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シャンパン講座のハイライトはローラン・ペリエ『キュヴェ アレクサンドラ・ロゼ2004』 [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

今月のNHKシャンパン講座青山校に供出した超エレガントなロゼ

フォーカスしたメゾンはローラン・ペリエ!
長年、同メゾンの顔として愛飲されてきたブリュットL・Pが、装い・中味ともにリニューアル新発売!それがラ キュベ(画像最左)で、4月にフランスでリリースされ、6月に日本デビューしました。


ブリュット ミレジメ2007(左から3本目)は今秋リリース予定

第1フライトはラ キュベとノン・ドゼのウルトラ ブリュット
ローラン・ペリエの創業は1812年、#1のラ キュベはミシェル・フォコネ醸造責任者が15年の構想を経て実現させた逸品!#2のウルトラ ブリュットはドザージュ・ゼロのアイテム、ブリュット・ナチュールのカテゴリーでは先駆者的存在で1981年に誕生。


#1:ローラン・ペリエ ラ キュベNV
生産者:ローラン・ペリエ(NM)
ぶどう品種:シャルドネ50~55%、ピノ・ノワール30~35%、ムニエ15~20%
リザーヴワイン:20~30%
ドザージュ:8~10g/L
価格:7,340円
一番搾り(キュヴェ)のみ使用。ブレンドするクリュの数は100以上。シャルドネのブレンド比率は従来より5%アップ、熟成期間4年。明るいイエロー、気泡は繊細、白い花、白桃、GFの内果皮、白コショウ、ミネラル、ナッツ、切れの良い酸味、ピュアで甘やかな印象

#2:ローラン・ペリエ ウルトラ ブリュットNV
生産者:ローラン・ペリエ(NM)
ぶどう品種:シャルドネ55%、ピノ・ノワール45%
ドザージュ:0g/L
価格:12,900円
糖度が高く、酸味が低いぶどうを厳選、熟成期間は最低6年。色調は透明感のあるイエローゴールド、気泡細やか、口中クリーミー、バター、ブリオッシュ、サワークリーム、ミネラル、軽いビター感、ドライな食感と余韻に完熟ぶどう由来の豊潤さ

第2フライトはヴィンテージ、容量違い

2007年ヴィンテージのラベルは楕円形に、後方の1999年ヴィンテージは旧ラベル


#3:ローラン・ペリエ ブリュット ミレジメ2007 参考出品
生産者: ローラン・ペリエ(NM)
ぶどう品種:シャルドネ、ピノ・ノワール
現行のミレジメ2006はCH、PN各50%、上代10,800円
フレッシュネス、フィネス、エレガンスが表現されたLPスタイル、泡立ちは活発で豊か、洋梨、白桃、ブリオッシュ、ヨーグルト、厚みがあり、瓶熟の変化に期待。リリースが楽しみ!

#4:ローラン・ペリエ ブリュット ミレジメ1999 マグナム
生産者:ローラン・ペリエ(NM)
ぶどう品種:シャルドネ52%、ピノ・ノワール48%
価格:24,840円
フォコネさんいわく「1999年はエレガントなヴィンテージ」と。
輝きのあるイエローゴールド、気泡はワインに溶け込み滑らか、シームレス、酸を予感させる香り、リンゴのコンポート、ミネラル、ヘーゼルナッツ、アーモンド、大容量ならではのフレッシュ感に加え、甘味と酸味と旨味のナイス・バランス

第3フライトは2種のロゼ

#5:ローラン・ペリエ ロゼNV
生産者:ローラン・ペリエ(NM)
ぶどう品種:ピノ・ノワール100%
価格:14,700円
セニエ法、マセラシオンは48時間から最大72時間。熟成期間は最低5年。オレンジカラー、溌剌とした気泡、ブラッドオレンジ、ブラックベリー、バラの花、紅茶、スパイス、タンニン、守備範囲の広いロゼ

#6:ローラン・ペリエ アレクサンドラ ロゼ2004
生産者:ローラン・ペリエ(NM)
ぶどう品種:ピノ・ノワール80%、シャルドネ20%
価格:75,600円
ピノ・ノワールをマセラシオンしている間に、シャルドネを加えて造るスタイル。熟成期間約10年。オレンジ色を帯びたサーモンピンク、微細な泡沫、気泡はワインに溶け込み滑らか。赤系果実のコンポート、オレンジピール、ピンクペッパー、ハーブ、ミネラル、果実味と酸味のバランス、複雑味のある味わい


#5ロゼNVの力強さ、#6アレクサンドラはエレガント

1987年のファーストリリースから7つ目のヴィンテージ『アレクサンドラ ロゼ2004』
シャルドネはル・メニル・シュール・オジェ、アヴィーズ、クラマン。ピノ・ノワールはヴェルズネー、ブージー、アンボネイのグラン・クリュのぶどうを使用


(左から)
ラ キュベNV、 ウルトラ ブリュットNV、ブリュット ミレジメ2007、同1999(マグナム)、ロゼNV、アレクサンドラ ロゼ2004


photo by Fumiko (2014年3月)
グラン・シエクルテイスティング中のミシェル・フォコネ醸造責任者


各アイテムごとのブロッシャー、メゾンとしての意気込みを感じます。
フォコネさんとグラン・シエクルにフォーカスしていたVIGNERON誌


photo by Ayano
これからもローラン・ペリエの魅力を伝道していきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。サントリーワインインターナショナル(株)および阪本さんに改めて御礼申しあげます!

関連ページ
■ローラン・ペリエ200周年記念ディナー
http://non-solo-vino.blog.so-net.ne.jp/2013-01-03
■シャンパン×和食 ローラン・ペリエ昼餐会
http://non-solo-vino.blog.so-net.ne.jp/2017-06-06
■ロイヤルウエディングでも活躍したローラン・ペリエ(ippin)
https://ippin.gnavi.co.jp/article-3233/


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共通テーマ:グルメ・料理

シャンパン講座でフォーカスしたポル・ロジェとJ.M.ラブリュイエール [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

6月最終週の水曜日はNHK文化センターのシャンパン講座でした!

輸入元ジェロボームの主要株主でもある『ポル・ロジェ』
1849年アイ村の公証人の息子ポル・ロジェによって設立されたメゾンで、1851年に現在の拠点エペルネに移動。自社畑は90㌶(生産量の55%を賄う)、年間生産量約180万本、900万本分を貯蔵


ジェロボームが満を持して取扱いを開始したシャンパン・メゾン『J.M.ラブリュイエール』
ブルゴーニュの名門『ドメーヌ・ジャック・プリウール(DJP)』が2012年にRM『クリスチャン・ブザン』を買収したメゾンで、モンターニュ・ド・ランスのグラン・クリュ、ヴェルズネーが拠点。上記の3アイテムは5月中旬から日本での販売を開始しました。


醸造担当は、1997年にワイン雑誌『レヴュー・ド・ヴァン・ド・フランス』で女性初のベスト・ワインメーカー・オブ・ザ・イヤーに選ばれたナディーヌ・ギュブラン女史。とっても素敵なマダムで、ギュブランさんは本家DJPの醸造も担当しています。


第1フライトはNVのスタイル
#1:J.M.ラブリュイエール プロローグNV 完売
生産者:J.M.ラブリュイエール(RM)
ぶどう品種:ピノ・ノワール70%、シャルドネ30%
デゴルジュマン:2016年5月
ドザージュ:4.8g/L
価格:7,000円(税別)
ベースワインは2012年でリザーブワインとして2011年を使用。プロローグの最大の特徴は門出のリキュールとして、DJPで使っていた樽で保存していたワイン(5%以下)を使っていることです。同メゾンは基本的に発酵も醸造もステンレスタンクですが、プロローグの場合、この“5%のワイン”が、味わいに深みを与えています。ピノ主体なので#2より濃い色調、芯のある酸味、赤いリンゴ、黄桃、ネクタリン、ブリオッシュ、余韻に軽いビター感

#2:ポル・ロジェ ブリュット・レゼルヴNV
生産者:ポル・ロジェ(NM)
ぶどう品種:ピノ・ノワール33%、シャルドネ33%、ムニエ33%
ドザージュ:9g/L
価格:7,000円(税別)
ポル・ロジェの造りの基本は発酵&醸造ともステンレスタンク。30のクリュのブレンド、瓶熟42~54ヶ月、他メゾンと比べて長い熟成期間。リザーブワインは25%程度使用。柑橘系果実GF、洋梨、花の蜜、ブリオッシュ、ナッツ、ミネラル、スパイス、バランス良好

第2フライトはブラン・ド・ブラン
#3:J.M.ラブリュイエール パージュ・ブランシュNV
生産者: J.M.ラブリュイエール(RM)
ぶどう品種:シャルドネ100%
デゴルジュマン:2016年5月
ドザージュ:3.2g/L
価格:10,000円(税別)
2012年がベース、2011年をリザーヴワインに使用。石灰質の多いヴェルズネーの土壌から収穫したシャルドネ100%、気泡穏やか、白桃、蜂蜜、バター、ミネラル、焙煎香、中盤から酸のニュアンス、土壌由来のビター感、余韻の旨味。来日したギュブラン女史は「最後に感じるかすかな塩味が特徴」と。

