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7月7日公開!! 大人の女性とシェアしたい映画『ボンジュール、アン』 [映画でワイン・レッスン]

エレノア・コッポラの長編劇映画初監督作品『ボンジュール、アン』

監督・脚本・製作:エレノア・コッポラ
出演:ダイアン・レイン、アルノー・ヴィアール、アレック・ボールドウィン
原題: PARIS CAN WAIT / 2016年 / アメリカ
配給:東北新社 STAR CHANNEL MOVIES
公式サイト:http://bonjour-anne.jp/
[黒ハート]7月7日(金) TOHOシネマズ シャンテほか 全国ロードショー


(C) the photographer Eric Caro

~人生って、まだまだステキ
カンヌからパリへ、おとなの寄り道は、ワインと美食と、こころのさがしもの~ 
『ボンジュール、アン』より

映画プロデューサーの夫マイケル(アレックス・ボールドウィン)とカンヌ映画祭にやって来たアン(ダイアン・レイン)。ふたりはそのままフランスでバカンスを楽しむつもりだったが、新作の撮影のため、急遽ブタペストへ飛ぶことに。耳の不調を感じていたアンは、フライトを取りやめ、夫とは別行動で、友人がいるパリで休息することにする。

アンはパリに戻る夫の仕事仲間、フランス人のジャック(アルノー・ヴィアール)の車に同乗してカンヌからパリまでの7時間予定のドライブに出発するが、料理やワインに精通し、名所・旧跡にも詳しく、機知に富んだ会話で気持ちを和ませる術に長けた彼との予期せぬ寄り道旅行は、アンが忘れていた“自分再発見”の扉を開いて・・・


エレノアさんの知性を感じるシーンがいっぱい
エレノアさんは映画界の巨匠フランシス・フォード・コッポラ監督の妻&監督としての才能を見事に発揮しているソフィア・コッポラさんの母上。今月初旬、映画公開に先駆けて、主役のダイアン・レインさんと一緒に来日していました。

記者会見の翌日、フランシス・フォード・コッポラ ワイナリーのワインを輸入しているワイン・イン・スタイルさんからのお声がけで、エレノアさんと異業種で活躍する女子8名だけのディナーに同席させていただいたのですが、フランスワインに詳しいソムリエール(カルフォルニア在)からアドバイスを受けたこと、資金集めに6年かかったこと等を話してくださいました。
「皆さんのプロフィールは」との問いかけがあったので、「ワインとの関わりはサントリーに在職していたから」との私の返事にエレノアさんは「サントリー! ロスト・イン・トランスレーションに出てきますね」と素早いリアクション。ソフィアさんがアカデミー脚本賞を受賞した映画で、サントリー『響』のCMシーン、とても目立っていました。
ディナー中も終始笑顔で、本当に魅力的だったエレノアさん。人を包み込む素敵なオーラがありました!

その数日後、私は『ボンジュール、アン』の試写会に!
エンドロールが終わり、場内が明るくなる寸前、一瞬、ラベンダーの香りを感じて・・・
ひととき、アンとジャックと一緒に、フランスの美食街道、セザンヌやルノワールの絵の世界を旅していた・・・そんな錯覚に陥ってしまった、とってもおいしい映画でした[レストラン]

『ボンジュール、アン』はエレノアさんの実体験がベースになっているので、カンヌからパリまでのドライブの間、実在のレストランも登場します。テキスタイル(布地、織物)が大好きで、世界中を旅して多くの情報を得ているエレノアさん。
この映画ではアートのプロ、ワインのプロとしての知識もしっかり反映されています。フード・コーディネーターはナパにある『ロバート・シンスキー・ヴィンヤーズ』のマリア・へレム・シンスキーさん

アン&ジャックと一緒に美食散歩
ヴィエンヌではコンドリューとコート・ロティ
BAツゥCARO#092
(C) the photographer Eric Caro
お茶目なジャックにアンも満身の笑み
ジャックがセレクトしたのは白はコンドリュー、赤はコート・ロティ!

寄り道ドライブでのアンとジャックの宿泊地はヴィエンヌ
コート・ダジュールとパリの中間、リヨンの南に位置するヴィエンヌには二ツ星『ラ・ピラミッド』があり、スクリーンにも、あのピラミッドの外観が出てきます。このレストランには近隣のぶどう畑から、コンドリューやコート・ロティのあらゆる銘柄のワインが届きますが、実際の撮影場所はここではなく、パリから40kmのところにある閑静なホテル&レストラン 『Les Jardins d’Epicure』
コンドリューはローヌ河の右岸にあり、白ワインだけを生産する栽培地。白ぶどうのヴィオニエを使用、アプリコットやジャスミンのニュアンス。コート・ロティ(“焼けた斜面”の意)はローヌ地方最北に位置する赤ワインの産地、シラー種から造られるワインは濃厚でスパイス風味


大伴家持の和歌も
ヴェズレーに向うドライブの途中で、月を見ながら、アンが口ずさんでいたのは、『万葉集』にある大伴家持の和歌
ふりさけて三日月(みかづき)見れば一目見し人の眉引(まよびき)思ほゆるかも 
When I see the first / New moon, faint in the twilight / I think of the moth eyebrows / Of a girl I saw only once
エレノアさんは万葉集だけでなく、源氏物語や枕草子にも興味をお持ちのはず、凄い!

絵画でも魅力満載、セザンヌの『プロヴァンスの家』、マネの『草上の昼食』、ルノアールの『ブージヴァルのダンス』の原画を彷彿とさせるシーンを挿入させて、登場人物と重なり合う手法も素敵!


ヴェズレーではディディエ・ダグノーの『シレックス2012』

『レスペランス』 参考画像:Relais & Châteaux 2008

ワイン好きなら、気になるワン・シーン
ジャックが「ヴェズレーで最高のレストラン」と言って案内してくれたお店はとてもゴージャス。ディディエ・ダグノーの『プイィ・フュメ シレックス 2012』が登場します!

