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本邦初のメディアランチでシャトー・ラトゥール・マルティヤックの魅力全開! [来日したワイン生産者&関係者]

シャトー・ラトゥール・マルティヤックの白ワインにフォーカス


ボルドー地方グラーヴ(レオニヤン)地区のシャトー・ラトゥール・マルティヤックは、1953年に赤ワイン、1959年に白ワインの格付けを得ています。近年、赤ワインの評価があがっていますが、ブランドアンバサダーのエドゥアール・クレスマンが来日して行ったメディア・ランチでは白ワインにフォーカスし、過去から今に繋がる、その魅力について語りました!

19世紀からの歴史を振り返って 
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初代エドゥアール・クレスマンはポーランドから仏ボルドーに移住し、1853年にクルティエ(ワイン仲買人)としての活動を開始します。ボルドー中を駆け回っているうちに、彼は12世紀にモンテスキューの祖先によって建てられたシャトー・ラトゥール(当時のシャトー名)の白ワインにほれ込みます。クルティエ業から2~3年を経てネゴシアンとして独立した彼は『エドゥアール・クレスマン・カンパニー(現CVBG)』を立ち上げ、毎年、シャトー・ラトゥールの白ワインを購入、扱っていました。

シャトー購入& ネーミング変更
それから50年後、息子のアルフレッドが社長に就任。1929年から30年にかけて売りに出されたシャトーを購入し、オーナーに。1930年に入手して早々に行ったことはシャトー名の変更。正面広場に据えられている塔(ラトゥール)に由来する名を、村名のマルティヤックをつけて、シャトー・ラトゥール・マルティヤックに改名します。

曽祖父のテイスティングブックを手本にラベルチェンジ
来日したエドゥアールは「祖父ジャンはアーティストだったので、曽祖父のアルフレッドが使用していたテイスティングブックの表紙を模して、1934年、当時流行っていたアールデコ風(直線的なデザインで黒と金を使用)なラベルを作成」と解説。新ラベルになったワインは1937年、英国のジョージ6世戴冠式にも使われたそうです。

グラーヴの格付け
1952年、ジョンの時代はネゴシアンとしては成功していたものの、戦争の影響を受けてシャトーとしては今ひとつ波に乗っていなかったので、品質向上に努めました。結果、1953年には赤ワインが、1959年には白ワインがグラーヴの格付けを得ます。

現在、ジョンのふたりの息子トリスタンが経営を担当、ロイックが技術責任者として従事、生産量を抑えた良質ワインの生産に力を入れています。今回来日したエドゥアールはロイックの息子で、中国・北京でアジア担当として研鑚を積み、今はブランドアンバサダーとして活躍しています。

ワインコンサルタントはデュブルデュ・チーム
白ワインのコンサルタントは2016年までドゥニ・デュブルデュ教授でした。赤ワインは1995年から2005年までミシェル・ロランで、2006年からは白と同じ同教授。現在は教授の右腕と評されたクリストフ・オリヴィエとデュブルデュ・チームが担当しています。


1983年9月生まれのエドゥアール・クレスマンは「収穫の繁盛期に生まれたので樽と樽の間で育った」と。醸造を学び、IT関係の会社にも勤務。カリフォルニア、アルゼンチン、ボルドーで実地研修。シャトーのアンバサダーとしての活躍に期待したいと思います。

余談ですが、ジョージ6世(エリザベスⅡ世の父)の戴冠式の話が出た時、プレスメンバーから、映画『英国王のスピーチ』でジョージ6世を演じたコリン・ファースに似ているとの声が出て・・・ご本人はご不満だったのか、マット・デイモン似と主張していました(笑)


白ワインはバレルサンプルを含め4アイテム

アプローチしやすいラグラーヴ・マルティヤック・ブラン2014 / 4,600円(税別) 

ぶどう品種はSB80%、セミヨン20%。セカンドラベル。手摘み収穫、小樽発酵、1月にバレルセレクションをして、5ヶ月間樽熟(新樽率25~30%)、さらに2ヶ月タンク(この時にSBとセミヨンをブレンド)で熟成させ、ボトリング。ファーストヴィンテージは白1990、赤1986