#4:ポル・ロジェ ブラン・ド・ブラン ヴィンテージ2008
生産者:ポル・ロジェ(NM)
ぶどう品種:シャルドネ100%
ドザージュ:7g/L
価格:13,000円(税別)
ポル・ロジェ家4代目のクリスチャン・ド・ビリー発案のアイテム、デビュー当時のネーミングは“ブラン・ド・シャルドネ”。4代目はロゼの誕生にも関与。グラン・クリュ(ワリー、アヴィズ、オジェ、ル・メニル、クラマン)のシャルドネをブレンド。瓶熟8年、グラス上部から見た泡沫は細やか、2008年は秀逸なヴィンテージ、フレッシュ&溌剌感&繊細、白い花、蜂蜜、土壌由来のミネラル感、長い余韻

第3フライトはロゼで

#5:J.M.ラブリュイエール アントロジー・ロゼNV
生産者:J.M.ラブリュイエール (RM)
ぶどう品種:ピノ・ノワール70%、シャルドネ30% / ピノ・ノワール(ブジー)8%
ドザージュ:6.4g/L
価格:8,000円(税別)
#1と同じブレンド比率、サーモンピンク、グレープフルーツ、ストロベリー、カシス、ピンクペッパー、紅茶に通じる軽いビター感

#6:ポル・ロジェ ロゼ・ヴィンテージ2008
生産者:ポル・ロジェ(NM)
ぶどう品種:ピノ・ノワール50%、シャルドネ35%、赤ワイン(ブジー、アンボネ、キュミエール)を15%ブレンド
ドザージュ:8g/L
価格:13,000円(税別)
ポル・ロジェが“官能、優美”と形容するロゼ、瓶熟は7年、オレンジを含んだサーモンピンク、上品な酸味、赤系果実、エキゾチック・スパイス、かすかにローストした蜜、ミネラル

第4フライトはウィンストン・チャーチルを特別供出

講座生を大満足させたキュヴェ・サー・ウィンストン・チャーチル2004


シャンパーニュ地方のチーズ『シャウルス』と納得のマリア―ジュ

#7:ポル・ロジェ キュヴェ・サー・ウィンストン・チャーチル
生産者:ポル・ロジェ(NM)
ぶどう品種:ピノ・ノワール、シャルドネ 
ドザージュ:8g/L
価格30,000円(税別)
ポル・ロジェの最高傑作“力強さ、洗練さ”、瓶熟10年、ブレンド比率は門外不出。深みのあるイエロー、気泡繊細、カリンのコンポート、アカシアの蜂蜜、スパイス、気泡はワインに溶け込み、重厚感のある味わい(ピノ・ノワールの比率が多い印象)、口中クリーミー、長い余韻
■製品についてのお問い合わせはジェロボーム株式会社℡03-5786-3280

講座生の皆さんへ
今回の講座では、想定外の量でご迷惑をおかけしました m(_ _)m
ウィンストン・チャーチル2004は後引く味わいでした。皆さんがシャンパンを口にした瞬間の“静寂”が、その素晴らしさを物語っていました。今月19日も皆さんを幸せな気分にさせる逸品を登場させますので、お楽しみに!

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(株)徳岡扱いの新メゾン『カナール・デュシェーヌ』から醸造長初来日&5月のシャンパン講座 [NHK文化センター青山 シャンパン講座]



シャンパーニュ地方モンターニュ・ド・ランス地区リュード村が拠点の『カナール・デュシェーヌ』
樽職人のヴィクトル・カナールとぶどう農家の娘レオニー・デュシェーヌの結婚により誕生したメゾンです。19世紀、ロシア皇帝ニコライ2世から品質を認められ、オフィシャルシャンパンに。その縁で、エンブレムには同王朝の紋章“双頭の鷲と冠”が使われています。4月27日から(株)徳岡さんが新規代理店として、6アイテム(全部で10アイテム生産)の輸入を開始しました。

ティエノーとカナール・デュシェーヌの醸造長

日本初来日、初アジアのローラン・フェデウさん

4月26日、シャンパン講座でティエノーを取り上げました。
翌27日、徳岡様から「カナール・デュシェーヌのお披露目プレスランチ」にお招きいただいていたので、出かけたのですが、そこで、シェフ・ド・カーヴのローラン・フェデウさんとお目にかかり、何と、ローランさんがティエノーのシェフ・ド・カーヴをしている、という話を聞いて、びっくり!

1985年に創業したシャンパン・メゾン『ティエノー』で、シェフ・ド・カーヴとして活躍していたローランさんは、2003年に、アラン・ティエノー社長がカナール・デュシェーヌを買収したのを機に、両メゾンの醸造を担当することになりました。

略歴は、スペインのカタルーニャ州に隣接する南仏のアリエージュ県出身、パリでマイクロ化学、ランスで醸造学を学び、その後、1年間モエ・エ・シャンドンの研究所に勤務。2年間アフリカのチャドでボランティアとして数学と物理学の講師を受け持ち、帰国後、南仏に戻り、1985年からティエノーに所属、シェフ・ド・カーヴとして今に至るとのこと。



プレスランチではカナール・デュシェーヌの5アイテムをNOBU TOKYOの和食と合わせて。
野菜の海苔巻 ごま味噌ソース、焼き帆立 ハラベーニョサルサ、マツヒサ風シュリンプ キャビア添えには、『キュヴェ・レオニー ブリュット』のマグナムサイズ。しなやかな口たりと上質なミネラル感は、帆立や甲殻類と文句なしの相性、ナイス・バランス。

メゾンの顔キュヴェ・ レオニー ブリュット


リザーブ・ワインの使用率は約30%、瓶熟に36ケ月かけているシャンパンです。
2003年にティエノーがオーナーになってから誕生させた新アイテムで、ゼロからの発想、“レストランのため”に考案されました。ローランさんが好むピノ・ノワールを50%使っており、そのこころは「ピノ・ノワールというと力強さを連想する向きもありますが、私が求めるピノのスタイルはフィネス&エレガンス」と。

オーガニックの『パーセル181』


ティエノーもカナール・デュシュエーヌも基本的には発酵&熟成ともステンレスタンクです。そのなかで、カナール・デュシェーヌ唯一の樽使用が『パーセル181 エクストラ ブリュット』

ワインは「181」という区画から命名しました。
シャルドネ50%、ピノ・ノワール40%、ムニエ10%のブレンドで、シャルドネの一部に関しては樽発酵(300Lの古樽)。「樽を使う目的は若干のスパイス効果」とローランさん。
シャルドネの供給源はコート・ド・セザンヌ地区にある3軒のオーガニック栽培農家と、ティエノーがヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区のヴェルヌイユ(7㌶/3年前にオーガニックの認証取得)に所有している181区画で、年間生産量は70,000本。2010年から手がけてきたシャンパンで、当初は3軒のオーガニックぶどうだけを使用していましたが、3年前にヴェルヌイユの畑が認証を受けたことで、ネーミングを変更しました。

フェミニンな『キュヴェ・レオニー ブリュット・ロゼ』
 
ユニークな組み合わせ!
一皿のなかに仔羊のロースト 甘酢辛子みそソース、山菜の天麩羅 × ブリュット・ロゼと合わせて

ピノ・ノワール50%、ムニエ25%、シャルドネ25%に、コート・デ・バール地区リセ村のピノ・ノワールを約10%ブレンド。ローランさんは「ベリーの風味を備えたエレガントなロゼ。タンニンを感じさせないロゼを目指しています」と述べていました。

メゾン創設100周年記念の『シャルル7世 ブラン・ド・ブラン』
100年戦争で勝利したシャルル7世の名を冠したシャンパン
ラベル上部には“百合(LYS)”、ラベル下部には“シャルル7世 1494年ランスにて戴冠”の文字が記されています。


3種のSUSHI
いか&うに 塩&レモン甘/海老タルタル キャビア/真鯛 フレッシュトリュフ&オリーブオイル&セサミオイル


カナール・デュシェーヌの歴代のシェフ・ド・カーヴが集合した折、「かつてはブラン・ド・ブランがあったのに、今は何故ないのか」という話題になり、生産することになったというアイテム。メゾンの創設100周年記念のプレスティージュ・シャンパンで、グラン・クリュとプルミエ・クリュ(アヴィズやトレパイユ等)のシャルドネを使用。
フレッシュかつ趣のあるタイプ、香りはピュアでエレガント、クリーミーな舌触り。

ティエノーのヴィンテージ・シャンパン、ブラン・ド・ブランの『スタニスラス』と『オー・ガマン』と、どう違うかについては、「シャルル7世は若いうちに楽しむシャンパン。ティエノーの2アイテムは長熟タイプなので、10年、20年の歳月をかける醍醐味がある」と語っていました。

ボトルの色について


シャルル7世のボトルが冊子(アンバー)と実際(グリーン)とでは異なる色合いだったので、遮光率に関して質問してみました。プレスランチを仕切っていたティエノー ボルドー シャンパーニュのジェレミ・ルメグ日本担当輸出マネージャーから後日届いたお返事によると、シャルル7世は現在、Vert CIVC(シャンパーニュ委員会の名が付いたグリーン)を使っているとのこと。ロゼ・シャンパンはやはり透明瓶が目立ちますが、一般的にはアンバーかCIVCグリーン。黒色は100%、薬瓶での使用が多いアンバーは99%の遮光率。CIVCグリーンは若干下がりますが、見た目はきれいですよね。

ナイジェリアからのリクエスト!



