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Roman Holidayの気分でFumikoのSantiago Holiday! [チリ・アルゼンチン2017]


チリ&アルゼンチンでの日程すべてクリア\(^o^)/
2日延泊してサンチャゴでの休日を満喫しました。
ナビゲーターは光栄にもパトリシオ・トーレス元駐日チリ大使、10ヶ月ぶりの再会になりました!


朝の出勤時、利用するというジューススタンド


ペルー人女性が7個ほどのオレンジを絞って作るジュース、超フレッシュ!


メインストリートにはサイクリングロードが設けられているので、たくさんの自転車ライダーが!


ダウンタウンに向かう途中、独立記念日に子供たちが楽しむカイト売り発見!
カイトを上げる場所は公園だそうです。


チリの大統領府


至近距離にトーレスさんが勤務するチリの外務省


これはチリの礎を築いたポルタ―レスの銅像


霞が関にあたるエリアなので、まずは記念のワンショット




ランチに登場したペルー味のセビーチェ、ホットな味付け


蚤の市のような感じ!


街中には建築家の作品も


有名な『エンポリオ・ラ・ローサ』
歩きながらのジェラートは『ローマの休日』のアン王女の気分!


食べながら歩いていたら、なんと駐チリのアルゼンチン大使、ボルドンさんとばったり!
トーレスさんとも親しい間柄、超有名な政治家です!


少しの休憩の後、スキーロード、ファレヨネスへ。


標高1000メートル


前方に犬を連れたワッソ、アルゼンチンで言うところのガウチョ
「ここで見るのは珍らしい」とトーレスさん


ダウンタウンからスキーロードまで、トーレス ナイスドライバーのナイスガイド付き。
南米担当で忙殺されているため、当分日本に来る予定はないとか。寂しいなぁ
今年は11月にチリの大統領選があるので、そちらも大変そうです。
独立記念日前の慌ただしい時に、素敵なサポート、感謝、感謝!



滞在したグランド・ハイアットは名前が、ホテル・サンチャゴに変わっていました。
11月にはマンダリオン・オリエンタルになるとのこと。スタッフのサービスはとても丁寧でした。
今月下旬には、日本とチリの友好を示す素敵なニュースがチリから届くはずです。
素晴らしい時間を共有してくださったトーレスさんに改めて、Muchas Gracias!!

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チリ・アルゼンチンのワインツーリズムも! [チリ・アルゼンチン2017]

チリ編ワインツーリズム
今回はワインだけでなく、ワインツーリズムにも特化しているので、気分はワクワク!

サンタ・クルーズ・ワイナリーでは、私設のロープウェイで、ミュージアムへ。


VICではホース・ライディング


4年前の訪問では出来なかったので、夢の実現!


ちなみにVICはワイナリーも新ホテルも完成し、なんとホテルの中庭には日本風の石庭も!


ルレ・エ・シャトー加盟メンバーのラポストール
ぶどう品種の名前がついたお部屋には暖炉もあって、とてもゴージャス
送迎はワイナリー備え付けのミニカー!


本日10日からはアルゼンチンのワインツーリズムも
メンドーサ到着(9日)時、霧雨でびっくり。夜も雨が降っていましたが、10日は見事な青空、アンデス山脈も綺麗
チリ・アルゼンチンのツーリズム詳細は後日アップします!
FBにチリ前半の訪問ワイナリーを挙げたので、お時間があれば覗いてくださいませ。 https://www.facebook.com/fumiko.aoki.77

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チリのワイン最新情報&ライフスタイル2017 [チリ・アルゼンチン2017]

9月のチリ再訪!

カナダは今年建国150周年
トロント・ピアソン国際空港には至るところに150周年の記念旗が!

南米チリは日本と12時間違い、季節は日本の3月、寒い~
直行便はないので、アメリカ、カナダ、欧州、豪州経由で行くことになりますが、今回はトロント経由。4年前は8月31日に出発したので、1日違い。サンチャゴに着いたのは9月2日の午前中、トランジットを入れると30時間弱


ピアソン空港のネット環境は安心、安全。
時間待ちも常設タブレットで、ワインや料理が注文できるシステムもあり結構便利

チリのサンチャゴから

Brandaboutのお招きでチリ・アルゼンチン取材!
担当のスサンナさんとの再会にcheers!


チリでは土・日、ピスコサワーとエンパナーダからスタートするとか
到着日が土曜日だったので、さっそくピスコサワー


チリで一番有名な料理エンパナーダ!


9月18日はチリの207回目の独立記念日
チリ人にとってはクリスマスと同じくらい大事な日なので、街中には国旗や3色のリボンがたくさん飾られています。


初日お泊りしたサンタクルーズホテルは人気のスポット
スパもあって気分転換も!

今回はワインだけでなく、チリのライフスタイル、素敵なホテル等もご紹介できそうなので、ワクワクしています。頑張ります♪


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8月講座のメゾンはテタンジェ、コント・ド・シャンパーニュBdeB2006 のマグナムも! [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

テタンジェのシャンパンを飲む時は“フルートグラス”で

サッポルビールがテタンジェの正規代理店になったのが2015年9月1日、まもなく2年になります。今年の販売目標は20万本とのことでした。



先月来日したクロヴィス・テタンジェ輸出部長はソムリエールとのランチで意見交換。
ブリュット・レゼルヴについて「メゾンの顔であり、ラグジュアリーなアイテムです。シャルドネが基調のシャンパンですが、シンプルゆえに仕上げるために複雑な工程(ブレンドするクリュは40~45)を経ています。何かひとつがとび抜けることなく、全体にバランスが取れていて、いつどこで飲んでも安定しています」とコメント。
当日は時差の関係で、体調がいまひとつでしたが、シャンパン好きの女子たちに囲まれて、彼ご自慢のシャンパンを飲んでいるうちに、いつの間にか元気になっていました(笑)

NHKのシャンパン講座では3本柱にフォーカス

(左から供出順)#1~#6
サッポロビールが日本市場で特に力を入れているのが、『ブリュット レゼルヴNV』、『プレスティージュ ロゼNV』&『コント・ド・シャンパーニュ ブラン・ド・ブラン』です。
8月の講座では、それらの容量違いも取り入れながらメゾンのスタイルを探求しました。

第1フライト
2014年のノーベル賞の晩餐会で使用されたアイテム

#1:テタンジェ ブリュット レゼルヴNV
生産者:テタンジェ(NM)
ぶどう品種:シャルドネ40%、ピノ・ノワール+ムニエ60%、ベースワインは2013年
リザーヴワイン:2010年~2012年の3年分
ドザージュ:9g/L
価格:6,700円(税別)
#2:同NV  マグナム
生産者:テタンジェ(NM)
ぶどう品種:シャルドネ40%、ピノ・ノワール+ムニエ60%
ドザージュ:9g/L
価格:15,000円(税別)
#1はベージュを帯びたイエロー、柑橘系果実、白い花(アカシア)や白桃、甘さを予感させる芳醇なアロマ、余韻に軽いビター感。#2(マグナム)は若干淡いイエロー、最初にミネラル感、ブリオッシュ、スパイス、エレガントな酸味、余韻に続く酸の存在感

第2フライト
■コント・ド・シャンパーニュはエリゼ宮殿におけるフランス政府主催の晩餐会用公式シャンパンに採用されています。
■2005年に米国系投資グループにテタンジェが買収され、紆余曲折の後、権利を取り戻し、経営権を引き継いだのがピエール・エマニュエル・テタンジェさん。社長に就任した2006年は新生テタンジェの年になるのでメゾンにとって大事なヴィンテージです!




