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VINEXPO NIPPON2014、2年後(2016年)の開催も決定! [インフォメーション]

今年の10月半ばから2か月余り、数多くのワイン関係者が来日しました。
ヤマは超えたので、積み残していたカリフォルニア訪問の追記や関連取材、フランス、イタリア、オーストラリア、チリ等、世界のワイン情報を順次リポートしていきます。

日本市場への期待『VINEXPO NIPPON ヴィネクスポ・ニッポン』
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2000年と2002年に『VINEXPO Asia ヴィネクスポ・アジア』と題して開催された業界向けワイン&スピリッツの見本市は、現在、場所を香港に移して続行、展開しています。
そして・・・今年の11月1日&2日に実施された『ヴィネクスポ・ニッポン』は〝日本に特化した見本市〟ということで東京が舞台になりました。久々に注目された日本! 閉会1ヶ月後、12月4日付のプレスリリースで、「2016年にも継続して開催」との公式発表がありました。日本市場が再認識され始めています。

初日のワインセミナーから
アカデミー・プログラムの口開けはアルマヴィーヴァ! 
エノテカ広報からご案内をいただきました。

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ワインメーカーのミシェル・フリウさん(左)、アジア輸出担当ディレクターのアンドレス・バレステロスさん

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左から順に、ファーストヴィンテージ(VT)の1996年、2003年、2005年、2010年、2012年(日本市場未発売)の垂直試飲

1998年、ボルドーのトップシャトー『シャトー・ムートン・ロスチャイルド』を所有するバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社とチリ最大のトップワイナリー、コンチャ・イ・トロ社とのジョイント・ベンチャーによって誕生したのがアルマヴィーヴァです。誕生の経緯はエノテカのサイトで!

貴重なVT1996年)、アルマヴィーヴァの主要品種はカベルネ・ソーヴィニヨン(CS)、ブレンド比率はCS75%、カルメネール19%、カベルネ・フラン(CF)6%。フレンチオーク(新樽)で16か月樽熟。CSの銘醸地マイポ・ヴァレーのプエンテ・アルト産。プラムやカシス、黒トリュフ、ドライフラワーや樹皮、まだ若さもあります。フリウさんいわく「ボルドーのポイヤックスタイル」

発売前の2012年(特別供出/右)、年間通して温暖な気候、3月は過去40年間で一番暑い年。10月は気温が低かったので、CSの発芽は遅れたとのこと。降雨量は200㎜で例年の3分の2程度。収穫は通常より2週間早く開始。CS65%、カルメネール24%、CF8%、PV2%、メルロ1%、樽熟19か月。深みのあるルビーレッド。果実味(カシスやブラックベリー)豊か、スパイス、甘草、ココアやヴァニラ、アルコール由来の甘さが喉の奥に拡散、アルマヴィーヴァが求める上品でエレガントなスタイル

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2003年ヴィンテージのサービス

2003年はCS73%、カルメネール24%、CF3%、樽熟は18か月。比率的には96年と似ています。「96年から2003年までの間に、ぶどう畑(キャノピー、灌漑等)や醸造面での改善を行ってきたことで、当初のポイヤックスタイルから、アルマヴィーヴァ独自のスタイルになりました。チリとフランスが融合したフィネスとエレガントさを備えたワイン」とフリウさん。タンニンに関してはスムースながら、この時期以降、さらなる改善が進んでいきます。

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小区画による収穫は2005年VTに反映されています。それまでのVTと比べ、タンニンの質が滑らかになり、ベルベットのような舌触りに

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マイベストだった2005年(左)、2010年(右)

2005年はCS74%、カルメネール21%、CF5%、樽熟18か月。冬は例年より気温が高く、乾燥が激しかった年。PP、WSともに95点。粘性豊か、果実の凝縮感が広がり、上質なタンニンと余韻の長さが印象的、バランスの良いワイン

2010年は2月27日にチリ中南部で大地震が発生した年。チリにとって特別なVT。開花が遅く、気温も低かったので、CSの収量は例年より少なく、ブレンド比率はCS61%、カルメネール29%、CF9%、PV1%(2010年VTからプティ・ヴェルドが初登場)。樽熟17か月。赤い果実、コーヒーやチョコ、ヴァニラ(新樽由来)、中盤から酸味が広がり、タンニンはきめ細かく滑らか。
参考:チリでカルメネールと間違われていたメルロですが、アルマヴィーヴァでは2001年にメルロを植樹し、2006年VTからブレンドに使っています。

