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松本楼110周年記念イベント ~シャンパン美学、シャンパン流儀へのアプローチ~ [ワイン]

松本楼110周年記念スペシャルイベントの青木冨美子担当の会が無事終了しました!
歴史ある松本楼様からお任せいただいた名誉なお役目を大いに楽しみながらやらせていただきました。イベントの主旨は同店のHPに掲載されています。小坂文乃副社長が19日の会の様子をアップなさっていますので、松本楼HPにあるfacebookに是非お立ち寄りください!

会場風景と登場した料理とシャンパン
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白地に赤いたすきのG.H.マム(以後マム)の『コルドン・ルージュNV』
手前の可愛いケースにはシャンパンの温度やサービスの仕方等をイラスト入りで表示したプロトコルカードが入っています。これはペルノ・リカール・ジャパン(以後PRJ)様のご協力で参加者全員にプレゼントさせていただきました。

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開会前の静寂な空気がただよう3階のボア・ド・ブローニュ

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秋を感じるメニューが披露されました!

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110周年記念イベントでは毎回内容に合わせた食材を厳選しています。
第4回では小坂哲瑯社長のルーツ信州。および第二部でフォーカスする梅屋庄吉(小坂文乃副社長の母方の曽祖父)のルーツ九州・長崎、庄吉の妻トクのルーツ九州・壱岐のそれぞれの食材を贅沢に使っています。甘鯛の顔、何とも可愛いですし、長崎牛フィレはパイ包みで丸ごとローストした食感最高の逸品になりました!

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柿のマリネ エスプーマ(柿のピュレで泡を作った状態) セップ茸のミニタルト
G.H.マム コルドン・ルージュNV
ぶどう品種:ピノ・ノワール45%、シャルドネ45%、ピノ・ムニエ25% ドザージュ:8g/L
フレッシュさと力強さのパーフェクトなバランス、マムのスタイルの象徴です。
世界最高峰の自動車レースF1のシャンパンファイトでも使われています。

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ロゼNVはぶどう品種:ピノ・ノワール60%、シャルドネ22%、ピノ・ムニエ18% ドザージュ:6g/L
気泡に焦点をあてて撮影、泡、泡!

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信州サーモンの薫製、蟹と林檎のセルクル(丸型の意味)、ロゼ色のソースとともに
無菌のサーモンの純な味わいが印象的でした。

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サーモンも甘鯛も、シャンパンの色と合わせて楽しむ色合わせのマリアージュになりました。

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長崎県産甘鯛のポアレ、秋茄子ピュレ、サフランソース、ラタトゥイユ(野菜の煮込み)を添えて

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長崎県産牛フィレ肉のパイ包み 秋の茸を包んだウェリントン風
キュヴェ ルネ・ラルー1999
ぶどう品種:ピノ・ノワール、シャルドネ各50%、 ドザージュ:6g/L
上質でジューシーな食感、このバランスは見事。バルン型のグラスでいただくルネ・ラルー、最初はシャルドネの要素、温度変化で黒系果実のニュアンスが。フルート型のグラスではない楽しみ方です。

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~栗づくしのデザート~
壱岐から届いた山栗のババロア、マロンムース、マロンのアイスクリーム
シャンパン3アイテムはそれぞれ形状の違うグラスを使いました。山栗のババロアの濃厚な口当たりはルネ・ラルー、中央の赤系果実はロゼ、アイスクリームはコルドン・ルージュという具合に、一皿のなかで、3つのマリアージュを楽しむことができました、最高!

コーヒー


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第一部から第三部に合わせてセレクトした3アイテム
PRJ様のサポートにこころから御礼申し上げます。

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梅屋庄吉の曾孫、小坂文乃さん(中央)
マムのシャンパンを大いに盛り上げてくれた料理を担当してくださった山田総料理長(右)、山崎シェフ。素材も調理も素晴らしかったです、ありがとうございました!


引き続き、続編


画像協力:松本楼
フランスとドイツの関係を象徴するシーンにマムが
第一部
1827年、ドイツ人のペーター・アーノール・マムが興したシャンパンメゾン『G.H.マム』は1873年にコルドン・ルージュを発売し、大人気を博します。でも、第一次大戦後、マムは敵国資産として、フランス政府に没収され、競売にかけられる運命に。敗戦の余波はマムだけでなく、松本楼も第ニ次世界大戦後、米軍に接収された時期がありました。