#3:テタンジェ コント・ド・シャンパーニュ2006
生産者: テタンジェ(NM)
ぶどう品種:シャルドネ100%、フレンチオーク新樽5%使用(毎年3分の1を新樽に交換)
ドザージュ:9g/L
価格:22,000円(税別)
#4:同2006 マグナム
生産者:テタンジェ(NM)
ぶどう品種:シャルドネ100%
価格:49,000円(税別)
ともに輝きのあるイエローでマグナムの方がより若さを感じさせる淡い色調、気泡は繊細。#3はフレッシュな果実味、ブリオッシュ、凛としたミネラル感、ほろ苦さとオークのニュアンス。#4はレモンイエロー、若干の還元臭、スワリングで砂糖漬け果実、ココアニュアンス、白コショウ、ミネラル、口中フレッシュかつ厚み、バランスが良く、#2のマグナム以上に酸を中心にした長い余韻、入手できればお薦め!


コント・ド・シャンパーニュ マグナムのコルクはレギュラーボトルよりかなり大きめのサイズ。他メゾンはほとんど大きさが同じです。酸化対策(細い首、口径の狭さ、コルクの長さ)への配慮も感じました。

第3フライト



#5:プレスティージュ・ロゼ
生産者:テタンジェ(NM)
ぶどう品種:シャルドネ30%、ピノ・ノワール+ムニエ70%、ピノ・ノワール(モンターニュ・ド・ランス/レ・リセイ)15%添加
ドザージュ:9g/L
価格:9,000円(税別)
#6:同ノクターン スリーヴァー ロゼNV  セック(やや辛口)
生産者:テタンジェ(NM)
ぶどう品種:シャルドネ30%、ピノ・ノワール+ムニエ70%、ピノ・ノワール12%添加
ドザージュ:17.5g/L  
価格:9,800円(税別)
ともにオレンジ色を帯びた色調で、ノクターンの方が赤ワイン(PN)の添加量が少ない割に濃い目。#5は赤系果実(野イチゴ、ラズベリー)、バラ、スパイス、紅茶、トースト、ミネラル、中盤以降に感じるかすかなタンニン、食中酒としてもお薦め。#6は気泡滑らか、果実がより熟したニュアンス、赤系果実、紅茶、タンニンの印象は甘味に緩和され、全体がまるい印象。スイーツと合せて、特にショコラ!


ノクターンには、紫色のラベルの『ノクターン(8,000円)』、スリーヴァーの『ノクターン(8,000円)』&スリーヴァー・ロゼの『ノクターン(9,800円)』の3タイプがあり、スリーヴァーは数量限定。
テタンジェのすべてのアイテムについてのお問い合わせはサッポロビール(株)お客様センター ℡0120-207800

[ハートたち(複数ハート)]インフォメーション
NHK文化センター青山校の秋講座(10月~3月)の講座生募集中、シャンパン講座は残席わずかです!皆さまの参加をお待ちしています。
https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1097319.html

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本邦初のメディアランチでシャトー・ラトゥール・マルティヤックの魅力全開! [来日したワイン生産者&関係者]

シャトー・ラトゥール・マルティヤックの白ワインにフォーカス


ボルドー地方グラーヴ(レオニヤン)地区のシャトー・ラトゥール・マルティヤックは、1953年に赤ワイン、1959年に白ワインの格付けを得ています。近年、赤ワインの評価があがっていますが、ブランドアンバサダーのエドゥアール・クレスマンが来日して行ったメディア・ランチでは白ワインにフォーカスし、過去から今に繋がる、その魅力について語りました!

19世紀からの歴史を振り返って 
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初代エドゥアール・クレスマンはポーランドから仏ボルドーに移住し、1853年にクルティエ(ワイン仲買人)としての活動を開始します。ボルドー中を駆け回っているうちに、彼は12世紀にモンテスキューの祖先によって建てられたシャトー・ラトゥール(当時のシャトー名)の白ワインにほれ込みます。クルティエ業から2~3年を経てネゴシアンとして独立した彼は『エドゥアール・クレスマン・カンパニー(現CVBG)』を立ち上げ、毎年、シャトー・ラトゥールの白ワインを購入、扱っていました。

シャトー購入& ネーミング変更
それから50年後、息子のアルフレッドが社長に就任。1929年から30年にかけて売りに出されたシャトーを購入し、オーナーに。1930年に入手して早々に行ったことはシャトー名の変更。正面広場に据えられている塔(ラトゥール)に由来する名を、村名のマルティヤックをつけて、シャトー・ラトゥール・マルティヤックに改名します。

曽祖父のテイスティングブックを手本にラベルチェンジ
来日したエドゥアールは「祖父ジャンはアーティストだったので、曽祖父のアルフレッドが使用していたテイスティングブックの表紙を模して、1934年、当時流行っていたアールデコ風(直線的なデザインで黒と金を使用)なラベルを作成」と解説。新ラベルになったワインは1937年、英国のジョージ6世戴冠式にも使われたそうです。

グラーヴの格付け
1952年、ジョンの時代はネゴシアンとしては成功していたものの、戦争の影響を受けてシャトーとしては今ひとつ波に乗っていなかったので、品質向上に努めました。結果、1953年には赤ワインが、1959年には白ワインがグラーヴの格付けを得ます。

現在、ジョンのふたりの息子トリスタンが経営を担当、ロイックが技術責任者として従事、生産量を抑えた良質ワインの生産に力を入れています。今回来日したエドゥアールはロイックの息子で、中国・北京でアジア担当として研鑚を積み、今はブランドアンバサダーとして活躍しています。

ワインコンサルタントはデュブルデュ・チーム
白ワインのコンサルタントは2016年までドゥニ・デュブルデュ教授でした。赤ワインは1995年から2005年までミシェル・ロランで、2006年からは白と同じ同教授。現在は教授の右腕と評されたクリストフ・オリヴィエとデュブルデュ・チームが担当しています。


1983年9月生まれのエドゥアール・クレスマンは「収穫の繁盛期に生まれたので樽と樽の間で育った」と。醸造を学び、IT関係の会社にも勤務。カリフォルニア、アルゼンチン、ボルドーで実地研修。シャトーのアンバサダーとしての活躍に期待したいと思います。

余談ですが、ジョージ6世(エリザベスⅡ世の父)の戴冠式の話が出た時、プレスメンバーから、映画『英国王のスピーチ』でジョージ6世を演じたコリン・ファースに似ているとの声が出て・・・ご本人はご不満だったのか、マット・デイモン似と主張していました(笑)


白ワインはバレルサンプルを含め4アイテム

アプローチしやすいラグラーヴ・マルティヤック・ブラン2014 / 4,600円(税別) 

ぶどう品種はSB80%、セミヨン20%。セカンドラベル。手摘み収穫、小樽発酵、1月にバレルセレクションをして、5ヶ月間樽熟(新樽率25~30%)、さらに2ヶ月タンク(この時にSBとセミヨンをブレンド)で熟成させ、ボトリング。ファーストヴィンテージは白1990、赤1986

1995、2013そしてバレルサンプル


熟成した白ワイン1995のバランスの良さを実感。ハーブや蜂蜜のニュアンス。ファミリーが昔から力を入れている白ワインはエレガントかつ熟成による複雑味を備えたスタイル。近年、フルーティさを求めて、SBの比率が多くなっているとの話でしたが、直近の2015年と2016年はセミヨン60%、SB40%(2010年はSB70%、セミヨン30%)とセミヨンが増えている模様。セミヨンの使用率はグラーヴの他の生産者より多いラトゥール・ラルティヤック、時を重ねたセミヨンから醸し出されるふくよかさは魅力です。

(右から)
■シャトー・ラトゥール・マルティヤック・ブラン1995
ぶどう品種:セミヨン55%、ミュスカデル5%、SB40%
■同2013 / 7,200円(税別)
ぶどう品種:SB70%、セミヨン30%(Gratte-Capのセミヨンをブレンド)
手摘み収穫、圧搾、発酵後、10~11ヶ月樽熟(新樽率30%)、6~7ヶ月タンク熟成、非MLF
■同バレルサンプル2016
ぶどう品種:セミヨン100%
初の試みで持参したバレルサンプル。Gratte-Capと呼ばれる1884年に植樹したセミヨンの区画0.8㌶。エドゥアールいわく「2~3年前に土壌を耕したところ、ぶどう樹が強くなり、収量もあがってきた」と。