樽に関しては「フレンチオーク100%で、新樽率は75~88%、樽メーカーは6~7社で、新しいメーカーも入れます。基本的にバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルドと同じ樽メーカーを使っています。全体の90~95%はミディアムトースト、数年前からミディアム+、ミディアム++も導入しています」とフリウさん

我が家のセラーに1998年VTが寝ているのですが、1996年から2003年の間のヴィンテージなので、開栓時にアルマヴィーヴァの試行錯誤の一端を垣間見ることができるかもしれません。


オーパスワン マスタークラス
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供出ワインは左から2011年、2009年、2005年、招待制((エノテカ)のワインセミナー


ボルドー・メドック格付け第一級『シャトー・ムートン・ロスチャイルド』を所有していた故バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド男爵と、カリフォルニアワインの先駆者故ロバート・モンダヴィ氏の2人の巨匠の話し合いによって誕生したオーパスワン。ワイナリーの沿革は日本語サイトで知ることができますので、リンクしておきます。コチラをご参照ください。

オーパスワン=シングルフォーカス
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講師はオーパスワン日本事務所の康子キャドビー代表

VT情報を含めて日本語サイトは完璧なので、拙ブログではウェブサイトで細かく触れていない事項を取り上げておきます。

●2名の巨匠がオーパスワンを造るにあたり、目標にしていたことは、a:世界のトップワインと肩を並べることができる最高品質の赤ワイン b:新・旧両ワールドの個性を表現した赤ワイン、の2点
●1984年に初めてオーパスワンを発売した時は、初VTの1979年と翌年の1980年VT を6パック(79年2本、80年4本)にして出したとのこと。オーパスワンには数回訪問していますが、この話は初耳でした。
●当初はモンダヴィ・ワイナリーが所有する畑のCS、メルロ、CFを使ってワインを生産していましたが、自社畑を増やしつつ、上記3品種にマルベックとプティ・ヴェルドも加え、現在ではボルドー5品種になったのが36年間の変化のひとつ。ちなみにマルベックは1994年VTから、プティ・ヴェルドは1997年からブレンドされていますね。
●100%オーガニックで、うち、35%はビオディナミ農法
●樽メーカーは12社
●オーパスワンという唯一のワインを造るために、建物も、醸造設備(タンクや除梗機の設計等)も、体制も、すべて、そのワインにフォーカスした〝シングルフォーカス〟という考え方の徹底

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醸造責任者のマイケル・シラッチさんは2001年VTから関わっていますが、ヴィンヤードの責任者も兼務しています。彼が実施したナイトハーベストは早朝3時から9時頃(霧が晴れるまで)までの間に行うもので、収穫時に悩まされる〝熱波〟対策として考案されたそうです。

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マイベストは2009年でした。
アルマヴィーヴァの2005を試飲した後で、奇しくもオーパスワンの2005に遭遇。運よく、2つの素晴らしいワインを比較試飲できたラッキーデー。ここでは雨が多く、気温も低かったナパと、例年より降雨量が少なく、気温が高かったマイポ・ヴァレーのぶどう自体の凝縮感の違いを感じました。
2009年のオーパスワンはグラスの下に置いた字が読めないほどの深いルビーレッドで、黒系果実、甘草、チョコやコーヒーの要素、中盤から広がる酸味とアルコール由来の甘さと、きめ細かいタンニンの3つのバランスが好印象でした。

2001年11月、オーパスワンの20年目のヴィンテージを記念して、バロンヌ・フィリピーヌ・ド・ロスチャイルド、ティモシー・モンダヴィ、パトリック・レオンの3氏が来日しました。ティムさんは「アジアで最初のオーパスワンのプレゼンテーション」とおっしゃっていました。その折、フィリピーヌさん(今年8月22日逝去)は「オーパスワンはカルトではなく、クラシックなワインです。クラシックな文学がいつの時代にも素晴らしい価値を持ち、何度読み返しても感度を与えてくれるのと同じです」と語っていましたが、今回の3VTのテイスティングで、クラシックなワインの意味を感じています。

