デゴルジュマンは2014年初旬

#1や#2と同じく、フレッシュさと複雑味を兼ね備えたシャンパンでアフターに蜂蜜のニュアンス。興味深かった点は、「デゴルジュマンを終えたシャンパンは熟成はしないで酸化していく」とリデリックさん。市場にリリースされたシャンパンはできるだけ早めに飲むことを薦めていました。

Q:2010年に立ち上げたメゾンなのに、なぜ2004年ヴィンテージ?
A:エルヴェ・ジェスタンさん自らアッサンブラ―ジュ(ブレンド)したシャンパンで、彼がかかわるオーガニック栽培のぶどうを使い、シャトー・ド・アヴィズの名でリリースしたもの。エルヴェさんは多くのメゾンのコンサルタントとして活動しており、これは2004年当時、他のメゾンで仕込み、そこで熟成させていた樽をシャトー・ド・アヴィズに持ち込み、完成させたシャンパン

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セミナーが終わり、一安心のリデリックさんとペギーさん


セミナーでは木村硝子店がグラス協力をしていました。
木村硝子店のグラスで#3のシャンパンを試したリデリックさんは「グラスの形状の繊細さが印象的で、このグラスで飲むと2004年にもかかわらず、新鮮さが感じられ、ワインらしい味わいが出てくる」とコメントしていました。

クープ型のニューバージョン〝ピーボオーソドックス 64983-230〟は、顔がそのまま入りそうな広い口径109mm、長くて細いステムで高さは150mm、容量は240cc。ボウルの底辺部を平らにしているのは、少量で液面が均一になり、その液面から漂ってくる香りを素直に楽しんで欲しいという意図からです。
一昨日、ワインのこころ Non Solo Vino版で紹介させていただきましたので、ご笑覧いただければ嬉しいです。

シャトー・ド・アヴィズについての問い合わせはアズマコーポレーション ℡03-5275-3333

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フルーリーのシャルドネ、ピノ・ブラン&デロ=ドゥリュニーのピノ・グリ [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

NHK文化センター青山校で


4月に開校した青山校での講座
パイパー・エドシックの最高醸造責任者カミュさんの来日セミナーがあったので、4月と5月の講座の報告は順序が逆になっています。



シャンパーニュ地方で最初にビオディナミを導入したフルーリー


コート・デ・バール地区クルトゥロン村の素晴らしい生産者、シャンパーニュ地方で最初にビオディナミを導入し、デメテールの認証を受けた『フルーリー・ペール・エ・フィス』
卓越したピノ・ノワールだけでなく、ピノ・ブランも栽培しています。今講座では、フルーリーのシャルドネ100%とピノ・ブラン100%に、注目のデロ=ドゥリュニーのピノ・グリ100%を加え、規定7品種のなかの希少な白ぶどうにフォーカスしてみました。



また、輸入元ヴァン・シュール・ヴァン(VSV) の大畑澄子店長が特別に供出してくださった『ミレジメ・ブリュット1990』は、シャンパンの古酒体験がない講座生にとって刺激的だったようで、大畑店長には感謝です。

第1フライト
#1:ブラン・ド・ノワール ブリュットNV
生産者:フルーリー(NM)
ぶどう品種:ピノ・ノワール100%
ドザージュ:8.65g/L
価格:6,000円(税別)
メゾンの顔と言えるシャンパン。PNの平均樹齢は15~20年。果実の旨味と中盤以降長く残る酸の余韻、バランスが良く、こなれた印象。食中酒としてもお薦め


1989年からVSVと提携し、日本で初めて〝PT(ピーター・ツーストラップ)コレクション〟ブランドを立ち上げ、希少ワイン等を日本に紹介しているピーター・ツーストラップさんが、6月初旬に来日して行ったセミナーでも#1が登場。やはりバランスの良さを褒めていました。

#2:フロー・ド・ローブ ブリュットNV
生産者:フルーリー(NM)
ぶどう品種:ピノ・ノワール85%、シャルドネ15%
ドザージュ:7.55g/L
価格:7,500円(税別)
メゾン名〝フルーリー〟の通り、花のような香り、透明感があり、フレッシュで爽快。安定した重厚さ(樽由来)とミネラル感は最大の魅力