ピーチジュレとロゼ・シャンパンのムース × シャルル7世 スムース・ロゼ

カナール・デュシェーヌにとっての大きな市場の1つがアフリカのナイジュリアなのですが、現地の顧客からの、「甘口のロゼがあれば・・・」とのリクエストがきっかけで誕生したロゼ!
赤い果実満載、冷やして飲んで程よい甘さ(ドザージュ量20g/L)、べタつかず、気分をほんわかさせれくれる可愛いロゼ・シャンパン。生産本数は10,000本弱で日本へは200本程の希少ワイン!



シャンパン講座で即、反映

プレスランチでテイスティングしたのは左のオーセンティック ブリュットを除く5アイテムでした。

お披露目ランチから1ヶ月後、5月24日のNHK文化センター青山校でのシャンパン講座で全6アイテムを準備。希少アイテムのシャルル7世スムース・ロゼもあったので、嬉しい時間を過ごすことができました。

カナール・デュシェーヌの造りをおさらいすると、基本的にはステンレスタンクを使用、MLF(マロラクティック発酵)有、リザーヴワインはどのキュヴェにも30%程度使用

オーストリアのスパークリングも仲間入り

右から2本目はオーストリア・ヴァッハウにあるニコライホーフの『ツヴァイゲルト・ロゼ2013』、日本未入荷のスパークリングワインを講座生に体験してもらいました!

第1フライトの3アイテムは
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#1:カナール・デュシェーヌ オーセンティック・ブリュット
生産者:カナール・デュシェーヌ(NM)
ぶどう品種:ピノ・ノワール45%、ムニエ35%、シャルドネ20% 
ドザージュ:9g/L
瓶熟:30ヶ月
価格:6,000円(税別)
ペールイエロー、白い花、レモン、グレープフルーツの白い皮、青リンゴ、口中を洗い流すきれいな酸味

#2:カナール・デュシェーヌ キュヴェ・レオニー・ブリュット
生産者:カナール・デュシェーヌ(NM)
ぶどう品種:ピノ・ノワール50%、ムニエ25%、シャルドネ25% 
ドザージュ:約10g/L
瓶熟:36ヶ月
価格:6,000円(税別)
#1と似た色調、香りはよりインパクトがあり、カリン、熟した白桃や黄桃。パイナップ、ブリオッシュ、スパイス、ミネラル、上品な酸味、フードフレンドリーな1本

#3:カナール・デュシェーヌ パーセル181 エクストラ・ブリュット
生産者:カナール・デュシェーヌ(NM)
ぶどう品種:シャルドネ50%、ピノ・ノワール40%、ムニエ10%
※シャルドネの一部は樽発酵
ドザージュ:約4~5g/L
瓶熟:約48ヶ月
価格:8,000円(税別)
3つのなかで色調は淡め、細やかな気泡、、レモン、プラム、ハーブ、白コショウ、ピュアで柔らかな印象、第1フライトで講座生の一番人気アイテム



第2フライト
#4:カナール・デュシェーヌ シャルル7世 ブラン・ド・ブラン ブリュット
生産者:カナール・デュシェーヌ(NM)
ぶどう品種:シャルドネ100%
ドザージュ:約8g/L
瓶熟:約48ヶ月
価格:10,000円(税別)
気泡はワインに溶け込み、静のイメージ、青リンゴ、洋梨、ミント、ハーブ、舌触りはクリーミー&ねっとり感 全体のバランス良好

第3フライト


#5:ニコライホーフ ツヴァイゲルト・ロゼ2013
生産者:ニコライホーフ/オーストリア・ヴァッハウ
ぶどう品種:ツヴァイゲルト100%
ドザージュ:8g/L
特別出品/日本未輸入
オーストリアのトップワイナリー『ニコライホーフ』が手掛けるスパークリング
現地取材から持ち帰り、飛び入り参加させたアイテム。赤銅色、気泡の触感はクリーミー、凝縮したぶどう由来の旨味、まるいタンニン、余韻に続くビター感、時間の経過で黒糖のニュアンス。色調や香りからシャンパーニュでないことは一目瞭然ですが、ヴァッハウで育ったツヴァイゲルトのミネラル感や冴えのある酸味、渋味の印象は心地よく快適!

#6:カナール・デュシェーヌ キュヴェ・レオニー ブリュット・ロゼ
生産者:カナール・デュシェーヌ(NM)
ぶどう品種:ピノ・ノワール50%、ムニエ25%、シャルドネ25%
コート・デ・バール地区リセ村のPNを約10%ブレンド
ドザージュ:約9g/L
瓶熟:36ヶ月
価格:8,000円(税別)
桜色、気泡繊細、リセのピノ由来の優しいタッチ、ブリッオッシュ、エレガントな酸味、ソフトなタンニン

第4フライト
#7:カナール・デュシェーヌ シャルル7世 スムース・ロゼ
生産者:カナール・デュシェーヌ(NM)
ぶどう品種:シャルドネ59%、ピノ・ノワール21%、ムニエ20%
コート・デ・バール・リセ村のPNを約10%ブレンド
ドザージュ:20g/L
瓶熟:約36ヶ月
価格:10,000円(税別)
30種のキュヴェをブレンドして仕上げた魅力的なロゼ。上品なサーモンピンク、繊細な気泡、ベリー系果実の香り、ドライアプリコット、クリームブリュレ、クリーミーで滑らか、講座生の評価◎

そして・・・最後には


講座生のKodaさんがニコライホーフの逸品グリューナー フェルトリーナー ホワイトラベル(画像の最右)を差し入れてくださったので、この日は2種のオーストリアワインが満喫できました。講座生のなかには、オーストリアワイン未体験の方もいらっしゃったので、素敵なサプライズでした。Kodaさん、お気遣い、ありがとうございました!


カナール・デュシェーヌ&ティエノーのシェフ・ド・カーヴ、ローラン・フェドウさんとお目にかかれて光栄でした。今回は(株)徳岡の安武様、清水様、森様、そしてティエノー ボルドー シャンパーニュのルメグ日本担当輸出マネージャーに大変お世話になりました。心から御礼申し上げます、ありがとうございました!
■製品についてのお問い合わせは(株)徳岡 ℡03-5436-7501(東京)
■徳岡 東急プラザ銀座店 http://ginza.tokuoka.co.jp/


講座生の皆さま
6月のシャンパン講座は最終週の28日です。
期待にお応えできる2メゾンの競演になりますので、今月もお楽しみに!
 
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NHK文化センター青山校 春期シャンパン講座の初回はティエノー! [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

1985年創業のシャンパンメゾン『ティエノー』
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髙島屋さんの看板シャンパンティエノーは20世紀に誕生したメゾンです。同社が2012年に扱いを開始した時に、昭和女子大オープンカレッジの講座で披露しました。アラン・ティエノー当主は、ぶどう仲買人だった経歴を生かし、良質なぶどう栽培家とのルートを活用して、グレードの高いシャンパン造りを成功させています。


ティエノーにフォーカスするのは5年ぶりです!