シャトーの誇りグラット・キャップのセミヨン

『Gratte-Cap グラット・キャップ』区画のセミヨン100%

1998年にグラット・キャップの畑でマサルセレクションを開始。ぶどうを観察して (セミヨンは房が大きくなりがちなので)房が小さくておいしいぶどう樹に印を付け、翌年も同じ作業を繰り返した中から、40~50のぶどう樹を選択。そこから20~25の苗木を作り、2000年にコンサバトリーの区画に植樹。次の3年間で、房の数、ベリーの大きさ、ぶどうの味(味わい、テクスチュア、果皮の厚さ等)を調査。作業の結果は2006年までにリストアップされ、このデータに基付き、ベストなクローンを選び、シモンヌと名付けた区画に、最終的に3つのクローンを選択して植樹。収穫されたぶどうは14年以上にわたる調査研究の成果として、シャトー・ラトゥール・マルティヤック・ブランの2014年ヴィンテージに反映されています。シモンヌのぶどう樹はまだ若いので、これからですが、樹齢を重ねることでシモンヌのセミヨン100%のワイン誕生も期待できるかも知れません。


ワインと料理のマリア―ジュはザ・リッツ・カールトン東京@Azure45
「事前にワインを送り、シェフに試してもらった」とエドゥアール。
ブラン1995はハーブやスパイスの要素があり、スナップエンドウやグリーンアスパラと合せて絶妙、和食にも合わせやすいワインだと思いました。


新玉ねぎのムース


スナップエンドウ ゴーダゴールドスター ニョッキ フュメエキュム


グリーンアスパラバス 卵黄ピュレ レモンサヴァイヨン


鮑のアンクルート 紫蘇 昆布
ブラン1995と予想外の相性、生臭さも出ず、熟成した白の包容力を実感


■シャトー・ラトゥール・マルティヤック・ルージュ2005 / 12,000円(税別) 
CS65%、ME32%、PV3% 
■同2014 / ※現行VTは2013 6,500円(税別)
CS66%、ME27%、PV7%


仔羊のロースト ラベンダー風味


ショコラ ドモリ グレープフルーツのムース


(左から)
ラグラーヴ・マルティヤック・ブラン2014、シャトー・ラトゥール・マルティヤック・ブラン2013、同1995、同ルージュ2014、同ルージュ2005
http://www.latourmartillac.com/

ワインのお問い合わせは富士インダストリーズ(担当:堀江) ℡03-3539-5415

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スペイン最高のワイン・ガイドブック『ギア・ペニン』の最優秀ワイン・テイスティングセミナー2017  [来日したワイン生産者&関係者]

2017版の取扱いアイテムは11,650以上


『ギア・ペニン』はスペインワインの権威、ワイン評論家・ジャーナリストとして42年間活動しているホセ・ペニン氏が1990年に創設したワイン・ガイドブックで、スぺインワインに関して最も充実しており、スペインワインの国際取引においても影響力があります。スペイン政府が認めているガイドブックで、唯一、表紙に同国の国旗が記載されています。

創始者ペニン氏は3年ほど前からテイスティングに関わっていませんが、氏の意志を継いだ専従者7名、うち4名が試飲を担当しています。現在、スペイン語、ドイツ語、英語版があり、近々中国語版が仲間入りの予定。webでワインは検索可能 http://suscripciones.guiapenin.wine/ 

最新版『ギア・ペニン2017』の取り扱いアイテムは11,650以上(スペインで造られているワインの85%に相当)。赤6,451本(55%)、白3,044本(26%)、スパークリング990本(8%)、ロゼ759本(7%)、酒精強化407本(3%)。価格満足度抜群のワイン5,700本以上(全体の49%)、東京で開催されたプロ向けのセミナーには95点以上の最優秀ワイン(175本)から8本が供出されました。
 
スペインの多様性を感じるトップワイン

(左から順に/最後の数字は点数)
#1:ラ・リオハ・アルタ・グラン・レセルバ890 2004(ラ・リオハ・アルタ)98
#2:レセルバ・レアル2010(ボデガス・トーレス)95
#3:エル・カベルネ・フラン・デ・チョサス・カラスカル2014(チョサス・カラスカル)95
#4:1902 センテナリー・カリニャン2012(セリェール・マス・ドイシュ)96
#5:スカラ・デイ・マスデウ2013(セイェールス・デ・スカラ・デイ)95
#6:エノテカ・グラモナ2001 グラン・レセルバ(グラモナ)99
#7:マヌエル・ラベントス・ネグラ2010(ラベントス・イ・ブラン)95
#8:V ドゥルセ・デ・インビエルノ・ベンディミア・タルディア(ハビエル・サンス・ビティクルトール)95


(左から)#1~#8

95点以上の最優秀ワイン


95点以上の最優秀ワインと90点以上の高品質ワインとはどう違うのかという質問に対して、「他と差別化できるものが95点以上。個性、アイデンティティーが大事」とペニン氏。175本の最優秀ワインからセレクトした8本は「各産地の特徴がわかるもの。土壌、品種、造り方がポイント」と述べていました。

#1:ラ・リオハ・アルタ・グラン・レセルバ890 2004(ラ・リオハ・アルタ)

DOCa:リオハ、品種:テンプラニーリョ95%、グラシアーノ3%、マスエロ2%
古典的なワイン。色調は時間の経過と樽からの変化で茶色がかったルビー。スパイス香(ロウ、杉、皮等)、続いて煮詰めた果実の香り。タンニンはオイリーでビロードのように滑らか。マスエロからの酸味、グラシアーノのハーブ系のアロマのニュアンス。


アメリカンオークで6年間熟成、下の文字が読める色の明るさ

#2:レセルバ・レアル2010(ボデガス・トーレス)
DO:ペネデス、品種:カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン
地中海に面した産地、2年樽熟させたグラン・レゼルバ。トーレスは世界的に知られているボデガで、スペインで最初にCSを栽培。ブラックチェリーのような濃い色調、香りも黒系果実。乾いた土地、ハーブ&干し草、これらは土壌(カコウ岩質の痩せた土壌)に由来。タンニンは2年間の熟成により非常にソフト

#3:エル・カベルネ・フラン・デ・チョサス・カラスカル2014(チョサス・カラスカル)

VDP:ピノ・デ・パゴ・チョサス・カラスカル、品種:カベルネ・フラン
スペインの格付けのビノ・デ・パゴ。赤い果実とフレッシュ感。標高が高いのでボルドーとは異なるCFの印象、暖かいエリアで育ったぶどう(ぶどう自体が熟した印象ではない)のニュアンス。スペインでは雨が少ない地方が多いので、ぶどう樹は水を求めて根を地中深く張り、地盤まで到達。土中のミネラル分、微生物等、様々な影響を受けるのでそれが味わいに反映。CSよりCFはストラクチャアがソフト

#4:1902 センテナリー・カリニャン2012(セリェール・マス・ドイシュ)
DOQ:プリオラート、品種:カリニェーナ100%
ワイン名は国際的に通用するようにカリニャンを使用。多くは標高の低いところで栽培する品種、地中海沿岸に生息、暑くても育てやすく、高温への耐性あり。フィロキセラ以前のぶどう樹、古樹なので収量は少なく、凝縮したワインに。新樽率16ヶ月、ペニン氏は「私なら古い樽を使う」と。香りは熟した黒い果実、暑い地域の乾いたリコレーリャ土壌に感じる焼けたニュアンス。「カリニェーナで果実感を出すのは難しいが、このワインはその特徴が良く出ている。他のワインより個性的、それが高く評価できる」とペニンコメント。

#5:スカラ・デイ・マスデウ2013(セイェールス・デ・スカラ・デイ)