1995、2013そしてバレルサンプル


熟成した白ワイン1995のバランスの良さを実感。ハーブや蜂蜜のニュアンス。ファミリーが昔から力を入れている白ワインはエレガントかつ熟成による複雑味を備えたスタイル。近年、フルーティさを求めて、SBの比率が多くなっているとの話でしたが、直近の2015年と2016年はセミヨン60%、SB40%(2010年はSB70%、セミヨン30%)とセミヨンが増えている模様。セミヨンの使用率はグラーヴの他の生産者より多いラトゥール・ラルティヤック、時を重ねたセミヨンから醸し出されるふくよかさは魅力です。

(右から)
■シャトー・ラトゥール・マルティヤック・ブラン1995
ぶどう品種:セミヨン55%、ミュスカデル5%、SB40%
■同2013 / 7,200円(税別)
ぶどう品種:SB70%、セミヨン30%(Gratte-Capのセミヨンをブレンド)
手摘み収穫、圧搾、発酵後、10~11ヶ月樽熟(新樽率30%)、6~7ヶ月タンク熟成、非MLF
■同バレルサンプル2016
ぶどう品種:セミヨン100%
初の試みで持参したバレルサンプル。Gratte-Capと呼ばれる1884年に植樹したセミヨンの区画0.8㌶。エドゥアールいわく「2~3年前に土壌を耕したところ、ぶどう樹が強くなり、収量もあがってきた」と。

シャトーの誇りグラット・キャップのセミヨン

『Gratte-Cap グラット・キャップ』区画のセミヨン100%

1998年にグラット・キャップの畑でマサルセレクションを開始。ぶどうを観察して (セミヨンは房が大きくなりがちなので)房が小さくておいしいぶどう樹に印を付け、翌年も同じ作業を繰り返した中から、40~50のぶどう樹を選択。そこから20~25の苗木を作り、2000年にコンサバトリーの区画に植樹。次の3年間で、房の数、ベリーの大きさ、ぶどうの味(味わい、テクスチュア、果皮の厚さ等)を調査。作業の結果は2006年までにリストアップされ、このデータに基付き、ベストなクローンを選び、シモンヌと名付けた区画に、最終的に3つのクローンを選択して植樹。収穫されたぶどうは14年以上にわたる調査研究の成果として、シャトー・ラトゥール・マルティヤック・ブランの2014年ヴィンテージに反映されています。シモンヌのぶどう樹はまだ若いので、これからですが、樹齢を重ねることでシモンヌのセミヨン100%のワイン誕生も期待できるかも知れません。


ワインと料理のマリア―ジュはザ・リッツ・カールトン東京@Azure45
「事前にワインを送り、シェフに試してもらった」とエドゥアール。
ブラン1995はハーブやスパイスの要素があり、スナップエンドウやグリーンアスパラと合せて絶妙、和食にも合わせやすいワインだと思いました。


新玉ねぎのムース


スナップエンドウ ゴーダゴールドスター ニョッキ フュメエキュム


グリーンアスパラバス 卵黄ピュレ レモンサヴァイヨン


鮑のアンクルート 紫蘇 昆布
ブラン1995と予想外の相性、生臭さも出ず、熟成した白の包容力を実感


■シャトー・ラトゥール・マルティヤック・ルージュ2005 / 12,000円(税別) 
CS65%、ME32%、PV3% 
■同2014 / ※現行VTは2013 6,500円(税別)
CS66%、ME27%、PV7%


仔羊のロースト ラベンダー風味


ショコラ ドモリ グレープフルーツのムース


(左から)
ラグラーヴ・マルティヤック・ブラン2014、シャトー・ラトゥール・マルティヤック・ブラン2013、同1995、同ルージュ2014、同ルージュ2005
http://www.latourmartillac.com/

ワインのお問い合わせは富士インダストリーズ(担当:堀江) ℡03-3539-5415

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スペイン最高のワイン・ガイドブック『ギア・ペニン』の最優秀ワイン・テイスティングセミナー2017  [来日したワイン生産者&関係者]

2017版の取扱いアイテムは11,650以上


『ギア・ペニン』はスペインワインの権威、ワイン評論家・ジャーナリストとして42年間活動しているホセ・ペニン氏が1990年に創設したワイン・ガイドブックで、スぺインワインに関して最も充実しており、スペインワインの国際取引においても影響力があります。スペイン政府が認めているガイドブックで、唯一、表紙に同国の国旗が記載されています。