2012ヴィンテージはフランスのワイン専門誌『ラ・レヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス』でロワール・ベスト・ソーヴィニヨンに選ばれた逸品。ピクニックの後、リヨンの市場散策で、ジャックは「僕の好みは“クロタン・ド・シャビニョル”」と語っていますが、まさに、このチーズとシレックスは同郷、とても良い相性です。
ロワールの風雲児と言われ、ロワール地方で最高の白ワインの造り手だったディディエ・ダグノー。2008年、自家用小型飛行機の事故で急逝、享年52歳。ドメーヌは現在息子のルイ・ベンジャミン・ダグノーが継承
ソーヴィニヨン・ブラン100%。シレックス(火打石)土壌由来のあふれるばかりのミネラル感、力強い果実味、存在感のある酸、長い余韻

エレノアさんがイメージしていたレストランは『レスペランス(現在閉鎖中)』だったようです。
“永遠の丘”と形容される世界遺産ヴェズレーにあり、オーナーシェフのマルク・ムノーによって輝かしい時代を刻んでいたホテル&レストラン。ギヨーム・マルトリエとアラン・デュカスが設立した会社が買収したことで、2018年に新装オープン予定です。

さて、映画に出てきたレストランですが、雰囲気があって歴史を感じさせる空間でした。
これはパリの行政控訴院の地下のフリースぺースをレストランに設えて撮影したとのこと。チャンスがあれば行ってみたいです!

スペシャリテとして登場したのは

Nipples of Venus(ヴィーナスの乳首)!
映画『アマディウス』に登場して話題になったお菓子
ディナーの前に、アンが望んで訪問したサント・マドレーヌ大聖堂での出来事が伏線になっているのでは


『ボンジュール、アン』を観終わって、細い糸から1枚の布が織られている印象を受けました。それはエレノアさんがお好きなテキスタイルのようです。1つの出来事には、それに付随する何かがあり、それは「点」ではなく、「面」で広がって・・・。一例ではクロ・タンとシレックスのように、時間差によって織り込まれてく感じ、です。

観る人の感性でどれだけでも面白さが広がる映画『ボンジュール、アン』
“大人の女性”たちとシェアしたい映画『ボンジュール、アン』

最後に・・・
『ボンジュール、アン』のAnne(アン)、『ローマの休日』のAnna(アン)王女
つかの間の体験で、新しい自分を発見していく姿が、私には重なって見えました。
エレノアさんとお会いしたのは試写会前だったので伺えませんでしたが、ネーミングの裏にある意図(糸)を私は感じています(笑)
このページの美食散歩が、映画を観る時の参考になれば本望です!


番外編
エレノアさんとの光栄なるディナーで
ウェルカムワインはソフィア ロゼ モントレー・カウンティ

フルーティで飲みやすい色鮮やかな辛口ロゼ。
ソフィア自身が選んだスタイリッシュなボトルも魅力

メインの仔牛ロースにエレノア レッド・ワイン

エレノアさんの情熱を表現している3つの鍵が〝ワイン、アート、テキスタイル”
ラベルはテキスタイルの本のなかから見つけた模様をヒントにして彼女がデザインしたもので、結婚50年目を記念してコッポラ監督がエレノアさんのために造った数量限定ワイン


エレノアワインにサイン! 
初版本(在庫なし)にもサインをしていただきました。元気が出るメッセージで、“映画とワイン”に関わる作業を続けてきてホント良かったと実感!
『映画でワイン・レッスン(エイ出版)』のイタリア編に、『ゴッドファーザー』や『ソフィア』誕生の経緯を書いていますので、ご笑覧いただけると嬉しいです。電子書籍&プリント・オン・デマンド(POD)で取扱中


エレノアさんからの「しっかりね」というメッセージを感じます!

エレノアさんは気品があり、繊細ながら、限りないパワーを内に秘めている女性でした。同性の先輩として、学ぶこと、感じること多々ありでした。
ワイン・イン・スタイルのマイケル・クーCEO、斎藤美樹ジェネラル・マネージャー、光栄なる時間を共有させていただき、ありがとうございました!
『ボンジュール、アン』の宣伝、樂舎の佐野美加取締役社長には多大なるサポートをいただき、こころから感謝しております。ありがとうございました。

『ボンジュール、アン』にGo、ですね!!

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電子書籍、POD(Print on Demand)で 『映画でワイン・レッスン』 [映画でワイン・レッスン]

私にとっての嬉しい出来事!


枻出版社から上梓した、肩ひじはらないワイン本 『映画でワイン・レッスン』が在庫切れで、関心を持ってくださっていた皆さまにご迷惑をおかけしていました。
現在、拙著の内容をベースにした講座はホテル・オークラの『ワイン・アカデミー』で行っています。また、映画とワインは私のライフワークなので、関連するセミナーも随時遂行しているので、枻出版社のご配慮で、今月1日からPOD(オンデマンドのペーパーバック)、12月9日から電子書籍での発売が決まりました。年内に希望が叶い、とても嬉しいです!

AmazonPODの映画でワイン・レッスン
電子書籍の映画でワイン・レッス


昨日、POD(左側)の見本誌が届き、初めて実物を手にしました。
帯はないのでシンプル、紙質は従来の書籍(右側)と比べ、若干厚めです。

映画を観てからワインを飲むか
ワインを飲んでから映画を観るか
やっぱり、ワインを飲みながら映画を観るのが、最高ですよね!

製品についてのお問い合わせは枻出版社まで ℡03- 3708- 5181
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映画でワイン・レッスン 『白い帽子の女』 ~ブラピの遊び心を感じながら~ [映画でワイン・レッスン]

〝ブラッド・ピット×アンジェリーナ・ジョリー・ピット 10年ぶりの共演作〟
というコピーで公開されている『白い帽子の女』

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時代は1970年代、舞台は南フランス。執筆のために避暑地を訪れたアメリカ人の小説家ローランド(ブラッド・ピット)と妻ヴァネッサ(アンジェリーナ・ジョリー・ピット)。結婚して14年の夫婦。心に痛手を負い、バランスを崩している妻と、困惑しながらも粘り強い愛で彼女を受け止めようとしている夫。折しも隣の部屋には、ふたりとは真逆の、愛を謳歌する新婚カップルが宿泊。関わり合うようになるが・・・

(C)Universal Studios











(c)2015 UNIVERSAL STUDIOS
9月24日(土)よりシネスイッチ銀座、渋谷シネパレスほか公開中
配給:ビターズ・エンド・パルコ
■スタッフ
監督・脚本・製作:アンジェリーナ・ジョリー/製作:ブラッド・ピット/音楽:ガブリエル・ヤレド
■キャスト
ブラッド・ピット、アンジェリーナ・ジョリー・ピット、メラニー・ロラン、メルヴィル・プポー

ブラピとアンジーのワイン『ミラヴァル・ロゼ』の輸入元ジェロボームのご配慮で試写会に出かけました。映画には大手ブランドが衣装、鞄、小道具などをサポートしていますが、ブラピは「映画をミラヴァルのプロモーションにはしたくない」と思っていたようなので、彼らのワインが登場するシーンはありませんでした。でも、ブラピらしい〝遊び心〟を感じるワン・シーンはありました。