第1フライトはブリュットとロゼ
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#1:ティエノー ブリュット
生産者:ティエノー(NM)
ぶどう品種:シャルドネ45%、ピノ・ノワール35%、ムニエ20% 
熟成期間:3年
ドザージュ:~9g/L以下
価格:6,500円(税別)/グッドリブ(髙島屋)
輝きのあるイエロー、気泡活発、レモンやグレープフルーツ、洋梨、蜂蜜、バランス良好

#2:ティエノー ロゼ
生産者:ティエノー(NM)
ぶどう品種:ピノ・ノワール45%(うち、古樹のアイ村産赤ワイン7%)、シャルドネ35%、ムニエ20%、
熟成期間:2~3年
ドザージュ:~10g/L以下
価格:8,500円(税別)/グッドリブ(髙島屋)
サーモンピンク、気泡繊細、イチゴやラズベリー、グレープフルーツの白い皮、#1と同じように軽快&フルーティ、酸味のメリハリあり、アフターに軽いビター感

3品種のブレンド比率は似ています。ロゼはアイ村のPNを7%加えていますが、2アイテムを飲み比べてみるとメゾンが求めているスタイルがわかります。エレガントで整った印象。

第2フライト
#3:ティエノー ヴィンテージ2008
生産者:ティエノー(NM)
ぶどう品種:シャルドネ、ピノ・ノワール各50%、熟成期間:7年 ドザージュ:~8g/L以下
価格:10,000円(税別)/グッドリブ(髙島屋)
グレート・ヴィンテージ。淡いイエロー、白い花、白コショウ(CH由来)、黄色系柑橘果実、ミネラル、程よい酸味、旨味、厚みのある味わい、口中クリーミー、長い余韻、ポテンシャルあり、長熟タイプのシャンパン

#4:ティエノー ヴィンテージ2006
生産者:ティエノー(NM)
ぶどう品種:シャルドネ、ピノ・ノワール各50%、熟成期間:7年 ドザージュ:~8.5g/L以下
価格:10,000円(税別)/グッドリブ(髙島屋)
気泡繊細、熟成香、熟した白桃、ドライフルーツ、ブリオッシュ、ミネラル、果実味と酸味のバランス

第3フライト
#5:キュヴェ・アラン・ティエノー2002
生産者:ティエノー(NM)
ぶどう品種:シャルドネ60%、ピノ・ノワール40%、熟成期間:10年
ドザージュ:~9g/L以下
価格:20,000円(税別)/グッドリブ(髙島屋)
スペシャル年の2002、グレート・ヴィンテージ。黄金色からベージュ、気泡はワインに溶け込み、ソフトでまるみがあり、今飲んでおいしい1本。アロマ豊か、ナッツやスパイス、ミネラル、講座生からの反応大

#6:ティエノー ラ・ヴィーニュ・オー・ガマン1999
生産者:ティエノー(NM)
ぶどう品種:シャルドネ100%(アヴィズの古樹)、熟成期間:10年 ドザージュ:8g/L
価格:28,000円(税別)/グッドリブ(髙島屋)
色調はイエロー、白い花、熟した洋梨、マンゴー、フレッシュバター、ミネラル、焙煎香、旨味、軽いビター感

トップ・キュヴェはブラン・ド・ブラン『ラ・・ヴィーニュ・オー・ガマン』 4,000本しか生産していないスペシャルキュヴェ

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オー・ガマン(右)は18年の経過でもまだフレッシュ
色調にも白ぶどう由来の要素を感じます。

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2014年3月にメゾンを訪問した折、焼きたての御海苔をお土産にしたのですが、ご子息でゼネラルマネージャーのスタニスラスさんは自分でお寿司を作る方だったので、ぴったりのアイテムになりました。

今回の講座で初めてティエノーを体験した参加者からは、「エレガントな味わいのシャンパン」との感想をいただき、過去の講座で何アイテムか体験しているメンバーからは「以前より、さらに良くなっている印象」と言われ、嬉しく思いました。

ティエノー・ブリュットの赤いラベルは、アカデミー賞のレッドカーペットに良く似合うので、2013年と2014年の2年間公式シャンパンとして愛飲されていました(今はパイパー・エドシック)。これはアカデミーのウルフギャング・パック シェフ(アカデミー賞授賞式後のパーティーのケータリング総責任者を歴任)と交流があったので、お声がかかったようです。ティエノーは料理界の巨匠ポール・ボキューズからも太鼓判を押されているシャンパンなので、品質の良さは実証済みです。味わったことがないシャンパンラバーさんには是非1度、お試しいただきたいと思っています。


タグ:ティエノー

冬講座の〆はポル・ロジェ、アンリオ、ドラピエのマグナムで! [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

NHK文化センター青山校の冬講座最終回は素敵なメゾンのマグナム
時間を大事にしているポル・ロジェ、アンリオ&ドラピエ!
NVのシャンパンでも長い熟成期間を誇るメゾンです。
それらのマグナムなので大いに期待していました。

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左から
ポル・ロジェ2006、アンリオ2000、ドラピエ1998&1995

第1フライト
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#1ポル・ロジェ ブリュット・ヴィンテージ2006
生産者:ポル・ロジェ(NM)
拠点:シャンパーニュ地方エペルネ
ぶどう品種:ピノ・ノワール60%、シャルドネ40%(20のグラン・クリュとプルミエ・クリュのぶどうを使用
ドザージュ:9g/L
価格:26,000円(税別)/ジェロボーム

2006年は幸いにも春に霜害が発生しなかったので、ぶどう樹の成長も、6月の開花も順調に進みました。8月は涼しく湿っていましたが、9月は温暖だったので、ぶどうの房も粒も非常に健全で、良い状態で収穫できました。
若干ベージュを含んだ色調、気泡は規則正しく繊細、グラス表面の泡沫は活発。白い花、柑橘果実、フレッシュバター、蜂蜜、ミネラル、口中ではスムーズ&クリーミー、アフターに軽いビター感、ドザージュの糖分もワインに溶け込み、品の良い甘やかさ、時間の経過で味わいに広がり、バランス良好。
聴覚を大事にしている講座生(外科医)が、#1の奏でる音を、雪がしんしんと降っている情景に例えていましたが、まさに言い得て妙! 極小の気泡が舌の上に広がる様子がイメージできました。

#2アンリオ ミレジメ2000
生産者:アンリオ(NM)
拠点:シャンパーニュ地方ランス
ぶどう品種:シャルドネ、ピノ・ノワール各50%
ドザージュ:7g/L未満
価格:27,600円(税別)/ファインズ

2000年は温暖な気候からスタートし、6月初旬に満開。7月激しい雷雨に見舞われましたが、8月は好天、収穫期まで順調に推移。ピノは力強さとまろやかさ、シャルドネは豊かな香りと爽やかさを備え、多収量&高品質。
輝きのあるイエロー、気泡細やかで視覚的にもワインに溶け込んでいる印象、熟成によるアロマ豊か、カリン、果実のコンポート、バター、ナッツ、ブリオッシュ、ミネラル、モカ、口中滑らかで旨味、複雑味、エレガント

ポル・ロジェの#1はピノ・ノワールとシャルドネのみを使用。アンリオはムニエを使わないメゾンなので、 #2も2品種のみ。ブレンド比率もドザ―ジュ量も近値だったので比較試飲にはナイスなアイテムになりました。

第2フライトの前に・・・
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ドラピエのみが造るメルキゼデック

Photo by Fumiko (2010年)
1152年のサン・べナール修道士が造ったワイン熟成庫、歴史の重さを感じます!
ボトルはこの地下セラーで一度も外気に触れることなく、長期間静かに瓶内熟成され、出荷前にデゴルジュマンが行われています。


Photo by Fumiko (2010年)
ミッシェル・ドラピエ社長自ら見せてくださった動瓶作業


Photo by Fumiko (2010年)
アンドレ・ドラピエ前当主の横のボトルの大きさにびっくり!
シャンパンメゾンのなかで唯一30㍑(40本分)の“メルキゼデック”を生産しているドラピエ

シャンパンボトルの容量
カール188ml    ドゥミ375ml    ブテイユ750ml    マグナム1,500ml(2本分)
ジェロボアム3,000ml(4本分)     レオボアム4,500ml(6本分)
マチュザレム6,000ml(8本分)     サルマナザーム9,000ml(12本分)
バルタザール12,000ml(16本分)   ナビュコドノゾール15,000ml(20本分)
サロモン18,000ml(24本分)      プリマ27,000ml(36本分)


第2フライト
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カルト・ドールの初リリースは1952年

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(左から)カルト・ドール1998、同1995

#3ドラピエ カルト・ドール1998
生産者:ドラピエ(NM)
拠点:シャンパーニュ地方コート・デ・バール地区ウルヴィル
ぶどう品種:ピノ・ノワール90%、シャルドネ7%、ムニエ3%
価格:30,000円(税別)/テラヴェール

紆余曲折の多かった年、収穫は好天下で行われ、ぶどうの成熟も上々。オレンジ色を含むゴールド、気泡は列をなして連なり、スピード感あり。若干酸化のニュアンス、黒蜜、ドライフルーツ、カリン、アーモンド、スパイス、タンニン、軽いビター感、黒ぶどう由来の重心が低いスタイル

#4ドラピエ カルト・ドール1995
生産者:ドラピエ(NM)
拠点:シャンパーニュ地方コート・デ・バール地区ウルヴィル
ぶどう品種:ピノ・ノワール90%、シャルドネ7%、ムニエ3%
価格:32,000円(税別)/テラヴェール

春先に冬のような冷え込みがあり開花は若干遅れ気味。その後は一転して非常に暑い夏を迎え、理想的気候に。『ギッド・アシェット2012』でクール・ド・クール獲得。「調和のとれた熟成からくる蜂蜜や果物のコンフィ。力強いが軽やかで、驚くほど長い余韻。食中にぴったりのシャンパーニュ(ギッド・アシェット)」、『ベタンヌ・ドゥソーブ・ガイド2012版』で17/20 (テラヴェール情報
輝きのあるゴールド、熟成状態の良さを予感させる若々しい色調。気泡はゆっくり繊細。洋梨、マロン、ナッツ、乾燥イチジク、スパイス、バランスの良い酸味、リキュール的なニュアンス、豊潤で複雑、まろやかな印象でフィニッシュ。数年後に再会したいと思ったマグナム!

