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最新 Vinexpo/The IWSRによる2013年までの世界のワイン動向 [インフォメーション]

ワイン&スピリッツの国際見本市であるVINEXPO(ヴィネクスポ)では、2003年から8年間続けて、イギリスの調査会社The IWSR(The International Wine and Spirits Record)に、世界のワイン&スピリッツの消費、生産、販売状況の調査を依頼しています。

予想データと実際の動向がほぼ等しく、“信頼度の高い情報”であると思っている私ですが、リーマンショック以降、世界経済が低迷し、高級ワインの動きも鈍くなっているご時勢だけに、「今回の調査結果はいかに」と、いつも以上に興味を持って話を聞いてきました。プレス発表はボルドーからヴィネクスポ代表取締役ロバート・ベナ氏とヴィネクスポ・アジア・パシフィック会長ドミニク・エリアール・デュブルイユ女史が来日し、年1回(今年は1月下旬でした)実施されています。

IMG_3306.JPG

アメリカと中国に起因
2009年から2013年の間に、アメリカと中国のワイン消費量(スティルワイン※1+スパークリングワイン)の増加量は5,324万ケース(ケースはすべて9リットル入り)の予想で、これは同期間の世界の消費量の増加分の57%に相当するそうです。

カナダ、ロシア、ブラジルもそれぞれ、6.51%増、5.63%増、4.23%増で、ワインの消費量は大きく増加すると見込まれています。消費量の大幅な伸びが見込まれる国の中で健闘しているのがインド、10番目に位置しており、2013年までには147万ケース以上の増加が予想されています。

ステイルワインの消費の市場変化
アメリカは年率約2%の増加という規則的な消費増を維持し、2009年には世界第2位のスティルワイン市場になりました。Vinexpo/The IWSRが以前発表したデータによると、アメリカは2011年から2012年に世界第1位のスティルワインの消費市場になるとの予想でしたが、2013年には3億1,000万ケースに近い数量が見込まれています。

中国の2008年のスティルワインの消費量は7,200万ケースを超え、第8位の市場になっています。2004年から08年までに、中国のスティルワインの消費量は80%増加しました。同国ではさらなる増加を続け、2013年には1億ケース以上になると予想されています。

ロシアは2007年に上位10市場の仲間入りを果たしました。2009年から13年まで消費の増加を続けるようですが、その速度は緩やか。2004年から08年は59%増でしたが、09年から13年の予想は6.41%増です。

中国が、アジアにおいても、世界においても、ワイン消費量の増加を牽引
2008年に世界第8位のワイン消費国(生産国としては第10位)になった中国(香港を含む)は、ワイン増加の原動力であり、スティルワイン部門では年間872万ケースという世界一の消費量増加記録を残しています。この傾向は翌年2009年(529万ケース増)まで続きました。

日本はアジアでは第2位の消費国。2004年から08年が0.03%増で、2009年から13年は3.65 %の見込みです。

アジア第5位の消費国はインド、2004年から08年は327%増で、2009年から13年は97%増の見込みです。

輸入ワインが消費を刺激
アジアでは消費されるワインの4本に1本(27.8%)が輸入ワインであり、輸入ワインは大陸でのワイン売上金額の58.9%を占めています。中国では2004年から08年に、ワインの輸入量が4倍(特に香港で輸入税を廃止して以降)になりました。

2008年の時点で、日本は数量&金額ともに、アジア第1位のワイン輸入国になりました。2009年から13年の間の輸入量も7.18%増加すると見込まれているので、金額ベースではアジア第1位を確保できる見込みですが、数量ベースでは1位の座から失脚しそうです。ちなみに日本は数量ベースでは世界で第11位、金額ベースでは世界で第7位の輸入国になっています。

~私的感想~
昨今、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)と呼ばれる国々の台頭が目立っています。今回の発表でもワイン市場における上記の国々の動きが顕著でした。

ただ1つ、会見で気になったのが“中国”表記。すべて香港を含めて“中国”と発表していたことです。会見後、「中国本土と香港それぞれの金額&数量ベースを知りたいのですが」と伺ってみたのですが、配布できる資料は揃っていませんでした。