画像(クリックで拡大)を見ると、ブラピが手にしているワインは透明に近い輝きのあるイエローで、若いワインであることがわかります。右端のボトルのラベルにはBourgogne(ブルゴーニュ)の表記、ヴィンテージ(VT/収穫年)は1965年、1970年代なので、VTから考えて数年は経過している設定でしょうか。抜栓したコルクは短くて刻印がありません。加えて、ブルゴーニュと明記しながら、ボトルの形状はボルドー型。あきらかにワイン通のブラピ創作ワインだと思います。

ジェフ・ブリッジスがアカデミー賞主演男優賞を受賞した『クレージー・ハート』では、主人公(ブリッジス)がアルコール依存症で、映画のなかではウイスキー『McClureマクルーア』という名が再三、おまけに箱まで登場していたのですが、調べた結果、実在しないウイスキーであることがわかりました。イメージ的にはモルトウイスキーのマッカランを連想しました。依存症という設定だったこともあり、ウイスキーメーカーからは敬遠されたようです。それで敢えて架空のものを作っていました。ちなみにネーミングの由来はディレクターのミドルネームでした!

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さて、前述のミラヴァルですが、ブラピとアンジーは南仏コランス村に別荘としてシャトー・ミラヴァルを所有しています。コート・デュ・ローヌ地方にある名門ファミーユ・ボーカステルの醸造家マーク・ペランさんと組んで2012年からワインを生産しています。
プロヴァンス地方は87.5%がロゼ(2013年データ)、ロゼに特化した秀逸な産地です。有機栽培を導入しているミラヴァルからは、ロゼだけでなく、白や赤も登場しています。

映画のラストは、ローランドの小説 『海辺にて(原題:By the Sea)』 が完成し、危機を乗り越えたふたりが車で避暑地を去って行くシーンで終わりましたが、試写会から一夜明けてブラピとアンジーの離婚報道。びっくりでした!
年々評価があがっているミラヴァルなので、今後の所有が気になります。ワインのテイスターとしての才能があり、ワインへの造詣が深いブラピなので、ミラヴァルの価値は十分わかっているはず。引き続き、尊敬するマーク・ペランさんとの2人3脚は続行して欲しいと願っている私です!!


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〝ベル エポックを駆け抜けたロートレックの世界への誘い〟で19世紀末にタイムスリップ! [映画でワイン・レッスン]

開会前の静寂のなかで
5月22日のイベントから約1週間が過ぎました。MCに徹していて、十分な写真が揃っていない私のために松本楼様が貴重な画像を送ってくださいました。まとめをアップいたします。100%全力投球できた会、ご参加くださった皆様に感謝を込めて!

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シャンパーニュの芸術品ベル エポック、ボトルのアネモネはエミール・ガレが描いたものです。
ロートレックは母親アデール伯爵夫人が所有していたボルドーのシャトー・マルロメで収穫作業を手伝っていたようです。エミール・ガレもロートレックも同時代の芸術家、寵児でした。

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松本楼でのステージ、完璧に整いました!

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画像協力:松本楼
シャンパンの引き立て役はベル エポックグラス


ロートレックと山田シェフの競演
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モーリス=ジョワイヤンがまとめた『モモの料理本』の改訂版『ロートレックの料理法』
モモはロートレックのペンネーム

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クリックで拡大


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画像協力:松本楼
「ロートレックには面白い表現やエピソードがたくさんあります。一例として、鶏肉の料理を美味しくするために、まずニワトリを小屋から出して、追いかけまわし、恐怖心を与えてから屠殺。そのような状態のまま死ぬと、肉が柔らかくなるからです。彼の料理法は多くは時間をかけて丁寧にゆっくり煮込んで風味を出していますが、遊びごころを持った料理だと思いました」と山田シェフ

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画像協力:松本楼
アミューズはロートレックが命名したユニークな『修道女のおなら(揚げせんべい)』
松本楼オリジナルの『オレンジ風味のアボカド ムースクリームディップ(手前)』の2種をペリエ ジュエ グラン ブリュット(PN40% PM40% CH20%)と合わせて

グラン ブリュットには柑橘果実の内側の白皮のような軽いビター感があるので、ムースにオレンジの皮を細かく刻んでトッピング。相互のビター感がマッチしていました。揚げせんべいの脂分はシャンパンがきれいに洗い流してくれる印象、納得のマリアージュ

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口中に広がるフォアグラの脂分はシャンパンと絶妙
シャンパンのクリーミな味わいとフォアグラのスムースな食感も文句なしの相性

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画像協力:根本友子
鴨モモ肉のコンフィとセップ茸のキッシュ カタロニア風サラダを添えて
シャンパンから感じるマッシュルームのニュアンスが鴨の重厚感とセップ茸とも合って


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プロローグでもご紹介しましたが10年以上経過したベル エポック2004 (CH50% PN45% M5%)の750mlと1500mlをテイスティング。フレッシュ感のあるレギュラ―サイズvs熟成感+若さが十分あるマグナムサイズ


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画像協力:松本楼
ブルゴーニュ風エスカルゴ ココット焼き
ココットの表面のこんがり感とシャンパンのブリオッシュ、ナッツの風味とバランス良好


会場風景はIMG.jpg
画像協力:松本楼
今回、ペルノ・リカール・ジャパン(PRJ)のティム・ペック社長と栗木英一郎部長には大変お世話になりました。心強いサポートに深く感謝しております。ありがとうございました!

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画像協力:松本楼
『ミッドナイト・イン・パリ』でマキシムの優雅な雰囲気を体感、ロートレックとも遭遇!


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画像協力:松本楼
定員を超える皆さまとベル エポック(良き時代)にタイムスリップ


リーデルが満を持して発売したヴェリタス・シリーズ
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画像協力:松本楼
第3世代のグラス、ヴェリタスシリーズは軽くて口当たり良好、シャンパンラバー必携!

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画像協力:松本楼
リーデルの庄司大輔チーフ・ワイングラス・エデュケーターは「ロートレックの時代はクープ型グラス、近年はフルートグラスが主流でした。このヴェリタス・シリーズのグラスはマシンメイドで超軽量、第3世代のワイングラス型シャンパングラスと言えます。このように大人数の場でお披露目するのは本邦初になります。ペリエ ジュエのトップレンジ『ベルエポック』は素晴らしい年にしか生産しない逸品であり、そのシャンパンとのマリアージュになるので、とても光栄に思っています」とあいさつ。

フルートグラスのイメージが強いなかで、そしてフルートグラスには、フルートグラスの良さがあるなかで、〝気品と旨味〟を感じさせてくれるヴェリタス・シリーズのシャンパーニュ・グラスは要チェックのグラスです。
まさに、たかがグラス、されどグラスです!


