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カリフォルニアのハーン・ファミリー・ワインズから2代目フィリップ・ハーン初来日! [来日したワイン生産者&関係者]

亡父の跡を継いで

今年3月に他界したニコラス・ハーンさんの跡を継ぎ、2代目当主として精力的に活動しているフィリップ・ハーンさん(37歳)が、No.1市場である日本に初来日しました! 


独立した家族経営のハーン・ファミリー・ワインズ(以後ハーン)はカリフォルニア州セントラルコースト、モントレー・カウンティのサンタ・ルシア・ハイランズ(S.L.H)に位置し、冷涼な気候に適したシャルドネとピノ・ノワールに力を入れています。




2014年に訪問した時は収穫の真っ只中で、4機のグレープハーベスター(ぶどう自動収穫機)がフル稼働していました。実に壮観でした!
フィリップさんにそのことを伝えると、「今は7機だよ」とのお返事が。自社畑1100エーカー(440㌶)のうち、8割がグレープハーベスターによる収穫のようです。

今回のプレスディナーでは、7年目から導入している『Flash Détente/フラッシュ・デタント』、カベルネ・ソーヴィニヨンの醸造に使っている装置についてのお話を伺うことができました。


ハーン・ファミリーの軌跡


1980年:ドイツ系スイス人のニコラス・ハーン&ガビー・ハーンご夫妻がワイン造りの適地を探していた時、小休止するために立ち寄ったモントレー・カウンティの自然(朝夕の霧、グランド・キャニオンに匹敵するモントレー湾の海溝)に触れ、この地でのワイン造りを決断。最初の自社畑スミス&フックを購入。

1991年~2006年:ニコラスさんはサンタ・ルシア・ハイランズについての詳細なリポートを政府に提出し、AVA認証に尽力。ハーンは当初カベルネ・ソーヴィニヨン主体でしたが、冷涼気候に適したシャルドネやピノ・ノワールにシフトチェンジ、成功をおさめます。

2006年~現在:AVAはサンタ・ルシア・ハイランズとアロヨ・セコ、自社畑440㌶、The Sustainability in Practice(SIP)TM Program(環境保全実践プログラム)により、畑の管理、土壌の保全、水質&エネルギー保全等、環境や労働者への配慮に注力。


ハーン・ワイナリーのポートフォリオ

(左から)
ハーン(“雄鶏”の意)を表示したラベル。自社畑と契約農家のぶどうを半分ずつ使用。新樽率は40%程度。仏産オークのみ使用。
S・L・Hは4つの自社畑のぶどうを使い、サンタ・ルシア・ハイランズの個性を表現。基本的に新樽率は30~35%程度(樽香を抑えたスタイル)、樽熟成は11ヶ月。仏産オークのみ使用。
ルシエンヌは単一畑(スミス・ヴィンヤード/使用するのは2クローン)から造られる高品質なピノ・ノワール。スミス・ヴィンヤードは所有する畑のなかでは一番古く、内陸にあたるので最も暑いエリア、凝縮感のあるぶどうが収穫できる。
スミス&フックは設立当初から取り組んできたセントラルコーストのカベルネ・ソーヴィニヨンを使ったラグジュアリーなワイン。

供出されたのは未輸入を含む8アイテム

フィリップさんのお気に入りはやはりピノ!
4番目に登場した『ハーン S・L・H ピノ・ノワール エステイト グロウン2016』でした。(供出ワインは後方にある8本、左から右の順)



#1:ハーン・ワイナリー シャルドネ2016
若さを感じるゴールド、粘性は長く、柑橘果実や南国果実、木香、ロースト香。口中に厚み、クリーンな余韻
#2:ハーン S・L・H シャルドネ エステイト グロウン2016
粘性&ぶどうの凝縮感。黄桃や蜜を含んだリンゴ、白コショウ、ヴァニラ、ヘーゼルナッツ(樽香は#1より控えめ)、パワーがありながらエレガント、おすすめワイン!
#3:ハーン・ワイナリー ピノ・ノワール2016
下の字が読める淡赤色、若々しい赤系果実、木香、柔らかなタンニンと心地良い酸味。2018年1月、2月JALのビジネスクラス搭載ワイン。
#4:ハーン・ワイナリー S・L・H ピノ・ノワール エステイト グロウン2016
透明感のあるルビーレッド、さくらんぼや苺、ピンクペッパー、焙煎香、ココア、口中に赤系果実のフレーバー、中盤から広がる酸味、余韻も長く、酒質がきれい。フィリップさんの一押しアイテム!


ハーンが使っている20のピノ・ノワールのクローンをブレンドして造るS・L・H
2014年の訪問時にいただいたブローシャーには16のクローンが書いてあり、どのようなタイプのワインになるかを一覧にしてあります。

#5:ルシエンヌ ピノ・ノワール2016 (日本未輸入)
内陸に位置するスミス・ヴィンヤードならではの凝縮感のあるぶどうを使用。1974年にボルドー品種を初めて植樹した畑で、現在はピノとシャルドネが基幹。色調はルビーレッド、赤系&黒系果実、ピンクペッパー、口中で噛み込める印象、今飲んでも楽しめるが、熟成の変化をみたいアイテム、ポテンシャルあり。
#6:ハーン・ワイナリー カベルネ・ソーヴィニヨン2016
ぶどう品種はCS82%主体、ジンファンデル14%、他メルロ、マルベック、プティ・シラー、グルナッシュ、プティ・ヴェルドをブレンド。レッド・チェリー、スグリ、ヴァニラ、ココア、ソフトな酸とまろやかなタンニン、フェミニン、フラッシュ・デタント使用。
#7:スミス&フック カベルネ・ソーヴィニヨン セントラル・コースト2016
ハーンが初めて手掛けたアイテムで37ヴィンテージ目、ぶどう品種はCS100%、小粒で果皮が厚いぶどう由来の深みのある色調と黒系果実(黒スグリ、プラム等)のニュアンス、甘草、グラファイト、骨格がありながら馴染みやすいタンニン。フラッシュ・デタント使用。
#8:スミス&フック プロプライアタリー・レッド・ブレンド セントラル・コースト2014 (日本未輸入)
ボルドーブレンド、ぶどう品種はメルロ40%、マルベック32%、プティ・シラー26%、CS2%をブレンド。マルベックを多く使っていた1910年以前(フィロキセラの害を受ける前)のボルドーワインを再現したタイプ。フラッシュ・デタント使用。


“食事に合うワイン”という点をハーンはとても大事にしています。
今回は赤坂の隠れ家レストラン『紫芳庵』の和の素材に合わせてのマリアージュでした。


布久白子豆腐 薬味 美味汁
もみじおろしのピリ辛感が、樽の要素を感じるスタンダードのシャルドネとピノ・ノワールと相乗


切り身魚霰揚げ 漉油 藻塩 酢橘
衣の香ばしさと和風柑橘の酸がS・L・Hのロースト風味と重なり、舌の上を洗い流してくれる効果も


筍饅頭 尊菜 針蕗 木の芽
素材の甘味が品の良い樽使いのS・L・Hのシャルドネやピノと良くマッチしていました!


3種3様の趣きのピノ・ノワール


旬の御魚盛り
「お寿司ではなく、お刺身が好き。素材が良ければご飯はいらない」と語るフィリップさんはS・L・Hのピノとの相性を楽しんでいました!


私は果実の凝縮感とスパイスの要素を備えたルシエンヌのピノと
上質なわさび、山芋の甘味、お醤油の乳酸が重厚感あるピノを引き立ててくれた印象


『ルシエンヌ ピノ・ノワール2016』日本未輸入アイテム


竜髭菜 和牛 黒七味焼き 里芋木の芽味噌
フィリップさんはハーン・ワイナリーのスタンダードのカベルネとの相性を推奨。



スミス&フックのプロプライアタリー、色調は濃く、味わいはなんともまる~い印象
フィリップさんは「お肉というより、魚介類に合わせて」と!

通常に発酵・醸造させたワインと、Flash Détente/フラッシュ・デタントの装置を使用したワインを各50%ずつブレンド。フラッシュ・デタントなる装置の画像は見ることができませんでしたが、「熱い蒸気を直接ぶどうに当てることで、瞬間的に果皮からの色素やタンニンを抽出し、破裂したぶどうの果汁を取り出して発酵させます。ジュースになるまでをフラッシュで行います」との説明でした。

昨年末、エノログの戸塚昭先生に、「赤ワインのインクの様な香り」について質問したところ、「それはメトキシピラジンという化合物の臭いで、緑色を呈した未熟な果実に由来しますが、加温により分解します。 主として早飲み赤ワインや廉価な赤ワインの醸造法である、除梗破砕後の発酵前のマストを約75℃に昇温させる加温醸造法Thermovinificationやフラッシュ・デタントFlash Détenteを 採用すると、未熟な果梗が混入してもメトキシピラジンの臭いを感知することはありません」とのお返事をいただいたことを思い出しました。ちなみにフラッシュ・デタントはメトキシピラジンだけでなく、スモークテイントのぶどう等にも利用できるそうです。

「フラッシュは種からのタンニンを抽出しないので、タンニンは柔らかです。スミス&フックにフラッシュのワインを使うようになってから、女性客の人気が高く、右肩上がりの売れ行きです」とフィリップさん。電気代は相当かかるとのお話でしたが、カベルネ・ソーヴィニヨンの味わいに関しては、良い結果を出しています。


帆立昆布〆 加賀太胡瓜 加減酢ジュレはS・L・Hのシャルドネやピノで

I
甘鯛道明寺蒸し 本わさび 銀あん
鯛の甘味、さくらの葉の塩味、わさびの清涼感が赤ワイン(ピノやカベルネ)と合わせても面白い相性に


釜炊きにて
天然鯛の炊き込み 香の物 赤出椀


噛みこむことで旨味倍増のご飯、上品な味わいの鯛、本当に美味、美味
#2のS・L・Hシャルドネに合わせて


黒糖ソルベ 苺
#7の凝縮感とアルコール由来の甘さとの相性良好

きれいな空間、こだわりの器

紫芳庵の器の数々、おもてなしの丁寧さが印象的でした。
海外の生産者をお連れしたいスペシャルな空間

ブリティッシュエアウェイズが最大の顧客
冒頭に記述したように、ハーンのワインのNo.1市場は日本であり、 輸入元ワイン・イン・スタイルさんとは長い付き合いがあります。
フィリップさんは、「日本がナンバーワンですが、ブリティッシュ・エアウェイズ(英国航空)のすべての便のファーストクラス、ビジネスクラスの搭載&ラウンジでの扱いがあるので、この数字が圧倒的に大きいです」とおっしゃっていました、これは初耳!