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コルクの背くらべ、ドラピエ1995がイイ感じで味わいにも反映していました!

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普段はフランスパンだけですが、「〆にはやっぱりチーズ」ということで、フェルミエで購入したシャンパーニ地方の白カビチーズ〝シャウルス〟を用意しました。4アイテムともに魅力的でしたが、口中で渾然一体、全員を感嘆させたのはドラピエ1995。22年の底力を感じました[わーい(嬉しい顔)]

4月からの春講座もお陰様でキャンセル待ちになりました。
先程、第1回目の授業にお出しするメゾンも決めました。受講生の皆さまに驚きと喜びをお届けしたいと思っています。引き続き、宜しくお願いいたします。


2月のNHKシャンパン講座は次世代を担う人気のメゾン『ベレッシュ・エ・フィス』に注目! [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

モンターニュ・ド・ランスのリュード村にあるレコルタン・マニピュラン(RM)べレッシュ・エ・フィス
年間生産本数はわずか85,000本、人気のメゾンなので入手も難しくなってきています。今回は年に1回の上級キュヴェの入荷時期にあわせて5アイテムを揃えることができました!

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供出したのは6アイテム、若手醸造家のリーダー的存在タルランのブノワ(12代目)さんの『ゼロ・ブリュット・ナチュール』(左から3番目)を用意してベレッシュと比較

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コルクの並び順は左から2番目がタルラン、3番目がベレッシュ


1847年創業のベレッシュ・エ・フィス

現当主は5代目のラファエル・ベレッシュさん(右)
伝統と革新を融合させ、テロワールの表現を主眼にしています。2004年からビオロジック(一部ビオディナミ)を導入、天然酵母による発酵、基本的にノン・マロスタイル、定番のブリュット・レゼルヴ以外は王冠ではなく、コルクで瓶内熟成。白ワイン用の樽はピエール・イヴ・コラン・モレから譲り受けたもの、赤ワイン(コト―・シャンプノワ)とロゼ((カンパニア・レメンシス)にはDRCからの古樽を使用


拠点はリュード村、所有畑は9.3㌶
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左上から時計回りに
オルム、シニー・レ・ローズ、リュード、トレパイユ、マルイユ・ル・ポールの各産地


一級畑リュード村、マサル・セレクションによる栽培
マサル・セレクションはマス・セレクション、集団選抜と呼ばれるもので、畑から優秀な株を複数選び、補木を取って苗木をつくり、元の畑に戻す方法。代々引き継がれてきた自分の畑で、時間をかけて優秀な株を選抜し、それを苗木として使用するので、テロワールに即したものと言える。苗木はクローン苗が一般的になる前に植樹された畑の株でなければならない。株は例えば、果実の豊かさ、果皮の厚み、果粒の大きさ、香りや酸の強弱等、これらが混在することで、複雑味のある表現ができる

第1フライト  
#1:べレッシュ カンパニア・レメンシス・ロゼ・エキストラ・ブリュットNV
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ベースワインは2012年ヴィンテージ

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生産者:ベレッシュ(RM)
ぶどう品種:PN70%、CH20%、PM10%、赤ワイン5%ブレンド
ドザージュ:3g/L 
デゴルジュマン:2016年3月
価格:12,000円(税別)
5%ブレンドしている赤ワインはオルム産のピノ・ノワールとムニエ。発酵とブレンド用の赤ワイン(コト―・シャンプノワ)にはDRCの古樽を使用。サーモンピンクの色調、気泡は活発で繊細、ドライローズ、柑橘果実の皮やすもものニュアンス、ミネラル、最初に泡の食感、その後に続く凛とした酸味と綺麗な酒質が好印象

第2フライト
#2#3の比較。ブレンド比率(3品種を3分の1ずつブレンド)は同じ、ともにノン・マロ、違いはドザージュ量とデゴルジュマンの実施年月

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#2:ベレッシュ ブリュット・レゼルヴNV
生産者:ベレッシュ(RM)
ぶどう品種:PN、CH、PM 各3分の1/ベースワイン2013年&2014年
ドザージュ:7g/L
デゴルジュマン:2016年9月
価格:7,000円(税別)

#3:タルラン ゼロ・ブリュット・ナチュールNV
生産者:タルラン(RM)
ぶどう品種:PN、CH、PM 各3分の1
ドザージュ:0g/L
デゴルジュマン:2015年10月
価格:7,500円(税別)
ベレッシュの#2 は樽60%とホーロータンク40%で醸造、土壌由来のミネラル感、ロースト風味。タルランの#3は、グレープフルーツや夏ミカンの皮、果実味、フラッシュバター、ミネラル、ぶどう本来の凝縮感。タルランの方がデゴルジュ後の期間が約1年程長かったこともあり、すべての要素が溶け込んだ印象でバランス良好

#4:ベレッシュ レ・ボー・ルガール・シャルドネNV
生産者:ベレッシュ(RM)
ぶどう品種:CH100%/2012VT(表示していません
ドザージュ:3g/L
デゴルジュマン:2016年3月
価格:11,000円(税別)
リュード村の石灰が多い土壌。当主の曽祖父が1902年に植樹して以降、マサル・セレクションによる苗木からのぶどうを使用。気泡活発、持続性あり、おしろい、白い花、ミネラル、ナッティ、蜂蜜、ロースト風味

第3フライト
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#5:ベレッシュ ル・クラン・プルミエ・クリュ・エキストラ・ブリュット2008
生産者:ベレッシュ(RM)
ぶどう品種:CH55%、PN40%、PM5%
デゴルジュマン:2015年11月
ドザージュ3g/L
リュード村の2区画のブレンド。1969年から1973年に植樹されたヴィエイユ・ヴィーニュの区画。樽発酵、バトナージュは行わず、ノンフィルターで瓶詰め。濃いベージュ色、リンゴのコンポート、カリン、カラメル、甘味と酸味のナイスバランス、温度変化によってグラス内で旨味&複雑味、当日のマイベスト、講座生の人気アイテム

#6:ベレッシュ ルフレ・ダンタン・エキストラ・ブリュットNV
生産者:ベレッシュ(RM)
ぶどう品種:PN、CH、PM 各3分の1
1985年以降のリザーヴワイン3分の2、2011年VT(3品種同量)
ドザージュ:6g/L
デゴルジュマン:2016年4月
価格:17,000円(税別)
先祖へのオマージュとして毎年リリースされるフラッグシップのシャンパン。1985年から600㍑の木樽を使い、ソレラシステムでストックしてきたリザーヴワインを3分の2引き抜き、そこに2011年ヴィンテージ(3品種同率)をブレンド。1年樽熟成させ、その後、瓶詰めして36ヶ月熟成させてから市場へ。深みのある黄金色、気泡元気で繊細、ココア、エキゾチックアロマ、塩味、旨味。酸味は極めてまるく、後に続く余韻もまるい。


裏ラベル表記について

両メゾンとも、裏ラベルにデゴルジュマンの日付&ドザージュ量を明記しています。これは#5のル・クランです。
このような表記のシャンパンは、デゴルジュマンの違うボトルを飲み比べることで、瓶内熟成の変化を知ることが出来ます。購入して少なくとも半年(1年ならさらに良い)我慢している間に、次の新しいボトルが発売されますので、裏ラベルにあるデゴルジュマンの年月を確認して比較試飲することをお薦めします。べレッシュもタルランもスタンダードなNV(3品種同率)が一番わかりやすい。

製品についてのお問い合せは豊通食料(株)℡03-4306-8539


講座生の皆さま
ブログに記載したドザージュ等の数字は各ボトルの裏ラベルを確認して書いております。配布資料と若干の違いがありますので、ご確認いただけましたら幸いです。今月は冬講座最後の回になります、お楽しみに!

今日から春講座の受付が始まります!! NHK文化センター青山教室シャンパン講座 [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

2月22日(水)9時30分から春講座(4月~9月)受付開始!


昭和女子大カレッジ三軒茶屋からNHK文化センター青山に移動して4月で丸1年、早いです。
お陰様で青山校でも人気講座のひとつになっています!
4月からスタートする春講座の募集は今日から。お申し込みはお早めに!

講座タイトル:オーダーメイドなシャンパンレッスン 各メゾンの奥深さを愉しもう
開  催  日 :4月26日、5月24日、6月28日、7月19日、8月23日、9月27日 毎水曜日
詳細は、コチラで!

現受講生の皆さま
今月の講座は入手困難なメゾンのシャンパンです、お楽しみに!