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画像協力:松本楼
旨味たっぷりのオマール海老  アメリカ風

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画像協力:松本楼
日本の桜にインスパイアされて最高醸造責任者のエルヴェ・デシャンさんが創造した『ベル エポック エディション プルミエール2007』、はこの3月、日本限定でリリースされた希少ロゼシャンパンです。
私の印象は発売当初より、さらに味わい滑らか、エレガントさが増したように感じました。素晴らしい包容力で、オマール海老との相性は、渾然一体でした! 
加えてヴェリタスのシャンパーニュ・グラスとの相性、これは参加者全員同意だと感じています。

庄司さんは「エディション プルミエール2007によってお料理のとマッチングの幅が広かったことが印象的でした。ブレンドの妙でしょうか。特にオマール海老の旨味とソースの旨味、そしてシャンパーニュの旨味の重なり具合が絶妙でした」とコメントしてくださいました。



画像協力:根本友子
壱岐牛のラグーとオニオンのフォンデュ〝ミロトン〟
ロートレック流にじっくり煮込んだ壱岐牛のとろける食感
エディション プルミエールとの相性ナイス


画像協力:根本友子
デザートにはニックネーム〝MOMO〟を入れて


ベルエポックの時代から現代に戻って
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ロートレックが輝いていた時代
 
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ムーラン・ルージュでは最高のフレンチ・カンカンを堪能しました!

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画像協力:松本楼
3時間10分の旅を終え、皆さまをナビゲートをした私に松本楼様から素敵な花束が。
プレゼンターはPRJのティム社長、光栄です!

ご参加くださった皆さまのこころのなかに、ひとつでも思い出深い事柄が残れば嬉しいです。ブログにお立ち寄りくださった皆さまにも22日の臨場感がお伝えできればなお嬉しいです。
改めまして、ティム社長、栗木部長、庄司チーフ・ワイングラス・エデュケーター、松本楼の小坂文乃副社長、山田シェフ、小西ソムリエはじめスタッフの皆さま、ありがとうございました!

今後ともよろしくお願いいたします。

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プロローグ 映画とシャンパンのマリアージュ~ロートレックの世界への誘い~ [映画でワイン・レッスン]

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昨日開催した 映画とシャンパンのマリアージュベル・エポックを駆け抜けたロートレックの世界への誘い @日比谷・松本楼も無事終わりました。
只今、心地よい疲労感のなかにおります。

ご参加くださった皆さま、ありがとうございました!!

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嬉しいことに募集開始1時間で満席になり、キャンセル待ちが数組ありましたが、当日まで1件のキャンセルが出なかったのは感謝に耐えません。同時に皆様の期待を強く感じました。


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開場前のボア・ド・ブロ―ニュ、窓から見える緑も美しいです!


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ロートレックと深いつながりのあるムーラン・ルージュも紹介しました。


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壮観な眺め、当日供出したシャンパン(左から
ペリエ ジュエ グラン ブリュットNV
ペリエ ジュエ ベル エポック2004(750ml)
ペリエ ジュエ ベル エポック2004(1500ml)
ペリエ ジュエ ベル エポック エディション プルミエール2007

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2004年(CH50% PN45% PM5%)VTの2グラス比較は興味深いものでした。750mlは色白で品の良い酸とミネラル感があり、白い花やドライフルーツ、アーモンドのニュアンス。マグナムは黄金色で酸はワインに溶け込みクリーミー。複雑味があり、黄桃やカリン、スパイスの風味も

グラスはリーデルの新アイテムヴェリタス・シリーズ。リーデル史上最軽量のクリスタル製マシンメイドグラスは口当たりも良く、ペリエ ジュエのトップレンジ『ベル エポック』と超贅沢なシャンパン&グラスのコラボレーションになりました。

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当日のハイライト!
エルヴェ・デシャン最高醸造責任者が〝日本の桜にインスパイアされて創り上げたロゼシャンパン〟です。3月に味わった時より、柔軟なイメージ。これはグラスとの絶妙なバランスが効果的だったと思います。シャンパンは綺麗な酸と赤い果実、舌を洗い流す感触があるので、次にまた、なにかが食べたくなる、そんな印象です。

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画像提供:ペルノ・リカール・ジャパン
2015年3月2日発売の『ベル エポック エディション プルミエール2007』
参考価格:28,000円(税別)、熟成期間:5年、品種:シャルドネ90%、ピノ・ノワール10%

透明ボトルから透けて見える淡い桜色がとても綺麗、ときめきのシャンパン!

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松本楼の小坂文乃副社長()、いつも以上の気配りに感激でした!
文乃さんとのご縁を作ってくれた吉井ご夫妻、24日が結婚記念日、おめでとうございます!!
今回私はエルヴェさんがインスパイアされたという桜に同化すべく桜の着物で〆させていただきました。

プロローグのあとで
3時間10分の会のMCは貫徹できましたが、料理とシャンパンの一体写真は撮れずじまい・・・
そのフォローは後日文乃さんから届く予定の写真に期待です。山田シェフが披露してくださった再現メニューが素晴らしく、シャンパンとの相性は絶妙でした。ご参加くださった皆様の表情も弾んでおりました。
料理やシャンパンの画像&コメント等、会のリポートは後日ブログに追記いたします。
お楽しみに!