多くの素晴らしい功績を遺してくださったフィリピーヌさんのご冥福をこころからお祈りいたします。


ロスチャイルド家のシャンパーニュ
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3つの男爵家のジョイントベンチャーによって誕生した『バロン・ド・ロスチャイルド』
2003年、3家の構想からスタートし、2年かけて、ぶどうや施設の確保を行い、2007年に公式プロジェクトを発表、2009年に3アイテムのシャンパンがリリースされました。事務所はランス、醸造所はヴェルチュ(コート・デ・ブラン地区)
シャンパンのスタイルは a:シャルドネの高比率 b:ぶどうの大半はグラン・クリュ c:一番搾りのみ d:リザーヴワインは40%使用 e:ドザージュは5~7g/L f:デゴルジュマン後は6か月間安息 g:最低4年間の熟成後出荷 

軽快さ、フレッシュさ、エレガンス
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セミナーではライトなタイプから骨格のあるタイプということでブラン・ド・ブランからロゼ、ブリュットの順にテイスティング。ワインは〝軽やか、フレッシュ、エレガント〟の3文字で表現できます。

#1:ブラン・ド・ブランNV ベースワインは2008年VTで、リザーヴワイン40%(2007年と2006年)、ドザージュ量は7g/L、メニル、アヴィズ、クラマンのぶどうを使用、ピュアで軽快、ミネラル、アフターに軽いビター感、「パルメザンやシェーヴルのチーズに合います」とムーランさん
#2:ロゼNV
赤ワインをブレンドして造るロゼ・シャンパン、ベースワインは2009年VT、品種はシャルドネ85%、ピノ・ノワール12%、ピノ・ムニエ3%。#1と同じスタイルでシャルドネの比率高め。生き生きした酸味を生かすため、熟成期間は4年。ドザージュは6g/L、ピノ・ノワールはヴェルズネイとヴェルテュ(古樹)。色調はきれいなサーモンピンク、.スグリやラズベリーのような赤い果実のニュアンス
#3: ブリュットNV
バロン・ド・ロスチャイルドのフラッグ・シップ。白ぶどう(シャルドネ)と黒ぶどう(ピノ・ノワール+ピノ・ムニエ)各50%、きめ細かで持続性のある気泡、香りはフラワリー、スムースかつストラクチュアのある味わい

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マネージング・ディレクター兼チーフ・ワインメーカーのジャン・フィリップ・ムーランさんとは初対面。記念画像を撮る際、「お好きなボトルを1つ選んで」とお願いしたところ、「日本の女性はロゼ・シャンパンがお好きなようなので、ロゼにしましょう」とムーランさん


〝インドから世界に〟のスラ・ヴィンヤーズ
ワインのこころでも紹介したインドの新星スラ・ヴィンヤーズは、アジア圏にあるワイナリーの注目株です。アイコンワインのソ―ヴィニヨン・ブランの素晴らしさは特筆できます。セミナーは輸入元イズミ・トレーディング(招待制)主催で、創始者のラジーヴ・サマントさんにもご挨拶できました。


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インドのナシク出身のラジーヴ・サマントさんはスタンフォード大学卒業後、IT関連の仕事をしていましたが、農業に従事するため、インドに戻ります。そこで当初予定していたマンゴー造りではなく、ワイン造りの世界に。ワイナリーやサマント当主についてはイズミ・トレーデイングのスラ・ヴィンヤーズに詳しく出ていますので、リンクしておきます。

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#1:スラ ロゼ・ブリュットNV
インドのスパークリングワインの生産は20年前から。人気のあるアイテムになっています。#1はセニエ法で色を抽出、使用品種はピノ・ノワール、シラー、ジンファンデル。瓶熟期間は12~15か月、ドザージュ量は15g/L。通常のブリュットの瓶熟期間は15~18か月
#2:スラ ソーヴィニヨン・ブラン2013
インドで一番最初に造られたソーヴィニヨン・ブラン。スラのアイコンワイン。国内外で評価の高いワインであり、。フレッシュで切れの良い酸味、ハーブのニュアンス、NZスタイルではなく、仏ロワール的。
#3:ディンドリ・リザーヴ・ヴィオニエ2013
ライチ、白い花、スパイス、舌の上に広がるねっとり感が特徴。「味の濃い料理やエスニック料理と合います。インド料理は辛いというイメージがあるようですが、地元の家庭料理はそれほど辛くないので、アロマ豊かな品種と良く合います」とサマントさん。
#4:シラーズ2013
スラの高級赤ワイン。シラー90%、CS10%のブレンド。国際的ワインコンクールでの受賞歴あり。煮込み料理との相性が良いワイン。サマント当主いわく「カシミール料理や北インド料理と合わせて」
#5:スラ レイト・ハーヴェスト・シュナン・ブラン2013 
インド初の遅摘みの甘口ワイン、シュナン・ブラン100%、マンゴーやパイナップルのような南国果実のニュアンス、芳醇でリッチ。食後のブルーチーズ、バターたっぷりのパイやクッキーと
  
