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第一回 ボルドー&ボルドー・シュペリュールワイン ソムリエ コンクール2017決勝、初代オフィシャルアンバサダーは井黒卓ソムリエ [コンクール]

決勝戦はフランス大使館大使公邸で


全国から64名のソムリエがエントリーして、11月17日に第一回『ボルドー&ボルドー・シュペリュールワイン(以後BBS) ソムリエコンクール』の予選が開催されました。厳正な審査の結果、5名のソムリエが選ばれ、12月7日、フランス大使館大使公邸で決勝戦が行われました。
ボルドー&ボルドー・シュペリュールワイン生産者組合主催の同コンクールは、ベルギー、中国で実施されているので、日本は3番目の開催国になります。


(左から)谷川、中西、井黒、野坂、千々和各選手

決勝進出者は出場順(敬称略)
谷川 雄作(株式会社ティエリー・マルクス・ジャパン)
千々和 芳朗(筥崎宮迎賓館)
井黒 卓(ロオジエ)
野坂 昭彦(ホテルニューオータニ)
中西 祐介(Clos Y)
でした。

勝利は井黒卓ソムリエの掌中に


ファイナリストは5つの課題に臨みました。
結果、ボルドーカラーのネクタイで自身に喝を入れた井黒卓ソムリエ(ロオジエ・東京)が優勝。BBSワインの初代オフィシャルアンバサダーに任命され、主催者からディプロマ&トロフィ-、ボルドー研修旅行、また協賛のワイン王国からは年間無料購読の権利も。
「ボルドーは格付けシャトーに注目されがちですが、BBSはカジュアルでロゼやクレレ等、幅の広さがあるので、日本市場で可能性があることを実感しました。今後はアンバサダーとして頑張ります」との優勝コメント。

井黒ソムリエの優勝の晴れ姿を観るのはポルトガルコンクール以来ですが、リズム感があり、体で時間配分を会得してきた感がありました。今年5月、オーストリアのウィ-ンで開催されたヨーロッパ最優秀ソムリエコンクールには森覚(一社)日本ソムリエ協会常務理事引率のもと、井黒&岩田両氏も観戦し、多くの刺激を受けていたようです。今コンコールの合間時、「今は、来秋のアジア・オセアニア最優秀ソムリエコンクールに照準を合わせているので」と語っていた井黒ソムリエのすべてにおけるスキルアップに期待しています。
おめでとうございました!!


唯一フランス語で対応していた準優勝の中西ソムリエ


第3位の野坂ソムリエは丁寧な所作

ルセック公使、アルビ特別審査員を囲んで

(左から) 森覚審査員長、ルセック公使、第3位 野坂ソムリエ、優勝 井黒ソムリエ、準優勝 中西ソムリエ、アルビ特別審査員&石田博審査員

渡仏中のローラン・ピック駐日フランス大使の名代として登壇したジャン=バティスト・ルセック公使は、関係者への謝辞の後、「日本で飲まれている40%はボルドーワインです。ボルドー&ボルドー・シュペリュールはバラエティに富み、コストパフォーマンスに優れていますが、その良さが十分に伝わっていないように思います」とあいさつ。特別審査員のカトリーヌ・アルビ女史は「ボルドーのアペラシオンを日本に広めるアンバサダーチームを作ることが目的」と語りました。
おふたりのメッセージから、初代アンバサダーの井黒卓ソムリエを筆頭にした、今後のチームの育成、活躍に期待していることがしっかり伝わってきました。


コンクールを観戦して
【課題1】
ボルドーワインのアンバサダーとしてセミナーのプレゼンテーションを行う
言語:英語orフランス語
時間:4分
各自がPCを操作しながら果敢にチャレンジ、各選手の個性を感じました。


千々和ソムリエの提案には、地元福岡とボルドーの関係を強調した部分がありました。
ボルドーと姉妹都市の福岡は今年で締結30周年。また、今年優勝した福岡ソフトバンクホークスは、クレマン・ド・ボルドーシャワーでお祝い。ボルドー側にも親近感を与え、地元の活性化にもつながる要項


井黒ソムリエはターゲットを大学生に定め、視覚的にもわかりやすい構成で4分間を活用


野坂ソムリエは6項目(歴史、革新、多様性等)を提示し、数字を使って最新の状況を解説

【課題2】
ワインのテイスティングコメント
言語:英語orフランス語
時間:3分


進行役の石田博審査員から、「分析的な内容を入れて」との指示
ワインはChaeau Freyneau Cuvee Prestage2005、木樽で10年間熟成させたワインで、酸化的ニュアンスがないところが着目点の1つ
ヴィンテージに言及していたのは谷川ソムリエ(2010年)、井黒ソムリエ(2014)、中西ソムリエ(2012)

【課題3】
L'Huitre Merguez(リュイットル・メルゲーズ/生牡蠣、羊肉の焼ソーセージ添)とAgneau de Lait(アニョー・ド・レ/乳飲み仔羊) に合わせて、以下の4種類のワインからお勧めのものを選択。理由も簡潔に述べる。
言語:日本語
時間:3分