ここで、2012年に『菊乃井』の村田吉弘料理長から伺った味覚の話について触れておきます。1999年からエアラインの機内食開発にかかわっていた村田料理長いわく「機内は、湿度も少なく乾燥しています。ゆえに五感は鈍くなるので、味覚、嗅覚は地上の時より濃いめを好むようになります。そのための一工夫が必要」と。その時に料理長が語っていたのが、“しんみりめ”との表現。

フィリップさんは「ピノ・ノワールはブルゴーニュとは違うスタイル、カベルネはナパとは違うスタイルのワイン造りをしています」と強調していましたが、地上で味わった時のハーンのワインの“微妙な濃さ”が、機上では村田料理長が説く“しんみりめ”になっているのではないかと思います。


■ワインについてのお問い合わせはワイン・イン・スタイル ℡03-5413-8831
http://www.wineinstyle.co.jp/ 
 
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伝統と革新のメゾン、シャブリ『ドメーヌ・ラロッシュ』ベリコー社長来日セミナー [来日したワイン生産者&関係者]

昨年来日したユニオン・デ・グラン・クリュ・ド・シャブリ(UGCC)のメンバー

ティエリー・ベリコーさんは2000年に発足したUGCCの現会長&ドメーヌ・ラロッシュ社長
(左から2人目)


UGCC試飲会で供出されたのはシャブリ・グラン・クリュ レ・ブランショ1987のマグナム
30年の熟成を経たワイン、心地良い酸の質感、スムース、複雑味と余韻の長さ、圧巻!


今年は輸入元ジェロボームの招聘で来日セミナー!

ベリコー社長とは3ヶ月ぶりの再会でした!
「ラロッシュで働き始めて10年、ワイン業界に参入して20年になりますが、一番素晴らしいと思う瞬間が皆さんと一緒にテイスティングする時です」と語っていました。

ドメーヌ・ラロッシュのロゴ
視覚、嗅覚、味覚の3つの感覚を表現したユニークなロゴ

ドメーヌ・ラロッシュの概要
自社畑は90㌶(うちGC4、PC11)で、90ヵ国以上に輸出
修道士たちが住んでいた9世紀の施設、13世紀の圧搾機も保存

ワイン造り
ぶどう樹についてはマサル・セレクション方式
収穫は30kgのかごを使って手摘み
栽培(超25年以上のベテランも)はひと区画、ひとりの割合で管理
醸造面ではGC、PCには樽を使用、MLFは行う
フランス農水省が定めたHVE (Haute Valeur Emvironnementale/ 環境保全農業の環境価値重視)の認証を受けていて、環境への配慮、生物多様性への取り組み等を実施。シャブリでは「アテナフクロウ」の保護活動、ラングドックのマス・ラ・シュヴァリエールでは夜行性で食虫動物の「こうもり」を増やすことで、畑の害虫駆除に活用。

シャブリのアペラシオン、総面積は5300㌶
(カテゴリー下から上へ)
・プティ・シャブリ
・シャブリ/シャブリの中心を成し、面積は3500㌶
・シャブリ・プルミエ・クリュ/17クリマ、全体の14%
・シャブリ・グラン・クリュ/7クリマ、総生産量のわずか2%、長期熟成タイプ

セミナーで試飲した6アイテム
「キメリジャンの土壌、シャルドネ、そして大変厳しい冬の時期がある大陸性気候により、活き活きしたミネラル、きれいな酸、明確な味わいが表現できる」とベリコー社長



(右から順に)
#1:Chablis Les Chanoines 2016
2016年は3月、4月に霜の害を受けたので少生産、品質は良好。
白い花、塩味、中盤以降ピュアな酸の広がり、丁寧な造りを感じる1本

#2:Chablis Saint Martin 2016
聖マルタンの名に由来し、ラロッシュを代表するワイン。60㌶を所有しているので、毎年上質の区画のワインだけをブレンドして生産。香りは#1より控め、和風柑橘、軽いビター感、旨味、WS90点。

#3:Chablis 1er Cru Les Vaudevey 2016
10㌶を所有、場所は谷間に位置し冷涼。畑の向きは南東、毎年収穫は一番最後で、ベリコー社長は「最もシャブリらしい」とコメント。食と合わせて楽しみたいアイテム、シーフード、スモークサーモン、アジアンフード

#4:Chablis 1er Cru Les Fourchaumes Vieilles Vignes 2014
直近10年での最良年、他と異なる香り、存在感のある酸味、ビター感、熟成感と力強さ

#5:Chablis Grand Cru Les Blanchots 2014
4㌶所有、2014年という良年に加え、朝から日差しを受ける場所なので、「レ・クロを王とするなら、ブランショは女王と呼ばれている」とベリコー社長。アカシア、切れの良い酸、複雑味、余韻に果実のニュアンス

#6:Chablis Grand Cru Les Blanchots La Reserve de L’Obedience 2014
若いヴィンテージはカラフェに移して! 香り甘やか、ピュアかつ重厚、深みがあり、長く続く余韻



ロべディエンスはアイコンワイン。ブランショのワインサンプルをすべて持ち寄り、5月初旬にブラインドテイスティングで決めます。9世紀のカーブ内にある石製テーブルの上に、それぞれ酸味、アロマ、ストラクチャアの三要素を頂点とする三角形を作り、インパクトの強いものは先端に並べ、バランスが取れているワインは真ん中に置きます。その結果、すべてにおいてバランスの良いワインだけをブレンドしてロベディエンスを生産、毎年3000本。


村名、PC、GCの順で味わうと、凝縮感 力強さがより明確に。

クロージャーについて

HVEを取得しているドメーヌ・ラロッシュは常に向上を目指しています。現在80名のスタッフが世界の動きをチェック、伝統を守りながら革新を続けています。
クロージャーに関しては、2000年VTからGCにスクリュー・キャップを導入し、10年間観察してきました。その間、ポルトガルのコルク業者にも変化が見られるようになり、2014年ヴィンテージから、アモリム社のNDテックを採用しています。ベリコー社長は「GC、PCに使っていますが、ボトル差は全くない」と語っていました。

ちなみに、NDテックとは、ポルトガルのコルク会社アモリム社が独自に開発した、コルク臭(TCA/トリクロロアニソール)を感知させない天然コルク。同社の検出システムで、1つずつすべてのコルクから香りを抽出し、ガスクロマトグラフィーでのハイスループット解析(TCAの定量)を可能にしてTCA除去率を高めたもの。同社では年間45億個のコルクを製造、天然コルクは約10億(500万個/日)、圧搾コルクは35億個です。(出典:メルシャン小林弘憲リポート)

メルシャン生産部の小林さんから許可をいただいたので、コルク最新研究のリポートをリンクさせていただきました。是非、ご覧ください!


余韻の長い『シャブリ・グラン・クリュ レ・ブランショ・ラ・レゼルヴ・ド・ロベディエンス2014』



ラングドックのマス・ラ・シュヴァリエール


ドメーヌ・ラロッシュが20年前にラングドックに設立したドメーヌ。
32㌶を所有、うちペロリ8㌶で、ここは標高400~500mで粘土石灰土壌、1980年代後半に植樹されたシャルドネに特化。ロカ・ブランカは24㌶でシラーを中心とする黒ぶどうを栽培。ノルウェーでの人気が高く、No.1フレンチワインとして定評あり。また、スウェーデン出身の世界最優ソムリエ、アンドレアス・ラーソンさんはペロリを「ラングドックで最も素晴らしいシャルドネ」と評価。

■製品についてのお問い合わせはジェロボーム株式会社 ℡03-5786-3280
HP: http://www.jeroboam.co.jp/
FB: Jeroboam(ジェロボーム)

[わーい(嬉しい顔)]シャブリ賞は谷川雄作さんが受賞

ブルゴーニュワイン委員会(BIVB)マーケティング・コミュニケーション責任者のフランソワーズ・ルールさんと谷川雄作さん

4月23日に行われた(一社)日本ソムリエ協会主催 第7回『ソムリエスカラシップ』の授賞式で、協賛のシャブリ委員会からシャブリ賞の発表があり、BIVBのルールさんから、銀座『ティエリー・マルクス・ジャパン』の谷川雄作シェフソムリエにシャブリ招待の目録が授与されました。
エントリー資格は過去のスカラシップ優秀者で、ルールさんとの面接によって受賞が決定しました。式典後、谷川さんの受賞の“決め手”について伺ったところ、「知識が豊富で、シャブリの多様性について説得力があったこと。加えて、料理との相性では、鯛をテーマにした斬新なアイデアがとても素晴らしかったこと」を挙げていました。
谷川さんは現地訪問でさらなる知識を吸収してきてくださることと思います。
シャブリ賞受賞、おめでとうございました!

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ルイ・ジャドのピエール・アンリ ガジェ社長来日昼食会@ロオジエ [来日したワイン生産者&関係者]

ガジェ社長念願の訪日バカンス

ガジェ社長とは1年振りの再会でした。
仕事オンリーで、来日しても、観光地訪問はままならなかったガジェ社長。でも、今回は奥様同伴で金沢、京都、奈良、福井等、2週間のバカンスを取ることに。まさに念願成就!


旅立ち前のアットホームな昼食会@資生堂ロオジエ


ガジェ社長を囲んで輸入元日本リカーの竹内社長、同ブランド担当の佐々木さん
参加メンバーは私、WANDS誌名越さん、ワイン王国村田さん、ADVの奥山さん

ブルゴーニュの最新情報
■2017年は良年で収量的にも完璧
■2016年は少量生産なれど高品質。白ワインは瓶詰が完了、赤ワインの瓶詰はこれから3ヶ月間かけて。2016年ヴィンテージは数量が少ないので価格に影響が出る可能性が高い
■著名ドメーヌの買収に関して
・ドメーヌ・ボノー・デュ・マルトレは米国人実業家スタンリー・クロンク(英国のプレミアム・リーグ アーセナルのオーナー)
・クロ・ド・タールはフランス人のフランソワ・ピノ-(シャトー・ラトゥールやグッチ等を所有)

[わーい(嬉しい顔)]ランチにはオレゴンの『レゾナンス』は出ませんでしたが話題として登場! 
「ピノ・ノワールを生産している世界の銘醸地は、NZとカリフォルニアのソノマ・コースト、そしてオレゴン」とガジェ社長。ルイ・ジャドは2013年ヴィンテージからオレゴンでワイン(PN)を生産しています。
建設中の新醸造所は完成間近で、2018年ヴィンテージから稼働とのこと。醸造所に加えて、一般のワイン愛好家の皆さんが見学できるような施設も併設されるそうです。醸造責任者のジャック・ラルディエールさんは通常ボーヌ在なので、アシスタント・ワインメーカーとしてギヨーム・ラルジュさんが任命され常駐なさる由。ラルディエールさん指揮のもとで活躍なさいます。
昨年4月、ガジェ社長が来日した折、語ってくださったレゾナンスのホット情報はコチラに記載してあります。併せてご覧いただけると嬉しいです。


4アイテムのワインを味わいながら

五感を刺激するロオジエのメニュー

食通のガジェ社長はフランスの由緒あるグルメの会『Club des Cent (Club of One Hundred/100人クラブ) 』のメンバー。1912年に創設された同会はマキシムに本部があり、毎週木曜日にランチを開催、ムエックスさんもお仲間のようです。今回のランチでも100人クラブの会員らしく、料理を味わうだけでなく、画像撮りも楽しんでいらっしゃいました。


アミューズ・ブーシュ


「“ピノ・ノワール”と、その遺伝子を受け継ぐ子供たち“シャルドネ”、“ガメイ(ガメ)”の3品種が重要」と語っていたガジェ社長。スタートのワインはドメーヌJ.A.フェレのプイイ・フュィッセ(シャルドネ)。10年前(2008年)にルイ・ジャドが所有(18㌶)、代代女性当主だったので、醸造責任者も女性です。オドレ・ブラチーニさんをリーダーに7名で運営しています。ちなみに、オドレさんのご主人はボジョレ地区シャトー・デ・ジャックの醸造責任者シリル・シルーズさんなので、ブルゴーニュのシャルドネとボジョレのガメイはガジェ社長が全幅の信頼を寄せるご夫妻に委ねられています。