[バー]追記(2017年2月25日):満席(キャンセル待ち)になりました、ありがとうございました!!
 

2016年はロゼ・シャンパンで〆@ NHK文化センター青山校 [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

微妙な色の違いが魅力
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年内最後の授業はロゼ・シャンパンにフォーカス!
講座生からのリクエストを反映した6アイテムに特別供出を加えた全7アイテムの利き比べ

第1フライトはステンレス主体のメゾン
MLFをしないゴッセ、シャルル・エドシックやポル・ロジェのようにステンレスタンク100%のメゾン、樽使いでも新樽の使用率が多いエグリ・ウーリエ、テラコッタを使っているアンリ・ジロー等、メゾンの個性を理解するのに十分なブラインド・テイスティングになりました。

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左から#1~#4

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#1:ゴッセ・グラン・ロゼ・ブリュットNV
生産者: ゴッセ
ぶどう品種:ピノ・ノワール42%(ブレンド用の赤ワイン7%含)、シャルドネ58%
ブジー、アンボネイのPN
ドザージュ:9g/L/非MLF/最低36ヶ月の瓶内熟成
価格: 12,000円/テラヴェール
色調はオレンジを含むサーモンピンク、木イチゴ、マンダリンオレンジ、ミネラル、口中クリーミー、中盤以降の酸の広がり。3年以上の長い瓶熟が非MLFであることを感じさせない絶妙のバランス。時間の経過で本領発揮

#2:マイィ・グラン・クリュ ロゼ・ブリュットNV
生産者:マイィ
ぶどう品種: ピノ・ノワール90%、シャルドネ10%
ドザージュ: 8g/L
価格: 価格8,400円/合同酒精
古樹のピノ・ノワール90%はセニエ製法。セラーマスターいわく「シャルドネを10%ブレンドすることで、輝きが増し、バランスが良くなる」
色調は#1に類似、若干淡色、グラス表面の泡沫快活、レッド・カラント、ラズベリー、ストロベリー、ドライローズ、フレッシュな酸と果実味の調和、余韻に軽いタンニン、丁寧な造りを感じさせるシャンパン(ボトル差があったので講座生の印象に若干バラツキあり

#3:シャルル・エドシック ロゼ・ヴィンテージ2006
生産者:シャルル・エドシック
ぶどう品種: シャルドネ+ピノ・ノワール90%、赤ワイン10%添加
レ・リセ、モンターニュ・ド・ランスのPN
ドザージュ:9g/L
価格: 13,000 円(税別)/日本リカー
色調はサーモンピンク、気泡細やか、GF、マンダリンオレンジ、ヘーゼルナッツ、アプリコット似の酸味、口中滑らか、豊潤、旨味と長い余韻。レ・リセの主張しすぎないPNが醸し出すエレガントさ。長い瓶熟を大事にしているメゾン。2006年は昨春リリ―スしたばかりですが、2~3年後に次のヴィンテージ2005年が登場予定

#4:ポル・ロジェ ブリュット・ロゼ2008
生産者: ポル・ロジェ
ぶどう品種: ピノ・ノワール65%、シャルドネ35%、赤ワイン15%添加
ブジー、アンボネイ、キュミエールのPN
ドザージュ:8g/L
価格: 13,000円(税別)/ジェロボーム
ノワイエル前社長は「ポル・ロジェが目指すロゼは色調が美しいこと」と語っていましたが、4グラスのなかで、一番鮮やかな赤を含むロゼ。ノワイエルさんは「ロゼシャンパン愛好家の主流は女性なので、何よりフルーティさを大事にしています」ともおっしゃっていました。
持続性のある気泡、レッド・カラント、ラズベリー、ブルーベリー等の赤系果実、GFやカリンのニュアンも。中盤以降、軽いビター感。気泡はワインに溶け込みクリーミー、エレガントなスタイル

第2フライトは樽使いのメゾン
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(左から)#5~ #7

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#5:アンリ・ジロー ロゼ・ダム・ジャンヌNV
生産者:アンリ・ジロー
ぶどう品種:アンリ・ジロー オマージュのキュヴェ(ピノ・ノワール70%、シャルドネ30%)主体
瓶詰直前に赤ワイン6%添加
アイのPN(樹齢70年)
ドザージュ: 7g/L
価格: 11,000円(税別)/KFW アンリ・ジロー/24ヶ月の瓶内熟成

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出典:KFW アンリ・ジロー(株)のHP

今年の7月1日にデビューしたニューフェイス。アルゴンヌ産のオーク樽で発酵させ、テラコッタのタンクで1年間熟成。その後、2年間の瓶熟。サンザシ、アカシア、ライチ、エスニックスパイス、若干のビター感とタンニン、ボディ感。ただ今、輸入元を介して質問中。■テラコッタの素材■内部のコーティング■酸素の入り方は木樽と比較した場合どの程度、の3つです。お返事が届くのは1月中旬頃になりそうですが、わかり次第、追記します。

#6:エグリ・ウーリエ グラン・クリュ ブリュット・ロゼNV
生産者:エグリ・ウーリエ
ぶどう品種:ピノ・ノワール65%、シャルドネ35%、赤ワインを5%添加
エグリ・ウーリエのコトーシャンプノワ2009(PN)
ドザージュ:4~5g/非MLF
価格:15,000円(税別)/ヴァンパッション、サンリバティー
エグリ・ウーリエを訪問して、コト―シャンプノワを試飲した時、その美味しさに感激しました。様々な赤い果実と綺麗な酸を備えた豊潤な赤ワイン。その旨味が最大限に生かされたロゼ・シャンパン。樽のニュアンスはありながら、樽香はワインに溶け込み、味わい豊か。ミネラル、若干のタンニン、長い余韻(1本がブショネ・泣、大好きなエグリ・ウーリエだけに残念

#7:ボランジェ グラン ダネ ロゼ2005
生産者:ボランジェ
ぶどう品種:ピノ・ノワール(アイ、ヴェルズネイ)72%、シャルドネ(アヴィズ、シュイィ、メニル・シュル・オジェ)28%、赤ワイン5%添加
コート・オー・ザンファンの区画のPN
ドザージュ:6 g/L
価格:22,000円(税別)/アルカン
特別供出してくださった加藤女史に全員を代表して、こころから御礼申し上げます!!

オレンジ色を帯びたサーモン、活発な泡沫、ブリオッシュ、オレンジの皮やGFの内側の白皮、パン・デピス(ジンジャーやシナモン)、蜂蜜。コート・オーザンファンの赤ワインに由来する赤い果実のバスケットやエレガントな酸が魅力。コク、旨味、複雑味を感じさせるシャンパン

ボランジェのコマーシャル・ディレクターのギーさんは「2005年はクラシックなヴィンテージ」と語っていました。難しい年だったようですが、秀逸なVTが造れた理由はボランジェの自社畑(約70%)の多さ。来日時にギーさんが語った情報をリンクしておきます。購入時のヒントにしていただければ幸いです。


セニエとは
セニエは、黒ぶどうを破砕して、発酵させる前に果汁を引き抜き、薄いピンク色の果汁を発酵させる製法で、色調は淡いピンク。フリーランジュース(一番搾り)に近いニュアンスです。

講座生からセニエについて質問されたので、以前メルシャンの安蔵光弘チーフワインメーカーからいただいた説明をご参考までに記しておきます。
「フランス語でフリーラン・ジュースは、“ジュ・ド・グット”と言います。グットは“雫”という意味で、セニエのことをエグタージュ(〝雫を取り除く〟の意)とも呼びます。ぶどうを潰したあと、破砕機やタンクに入れておくと、下から雫のように果汁が垂れてきます。清酒のしぼり方の〝雫取り〟と同じような感じです。醸しをしていない(発酵前の果汁)ので、色は少ししかついていません。セニエの由来は医学用語の“瀉血(しゃけつ)で、ピンクの色合いと血がぽたぽた垂れてくるイメージが瀉血を連想させたのだと思います」

講座生の皆さま、お疲れまでした!
2017年1月の講座はご期待のクリスタルワールドを満喫していただきます。お楽しみに!