ご協力・ご協賛くださいましたペルノ・リカール・ジャパンのティム・ペック社長、栗木英一郎部長。リーデル・ジャパンの庄司大輔チーフ・ワイングラス・エデュケーターに心から御礼申し上げます。

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27日から公開のドキュタリー映画 『世界一美しいボルドーの秘密』 [映画でワイン・レッスン]

原題は『Red Obsession』、obsessionは強迫観念とか妄想、執念、憑りつかれる等の意味ですが、邦題は『世界一美しいボルドーの秘密
タイトルから受ける印象はだいぶ違いますが、主役は赤ワイン! 
映画の前半は景観が美しいフランス・ボルドー地方の卓越したシャトーのオーナーや総支配人、醸造家たちが当地の魅力、ワインについて語ります。シャトー・ラトゥ―ルのフレデリック・アンジェラCEOが「特別な土地だと分かって、ますます魅了されている」と述べ、シャトー・ぺトリュスのクリスチャン・ムエックス顧問が「ボルドーに匹敵する産地など、どこにも見当たらない」とコメントしているように。そして、中盤以降は、シャトー・ラフィットやラトゥールを中心とした高級赤ワインを買いあさる〝憑りつかれた人たち=中国の富裕層〟にフォーカスしています。

監督:デヴィッド・ローチ、ワーウィック・ロス/製作:ワーウィック・ロス/製作総指揮:ロバート・コー撮影/:スティーヴ・アーノルド、リー・プルブロック / ナレーション:ラッセル・クロウ
原題:RED OBSESSION /2013年/豪・中国・フランス・イギリス・香港/
公式サイト:http://www.winenohimitsu.com/


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(C) 2012 Lion Rock Films Pty Limited
9月27日 (土) からヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開配給:アット エンタテインメント

セラー内でパイプをくゆらせ、6000万ドルに及ぶと言われているラフィットやラトゥ―ルのワインコレクションを満足げに眺める中国有数の実業家ピーター・チェン


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(C) 2012 Lion Rock Films Pty Limited
ドラゴンが目を覚ます時、世界が震える  ナポレオン・ボナパルト

すべては東のドラゴンが目覚めたところからスタート
今月23日に中国の長者番付『胡潤百富』で、アリババグループ創業者のジャック・マー会長が第1位(昨年29位)になったことが報じられていましたが、映画『世界一美しいボルドーの秘密』のなかで、『胡潤百富』の発行人のルパート・フージワーフは中国の億万長者数ついて「現在600人ぐらいで米国の億万長者を抜いた」とコメントしています。中国の富裕層がステイタスを求めて、西洋に目を向けた時、彼らの目に留まったのは歴史と格式を有するフランス・ボルドーの赤ワイン、それも超トップクラスの銘柄でした。

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(C) 2012 Lion Rock Films Pty Limited

香港政府が関税を撤廃した2008年、富裕層の憧れの的、垂涎の赤ワイン、シャトー・ラフィット・ロートシルトは2008年ヴィンテージのボトルに「八」の数字を記載。数秘学を重んじる富裕層を最高に幸せな気分にさせ、シャトーのワインは圧巻の強さで中国市場を席巻。1961年、1982年に続く、グレートヴィンテージ2009年、2010年により、ワインの価格はうなぎのぼり。高騰に次ぐ高騰で、昔からのシャトーの顧客たちは、手が出せない状態になり、ワイン狂騒の外に押し出されていきます。

シャトー・マルゴーのポンタリエ親子
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昨年、シャトー・マルゴーのポール・ポンタリエ総支配人がサードワイン『マルゴー・デュ・シャトー・マルゴー2009』のお披露目のために来日した時、「自然環境に合わせ、世代を通じた人間のたゆまぬ努力と意欲がグラン・ヴァンを生み出し、現在のような素晴らしいワインが生産できるようになった。グラン・ヴァンがわかる人たちが形成している市場が常に我々とともにあったことはラッキーだった」と語っていました。

でも、映画のポンタリエ総支配人は、異常な状態に困惑し、ワインを語る時のような冴えがなかったのは彼が正直な人だからこそ。それに反し、同行時は控えめだったご子息(5年前から香港在でシャトー・マルゴーのアジア地区担当)のティボー・ポンタリエさんは水を得た魚のように饒舌で、全盛期のレオナルド・ディカプリオのようなイメージで中国市場を語り、強いインパクトを残しました。ワインには目新しさを覚えず、前の世代ほど関心がないと断言するティボー世代にとって、中国市場がいかに刺激的であるかがわかります。

『映画でワイン・レッスン』するのは、もっぱら美味しい映画のシーンとワインですが、『世界一美しいボルドーの秘密』ではワインではなく、カメラマンのレンズを通して大写しにされる登場人物の表情から心の動きを読み取れるのが面白いと思いました。

作柄が良くなかった2011年ヴィンテージと中国政府の贈答禁止令により、富裕層の動きは鈍り、ワイン狂騒は少し陰りをみせ始めています。公開のタイミングが「なぜ今」という思いがなきにしもあらずですが、ボルドーワインの高騰とそのバブルを引き起こした元凶の中国市場の生の現実を75分の映像でワイン・レッスンできることは間違いありません。

新春特別企画、ワインあてクイズで遊びましょう! 『レ・ミゼラブル』のヒュー・ジャックマンとジャン・バルジャン! [映画でワイン・レッスン]

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アカデミー賞のノミネート発表は10日(現地時間)、もうすぐですね!

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ヒュー・ジャックマン ファンの私は、もちろんレ・ミゼラブルを応援しています。
今週木曜日1月10日刊の産経EX【ワインのこころ】は、ヒュー・ジャックマンが演じたジャン・バルジャンをイメージした赤ワインについて書いています。豪州出身のジャックマンなので、彼には豪州ワインが一番似合うと思っています(私の独断です)

そこで・・・
今日7日(月)から9日(水)24時までを応募期間として、ワインあてクイズをいたします。豪州ワインの日本窓口であるワインオーストラリア日本事務所の手島代表に相談し、素敵なワインをご協賛いただけることが決まりました。新春ならでは、です。

ツイッター(ひとり1回)で、a:ワイナリー名、b:ワイン名(ヴィンテージは不要)の2つを書いて、ハッシュタグ#aussiewine でご応募ください。当選者3名様(当選者多数の場合は抽選)にワインオーストラリア日本事務所から日本未輸入ワインをプレゼントいたします。

さて、ワインのヒントですが、ジャン・バルジャンが19年間服役したからといって、長いこと寝ていたワインということではありません。ヴィンテージは不要ですし

あくまで、ジャックマンが演じたジャン・バルジャンのイメージです。
(1)服役していたジャン・バルジャンは過酷な状況に耐えた強靭な肉体の持ち主、パワーを連想
(2)釈放後は司教の愛により、“理性”を取り戻し、知的な要素が加わる
(1)と(2)は私が考える「ぶどうのイメージ」、それらが「ワインになった時のイメージ」です。ブレンドですね。

(3)時代背景から考えて、大手=権力を連想してしまうので、選択肢からは外してよいかも
(4)中規模、小規模のワイナリーで、フィジカルな要素を感じさせるところは

な~んて、ここまで書けば・・・2013年、ワイン界のより大きな活性化を願いつつ、ワインラバーの皆さま、豪州ワインファンの皆さまと、ワインクイズが楽しめればとっても嬉しいです。
ワイン名の発表は産経EXの発刊日の10日、サイトにアップされ次第、お知らせします。
皆さまからのご応募、お待ちしております!