シャンパーニュ地方の白ぶどうたち
主要品種として知られているのが黒ぶどうのピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、白ぶどうのシャルドネです。その他に、白ぶどうのピノ・ブラン、ピノ・グリ、アルバンヌ、プティ・メリエがあり、これら7種が規定品種として認められています。

注目の第2フライト

#3:セパージュ・ブラン エクストラ・ブリュット2006
生産者:フルーリー(NM)
ぶどう品種:シャルドネ100%
ドザージュ:6.65g/L
価格:8,500円(税別)
CHの樹齢は20年前後。フルーリー全体での生産量は10%程度の希少アイテム。10年の熟成を経たシャンパンはブリオッシュやヘーゼルナッツ、蜂蜜やドライフルーツ等のニュアンス。時間の経過とグラス内の温度変化で複雑味、旨味

#4:ノート・ブランシェ ブリュット・ナチュールNV

生産者:フルーリー(NM)
ぶどう品種:ピノ・ブラン100%
ドザージュ:1.2g/L
価格:9,900円(税別)
祖父の時代から栽培しているピノ・ブラン。ピュアで繊細、白い花のイメージ。ノン・ドゼなので口中での食感、極めてドライ、ナイフのように研ぎ澄まされた印象。10度以下で供出するより、14度くらいで味わいたいシャンパン。#3(シャルドネ)のふくらみと複雑味、#4(ピノ・ブラン)の純粋性とエレガントさ

#5:デロ=ドゥリュニー キュヴェ・デ・フォンダトウール ブリュットNV

生産者:デロ=ドゥリュニー(RM)
ぶどう品種:ピノ・グリ100%
デゴルジュマン:2014年9月5日
ドザージュ:8g/L
価格:5,470円(税別)/生産量 約3500本
輸入元:ヴィヴィット
講座前に1度、レストランで試して確認したアイテム。2種のグラス(フルート型&ボルドー型)を使い、利き比べた結果、ボルドー型で本領を発揮するタイプでした。冷蔵庫温度(7~8度)から供出し、グラス内での温度で香り・味わいともに広がり、生地の良さを実感

ヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区クルット・シュル・マルヌ村にある1929年創業のRM。ピノ・グリは1996年に植樹。2009年にピノ・グリ100%のシャンパン『キュヴェ・デ・フォンダトウール』を初リリース。ヴィンテージものは収量的に難しいので、複数年のブレンド(NV)になり、今回が3回目のリリース。バランスが良く、フレッシュ&フルーティーな印象からグラス内の温度変化でぶどうの熟度、旨味を感じる味わいに。試す価値あり!

第3フライト 
#6:ロゼ・ド・セニエ ブリュットNV
生産者:フルーリー(NM)
ぶどう品種:ピノ・ノワール100%
ドザージュ:7.35g/L
価格:8,500円(税別)
プレス前に36~48時間、果皮を漬け込んで色素を抽出して仕上げたロゼ。PNの平均樹齢は25年。深みのあるロゼ、凝縮した果実の味わいとソフトなタンニン。エスニック料理や四川料理に!

第4フライト
#7:ミレジメ ブリュット1990
生産者:フルーリー(NM)
ぶどう品種:ピノ・ノワール100% 
価格:15,000円(税別)/ 生産量2000本前後
生産量2000本前後の希少シャンパンで、香りの印象は紹興酒そのもの! 
味わいからは古酒由来のココア、焙煎香、ドライレーズンやスパイスのニュアンス。シャンパンの状態として頂点を過ぎた印象でしたが、凄いと感じたのは、当日用意した鹿のソーセージとの相性。単独で飲んだ時の酸化した印象は見事に消え、口中でジビエと一体感! これこそ古酒の醍醐味の1つ、別格でした。

[バー]フルーリーについてのお問い合わせはVSVまで ℡03-3580-6578  


お手製の2種のホットドック

料理研究家笹島ゆりさんお手製のホットドックは長野県産鹿のソーセージとサンタンドレのチーズ

松田マスターソムリエお手製のスモークチーズも

講座直前に伊勢神宮から帰還したのですが、三重県では津在住のマスターソムリエ松田浩一さんと久々の再会。手作りのスモークチーズをいただきました。松田さんのチーズを味わうのは2度目で、今回は即講座生と味わうことに。年季が入っているチーズはいつ食べてもおいしいです。生徒からも大好評でした。松田マスターソムリエ、ご馳走様でした!



