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2000年ヴィンテージのお披露目『サー・ウィンストン・チャーチル』とポル・ロジェ・セミナー2013 [シャンパン]

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1849年に設立されたファミリー経営のシャンパン・ハウス『ポル・ロジェ』
「初来日から今年で40年目になります」と語る名物社長パトリス・ノワイエルさん。数か月後に退職なさることが決まっているので、今回は次期社長のローラン・ダルクールさん(現在は輸出全般の責任者)を同伴し、熱のこもった永久保存版になる内容のセミナーをしてくださいました。これは貴重な備忘録!

量より質のメゾン『ポル・ロジェ』
エペルネを本拠地とするポル・ロジェ(PR)社は自社畑90haを所有。50%は自社で、40%は20年以上の付き合いがある栽培農家(彼らはPRの畑も担当)のぶどうでまかなっています。残り10%は市場に出回っているぶどうを購入して使用。

生産量は180万本、シャンパーニュでは3億2000万本のシャンパンを生産しているので、PRの占める割合は全体のわずか0.5%程度、世界的知名度からみれば、量がとても少ないです、まさに量より質のメゾンです。

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メゾンの顔ブリュット・レゼルヴNV、贈答用の包装紙やPRのロゴ入りのリボンも揃っています。
ロイヤルウエディングのレセプションに登場したのが、このシャンパンです

チャーチル首相へのオマージュシャンパン
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ノワイエル社長から4月に発売するプレステージ・キュヴェ『サー・ウィンストン・チャーチル2000』についての解説がありました。この日(3月18日)が日本初のお披露目!1945年以来、親交ある英国首相チャーチルとポル・ロジェ家。1965年のチャーチル逝去後、彼の末娘と話し合いを行い、1984年6月に『キュヴェ・サー・ウィンストン・チャーチル1975』がシャンパン界にデビューしました。お披露目の会場に選ばれたのはチャーチルの生家ブレナム宮殿! キュヴェ・サー・ウィンストン・チャーチルは彼が愛したシャンパンスタイルを表現したオマージュシャンパンです。

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ラベルの農紺と臙脂(えんじ)のボルドーカラーはチャーチルが海軍出身だったことにちなんだもので、海軍の制服の色を取り込んでいます。

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セミナーに供出されたシャンパンは全部で7アイテム

シャンパン造りへのこだわり
■各畑で収穫したぶどうは畑のそばの作業所でただちにプレスしてエペルネに搬入
■動瓶(ルミアージュ)は4人の職人による手作業、機械(ジャイロパレット)は使いません。職人さんたちは1日に5万本~10万本を処理、すべてが終わるまでに5~6週間を要します。
※ジャイロパレットを使うとだいたい作業は1週間で完了
■デゴルジュマン(澱抜き)後、6か月経過してからシャンパンを出荷
■長い瓶熟期間・・・現在流通しているブリュット・レゼルヴNVのベースワインは2008年ヴィンテージ、サー・ウィンストン・チャーチル2000は12年以上の歳月を経ています。
■すべてのシャンパンはキュヴェ(一番搾り)のみ使用。PRのタイユ(2番搾り)は他メゾンのキュヴェと交換、その条件は100Lのキュヴェと130Lのタイユ。30Lの損になっても、上質な生地を得るためには必要不可欠
■地球温暖化の好影響で糖度が高い、完熟したぶどうが収穫できるようになった反面、酸がソフトになっているので、ドザージュ量は15年前(11~12g/L)より、少なめ(9~10g/L)

7アイテムについて
#1:ピュア(ブリュット・ナチュール)NV
#2:ブリュット・レゼルヴNV
2007年に誕生した#1と、メゾンンの顔#2のブレンド比率はすべて同じ(シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ各3分の1ずつ)。ただ、使用するキュヴェ(原液)は#1 のほうに、よりピュア(純粋)なものを使っています。その理由は糖分添加をしていないシャンパンなので、純度が高くピュアであることが必要だからです。 #2 には25~30%リザーブワインを使用、これによりシャンパンに重厚感が加わります。#2 のドザージュ量は9g/L。2アイテムとも果実味があり、アペリティフ、和食や甲殻類に合わせて楽しめます。「フレッシュ感があるので夏場に向いているのが #1 のピュア」とノワイエル社長