DOQ:プリオラート、品種:ガルナッチャ・ネグラ、ガルナッチャ・ペルーダ  
カリ二ェーナもガルナッチャもスペインワインの特徴的な品種。ガルナッチャ・ネグラはエレガントでタンニンはソフト、ガルナッシャ・ペルーダは野生味があり、タンニンも感じる。丁寧な造りの長熟可能なワイン。土壌は粘土石灰質。オークを使うと品種の個性を隠してしまうことがあるので、セメント槽を使って熟成。標高800㍍の高いエリアで造られた印象は感じられず、ゆっくりと熟したぶどうの質感。ユーカリやバルサミコ、ハーブはぶどうの梗に由来(全房発酵)。3つの容器フードル、セメント槽、素焼きの壷で熟成させ、最後にブレンド。赤い果実(ストロベリー、ラズベリー) ミネラル、ハーブ的要素


「お気に入りを1本持って」とお願いしたら、スカラ・デイ・マスデウを選んだペニン氏
スペインにおける全房発酵について伺ったところ、「昔回帰の動きと重なり、それに挑戦していこうという動きが増えているのは確か。梗由来の土の感じが果実味と溶け合わさることにより深みが出るので、導入する造り手は少しずつ増え始めている」とのお返事でした。

#6:エノテカ・グラモナ2001 グラン・レセルバ(グラモナ)

DO:カバ、品種:チャレロ75%、マカベオ25%
ビオディナミ農法。2001年VTながら口中フレッシュ、長い余韻。ボトル内で熟成したナッツ、アミノ酸由来の旨味。長い年月を経て複雑味を増した、シャンパンに比肩しうるエレガントで上品なアイテム!
本当は100点をつけたかったが、ギア・ペニンは100点を付けない主義なので99点、これは最高点。ワインの個性が良く出ていて、これから10年、20年熟成可能なカバ。味、香り、造り、すべての面でバランスが取れていて、気泡も繊細」とペニン氏。

#7:マヌエル・ラベントス・ネグラ2010(ラベントス・イ・ブラン)

DO:ビノス・エスプモソス、品種:チャレロ70%、マカベオ20%、パレリャーダ10%
ビオディナミ農法、ラベントスはカバの先駆者のひとり、カバから脱却した泡もの(カバ非表示)、果実味、イースト香、ハーブやミント、ラベンダー。まとまりのある繊細な気泡。土壌は砂質、粘土質、石灰質。
「スペインでは瓶内2次発酵で造るスパークリングワインをカバと呼んでいたが、ラベントスではピノ・デ・パゴのコンセプトと同様に〝ここの土地で造るスパークリングワイン〟ということで、他のカバとの差別化を強調。スパークリングワイン呼称にしている」と。

#8:V ドゥルセ・デ・インビエルノ・ベンディミア・タルディア(ハビエル・サンス・ビティクルトール)

DO:ピノ・デ・メサ、品種:ベルデホ80%、モスカテル20% 
ぶどうの糖分を3つの方法(遅摘み、冷凍、自然乾燥)で濃縮させたワイン。蜂蜜、オレンジジャム、モスカテル由来の甘い香り、「オーク樽の使い方に造り手の技が反映されており、甘味が酸味と絶妙なバランスになっている」とペニンコメント。
  

第4回ギア・ペニン・セレクションTOKYO会場から

来場者から質問を受けるペニン氏


酒質の良さが際立ったロゼはセイェールス・デ・スカラ・ディ(プリオラート)のプラ・デス・アンジェールス


ボデガス・プロトスはルエダのベルデホとリベラ・デル・ドゥエロのテンプラニーリョ
9月1日からファインズが販売開始http://www.fwines.co.jp/news/pdf/20170801_Protos.pdf


エレガントなアバディア・レトゥエルタのパゴ・ネグララーダ2014(カスティーリャ・イ・レオン)

マイ・ベスト・カバ『グラモナ』

スペイン最高のカバの造り手グラモナ


ワインのこころFBでも紹介し、シャンパン講座でも特別参加させたグラモナ
カバの主要品種の1つ、パレリャーダは絶対に使わない生産者。シャンパンに負けないポテンシャルがあるので、泡好きの皆さまには注目していただきたいと思っています!
関連記事:https://www.facebook.com/heartofwinefumiko/posts/624915374352106

ギア・ペニンに関する窓口は(株)アケヒ ℡03-3303-3789

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冷涼地シラーの先駆者チリの『マテティック』 × ロオジエ [来日したワイン生産者&関係者]

上質なワイン造り、その基本はビオディナミ


チリの首都サンチャゴの西に位置するサン・アントニオ・ヴァレーとカサブランカ・ヴァレーに広大な敷地16000㌶を有するマテティック・ヴィンヤーズは、1999年にチリの資産家マテティック家が興したワイナリーです。
4つの自社畑160㌶はいずれも太平洋から13~19kmの距離にあります。
レンジはEQとコラリージョの2つ。前者はequilibrium(均衡の意)の略で、ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、ピノ・ノワール&シラー。後者はその昔、ミッション用ぶどうでワインを造っていた古いワイナリーの名前に由来し、シャルドネ、ゲヴュルトラミネール、シラーを生産しています。なかでもシラーは従来からのチリのシラーの概念を根底から覆し、冷涼産地で造るシラーの底力を世界に示しました!



チリ唯一のビオディナミ100%ワイナリー
マテティック家はワイン業界に参入するにあたり、1年間かけて、世界の主要な産地を視察。最終的にカリフォルニアに注目しました。ビオディナミ農法のコンサルタントのアラン・ヨーク、ワインメーカーのケン・バーナーズ、栽培コンサルタントのアン・クレイマーとの出会いから彼らを招聘、指導を受けることに。ワイナリースタート当初からオーガニック&ビオディナミに取り組み、その結果、2004年にオーガニックの認証を。2001年から導入したビオディナミについては2013年にすべての畑が“デメター”を取得したので、チリ唯一のビオディナミ100%ワイナリーになりました。

ロオジエの料理に合わせた3アイテム

左から)コラリージョ・ゲヴェルツトラミネール2015、EQ・シャルドネ2014、EQ・シラー2012

マテティックが本拠地サン・アントニオヴァレーで経営するホテル&レストランは、富裕層を対象にした国際的な大手旅行代理店のネットワーク『バーチオソ・グループ』に登録されているので、世界各地からの来訪者も多く、そのため、地元の料理と上質なワインとのマリアージュには全力を注いでいます。


質の良いワイン造りを理念にしているマテティックのワインをロオジエで実証!

中本聡文シェフソムリエが高く評価しているEQ・シラー


2014年に東京で開催された『チリプレミアムワインセミナー』で、講師を務めた中本氏は、マテティックEQ・シラーのポテンシャルの高さを語っていました。今回、中本シェフソムリエのホームベース『ロオジエ』でマテティックとのマリアージュを実現させることができて嬉しく思いました。


台湾、香港、中国、韓国と回った2週間のアジアンツアーの最終日に来日したマテティックのアルトゥーロ・ラライン ゼネラル・マネージャー(GM) 、トマス・アロンソ輸出担当マネージャー、個室担当の井黒卓ソムリエ

ウンドラーガ、コイレ、マテティック&テラプラ
大学で経済学を学んだラライン氏の最初の勤務先はウンドラーガでした。
ここは19世紀末から6世代にわたるワイン生産者の家系で、年間100万ケースを輸出するほどの大きなワイナリーでしたが、2006年に“ウンドラーガ”という商標を売却。その資金でコイレを立ち上げました。
また、『マテティック』は1999年の設立で、現在4代目のホルヘ・マテティック・ハート氏が当主(48歳)。彼の兄弟の妻がウンドラーガ家の娘なので、コイレとは親戚関係の間柄になります。
さらに、2006年に設立されたテラプラは、マテティックが100%出費しているワイナリーなので、上記3社には深いつながりがあります。
但し、コンセプトはそれぞれ異なり、■コイレはテロワール ■マテティックはビオディナミ ■“ピュア・テロワール”の意味を持つテラプラはエントリーレベルでの質の良いワイン造りを旨にしています。



料理とワインのマリアージュ


当日はヴィレッジ・セラーズが取り扱っている豪州プラム社のグラスをワインのタイプに合わせて使用。EQ・シラーは重厚感のあるハンドメイド『レッドA』で



ウェルカムシャンパンはエリス・コラン ブラン・ド・ノワール エクストラ・ブリュット“レ・マイヨンNV”
ピノ・ノワールの個性をブルゴーニュグラスで体感


生姜やフヌイユの風味、タルトやゼリーの食感、色彩でも楽しめたアヴァン・アミューズ




アミューズ・ブーシュは貝尽くし(バカ貝、ミル貝、北寄貝)にアサリのゼリー
コラリージョゲヴュルツトラミネールの総生産量は526ケース。ライチやアプリコット、南国果実、エスニックスパイス、清涼感のある酸と塩っぽさが貝と素直な相性、リーズナブルでフードフレンドリーなワイン!