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Photo by Fumiko
第一部では映画『カサブランカ』のワン・シーンを取り上げました。
主人公のリック(ハンフリー・ボガート)とイルザ(イングリッド・バーグマン)がパリのクラブ『オーロラ』でピアノ弾きサムの〝時の過ぎゆくまま〟を聞きながら、コルドン・ルージュを飲む場面です。パリ陥落の前日のシーンなのですが、なぜ、マムなのか? それはフランスがドイツ軍によって侵略されるという時だからこそ、かつてフランスがドイツから取り上げたシャンパンを飲む意味があると私は思っています。ここはフランスとドイツの関係を象徴的に表現しているシーンと言えます。

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2つの〝男気〟にフォーカス (敬称略)
第二部
24日付のワインのこころ日比谷『松本楼』と『G.H.マム』の男気物語 
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Photo by Fumiko
ランスにある『ノートル=ダム・ド・ラペ礼拝堂』フジタ礼拝堂
レオナール・フジタ(藤田嗣治/1886~1968)が80歳の時に建設したチャペル。フジタは1955年にフランス国籍を取得しますが、彼を生涯にわたり支援していたのが、芸術愛好家・収集家のルネ・ラルーです。
競売にかけられたマムはフランスのデュボネ社に落札され、新社長として赴任してきたのがデュボネ社の娘婿のルネ・ラルーでした。PRJの資料によると、ラルーは1939年から34年間にわたり、マムの経営に尽力し、1945年に100万本だったシャンパンの販売量を1972年には600万本まで伸ばした、と書いてあります。特にアメリカでの販売に成功しています。『カサブランカ』の主人公リックの祖国はアメリカですが、その地で人気の高かったシャンパンだからというのも選択肢の1つだったのではと思っています。

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Photo by Fumiko
1903年創業の松本楼は夏目漱石や高村光太郎、石川啄木等の文化人や国内外の政・財界人、数多くのお客様に愛されてきました。1971年沖縄返還の学生デモでは火炎瓶で建物が消失するという出来事もあり、その火事がきっかけとなって始まった10円カレーチャリティーは今年41回目を迎えました。

100年以上の伝統がある松本楼のもう1つの歴史が、梅屋庄吉の足跡です。故郷の長崎を出て、大陸に渡り、シンガポールで映画ビジネスで財を成し、香港で写真館を営んでいた庄吉は孫文に出会います。庄吉27歳、孫文29歳の時です。孫文の革命の意志に共感した庄吉は、ラルー同様、生涯にわたり、孫文を公私ともに支援し続けます。その時の言葉が
君は兵を挙げたまえ。我は財を挙げて支援す
カッコ良すぎ、です! ご参考までに『革命をプロデュースした日本人』の書評

封印されていた歴史が、梅屋庄吉の曾孫の小坂文乃さんによって公開されました。決断までには相当のプレッシャーがあったと思いますが、日中の有力な政界人のバックアップで、文乃さんの努力が花開きました。庄吉と孫文の歴史は今年の4月から高校の教科書にも載っています。また、来春にはテレビで梅屋庄吉を主人公にしたドラマが放映される予定です。思えば日中国交回復から、41年です。

第二部では小坂文乃副社長に5分ほど曽祖父梅屋庄吉について語っていただきました。簡潔明快、滑舌の良さは「ひいおじいちゃま譲りなのだろうなぁ」と思いつつ、聞いていましたが、国際人だった庄吉譲りの語学力も素晴らしく、開会冒頭、トーレス大使を思い、同店の歴史について英語解説してくださるという〝おもてなし〟のこころも見事でした。

梅屋庄吉は日本映画の草創期の人物であり、日活創設者のひとりでもあります。今回の映画とワインの会が、〝映画〟でつながったことは本当に光栄なことでした。
映画『カサブランカ』のラストに出てくるリックとルノー警察署長との「美しき友情」シーン、私はこの場面が大好きなのですが、その「Beautiful friendship」のセリフがあるところも皆さんに観ていただきました、ルン!

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荒田さんは隣席のトーレス大使から、「チロル地方の衣装ですね」とお声をかけていただいたそうです。アルコールがほとんど飲めないワインラバーさんなのですが、なんと、この日はルネ・ラルーをお替りなさった由。びっくりです! マムのトップレンジの底力でしょうか!?