[ぴかぴか(新しい)]追記!
ワインオーストラリア日本事務所にツイートでご応募くださった皆さま、ありがとうございました!
厳選なる抽選の結果、3名様に日本未輸入ワインが当たりました。おめでとうございます!!!
詳しくは@apluswines_jpのツイートで!

ブログの続編もご覧ください


(続編)  ヒュー・ジャックマンとジャン・バルジャンとラン・リグ!


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<PartⅠ> 映画とワインの小粋な関係@米子セミナーからパワースポットの出雲大社まで [映画でワイン・レッスン]

久しぶりの鳥取&島根でした。
6月5日に(社)日本ソムリエ協会中国支部の例会セミナー@ホテルサンルート米子があり、映画とワインの小粋な関係というタイトルでお話をさせていただきました。

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セミナー会場に入ると、協会の岸本吉史鳥取地区長のご配慮が!
先月24日に行われたシャンパーニュのオフィシエ叙任式典の画像を取り込んで、米子セミナーにご参加くださった皆さまにその旨、紹介してくださったのです。本当にありがとうございます!

2つの映画を対比しながら
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シャンパンを含む6アイテムを試飲しながらのワイン・レッスン

(左から供出順に)
第1フライト オペラも大事な要素!
#1:プリティ・ウーマン/モエ・エ・シャンドン ブリュット・アンペリアル
協賛:MHD ディアジオ モエ ヘネシー
イチゴとシャンパンのシーンに登場しています。アメリカ産のイチゴだと固くて苦みを感じますが、日本のとちおとめやあまおうならうまく合います。映画のオペラシーンは要チェックで、ここでは『椿姫』が使われています。椿姫は高級娼婦、ジュリア・ロバーツ演じるヴィヴィアンは売春婦なのですが、監督の意図は・・・。この映画の3年前に作られた『月の輝く夜に』にもオペラシーンがあり、面白い位に比較できます。今回それをしてみました。
モエ・エ・シャンドンはレストランの定番であり、モエグループは世界№1の輸出量を誇っています!

#2:月の輝く夜に/マム コルドン・ルージュ・ブリュット 
協賛:ペルノ・リカール・ジャパン
最初にハーフサイズが登場します。この時は「スプマンテ」と呼んでいました。フルートグラスにシャンパンを注いで角砂糖を1個入れて~ダブルバブル! シャンパンカクテルの出来上がりです。私の大好きな映画『カサブランカ』にもマムが登場しています、あの名セリフと一緒に! 軽快で爽快な味わいのシャンパンです

第2フライト 同メゾンの格違いのシャンパン登場
#3:ファースト・ワイン・クラブ/ルイ・ロデレール ブリュット・プルミエ
協賛:エノテカ
仲良し4人組の大学卒業の日、祝杯用に選んだのはブリュット・プルミエ。学生なのでここでは紙コップでしたが、20年後のわけありの再会で、女優になったエリース(ゴールディ・ホーン)の家で乾杯したのはクリスタル、セレブ愛飲のシャンパンです! 2種のランク違いのシャンパンを使う監督には敬意を払います! ブリュット・プルミエは樽でストックしているリザーブ・ワインの使い方が絶妙、奥行きのあるシャンパンです

#4:ニキータ/テタンジェ ブリュット・レゼルヴ 
協賛:日本リカー
裏組織の暗殺者として新たな人生を歩むことになるニキータは女性としてのたしなみや武術の特訓を受けています。入所3年目の誕生日、上司のボブに誘われて初めて外出することに。そこで飲むのは力強さと繊細さを持ち合わせたテタンジェのミレジメ。後半、市井(しせい)の人として愛するマルコと生活しているニキータの新居に叔父さんと称してボブが訪問する場面には格違いのシャンパンと花が登場! 気軽に楽しめるブリュット・レゼルブが使われていました。

第3フライト 米・仏のピノ&試飲シーン
#5:肉体の悪魔/ポマール ドメーヌ・ロブレ・モノ Ier レ・ザルヴレ2008 
一部協賛:飯田
1947年の作品、36歳でこの世を去ったジェラール・フィリップが高校生役を演じています。切手のコレクションを売ってお金を手に入れたフランソワ(J・フィリップ)はマルトと食事に出かけます。そこで注文するのはポマール。年上のマルトは「ワインがコルクくさい」とクレームをつけて・・・。

原作にはこのシーンはありませんし、主人公にもフランソワという名前はついていませんが、古き良き時代のテイスティングシーンとワイン界を混乱させているコルク臭という言葉がこの映画に出ていること自体すごいです。当日のワインはコルク臭とは無縁の赤い果実を彷彿とさせる香りと旨味がたっぷりつまったポマールでした。

#6:サイドウェイ/ヒッチング・ポスト コルク・ダンサー PN サンタ・バーバラ・カウンティ2009 
協賛:ワイン・イン・スタイル
国語教師のマイケルと落ち目の役者ジャックが1週間の予定でサンタ・バーバラでワインツアーを楽しむストーリーで、実在のワイナリーやレストランが登場しています。全編ワイン満載ですが、今回はブエルトンにある『ピッチング・ポスト』にフォーカス。映画にはフラッグシップのハイライナーが出ています。セミナーではコルク・ダンサーを供出。凝縮感があり、果実味豊かなピノでした!

『月の輝く夜に』に出てくるロブマイヤーのシャンデリア
『月の輝く夜に』でアカデミー主演女優賞をゲットしたシェールの変身ぶりにはホント惚れ惚れします。この映画にはオペラ『ラ・ボエーム』が登場します。映画のアクセントになっているので、冒頭シーンから歌劇場でのオペラシーンに至るまでの組み立ては実に見事です!