ドメーヌ J.A. フェレ プイイ・フュイッセ“レ・メネトリエール”2015
初代当主ジャンヌ・フェレは50年前に、通常の畑の他に、優れたいくつかの畑を、テート・ド・クリュ(PCクラス)、オール・クラッセ(GCクラス)と、3カテゴリーに分類していた、先見の明ある女性!
昨今話題のプイイ・フュイッセ、プルミエ・クリュ昇格については、まだプルミエ・クリュ委員会からの正式発表は出ていないようです。ルイ・ジャドでは「最終決定は今秋か2019年の初めになる可能性が高く、早ければ2018年ヴィンテージから認められるようになるのでは」と推測しています。



フランス産ホワイトアスパラガス 花紫蘇とグリーンアスパラガスのクーリィ
アスパラガスのババロワと帆立貝のラメル オレンジのヴィネグレット カルダモン風味
「旬の食材アスパラガスを樽と相性の良いオレンジ系のスパイスを使うことで、フレッシュ感と豊かさのあるひとさらに」と井黒ソムリエ


イベリコ豚のロティ 白神あわび茸のファルシィ チョリソとフレッシュハーブ
トリュフ入りポテトのピュルプ 酸味の効いたプティ・オニオン セージ風味のジュ



「ポークとソースのバランスがボーヌにもクロ・ヴージョにも合っていた」とガジェ社長



ボーヌ プルミエ・クリュ オマージュ・オー・クリマ2015(左) クロ・ヴージョ グラン・クリュ2010

少し脇道に逸れますが ファーストヴィンテージはジャック・ラルディエールさんのサイン入り
ラルディエールさんが今年7月に来日なさるというお話を伺いました。
実現すれば、2012年以来の再会になります。その時に、頂戴したワインが、ランチの3番目に出てきた『ボーヌPC オマージュ・オー・クリマ』、ファーストヴィンテージの2009でした!


ガジェ社長は「2009年は4,000~5,000ケース生産して早い時点で完売!」と語っていました。このアイテムは、ボーヌのテロワールに敬意を表し、プルミエ・クリュの畑のワインのブレンドして仕上げたもので、良年のみの生産。ブレンドするワインはヴィンテージによって異なり、2009年は17畑、2012年は18畑、7月に発売予定の2015年は19畑、ラベルにはすべてのクリマが記載されています。

ボーヌPCのファーストヴィンテージ2009はプルミエ・クリュ17畑のブレンド
Le Clos des Ursules、Les Boucherottes、Les Pertuisots、Les Theurons、Les Avaux、Les Aigrots、 Les Coucherias、Les Tuvilains、
Les Chouacheux、Les Montrevenots、Les Champs Pimonts、Les Reversees、Les Belissands、Les Greves、Les Perrieres、Les Toussaints、Les Cents Vignes

セカンドヴィンテージ2012はプルミエ・クリュ18畑のブレンド
Le Clos des Ursules、Les Boucherottes、Les Pertuisots、Les Theurons、Les Avaux、Les Aigrots、Les Cents Vignes、Les Greves、Les Perrieres、Aux Coucherias、Les Tuvilains、Les Chouacheux、Les Montrevenots、Les Sizies、Les Reversees、Les Toussaints、Aux Cras、Les Bressandes


ボーヌ PCのラベルを説明中のガジェ社長とワインをサービス中の井黒ソムリエ

すべてのクリマを記載したラベルの発想は・・・10年前に見つけた1枚のポスターでした。そこにはルイ・ジャドと関わったきた多くの栽培者や従業員等の名前が載っていました。ガジェ社長いわく「それらの人たちがいるからこそメゾンが成り立っているわけで、ボーヌPCもテロワールを反映するクリマがあってこそ」と。オマージュ・オー・クリマにはそのような賛辞が込められています。


プレ デセール


ピスターシュとノワゼットのクリームとアイスクリーム 香ばしいノワゼットのクロカン





コルクについて

(左上から時計回りに)
コルトン・シャルルマーニュGC(DIAM)、クロ・ヴージョGC(天然コルク)、プイイ・フュイッセ(DIAM)

白ワインは2011年ヴィンテージからGCまでのすべてのレンジにDIAMを導入。
赤ワインは天然コルクを使用。ガジェ社長は「DIAMを使ってからはブショネのトラブルはゼロ。赤ワインはゆるやかな酸化と熟成が大事。その点を考えると天然コルクが最適」と。


(左から)
#1:プイイ・フュイッセ “レ・メネトリエール”2015 8,500円(税抜)
アカシア、カリン、ミネラル、ピュアな酸味、凛としたスタイル、フォアグラやバターを使った魚介と合わせて
#2:コルトン・シャルルマーニュ グラン・クリュ2014 23,500円(税抜)
100年前に購入した古い畑。ルイ・ジャドの畑はアロース・コルトン側にあり、赤ワインのコルトン・プジェ畑に隣接。「酸の存在感があるのでソムリエはデキャンターをすすめる」とガジェ社長。芳醇な香り、上質な酸味、蜂蜜、アーモンド、白胡椒、シナモン、ミネラル、長い余韻。時間の変化で複雑味や重厚感、魅力的!

#3:プルミエ・クリュ オマージュ・オー・クリマ2015 8,000円(税抜) 7月発売予定
ステンレスタンクでPC毎に分けて3~4週間発酵。フレンチオーク(自社製)でキュヴェ毎に樽熟成。通常ルイ・ジャドは18ヶ月ですが、オマージュ・オー・クリマの熟成期間は24~26ヶ月(18ヶ月の樽熟後ブレンドしてタンクで6ヶ月熟成)。若さを感じる酸、赤・黒系果実、若干タイト、タンニンは滑らかで繊細、厚みのあるテクスチャア、熟成のポテンシャルあり。
#4:クロ・ヴージョ グラン・クリュ2010 26,000円(税抜)

ルイ・ジャドはヴォーヌ・ロマネ寄りの斜面中腹から麓にかけて2区画(画像参照)合わせて2.15㌶を所有。「2009と2010を比較すると、2009年はアメリカ人好み。2010年はエレガントでミステリアス、日本人好み」とガジェ社長。深みのある色調、黒系果実、アーシー、スパイス、タンインはきめ細かくシームレス、今飲んで美味しい1本!!  


ガジェご夫妻が、日本で素晴らしいバカンスを満喫なさいますように!

■ワインについてのお問い合わせは日本リカー(株)事業部 ℡03-5643-9772

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6月には記念ボトルをリリース シャンパンメゾン『ビルカール・サルモン』創業200周年 [来日したワイン生産者&関係者]

祝 ビルカール・サルモン200周年

春爛漫の東京で



輸入元JALUXの招聘で来日した6代目でゼネラル・ディレクターのアントワン・ローラン=ビルカールさん。
1818年創業のビルカール・サルモンは6月に200周年を迎えます、おめでとうございます!
それを記念して、3月と4月には美食がテーマの世界ツアー(シンガポール、東京、NY、ロサンゼルス、ロンドン)を実施。6月には創業地マレイユ・シュール・アイ村で一族揃っての200周年の祝宴を開催予定。2019年1月には6代目フランソワ・ローラン=ビルカール当主(アントワンさんの兄)のご子息ニコラ・ローラン=ビルカールさんや、2017年末からフランソワ当主のもとで学んでいた、いとこのマチュー・ローラン=ビルカールさんが7代目として就任しますが、彼らはすでにメゾンに参画し、活動しています。

プレスランチ冒頭、アントワンさんは次の100年に向けての決断として、「これ以上数量は増やさない」と宣言。今年の出荷分からパッケージ変更、ロゴを少し大きくするとの話でした。

 

ディスプレイは4月から京都で先行発売の限定スペシャル・ボックス
アントワンさんが京都の妙心寺退蔵院を訪問した折、感銘を受け、それがきっかけで誕生したコラボレーションで、漢詩は唐代の詩人于武陵の“勧酒”を、同寺松山大耕副住職がしたため、水墨画は現代美術家の椿昇さんが“龍”をイメージして描いたものです。限定1,000箱、小売価格7,500円(税別)


とうふ屋うかいでマリアージュ

磯香さざえ  蛸もずく  鯛桜すし


あげ田楽


お造り


色合わせで楽しんだロゼ×海老とアスパラ
ぶどう品種はシャルドネ60%、ピノ・ノワール20%、ムニエ20%、ドザージュ9g/L。赤ワインはマレイユ・シュール・アイとアンボネイ村のPNを10%以下ブレンド。アンボネイのPNについて「マレイユ・シュール・アイのぶどうより複雑でストラクチュアがあり、ファンタスティック」とアントワンさん。


うかい亭の大桶寄せとうふのプレゼンテーション


昔懐かしいお豆腐屋さんの香り


白で合わせるマリアージュ
ブラン・ド・ブランと予想以上の相性の良さにびっくり


美味、口中にこってりとした旨味と複雑味、思わずお替りを!


芝特製ローストビーフでも色で合わせるマリアージュ、ロゼ体験


桜海老ご飯


春苺と抹茶よせ



(左から)
#!:ブリュット・レゼルヴ
ぶどう品種はムニエ40%、シャルドネ30%、 ピノ・ノワール30%、 ドザージュ7-8g/L。ムニエがポイント、果実感とフレッシュ感、小売価格7,500円(税別)

#2:エクストラ・ブリュット
2008年に完成したドザージュ・ゼロのキュヴェ。アントワンさんいわく「世界的にドザージュは減少傾向、ビルカールのアイテムも2005年くらいから減らし気味」と。ぶどう品種はブリュット・レゼルヴの比率と同程度。ムニエ40%、ピノ・ノワール35%、シャルドネ25%で瓶熟はブリュット・レゼルヴより1年長く、ドザーシュなし。小売価格8,000円(税別)

#3:ブラン・ド・ブラン グランクリュ
ぶどう品種はシャルドネ100%、グラン・クリュのコート・デ・ブランのアヴィズ、シュイィ、クラマン、メニル・シュール・オジェ(30%)で自然の果実感を生かすため、早目に収穫を行うのが特徴。瓶内熟成は約4年、ドザージュ 7g/L、小売価格11,000円(税別)

#4:ブリュット・ロゼ
1954年にリリースされ、シャンパン界では先駆者的ロゼ。きれいなサーモンピンク、甲殻類(海老)、ローストビーフ、桜海老ご飯、春苺まで、幅広く楽しめたロゼ。小売価格12,000円(税別)

#5:キュヴェ・ニコラ・フランソワ ビルカール2002
1964年に創始者ニコラ・フランソワへのオマージュシャンパンとしてデビュー、ぶどう品種はシャルドネ40%、 ピノ・ノワール60%(一部樽発酵)、ドザージュ5-6g/L、10年間の瓶熟を経てリリース。小売価格28,000円(税別)


200周年記念ボトル情報
ビルカール・サルモン刊行
『Champagne Billecart-Salmon, Two Centuries of Adventure』
6月の祝賀会でお披露目される200周年記念ボトルはぶどう品種PN92%、CH4%、ムニエ4%で、2012年、2008年、2006年そして若干2001年をブレンド。容量はマグナムとジェロボアムのみで数量はそれぞれ1,818本、118本、希少です!!
メゾンでは醸造施設もテコ入れし、 区画(コート・デ・ブランやモンターニュ・ド・ランス)毎に対応できるように5hl、10hl、15hlの小容量タンクを導入。また大型のオーク樽専用の醸造所を開設予定とのこと。締めの挨拶で、100年、200年後に向けて、家族経営の継承とさらなる品質重視のシャンパン造りを続けていくと強調していました。ますますの飛躍を期待しています!

