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The 20th Anniversary of Supertuscan "SIEPI" in Tokyo! [来日したワイン生産者&関係者]


イタリア・トスカーナ州キアンティ・クラッシコ地区にあるカステッロ・ディ・フォンテルートリを名門MAZZEIが取得したのは1435年です。この年から『SIEPI シエピ(〝生垣〟の意味)』の畑でもワイン造りが行われていました。

『シエピ』はスーパー・タスカンとして知られています。
初ヴィンテージは1992年。シエピ用の畑は全体で50㌶、ぶどう樹が植樹されているのは14.5㌶(サンジョヴェーゼ、メルロ、カベルネ)。ワインはサンジョヴェーゼとメルロを50%ずつブレンドしています。メルロの樹齢は35年です。最新の2012年ヴィンテージが20年目にあたることから、同家はここ数ヶ月かけて〝20周年記念のロードショー〟を展開。イタリア本国を皮切りに、英国、米国、スイス、オーストリア、ドイツ、香港で実施し、今後はカナダ、スウェーデン、ロシアでも予定しているとのこと。各国のジャーナリストを招聘し、対話ができるように少人数制で行われていますが、日本では2月3日にシャングリ・ラ ホテルのピャチェーレで開催されました。


20周年を記念して作成したSIEPIの冊子とメニュー


来日した24代目フィリッポ・マッツェイ当主とご子息で次期当主になるエリアエクスポートマネージャーのジョヴァンニさん。「日本は大事な市場。洗練されたワインを熟知しているので、高級ワインの価値も理解していただける市場です」とフィリッポさん。撮影に際して、フィリッポさんに「お好きなヴィンテージを」とリクエストしたところ、選んだのはアニバーサリーヴィンテージの2012年!

シエピの誕生について

「ファーストヴィンテージの1992年は良年ではなかったのですが、サンジョヴェーゼとメルロのブレンドを始めようと思いたちました。なぜなら個性的な味わいで、きれいな酸が際立っていたからです。その酸のお蔭で1992年は今も若々しくフレッシュさが保たれています」とフィリッポさん

メルロとのブレンドに関しては「1980年代初めにメルロを植樹(1.5㌶で、今は3.5㌶まで拡張)したのですが、当初から興味深い結果を出していました。キアンティ地域は石灰&粘土質が混ざったアルベレーゼ土壌ですが、特にこのエリアは粘土の比率が高く、30%程度含まれています。標高は250mで、サンジョヴェーゼには理想的な土壌と言えます。サンジョヴェーゼとメルロですが、前者には際立つ個性がありエレガント。後者はまるみと優しさがあるので、相性が良かったのです。
イタリアでは良年と言えないヴィンテージでしたが、まさにこれはチャレンジ。他の様々な品種でも試しました。カベルネ・ソーヴィニヨンは1.5㌶植えていますが、それは別のワイン『コンチェルト(サンジョヴェーゼ+カベルネ・ソーヴィニヨン)』に使っています」
 
ちなみに、サンジョヴェーゼはブルゴーニュ地方フランシュ・コンテにあるヴィニョーブル・ギョーム(アンリ・グザヴィエ・ギョーム)にセレクション・マサルを依頼。メルロは2種類のクローン(自社のものとフランスのギヨームから購入したもの)からスタートしたそうです。

50対50の比率の決定はシリンダーでミリ単位で何度もトライアルを行い、結果として50対50が最も良かったとのこと。メルロは国際品種ですが、このエリアでの栽培の歴史は長く、古くから根付いていた品種です。ゆえに味わいと他のワイナリーではやっていなかった点が気に入ったそうです。

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フォアグラのテリーヌとトリュフのジュース掛けキャビアと1992年
際立つ酸があった1992年ヴィンテージは20年以上の瓶内熟成を経て酸味はまろやかに、タンニンはワインに溶け込んでいました。今飲んで美味、料理に寄り添ってくれるワインでした。


テーブルクロスに映ったきれいなダイヤの陰影
口中滑らかで、最も料理に合わせやすかった1992ヴィンテージ

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甘海老のタルタル ズッキーニ ミントと大蒜(にんにく)の芽 キャビアと1997年
フィリッポさんはじめ誰もが驚いたマリア―ジュ。「タルタルにシエピを合わせる発想には驚きましたが、試してみて、この組み合わせに満足しています。オールドヴィンテージのほうが合いますね」とフィリッポさん。タルタルの隠し味に柑橘の搾汁が使われていたので、1992年の酸と良く馴染んでいました。

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ビーツのリゾット パルメザンチーズとオーガニックラデッシュのスライスと2004年
樽のニュアンスがチーズの風味と良い相性
1997年の酸と上質なタンニンがスパイスの効いたリゾットとバランス〇