4月から上半期の講座が始まります。2月頃には募集案内が公表されますので、講座に興味をお持ちのシャンパンラバーさん、よろしくお願いいたします[黒ハート]

注目の生産者 若手の気鋭ユレ・フレールのフランソワ・ユレ来日、セミナー&シャンパン講座 [NHK文化センター青山 シャンパン講座]



10月末、モンターニュ・ド・ランスの東、リュード村に位置する『ユレ・フレール』から4年ぶりにフランソワ・ユレ当主が来日しました。シャンパン界の次世代を担う30代です!
輸入元テラヴェール主催の特別セミナーで、フランソワさんは「家族経営の若いメゾンで弟と切り盛りしています。祖母がシャンパン造りを始め、父親が跡を継いだ1970年代から現在のようになりました」とあいさつ。
ユレ・フレールは3年前、昭和女子大カレッジのシャンパン講座で4アイテム出したことがありますが、今回気鋭のフランソワさんから直接お話を伺い、興味ひかれることが多々あったので、「これは是非講座で反映させねば」と決断。ということで、まずは当主のセミナー、その後に11月のシャンパン講座の様子をまとめます。

北向きの畑のメリット
ユレ・フレールの所有畑は10ha、年間8500本を生産しています。メゾンの業態はNMですが、相続によって叔父たちに分与された畑の管理はフランソワさんが行っているので実質的にはRM
フランソワ:モンターニュ・ド・ランスにある畑は北向きです。ぶどうはゆっくり熟すので、シャンパンにフレッシュさをもたらし、粘土を多く含む土壌は、ぶどうに厚みと豊かさを与えてくれます。

メゾンのこだわりは4つ
■除草剤は使わない・・・根が地中深く伸びる、奥深さが出る
■区画ごと(現在47)に分けて仕込む ・・ブレンド時に個性(テロワール)を表現できる
■長い瓶熟期間
■リザーヴワインはソレラシステムで保存


カナダのモントリール、アメリカ訪問後、日本にいらしたフランソワさん

第1フライトでは1g違いのドザージュの利きわけ

左から#1~#4
#1はインヴィタシオン・ブリュットNV(現行のシャンパン/ベースワインは2011年/デゴルジュマンは2016年1月)、他の3グラス(#2~#4) は今回のセミナーの為に用意されたシャンパンでベースワインは2012年。ドザージュ量は順不同で5g、6g、7g。 1g違いを利きわける訓練!

正解は、#2=7g、#3=5g、#4=6gでした!
#2のみ正解だった私、#3を6gと答えてしまったので全問正解ならず(悔)


フランソワ:ドザージュはシャンパン造りの最後の締めであり、すべてが決まる大事な作業。わずか1gの違いですが、香りと味に明確に現れます。ごくまれに色に出ることがありますが、基本的には色は影響しないと思っています。

私は#3の香りが好みでした。味わいについても豊かな印象を受けました。フランソワさんは2012年ベースのインヴィタシオン・ブリュットNVのドザージュ量も6g/Lにしましたが、7gや5gを選ばなかったのは?
  
フランソワ:インヴィタシオン(ピノ・ムニエ45%、ピノ・ノワール40%、シャルドネ15%、リザーヴワインはソレラシステムで保存しているワインを約30%使用、最低36ヶ月熟成)の味わいを決める時は弟とふたりで、10度に保った部屋で、ドザージュ違いを6種類ブラインドで試して決めます。このシャンパンはメゾンの顔なので、ユレ・フレールのスタイルが表現できるドザージュ量にしています。その意味から言うと、7gは繊細さに欠ける印象。5gは私が好む香りなのですが、アフターに軽いえぐみが出ます。ゆえに全体のバランスが一番良い6gにしました。香りは7gのものからは青リンゴ、6gのほうはもう少し熟したニュアンスがあります。ちなみに2012年は少収量とはいえ良年で、十分な酸を備えたエネルギーにあふれた年でした。2012年のような年が毎年続くと嬉しいです。一方、2011年はやや難しい年で、今はまだ少し閉じています。

〝予想していなかった〟という名のブラン・ド・ブラン

イナタンデュ・ブラン・ド・ブラン・エクストラ・ブリュット2011(デゴルジュマン2016年6月)、同2010(デゴルジュマン2015年4月

フランソワ:ドザージュは3g/L、60ヶ月瓶内熟成、区画、醸造方法すべて同じなので、違いはヴィンテージのみ。イナタンデュは〝予想していなかった〟という意味で、その訳は通常ブラン・ド・ブランはコート・デ・ブランのシャルドネを使うことが多いのですが、このブラン・ド・ブランは100%モンターニュ・ド・ランス産。それゆえ、このエリアのブラン・ド・ブランは〝想像していたものと違うのでないですか〟との思いを込めて命名しました。
2011年は温かな年で、シャンパンは若干閉じ気味。開くまでもう少し時間が必要だと感じます。2010年は平均的な年で、収穫前に腐敗香が出たので、選果に時間をかけた分、最終的に質の良いものになりました。今飲むと、2つのヴィンテージの〝酸の質〟の違いを感じます。2010年は調和が取れています。2011年は酸がまっすぐなので、熟成を重ねていくことで旨味が出てくると思います。

冒頭の画像中央は『アンスタンタネ・エクストラ・ブリュット2008』
フランソワ:品種の比率はシャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエが3分の1ずつ。ドザージュ量は3.5g/Lのエクストラ・ブリュット、瓶内熟成は7年(80ヶ月以上)。毎年生産しているのは、その年の気候&個性を反映したキュヴェを造ることが目的です。2008年は9月の収穫時は冷涼でしたが、快晴、乾燥していて、日較差もあったので、ぶどうは時間をかけて熟し、上質な酸を備えたぶどうになりました。2008年は秀逸なヴィンテージです。参考上代7,800円

良年だけ造る『キュヴェ・テール・ナタル2002』


フランソワ:ヴィンテージは2002年。良年だけ造るキュヴェで、次のヴィンテージは2008年。ドザージュ量は3g/L、40~50年の古樹から凝縮感のあるぶどうが穫れますが、最低でも120ヶ月(10年)の熟成に耐えうるぶどうでなければなりません。.
香りと味わいにギャップがあるところが気に入っています。香りを利くとかなり熟した感じですが、10年以上経ていながら、味にはフラッシュさがあり、酸がしっかり残っています。キュヴェ・テール・ナタルは食事とあわせて飲んで頂きたいシャンパンなので、カモ料理をお薦めしたいです!


『メモワール』はソレラシステムのリザーヴワインだけで生産!

1982年から2012年(30VT分)までのリザーヴワインで造ったシャンパンで、毎年2500本のみ生産。リザーヴワインをソレラシステムで保存しているメゾンはいくつかあります。ユレ・フレールではソレラシステムのリザーヴワインだけでシャンパンを造り、最古のVTが1982年。アンリオでもリザーヴワインだけの『キューヴ38』を発売していますが、一番古いヴィンテージは1990年なので、シャンパーニュ地方では、この1982年が一番古いと思います。

メモワールの初リリースは2013年で、この時は1982年から2009年までのリザーヴワインが使われていました。メゾンの歴史が詰まったメモワールは、フードル(5000L)で保存しています。ドザージュ量は2g/L、毎年NVのインヴィタシオン用に木樽から3分の1のリザーヴワインを使い、使ったら最新VTのワインを継ぎ足していくので、現在フードルのなかには、1982年から2015年までのVTが入っています。来年になると2016年が新しく加わります。30VT以上のワインがマルチで蓄えられているわけです。

「フードルで造ることを大事にしています。常に満杯(NV用のリザーヴワインを抜いたら3時間以内に補充)にしておくようにしていますが、木目からの微妙な酸化はあります。それはシャンパンの育成のための良い酸化だと思っています。食事と合せて欲しいので、トリュフのリゾットと楽しんで!」とフランソワさん

最後のシャンパンは『キャトル・エレマン・ピノ・ムニエ2012』
冒頭の画像の最後がキャトル・エレマン・ピノ・ムニエで、これは4つの要素にこだわったアイテムです。
一ヴィンテージ(現行は2012年)、一区画(リュード村のラ・グロス・ピエール/非常に石灰質の多い土壌)、一品種(ピノ・ムニエ)、そして最後の要素は〝造り手ユレ・フレール〟

木樽(600L)で発酵、瓶内熟成にコルクを使用(滑らかなテクスチュアが得られる)、非MLF、石灰質土壌由来のピュアで繊細な味わい、1600本のみ、参考上代12,800円

フランソワさんの大叔父が植樹しました。「ムニエは早熟なので、霜の被害にあいやすく、そのため、冷涼なエリアに植えることによって、ゆっくり熟成させ、結果的に霜害にあわなくて済んだ」と。昔の人の知恵が生きています!