ビルカール・サルモンについてのお問い合わせは
(株)JALUXワイン・フーズ部 ℡03-6367-8756

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SENA 100 POINTS CELEBRATION セーニャ100ポイント獲得記念ガラ・ディナー@グランド・ハイアット東京 [来日したワイン生産者&関係者]

21歳を迎えたチリのアイコンワイン〝セーニャ〟が100点獲得

I received this picture from Chadwick-san, thank you very much!

来日したヴィーニャ・セーニャ のメンバー
(左から)アジア・パシフィック地域担当ディレクターのジュリアン・プルティエさん、マーケティング・ディレクターのロレト・ケイローロさん、ヴィーニャ・セーニャのエデュアルド・チャドウィック当主
グスタボ・アジャレス駐日チリ共和国特命全権大使とマダム マリア・イザベル・コンポスもご臨席くださいました。私は今回リリースされた『Seña ~ィンスピレーションに満ちた旅路~』流通のサポートで、メンバーの一員として動いていました。

ウェルカムドリンクはアルボレダのシャルドネ2016

〝森の茂みや木立〟を意味するアルボレダ。太平洋沿岸に位置する平地の産地アコンカグア・コスタのワインで、土壌はシスト(片岩)、フレッシュ&フルーティ、切れの良い酸味、豊かなミネラル感、ピュアな印象

80名のゲストがグランド・ハイアット東京に集って






エデュアルド・チャドウィック当主のあいさつ

photo by Y.Komatsu

国内消費が主流だったチリにおいて、政策転換により、流れが変わってきたのが1980年代から1990年代でした。チャドウィックさんは1983年に父親が経営するエラスリス社に入社、ボルドーでワイン醸造を習得し、帰国後はその知識を生かし、ファインワイン造りに励みます。
1991年カリフォルニアワインの先駆者ロバート・モンダヴィがチリを初めて訪問、その時に案内役を務めたチャドウィックさんとのご縁から、ジョイント・ベンチャーの話が持ち上がり、『セーニャ(〝シグナル(信号)〟の意味)』を立ち上げることになります。
2015年に開催したセーニャ20周年記念ヴァーティカル・テイスティング@八芳園 に、ファインワインの歴史、チリ初のアイコンワインの誕生、品質向上のために飽くなき追求をし続けるチャドウィックさんの姿勢についてまとめてあります。
また、昨年9月にセーニャを訪問した時のリポートを【ワインのこころ】480㍍の展望台で味わったセーニャ2015と題して紹介しましたので、画像と併せて是非ともご覧いただきたいと思います。


photo by Y.Komatsu
世界を驚愕させたベルリン・テイスティングのビデオシーン、仕切り役のステーヴン・スパリュアさんと

〝マン・オブ・ザ・イヤー2018〟受賞


7日当日届いた嬉しいニュース!!
英国ワイン誌デキャンターのマン・オブ・ザ・イヤー2018をチャドウィックさんが受賞!
「栄誉ある賞を受けましたが、これで私の人生が終わるのでなく、これからも素晴らしいことが続くと確信しておりますし、賞によってチリのワインがより高評価されると思っています」と述べました。
セーニャ2015の100ポイント祝賀会と重ねての朗報、おめでとうございます!!!

来賓のグスタボ・アジャレス駐日チリ共和国特命全権大使はあいさつで「エデュアルドが本当に幸せなことがよくわかります。彼が言った通り、これが到達点ではなく、この先にまだ多くの可能性があります。セーニャ100点の偉業は彼の精進のたまものです。私は日本におけるチリ大使ですが、本当の意味での大使はチリワインだと思っています」とユニークさも交えて語りました。


photo by Y.Komatsu
ワイン界の重鎮、数多くの書籍の執筆や翻訳を手掛けていらっしゃる山本博先生

ガラ・ディナーには5ヴィンテージのセーニャ登場

(右から供出順に)1997、2004、2009、2011&2015


ワインについてチャドウィック当主が解説
チャドウィック:チリワインは産地と生産者の特徴が良く出ています。1997年は比較的温暖でパワフル。2004年は冷涼年でフィネスとエレガンスが感じられます。アコンカグアのワインにはボルドーのエレガントさや複雑さ、チリの果実の純粋さが現れています。カベルネ・ソーヴィニヨンに加えてカルメネールのスパイス風味があるので、口開けのワインにふさわしいと思います。


photo by Y.Komatsu
昨年セーニャを訪問した第8回全日本最優秀ソムリエの岩田渉ソムリエが各ヴィンテージについてコメント

ファーストコースは鴨胸肉とセーニャ1997&2004

鴨胸肉のティースモーク、ブラックガーリックとビーツのロースト、ラズベリー



1997年ヴィンテージ
CS84%、カルメネール16%、全般的に低収量、成長期の初めの天候はかなり冷涼、成熟期は通常より温暖。発酵はステンレススティールタンクで約3週間の醸しの後、各ロットのワインはフレンチオーク(新樽43%)に移され、各ロットは1997年9月ブレンド後、再度樽に戻され16ヵ月熟成。
岩田:オレンジの色調が全体を覆っているので、外観からもワインが発展した状態であることがわかります。クランベリーやカシス、動物的なニュアンスのレザー、ドライミート等、様々な香りが層になって広がり、セイボリーなアクセントがあることでワインに奥行きを与えています。味わいには若々しさ、ジューシーな酸味があり、磨かれているようなタンニンが、ミドルパレットからフィニッシュまで口中をぐっと引き締め、ぶどうの質、ワインメーキングの質、熟成のポテンシャルの良さが実感できます。

2004年ヴィンテージ
CS51%、ME35%、カルメネール6%、CF5%、PV3%、通算醸し時間は各ロットで異なり、20~40日。澱引きされたワインはフレンチオークで18ヵ月熟成。
岩田:香りに発展的なニュアンスがあり、より甘味を思わせるようなドライフルーツ、腐葉土、樽由来のダークチョコ、ブーケガルミのようなドライハーブ、スパイス等、複雑味にあふれています。味わいに凝縮感があり、力強いアタック、それを支えるのびやかな酸味がストラクチュアを生み出しています。口中で穏やかに広がってくるので充実感、飲みごたえがあります。2つのヴィンテージの個性、アコンカグアの素晴らしいテロワールが熟成のポテンシャルに出ています。

セカンドコースは仔羊とセーニャ2009&2011
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ハーブでマリネした仔羊のグリル筍と芹、セミドライトマトのサラダ、ミモレットチーズのシェーブ



チャドウィック:カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロに加え、2009年にはプティ・ヴェルドやカベルネ・フランをブレンドしています。2005年から導入したビオディナミの効果もあり、根は健全で、ここ10年で素晴らしいヴィンテージになりました。夏は暑く、秋は涼しかったので、美しい酸や凝縮感のあるフィネスやパワーを備えています。2011年はやや冷涼年、フレッシュ感があり、今までのセーニャとは異なる趣になり、綺麗な酸やアロマが生かされています。セーニャは貴婦人のようなワインなので、フィネス、エレガンスがあります。このような冷涼年にこそ、その特徴が出ており、フェミニンで感性豊かです。


余談ですが、チャドウィック当主が2016年に来日した折、「ビオディナミでは、バランスの取れた生態系を作り出すことができるので、根は地中深く伸びます。ぶどう樹は健康に育つので、質の良いぶどうが収穫でき、エネルギーを感じるワインができます。醸造面では、新樽の使用率を減らし、果実のピュアさを表現するようにしています」と語っていました。

2009年ヴィンテージ
CS54%、カルメネール21%、ME16%、PV6%、CF3%、樽熟成22ヶ月。
岩田:温暖な年を反映した熟したカシス、ブラックチェリー、樽由来のヴァニラ、シナモン、タバコ、西洋スギ。タンニンや酸が滑らかで心地良いテクスチュアを生み出しているので、アプローチしやすいワインになっています。口中でフレーバーが複雑に絡み合い、立体的に広がっていく充実感があります。

2011年ヴィンテージ
CS58%、カルメネール15%、ME15%、PV7%、CF5%。樽熟成22ヵ月(新樽75%)
岩田:赤・黒系果実、清涼感のあるミントフレーバー、若さを感じさせるラベンダーや軽快さを感じさせるヴィネガー、味わいに凝縮感があり、酸の高さは口中でフィニッシュまで伸びていく印象。タンニンの質は2009年ヴィンテージと同じく甘く熟していて、ヴィンテージに関わらず、品質の高さを継続性に感じ取ることができます。

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メインコース国産牛に2015ヴィンテージを合わせて

国産牛サーロインのロースト、黒七味風味、ビーフジュ、柚子風味の大根のブレゼ

ジェームズ・サックリングが満点評価したセーニャ2015

2015年ヴィンテージ
CS57%、カルメネール21%、Ma12%、PV7%、CF3%。樽熟成22ヶ月(新樽65%) フードル12%
岩田:すでに完成されたワイン。ジューシーで甘さを連想させるカシスやブラックチェリーに加え、ラベンダー、スミレ、西洋スギ、タバコの葉、黒鉛を思わせる香りが素晴らしいハーモニーを奏でています。香りの緻密さから10年後、20年後発展していくポテンシャルを感じます。凝縮した果実味を支える活き活きしたきめ細かい酸がストラクチュアを生み出し、2015年はマルベック(12%ブレンド)がもたらす柔らかなタンニンがより洗練された印象を与えています。エネルギーと集中力に満ちた味わいで、タンニンと酸と果実味が調和し、すべてがシームレス。セーニャが追及している〝フィネス〟と〝エレガンス〟がワインのなかで見事に表現されています。

チャドウィック当主とCheers!

photo by Y.Komatsu

チャドウィック当主は2015年ヴィンテージで杯を挙げた後、名誉なことにお席まだ来てくださってCheers!!
胸にはチリ&日本友好バッジ、カフリンクス(カフスボタン)は、チリ原産の〝Lapis-lazuli ラピスラズリ〟、ラピスは石、ラズリは青の意味を持つパワーストーンです。 実は私の当日の指輪もラピスラズリ、チリイベントの時はいつも身に着けています!

デザートはあまおうのスープ

クレーメタンジュとあまおうのスープ、バニラアイスクリーム



photo by Y.Komatsu
抽選で1名にセーニャマグナムのスペシャルプレゼント、おめでとうございます!
アジャレス大使が引いた番号は30番・・・あと7つずれていれば(笑)


セーニャには真紅の薔薇が似合いますね


photo by Y.Komatsu
終宴後、リクエストにお応えしてセーニャ本にサインを


[わーい(嬉しい顔)]INFORMATION

代官山蔦屋書店の3号館洋書の書架にあります!