ロレッタ(シェール)がロニー(ニコラス・ケイジ)と待ち合わせる場所は歌劇場の大噴水の前、その奥にきらびやかなシャンデリアが見えています。劇場内に入ったふたりの頭上で、また、オペラ開始前にもシャンデリアが大写しになります。

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メトロポリタン歌劇場のシャンデリアはロブマイヤーの4代目ハンス・ハラルト・ラートがアメリカからの要請を受けて作りました。制作当時は模型を作るための材料が思うように入手できず、苦労して見つけてきたのがジャガイモとスポーク(自転車の車輪の輪に向かって出ている放射状の棒)

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1966年に歌劇場に無事に納められたシャンデリア、本当にきらびやかです。
ジャガイモとスポークの模型のイメージ、おわかりになりますよね

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セミナー中の私の手の先にあるものは・・・

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オーストリアのロブマイヤー本店で見つけて、思わず購入してしまったイヤー・クリップ。これは歌劇場のシャンデリアをモデルにして作成されたものです。映画とワインにまつわる話題として、当日は身に着けて、お話させていただきました。私の基本Non Solo Vino ! (ワインだけじゃない! )の表現の1つです。ワインをベースにして映画のなかのオペラ、文化、芸術まで幅広い意味での楽しみ方ができれば最高だと思っています。

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セミナーでは皆さまからの感想等も伺いながら進めさせていただきました。

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セミナー後には会場後方にブースを設けての試飲コーナーがありました。ご協賛いただいた日本リカー様は試飲会場にもブースがあり、テタンジェの飾り付けをしていました。ワインクーラーのイラストはシャンパーニュ伯爵(チボー4世)です。テタンジェのプレスティージ『コント・ド・シャンパーニュ ブラン・ド・ブラン』のボトルネックのラベルにもその姿は印字されていますね。
試飲ブースには、三国ワイン、飯田、フードライナー、サントリー各社様の出展がありました。

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講演が終わってからは女子会のノリになって(笑)
米子は美人が多いのですね、皆さま、本当にありがとうございました!

(社)日本ソムリエ協会中国支部の場合は、岡山県から枝廣副支部長、広島県から増山さんと内田さん、島根県から川中さんといった具合に、支部役員が近県から移動してセミナーをサポートしてくださいました。地元の岸本さんには機器の操作やカメラマン役もお願いしました。支部役員の皆さま、ありがとうございました。
お忙しい折にもかかわらず、セミナーにご参加くださいました皆さま、本当にありがとうございます!

『プース・キャフェ』の坪倉完洋さんには初版本を活用していただいているようで嬉しかったです。
〆のシャンパンを愉しませてくださった『ロコズ・バー』の原ひろこさん~感謝です。
またの再会を楽しみにしています!  皆さまにたくさんの感謝を込めて!



(続) パワースポット『出雲大社』


映画『約束の葡萄畑 ~あるワイン醸造家の物語~ 』は10月23日から全国順次ロードショー!! [映画でワイン・レッスン]

ブルゴーニュ地方が舞台の『約束の葡萄畑 ~あるワイン醸造家の物語~ 』は来月23日からBunkamura ル・シネマを皮切りに全国で順次公開されます。
配給元である東北新社の『約束の葡萄畑』公式サイト
>>>http://www.yakusoku-wine.com/

原作者はニュージーランド(NZ)ウェリントン生まれのエリザベス・ノックス、監督も同じくウェリントン生まれのニキ・カーロ、主人公ソブラン・ジョドーの妻を演じているケイシャ・キャッスル=ヒューズ(豪州生まれ)も4歳からNZに移り住み、現在はカーロ監督と同じ街に住んでいるとのこと!

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©2009 Ascension Film Kortex Acajou Films 配給元:東北新社

NZではブルゴーニュ地方のぶどう畑を再現して収穫シーンも撮影しています。

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©2009 Ascension Film Kortex Acajou Films 配給元:東北新社

試写会で一番印象に残ったシーン!!
土地の権力者ヴリー伯爵没後、同家を継いだ伯爵の姪オーロラ・ド・ヴァルディー男爵夫人が、
醸造責任者になっているソブランからテイスティングのレッスンを受けているところです。
今まで外しまくっていたオーロラが五感でワインを感じ取るシーンはとても官能的でした。

ボルドーワインは知的で、ブルゴーニュは肉感的と表現されることが多いのですが、
ピノ・ノワールにその要素をすご~く感じます。

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マルク・シャガールの絵と同じ白い羽の天使を連想させるXas(ザス)
『ハンニバル・ライジング』で若き日のハンニバル・レクターを演じたギャスパー・ウリエル
顔にかかった血を舌でなめるハンニバル役とは対象的な天使役でした!!

原作『The Vintner's Luck』では、天使ザスと出逢う1808年の項「Vin bourru(new wine)」から、ソブランが死を迎える1863年の項「Vinifie(made into wine)」までの55年間(映画は30年)が描かれています。天使ザスの力を借りながらも至高のワインを造るために苦悩するソブラン、ザスとの愛にも似た感情の交差、ソブランの妻への愛や家族への思い、そしてソブランと男爵夫人との愛・・・。

試写会では、「天使ザスは主人公ソブランの中にいるもうひとりの分身かなぁ」と思っていたのですが、2009年にノックス女史が上梓した『The Angel's Cut』をチェックしてみると、ソブラン没後60年過ぎた1920年代を舞台に、再びザスが登場しているので、羽がなくなった天使は女史にとって小説上の大事なキャラクターなのですね。

カーロ監督はインタビューで天使について、「ソブランの魂であり、彼にインスピレーションを、同時に痛みも与えています。そして最後には心の平和に影響を与えています」と答えています。

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©2009 Ascension Film Kortex Acajou Films 配給元:東北新社

映画に、病害虫がぶどう畑に壊滅的なダメージを与え、そのため大事なぶどう樹を全て焼き払う、というシーンが出てきます。一番悪名高いのは“フィロキセラ(ブドウネアブラムシ)”で、この虫は19世紀後半、欧州のぶどう畑を荒廃させました。

体長約1ミリのメスで腹部側に吸汁のための針をもち、ぶどうの葉や根を刺して樹液を吸う。根に寄生した虫に刺されると根はコブ状に腫れて腐り、ぶどう樹は5年くらいで枯死。防除はフィロキセラに抵抗性のあるアメリカ系台木を使った接木(出典:ワインの事典)

原作の最終章、エピローグにあたる1997年の項「Chateau Vully l'Ange du Cru Jodeau」で、ガイドがフィロキセラ禍について触れ、「このシャトーでは1870年代にアメリカ系台木で接木した」と説明する個所があるので、ノックス女史の時代考証は正しいです。
ただ、フィロキセラがフランス全土に広がり始めた1863年には主人公のソブランはすでに死去しているので、劇中出てきた病害虫の話がフィロキセラだとしたら時代的にズレが生じます。ここは映画用に作成したのでしょう。

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カーヴが撮影に使われたらしいシャトー・ド・ムルソー(2010年9月10日撮影)