創始者ペニン氏は3年ほど前からテイスティングに関わっていませんが、氏の意志を継いだ専従者7名、うち4名が試飲を担当しています。現在、スペイン語、ドイツ語、英語版があり、近々中国語版が仲間入りの予定。webでワインは検索可能 http://suscripciones.guiapenin.wine/ 

最新版『ギア・ペニン2017』の取り扱いアイテムは11,650以上(スペインで造られているワインの85%に相当)。赤6,451本(55%)、白3,044本(26%)、スパークリング990本(8%)、ロゼ759本(7%)、酒精強化407本(3%)。価格満足度抜群のワイン5,700本以上(全体の49%)、東京で開催されたプロ向けのセミナーには95点以上の最優秀ワイン(175本)から8本が供出されました。
 
スペインの多様性を感じるトップワイン

(左から順に/最後の数字は点数)
#1:ラ・リオハ・アルタ・グラン・レセルバ890 2004(ラ・リオハ・アルタ)98
#2:レセルバ・レアル2010(ボデガス・トーレス)95
#3:エル・カベルネ・フラン・デ・チョサス・カラスカル2014(チョサス・カラスカル)95
#4:1902 センテナリー・カリニャン2012(セリェール・マス・ドイシュ)96
#5:スカラ・デイ・マスデウ2013(セイェールス・デ・スカラ・デイ)95
#6:エノテカ・グラモナ2001 グラン・レセルバ(グラモナ)99
#7:マヌエル・ラベントス・ネグラ2010(ラベントス・イ・ブラン)95
#8:V ドゥルセ・デ・インビエルノ・ベンディミア・タルディア(ハビエル・サンス・ビティクルトール)95


(左から)#1~#8

95点以上の最優秀ワイン


95点以上の最優秀ワインと90点以上の高品質ワインとはどう違うのかという質問に対して、「他と差別化できるものが95点以上。個性、アイデンティティーが大事」とペニン氏。175本の最優秀ワインからセレクトした8本は「各産地の特徴がわかるもの。土壌、品種、造り方がポイント」と述べていました。

#1:ラ・リオハ・アルタ・グラン・レセルバ890 2004(ラ・リオハ・アルタ)

DOCa:リオハ、品種:テンプラニーリョ95%、グラシアーノ3%、マスエロ2%
古典的なワイン。色調は時間の経過と樽からの変化で茶色がかったルビー。スパイス香(ロウ、杉、皮等)、続いて煮詰めた果実の香り。タンニンはオイリーでビロードのように滑らか。マスエロからの酸味、グラシアーノのハーブ系のアロマのニュアンス。


アメリカンオークで6年間熟成、下の文字が読める色の明るさ

#2:レセルバ・レアル2010(ボデガス・トーレス)
DO:ペネデス、品種:カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン
地中海に面した産地、2年樽熟させたグラン・レゼルバ。トーレスは世界的に知られているボデガで、スペインで最初にCSを栽培。ブラックチェリーのような濃い色調、香りも黒系果実。乾いた土地、ハーブ&干し草、これらは土壌(カコウ岩質の痩せた土壌)に由来。タンニンは2年間の熟成により非常にソフト

#3:エル・カベルネ・フラン・デ・チョサス・カラスカル2014(チョサス・カラスカル)

VDP:ピノ・デ・パゴ・チョサス・カラスカル、品種:カベルネ・フラン
スペインの格付けのビノ・デ・パゴ。赤い果実とフレッシュ感。標高が高いのでボルドーとは異なるCFの印象、暖かいエリアで育ったぶどう(ぶどう自体が熟した印象ではない)のニュアンス。スペインでは雨が少ない地方が多いので、ぶどう樹は水を求めて根を地中深く張り、地盤まで到達。土中のミネラル分、微生物等、様々な影響を受けるのでそれが味わいに反映。CSよりCFはストラクチャアがソフト

