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第15回A.S.I.世界最優秀ソムリエコンクール アルゼンチン大会日本代表選考会、森 覚選手に決定! [ワイン]

アルゼンチン大会日本代表は森 覚選手
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選考会場は東京・目黒の雅叙園

世界最優秀ソムリエコンクールは3年に1度開催されています。
第14回世界大会は東京で行われましたが、次大会は来年4月15日~20日、南米アルゼンチンのメンドーサです。11月25日にその日本代表を選ぶ審査がありました。

公開審査はブラインド・テイスティングから
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壇上に用意されたテーブルには4人と10人の模擬客がスタンバイ

多くの観戦者が見守るなか、国際ソムリエ協会の田崎真也会長から審査(第1ステージから第3ステージ)について説明がありました。各ステージごとに選手の得点が発表され、結果は筆記試験と選手&サービスマンとしての資質を加算して判断するとのお話でした。

出場選手はマクシヴァンのオーナーソムリエ佐藤陽一選手とコンラッド東京ヘッドソムリエの森覚選手
午前中、筆記試験(非公開)を終えた両選手は事前にじゃんけんで出番決め。佐藤、森各選手の順。(一社)日本ソムリエ協会のHPに公開審査に出た銘柄等が載っていますので、ご覧ください。

第1ステージはブラインド・テイスティング
所要時間は4種類のワイン(全12分)と6種類の飲み物(全3分)
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佐藤選手はフランス語を選択
1番:甲州樽仕込み2014(山梨)、2番:マスカット・ベーリーA(山梨)、3番:メルロー(長野)、4番:ナイアガラ(北海道)

審査後に「なぜ、4本とも日本のワインにしたのですか?」と質問してみました。
佐藤さんは「アルコールを軽く感じたし、エッセンスも希薄だったので、あのように答えましたが、敢えて日本ワイン狙いにしたわけではないです。4番のワインの酸はケルナーかなとも思ったのですが」と。


森選手は英語を選択
1番:甲州2013(山梨)、2番:キアンティ・クラシコ2012(イタリア)、3番:バルバレスコ2009(イタリア)、4番:品種特定まで行かずに時間切れ
森さんにも審査後、質問。「4番目の品種は何だと思いましたか?」と。「アイスワインと言おうと思っていました。リースリングです」

佐藤選手の樽の甲州2014はビンゴ!!
余談ですが、審査後、佐藤さんと石田さんにお話を聞いていた時、石田さんが、「完璧な答えをしていたので、応援団だったら、思わず〝陽ちゃん、凄い!〟と合いの手をいれるところでしたよ(笑)」とコメント。いつも軽快な冗談でかわす佐藤さんが「う〜ん、その後がね」と反応。思わず笑ってしまった私です。


(左から)ワインは1番~4番、以後6種類の飲みもの
後列は1983年VTのワインとモエ・エ・シャンドン/HP参照
6種類の飲み物では、佐藤、森選手とも8番:白酒/パイチュウ(中国)と10番:テキーラ、竜舌蘭(メキシコ)と答えていました。


審査はA.S.I.の田崎会長(中央)、ソムリエ協会の阿部誠(左) 石田博(右)各常務理事の3名
第1ステージの点数は佐藤選手104点、森選手113点

第2ステージはサービス実技
所要時間は全15分
2テーブルの右側、岡会長がホスト、妻と2名の友人の4名席。結婚記念VTの1983年のシャトー・ヴァニエール(バンドールAC)をデキャンターしてサービス

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コルクが途中で折れてしまい・・・
残りのコルクをボトル内に入れた佐藤選手はじょうごを使って濾過

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森選手は折れてしまったコルクの残りを、2枚刃のワインオープナーを使って静かに抜き取り

ここでのポイントは折れた後のリカバリーをいかにするかということです。コルクを折ったことに対する減点はありません。

2つめのテーブルではモエ・エ・シャンドンのシャンパンをサービス
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続く10名テーブルではシャンパンをサービス
ホストの加茂執行役員が、荒井副会長の誕生日祝いにシャンパンをオーダー。10名で分けると思いきや、「結婚記念のお隣のテーブルにもおすそ分けを」と提案、14杯取りにする設問

