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ルイ・ジャド オリヴィエ・マスモンデ輸出部長によるブルゴーニュ最新情報と2016バレルテイスティング [ワイン]

ルイ・ジャド バレル・テイスティングのナビゲーターはオリヴィエ・マスモンデ輸出部長

「お気入りワインを赤・白それぞれ選んで」とお願いして、撮影時に持っていただきました。さて、オリヴィエさんが選んだワインは・・・

オリヴィエ・マスモンデさんのバレルテイスティングセミナーに初めて参加したのは2011年(2009年ヴィンテージ)でした。それ以降、毎回お目にかかっています。昨年は1996年にボージョレ地区のシャトー・デ・ジャックを取得して20年という節目を記念してメーカーズディナーをご一緒にやらせていただきました、感謝!
今年のオリヴィエさんは福岡、大阪、名古屋を巡回して東京に戻られたのですが、途中寒さで風邪気味に。いつものしゃべり過ぎキャラも控え目になっていました。

ルイ・ジャドについて
■所有畑 コート・ドール140㌶、シャトー・デ・ジャック87㌶、ドメーヌ・フェレ18㌶
 自社の所有および100%管理している畑99(そのうちGC12、PC55)
■ワイン造りの哲学は、畑や醸造において最低限の介入、除草剤無使用
■手摘み収穫、赤ワインの発酵期間は長め、99%天然酵母使用(時として発酵しない場合のみ培養酵母)、樽熟成は18ヶ月、新樽率30%、MLFは暑い年は短め(20%程度)、寒い時は長め(80%程度)でヴィンテージに因る。

ブルゴーニュの最新情報
■吉報として、2017年は良年だったので100%完璧な収穫、収量
■ブルゴーニュのグラン・クリュ、プルミエ・クリュは需要は多く、供給は少ない(6年連続の天候不順)
■1年間で15%の円安、2016年ヴィンテージの価格に影響が出ることは必須
■新AOC誕生、ブルゴーニュ コート・ドール(赤・白)/ヴェズレー村名
■新ネゴシアンの台頭
ぶどう畑の価格が高騰し、畑の入手が困難になっている現在、ドメーヌ(自社畑でワインを生産)の80%がネゴシアン(農家からぶどうを買付けてワインを生産)として活動を始めた。2012年から2017年までで新ネゴシアンが23%増。ミクロ・ネゴス(小さな組織のネゴシアン)誕生、著名なドメーヌもネゴスに。

2016年のヴィンテージ情報
12月と1月は暖かな気候、2月と3月は通常の寒さ、4月は3週間早めの生育で最終週に3日間寒波襲来。マイナスの気温になるが、晴天の時にその現象が起きるため、ぶどうの芽は凍ってしまい、翌朝太陽光を受けた芽は、瞬時に焼かれてしまう"黒い霜"状態になり、ブルゴーニュのマルサネからコート・シャロネーズまで被害を受けた。3週間経過して、2度目の新芽が出てきても、50%は葉になる可能性が強いので、実になるのは50%程度。5月と6月は涼しい気候で降雨もあった。シャブリでは雹害。夏は好天で7月、8月、9月は暑く乾燥。ぶどう樹は水不足に。ルイ・ジャドでは9月27日から収穫開始し、10日間で終了。


一番大きな被害を受けたのはサヴィニー・レ・ボーヌで95%減、ペルナン・ヴェルジュレスやシャブリもそれよりは軽いながら害を受けた。


フリーテイスティング前のセミナーではヴィンテージ違いを体験

バレルサンプルは赤ワイン12アイテム、白ワイン10アイテム供出@銀座アイコニック
2016年の白はまろやか&エレガント、MLFは80%。赤ワインはタンニンの存在感あり。

白はボーヌのPC グレーヴ


同社の経営にあたっているガジェ社長が1985年奥様のために購入した畑でビオディナミ農法を導入。“グレーヴ”は砂利まじりの土壌の意味。
#1:ボーヌ プルミエ・クリュ グレーヴ “ル・クロ・ブラン” ドメーヌ・ガジェ2016/#2:同2015
#1は白桃、白胡椒、アーモンド、溌剌とした酸味、ロースト風味、果実と酸味のバランスが好印象。#2には複雑味、厚み、旨味があり、果皮由来の軽いビターが食事に合わせやすいイメージ


2010年に購入した“ル・シャピトル”

ル・シャピトルはコート・ド・ニュイ地区の最北シュノーヴに位置し、畑の中心には修道院があり、僧侶が所有していたスピリチュアルな場所。初ヴィンテージは2011年、生産量は400~500ケース程度。ガジェ家所有の約1.5㌶の畑でラベルに畑名を併記することが許されています。ワインは粘土と泥灰土に由来する豊かな果実味と強すぎない酸が特徴。