#3:ブラン・ド・ブラン ヴィンテージ2000
ノワイエル社長はブラン・ド・ブランについて「高貴品種のシャルドネだけで造るので、ロールス・ロイスのようなもの」とおっしゃっていました。グランクリュのアヴィーズ、オジェ、クラマン、シュイイの自社ぶどうと、メニルに畑を所有する栽培農家からのぶどうを使用。白い花や石灰由来の切れ味の良い酸味、ミネラル感、ドザージュ量は9g/L

#4:ブリュット・ヴィンテージ 2002
ヴィンテージを造る条件は、ピノ・ノワールとシャルドネの出来が良いこと。PRではヴィンテージ物にピノ・ムニエは使いません。2002年は特にシャルドネの出来が素晴らしく、質・量ともに潤沢。比率はピノ・ノワール60%、シャルドネ40%、ドザージュ量は8g/L、将来的にリリースする2008年ヴィンテージはグレートヴィンテージなので期待していてくださいとのことでした。

#5:ロゼ・ヴィンテージ2004
赤ワイン(ピノ・ノワール主体、時にはピノ・ムニエを使用)を15%ブレンドしたロゼ。PRの目指すロゼは色調が美しいこと。またロゼシャンパン愛好家の主流は女性なのでフルーティさを大事にしているとのことです。ドザージュ量は9g/L。「前のヴィンテージ2002年は赤系果実(イチゴやフランボワーズ)の印象でしたが、この2004年ヴィンテージは黒系果実(カシス)のニュアンスが良く出ています」とノワイエル社長

#6:キュヴェ・サー・ウィンストン・チャーチル2000
13回目となるヴィンテージ。酸味はフレッシュ、力強く、複雑味があり、口中に長く残る旨味、ドザージュ量は9g/L。1999年、現行2000 年の後には、2002年がリリースされる予定

#7:リッチ(ドゥミ・セック)NV
ブレンド比率は #1#2と同じ、糖分だけが異なります。50年以上前は甘口シャンパンが主流でした。昔はぶどうの酸味が強く、熟したぶどうができなかったので、糖分を多く添加することでシャンパンのバランスを取っていました。リッチは昔のシャンパン造りのスタイルを表現したもので、糖分は34g/Lです。ゴルゴンゾーラと合わせて!

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セミナー終了後、パトリス・ノワイエル社長(左)とローラン・ダルクールさんの2ショット

1999年からポル・ロジェ社のシェフ・ド・カーブはドミニク・プティさんです。20年間クリュッグで活躍してきた方なので、ノワイエル社長に「木樽使いのシャンパンメゾンで働いていたドミニクさんが、木樽を一切使わないポル・ロジェに来て、シャンパン造りで、なにか違いは出ませんでしたか」と質問してみました。答えは「問題は全くなかった」と。加えて、「彼は細部に精通しており、技術的にも安定しているので、すぐに慣れました。我々も心配していませんでした」とおっしゃっていました。PRの新施設も昨年完成した由。ますます勢いを増すことでしょう。

日本市場は第4位!
PRの輸出相手国として日本は現在第4位にいます。ロイヤルウエディングのレセプションで#2のブリュット・レゼルヴが使われたことは、世界中に知れ渡りましたが、その効果が一番出ていたのが日本で、シャンパンの売れ行きが伸びたそうです。

ノワイエル社長在職中にはノン・ドゼのピュア開発などがありました。同社の発展に多大な貢献をなさってきたノワイエルさん! エペルネでも丁寧なおもてなしをしていただきました。長い間、ありがとうございました! ローラン・ダルクール次期社長のご活躍にも期待しております。
輸入元ジェロボームの株主は、ポル・ロジェ、ドメーヌ・ペラン、ヒューゲルの3社です。3ファミリー企業の素晴らしいワインの拡売に今後も力を入れて頑張ってください。
商品の問合わせ:ジュロボーム03-5786-3280 http://www.jeroboam.co.jp

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miumiu

Pol Rogerは大好きなメゾン一つですが、それに気付いたのは fumiko
さんの講座でしたね。サー・ウィンストン・チャーチル2000、何処かで見つけたら買わなくちゃです。
by miumiu (2013-03-28 02:23) 

fumiko

miumiuさん、シャンパン編をやっていて良かったと実感するお言葉、ありがとうございます!
サー・ウィンストン・チャーチル2000は4月発売なので、これからネット販売で出てきます。長い熟成による魅力にあふれています、是非是非ゲットしてください!!

by fumiko (2013-03-29 06:08) 

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