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贅沢なマリア―ジュ! シチリア『タスカ・ダルメリータ』 × 銀座『久兵衛』 [来日したワイン生産者&関係者]

アルメリータ伯爵家の7代目アルベルト・タスカダルメリータ当主
シチリアのタスカ・ダルメリータから7代目のアルベルト・タスカダルメータCEOが来日しました。
同カンティーナの創業は1834年、シチリアにおける農業改革に大きく貢献し、2代目のルチオ氏の時にアルメリータ伯爵の称号を授与されています。
1957年、祖父ジュゼッペ伯爵が当主になってから、ワインビジネスの再構築を開始、高品質なワイン造りに着手し、高評価を得るようになります。ファミリーは〝伝統を引き継ぎ明日への扉を開く〟をモット―にしています。

日本の自然、伝統を愛するアルベルトさんは定期的に訪日し、その折には「日本の名店の味」を研究しているようです。今回は和食の旨味とご自身のワインとの相性を探るということで、銀座『久兵衛』でマリア―ジュを楽しみました。

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(右から左の順に供出)
#1:テヌータ・レガレアーリ アルメリータ・ブリュット2013
パレルモとカルタニセッタの境、約500㌶を所有
#2:グリッロ・モツィア2015(日本未入荷
アルメリータ・ブリュットとグリッロ・モツィアについては10月27日付のワインのこころで紹介しています。ご笑覧いただけましたら幸いです。

#3:カポファーロ ディディメ2014
エオリア諸島にあるサリーナ島に約5㌶を所有。マルヴァジア100%のワイン。パッシート(収穫したぶどうを棚で陰干させ糖度をあげる)の甘口ワインを生産していましたが、ある時、豊作だったので、それを機に辛口ワインを生産。ワイン名はサリーナ島のかつての呼び名(双子の意味)にちなんで命名。第一香は控えめながら、ミネラル豊か、アフターに残るビター感が好印象。

ディディメと和食との相性チェックをしているタスカ・ダルメリータPRジャパンの山田久扇子さんからは「苦みのある春野菜や貝のお刺身に合います」とのアドバイスがありました。イカ、ウニはもちろん、わかめに合わせることで、より香りが引き立つ印象でした。

#4:テヌータ・レガレアーリ ノッツェ・ドーロ2013
アルベルトさんの祖父ジュゼッペ伯爵と妻フランカさんの結婚50周年を祝した〝金婚式〟と命名されたワイン。同カンティーナを象徴するアイコンワイン。ぶどう品種はインツォリア72%、ソーヴィニヨン・タスカ28%。ソーヴィニヨン・タスカは1830年にエステートを購入した際、畑のなかから偶然見つけたぶどう。当時はソーヴィニヨンとかグレカニコとか呼ばれていました。専門家の鑑定でも100%出自が判明せず、ソーヴィニヨンの亜種であり、タスカの畑にあったソーヴィニヨンなので、現在、このように呼ばれています。畑は海から離れた内陸にあり、標高は450~800m。夏は昼夜の差が25度にもなるので、フレッシュで酸味を備えたぶどうが収穫できます。

#5:テヌータ・タスカンテ イル・タスカンテ2011
欧州最大の活火山エトナ山麓のシャラノヴァとボッカドルツォに18㌶の畑を所有。土壌の構成は火山が噴火した時期によって異なるので、変化に富み、多種多様。ぶどう品種はネレッロ・マスカレーゼ100%。シチリアは太陽の光が強いので標高が大事。畑は700~800m、エトナ山は急傾斜なので、地面が崩れないように段々畑にして耕作。ぶどうの根が地面から出ないようにするため、作業には苦労が伴います。収穫時に機械は使えませんし、同じ園内でも若干の標高差で収穫のタイミングは異なります。
発酵はステンレスタンク、熟成はスラヴォニア産の3000Lの大樽で約18ヶ月、MLF有。

ネレッロ・マスカレーゼとエトナの土壌との相性はピノ・ノワールとブルゴーニュ、ネッビオーロとバローロやバルバレスコの関係と似ていて、この品種を他の地域に植えてもワインに複雑味は出ないそうです。『イル・タスカンテ』はプロからの高い評価を得ています。その理由は「しっかりしたボディでアルコール度数が高いワインと形容されるシチリアワインと一線を画すスタイルだから」というのがアルベルトさんの分析。


凛としたスタイル、シャルドネ100%のスプマンテ

祖父が友人たちにプレゼントするために造ったという『アルメリータ・ブリュット』

フェニキア人の歴史を感じるモツィア

包容力のある味わい、和の素材に最適!
余談ですが、フェニキア人の主要産業は繊維業だったそうで、ポルポラ貝から取れる赤みがかった紫色の染料は貝をつぶして色を抽出して、その緋色は高貴な色として珍重されていたとのこと。フェニキア人の素晴らしい知恵を感じます。

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醤油とダシの旨味が効いたいくらの醤油漬けは、スプマンテの旨味と混然一体、文句なしのハーモニー。わかめとモツィアは海繋がりを感じる組み合わせで、すんなり馴染めました。


穴子のクリーミーな食感はスプマンテのなめらかさと◎


穴子の肝は合せた後、口中に残る生臭さが気になりました。当日は登場しなかったピノ・ネロ100%の『アルメリータ ロゼ・ブリュット』なら、タンニンがあるので、臭みを消し去ってくれるのでは、と思っています。

カウンター越しに

整然とした調理姿

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繊細な作業、職人芸


脂が乗ったカツオはスプマンテより、ボディのあるワインに合わせて!
「ガリには酸味があり、口のなかをさっぱりさせてくれる効果があります。ただ、ワインも酸味があり、口中を洗い流してくれるので、役目が重なり、ワインとガリを合せるのはなかなか複雑」とアルベルトさん。

ノッツェ・ドーロと
豊かな芳香、ミネラル、鉄分、温度変化で複雑味が広がる魅力
雲丹、マグロなどの高級食材と相性良好
アルベルトさんは「背骨がぴんと伸びたワイン」と表現!


視覚からおいしさが伝わってくる雲丹


口中でとろける食感

唯一の赤ワイン『イル・タスカンテ』
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色調は濃くはありませんが、タンニンがしっかりしているので、ワイン・メーカーとしては、この頑強なタンニンをいかに扱うかがポイント

光りものは



料理と合せて本領を発揮する『イル・タスカンテ』は個性のある味の食材がお薦め
光もののコハダやサヨリ(味わいは淡泊でしたが)とは予想外の相性の良さでびっくり!

久兵衛の3代目今田景久さんと
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銀座『久兵衛』の3代目今田景久さんとアルベルトさん
3代目の〝おもてなしのこころ〟、この日はワインのサービスもしてくださいました。

アルベルトさんが強調していたのが〝シェフこそアンバサダー〟という言葉。「ワインの造り手と料理人が一緒に考えていくことが大事であり、料理人が情熱をもってくれると、より楽しい作業になる」と。
アルベルト・タスカダルメータCEO、コーディネートしてくださった山田久扇子さん、贅沢な時間を共有させていただきました。ありがとうございました!

製品についてのお問い合わせは
■タスカ・ダルメリータPRジャパン ℡03-3461-2383
■(有)エトリヴァン ℡045-574-9815
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