So-net無料ブログ作成
検索選択

Japan Wine Competition2013 (国産ワインコンクール) 審査結果発表! [ワイン]

国産ワインコンクール(JWC)2013の受賞ワインIMG_8114 jpg
6日の13時30分から山梨県庁で審査結果発表の記者会見がありました。
JWCは今年で11回目になります。エントリー数は23道府県の103ワイナリーから762点
過去最多でした。

7月30日の一次審査を通過した365点が、翌日の本審査に進出し、本審査で受賞ワイン363点が決定。受賞ワイナリー数は83。内訳は、金賞31、銀賞113、銅賞180、奨励賞39、各部門最高賞12、コストパフォーマンス賞13です。

金賞を受賞した県に注目してみると、今年は全部で9県、うち山形(朝日町ワイン/高畠ワイン)、石川(能登ワイン)、埼玉(秩父ワイン)の3県は初受賞組です。審査会前夜の顔合わせ会で、山形県ワイン酒造組合理事長の大沼実行委員が、「金賞受賞が目標!」と宣言していました。まさに大願成就。3アイテムが金賞だったのですから喜びも3倍だと思います!
 
石川・能登ワインの『クオネス ヤマソーヴィニヨン2011 』はすごい快挙! 今までヤマソーヴィニヨンというと、酸味がきつい印象のものが多かったのですが、これはバランスの取れたタイプ。オーストリア原産のツヴァイゲルトレーベで金賞をゲットした新潟・胎内高原ワイナリーの『2012ツヴァイゲルトレーベ』は今回コストパフォーマンス賞にも輝いていますね。 

最多受賞県は山梨で172、うち金賞は16。欧州系品種赤『グレイスメルロ2009(部門最高賞)』と甲州辛口『グレイス甲州 菱山畑2012』&『グレイス樽甲州2012』で受賞した中央葡萄酒は品種がメルロと甲州だけにきらりと光ります。

受賞ワインの詳細は国産ワインコンクール実行委員会事務局のHP



JWC実行委員会の奥田会長と後藤審査委員長
IMG_8136 (2) .jpg
山梨大学大学院医学工学総合研究部附属ワイン科学研究センター教授の奥田徹会長

発足から10年が経過し、新たなスタート年に立った奥田会長は、JWCが定着し、各ワイナリーにとって、このコンクールが一つの目標になっていること。国産ぶどう100%ということで、消費者からの注目度も高まっていること。各在外公館(累計で1万859本のワインが購入されています)のレセプションでの活用もあり、海外で日本ワインの認知度が上がっていること等に触れ、「各ワイナリーには引き続き、ぶどう品種や風土の特性を生かした、真摯なワイン造りをして頂きたく、その成果をJWCを通じて、国内外に発信していきたい」とあいさつ。

IMG_8143 (2) .jpg
審査委員長は独立行政法人酒類総合研究所 醸造技術基盤研究部門部長の後藤奈美氏
各グループからの総括は後藤審査委員長が行いました。

審査5グループのまとめ
Aグループ(欧州系品種 赤)
出品は昨年より7点多い152、7点が金賞。メルロ主体が4、カベルネ・ソーヴィニヨン主体が2、ツバイゲルトレーベが1。品種の特徴、豊かな香りを有するワインが数多くあった。原料ぶどうの品質゚向上が著しい。日本各地の気候・風土に合わせたぶどう栽培者の努力が反映。ワイナリー関係者に敬意を表したい。メルロは他を圧する80の出品あり、2011VTが29、2012VTが11、若いワインが半数だったのでも、もう少し熟成したワインで品質を見極めたいとの意見もあり。CSは骨格と香味豊かなフルボディタイプが高評価された。ツバイゲルトレーベ2012はクリーンで品種の特性が出ていた。PNは8点あり、品質の良さを感じるものがあり、今後の更なる技術の向上に期待したい。比較的若いVTに一部酸化傾向、野生酵母による汚染(香りの欠点)あり、醸造工程での注意が必要。

Bグループ(欧州系品種白)
昨年より24点多い161。金賞はCH4、SB1、ケルナー1の6点、VTは2012が主体、健全な良作柄で調和がとれていた。かなり暑い年だったので、酸味は穏やかなタイプが多かった。CHは果実香を大事にして仕込みや醸造が行われ、樽を使用したものは上品な樽香、香味のバランスが取れたものが多く、樽なしはクリーンで品種の特性があり、果実香が豊かでバランスの良いものが選ばれた。SBは昨年より大幅に増加、品種の特徴が良く出たものが本審査に残った。ドイツ系品種ケルナーは酸味とのバランスが良く辛口に仕上げたタイプが金賞に選ばれた。ワイン醸造の技術は継続して向上している印象、酒質的にも品質の向上が顕著。ただ、一部過熟気味および酸化傾向のワインも散見されたので、更なる改善が望まれる。