#3:ブルゴーニュ ル・シャピトル ドメーヌ・ガジェ2016/#4:同2014

#3は明るいルビー色、スグリや木イチゴのような赤系果実、素直なタンニン。#4は下の文字が読める淡いルビー色、冷涼な気候に由来する酸の存在(最初から最後まで持続)、ミネラル、パウダー的なタンニン、ほんのりレザー、余韻に小さな赤い実。オリヴィエさんは「酸味もあり、ピュアでクリスタルな風味」と表現。
加えて、「マルサネとディジョンの間にあるル・シャピトルを、今、マルサネのプルミエ・クリュにしようという動きがあります。そうなると価格が上がる可能性もあるので、弊社としてはブルゴーニュの地域名のままが好ましいと思っています」と述べていました。

ガメイとは思えないムーラン・ア・ヴァン クロ・ド・ロシュグレ


約8㌶の畑でビオディナミ農法を導入。硬い花崗岩が地表にまで迫っている土壌で古樹。
「ピンク色の花崗岩と石英の土壌で、タンニンが洗練されていてベルべットのような食感」とオリヴィエさん。熟したベリー系果実、バラや牡丹、ザクロ似の酸味、深みがあり、舌の中央にしっかり乗ってくる凝縮感、味わい豊かで2016年のボージョレの出来の良さがわかります。


コルトン・プジェ グラン・クリュ


グラン・クリュでベストだったのはコルトン・プジェ。畑はシャルルマーニュに隣接、白亜質と鉄分を含む泥灰土が交じりあう土壌。赤・黒系果実風味、タンニンが緻密でエレガント。今、飲んでも美味ですが、しっかり熟成させて楽しみたいワイン。

冒頭に書いたオリヴィエさんの当日のベスト赤ワインはジュヴレ・シャンベルタン プルミエ・クリュ クロ・サン・ジャックでした!
「数ヶ月前にテイスティングした時はシャイで閉じていましたが、2ヶ月くらい前にクロ・サン・ジャックらしいスタイルが出てきました。ミネラルは豊か、少しドライなタンニン、2016年はグラン・クリュに匹敵する味わいだと思います」とコメントしていました。


グラス協力はリーデル・ジャパン、ジンファンデル/リースリングを使用


シャブリのお気入りはモンテ・ド・トネール
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シャブリのグラン・クリュ&プルミエ・クリュのなかで一番好きなモンテ・ド・トネール!
スラン川の右岸に位置し、キメリジャン土壌と南西向き斜面の日照に恵まれた環境が強み。第1印象は石清水を連想させるミネラル&清涼感、グレープフルーツや蜜を含んだリンゴ、スパイス、心地良い長い余韻

白ワインのマイベスト!


ルイ・ジャドのテイスティングは赤ワインから白ワインの順なのですが、今回はサントネー クロ・ド・マルト ブランからスタートしました。美味、何より酸がきれいで、ミネラルや白胡椒、バランスの良さが秀逸。オリヴィエさんのベスト白ワインもサントネーでした!
「コート・ド・ボーヌの南にあり、7㌶の"クロ・ド・マルト"は弊社のモノポール(単独所有畑)で、シャルドネは1㌶(6㌶はピノ・ノワール)のみ。価格&品質が素晴らしく、きれいな酸味と旨味、まるみがあるワイン」とおっしゃっていました。

凛としたミネラル感のピュリニー・モンラッシェ


ピュリニー・モンラッシェ プルミエ・クリュ クロ・ド・ラ・ガレンヌ ドメーヌ・デュック・ド・マジェンタ
所有者はマジェンタ侯爵家で、ルイ・ジャドがすべてを管理しています。日照に恵まれた畑で、高地にあるぶどう樹の樹齢は100年、低地のほうは60年。ガレンヌは栗色のウサギ。白桃、白系スパイス、鉱物的なニュアンス、2016年VTらしい酸の広がり、好みの1本!

2016年ヴィンテージは少量生産&高品質

■シュヴァリエ・モンラッシェ グラン・クリュ レ・ドゥモワゼル 2樽(通常12樽)
■モンラッシュ グラン・クリュ 4樽(通常12樽)
■ビアンヴニュ・バタール・モンラッシェ グラン・クリュ 2樽
■ミュジニー グラン・クリュ 2樽
■ボンヌ・マール グランクリュ 5樽
■クロ・ド・ベーズ グラン・クリュ 7樽
■クロ・ド・ヴージョ グラン・クリュ 15樽
※( )内は通常の生産量

ワインについてのお問い合わせは輸入販売元:日本リカー(株) ℡03-5643-9770
http://www/nlwine.com


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