#4:1902 センテナリー・カリニャン2012(セリェール・マス・ドイシュ)
DOQ:プリオラート、品種:カリニェーナ100%
ワイン名は国際的に通用するようにカリニャンを使用。多くは標高の低いところで栽培する品種、地中海沿岸に生息、暑くても育てやすく、高温への耐性あり。フィロキセラ以前のぶどう樹、古樹なので収量は少なく、凝縮したワインに。新樽率16ヶ月、ペニン氏は「私なら古い樽を使う」と。香りは熟した黒い果実、暑い地域の乾いたリコレーリャ土壌に感じる焼けたニュアンス。「カリニェーナで果実感を出すのは難しいが、このワインはその特徴が良く出ている。他のワインより個性的、それが高く評価できる」とペニンコメント。

#5:スカラ・デイ・マスデウ2013(セイェールス・デ・スカラ・デイ)

DOQ:プリオラート、品種:ガルナッチャ・ネグラ、ガルナッチャ・ペルーダ  
カリ二ェーナもガルナッチャもスペインワインの特徴的な品種。ガルナッチャ・ネグラはエレガントでタンニンはソフト、ガルナッシャ・ペルーダは野生味があり、タンニンも感じる。丁寧な造りの長熟可能なワイン。土壌は粘土石灰質。オークを使うと品種の個性を隠してしまうことがあるので、セメント槽を使って熟成。標高800㍍の高いエリアで造られた印象は感じられず、ゆっくりと熟したぶどうの質感。ユーカリやバルサミコ、ハーブはぶどうの梗に由来(全房発酵)。3つの容器フードル、セメント槽、素焼きの壷で熟成させ、最後にブレンド。赤い果実(ストロベリー、ラズベリー) ミネラル、ハーブ的要素


「お気に入りを1本持って」とお願いしたら、スカラ・デイ・マスデウを選んだペニン氏
スペインにおける全房発酵について伺ったところ、「昔回帰の動きと重なり、それに挑戦していこうという動きが増えているのは確か。梗由来の土の感じが果実味と溶け合わさることにより深みが出るので、導入する造り手は少しずつ増え始めている」とのお返事でした。

#6:エノテカ・グラモナ2001 グラン・レセルバ(グラモナ)

DO:カバ、品種:チャレロ75%、マカベオ25%
ビオディナミ農法。2001年VTながら口中フレッシュ、長い余韻。ボトル内で熟成したナッツ、アミノ酸由来の旨味。長い年月を経て複雑味を増した、シャンパンに比肩しうるエレガントで上品なアイテム!
本当は100点をつけたかったが、ギア・ペニンは100点を付けない主義なので99点、これは最高点。ワインの個性が良く出ていて、これから10年、20年熟成可能なカバ。味、香り、造り、すべての面でバランスが取れていて、気泡も繊細」とペニン氏。

#7:マヌエル・ラベントス・ネグラ2010(ラベントス・イ・ブラン)

DO:ビノス・エスプモソス、品種:チャレロ70%、マカベオ20%、パレリャーダ10%
ビオディナミ農法、ラベントスはカバの先駆者のひとり、カバから脱却した泡もの(カバ非表示)、果実味、イースト香、ハーブやミント、ラベンダー。まとまりのある繊細な気泡。土壌は砂質、粘土質、石灰質。
「スペインでは瓶内2次発酵で造るスパークリングワインをカバと呼んでいたが、ラベントスではピノ・デ・パゴのコンセプトと同様に〝ここの土地で造るスパークリングワイン〟ということで、他のカバとの差別化を強調。スパークリングワイン呼称にしている」と。

#8:V ドゥルセ・デ・インビエルノ・ベンディミア・タルディア(ハビエル・サンス・ビティクルトール)

DO:ピノ・デ・メサ、品種:ベルデホ80%、モスカテル20% 
ぶどうの糖分を3つの方法(遅摘み、冷凍、自然乾燥)で濃縮させたワイン。蜂蜜、オレンジジャム、モスカテル由来の甘い香り、「オーク樽の使い方に造り手の技が反映されており、甘味が酸味と絶妙なバランスになっている」とペニンコメント。
  

第4回ギア・ペニン・セレクションTOKYO会場から

来場者から質問を受けるペニン氏


酒質の良さが際立ったロゼはセイェールス・デ・スカラ・ディ(プリオラート)のプラ・デス・アンジェールス


ボデガス・プロトスはルエダのベルデホとリベラ・デル・ドゥエロのテンプラニーリョ
9月1日からファインズが販売開始http://www.fwines.co.jp/news/pdf/20170801_Protos.pdf