3月6日の夕方から行ったサイン会のひとこま
ご購入くださったワインラバーさんにはセーニャ2014を味わっていただきました、感謝!


セーニャ本の翻訳者白須知子さんも応援に駆け付けてくださいました。記念の3ショット!


セーニャ ブック〝インスピレーションに満ちた旅路〟の取り扱い店
価格:7,870円(税別)
代官山蔦屋書店3号館  ℡03‐3770‐2525
自由が丘ワインスクール ℡03‐3724‐4146
◆セーニャ ブックの購入、お問い合わせはNon Solo Vino/ 青木冨美子迄
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【緊急告知】 3月6日17時~チリのスーパー・プレミアム・ワイン 『セーニャ』のチャドウィック当主サイン会 [来日したワイン生産者&関係者]

チリの『セーニャ』 エデュアルド・チャドウィック当主来日!

完成したセーニャ本『インスピレーションに満ちた旅路(日本語版)』

1991年、カリフォルニアワインのパイオニア、故ロバート・モンダヴィが初めてチリを訪問し、新進気鋭だったチャドウィックさんの案内でアコンカグア・ヴァレーやマイポ・ヴァレー、コルチャグア・ヴァレーを視察。当時、モンダヴィはすでにバロン・フィリップ・ロスチャイルド家とのジョイント・ベンチャーを立ち上げ、高い名声を得ていました。2つのファミリーが4年間かけて、理想的なテロワールを探求し、完成させたのが『セーニャ(“シグナル”の意)』です。1997年にリリースしたファーストヴィンテージ1995はチリ最初のアイコンワインになりました。
チャドウィック当主がセーニャ誕生から、世界屈指のワインに挑んだベルリン・テイスティング、チリワインの熟成具合について言及したリポートを添付しておきます。お目通しいただけましたら幸いです。


2005年からビオディナミ農法導入

photo by Fumiko (2018年9月撮影)

ジェームズ・サックリングが100点評価した2015年ヴィンテージ

超時代的なワイナリー&セーニャ2015年ヴィンテージ、ともに素晴らしい!
photo by Fumiko (2018年9月撮影)


[晴れ]刊行記念サイン会
Seña , An Inspiring Journey / セーニャ ~インスピレーションに満ちた旅路~
日時:3月6日(火) 17時~17時45分
場所:代官山 蔦屋(TSUTAYA)書店3号館 1階 ブックフロア
書籍:セーニャ インスピレーションに満ちた旅路 (7,870円・税抜) 限定30部
お問い合わせ先:蔦屋書店 ℡03-3770-2525
協力:青木 冨美子(ワインジャーナリスト)

詳細は蔦屋サイトをご覧ください!

当日は数量限定でセーニャのワイン販売(2011VT~2015VT)も行います。
また、セーニャ本をご購入くださった来店者さまには100点をゲットした希少ワイン『セーニャ2015』をグラスでサービス(40ml程度)させていただく予定です。
チャドウィック当主初のサイン会です!
ワインラバー&セーニャファンの皆さまと当主との貴重な交流の場になります。
万障繰り合わせてご来店いただけましたら幸いです。会場でお待ちしております。
どうぞよろしくお願いいたします!

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歴史あるメゾンの次世代 ~ピオ・チェーザレのひとり娘フェデリカ&M.シャプティエの愛娘マチルダ  [来日したワイン生産者&関係者]

ピオ・チェーザレのフェデリカさん

20歳(1997年生)になったばかりのフェデリカさんはイタリアの老舗ワイナリー『ピオ・チェーザレ』の4代目ピオ・ボッファ当主が溺愛するひとり娘です。

M.シャプティエのマチルダさん

コート・デュ・ローヌ地方の敏腕醸造家ミッシェル・シャプティエ7代目当主の愛娘マチルダさん。2009年にワイン界に参入し、2011年同メゾンのアジア・ブランドアンバサダーに就任、中国で3年間活動し、中国語もマスター。その後、事業開発マネージャーとして総合輸入販売会社の立ち上げに参画、2017年6月からゼネラル・マネージャーとしてシャプティエ社全体を総括。今後の活躍に注目です!

第1部はイタリアから
ピオ・チェーザレ
ピオ・チェ-ザレは伊ピエモンテ地方にあります。その昔、ピオ・ボッファ当主が来日した時、「ローマの作家プリニウスは、ジュリアス・シーザーの戦争について書いていますが、同地方にシーザーの軍隊が来た時に、ランゲでおいしいワインを飲んだという記述があります」と語っていました。ピエモンテ地方でのワイン造りの歴史は古く、2000年以上前から行われていました。

昨年11月下旬、輸入元アルカンの招聘で父親と共に初来日したフェデリカさん。最終日の夕方から同メゾンのアンバサダー伊藤啓介さんの仕切りで、フェデリカさんを囲むプレス女子会があったので、お邪魔してきました。日本での滞在を大いに満喫なさっていたようです。うるさい(笑)マダムたちとの会話にも物おじすることなく堂々としていたので、次回の来日では、さらなる成長が期待できそうです。



20歳を機に、136年(1881年創業)の歴史を有す『ピオ・チェーザレ』の次期当主となる意思を固めたフェデリカさんは世界各国を訪問して見聞を広めている最中です。
そんな彼女が、我々に聞いて欲しいと強調していたのが、2014年ヴィンテージから、バローロとバルバレスコのラベル下部に赤字で記されている「Please don't call it regular」のフレーズでした。

先代と同じスタイル(トラディショナル)のワインを造ること
「単一畑から造る『“オルナート”バローロ』と『“イル・ブリッコ”バルバレスコ』には、ラベルにそれぞれの畑名(オルナート、イル・ブリッコ)を表示していますが、それ以外のバローロとバルバレスコは複数の畑のぶどうをブレンドして造るので、畑名が書いてありません。とは言え、このブレンドこそが伝統的製法であり、異なる区画はそれぞれ異なるキャラクターを持っているので、ブレンドの技でバランスの取れたバローロやバルバレスコができるのです。つまり、これこそがバローロであり、バルバレスコなので、“普通の”とか“レギュラーの”とは呼ばないで欲しいのです」と。
画像が小さくて読みにくいのですが、Please don't call it regular のフレーズは左から3本目(バルバレスコ)と4本目(バローロ)のラベルに記載してあります。

故デュブルデュー教授との関わり
ドュニ・デュブルデュー教授と言えば、白ワインの大家ですが、ボッファ当主からの依頼を受け、亡くなるまで醸造のコンサルタントをしていました。現在は、一番弟子だったクリストフ・オリビエさんが引き継いでいます。
また、栽培については、2004年から参画しているクラウディオ・ピラさんが担当。殺虫剤を使わず、有機栽培同様のコンセプトで畑の改革に力を入れています。

フェデリカさんは3年前、父親が還暦を記念して購入したモンテフォルテ・ダルバのモスコーニについても言及。広さは約10㌶で、日本円で超2億円。人気のあるバローロ地区で土地を入手するのは年々難しくなっているようです。

供出されたワイン
#1:ガヴィ DOCG2016
コルテーゼ100%、契約農家からの購入ぶどう。フレッシュさを生かすためにステンレスタンクで澱と一緒に低温で発酵。ピュアな果実の風味、スムースな口当たり
#2:ラルトロ シャルドネ・ランゲ DOC2016
シャルドネ90%、ソーヴィニヨン・ブラン10%、75%ステンレスタンク、25%フレンチオーク。フレッシュ&フルーティ、ミネラル、ハーブニュアンス
#3:ピオディレイ シャルドネ・ランゲ DOC2014
“イル・ブリッコ”のシャルドネ100%、初VTは1985年。同メゾンのなかで、トラディショナルでないタイプ、ネーミングは“ピオの女性にためのワイン”。フレンチオークで発酵・熟成。白桃、洋梨、トロピカルフルーツ、白胡椒、上質な酸、口中クリーミー

#4:バルバレスコ DOCG2012
ネッビオーロ100%、35%バリック(3分の1新樽)&65%使用済カスク(20~50hl)、スミレやバラ、熟した果実、スパイス、エレガントさと力強さを併せ持つワイン
#5:バローロ DOCG2013
ネッビオーロ100%、30%バリック&70%カスク(20~50hl)、力強さがあるので、ワインの王様、王様のためのワインと呼ばれているワイン、果実味と豊かなタンニンのバランス
#6:バルベーラ・ダルバ DOC2015
バルベーラ100%、バリック20%&カスク80%。プラム、ブラックベリー、若干オークのニュアンス、スパイス、レザー、甘草、酸味とタンニンと厚みのバランス良好
#7:ネッビオーロ・ランゲ DOC2014
ネッビオーロ100%、バリック20%&カスク80%(20hl、50hl)。熟した果実、赤黒いベリー、上質なタンニン

#8:モスカート・ダスティ DOCG2016

日本未入荷(参考出品)、モスカート100%、異なる3区画の厳選した畑の古樹、少量生産、くちなし、アンズ、アカシア、熟したカリン、長い余韻、癒し系の魅力的なワイン


松坂豚のローストにバローロを合わせて
表参道『misolaミソラ』はイタリア北部の伝統料理にシェフの創造性を加えた料理でもてなすリストランテ。1階のワインショップSasalaで好みのワインを選び、階上のレストランに持ち込んで楽しめます!


第2部はコート・デュ・ローヌ地方の北ローヌにフォーカス
シャプティエ
1月末に初来日したマチルダさんは、服部栄養専門学校別館ANNEXEでセミナーを実施。会場では服部料理専門学校の生徒さんも聴講していました。


シャプティエでは
(1)セレクション・パーセレール(Fac & Spera/ファック・エ・スペラは“人事を尽くして天命を待つ”の意味) 区画ごとに細分化された単一畑で栽培されている古樹から造られる同社最高峰のワイン
(2)偉大なる遺産(Prestige)ローヌ・ヴァレーを代表する伝統あるクリュワイン
(3)確かな品質(Tradition)同社の中核を担う、毎日の食卓に欠かせないワイン
等のレンジがあり、テイスティングでは北部ローヌの代表的な品種シラーとマルサンヌにフォーカスして、(2)のプレステージのなかの5つのワインが供出されました。

シラーの起源については2001年6月のDNA鑑定で、フランスのアルデッシュ地方の『DUREZA デュレザ』とフランスのサヴォワ地方の『MONDEUSE BLANCHE モンドゥール・ブランシュ』が自然交配して誕生したことがわかっています。最近では香り物質ロタンドン(胡椒やスパイスのような特徴香)も話題になっていますね。余談ですが、日本の椀子ヴィンヤードのシラーにこの香りが強く、検知される数値も高いので、私は興味引かれています。
マルサンヌは、シャプティエさんが2009年に来日した時に、「このぶどうは瓶熟中、眠りに入る時期があるので、その段階で開けると良さが伝わらない。飲むタイミングがとても難しい」と語っていたのが強く印象に残っています。

マチルダさんは、シャプティエのビオディナミ農法、点字ラベル、「悪いテロワールは存在しない、それが生かされていないだけ」という言い方をしながら、同社が世界(国内はプロヴァンス、ルーション、アルザス。海外はオーストラリア、ポルトガル)でワイン造りに取り組んでいることについて言及していました。


(左から)
#1:クローズ・エルミタージュ ブラン レ・メゾニエ2016
マルサンヌ100%、白い花、黄リンゴ、カリン、吟醸香、口中で塩味、ビター感(ほろ苦さ)、ピュアな酸味と厚みのある味わい

#2:エルミタージュ ブラン シャンタルエット2015

マイ・ベスト! マルサンヌ100%、ステンレスタンクとフレンチオーク(600L)で10ヶ月熟成、ドライフルーツ、カリン、蜂蜜、白胡椒、ミネラル、果実味と酸味とほろ苦さのバランス。撮影時、マチルダさんに「お好きなワインを持って」とお願いしたら、シャンタルエット(歌うひばりの意味)を選んでいたので嬉しい気分!

