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レコルタン・マニピュランのブラン・ド・ノワール [オープンカレッジ]

今期カレッジでは“シャンパン&ピノ、シャルドネ”と題した講座を行なっています。
5回シリーズの第1回はシャンパンの“ブラン・ド・ブラン”、第2回はシャンパンの“ブラン・ド・ノワール”、1ヶ月ぶりとなる明日の講座は、受講生待望の“ロゼ・シャンパン”です。
前回から約1ヶ月、間があいたので、カテゴリー【オープンカレッジ】もサボっておりましたが、「これは書かないとまずいでしょ」ということで、大好きなエグリ・ウーリエにも関わることなのでまとめておきます。



左から順に
#1ジェローム・プレヴォー・ラ・クロズリー・レ・ベギーヌ
#2エグリ・ウーリエ
#3ヴエット・エ・ソルベ・キュヴェ・フィデル

シャンパンは3本ともレコルタン・マニピュラン(R.M.)です。R.M.とはぶどう栽培から瓶詰、ラベル貼りまですべて行なう小規模生産者。一方、大手シャンパンハウスはネゴシアン・マニピュラン(N.M.)で、モエ・エ・シャンドンやヴーヴ・クリコなどがそうです。シャンパンのラベルの下、端のほうを見ていただくと「N.M.」とか「R.M.」と書いてありますので、チェックしてみてください。ただし老眼の方はメガネがないと読めませ~ん(私か 笑)

シャンパンに使えるぶどうは基本的に白ぶどうのシャルドネ(繊細さ)、黒ぶどうのピノ・ノワール(重厚さ)、ピノ・ムニエ(華やかさ)の3種類です。今回のブラン・ド・ノワールは黒ぶどう100%で造るシャンパンなので、パワーがありました。

#1はジェローム・プレヴォーが造るピノ・ムニエ100%のブラン・ド・ノワール。ピノ・ムニエ100%のシャンパンは初めてでしたが、3種類をブラインドでテイスティングしてみると香りに違いが・・・。一番フローラル! カリンやナッツの香り、ミネラル感もあって、とてもチャーミングでした。
シャンパン製造では、ピノ・ムニエはシャルドネやピノ・ノワールと比べて補助的イメージが強く、高級レンジのシャンパンにはほとんど使われません。ところが、プレヴォーのシャンパンは違いました。ピノ・ムニエでここまで骨格のあるブラン・ド・ノワールができるんだ!という嬉しい発見でした。
ちなみにプレヴォーは、ワイン通垂涎の的『ジャック・セロス』のアンセルム・セロスの秘蔵っ子(2003年に独立)だった時代に彼の影響を受け、ビオディナミに興味を持ったようです。

#2は何度飲んでも期待を裏切られることがないエグリ・ウーリエ。この日も最高でした♪
気泡は細かく、3種類の中では一番元気。アプリコット、ドライフルーツ(干ぶどう)、上品なロースト香、へーゼルナッツ、複雑味があり、温度の変化でさらに複雑味を増す、という印象でバランスが取れた逸品と言えます。

#3はピノ・ノワール100%。色調は一番濃厚、黄金色で気泡はおとなしめ。ミネラルのインパクトが強く、酸味主体、ヘーゼルナッツやシェリーを彷彿とさせるイメージでした。自然派ワインを多く扱っている『ラシーヌ』さん扱いのシャンパンで、「空気と接触できる空間、および冷た過ぎない温度が必要。10度は禁物、12度か14度で飲んでください」とありました。
普通、シャンパンの適温は4~10度と言われています。高級なクラスになると、コクのある上級白ワインと同等の温度10~13度くらいで飲んだほうが、香り、味わいともに楽しむことができます。

3種3様の魅力があり、私にとっては忘れ難い回でした。
7月の暑い時期に、ブラン・ド・ブランのような爽やか系ではなく、「秋の夜長、人生を考える・・・」みたいな、そんなイメージのブラン・ド・ノワールを飲むという体験はなかなか得がたいものだったと思っています。


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ワイナリー和泉屋

す、すごい、僕の大好きなシャンパンのオン・パレードだぁ~。
ヴエット・エ・ソルベ・キュヴェ・フィデルは先日、麻布の和食の名店
『かんだ』さんで飲みましたが、それは素晴らしい味わい。
あるシャンパーニュにすごいお方が、『クリュッグはもういらない』と
言ったのがこのシャンパーニュでした。
先生のスクール、驚きのワインを出すんですね。
by ワイナリー和泉屋 (2006-08-30 16:09) 

fumiko

2004年でしたね、新井社長がエグリ・ウーリエの素晴らしさを教えてくださったのは。それ以来、何度となく飲んでいますが、丁寧に造られたシャンパンという印象で、ほんとにお薦めできまる逸品だと思います。
ラシーヌさん扱いの「ジェローム・プレヴォー・ラ・クロズリー・レ・ベギィーヌ」も果実味があり、「上質なピノ・ムニエここにあり」のインパクトで、とても勉強になりました。ブラン・ド・ノワールって、ホント良いですね。
by fumiko (2006-09-01 23:34) 

hako

ワイン好きは、相当な記憶力が必要なことが良く分かります。
香りや味わいを覚えるのも凄いですが、まずは名前や生い立ちを把握することさえ大変そうです。カタカナが以上に多くなりますが、ユニークな名前が面白いですね。アルファベット表記の方が印象に残りそうです。
by hako (2006-09-02 07:50) 

YUTAKA

もしかしたらブラン・ド・ノワールは初めてかも、と思って参加しましたが、それぞれ特性があっておもしろかったです。おいしさでは、本当に迷いました。
僕は#3を選んだのですが、それはナッティで香りが豊かで濃厚、複雑さがあり、酸味もしっかりしていて骨太の印象があって食中酒にも使えそうだったからですが(おなかがすいたので豚を食べたいといったら、偶然占部シェフがローストにタプナードを添えて出してくれたので感動しましたが(笑))、#1も#2も捨てがたかったです。おいしかった!
一口にシャンパンと言っても、いろいろあって本当に興味深いです。
by YUTAKA (2006-09-02 15:21) 

fumiko

hakoさん、ただでさえ記憶力不足なのに、最近年のせいでますます・・・ダウン傾向(笑)。確かにカタカナの羅列より、アルファベット表記の方が印象に残ると思います。
by fumiko (2006-09-03 13:59) 

fumiko

Blogにも書きましたが、3種3様でどれも素晴らしかったと思います。迷いますよね。飲んでいて、ぶどうの果皮を破らないように丁寧に仕込んでいる様子が伝わってくるシャンパンでした。ブラン・ド・ノワールも奥が深いですね。
by fumiko (2006-09-03 14:05) 

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