エレガントなアバディア・レトゥエルタのパゴ・ネグララーダ2014(カスティーリャ・イ・レオン)

マイ・ベスト・カバ『グラモナ』

スペイン最高のカバの造り手グラモナ


ワインのこころFBでも紹介し、シャンパン講座でも特別参加させたグラモナ
カバの主要品種の1つ、パレリャーダは絶対に使わない生産者。シャンパンに負けないポテンシャルがあるので、泡好きの皆さまには注目していただきたいと思っています!
関連記事:https://www.facebook.com/heartofwinefumiko/posts/624915374352106

ギア・ペニンに関する窓口は(株)アケヒ ℡03-3303-3789

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冷涼地シラーの先駆者チリの『マテティック』 × ロオジエ [来日したワイン生産者&関係者]

上質なワイン造り、その基本はビオディナミ


チリの首都サンチャゴの西に位置するサン・アントニオ・ヴァレーとカサブランカ・ヴァレーに広大な敷地16000㌶を有するマテティック・ヴィンヤーズは、1999年にチリの資産家マテティック家が興したワイナリーです。
4つの自社畑160㌶はいずれも太平洋から13~19kmの距離にあります。
レンジはEQとコラリージョの2つ。前者はequilibrium(均衡の意)の略で、ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、ピノ・ノワール&シラー。後者はその昔、ミッション用ぶどうでワインを造っていた古いワイナリーの名前に由来し、シャルドネ、ゲヴュルトラミネール、シラーを生産しています。なかでもシラーは従来からのチリのシラーの概念を根底から覆し、冷涼産地で造るシラーの底力を世界に示しました!



チリ唯一のビオディナミ100%ワイナリー
マテティック家はワイン業界に参入するにあたり、1年間かけて、世界の主要な産地を視察。最終的にカリフォルニアに注目しました。ビオディナミ農法のコンサルタントのアラン・ヨーク、ワインメーカーのケン・バーナーズ、栽培コンサルタントのアン・クレイマーとの出会いから彼らを招聘、指導を受けることに。ワイナリースタート当初からオーガニック&ビオディナミに取り組み、その結果、2004年にオーガニックの認証を。2001年から導入したビオディナミについては2013年にすべての畑が“デメター”を取得したので、チリ唯一のビオディナミ100%ワイナリーになりました。

ロオジエの料理に合わせた3アイテム

左から)コラリージョ・ゲヴェルツトラミネール2015、EQ・シャルドネ2014、EQ・シラー2012

マテティックが本拠地サン・アントニオヴァレーで経営するホテル&レストランは、富裕層を対象にした国際的な大手旅行代理店のネットワーク『バーチオソ・グループ』に登録されているので、世界各地からの来訪者も多く、そのため、地元の料理と上質なワインとのマリアージュには全力を注いでいます。


質の良いワイン造りを理念にしているマテティックのワインをロオジエで実証!

中本聡文シェフソムリエが高く評価しているEQ・シラー


2014年に東京で開催された『チリプレミアムワインセミナー』で、講師を務めた中本氏は、マテティックEQ・シラーのポテンシャルの高さを語っていました。今回、中本シェフソムリエのホームベース『ロオジエ』でマテティックとのマリアージュを実現させることができて嬉しく思いました。


台湾、香港、中国、韓国と回った2週間のアジアンツアーの最終日に来日したマテティックのアルトゥーロ・ラライン ゼネラル・マネージャー(GM) 、トマス・アロンソ輸出担当マネージャー、個室担当の井黒卓ソムリエ

ウンドラーガ、コイレ、マテティック&テラプラ
大学で経済学を学んだラライン氏の最初の勤務先はウンドラーガでした。
ここは19世紀末から6世代にわたるワイン生産者の家系で、年間100万ケースを輸出するほどの大きなワイナリーでしたが、2006年に“ウンドラーガ”という商標を売却。その資金でコイレを立ち上げました。
また、『マテティック』は1999年の設立で、現在4代目のホルヘ・マテティック・ハート氏が当主(48歳)。彼の兄弟の妻がウンドラーガ家の娘なので、コイレとは親戚関係の間柄になります。
さらに、2006年に設立されたテラプラは、マテティックが100%出費しているワイナリーなので、上記3社には深いつながりがあります。
但し、コンセプトはそれぞれ異なり、■コイレはテロワール ■マテティックはビオディナミ ■“ピュア・テロワール”の意味を持つテラプラはエントリーレベルでの質の良いワイン造りを旨にしています。