#3:クローズ・エルミタージュ ルージュ レ・メゾニエ2015
シラー100%、深みのある赤紫色、香りはフラワリー、スミレ、若干木香、甘やかな乳酸のニュアンス、口中では香りで感じた印象よりドライ、上質なタンニン
#4:コルナス レ・ザレーヌ2014
シラー100%、プラム、カシス、ドライレーズン、ジャム、黒胡椒、甘草、ロースト香、少し高めの温度で!
#5:エルミタージュ ルージュ モニエ・ド・ラ・シズランヌ2011
シラー100%、点字ラベルの短縮版を発明したモーリス・モニエ・ド・ラ・シズランヌさんが、その昔、所有していた畑“シズランヌ”に由来するワイン。赤・黒系ベリー、甘草、黒胡椒、墨汁、木香、スモーキーなニュアンス、中盤から広がる酸味、凝縮したタンニン、香りと味わいのバランス〇、パテよりワインのほうが強い印象


パテ・クルートと合わせて
昨年12月、パテ・クルート世界選手権2017の決勝戦がタン=エルミタージュ県のメゾン・シャプティエ で開催されました。シャプティエはコンクールのスポンサーです。競技の詳細はコチラで。日本人シェフも大健闘しています。
神楽坂『ルグドゥノム・ブション・リヨネ』のクリストフ・ポコオーナーシェフのパテ・クルートが供出され、ワインとの相性を診ました。個人的には、赤ワインより、パテのパイ皮由来のバターやロースト風味が白ワインの構成要素と合わせやすかった気がします。

最後に・・・愛を感じる“ル・パヴィヨン”ストーリー


セレクション・パーセレールのトップアイテム『エルミタージュ ルージュ ル・パヴィヨン』
この1991年ヴィンテージには、シャプティエさんの親心がずっしりと詰まっています。愛娘マチルダさんのバースデーヴィンテージだからです。

子宝に恵まれなかった当主の念願が叶い、1991年にマチルダさんが生まれました。「結婚式で開けるワインを造ろう」と決意した当主は、「娘が20歳で嫁ぐなら問題ないが、晩婚になるかもしれない。その時にワインが劣化していたら、どんなに悲しいことか。そのために絶対に素晴らしいワインを造ろう」と。
1991年はいつにも増してグリーンハーベストに力を入れたそうです。

今回、初めてマチルダさんとお目にかかり、その逸話を思いながら、ご挨拶させていただきましたが、「マチルダさんなら良縁に恵まれ、シャプティエさんも大満足のル・パヴィヨンで乾杯するに違いない」と確信しました。シャプティエ当主はパーカー・ポイント(PP)100点を何度も獲得していることを自負していますが、ル・パヴィヨン1991も100点評価されています。
2012年に来日したピエール・アンリ・モレル常務取締役さんが語ってくださったセレクション・パーセレールの内容はとても濃かったです。マリアージュも印象的でした。ご興味があれば覗いてください。


■製品についてのお問い合わせ
・ピオ・チェーザレ (株)アルカンワイン営業部 ℡03-3664- 6591
・M.シャプティエ  日本リカー(株) ℡03-5643-9772

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人気バローロの造り手ルチアーノ・サンドローネの2代目バーバラ・サンドローネ初来日 [来日したワイン生産者&関係者]

創始者が孫に託した新たなネーミング ~カンヌビ・ボスキスからアレステに~


伊ピエモンテ州ランガ地区バローロ村が拠点のルチアーノ・サンドローネ
ガレージで自らのワインを造り始めてから、2017年で丸40年を迎えた創始者ルチアーノさんと、孫のアレッシアさん&ステファノさん。
サンドローネのフラッグシップワイン、バローロ『カンヌビ・ボスキス』は2013年ヴィンテージ(VT)から、孫たちの名に由来するバローロ『アレステ』に変わりました。


新VT 『アレステ2013』と『カンヌビ・ボスキス2007』


2代目当主のバーバラ・サンドローネ女史が語る40年の歩み


輸入元ジェロボームの招聘で、ルチアーノさんの娘バーバラさんが初来日。1994年からファミリー・ビジネスに加わり、コミュニケーションや広報などあらゆる業務に従事。世界を飛び回り、父親が手掛けるワインを紹介しています。次世代を担うふたりの子供たちアレッシアさん(19歳)とステファノさん(17歳)はワイン醸造等を学んでいます。
バーバラさんはワインメーカーズディナー等で日本のサンドローネファンと交流していましたが、来日の主たる目的である、カンヌビ・ボスキスの名称変更の経緯についてもしっかりと発信できたようです。

ルチアーノ・サンドローネの沿革
ルチアーノさんの父親は家具職人だったので、ワインとは無縁の家系でした。15歳の時に家業を離れ、ワイン業界に。最初はジャコモ・ボルゴーニョ、その後はマルケージ・ディ・バローロの元で働きました。

1977年バローロの中心部にあるカンヌビ・ボスキスに畑(1㌶弱)を購入、1978年にマルケージ・ディ・バローロで働きながら、自らのワインも手掛け、自宅のガレージ内で約1500本のワインを生産。1981年ヴィニタリーにワインを出展。それがアメリカのワイン商の目に留まり、アメリカへの輸出がスタートします。

1990年マルケージ・ディ・バローロを辞めて独立。アルバの醸造学校を卒業したルチアーノさんの弟ルカさんが1992年にワイナリーに参画。1995年バローロに新しい土地を見つけて、1999年グラヴィティシステム(地下1階、地上2階)のワイナリーが完成。
現在、27㌶の畑の管理、6つの畑(5つがバローロ、1つがロエロ)で、栽培している品種は「ドルチェット」、「バルベーラ」、「ネッビオーロ」
直近の話題として、世界的に高評価を得ている『カンヌビ・ボスキス』が2013VTから『アレステ』に名称変更。

カンヌビ・ボスキスからアレステに変わった経緯
ルチアーノさんは孫のステファノさんが生まれる17年前頃から、「家族のため、次世代のために何かを変えたい」との思いを抱いていたようです。10年間にわたり、家族で話合いが行われていて、その結果、バーバラさんのふたりの子供たちの名に由来する、"アレステ"にすることで全員が同意。2013年VTからワイン名が変更になりました。
40年前に初めてカンヌビ・ボスキスをラベルに表記したルチアーノさんなので、決断に至るまでには、かなり悩んだことと思います。でも、この行動はルチアーノ・サンドローネの歴史の伝承、創始者が大切にしている家族&大事なワインを次世代に託した形象化だと思うので、サンドローネファンは十分に理解できると思っています。

ちなみに、プレスランチョンで、数年前に起きたサブリージョン表記問題(ボスキスを表記するのは違法との訴訟)の質問が出ました。裁判の結果は、カンヌビでもカンヌビ・ボスキスでも、どちらの表記を選択しても良いとの判決が出て、一件落着しているので、今回のネーミング変更の直接の要因ではないようです。


プレスランチョンで8アイテムをテイスティング

#1:ドルチェット・ダルバ DOC2015 
最新VT、畑はモンフォルテ・ダルバ、ノヴェッロで標高350~450m、収穫は例年9月第2週、ステンレスタンクのみ使用(10ヶ月熟成)、10区画(2つの畑)のワインをブレンド、7月末に瓶詰、9月リリース。フレッシュ&チャーミング、色調はルビーやバイオレット、ベリー系果実、リコリス、辛口ながら余韻にドルチェット(ドルチェ)由来の甘やかさ。ワインだけでも料理と合せても万能。
#2:バルベーラ・ダルバ DOC2015
最新VT、畑はモンフォルテ・ダルバ、ノヴェッロで標高350~450m、風が強い区画、収穫は9月下旬から10月初旬。バルベーラは酸が高く、多産なので収量のコントロールが大事。溌剌とした酸味があり、タンニン分が少ないので、スランス産トノー500㍑(新樽30~35%)で12ヶ月熟成。7区画のワインをブレンド。深みのある濃紫色、黒系果実(ブラックベリー、プラム)、ココア、コーヒー、長熟な品種なので10~15年楽しめる。


タナロ川を越えたロエロ地区にあるヴァルマッジョーレ(大きな谷の意)は扇状の地形で東から西向きの畑、65~70度の急傾斜、土壌は砂質。6~8区画に分けて収穫を行うが、機械は入れないので全て手作業。ルチアーノさんは28人の畑の所有者に地道に交渉し、1990年畑を購入。現在3㌶を所有。
#3:ネッビオーロ・ダルバ ヴァルマッジョーレDOC2015
最新VT、ぶどう品種はネッビオーロ、畑はヴェツァダルバ(ロエロ地区)、明るいルビー色、砂質に由来するフィネス、赤系果実満載の香り、新鮮な摘みたてのストロベリーやラズベリー、タンニンはソフトでシルキー
#4:同 DOC 2010  (Sibi et Paucis)
ぶどう品種はネッビオーロ、畑はヴェツァダルバ、赤系果実が熟したニュアンス、スパイス、豊潤でエレガント

#5:バローロ レ・ヴィーニュDOCG 2013
最新VT 、収穫時期は10月10日頃、ぶどう品種はネッビオーロ、畑はバローロ、ノヴェッロ、新しく購入したカステリオーネ・ファレット&セッラルンガダルバ、4つの区画のワインをブレンド、500㍑のフレンチオークで18ヶ月熟成、粘土石灰質土壌で一部砂質混在、ドライフラワー、プラム、レザー、スパイス、上質な酸味、木目細やかながら存在感のあるタンニン、熟成による変化が楽しみなアレステの弟分的ワイン。
#6:同 DOCG 2007 (Sibi et Paucis)
ぶどう品種はネッビオーロ、畑はバローロ、ノヴェッロ、モンフォルデダルバ(2区画/契約畑)で、4つの区画のワインをブレンド、プラム、ブラックベリー、スパイス、ミント、溶け込んだタンニン、バランス良好

#7:バローロ アレステ DOCG 2013
最新VT、単一畑、ぶどう品種はネッビオーロ、標高300mほどで畑がボール状、粘土石灰質の土壌、500㍑のフレンチオークでMLF後、24ヶ月熟成、赤系&黒系果実、甘草、レザー、ミネラル、凝縮感、複雑味、ポテンシャルあり、余韻も長い
#8:同 カンヌビ・ボスキス DOCG 2007 (Sibi et Paucis)
単一畑、ぶどう品種はネッビオーロ、果実とタンニンと酸味がワインに溶け込み、継ぎ目のないスムースな食感、アーシー、タバコ、レザー、きのこ、リキュール、旨味、時を経たネッビオーロが本領発揮した印象