ラングスティーヌのラビオリ ノワール/ブランシュ サマートリュフのラメル
フヌイユのサラダとムースリーヌ サフラン風味  コンソメ・オマールとフォワグラのエミュルション
ゲヴュルツトラミネールから感じるスパイス&ハーブ(生姜、エストラゴン、サフラン)、ミネラルが甲殻類の甘さやソースの旨味・複雑味と相乗してナイスハーモニー!


甘鯛のうろこ焼き 野菜のクロカン 
トマトコンフィとフレッシュハーブ ソースジャンジャンブル



サン・アントニオ・ヴァレーの最古の畑エル・ロサリオ・ヴィンヤード(海岸から19km)のシャルドネ、総生産量1,535ケース。種の大きな果実(白桃、アプリコット)、蜂蜜、ヴァニラ、エレガントな酸、樽(新樽率20%)の印象も心地良く、余韻に塩っぽさ。甘鯛の皮の食感と樽由来の香ばしさがマッチ、今飲んで美味しいワイン


ディナー開始1時間前にデキャンタージュしておいたEQ・シラーを中本シェフソムリエがサービス



ロンドンのインターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)2015で、バイオダイナミック部門トロフィーを受賞したEQ・シラー2012



フランス産仔鳩胸肉のロティ クルミとタイムのクルート もも肉のコンフィ
キャベツのエテュベ ブーダンピジョンとセロリのフイユ 甘酸っぱいスリーズのソース

シラーの複雑味を鳩のロティとコンフィに合わせて
深みのある濃紫色、最初にクミンやターメリックのようなカレースパイス、甘草やユーカリ、ヴァニラやココア、リッチで木目細かなタンニン、中盤以降酸の広がり。スリーズ(さくらんぼ)ソースの甘味と酸味はマリアージュのつなぎ役!



中本シェフソムリエ、輸入元ヴィレッジ・セラーズのリチャード・コーエン社長と中村芳子GM


ワゴンから自分好みのチーズ(白カビ、ハード、ウォッシュ)を選択、コンテが良い印象


コクリコのパルフェグラッセ グレープフルーツのフレッシュ フランボワーズとバニラのソルベ
GFやフランボワーズの酸味がシラーの酸味と重なるので、守備範囲の広さ再認識


ワインのポリフェノールとタンニンはチョコとイイ相性


ワイン王国の村田惠子編集長から〝扇子〟をプレゼントされたララインGM


(前列左から)村田編集長、中村GM、ララインGM、アロンソ氏
(後列左から)プラムグラスレンタルのテリー・ホワイト氏、コーエン社長、ヴィレッジ・セラーズ波木居恵一取締役

この8月で記念すべき100号を創刊したワイン王国、おめでとうございます!
ワイン王国101号誌上で、EQ・シラーの魅力、中本シェフソムリエ&井黒ソムリエのワインコメント、マテティック・ヴィンヤーズの秀逸性等を紹介させていただきます。
また、9月は現地チリからホットな生情報もお伝えできると思いますので、お楽しみに!


マテティックの輸出相手国第1位はスウェーデン
「チリは安価なワインの生産国というイメージが強いのですが、国内でのワインの平均価格は毎年少しずつ上がっていて、プレミアムワインも増えています。とは言え、それは本当にゆっくりとした動きです」とララインGM。

輸出相手国の第1位は、北欧のスウェーデン、以下アメリカ、オランダ、ブラジル、デンマーク、ペルーです。アルコール販売を役所が管理しているスウェーデンでは、地球環境への配慮だけでなく、産業や労働面についてもサステイナブルを大事にしている国なので、ビオディナミ100%ワイナリーは好意的に受けとめられており、マテティックのワインも順調に伸びているとのこと。

また、南米ぺルーは数年前から美食ブームに沸いており、世界中から注目されています。農作物や海産物に恵まれ、料理もスペイン、アフリカ、中国、日本等の影響を受けているので、フュージョン料理も散見できます。ペルーではニッケイ料理が人気のようですが、チリワインの躍進も期待できそうです。


■ワイン&プラムグラスに関する問い合わせ先はヴレッジ・セラーズ(株)
 ℡0766-72-8680

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■Chile Food & Wine 2014
http://non-solo-vino.blog.so-net.ne.jp/2014-12-30
■美食国ペルー発! 南米6ヵ国大使館のコラボレーション
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<第2部> 日本初開催のニュージーランド “The Family of Twelve” セミナー [来日したワイン生産者&関係者]

第2フライトはフェルトン・ロード、フロム&ペガサス・ベイ
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<第1部>ではアタ・ランギ、クラギー・レンジ、ノイドルフについて触れました。
ここからは第2フライトに登場したフェルトン・ロード、フロム、ペガサス・ベイを紹介していきます。

フェルトン・ロード
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フェルトン・ロードのブレア・ウォルター、ノイドルフのトッド・スティーヴンス両講師

1991年設立、拠点はセントラル・オタゴのバノックバーン、所有者はナイジェル・グリ―ニング(ワイナリー設立当初のオーナーはステュワート・エルムズ。2000年に現オーナーが購入)。1996年に醸造家のブレア・ウォルターが参画。南緯45度に位置するセントラル・オタゴは世界最南端のワイン産地、バノックバーンはボウル状のおだやかな盆地で、夏季は昼夜の日較差が大きく、準内陸性気候のもと、多様な微気候と地形に恵まれている。2002年からビオディナミ導入。
「私はアタ・ランギやノイドルフのようなパイオニアではありませんが、NZで26 年間ワインを造り続けてきました。⾃分自身NZのピノ・ノワールとともに成⻑してきたと感じているので、今⽇はNZのピノ・ノワールの進歩について話す機会を得て、とても嬉しく思っています」とブレアさん。

テイスティング
セレクトしたのは2015 年&2012 年のブロック5、ともにフィネスとエレガンスがはっきりと表現されたヴィンテージ
#7:フェルトン・ロードPN ブロック5 2015(12,000円) / #8:同2012(12,000円)
ブロック5は自社畑エルムズ(14.4㌶)内のピノ・ノワールの単一区画(1.7㌶)名、畑全体は13区画に仕切られている。2002 年に有機農法とビオディナミ農法に切り替えたので、ビオディナミ農法歴10 年目と13 年目のワイン

乾燥した気候で、⽇照時間が⻑く、紫外線の強いNZでは、ぶどうは簡単に熟す。過去においてはぶどうを過熟させていたが、今ではぶどうの熟度への理解が深まり、ビオディナミ農法で、より早い段階での成熟が達成され、ワインにフィネスが備わる絶好のタイミングを的確に捉えるようになっている。
両ヴィンテージとも⾃然なスタイル。これまでの学習から、最近は隣接する他の⽣産者よりも早摘みを実施。それによりスムーズで穏やか、フィネスのあるワインに。