料理とワインのマリアージュ


当日はヴィレッジ・セラーズが取り扱っている豪州プラム社のグラスをワインのタイプに合わせて使用。EQ・シラーは重厚感のあるハンドメイド『レッドA』で



ウェルカムシャンパンはエリス・コラン ブラン・ド・ノワール エクストラ・ブリュット“レ・マイヨンNV”
ピノ・ノワールの個性をブルゴーニュグラスで体感


生姜やフヌイユの風味、タルトやゼリーの食感、色彩でも楽しめたアヴァン・アミューズ




アミューズ・ブーシュは貝尽くし(バカ貝、ミル貝、北寄貝)にアサリのゼリー
コラリージョゲヴュルツトラミネールの総生産量は526ケース。ライチやアプリコット、南国果実、エスニックスパイス、清涼感のある酸と塩っぽさが貝と素直な相性、リーズナブルでフードフレンドリーなワイン!



ラングスティーヌのラビオリ ノワール/ブランシュ サマートリュフのラメル
フヌイユのサラダとムースリーヌ サフラン風味  コンソメ・オマールとフォワグラのエミュルション
ゲヴュルツトラミネールから感じるスパイス&ハーブ(生姜、エストラゴン、サフラン)、ミネラルが甲殻類の甘さやソースの旨味・複雑味と相乗してナイスハーモニー!


甘鯛のうろこ焼き 野菜のクロカン 
トマトコンフィとフレッシュハーブ ソースジャンジャンブル



サン・アントニオ・ヴァレーの最古の畑エル・ロサリオ・ヴィンヤード(海岸から19km)のシャルドネ、総生産量1,535ケース。種の大きな果実(白桃、アプリコット)、蜂蜜、ヴァニラ、エレガントな酸、樽(新樽率20%)の印象も心地良く、余韻に塩っぽさ。甘鯛の皮の食感と樽由来の香ばしさがマッチ、今飲んで美味しいワイン


ディナー開始1時間前にデキャンタージュしておいたEQ・シラーを中本シェフソムリエがサービス



ロンドンのインターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)2015で、バイオダイナミック部門トロフィーを受賞したEQ・シラー2012



フランス産仔鳩胸肉のロティ クルミとタイムのクルート もも肉のコンフィ
キャベツのエテュベ ブーダンピジョンとセロリのフイユ 甘酸っぱいスリーズのソース

シラーの複雑味を鳩のロティとコンフィに合わせて
深みのある濃紫色、最初にクミンやターメリックのようなカレースパイス、甘草やユーカリ、ヴァニラやココア、リッチで木目細かなタンニン、中盤以降酸の広がり。スリーズ(さくらんぼ)ソースの甘味と酸味はマリアージュのつなぎ役!



中本シェフソムリエ、輸入元ヴィレッジ・セラーズのリチャード・コーエン社長と中村芳子GM


ワゴンから自分好みのチーズ(白カビ、ハード、ウォッシュ)を選択、コンテが良い印象


コクリコのパルフェグラッセ グレープフルーツのフレッシュ フランボワーズとバニラのソルベ
GFやフランボワーズの酸味がシラーの酸味と重なるので、守備範囲の広さ再認識


ワインのポリフェノールとタンニンはチョコとイイ相性


ワイン王国の村田惠子編集長から〝扇子〟をプレゼントされたララインGM


(前列左から)村田編集長、中村GM、ララインGM、アロンソ氏
(後列左から)プラムグラスレンタルのテリー・ホワイト氏、コーエン社長、ヴィレッジ・セラーズ波木居恵一取締役

この8月で記念すべき100号を創刊したワイン王国、おめでとうございます!
ワイン王国101号誌上で、EQ・シラーの魅力、中本シェフソムリエ&井黒ソムリエのワインコメント、マテティック・ヴィンヤーズの秀逸性等を紹介させていただきます。
また、9月は現地チリからホットな生情報もお伝えできると思いますので、お楽しみに!