現在、スラの主要品種はソーヴィニヨン・ブラン、シュナン・ブラン、ピノ・ノワール、シラー、ジンファンデルであり、土着品種を手掛けるところまでには行っていないとのこと。オーガニック農法の導入については、モンスーンの到来があるので、管理的に難しい点もあるので、スペインのミゲル・トーレスさんに指導を仰いでいるとのことでした。

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「95%が国内市場、5%が輸出市場で、インド国内のシェアは60%。ナシクには30くらいのワイナリーがありますが、ワインの消費量はまだ低いです。スラ・ヴィンヤーズに関して言えば、15~20%の伸びを示しているので、10年、20年後に期待したいです」とラジーヴ・サマント当主(右)

インドの人口は12億人で、うち、ワインを飲んでいるのは20万人足らず。近年、若い女性のワイン飲酒率が増えているそうです。スラではワインツーリズムにも力を入れていて、施設にはフレンチレストランや35部屋のホテルが併設されています。〝インドの人はスラから始まる〟と言われていて、国産ワインで最初に飲まれるのがスラ・ヴィンヤーズのものだそうです。さらに加速しそうな勢いです。

会場内をさらっとチェック
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中国からの出展していた『グレイス・ヴィンヤード』
笑顔がチャーミングで元気パワーのジュディ・チャンCEO(右)

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GVV Terroirsのブースには、イベント前夜ピーロート扱いのチリワイン『ミラマン』のメーカーズ・ディナーでご一緒したステファノ・ガンドリーニさん(左)も!
GVV社はチリとアルゼンチンのプレミアムワインの輸出を手掛けていますが、上品で上質なアイテムが多くありました。

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ヴィネクスポ・ニッポンではエノテカの世界規模のネットワークが生かされていました。

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キッコーマンのブースでマンズワインの広告塔である辰巳琢郎さんと再会。手にしているのは辰巳さんプロデュ―スの『今様』。日本のワイナリーはマンズワインだけだったので2年後の参加に期待!

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合同酒精のブースではシャンパーニュから来日した『マイィ』のジャン・フランソワ・プレオ社長が取材を受けていました。世界恐慌勃発の1929年に創業したマイィ。形態は協同組合で81名が加盟しています。不況でシャンパンの販売も思うようにならなかった当時、組合員たちは強い団結力で最高品質のシャンパンを造ろうと奮起。手掘りのカーヴを見れば、その思いが伝わってきます。一見の価値あり、素晴らしい遺跡です!

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ヴィネクスポでは、毎年英国の調査会社IWSRに依頼して世界のワインとスピリッツの消費・生産・流通の市場動向と今後5年間(今回の調査では2017年まで)の市場予測調査を行っています。対象は28の生産国、114の消費市場です。それによると、2008年から2012年の間に、日本のワイン消費量は30.95%増で、1ケース9りットル入りで3,459万ケース(4億1500万本相当)になりました。

ヴィネクスポ/IWSRの調査では、2013年から2017年の間に、ワイン消費は3.27%増とさらに拡大し、3,708万ケース(4億4500万本相当)になると予測されています。特にスパークリングワインの消費増が31.97%と顕著で、日本はアジア・太平洋地域で、オーストラリアに次いで、第2位のスパークリングワインの消費国になっています。

また、リキュールでは世界第3位の消費市場、バーボンでは世界第5位の消費市場です。和食がユネスコの無形文化遺産に登録されたことも追い風になっていますので、来年の飛躍、さらには再来年に向けて確たる動きを示していきたいものです。


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