佐藤選手は2テーブルの14名に同時にシャンパンをサービスすることを考えて行動。結果、10名テーブルのお客様全員にサービスをする以前にタイムアウト。
森選手はまず10名テーブルからサービス、それを済ませて4名テーブルに。4名中最後の1名の量が若干少なかったものの、ショート(サービス途中でボトルが空になる)しなかったのでセーフ
第2ステージの点数は佐藤選手21点、森選手35点

審査後、石田さんに「古いコルクに替えたのですか?」と聞いてみたところ、「古いワインの宝庫、中本理事が古いワインを持っているので、設定に合うワインを用意してもらった」と。見事なワイン調達!

第3ステージは料理とワインのハーモニー&映像クイズ

ホストの渡部明央常務理事からメニューを渡され、それらに合う甘口ワインをセレクト(すべて違う国のもの)、1名女性がアルコールがダメなので、ノン・アルコール飲料を提案する

佐藤選手はエンパナーダに仏サン・クロワ・デュモン、照り焼きに伊マルサラ、アサードにカナダのアイスワイン等をあげていましたが、全体的にリズム感に欠けていたような。

森選手は仏シャンパンの甘口(モエ・エ・シャンドンのネクター・アンペリアル)、独アイスワイン・リースリング、日本の小布施ワイナリー甘口、伊モスカート、そして羊羹には韓国の山ぶどうの甘口ワイン、エンペリを推薦。最後に再度5つの国名を挙げる余裕。加えて、最初のシャンパンではヴ―ヴ・クリコと言ってからモエに変更し、A.S.I.の冠スポンサーに配慮する余裕すら見せていたのはお見事。ノン・アルコールでも照り焼きにはサントリーのオールフリーと固有名詞を出し、最後の羊羹では抹茶、ほうじ茶と、時間内に無難にまとめて大きな拍手を得ていました。

10枚の画像を見て

10枚の画像(15秒間表示)を見て答える問題には、きいろ香の富永敬俊博士も

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中国のお茶(大紅袍)で思考中の森選手

日本代表は森 覚選手に!

田崎審査員長は、模擬客をした岡会長、荒井副会長、加茂執行役員等の紹介や模擬客をつとめた会場から参加の皆さんに慰労の言葉をかけました。


岡会長から優勝者の発表、森覚選手です!!

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(左から)石田常務理事、佐藤選手、森選手、岡会長
11月香港で行われたアジア・オセアニア代表の選考会で、石田博さんが優勝したので、アルゼンチンには日本代表の森選手とアジア・オセアニア代表の石田選手の2名が出場します。


選考会後に
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岡会長は「日本のレベルは相当にあがっていると思うので、是非とも2016年のアルゼンチン大会には期待したいと思います。アジア枠と日本枠の2つ取れて、かつ日本で最強のふたりなので、世界に向けてそん色がありません。あとはどれだけポイントを稼げるかです」とコメント

佐藤選手は「オーガナイズが素晴らしく、非常に良い状況で行っていただいたので、結果としては満足しています。自分としては少しこんがらがった点もあるので、それはこれからのサービスに生かし、今後の文化としてのワインや飲料、ソムリエを日本に根付かせていきたい」と述べました。

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日本ソムリエ協会が若手ソムリエ育成にために行っているスカラシップには、シャンパンメゾン『デュヴァル=ルロワ』の当主キャロルさんも応援、サポートしています。今回、シャンパンイベントのために来日していたキャロルさんが表敬訪問してくれました。石田、森両選手を囲んでの3ショット