香港は税金を廃止している分、ワインの動きは活発です。サザビーズのオークションでも高額なワインがしっかり売れていますし、過日来日したPFVのメンバーも「香港にはワインに対する知識や造詣の深い人が多い」と語っていました。その点は本土中国との大きな違いです。
中国の富裕層たちがいかに高級ワイン買いに走っているとしても、現段階では金額的にも数量的にも香港の占める割合の方が大きいと思います。
この点については、情報が入り次第、改めてご報告したいと思っています。

※1:泡のないワイン。赤ワイン、白ワイン、ロゼワインがこれにあたる
出典:Vinexpo/ The IWSR2010

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YUTAKA

ダイナミックに変動している世界のワイン動向(経済動向とも
連携しているようですが)がよく分かりました。

先週の日曜日、銀座に行きましたが、中国の方が多かったですね!
エノテカの株がリーマンショック以降に上昇したのは、香港に
出店したことと、円高メリットがあるのではないかと考えています。
香港店は2008年11月に初出店ですが、現在は3店舗ありますね。

続報も楽しみにしています。
by YUTAKA (2010-02-18 08:36) 

fumiko

YUTAKAさん、早々のチェック&コメント、ありがとうございます。
おっしゃる通りで、
エノテカの廣瀬社長は「香港店は好調です」とおっしゃっていました。
香港におけるサザビーズのオークションも勢いがありますし、ね。


kojiさん、チェックありがとうございます!
最新情報ゆえ、文字が多くなってしまいましたが、
kojiさんの医学情報にはかないません(笑)

by fumiko (2010-02-18 09:42) 

青の風画

ご訪問ありがとうございます。
ワインの美味しさが少し分かるように
なって来ました。
でも多くは飲めないのが残念です。
by 青の風画 (2010-02-19 14:37) 

fumiko

青の風画様、ご丁寧にありがとうございました!

ムーンウォッチャーで今年は1月1日&1月30日の満月記録も撮っている
“ブルー”好きの私です(笑)

今回、“ブルー”のアイコンが気になり、立ち寄らせていただきました。
そこで、“青”&“満月”のフレーズを発見してビックリ!!
http://aonohu-ga8.blog.so-net.ne.jp/2009-10-05
さらに2つの世界を突き詰めてください~、楽しみにしております♪

by fumiko (2010-02-20 20:58) 

hako

中国と香港は、確かに区別して欲しいですね。
でも、本土の人たちも相当に購買力があるらしいので、
料理に合うのが有れば、ブレイクするでしょうね。
最近、中華街に行ってませんが、ワインは、まだ、それほど
浸透していないような気がします。
by hako (2010-02-20 22:38) 

fumiko

hakoさん、チェック&コメントありがとうございます!
邱永漢先生も中国本土のワイン造りを視察なさっているようですが、
今後の消費量&輸入量、そして生産量がどのような動きになるのか、
目が離せませんね。


suzuranさん、はじめまして。
お立ち寄り&チェック、ありがとうございました!
私よりひと足早く、100万ヒットを達成しているのでは・・・

by fumiko (2010-02-21 22:03) 

Mitsy M

冨美子さま ナパヴァレーからこんにちは。ちょうど、中国市場を含むアジアの同行に関わる話題で盛り上がっていたところに、面白い情報ありがとうございます。明るい兆しが見えてきましたね。今年のプレミアナパヴァレーのオークションでも総額の結果はでてませんが、雰囲気的に景気が戻ってきているのでは、と感じられたと口にする方が多かったです。
最高落札額は、去年より大幅に下回り 50000ドルから39000ドル
最低額は、底上げされて、3000ドル以上になったようです。

by Mitsy M (2010-02-22 03:22) 

fumiko

Mitsyさん

現在はナパですね!
2年前の調査ではアメリカの勢いが強かったのですが、
それでも今年は
「2013年には3億1,000万ケースに近い数量が見込まれています」
との、発表だったので、すこし安心しました。

>雰囲気的に景気が戻ってきているのでは、
と感じられたと口にする方が多かったです。

大いに期待したいです。
Mitsyさんの好きなアメリカが元気でないと、ね。
by fumiko (2010-02-22 16:48) 

fumiko

isana88様

はじめまして、“映画”つながりになりそうですね。
チェックもありがとうございました!


kowaさん

チェック感謝&シャンパン編もお疲れ様でした!

by fumiko (2010-02-25 10:16) 

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