Cグループ(甲州辛口、甲州中口・甘口、欧州・国内改良品種等ブレンド白)
甲州辛口は104点出品があり、7点が金賞。レベルが高く優劣つけがたい難しい審査であった。フルーティさやフレッシュさがあるもの、味わいに厚みを感じるもの、ワインと樽の香味のバランスがとれたものが高評価された。固有品種甲州の個性を生かすことが今後の国産ワインにとって重要。中口・甘口は27点出品、やさしい甘さの甲州は辛口甲州と並んで甲州ぶどうの魅力のひとつと言える。今回は甘味と酸味のバランスがあり、フルーティな香り、ボリューム感のあるセミドライからスイートまでが選ばれた。甲州の様々な魅力を消費者に伝える意味で生産者に積極的に出品して欲しい部門。欧州・国内改良品種等ブレンド白は10点と少なかったが、2点が銀賞。原料品種の香りの特徴が出たものが評価された。消費者が手に取りやすい手頃なワインが多いので、ブレンドのコンセプトがはっきりした魅力的なワインが造られることに期待。

注:2010年6月甲州は日本で初めて国際ブドウ・ワイン機構(OIV)に品種登録されました。復習の意味でコチラを再チェック!

Dグループ(国内改良品種等赤、欧州・国内改良品種等ブレンド赤、北米品種赤、ロゼ)
国内改良品種等赤はMBAを中心とする100点で、5点が金賞。2012VTが多く、VTの特徴出ていた。品種香を引き出したもの、樽を使ってMBAの甘い香りを少し抑えたもの、他品種とブレンドしてワインの味わいのバランスを整えたもの等、造り手のこだわりを感じるワインが多く見られた。MBAは今年OIVに登録された品種なので、さらなる品質向上が期待される。山ぶどうとヤマソーヴィニヨンは2012年の好天に恵まれバランスの良いものがあった。ヤマソーヴィニヨンが金賞を獲得したのは初めて。各品種の特徴を見つけ、生かしていくことが重要。欧州・国内改良赤は1点が銀賞、本審査に出れないもの多かった。熟度や完成度の面での更なる改善を!北米品種赤は5点の出品があったが本審査に残れなかった。ロゼは44点で2点が金賞。MBAを使ったものに色、香り、味のバランスの良いものがあり、辛口タイプと果実の味わいとほのかな甘味をもつバランスの取れた甘口タイプの2点が今回初の金賞受賞。醸造面では樽の洗浄やサニテーションに更なる注意が必要。

注:MBAも今年6月国際ブドウ・ワイン機構(OIV)に品種登録されています。コチラで再チェック

Eグループ(スパークリング、国内改良品種白、北米品種白、極甘口)
スパークリングの出品は近年増えている。今回は63点で3点金賞。瓶内2次発酵はあまり多くないが非常にレベルの高いものあり。使用品種は様々、甲州原料のものに興味深いものあり。今後手頃な価格で質の高いものが期待できる。国内改良品種は23点で4点が銅賞。各品種の特性を表現するには、まだ少し時間がかかりそうだが、良い品種がいくつかあるので、今後の技術の向上に期待したい。北米系品種白はナイアガラ等に良いものがあり、ワインビギナーにワインの楽しさを伝えられる品種なので、今後さらに資質が上がると期待できる部門。極甘口は1点が金賞、様々なタイプの甘口が造られているので、消費者にとっては選択の幅が広がっていると言える。

2013年の金賞受賞ワインの一部をご紹介
IMG_8126 (2) .jpg
(左から)
トラディショナル・リッチ・テイスト甲州2012(コストパフォーマンス賞)
シャトーメルシャン城の平カベルネ・ソーヴィニヨン2009
シトラスセント甲州2012(コストパフォーマンス賞)
グレイス甲州 菱山畑2012
ソラリス信州千曲川産メルロー2010
グレイス樽甲州2012
グランポレール 岡山マスカットベリーA バレル・セレクト2011

(後列左から)
シャトーメルシャン マリコ・ヴィンヤードSB2012
シャト―メルシャン 長野シャルドネ アンウッデッド2012
おたるケルナー スパークリングNV(コストパフォーマンス賞)
ソラリス信州小諸シャルドネ樽仕込み2012
ソラリス信州小諸メルロー2010
2012 葡萄作りの匠 北島秀樹 ケルナー
ちちぶワイン シュール・リー2012

IMG_8122 (2)  .jpg
取材カメラもベストショットを狙って

日本ワインプレイバック
IMG_8123 .jpg
記者会見用の資料を手にして・・・2013年の金賞に輝いたワイン2アイテムに思わずプレイバック

後列左から3番目の『シャトー・メルシャン マリコ・ヴィンヤード ソーヴィニョン・ブラン』は、昨年新宿御苑にある日本ワイン専門バーJIPさんでのあっぱれ日本ワインで活躍したワイン。世界のトップSBとのブラインド・テイスティングで、参加者に日本ワインの品質の良さを知らしめた1本です。発売当初はセラードアだけの扱いでしたが、今では販売網も拡大しています。JWCの受賞ワインとして日本が世界に誇れるソーヴィニヨン・ブランです。

