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初の女性チャンピオン誕生! Wines of Portugal Japanese Sommelier of the Year2017 結果報告! [ワイン]

ワインズ・オブ・ポルトガル・ジャパニーズ・ソムリエ・オブ・ザ・イヤー2017公開決勝

主催:ワインズ・オブ・ポルトガル、協力:(一社)日本ソムリエ協会

表彰式では、森覚審査委員長が「ワインズ・オブ・ポルトガル・ジャパニーズ・ソムリエ・オブ・ザ・イヤーは全日本最優秀ソムリエコンクールの前哨戦、登竜門と言えるもので、多くの選手が参加しています。昨年1位と2位になった選手が、全日本のコンクールでも1位と2位になり、非常にレベルの高いコンクールであることがわかります」と挨拶していました。世代的にも若返りを感じるコンクールになっています。

ソムリエ協会のFBおよび機関誌で詳細が掲載されると思いますので、ここでは、ポイントと優勝者にフォーカスした部分をリポートさせていただきます。

勝利の女神はコンラッド東京の森本美雪選手に微笑んで

ワインズ・オブ・ポルトガルのヌノ・ヴェイルチーフマーケティングオフィサーから優勝者の名が読み上げられた瞬間の森本選手、おめでとうございます!

フランシスコ・シャヴィエル・エステヴェス駐日ポルトガル大使も模擬客として初参加
(右から)駐日ポルトガル大使、ヌノ・ヴェイル氏、森本美雪選手、ワイン・オブ・ポルトガルのソニア・ビエイラシニアアジアマネージャー、森覚審査委員長


3回目を迎えたコンクール

会場はホテル雅叙園東京、全国から80名のエントリーがあり、11名が準決勝に進出
7月7日は5名の選手が公開決勝に挑戦しました!

ひとつめの課題は9アイテムのブラインドテイスティング!

(右から)1~9
■3種類ずつ3グループ(1~3、4~6、7~9)に区分されたワインについて比較試飲してコメントする課題(7分)
第1フライトは赤ワインで主体はトウリガ・ナショナル、ブレンドしている品種がそれぞれ違うので味わい、ヴィンテージ、エリアの違い等についても言及できるかどうか。1はアリカンテ・ブーシェをブレンド、ペニンスラ・デ・セトゥーバル、2010/2はアリカンテ・ブーシェ、トウリガ・フランス、シラーをブレンド、アレンテージョ、2011/3はトウリガ・フランカ、ティンタ・ロリスをブレンド、ドウロ、2012。
第2フライトはマデイラのグループ、熟成年数、タイプの違いについて言及できるかどうか。
第3フライトは酒精強化ワイン、7と8は同じ品種でヴィンテージ(2011と2002)違い、9はラジド、ピコ島産



■サービスの問題は2つで、選手はポルトガル料理のレストラン“ソフィア&ヌノ”のシェフ・ソムリエという設定。”ひとつめのテーブル(2名席)では、客からのリクエストにこたえて、ワインリストの中からアペリティフ、併せてそれに合うアペタイザーを提案する。ワインリストの冒頭にあるスパークリングワインはアペリティフ向きではないのでそれを避け、白か赤を選択

■ふたつ目のテーブル4名席では『エスポラン・プライベートセレクション2012』の指定があり、デキャンタージュしてサーブする課題(6分)
底の広いデキャンターには若干水滴が残っているという設定で、リンスしてから作業に入るかどうかもポイントに


■最後は全員同時に、ランサーズ・ロゼを10脚のグラスに均等に注ぎ切る課題(4分)
テイスティンググラス8脚、ボルドーグラス2脚、ルールとして一度注いだグラスに戻るのは禁止


登壇順に

4位だった瀧田昌孝選手(パレスホテル)は、“ソフィア&ヌノ”という店名をきちんと告げてから接客、縦長のデキャンターでリンス作業も実践。「エスポランのプライベートセレクションのラべルはユニークで、ムートン・ロートシルトのように毎年絵柄が変わります」と解説、ワインのサービス中にコンクールデーが7月7日だったので、“七夕”についても触れていました。


5位の吉原隆行選手(レストラン花の木)は底の広いデキャンターを使用、出題者が意図していたリンスも行っていました。赤ワインにお薦めの日本料理はすきやき、醤油との相性の良さを強調

IMG

2位の野坂昭彦選手(ホテルニーオータニ、トゥ-ルダルジャン)のブラインド能力は定評がありますが、第1フライトでは同じ生産者(キンタ・ドス・ロケス)が造る同じエリア(ダォン)のワインで品種違いと回答。第2フライトはマディラのグループ(セルシアル、ブアル、ヴェルデーリョ)であり、また第3フライトは酒精強化ワインで、1はモスカテル・デ・セトゥーバル、生産者は“ジョゼ・マリア・ダ・フォンセカ”と断定、3はラジド(ピコ島)でヴィンテージは2002年と断定、これらはお見事でした。
サービスの食前酒には、ホワイトポートとトニック・ウォーターのカクテル“ポートニック”と“パスティシュ・デ・バカリュ(干し鱈とポテトのコロッケ)”を、課題の赤ワインに合わせる日本料理には「松坂牛も合いますが、日本の魚、まぐろのお寿司」と。

2年前にワインズ・オブ・ポルトガルのお招きで現地訪問した際、ポートのサンデマンでホワイト・ポートは夏に人気があり、ここでロック割りの飲み方を伺いました。干し鱈料理はポルトガルの名物でこれも人気があります。鱈自体はノルウェ-から輸入しているのが実情のようで、現地情報として面白く思いました。

“きらり”と光った森本選手の第3フライト

第2フライトは酒精強化ワインで、1はマデイラ(セルシアル)、2もマディラ(ヴェルデーリョ)、3は「マディラではない」と答えていましたが、レインウォーター(マディラに分類されるのでは?)と回答


第3フライトは酒精強化ワイン”のグループで、1と2がモスカテル・デ・セトゥーバル。1は若いヴィンテージで上質な酸を備え、2は熟成していて味わい深いこと、3に関してはピコ島のラジドと指摘、お見事!