ワインは手前から#1~ #4 、奥左から # 5~#8

エレガントな砂質土壌のネッビオーロ

左から#3#4
ヴァルマッジョーレは若い2015年VTのほうが色調も淡く、味わいは繊細でエレガント。得も言われぬ魅力があり、惹かれました。
色調の違いが何に由来しているのか、伺ったところ、ひとつは土壌、ひとつは醸造(新樽の使用)とのこと。「砂質土壌で育つネッビオーロは若いうちは色が淡く、熟成するにつれて、濃い色調になり、複雑味が出てきます。醸造面では新樽を使わず、2~3年の使用樽を用いています。バローロは熟成すればするほど深みを増し、茶色やレンガ色のトーンになるのですが、ヴァルマッジョーレは樽を使ってもバローロと違って新樽は一切使わないので、その特徴がより顕著に出ています」とのお返事でした。

2004年から導入したSibi et Paucis(熟成プロジェクト)

バーバラさんが手にしているボトルのラベル右下にご注目
熟成プロジェクト“シビ エ パウチ”のロゴがあります。

イタリア人の哲学者でワイン醸造家でもある友人の言葉からヒントを得たネーミングで、シビはラテン語で“私自身”、 パウチは“限定された友”を意味しています。
バーバラさんは「家族のためにワインを遺すこと。そして、限られた数量のワインを大事な人たちとわかちあうためのファミリーライブラリーで、構想は父がジャコモ・ボルゴーニョにいた時に、ネッビオーロの熟成プログラムの大事さを体験したことがベースになっています」と語っていました。

ネッビオーロの熟成の変化がわかる

対象のアイテムはネッビオーロのワイン『ヴァルマッジョーレ』、『レ・ヴィーニェ』、『カンヌビ・ボスキス』で、それぞれ生産量の10%だけストックしておきます。ヴァルマッジョーレは6年間、レ・ヴィーニェとカンヌビは10年間、セラーでさらに瓶熟させて、その後再リリースさせるプロジェクト。
余談ですが、バローロの規定は樽熟2年、瓶熟1年ですが、サンドローネでは瓶熟期間を2年にしているので計4年。いかに熟成期間を大事にしているかがわかります。

熟成プロジェクトに関して、「ネッビオーロは若いうちはタンニンが強く、飲みにくいことがあるのですが、熟成するとそれがまるくなり、アプローチしやすくなります。父には熟成したバローロを知って欲しいという思いがあり、ワイナリーが完成した時にスペース的にも余裕ができたので、実行しています」とバーバラさん。

バローロをOUTの黒トリュフパスタと合わせて
たっぷりの黒トリュフ、お部屋中に香りが広がりました!


土地のワインと土地の食材との言わずもがなのマリアージュ
#8のカンヌビ・ボスキスの枯葉的な要素、溶け込んだタンニンのまるみがトリュフと合わせると口中で渾然一体。シビエパウチの素晴らしさも実感できました!

バーバラさんはネッビオーロで造る3アイテムのワインについて、「同じ品種のワインですが、ヴァルマッジョーレは砂質土壌、レ・ヴィーニェは粘土石灰質に若干の砂質が混在、カンヌビは粘土石灰質なので同じ言語を話していますが、生まれた場所が違うので、それぞれ異なるアクセントで話しかけてくるワイン」と表現していました。何というお洒落な言い方!
イタリアの土着品種“ネッビオーロ”に対する強い愛を感じました。


ユニークなOUT


お店のコンセプトは、ひとつの料理(トリュフのパスタ)、ひとつのワイン(リッチな赤ワイン)、ひとつの音楽(レッド・ツェッペリンのサウンド)の三位一体感。来店者は販売機でチケットを購入するシステムになっています。
店舗構想を立ち上げたのは、豪州メルボルンでレストランを経営するデビッド・マッキントッシュさん、起業家のトム・クレイゴさん、東京でフードコンサルタントとして活躍するセーラ・クレイゴさんの3人。
私がお邪魔した時は、“ひとつのシャンパン(ポル・ロジェ)”も仲間に加わっていました。できれば、ウインストン・チャーチルを黒トリュフのパスタに合わせてみたいです!

■ワインについてのお問い合わせは輸入元ジェロボーム(株) ℡03-5786-3280

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Arrivé au Japon Leroy45ans  髙島屋&≪ルロワ≫提携45周年記念テイスティング [来日したワイン生産者&関係者]

髙島屋とルロワ社

髙島屋のイメージフラワーは薔薇、1952年に包装紙に初登場したのが1本の薔薇でした!

ブルゴーニュの至宝ルロワ

(C)髙島屋
1868年、フランス中部オクセー・デュレスに創設され、ブルゴーニュの至宝と称されるルロワ

髙島屋がルロワの輸入・販売を開始したのは1972年。その16年後(1988年)には資本提携し、両社のつながりはより強固になりました。そして、昨年(2017年)11月21日、ルロワ日本登場45周年を記念した特別テイスティングセミナーが行われました。


赤いエチケット・ホルダーは2012年の40周年記念テイスティングの為に、マダム・ラルー・ビーズ・ルロワが用意してくださったもので、中には同日供出されたワインのラベルが入っています。この時はVTごとにマダムからのメッセージがあったので、お立ち寄りいただけると嬉しいです。


45周年はマダム厳選の12本
 
(左から)2007年から10年毎に遡ったVTで、1997年、1987年、1967年、1957年


マダムがセレクトした〝7〟に因んだワイン


ナビゲーターは40周年の時と同じく、今イベントの為だけに来日したフレデリック・ロメール取締役

第1フライトは2007年

#1:サヴィニレボーヌ プルミエ・クリュ レ・ナルバントン(ドメーヌ・ルロワ)


当日のベスト3だったサヴィニレボーヌ!
芳醇なアロマ、果実の凝縮感、ピュアな酸味、バランスの取れたエレガント系ワイン
#2:ヴォーヌ・ロマネ プルミエ・クリュ レ・ボーモン(ドメーヌ・ルロワ)
赤系果実の要素、果実由来の旨味、レザー、トリュフ、焙煎香、酸の広がり、長い余韻
#3:クロ・ド・ヴージョ グラン・クリュ(ドメーヌ・ルロワ)
香り閉じ気味で後半重厚&複雑味、カシス、ブラックチェリー、樹皮、黒蜜、芯のある酸、さらなる熟成に期待

ロメール:2007年はやや難しい年で、一部病害虫の発生もあったので収量は少な目。このヴィンテージ(VT)はバランス良く開いていて、この先30年、40年、50年の熟成に耐えることができます。2007年と前後するVTですが、2005年は強い凝縮感があり、2006年はポマールやサヴィニレヴォーヌとも今飲み頃。2008年は酸が強め、2009年は果実味、フルーティさがよく出ています。


ドメーヌ・ルロワの誕生は1988年。シャルル・ノエラが所有していたグラン・クリュ畑(リシュブール、ロマネ・サン・ヴィヴァン、クロ・ヴージョ、ヴォーヌ・ボー・モン、オー・ブリュレ等)、その後、ドメーヌ・フィリップ・レミーの畑(クロ・ドゥ・ラ・ロッシュ、ジュヴレ・シャンベルタン・レ・コンボット、ラトリシェール・シャンベルタン、シャンベルタン)を買収。
ビオディナミ農法への着手も1988年からで、当時ブルゴーニュで取り組んでいたのは1~2ヶ所だけでした。ビオディナミ農法を導入するとワインの品質については問題なしですが、収量は減ります。調剤は500(根に効果)、501(葉に効果)、マリアトゥーンの堆肥等を活用。1999年には完全に「芽かき」を止め、新芽はそのまま伸ばす。また、パリサージュ(枝の誘因・固定)をしないことで、樹は160~170cm の高さになり、これにより、ぶどう樹は地中からの養分をまっすぐに吸い上げることができるようになりました。
化学肥料を排除し、天体の動きを利用する自然農法。ルロワではこの農法が極めて有効な方法あると考えています。

醸造面では、2007年は18~19hl/ha、2008年はさらに少なく15~16hl/haで、過去最低の数字でしたが、作業は通常と同じ。すべて手摘みで、8~10kgの箱に入れて、温度調整した車で輸送。選別は17名が2組(34名)で行い、その際、ぶどうは除梗も破砕もせず、房のまま。重さが60kgになった段階で醸造所に搬入。アルコール発酵は15~20日間(年により異なる/天然酵母使用)。新樽で14~16ヶ月寝かせてから瓶詰。


第2フライトは1997年

#4:ポマール レ・ヴィーニョ(ドメーヌ・ルロワ)
97年のポマールにしては控えめでおとなしい印象、ブラックチェリー、アールグレイ、ダークチョコ、アーシーなニュアンス

#5:ジュヴレ・シャンベルタン プルミエ・クリュ レ・コンボット(ドメーヌ・ルロワ)
当日のベスト1、アメリカンチェリーやグリオットチェリー、ピンクペッパ―やレザー等、様々な香りの連鎖。中盤以降の酸とタンニンのナイスハーモニー、滑らかできめ細かい食感





#6:ラトリシエール・シャンベルタン グラン・クリュ(ドメーヌ・ルロワ) 
凝縮した赤系果実、香りにミント系ハーブ、アルコール由来の甘みが酸の存在を押し上げていく印象、持続性のある酸味、タンニンのストラクチュア、口中にボリューム感、今後の熟成が楽しみ!




ロメール:収穫は比較的遅かった年で、フルーティさが強めに出ています。少し前に飲んだ印象では、コート・ド・ニュイは最初は閉じ気味で時間の経過で開き、一方、コート・ド・ボ―ヌは早くから飲めると思っていましたが、今、味わってみると、双方ともにバランスが良くなったきた感じです。ポマールは四角ばったまじめな印象ですが、熟成と共に硬さが取れてくると思います。
#5、#6ともにシャンベルタンですが、シャンべルタンは隣の畑同士でも異なります。マダムが畑を購入する時にも、「周囲と違う印象」との思いがあり、ラトリシエールは優雅で上品、飲み比べると良くわかります。

第3フライトは1987年

#7:ボーヌ プルミエ・クリュ オー・クシュリア(メゾン・ルロワ)
#8:ジュブレシャンベルタン レ・グレーブ(メゾン・ルロワ)
#9:ジュヴレシャンベルタン プルミエ・クリュ レ・シャンポー(メゾン・ルロワ)

ロメール:1987年の収穫は9月半ばから下旬迄で、収量は多め。今、熟成を迎えている飲み頃のVTです。マダムは1955年から家業であるネゴシアンの仕事に関わっていますが、ぶどうやワインの買付にあたっては十分な選別をしてきました。良いものを選び続けるのはなかなか難しいのですが、ブラインドで自身の感覚だけで選び抜き、30年、40年という時を経たワインがカーブで眠っています。メゾン・ルロワが果たしてきた役割はとても重要だったと思っています。

ラストフライトは1967年と1957年

#10:ニュイ・サン・ジュルジュ PC レ・シャブッフ1967(メゾン・ルロワ)
(他メンバーのグラスと比べて)色調、香りが異なり、ボトル差があった印象。5年前に体験したNSGらしいミネラルを感じられなかったのが残念。

#11:シャルム・シャンベルタン グラン・クリュ1967(メゾン・ルロワ)

当日のベスト2、オレンジを含む色調なれど50年の歳月を感じさせない若さ、若干シェリー的アロマ、エスニックスパイスやハーブ、おだやかな酸、シームレスな味わい、層になって広がる余韻

#12:ジュヴレシャンベルタン PC レ・カズティエ1957(メゾン・ルロワ)
質量ともに平凡な年と言われる1957年ゆえに、ルロワの心意気が伝わってくる1本。スワリングでレザー、タバコ、アーシーな香り。ワインに溶け込んだ渋味と旨味のバランス、ぜい肉を取り去った余韻、貴重な体験!