ビオディナミがワインに与える影響について
ブレア:有機でもビオディナミでもない畑を同時に所有しているわけでないので、よくわからないのですが、近隣の畑や他の⽣産者のワインと比較することで何が変わったか想像することはできます。最大の違いは、ぶどうが早く熟すようになってきたことです。ぶどうがしっかりとした⾵味を持ち、タンニンが熟すまで以前は⾟抱強く待たなければならなかったのですが、今ではピンポイントでワインを捉えることが可能になりました。それはフィネスであり、エレガンスであり、精密さであり、そして、ミネラルがワインにはっきりと表現されています。畑らしさをより忠実に反映させること、それらはNZのトップワインの多くから感じていただけるはずです。

クローンについて
ブレア:ピノ・ノワールのクローンは選択肢が多く、ピノ・ノワールに取り組んでいる畑では、少なくとも6~8種類のクローンを使っています。フェルトン・ロードは11 種類です。他のピノ・ノワール⽣産者も同じことを⾔うと思いますが、いずれも大事なクローンです。いずれ特定のクローンを強⼒に推薦するリーダーが出てきて、植え替えに優先的に使うべきクローンが出現するとは思いますが、それは⾃分の孫の時代の問題だと思っています。


第2フライトのワイン

(奥左から右へ/手前左から右へ)#7~#12

フロム
1992年設立、拠点はマールボロ。スイスのワイナリーの4代目ゲオルグ・フロムは家族旅行で訪れたNZに惹かれ、フロムを立ち上げ、単一畑のパイオニアに。NZのリーディング・ワイナリー、最も⻑い歴史を持つ⾼品質のピノ・ノワールの⽣産者

フロムの功績はマールボロでも⾼い品質のピノ・ノワールを造ることができることを他の⽣産者に示したこと。期待する結果を得るためにはピノ・ノワールを植える場所の選定と、栽培の質に充分な注意を払う必要がある。

テイスティング
#9:フロムPN フロム・ヴィンヤード2015(6,800円)/ #10:同PNクレイヴィン・ヴィンヤード2015(8,000円)
醸造家ハッチ・カルベラーがセレクトした2種。有機栽培の認証を受けた畑と適正な⼟壌で育つピノ・ノワールの栽培への取り組みを理解することができる。
当初、フロムはソーヴィニヨン・ブランを植えた同じ⼟壌でピノ・ノワールを栽培していた。ソーヴィニヨン・ブランはマールボロの平地の河床砂利層の⼟壌でよく育つが、ピノ・ノワールにはもっと粘⼟層が必要で、⾼品質なピノ・ノワールを造るには⾼密度の⼟壌が不可⽋だった。
#9はソーヴィニヨン・ブランの畑に囲まれたワイラウ・プレインズで、ピノ・ノワールでは考えられない場所に位置している。しかし、ワイラウ川は平野いっぱいに広がり、あちこちに移動してきたことで、平野には低地と⾼地があり、結果、畑がある場所はシストと沖積⼟壌、砂利や粘⼟等が豊かで、ピノ・ノワールに適したテロワールになっている。
#10は、サザン・ヴァレーズとして知られる丘陵地の斜⾯にあり、多くの⾕間が⼭々へと⼊り込み、その⼭腹の⼟壌は粘⼟質を多く含んでいる。現在、⾼品質のマールボロ・ピノ・ノワールの多くがこの⼭腹で造られている。

今⽇のワインを造った醸造家たちはすべて、ニュージーランドだけでなく、オレゴン、カリフォルニア、ブルゴーニュ、オーストラリア等、海外での醸造経験も豊富であり、そして今、⾃分たちの場所の気候⾵⼟にあうように微細な調整をしながらワインを造っている。より良いワインを⽣み出す魔法のテクニックというものは存在しない。The Family of Twelveは⾃分たちの畑にあう醸造⽅法を探究し続けるだけであり、10 年前、15 年前と今の違いは、その点のみ。

ペガサス・ベイ
1985年設立、拠点はワイパラ、クライスト・チャーチから約40km 北にあるエリアのパイオニアで、樹齢35 年の最古のぶどう樹の存在も。
ペガサス・ベイは“野生人”との異名がある醸造家のマシュー・ドナルドソン抜きには語れない。昔からワインは豊かで特徴あるワイパラの果実を表現していたが、違った言い方をするなら、繊細さに欠ける面があり、⼀昔前のNZのピノ・ノワールスタイルだった。加齢したマットが、以前より痩せて⽩髪が増えてきたのと同様に、彼が造るワインも変化してきた。醸造、特にピノ・ノワールへのアプローチで、強さだけでなく、今ではフィネスとエレガンスを追求しているように思える。

テイスティング
#11:ペガサス・ベイPN2015 (6,800円) / #12:同PN2013(6,800円)
ペガサス・ベイが多⽤する醸造テクニックのひとつに全房発酵の⽐率の⾼さがある。全房発酵はワインにストラクチャーとしっかりしたタンニンを加えると考える⼈もいるが、ペガサス・ベイでは、よりきめ細やかなタンニンやシルキーさが得られると考えている。ワイパラではかなり濃厚で、抽出もしっかりした、⼒強いスタイルのピノ・ノワールを造ることができるので、ぶどうを全房発酵で手なずけ、さらに柔らかさやエレガントさを追求することがペガサス・ベイにとってのおもしろい試みと言える。感受性、尊敬、⼿を加え過ぎないことは、マットだけではなく、我々メンバーにとっても、ピノ・ノワールを造る上での最近の決まり⽂句である。

全房発酵の比率について
ブレア:樹齢が⾼くなると梗の成熟も⾼まるので茎っぽさがなくなります。それにより、全房にしても味わいがワインに溶け込み、梗特有の草や野菜の⻘臭さの影響がワインに出ないのです。この⾵味が強すぎるのはワインにはマイナスだと思います。
フェルトン・ロードでは全房使⽤の率に⼤きな変動はありません。冷涼な年は全房からの野菜っぽさが多くなり過ぎ、暑い年は、果実が単純になり過ぎるのを危惧しているので、フェルトン・ロードでは常に使用率は20〜30%です。


試飲会場には12ワイナリーのワイン

ペガサス・ベイの『ベル・カント・ドライ・リースリング2014』、『アリア・レイト・ピックト・リースリング2014』、貴腐のほのかな甘やかさ、アロマチックでオイリー


ローソンズ・ドライ・ヒルズ パイオニア・ゲュルツトラミネール2015
ライチの香りが魅力的、程よい甘さが心地よく癒される味わい、入荷が楽しみ!


セミナーには登場しなかった6ワイナリー
ブレア:セミナーで紹介した6 ⽣産者の12 アイテムのピノ・ノワールはNZの中でも特別のワインであり、NZのワインすべてがこのような品質と価格ではありません。NZでワインが容易に熟すということは、中間から低価格帯ワインにとってはとても⼤事なことで、そのおかげでNZのワインは、世界市場でも競争⼒があると思っています。きれいで優しくスムーズな⼝当たり、それでいて凝縮感のあるデイリー・ワインを造るのには、ぶどうが熟す必要がありますが、例えばブルゴーニュなどでは、年によりぶどうの成熟が難しいこともあります。ですから、しっかり熟した果実が収穫できるということは、とても恵まれたことです。

ローソンズ・ドライ・ヒルズ
クメウ・リヴァー
ヴィラマリア
ミルトン・ヴィンヤーズ
パリサー・エステート
ローソンズ・ドライヒルズ
紹介できなかったワイナリーは輸入元のサイトにリンクしてあります。
NZファインワインへの関心を深めていただけましたら幸いです。


最後に

ヴィレッジ・セラーズのリチャード・コーエン社長と中村芳子専務を交えた4ショット

セミナーの終盤、ブレアさんは「ファミリー・オブ・12のセミナー開催にあたり、他のインポーターとコミュ二ケーションを取り、ワインを調達し、セミナーの資料の翻訳をしてくれたヴィレッジ・セラーズのチームの皆さんにお礼申し上げます」と述べていました。

セミナー用のピノ・ノワールだけでなく、試飲会場に用意されていた12ワイナリーの様々な品種のワイン調達のために時間を割いてくださったコーエン社長と中村専務のサポート、素晴らしいものでした。また今回のこのリポートも、中村専務の英日対訳に大いに助けられました。心から御礼申しあげます!