テラヴェールでのセミナー中、外から17時を知らせる音楽(夕焼け小焼け)が聞こえてきた時、話をストップし、「この音楽は何?」と真顔で聞いていたフランソワさん。
シャンパン界の精鋭には、とても不気味な音楽に聞こえたようで、「これは怖いでしょう」と言っていたのが、とても可愛らしく思いました(笑) 今後の活躍に大いに期待したいです!
貴重な機会をくださったテラヴェールの久保様、磯部様にも御礼申し上げます。



NHK文化センター青山校のシャンパン講座で再現

コルクの状態も完璧、抜栓した途端、甘やかな香りが

第1フライトにはドラピエも登場させて

左から順に
第1フライトのドラピエ カルト・ドール ブリュットNV、インヴィタシオン・ブリュットNV
第2フライトのイナタンデュ・ブラン・ド・ブラン2011、同2010

黒ぶどうの比率の多い2アイテム

#1:ピノ・ノワール90%、シャルドネ7%、ピノ・ムニエ3%、ドザージュ9g/L、赤リンゴ、グレープフルーツ、オレンジピール、白コショウ、芯の通った酸、旨味、バランス良好。参考上代6,600円
#2:ピノ・ムニエ45%、ピノ・ノワール40%、シャルドネ15%、ドザージュ6g/L、#1より淡色、グレープフルーツ、トロピカルフルーツ、ナッツ、ミネラル、リザーヴワインに由来する熟成したニュアンス。甘味と酸味のバランスが良く、膨らみあり、参考上代6,600円

第2フライトはモンターニュ・ド・ランスのブラン・ド・ブラン
フランソワさんが語っていた時間を要する2011と飲み頃の2010の比較試飲、ドザージュ量は3g/L、瓶内熟成期間は48~60ヶ月


#3:泡のあるブルゴーニュワインのイメージ、白い花、アカシア、まろやかで芳醇、余韻に若干のビター感、味わいは#4よりドライな印象、参考上代7,600円
#4:極細な気泡、グレープフルーツの白皮、石灰由来のきりりとした酸、ミネラル、香ばしさ、時間の経過でコンポート、講座生から味噌ダレとの声も、参考上代6,800円

シャンパン講座で供出したフルラインナップ

講座でお出ししたラインアップ!

第3フライトはメモワールとキュヴェ・テール・ナタル2002

#5:メモワール(1982年~2012年までのリザーヴワインから成るシャンパン)、瓶内熟成期間24ヶ月、ドザージュ2g/L、#6より淡めの色調、気泡は細やか、最初に泡の刺激があり、その後クリーミー、若々しい酸、バター、白カビ、旨味、参考上代9,800円
#6:キュヴェ・テール・ナタル2002(シャルドネ40%、ピノ・ノワール35%、ピノ・ムニエ25%)、輝くゴールド、気泡は繊細&発剌、アプリコットを連想させる酸味、ナッツ、ドライマンゴー、スパイス、焙煎香、講座生から〝もろみ〟との声。余韻に軽いビター感、素直に美味しいシャンパン、参考上代14,600円

講座後はエグリ・ウーリエで

講座終了後、表参道で有志メンバーと遅いディナー
選んだアイテムはエグリ・ウーリエ、いつ飲んでも安定したバランスが魅力!

NHK文化センター青山校シャンパン講座の皆さま
今月フォーカスするロゼ・シャンパンは皆さまからのリクエストにお応えして6アイテム決めました。
今年最後の講座、どうぞ、お楽しみに!

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10月のシャンパン講座はゴッセのワインスタイルにフォーカス! [NHK文化センター青山 シャンパン講座]


10月はハロウィンカラー、オレンジが良く似合います!

ノン・マロの双璧探求、先月はランソン、今月はゴッセ
ゴッセはシャンパーニュ最古のメゾンで、アイ村の村長、ワイン醸造家ピエール・ゴッセによって1584年に設立されました。17代続く家族経営で、主としてグラン・クリュ、プルミエ・クリュのぶどうを使用(95%格付け)、MLFを行わないメゾンとして知られています。2016年から醸造責任者を務めるのはオディロン・ド・ヴァリーヌ氏。前醸造長ジャン・ピエール・マレネ氏(5月逝去)と10年以上シャンパン造りを共にし、彼の理念を受け継いでいます。「我々のシャンパンは長期にわたる瓶内熟成が必要、シャープで質の高いリンゴ酸は若いうちはやや攻撃的だが、瓶熟させるとそれは旨味に変化する」と語っています。


(左から)#1~#6


コルクの締まり具合にも注目!

第1フライト

#1:ゴッセ エクセレンス・ブリュット
生産者:ゴッセ(NM)
ぶどう品種:PN45%、CH36%、PM19% アイ、アヴィーズ等グラン・クリュを含む複数のクリュ
ドザージュ:約11g/L、瓶熟:30ヶ月、MLF有、価格7,400円
ノン・マロの元祖ゴッセのアイテムのなかでエントリーレンジのエクセレンスだけはMLFをしています。ノン・マロには長い熟成期間が必要であり、エクセレンスは瓶熟が30ヶ月と短いのでMLFを行うことで味わいのバランスを取っているそうです。気泡元気、フレッシュ、青リンゴ、洋梨、ブリオッシュ、焼き菓子、余韻にグレープフルーツ(GF)似のビター感

#2:ポル・ロジェ ブリュット・レゼルヴ
生産者:ポル・ロジェ(NM)
ぶどう品種:PN、CH、PM各33%
ドザージュ:9g/L、瓶熟:最低36ヶ月、MLF有、価格7,000円
グラスシャンパンとして人気が高く、ブレンド比率が3品種同率でわかりやすいという点から#1の比較対象にポル・ロジェ(1849年創業、家族経営のシャンパンハウス)NVを選んでみました。口にした瞬間〝癒される〟印象! 
色調は淡イエロー、洋梨、マンゴー、オレンジ、ブリオッシュ、蜂蜜、まろやかな酸、心地良い余韻

#3:ゴッセ グランド・レゼルヴ・ブリュット(右のグラス

生産者:ゴッセ(NM)
ぶどう品種:PN42%、CH43%、PM15% アイ、アンボネイ等グラン・クリュのぶどう主体
ドザージュ:約8g/L、瓶熟:48ヶ月、MLF無、価格9,400円
ゴッセの顔、〝調和〟がキーワード。約25村(グラン・クリュ、プルミエ・クリュが中心)のぶどうを使用、現行キュヴェは2010年がベースで2009年と2008年をブレンド。香り閉じ気味。レモン、GF、ミネラル、先の2アイテムより酸は溌剌、フレッシュ、長く続く酸の余韻。キーワード通り、バランス良好!

第2フライト
#4:ゴッセ グラン・ミレジム2004
生産者:ゴッセ(NM)
ぶどう品種:PN45%、CH55% アイ、ブージー、メニル・シュル・オジェ等グラン・クリュのぶどう主体、ドザージュ:約8g/L、瓶熟:84ヶ月、MLF無、価格13,000円
〝豊かさ〟がキーワード。気泡繊細、ナッツ、ブリオッシュ、ドライイチジク、ロースト香、カモミール、リンゴの砂糖漬け、酸味が口中を洗い流し、次にまた飲みたくなる味わい。

#5:ゴッセ セレブリス エクストラ・ブリュット2002
生産者:ゴッセ(NM)
ぶどう品種:PN48%、CH52%、 アイ、ブージー、クラマン等グラン・クリュのぶどう主体
ドザージュ:約5g/L、瓶熟:10年間、MLF無、価格24000円
ゴッセのアイコン、〝長期熟成〟がキーワード。ベージュ+黄金色、ミネラル、アーモンド、ココア、アンズタルト、マーマレード、ドザージュ量の少なさを感じさせない甘やかさとエレガントな酸の秀逸なバランス。

#6:ゴッセ キャーンザン・ド・カーヴ・ア・ミニマ・ブリュット(右のグラス)

生産者:ゴッセ(NM)/日本への入荷は限定600本 
ぶどう品種:CH60%、PM40% 
ドザージュ:7g/L、瓶熟:15年間、MLF無、価格18,000円

前醸造長マレネ氏が1999 年にボトリングして15 年以上熟成させたスペシャル・キュヴェ
グラン・クリュのアイ、アンボネイ主体のピノ・ノワールと、グラン・クリュのメニル・シュール・オジェ、クラマンのシャルドネを使用。マレイ氏は「ノン・マロラクティック発酵のおかげで15 年間の長い熟成を経てもなお、若々しさを保っており、熟成によって複雑さとエレガントさが加わった理想的なバランス」と語っていたようです。ちなみに同キュヴェには1990年代の〝3ヴィンテージ(非公表)〟が使われています。

黄金色、視覚的には気泡はワインに溶け込み、口中滑らか。こなれた酸、ミネラル、古酒由来のカカオや焙煎香、カリンの砂糖漬け、ミツロウ、豊潤で長く続く余韻。時間の経過とともにグラス内の変化、複雑味かつ旨味の醍醐味。ノン・マロに賭けた故マレイ氏の想いが詰まった1本。

NHK文化センター青山校のシャンパン講座では、〝この空間〟ならではのスペシャルなアイテムを楽しんでいただきたいと思っています。今回はノン・マロラクティック+長期熟成のメゾン『ゴッセ』を満喫することができました。入荷量が少なかった『キャーンザン・ド・カーヴ・ア・ミニマ・ブリュット』も供出できたので、講座生も笑顔、笑顔。輸入元テラヴェールの磯部様、久保様の迅速な対応に改めて御礼申し上げます。
ありがとうございました!

製品についてのお問い合わせ
■ゴッセはテラヴェール ℡ 03-3568-2415
■ポル・ロジェはジェロボーム ℡03-03-5786-3280


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