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雰囲気あるたたずまい(2010年9月10日撮影)
9月初旬シャンパーニュ&ブルゴーニュ取材の帰路、シャトー・ド・ムルソーへ。
東北新社からロケーションリストをいただいていたので、同シャトーにアポを取り見学を予定していたのですが、オーナー会社であるパトリアッシュ社の担当と行き違いになり、勝手にカーヴと試飲をすることに~アララ~。

帰国後、輸入元経由で確認したところ、映画撮影をしたという記憶のある方がひとりもいなくて! 日本やNZなどでは「映画に使われた」というと結構大騒ぎになりますが、フランスはそのあたりの反応がとても静か、面白い対比です。

子供から大人までを対象にしたファンタジー色の強い作家エリザベス・ノックスが夢で見た情景をもとに書かれたという『The Vintner's Luck』、それを映画化した『約束の葡萄畑』を私は大人のメルヘンとして楽しませていただきました。
ワインがよりおいしくなる季節です。秋の夜長、“映画とワインの世界”で大いに遊んでくださ~い!!



インフォメーション
(社)日本ソムリエ協会関東支部第5回例会で開催する『映画とワイン』のご案内です!!
テーマ:映画の中のワインの秘密 ~おいしい映画と素敵なワイン~
講 師:青木冨美子 ワインジャーナリスト
日 時:2010年10月18日(月) 18時~21時30分
場 所:ホテル・テラス・ザ・ガーデン水戸 「City Club」
 茨城県水戸市宮町1-7 電話(029)300-2500
会 費:会員無料 賛助会員(3名まで)無料
問合せ
<出欠に関して> 同ソムリエ協会事務局 電話(03)3256-2020
<内容に関して> 関東支部茨城地区長 橋本英明 電話(029)262-3164

セミナー終了後の懇親会には茨城県の橋本知事もご出席くださるとのこと、とても光栄です!
いつも書いていますが、ひとりでも多くのワイン好きさんにご参加いただけましたら幸いです。
特に茨城県、水戸周辺の皆さま~!
映画は『幸せのレシピ』と、もう1本は当日までのお楽しみということで。
官能的なピノ・ノワールですか、ふふ、当然お出しいたします。
よろしくお願いいたします!
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第3回『映画とワインのマリアージュ』は美食画家ロートレックに迫ってみました!! [映画でワイン・レッスン]

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3回目は美食画家 ロートレックの世界を五感で愉しむをテーマに行いました。

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会場はGINZAみつ和、いつもながら見事なテーブルセッティング、豪華なカサブランカ

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友人モーリス-ジョワイアンが1930年にまとめた『モモ氏の料理(モモはロートレックのペンネーム)』を改訂したレシピ本『ロートレックの料理法』から、料理を再現しました。

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川端清生シェフの付箋があるページは、「羊の野外丸焼き」、各ページにはユニークな挿絵が!

母が所有していたシャトー・マルロメ
ボルドーの南東、サンタンドレ・デュ・ボワに位置する歴史あるシャトー・マルロメ
14世紀、ベーアン伯爵ギロー・ド・タストによって建てられた城で、これが現在のシャトー・マルロメです。所有者の中には、あのアンリ・ド・トゥルーズ=ロートレックの母親アデール伯爵夫人の名もあります。1883年にシャトーを購入しています。モンマルトルで仲間と自由奔放に生きていたロートレックですが、母が所有するシャトーでは収穫の時期、農夫たちと一緒に汗を流す日々を送っていました。

2005年からEUROPMURSという不動産関連の企業グループがオーナーで、ディレクターはシャルル・トラヌエズ。その年の11月からは醸造コンサルタントとしてミシェル・ロランとアタナス・ファコレッリを迎えています。

今回の開催にあたり、輸入元(株)アルカンのWATANABEさんを介して、シャトーから情報をいただきました。画像協力もありがとうございます!

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シャトーの樽貯蔵庫にはロートレックの自画像が!
画像協力:シャトー・マルロメ

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シャトーのぶどう畑。カベルネ、メルロ、マルベックを栽培しています。
画像協力:シャトー・マルロメ

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ロートレックの部屋、ピンクがお好き?
画像協力:シャトー・マルロメ

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右の画像は『ムーラン・ルージュのラ・グリュ(1891年製作)』、ムーラン・ルージュの画家と呼ばれるようになった契機の作品。1998年ヴィンテージのラベルに使用されました。

左の画像は『客室番号54号の婦人』(または)『乗客』と題した作品で、1896年の『サロン・ドゥ・サン』の展覧会用ポスター。船旅が好きだったロートレックはある時、乗り合わせた女性に恋をします。声をかけることもできず、ただ見つめているだけ。彼はデッキチェアに座っている客室番号54号の彼女の姿を描くことに専念します。それがこの絵、シャトー・マルロメ1997のラベルに使われています。
画像協力:シャトー・マルロメ

ロートレック狂のDAN分析、実におもしろい
参加者の中に本業はデザイナー、副業はロートレック狂(笑)のDANさんがいました!
ワクワクするようなDAN分析、実におもしろい(容疑者Xの献身の福山雅治風に・笑)

「紺色の線は絵をさかさまにして見てください。うつぼのように見えます」というDAN指示に従い、画像を逆にしています。挿入ミスではありません~。念のため、右に正常な画も載せておきますね♪

passagere du 54.JPGpassagere du 54.JPG
以下、DAN分析、ご覧ください。
* 体は「ハマグリ」
* 髪型は「サザエ」
* デッキチェアーの背もたれは「シロナガスクジラ」
* 手はまるで「イカ」のようですし・・・
* スカートは「タコ」
* 手すりはさしずめ「亀」の甲羅でしょうか?「魚」のオブジェ??
* 錨は「まぐろ」の尾にも見えます。
* 遠景の船は沈みそうなほどのシケ(海が荒れること)の中にあるのに
  この女性は何事も無かったかのようです・・・

声もかけられなかったロートレックの屈折した心境の表れ?
この解釈はどの解説本にも説明にも載っていないようです。
私の妄想でしょうか?  それともただの偶然でしょうか??

いえいえ、DANさん
いたずら心旺盛のロートレックならではのアイデア、私もそう思いますよ♪

「54が競売されています。拡大画像も見ることが出来ます。クリスティーズのアドレス載せておきました」と優しいDANさん! 皆さ~ん、拡大画像で遊んでみてください♪
http://www.christies.com/LotFinder/lot_details.aspx?intObjectID=5230826

19世紀ベル・エポックの世界にタイムスリップして~


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