初開催のセミナーで講師を務めてくださったブレアさんとトッドさん、ありがとうございました!
第1部&第2部はThe Family of Twelve に報告する予定ですが、メンバーの皆さまに日本でのNZワインの浸透度がお伝えできれば嬉しいです。
The Family of Twelveの今後ますますの躍進を願っています!

■関連ページ
NZの『フェルトン・ロード』&『ノイドルフ』両醸造家によるランチセミナー
http://non-solo-vino.blog.so-net.ne.jp/2017-07-02


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<第1部> 日本初開催のニュージーランド “The Family of Twelve” セミナー  [来日したワイン生産者&関係者]

ファミリー・オブ・12をご紹介

The Family of Twelve (以後ファミリー・オブ・12)は2005年に、ニュージーランド(NZ)南北にまたがる8 つの産地の家族経営の12 ワイナリーによって結成されたグループです。NZの主要産地を代表するワイナリーが協⼒し合い、プレゼンテーション、プロモーション、マーケティングを⾏いながら、各産地を代表するNZのファインワインを世界に紹介しています。

2012年の香港インターナショナルW&Sフェアで

photo by Fumiko (2012年11月)
私が初めてをファミりー・オブ・12を知ったのは香港インターナショナルW&Sフェアのセミナーでした。(左から)フェルトン・ロードのナイジェルさん、フロム・ワイナリーのウイリアムさん、ヴィラ・マリア・ワイナリーのシャルロットさん、ノーチラス・エステートのクライヴさん&ペガサス・ベイ・ワイナリーのポール・ドナルドソンさんが講師でした。


あれから5年!
東京で日本初のセミナーが開かれ、フェルトン・ロードのブレア・ウォルターさん(左)とノイドルフのトッド・スティーヴンスさん(右)が講師として来日、6ワイナリーのピノ・ノワールを紹介しました。

ブレアさんは冒頭、「グループはかなり⾃然に結成されました。どのワイナリーもニュージーランド最⾼のワインを造ろうという使命感が強く、メンバーはグループ結成前からの友⼈でした。NZのワインの歴史はまだ浅いので、我々は全速⼒で学習し、良いワイン造りをしていくために、競争ではなく、協⼒しながら前進しています」と挨拶。

ニュージーランドの地図
セミナーで取り上げたワイナリーには赤印
(クリックで拡大)

























NZにおけるピノ・ノワール

ピノ・ノワールはNZのどの産地でも栽培されています。
多くは南島、特に国内最⼤の産地マルボローに植えられており、スティルワインだけでなく、スパークリングにも使われています。栽培面積で群を抜いているのは、ソーヴィニヨン・ブランで、2番目がピノ・ノワール。過去7年間で輸出量は2倍。⽣産量は⾚ワイン全体の7割を占め、この15 年で栽培⾯積も2倍に拡大。63%は樹齢15 年以下ですが、セミナーに供出されたワインには20 年から30 年以上のものもあり、樹齢としてはNZで最も古いピノ・ノワールと言えます。

第1フライトはアタ・ランギ、クラギー・レンジ&ノイドルフ

気取りのない講師ブレアさんとトッドさん


左から順に各2本ずつ供出#1~#12

アタ・ランギ
1980年設立、拠点はマーティンボロー(マオリ語で“新しいはじまり”の意)、所有者はクライヴ&アリソン・ペイトン、フィル・パティ

北島に位置するマーティンボローは、気候的には南島に似ていて、⽇中は高温、夜間は急激に温度が下がる。乾燥した気候なので病害リスクも少ない。カイクラ(南島カンタベリー地区北東部、東海岸に面した半島)で跳ね返ってマーティンボローを直撃する南極からの冷たい南⾵サザリーズの影響を受ける産地なので、NZの栽培地の中では最も⾵が強く、結果、収穫は⾮常に少ない。⼟壌は主に古代河川の洪⽔と氷河によって形成された沖積砂利質層、地域全域では多様な⼟壌構成が散見できる。

テイスティング
醸造家ヘレン・マスターズがセレクトした良年の2013 年ヴィンテージ
#1:アタ・ランギPN2013 / #2:同マクローン・ヴィンヤードPN2013
#1は樹齢20~25 年。畑は排⽔性に優れており、800m 離れたところにある#2も土壌は#1と同じ沖積砂利層、そこに若干の含水粘⼟層が加わる。#2は樹齢13 年の若い畑だが、古いアタ・ランギの畑を念頭に置き、植樹・育成しているので、クローンの選択・組み合わせは2つのワインともほぼ同じ。「ノン・インターヴェンショナリスト(⼈的無介⼊主義)」と形容できる伝統的醸造法。#2には粘⼟質に由来するフレッシュ感、密度の⾼さ。

今後の課題:最⾼のワインを造ることを目標に、樹齢および単⼀畑にフォーカス。醸造家ヘレンは「アタ・ランギの樹齢の⾼い樹は酸がより安定している」との考えなので、樹齢への期待度大。

クラギー・レンジ
1997年設立、本拠地はホークス・ベイ。最⾼の場所からワインを造るという理念から、ピノ・ノワールとソーヴィニヨン・ブランに関してはマーティンボローのテ・ムナ(マオリ語で“秘密”、“特別な場所”の意)・ロードが拠点。ピーボディ・ファミリーとスティーブ・スミスによって設立されたワイナリー。
ぶどう畑は地震によって河床の上層に⼟が移動して形成されたテラス。畑の⼀部は緩やかに傾斜しているテラスなので、結果、収量は通常より少なめ。土壌は、茶褐⾊のローム層が河床の上層を覆い、河床には砂岩が堆積、⽕⼭灰や粘⼟がゆっくりと崩壊したユニークなもの。アタ・ランギとテ・ムナの間にある唯⼀の気候の違いは、テ・ムナの⽅が少し⾼台なので、若干冷涼。

テイスティング
#3:クラギー・レンジ・アロハPN2015 / #4:同2014
日本未発売のアイテム。ヴィンテージは2014 年と2015 年、最⾼の区画のぶどうから造られるクラギー・レンジのトップ・キュヴェのアロハ(マオリ語で“愛”の意)
醸造家はマット・スタフォード。樹齢が若かったこともあり、数年前まではぶどうをしっかりと熟させ、樹齢の若いぶどうの果実味を樽の⾵味を効かせることで、テ・ムナ・ロードらしさを表現しようとしていたが、今では畑への理解度も深まり、ぶどうの適熟に加えて、ヴィンテージによる違い、特に難しい年や暑い年への対応を深めた。全房発酵でワインにフレッシュさを。抽出を抑えることでワインにエレガントさが加わるようになった。

今後の課題:クラギー・レンジの畑は100㌶ を超え、うち、17年前に植樹したピノ・ノワールは36%を占める。残りの多くはソーヴィニヨン・ブラン。品質向上の次なる展開は有機栽培への取り組み。

ノイドルフ
1978年設立、拠点はネルソン地⽅のアッパー・ムーテリー(マオリ語で“浮かんだ地”、“浮遊した島”の意)、所有者はティム&ジュディ・フィン。 NZでファインワインを造るというヴィジョンを掲げてスタート。
最も⽇照量に恵まれた場所で、夏は穏やか、暑過ぎない気候。南島の他の産地に比べて、より温暖な気候帯にある栽培地域。⼟壌は粘⼟砂利層。陥没によって生じた窪みに、⻑年にわたる氷河や沖積河川による粘⼟と砂利が被さり形成された。砂利層の肥沃度は低いが、保⽔性に⾮常に優れているので、灌漑をしなくてもぶどう栽培は可能。