〝新天地でのスタートを祝して〟ということで、素敵なプレゼントもあり、嬉しい門出になりました。
ありがとうございました!!

今月の講座用シャンパンの選択もシャンパンの搬入準備もすべて完了しました。メゾンからのDVDも届いたので、22日の講座日を楽しみに待っています。

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日本ワインMATSURI祭@ 豊洲公園で思うこと、ご意見があれば是非!! [ワイン]


日本ワイナリー協会横山理事長、山﨑江東区長、国税庁柴崎審議官関係者の皆さんによるテープカット

6月3日から本日(19時)まで、江東区立豊洲公園(ららぽーと豊洲横)で開催されている日本ワインMATSURI祭は東京に日本全国のワイナリーが集合して行うユニークなイベントです。
北海道から大分県まで18都道府県51ワイナリーが参加、熊本県&大分県の応援ブースを入れると53ワイナリーの全10000本のワインが用意されています。
第1回目となった昨年は、予想以上の参加者があり、3000本のワインが不足してしまったということで、今回はその3倍のワインが用意されていますが・・・

昨年は海外出張と重なり、私は今回が初めての取材でした。
プレス用にはポリコップ(200円相当)と10枚のチケットが配布されました。で・・・いざ、テイスティングとなり、発信したいと思うワインを2種類試して、チケット即アウト!
寄ったブースはマンズワイン(株)、チケット3枚のマスカット・ベーリーA(MBA)酵母の泡ロゼ(1500円)と支援ブースの三和酒類(株)、チケット7枚の安心院葡萄酒工房の安心院スパークリングロゼ(3921円)です。


6月1日からネットでも発売を開始したばかりのMBAのロゼ


日本の瓶内2次発酵のスパークリングとして素晴らしいと思う安心院の泡!

その後は、プレスメンバー5人が揃ったことで、チケットを買い足し、規定の70ml(取材ということで少しだけ多めに注いでいただきましたが・苦笑)を分けてのテイスティング。
でもこれって違いますよね!!

結果として、51ワイナリーのポイントをしっかりリポートするまでには至りませんでした。当日ツイッターを発信して、その後、価格設定の高さに関するクレームが私の元に届いております。私もそう感じております。

伊勢志摩サミットG7で供出されたワイン

G7のワーキングランチで供出されたシャトー酒折ワイナリーの甲州ドライ2015


G7の期間中、随行員の為に用意されたシャトー・メルシャン アンサンブルももいろ

話題のエリア、新興ワイナリーも
ワインリゾート地として注目を浴びている新潟ワインコーストの5つのワイナリーや昨年ワイナリーデビューしたばかりのニューフェイスも参加


Niigata Wine coastの1つ、カンティーナ・ジーオセットのヴィーノ・ロッソ2013

開会の挨拶で、会場を提供している山﨑江東区長が「2020年まで開催する予定」とおっしゃっていました。
参加した日本ワインラバーさんが「参加できて良かった」、「日本ワインの品質ってイイね」、「また来年行きたいね」という声が多く出ることを期待していますが、フランスワインを抜いて、日本における輸入量No1になったチリワイン。そのけん引役はアルパカで、600円前後という価格帯です。
レストラン価格!?と思ってしまう日本ワイン祭の金額設定は、この企画を継続していくためには、要考察あってしかるべきと考えます。ブース内からも高いという声がいくつか出ていました。日本ワイナリ―協会の理事会が6月16日にあると伺いました。それまでに取りまとめたいので、参加したワインラバーさんからの忌憚ないご意見を伺えればと思っています。
匿名でも構いませんので是非!


[exclamation×2]追記(2016年6月11日):ブログにお立ち寄りくださった皆さま
日本ワインMATSURI祭に関するブログに関心を示してくださったすべての皆さま
ありがとうございました!


9日に私のSNS(ブログ、ツイッター、FB)に届いたご意見、感想をまとめて、日本ワイナリー協会 横山清理事長に文書で送りました。昨日、横山理事長からご丁寧なメールを頂戴しました。「運営事務局並びにそれを踏まえたワイナリー協会理事会でのレビューの参考にします」とのこと。多少なりとも反映して頂けると嬉しいです。
日本ワイン発展のための、より良い催事になることを願いつつ・・・


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