もう1アイテムは、泡もの大好きの私がシャンパン講座で講座生に試してもらった『安心院スパークリングワイン』、前列左から4本目のワインです。グラス内の温度が上がると、シャンパンの名門ルイナールのミネラル感との差を感じてしまいますが、その頑張りは見事でした。軽快で綺麗な気泡は魅力です。瓶内2次発酵で2900円はコスパ大。安定感のあるスパークリングワインで、今後の更なる品質向上にも期待できます。

上記の2例以外にも、受賞ワインには素晴らしいアイテムがたくさんあります。
後藤審査委員長は「過去数回の開催のなかで、今回はトップクラスのワインが出品されたと感じています。国産ワインにも多くの種類がありますが、ぶどうの品種特性、香味のバランス、豊かさを感じさせるものが高い評価を得ています。従来からのメルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、シャルドネ、甲州に加えて、ケルナーやソーヴィニヨン・ブラン、マスカット・ベーリーA、ツバイゲルトレーベ、ヤマソーヴィニヨン、ピノ・ノワール等、国産ワインもバラエティが広がっているように感じます。僅差で金賞を逃したワインにも素晴らしいものがあるので、見ていただきたい」とコメント。



審査の様子を垣間見ると

IMG_8093 (2).jpgIMG_8096 (2) .jpgIMG_8098 .jpg
7月30日と31日、甲府富士屋ホテルの審査会場入口には、緑、赤、青のアイコン幕が!
キャッチコピ-は、解き放て・・・日本ワインの実力!

IMG_8092 .jpg
報道関係者の会場内の撮影は両日とも指定された時間内(30分)に限定されていました。
私も3分だけ取材モードで!

.jpg
(左から)リン・シェリフMW、アンソニー・ローズさん、デニス・ギャステインさん

8月8日刊のワインのこころでもコンクールを紹介しました。
今年は審査員を1名増員した25名5グループ体制で、外国人審査員は3名。リン・シェリフMW(マスター・オブ・ワイン協会前会長/南ア)、アンソニー・ローズさん(ワインジャーナリスト/英)、デニス・ギャステインさん(ワインジャーナリスト/豪)で、ロンドン在住のシェリフMWは8月に現地にオープンするショップで、甲州ワインを販売なさる由。Koshu of Japan(KOJ)のコンサルタントでもある女史の存在と甲州応援活動はとても心強いです。ギャスティンさんも甲州ぶどうへの造詣が深く、『酒販ニュース』にも甲州に関する寄稿を載せています。JWCへの審査歴もとても長いですよね。※例年審査に加わっているボルドー大学醸造学部のジル・ド・ルベル教授は今年は都合がつかず来日ならず

余談ですが、ギャスティンさんとは昨年11月香港で開催された『香港インターナショナルワイン&スピリッツフェア2012』で、再会しました。今回、オーストラリアワイン事務所の取材でシドニーのギャステイン邸を訪問した当時のブログをお見せしたところ、「スモールハウス」と笑っていましたが、運河沿いで、オペラハウスが一望できるお家は何ともうらやましい限りです。秘蔵ワインのストックも!

IMG_8068 (2).jpg
ギャスティンさんやシェリフMW、阿部ソムリエ、実行委員の中央葡萄酒三澤社長の姿も

JWCは日本でワイン生産を行っている代表的な4道県(山梨県、長野県、山形県、北海道)の組合、日本ワイナリー協会、山梨大学などが実行委員会を組織しています。実行委員は一次審査には加わりますが、本審査では試飲だけを行い、審査の進行を管理するお役目を担っています。

2日目の本審査では、山梨県ワイン酒造組合が裏方を担当していました。マンズワインの松本顧問やメルシャンの生駒醸造家たちがワインをサービスしていましたし、メルシャンの齋藤浩ゼネラルマネージャーのグラス拭きシーンもあって! 日本のワイナリーの皆さんが一丸となって国産ワインの向上に取り組んでいますが、2日目は山梨の生産者の心意気、JWCを盛り上げていこうとする気合に触れました。

公開テイスティングのチケット450枚はすでに完売とのこと! 
ワインラバーの皆さまが日頃の食卓で日本ワインを楽しむ回数が増えることを願っています。
今回は審査したワインの再試飲を含め、いつも以上に31日の公開テイスティングが楽しみです!!
nice!(8)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 8

コメント 4

macinu

762点ってすごい数何ですね~!!手塩にかけて育てたワイン審査される方もドキドキですがする方もドキドキですね~!!(^o^)v
by macinu (2013-08-09 10:05) 

fumiko

macinuさんのまかない料理は簡潔&簡単なので参考になります。
審査員全員2日間で200本以上試飲していますが、審査する側も、審査される側も真剣勝負です。醸造家にとってはプレッシャー大なので、金賞や部門最高賞を受賞した時の気分は最高だと思いますよ。
by fumiko (2013-08-09 12:05) 

gillman

なんか頼もしいですね。日本の自然と、水と日本人の感性があるんですから時を積めばいいものが生まれると信じてます。
by gillman (2013-08-10 19:32) 

fumiko

gillmanさん、ありがとうございます!
10年を経て、新たなステージに進んだと感じています。
“継続は力なり”です。
by fumiko (2013-08-11 12:14) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0