マムのプロトコル〝シャンパンサブラージュ〟
第三部
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PRJのマーケティング本部ブランドコミュニケーション部の栗木英一郎部長(右)
アントニー・ドゥヴィール シャンパン・メンタリング・ディレクター(左)

映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』はNYの裏社会を描いた3時間の長編で、禁酒法時代(1920~1933)の場面に、シャンパンサブラージュが登場します。それもマムなんです!
とても短いシーンですが、貴重な場面なので、皆さんに観ていただきました。

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サブラージュはシャンパンボトルをサーベルでカットする由緒ある儀式で、ナポレオンⅠ世(1769~1821)が西欧遠征の折、必携していたシャンパンを開けるために行った作法です。

当時のシャンパンの栓は、コルクとひもをロウで固めていたので、抜栓に時間がかかり、戦いに勝利した騎馬隊員はサーベルで素早くボトルを開けることを常にしていました。パリに凱旋したナポレオンは宮廷でも同じ作法で抜栓するようになったそうです。

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この儀式はマムのお気に入りの作法です。アントニーさんはサーベルではなく、シャンパングラスの「台座」を使って見事な作法を見せてくださいました。ボトルとグラスの台座、おわかりですか?

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Photo by Fumiko
あっ! という間の早業、今回はタイミングが追いつかなくて残念
ボトルから出ている白い線は、ボトルから流れたシャンパンの筋です

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会場全体が盛り上がりました。きれいな切り口です。
アントニーさん、素晴らしい作法でした!

フィナーレでは大使からチリ訪問のリポート指令が
私は8月末から9月半ばまで、チリ&アルゼンチン取材に出かけておりました。初めての南米だったので、渡航前に、駐日チリ共和国のパトリシオ・トーレス特命全権大使からアドバイスを頂戴しました。さらに映画とワインを切り口にした第4回記念イベントにご臨席いただけるという名誉な出来事が実現しました。身に余る光栄です!

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トーレス大使のごあいさつで通訳をしてくれたのは、文乃さんと私の共通の友人吉井君です。
おふたりのこの笑顔、とっても好きです!

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大使は、松本楼110周年への祝辞のあと、「私にとってワインのイベントは特別なものであり、今日はマムのシャンパンを楽しませていただきました」とあいさつ。加えて「青木冨美子は先月チリを訪問してきましたが、チリには200以上のワイナリーがあります。10日で十数軒ほどしか訪ねていませんが、チリのワイナリーの人たちは冨美子に訪問の報告を書いてもらうのを楽しみにしています」との指令が!
拙ブログのカテゴリー[チリ・アルゼンチン]に訪問前半の数ワイナリーをまとめていますが、残りのワイナリーについては、引き続き、報告してまいりますので、チリ・アルゼンチンワインラバーの皆さま、楽しみにお待ちくださいませ。トーレス大使とのお約束は遂行します!
映画とワインについての印象は、「Amaizing」 だったようです、とても嬉しいです。

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松本楼様からの激励の花束はトーレス大使から!
このような機会を頂戴し、本当にありがとうございました!!

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小坂哲瑯社長、小坂文乃副社長、山田料理長、山崎シェフ、内野副支配人、小西&星合ソムリエ、スタッフの皆さま、大変お世話になりました。10年、50年、100年後に向けての更なるご発展を願っております!
ご参加くださいました皆さま、吉井君にも、こころから御礼申し上げます。ありがとうございました!
特別ゲストの駐日チリ共和国パトリシオ・トーレス特命全権大使、ありがとうございました!!

実は、第4回は、募集2日目でキャンセル待ちという状況になりました。そこで・・・小坂文乃副社長と相談し、お申込みいただいたのに、ご参加いただけなかった方のフォロー対策を考えました。

来年、2014年2月2日(日)18時30分~にスペシャルイベントをさせていただくことにしました。相方をつとめてくださるのは、リーデル・ジャパンの人気のグラスエデュケーターの庄司大輔さんと、ソムリエ界の重鎮マスターソムリエの剣持春夫さんです。私が最も信頼しているお二方。もちろん、テーマはシャンパンにからむ内容です。
飛び切りの2メゾンのシャンパン(ロゼも)4アイテムを使い、グラスの謎を含めたワインレッスンをお楽しみいただきます。今からスケジュール表に組み込んでいただけるととても嬉しいです。
正式な告知は12月10日にいたします。
引き続き、よろしくお願いいたしますm(_ _)m
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miumiu

もうウットリしっ放しで読ませて頂きました。お料理もワインも演出も素敵!
マムのロゼはピンク色が強めでガーリーな気分が盛り上がるのですよね(*^^*)
2月は参加出来ます様に!

by miumiu (2013-10-26 12:56) 

fumiko

miumiuさん、ウットリしていただき、ふふ、嬉しいです!
この回にお申込みいただき、キャンセル待ちになってしまった
シャンパンラバー様は、
松本楼3階『ボア・ド・ブローニュ』(電話03-3503-1612)にお電話でキャンセル待ちだったことをお伝えください。優先的に受付いたします。
by fumiko (2013-10-26 13:49) 

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