石田さんは「佐藤、森両選手に心から敬意を表します。15年ぶりの世界大会チャレンジで、改めて準備をしていったらとてつもなく大変だと感じています。当時の情報収集は紙媒体であり、世界のワイン産地も限られていました。ノートを見ると、1ヶ国で多くても100ページ、大体の国は10ページ程度でした。現在は平均で80ページです。2000年以降のコンクールに出続け、膨大な量をずっと勉強してきたふたりは本当に凄いと思います。日本はしばらく優勝を逃しているので、是非とも、メダルを取って戻りたいです」と決意を述べました。


これは2000年カナダ・モントリオール大会で第3位に入賞した石田選手を撮影して、その時の写真を4枚使い、機関誌の表紙にしたものです。懐かしい1冊です。
石田さんは「自信はなかなか生まれないので、準備だけは万全にすることをこころに秘めています。年齢的に言って、私より年上でコンクール経験、優勝経験のある人は世界にひとりしかいませんよ。チリ大会で優勝した英国のジェラール・バッセ(47歳)です。私は来年47歳」と語ってくれましたが、モントリール大会の時は31歳、森選手より若かったのですね。

森選手、自然体の強み

森選手は「選手として舞台で演技をするのは、2009年大阪でアジア・オセアニアのコンクール以来、6年ぶりです。今回良い結果が出せて良かったと思っています。石田ソムリエと一緒に決勝で2つのイスを取れるように頑張りたいです。石田さんや佐藤さんのようにいつまでもトップを走り続けられるソムリエとして邁進したいです」とあいさつ

選考会後の会見で「今までの準備とは全く違う形で進めました。トゥールダルジャン時代に2回ほど世界大会に挑戦しましたが、その時はゴールを決めて、そこから逆算して進める形でした。自分のペースでやったつもりでいたのですが、結果が伴っていなかったので、今回は自然体で、普段の仕事もしていました。それがプレッシャーにならなくて良かったのかもしれません。世界大会まで時間がないので、追い込めていくだけです。勤務先のコンラッドや後輩に助けてもらって、環境を作っていければ良いと思っています」と述べました。
壇上では常に自然体で、普段通りのサービスをしている感じが好印象でした。選考会前日は1日フリーで、お子さんとお風呂に入ってリラックスしたとのこと。本当に、おめでとうございました!

来年、選手として出場する石田さんに、森選手についての感想を伺ったところ、次のようなお答えをいただきました。「コンクールは競い合っていても、対戦競技ではなく、むしろ自分や審査員との戦いです。前回は自分が森選手のトレーナー役だったのですが、今回はふたりで出場できるので同じ気持ちでトレーニングできますし、同じテンションでいろいろなものを共有しながら一緒にトレーニングしていきたいと思っています。チーム戦ではありませんが、むしろ自分にとってはチーム戦のような感じです」と。その昔、高校球児だった石田さんらしいお返事でした。

ホテルマンとして職場(パークハイアット)から嘱望されていた森さんを〝ソムリエコンクールで勝てる人〟と見込んだ石田さん。その予想通り、ずっと勝ち続けている森選手。「森さんは、トゥールダルジャン時代からの可愛い後輩であり、同時に尊敬するソムリエである」と石田さんは語りましたが、インタビューの最後に「日本のソムリエ界のために自分はあるべきだと思っています」という力強い言葉で〆てくれました。


アルゼンチン大会には3か国だけ2名枠があります。
アルゼンチンとスウェーデンと日本で、アルゼンチンはアメリカ大陸代表と合わせて。スウェーデンは欧州代表と合わせて。そして日本はアジア・オセアニア代表と合わせて。日本のソムリエのレベルは世界各国から高く評価されています。世界大会の入賞経験がある石田博さん、過去2回世界大会に出場している森覚さん。おふたりとも3回目の挑戦になります。日本のトップソムリエの健闘をこころから願っています!

2016年アルゼンチン大会の応援ツアーは近々、日本ソムリエ協会のHP上で紹介される予定
 

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コメント 2

gillman

すごいですねぇ。健闘を祈ってます。
by gillman (2015-12-02 10:23) 

fumiko

gillman さん、エールありがとうございます!
by fumiko (2015-12-03 00:28) 

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