ロメール:1967年の収穫は10月初めから半ばにかけて行いました。ぶどうがなかなか実らない年で、マダムいわく「人間と同じで、時間をかけて熟した方が味があるのよ」と。その甲斐あって、今、味わいがとても良く出ています。シャルム・シャンベルタンは馥郁(ふくいく)たるイメージがあり、#6のラトリシエール・シャンベルタンに似ています。

最後のジュブレ・シャンベルタンは60年を経たワインであり、ありきたりの言葉で説明しようという気持ちにはなれません。メゾンの畑や醸造所では多くの人が働いており、彼らの仕事の成果が60年の歳月を経て、我々に手渡され、残されていることを思うと、心からの感動を覚えます。

コルクに関して


1967年VTにリコルクしたものがあり、参加者から質問がありました。
ちなみに、リコルクした時期は「5年前」とのことでした。


ロメール:現在100万本を超える在庫があります。マダムと品質管理の4名が定期的に点検していて、2~3年周期で必要に応じてリコルクしています。その際は特殊な装置を使い、ボトル内の液体が空気にふれない形でコルクを取り換えることができます。補充する場合は同じクリュの同じワインです。ルロワでは1950年代以降、スペインのサングレラ地方のコルクを使用しているので、以前ほどリコルクする頻度は少ないのですが、それ以前のものはコルクが小さめの規格だったのでリコルクしています。

Hors d'oeuvres


すべてのテイスティングが終り、6種の料理とのマリア―ジュをチェック!
(1) フォアグラのソテーとブルオッシュ マルサラワインの香り
(2) キャビアと蟹のタルタル エクレア仕立て
(3) 青豆のムースに雲丹とイクラをあしらって
(4) 合鴨とオレンジのパイ包み コンソメジュレとトリュフ
(5) 白エビのフリット'
(6) 帝国ホテル伝統のビーフシチュー パルマンティエール風

甲殻類(蟹、白エビ)や魚卵系(キャビア)、ビーフシチューに寄り添っていた#7、クリーミーで脂分が口中に広がるフォアグラは #8、タンニンの存在感がある#9は青豆のムース&雲丹と好印象。いずれも第3フライトのワインたちで、単独で味わった時より、料理と合せると、一層精彩を放ち、マリアージュの本質を十分に感じ取ることができました。当日のベスト2だった#11 は白エビと合わせて良好。



3ヶ国語(仏・英・日)対応のルロワ本『Domaine LEROY, Domaine D'AUVENAY』


マダムからのお土産は≪ルロワ≫の真髄が詰まった書籍

40周年、45周年ともマダムは来日なさいませんでしたが、加齢(85歳)しても、エレガントで凛としたたたずまいは変わらない偉大な醸造家マダム・ラルー・ビーズ・ルロワ、これからも素晴らしいワインを造り続けて欲しいです。最後に、貴重な機会にお招きくださった髙島屋&グッドリブ様に御礼申し上げます。
ありがとうございました!

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本邦初のメディアランチでシャトー・ラトゥール・マルティヤックの魅力全開! [来日したワイン生産者&関係者]

シャトー・ラトゥール・マルティヤックの白ワインにフォーカス


ボルドー地方グラーヴ(レオニヤン)地区のシャトー・ラトゥール・マルティヤックは、1953年に赤ワイン、1959年に白ワインの格付けを得ています。近年、赤ワインの評価があがっていますが、ブランドアンバサダーのエドゥアール・クレスマンが来日して行ったメディア・ランチでは白ワインにフォーカスし、過去から今に繋がる、その魅力について語りました!

19世紀からの歴史を振り返って 
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初代エドゥアール・クレスマンはポーランドから仏ボルドーに移住し、1853年にクルティエ(ワイン仲買人)としての活動を開始します。ボルドー中を駆け回っているうちに、彼は12世紀にモンテスキューの祖先によって建てられたシャトー・ラトゥール(当時のシャトー名)の白ワインにほれ込みます。クルティエ業から2~3年を経てネゴシアンとして独立した彼は『エドゥアール・クレスマン・カンパニー(現CVBG)』を立ち上げ、毎年、シャトー・ラトゥールの白ワインを購入、扱っていました。

シャトー購入& ネーミング変更
それから50年後、息子のアルフレッドが社長に就任。1929年から30年にかけて売りに出されたシャトーを購入し、オーナーに。1930年に入手して早々に行ったことはシャトー名の変更。正面広場に据えられている塔(ラトゥール)に由来する名を、村名のマルティヤックをつけて、シャトー・ラトゥール・マルティヤックに改名します。

曽祖父のテイスティングブックを手本にラベルチェンジ
来日したエドゥアールは「祖父ジャンはアーティストだったので、曽祖父のアルフレッドが使用していたテイスティングブックの表紙を模して、1934年、当時流行っていたアールデコ風(直線的なデザインで黒と金を使用)なラベルを作成」と解説。新ラベルになったワインは1937年、英国のジョージ6世戴冠式にも使われたそうです。

グラーヴの格付け
1952年、ジョンの時代はネゴシアンとしては成功していたものの、戦争の影響を受けてシャトーとしては今ひとつ波に乗っていなかったので、品質向上に努めました。結果、1953年には赤ワインが、1959年には白ワインがグラーヴの格付けを得ます。

現在、ジョンのふたりの息子トリスタンが経営を担当、ロイックが技術責任者として従事、生産量を抑えた良質ワインの生産に力を入れています。今回来日したエドゥアールはロイックの息子で、中国・北京でアジア担当として研鑚を積み、今はブランドアンバサダーとして活躍しています。

ワインコンサルタントはデュブルデュ・チーム
白ワインのコンサルタントは2016年までドゥニ・デュブルデュ教授でした。赤ワインは1995年から2005年までミシェル・ロランで、2006年からは白と同じ同教授。現在は教授の右腕と評されたクリストフ・オリヴィエとデュブルデュ・チームが担当しています。


1983年9月生まれのエドゥアール・クレスマンは「収穫の繁盛期に生まれたので樽と樽の間で育った」と。醸造を学び、IT関係の会社にも勤務。カリフォルニア、アルゼンチン、ボルドーで実地研修。シャトーのアンバサダーとしての活躍に期待したいと思います。

余談ですが、ジョージ6世(エリザベスⅡ世の父)の戴冠式の話が出た時、プレスメンバーから、映画『英国王のスピーチ』でジョージ6世を演じたコリン・ファースに似ているとの声が出て・・・ご本人はご不満だったのか、マット・デイモン似と主張していました(笑)


白ワインはバレルサンプルを含め4アイテム

アプローチしやすいラグラーヴ・マルティヤック・ブラン2014 / 4,600円(税別) 

ぶどう品種はSB80%、セミヨン20%。セカンドラベル。手摘み収穫、小樽発酵、1月にバレルセレクションをして、5ヶ月間樽熟(新樽率25~30%)、さらに2ヶ月タンク(この時にSBとセミヨンをブレンド)で熟成させ、ボトリング。ファーストヴィンテージは白1990、赤1986

1995、2013そしてバレルサンプル


熟成した白ワイン1995のバランスの良さを実感。ハーブや蜂蜜のニュアンス。ファミリーが昔から力を入れている白ワインはエレガントかつ熟成による複雑味を備えたスタイル。近年、フルーティさを求めて、SBの比率が多くなっているとの話でしたが、直近の2015年と2016年はセミヨン60%、SB40%(2010年はSB70%、セミヨン30%)とセミヨンが増えている模様。セミヨンの使用率はグラーヴの他の生産者より多いラトゥール・ラルティヤック、時を重ねたセミヨンから醸し出されるふくよかさは魅力です。

(右から)
■シャトー・ラトゥール・マルティヤック・ブラン1995
ぶどう品種:セミヨン55%、ミュスカデル5%、SB40%
■同2013 / 7,200円(税別)
ぶどう品種:SB70%、セミヨン30%(Gratte-Capのセミヨンをブレンド)
手摘み収穫、圧搾、発酵後、10~11ヶ月樽熟(新樽率30%)、6~7ヶ月タンク熟成、非MLF
■同バレルサンプル2016
ぶどう品種:セミヨン100%
初の試みで持参したバレルサンプル。Gratte-Capと呼ばれる1884年に植樹したセミヨンの区画0.8㌶。エドゥアールいわく「2~3年前に土壌を耕したところ、ぶどう樹が強くなり、収量もあがってきた」と。

シャトーの誇りグラット・キャップのセミヨン

『Gratte-Cap グラット・キャップ』区画のセミヨン100%

1998年にグラット・キャップの畑でマサルセレクションを開始。ぶどうを観察して (セミヨンは房が大きくなりがちなので)房が小さくておいしいぶどう樹に印を付け、翌年も同じ作業を繰り返した中から、40~50のぶどう樹を選択。そこから20~25の苗木を作り、2000年にコンサバトリーの区画に植樹。次の3年間で、房の数、ベリーの大きさ、ぶどうの味(味わい、テクスチュア、果皮の厚さ等)を調査。作業の結果は2006年までにリストアップされ、このデータに基付き、ベストなクローンを選び、シモンヌと名付けた区画に、最終的に3つのクローンを選択して植樹。収穫されたぶどうは14年以上にわたる調査研究の成果として、シャトー・ラトゥール・マルティヤック・ブランの2014年ヴィンテージに反映されています。シモンヌのぶどう樹はまだ若いので、これからですが、樹齢を重ねることでシモンヌのセミヨン100%のワイン誕生も期待できるかも知れません。


ワインと料理のマリア―ジュはザ・リッツ・カールトン東京@Azure45
「事前にワインを送り、シェフに試してもらった」とエドゥアール。
ブラン1995はハーブやスパイスの要素があり、スナップエンドウやグリーンアスパラと合せて絶妙、和食にも合わせやすいワインだと思いました。


新玉ねぎのムース


スナップエンドウ ゴーダゴールドスター ニョッキ フュメエキュム


グリーンアスパラバス 卵黄ピュレ レモンサヴァイヨン


鮑のアンクルート 紫蘇 昆布
ブラン1995と予想外の相性、生臭さも出ず、熟成した白の包容力を実感


■シャトー・ラトゥール・マルティヤック・ルージュ2005 / 12,000円(税別) 
CS65%、ME32%、PV3% 
■同2014 / ※現行VTは2013 6,500円(税別)
CS66%、ME27%、PV7%


仔羊のロースト ラベンダー風味


ショコラ ドモリ グレープフルーツのムース


(左から)
ラグラーヴ・マルティヤック・ブラン2014、シャトー・ラトゥール・マルティヤック・ブラン2013、同1995、同ルージュ2014、同ルージュ2005
http://www.latourmartillac.com/

ワインのお問い合わせは富士インダストリーズ(担当:堀江) ℡03-3539-5415

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