(右から)
1)Chateau Reignac Blanc 2016/SB60%、セミヨン+ソーヴィニヨン・グリ40%
2)Chateau Briot 2015/SB100%
3)Echappee Bel du chateau de Bel/SB60%、ミュスカデル40%
4)Chateau La Verriere 2014/SB100%

井黒ソムリエは牡蠣のフレッシュさとクリーミーさに合わせる1本として1)、メインの仔羊は脂質があるので、ボリューム感がある3)を選択
野坂ソムリエは1)~4)のワインの特徴を簡潔にコメントしてから、牡蠣には4)、仔羊には3)を勧めました。
中西ソムリエは「アルカション周辺で牡蠣が養殖されていますが、その生牡蠣に焼ソーセージを添えた一皿なので、牡蠣には良く冷やしたSB(2や4)、 そこに香ばしいソーセージが加わるなら3)を12度くらいで。上質で肉質の柔らい仔羊には3)を16度くらいで。付け合せや調味料でローズマリーを使うなら4)」と答え、石田審査員が模範解答として示した「牡蠣と合せるならSB主体(2と4)、ソーセージと合せるならブレンドした力強いタイプ3)、仔羊もブレンドタイプ(1と3)」に極めて近い提案でした!

【課題4】
ワインをフラッシュでコメントし、vegan(ヴィーガン/完全菜食主義)顧客に料理を勧める
言語:日本語
時間:3分


佐藤陽一審査員&岩田渉審査員が担当


黒いグラスのなかのワインの本質だけをコメント!
ワインは課題1と同じ造り手のl'Esprit de Freyneau Rose2013、CF100%、ステンレスタンクで発酵、バリックで熟成

5名とも「ロゼ」と回答。
谷川ソムリエはサラダ(紅白のビーツや隠元)、(野菜だけの)筑前煮、ココア&ゴボウを使ったブラウンケーキを提案。
当初白ワインと答えていた井黒ソムリエも再度のテイスティングでロゼに変更、その理由はラズベリー様な香りとビターなテクスチュア。カブのムースに柑橘のジュレ添、ソテーした野菜、焼き目をつけた根菜、きのこ料理を提案し、ワインについては澱との接触が長く、使用樽で熟成させたロゼ、ヴィンテージは2015年と回答。
野坂ソムリエはサラダ+木苺のソース、ビーツや赤カブ、根菜の温野菜、中西ソムリエはサラダ(ジャガイモ、ゆで卵)、サーモンと真鯛のタルタルを提案していました。
ちなみに、ヴィーガンは卵や乳製品、肉、魚等の動物性食品も摂取しない人たちのようです。

【課題5】
顧客へのワインサービス、マグナムボトル
言語:英語orフランス語
時間:5分



仮想客のテーブルは10名、ホストはアルビ女史、対面の席にゲスト審査員のジェニファー・ジュリアン氏、その右隣にドラ・トーザン氏が着席
ワインはマグナムサイズのChateau de Reignac2014





井黒ソムリエ、中西ソムリエともに底広のデキャンターを使用、リンスを実施
ホストから、「ボルドークレレが日本で容易にプロモートできるかどうか」の質問
毎回聞き方が違っていましたが、多分、上記のようなことを聞いていたのだと思います。

コンクール後のレセプション・パーティーでは

ボルドー&ボルドー・シュペリュールワインを堪能






11種類のフレーバーが楽しめる一口サイズのベルキューブ


ブルザンのチーズ、ガーリック&ハーブが人気


Sadaharu AOKIのショコラ、美味!


井黒ソムリエにはワイン王国から年間無料購読のプレゼント!




大使公邸の庭園、色とりどりの紅葉


公邸内には可愛いクリスマスの飾りつけ

初回開催の同コンクールを観戦しながら、ベルギー、中国ではどのような形態でコンクールを行っているのか、垣間見たい気分になりました。来年の第2回BBSソムリエコンコールの成功を願いつつ、今後のアンバサダーチームの活躍を楽しみにしています。

主催:ボルドー&ボルドー・シュペリュールワイン生産者組合
共催:在日フランス大使館貿易投資庁-ビジネスフランス
後援: 一般社団法人 日本ソムリエ協会
協賛:ANA フーズ株式会社、ベルジャポン株式会社、株式会社ビゴ東京、ダノンジャパン株式会社、トップ・トレーディング株式会社、UCC 上島珈琲株式会社、株式会社ワイン王国

フランス大使館 貿易投資庁-ビジネスフランス
http://www.youbuyfrance.com/jp/Category-1-

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伴良美

青木さん、詳細で臨場感溢れる素晴らしいレポートをありがとうございました。コンクールの内容、主旨、各選手の高い技能を伝えるお写真や生き生きとした文章が素晴らしく、とても楽しく、本当に感嘆しながら拝読させていただきました。大好きで大尊敬する青木さん!!来年もどうぞよろしくお願いいたします。これからもブログアップ楽しみにしております(^^♪ ありがとうございました!
by 伴良美 (2017-12-15 13:43) 

fumiko

伴さん、嬉しいお言葉、ありがとうございます!
ご期待に応えられように頑張ります。
まずはアップする頻度を多くせねば、ね。
来年もよろしくお願いいたします!
by fumiko (2017-12-20 01:47) 

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