テイスティング
#5:ノイドルフ・ムーテリーPN2014 / #6:同2012
#5は穏やかで暖かく、#6は冷涼年で低収量。2012 年はムーテリー地区の古樹のぶどうがベースで30年超の樹も。樹齢の⾼さはワインに緻密さや凝縮感を与えるだけでなく、ムーテリーの筋⾁質的な特徴も表現していることが理解できる。ワインはアッパー・ムーテリーの2つの畑で栽培されたぶどうをブレンド。ひとつの畑はノイドルフ所有でも有機栽培でもない。

今後の課題:2014年以降の目標として、■よりエレガントな表現 ■⾃社畑のぶどう ■可能な限り有機栽培を導入。これら3点は、今後のノイドルフの⼀層の進展にとって何よりも大事なポイント。

トッド・スティーヴンス:以前から抽出は控えめにして、バランスのよいタンニンを大事しています。醸造においても、テクニカルなことより基本的信念を優先しています。40 年を超えた今も、畑を広げ、アタ・ランギ同様、樹齢が⾼まるのを待ち、より良いクローンの選択、有機栽培を導⼊し、⾃分たちの⼟地を⼤切にすることを考えています。あまり⼿を加え過ぎないことを良しとしています。

樹齢の高いぶどう樹は皆が欲するものですが、ある意味捉えどころがなく、樹齢が⾼いから良いワインができるというわけではありません。他にも多くの要素があります。アッパー・ムーテリーの古い樹は昔のクローン・セレクションから選んでいるので、⾃分たちの気候に向いていないかもしれません。樹齢を犠牲にするのは残念ですが、⻑い⽬で⾒ると、この⼟地にあったクローン・セレクションにしたほうが良いと言えます。まだ38年しか経っていませんが、その間でやっとわかってきた⼀例です。NZは南北に⻑く、マーティンボローで良年と言われる年がネルソンでも同じように良いとは限りません。と⾔いながら、ここで付け加えたいのは、NZのヴィンテージに関しては「良い」、「悪い」ではなく、あるのは「年による違い」です。

第2フライトはフェルトン・ロード、フロム&ペガサス・ベイにフォーカスしました。
講師のブレアさんとトッドさんがとても熱く語ってくださったので、予想以上の長さに! 
第2フライト以降は、次回<第2部>でリポートいたします。

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シャンパン講座のハイライトはローラン・ペリエ『キュヴェ アレクサンドラ・ロゼ2004』 [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

今月のNHKシャンパン講座青山校に供出した超エレガントなロゼ

フォーカスしたメゾンはローラン・ペリエ!
長年、同メゾンの顔として愛飲されてきたブリュットL・Pが、装い・中味ともにリニューアル新発売!それがラ キュベ(画像最左)で、4月にフランスでリリースされ、6月に日本デビューしました。


ブリュット ミレジメ2007(左から3本目)は今秋リリース予定

第1フライトはラ キュベとノン・ドゼのウルトラ ブリュット
ローラン・ペリエの創業は1812年、#1のラ キュベはミシェル・フォコネ醸造責任者が15年の構想を経て実現させた逸品!#2のウルトラ ブリュットはドザージュ・ゼロのアイテム、ブリュット・ナチュールのカテゴリーでは先駆者的存在で1981年に誕生。


#1:ローラン・ペリエ ラ キュベNV
生産者:ローラン・ペリエ(NM)
ぶどう品種:シャルドネ50~55%、ピノ・ノワール30~35%、ムニエ15~20%
リザーヴワイン:20~30%
ドザージュ:8~10g/L
価格:7,340円
一番搾り(キュヴェ)のみ使用。ブレンドするクリュの数は100以上。シャルドネのブレンド比率は従来より5%アップ、熟成期間4年。明るいイエロー、気泡は繊細、白い花、白桃、GFの内果皮、白コショウ、ミネラル、ナッツ、切れの良い酸味、ピュアで甘やかな印象

#2:ローラン・ペリエ ウルトラ ブリュットNV
生産者:ローラン・ペリエ(NM)
ぶどう品種:シャルドネ55%、ピノ・ノワール45%
ドザージュ:0g/L
価格:12,900円
糖度が高く、酸味が低いぶどうを厳選、熟成期間は最低6年。色調は透明感のあるイエローゴールド、気泡細やか、口中クリーミー、バター、ブリオッシュ、サワークリーム、ミネラル、軽いビター感、ドライな食感と余韻に完熟ぶどう由来の豊潤さ

第2フライトはヴィンテージ、容量違い

2007年ヴィンテージのラベルは楕円形に、後方の1999年ヴィンテージは旧ラベル


#3:ローラン・ペリエ ブリュット ミレジメ2007 参考出品
生産者: ローラン・ペリエ(NM)
ぶどう品種:シャルドネ、ピノ・ノワール
現行のミレジメ2006はCH、PN各50%、上代10,800円
フレッシュネス、フィネス、エレガンスが表現されたLPスタイル、泡立ちは活発で豊か、洋梨、白桃、ブリオッシュ、ヨーグルト、厚みがあり、瓶熟の変化に期待。リリースが楽しみ!

#4:ローラン・ペリエ ブリュット ミレジメ1999 マグナム
生産者:ローラン・ペリエ(NM)
ぶどう品種:シャルドネ52%、ピノ・ノワール48%
価格:24,840円
フォコネさんいわく「1999年はエレガントなヴィンテージ」と。
輝きのあるイエローゴールド、気泡はワインに溶け込み滑らか、シームレス、酸を予感させる香り、リンゴのコンポート、ミネラル、ヘーゼルナッツ、アーモンド、大容量ならではのフレッシュ感に加え、甘味と酸味と旨味のナイス・バランス

第3フライトは2種のロゼ

#5:ローラン・ペリエ ロゼNV
生産者:ローラン・ペリエ(NM)
ぶどう品種:ピノ・ノワール100%
価格:14,700円
セニエ法、マセラシオンは48時間から最大72時間。熟成期間は最低5年。オレンジカラー、溌剌とした気泡、ブラッドオレンジ、ブラックベリー、バラの花、紅茶、スパイス、タンニン、守備範囲の広いロゼ

#6:ローラン・ペリエ アレクサンドラ ロゼ2004
生産者:ローラン・ペリエ(NM)
ぶどう品種:ピノ・ノワール80%、シャルドネ20%
価格:75,600円
ピノ・ノワールをマセラシオンしている間に、シャルドネを加えて造るスタイル。熟成期間約10年。オレンジ色を帯びたサーモンピンク、微細な泡沫、気泡はワインに溶け込み滑らか。赤系果実のコンポート、オレンジピール、ピンクペッパー、ハーブ、ミネラル、果実味と酸味のバランス、複雑味のある味わい


#5ロゼNVの力強さ、#6アレクサンドラはエレガント

1987年のファーストリリースから7つ目のヴィンテージ『アレクサンドラ ロゼ2004』
シャルドネはル・メニル・シュール・オジェ、アヴィーズ、クラマン。ピノ・ノワールはヴェルズネー、ブージー、アンボネイのグラン・クリュのぶどうを使用


(左から)
ラ キュベNV、 ウルトラ ブリュットNV、ブリュット ミレジメ2007、同1999(マグナム)、ロゼNV、アレクサンドラ ロゼ2004


photo by Fumiko (2014年3月)
グラン・シエクルテイスティング中のミシェル・フォコネ醸造責任者


各アイテムごとのブロッシャー、メゾンとしての意気込みを感じます。
フォコネさんとグラン・シエクルにフォーカスしていたVIGNERON誌


photo by Ayano
これからもローラン・ペリエの魅力を伝道していきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。サントリーワインインターナショナル(株)および阪本さんに改めて御礼申しあげます!

関連ページ
■ローラン・ペリエ200周年記念ディナー
http://non-solo-vino.blog.so-net.ne.jp/2013-01-03
■シャンパン×和食 ローラン・ペリエ昼餐会
http://non-solo-vino.blog.so-net.ne.jp/2017-06-06
■ロイヤルウエディングでも活躍したローラン・ペリエ(ippin)
https://ippin.gnavi.co.jp/article-3233/


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