ポークカツ 林檎のソテー ワインジュレ 海老芋と2012年
2012年の酸の要素は林檎の酸っぱさと拮抗、海老芋と樽風味と良好

進化するスーパー・タスカン『シエピ』

オールドヴィンテージの1992から19972004、そして最新の2012を味わいながらシエピの変遷をたどりました。

1992年は多雨で、夏は暑く、昼夜の温度差があった年。気温があまり高くなることがなかったので、フィリッポさんいわく「フレッシュな一年」。造りの点ではサンジョヴェーゼとメルロはタンクで別々の発酵し、その後、ブレンドして熟成。
私的感想:良年ではなかったにもかかわらず、バランスが良く旨みあり、シルクのような舌触り。ボルドー的なスタイル。〝酸〟の存在が長期熟成にいかに重要かを実感

1997年は理想的な年。冬と春から6月の終わりまで多雨、夏は暑く雨が全く降らず、気温も高めに推移。9月末に多少雨が降り、メルロは9月末、サンジョヴェーゼは10月初旬に収穫。骨格があり、タンニンもこなれている印象。19年経過しても、フレッシュさや果実味がある驚きのポテンシャル。平均してサンジョヴェーゼが16ヶ月、メルロが18カ月と熟成期間が異なるため、1997年から発酵も熟成も別々に実施。樽はフレンチオーク225㍑、樽メーカーはRemond社を中心にして様々な業者のものを使用。
私的感想:秀逸年のワイン。酸とタンニンとアルコール(13.8%)のバランス良し。1992年ほど繊細ではなく、2004年ほどパワフルでない、品のあるスタイル。マイベスト!

2004年は冬と春は多雨、平年より暑い夏。メルロは9月13日、サンジョヴェーゼは10月7日に収穫。ストラクチュアがしっかりあり、タンニンもやや強め、味わいに新樽のニュアンス。メルロに関しては4つのクローンを使用。2004年から500㍑のトノー(全部で3樽)の使用を開始。トノーはサンジョヴェーゼの一部に使用。メルロは225㍑のフレンチオーク樽。新樽率は80~90%(2004年と1997年は新樽率多め)。瓶内熟成(10年)を長めに取ったことで、タンニンも熟成。「瓶内熟成がプロセスとして大事!」とフィリッポさん
私的感想:前の2つとは異なり、樽の使用&ワインの抽出に関して進化、変化ありのヴィンテージ。スーパー・タスカンの風格を感じさせるワイン

2012年は冬と春の降雨多め、夏は短く気温は高め。収穫は遅め。2004年ほどのパワフルさはないものの、きれいな酸、フェノールの熟度、ベジタル(メルロ由来)な要素もあり。ユニークで、他の年にはない独特なニュアンス。新樽率50%。サンジョヴェーゼの半分はトノーで熟成。サンジョヴェーゼに関しては現在36のクローンを使用。
私的感想:フレッシュでメリハリのある酸、ミネラル感、燻したニュアンス、木樽の風味。10年間の瓶熟による変化に期待したい1本。

フィリッポさんは「我々が造りたいのは、骨格がありながら、フレッシュさやフルーティさ、酸を兼ね備えたワインであり、その年独特の個性を表現していきたい」とコメントしていましたが、4つのヴィンテージは、シエピの変化を象徴するヴィンテージでもありました。その底辺にあるストラクチュアと酸の存在感、その一貫性をこれら4ヴィンテージから感じることができました。


サプライズ、感激&光栄でした!!

シャンパンのシャーベット 苺とカシスゼリーに薔薇の花びらを散らして
きれいな球形のデザートに、Happy Birthdayの文字が!!!


目の前のフィリッポさんが「今日はFumikoの特別な日なんだよね」とおっしゃって、差し出してくださったのが、なんと2008年ヴィンテージ、素敵すぎるプレゼントにホントびっくりでした!
何より、シエピの20周年の祝賀のお席で、誕生日祝いをしていただいたことが何よりの感激。身に余る光栄、本当にありがとうございました!!!

ラベルとメニューにフィリッポさんとジェヴァンニさんのサインを入れていただきました。ジョヴァンニさんは「2008年は良いヴィンテージだったので僕も好きなんだ」と。当分、セラーで大事に寝かせておきます。


同席していたイタリアワイン界の重鎮 林茂さんが画像を送ってくださいました。


シエピ20周年を心からお祝い申し上げます。ますますの飛躍を期待しております。
フィリッポ・マッツィエ当主&ジョヴァンニさん、ファインズの中西社長、森本さん&石井さん
皆さまからの素晴らしいサプライズに心からの感謝を! 
素敵な時間を共有させていただき、本当にありがとうございました。

■シエピについてのお問い合わせは株式会社 ファインズ  ℡ 03-6732-8602
■4月23日(土)第6回ファインズ チャリティ試飲会2016は今日(2月23日)から受付開始、
お見逃しなく!! http://www.fwines.co.jp/news/release/2016/01.html


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根本友子

なんてステキなお誕生日なんでしょう!

by 根本友子 (2016-02-23 17:57) 

fumiko

根本さん、ありがとうございます!
トスカーナで600年の歴史を有するマッツィエ家の当主親子とシエピ20年のお祝いの席で、〝上質な時間〟をシェアしていただき感激でした。
感謝で一杯です、頑張らねば!
by fumiko (2016-02-24 10:45) 

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