食前酒にはブラセス・クラシコ2011(キンタ・ダ・ムルタ)をセレクト、アリント種が口の中をリフレッシュさせてくれるとコメントし、ホタテのマリネ レモン風味を提案。仮想客のリクエストを反映させたバイ・ザ・グラスで!


ミシュランの星を持つレストランを併設しているエスポランはツーリズムも人気です!
3週間前にポルトガルを訪問した森本さんですが、ツーリズムの来客が予定されていた為、ボデガ見学が叶わなかった話をしながらワインをサービスして、模擬客に親近感を与えていました。
「このワインに合う日本食は?」との質問に対しては、「熟成した和牛、神戸牛のわさび添え」を提案。質の良いタンニンとオークのフレーバーがわさびの要素と相乗してナイス・マリアージュになること、デキャンタージュしたワインが30分から1時間ほどで風味が広がることにも言及。本物の料理の登場を思わず期待したくなる提案だったと思います。


3位の谷川雄作選手(ティエリー・マルクス・ジャパン)はブラインドテイスティングの第2フライトをマディラと推定し、セルシアル、ブアル、ヴェルデーリョと回答。赤ワインにお薦めの和食は和牛や照り焼き(醤油と相性)と述べていました。


ランサーズ・ロゼはコンクールの常連ワイン!


時間内に作業を完了させた森本選手、ボトルも空!


森審査委員長がグラスの量を正確にチェック

結果発表、表彰式

ステージ上には同コンクールの主催者ヌノ・ヴェイルチーフマーケティングオフィサー、ソニア・ビエイラシニアアジアマネージャー、フランシスコ・シャヴィエル・エステヴェス駐日ポルトガル大使、森覚審査委員長
星山厚豪、井黒卓、岩田渉、佐藤陽一各審査員、5名のファイナリスト

エステヴェス駐日ポルトガル大使は「コンクールに参加したのは初めてであり、楽しい経験でした。ポルトガルは歴史あるワイン産地で多くの固有品種があり、ポートやマディラのみならず、近年ではヴィーニョ・ヴェルデも良く知られています。ワイン雑誌でも高い評価を受けており、コスパのあるワインです。今後もプロモーションを続けて行きます。最後にファイナルで健闘した選手の皆さんを讃えたいと思います」と挨拶

続いて、ヴェイル氏から、5位、4位、優勝者、2位、3位の順で発表がありました。


(左から)野坂昭彦、森本美雪、谷川雄作各選手


森審査委員長、ビエイラ氏、谷川選手、駐日ポルトガル大使、森本選手、野坂選手、ヴェイル氏



ポルトガルワインのマスタークラスセミナー

公開決勝の前に、ポルトガルワインのマスタークラスを開催
石田博副会長がMC、岩田渉&井黒卓各氏が先般のポルトガル現地研修での体験を踏まえつつコメント


供出された6アイテムは日本未入荷のグレイテストゴールドのワイン
ワインズ・オブ・ポルトガルが開催しているワイン・コンペティションで、グレイテストゴールド(ゴールドメダルのなかでも特に優れたワイン)に選ばれた十数アイテムのなかの6本。世界各国から招聘された審査員110名(MW、MS、ポルトガルワインの権威、ジャーナリスト等)がエントリーされた1300アイテムからブラインドテイスティングで選んだゴールドメダルが130本あり、そこから、5名の特別審査員(MW、MS、ポルトガルワインの権威)がグレイテストゴールドを選出。現在のポルトガルワインの傾向、風潮が理解できます。

11名から5名に

マスタークラスセミナー終了度、選手が一堂に会し、11名の準決勝進出者からファイナリスト5名の発表。
おめでとうございます!
(左から)
野坂昭彦 ホテルニューオータニ トゥ-ルダルジャン
瀧田昌孝 パレスホテル
谷川雄作 (株)テイエリー・マルクス・ジャパン
吉原隆行 レストラン花の木
森本美雪 コンラッド東京


すべてが終わって


ちょうどこの5月、ウィーンでヨーロッパ最優秀ソムリエコンクールの決勝戦を観戦するチャンスがあり、それを思い返しながら拝見していたのですが、ウィーンでは仮想客&仮想レストランの場面で、優勝したラトビアのトムソンズ選手が、「ようこそ、私のレストランへ。私はこの店(店名をお客様に伝え)のオーナー、トムソンズです」と本当に気持ちの良い挨拶をしてから、爽やかな導入で、仮想客を引き付けていました。その姿が素晴らしく印象深かっただけに、今回、石田実行委員長が挙げていたレストラン名“ソフィア&ヌノ”とポジション“シェフ・ソムリエ”の双方を仮想客に伝えた選手がひとりもいなかったのが少し残念でした。

森審査委員長のコメントにもあったように、昨年と比較して、ブラインド能力が格段に上がっている気がしました。熱き戦いだったと思います、お疲れ様でした!!


関連ページ
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