マテティックの輸出相手国第1位はスウェーデン
「チリは安価なワインの生産国というイメージが強いのですが、国内でのワインの平均価格は毎年少しずつ上がっていて、プレミアムワインも増えています。とは言え、それは本当にゆっくりとした動きです」とララインGM。

輸出相手国の第1位は、北欧のスウェーデン、以下アメリカ、オランダ、ブラジル、デンマーク、ペルーです。アルコール販売を役所が管理しているスウェーデンでは、地球環境への配慮だけでなく、産業や労働面についてもサステイナブルを大事にしている国なので、ビオディナミ100%ワイナリーは好意的に受けとめられており、マテティックのワインも順調に伸びているとのこと。

また、南米ぺルーは数年前から美食ブームに沸いており、世界中から注目されています。農作物や海産物に恵まれ、料理もスペイン、アフリカ、中国、日本等の影響を受けているので、フュージョン料理も散見できます。ペルーではニッケイ料理が人気のようですが、チリワインの躍進も期待できそうです。


■ワイン&プラムグラスに関する問い合わせ先はヴレッジ・セラーズ(株)
 ℡0766-72-8680

関連記事
■Chile Food & Wine 2014
http://non-solo-vino.blog.so-net.ne.jp/2014-12-30
■美食国ペルー発! 南米6ヵ国大使館のコラボレーション
http://non-solo-vino.blog.so-net.ne.jp/2017-06-15

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<第2部> 日本初開催のニュージーランド “The Family of Twelve” セミナー [来日したワイン生産者&関係者]

第2フライトはフェルトン・ロード、フロム&ペガサス・ベイ
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<第1部>ではアタ・ランギ、クラギー・レンジ、ノイドルフについて触れました。
ここからは第2フライトに登場したフェルトン・ロード、フロム、ペガサス・ベイを紹介していきます。

フェルトン・ロード
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フェルトン・ロードのブレア・ウォルター、ノイドルフのトッド・スティーヴンス両講師

1991年設立、拠点はセントラル・オタゴのバノックバーン、所有者はナイジェル・グリ―ニング(ワイナリー設立当初のオーナーはステュワート・エルムズ。2000年に現オーナーが購入)。1996年に醸造家のブレア・ウォルターが参画。南緯45度に位置するセントラル・オタゴは世界最南端のワイン産地、バノックバーンはボウル状のおだやかな盆地で、夏季は昼夜の日較差が大きく、準内陸性気候のもと、多様な微気候と地形に恵まれている。2002年からビオディナミ導入。
「私はアタ・ランギやノイドルフのようなパイオニアではありませんが、NZで26 年間ワインを造り続けてきました。⾃分自身NZのピノ・ノワールとともに成⻑してきたと感じているので、今⽇はNZのピノ・ノワールの進歩について話す機会を得て、とても嬉しく思っています」とブレアさん。

テイスティング
セレクトしたのは2015 年&2012 年のブロック5、ともにフィネスとエレガンスがはっきりと表現されたヴィンテージ
#7:フェルトン・ロードPN ブロック5 2015(12,000円) / #8:同2012(12,000円)
ブロック5は自社畑エルムズ(14.4㌶)内のピノ・ノワールの単一区画(1.7㌶)名、畑全体は13区画に仕切られている。2002 年に有機農法とビオディナミ農法に切り替えたので、ビオディナミ農法歴10 年目と13 年目のワイン

乾燥した気候で、⽇照時間が⻑く、紫外線の強いNZでは、ぶどうは簡単に熟す。過去においてはぶどうを過熟させていたが、今ではぶどうの熟度への理解が深まり、ビオディナミ農法で、より早い段階での成熟が達成され、ワインにフィネスが備わる絶好のタイミングを的確に捉えるようになっている。
両ヴィンテージとも⾃然なスタイル。これまでの学習から、最近は隣接する他の⽣産者よりも早摘みを実施。それによりスムーズで穏やか、フィネスのあるワインに。

ビオディナミがワインに与える影響について
ブレア:有機でもビオディナミでもない畑を同時に所有しているわけでないので、よくわからないのですが、近隣の畑や他の⽣産者のワインと比較することで何が変わったか想像することはできます。最大の違いは、ぶどうが早く熟すようになってきたことです。ぶどうがしっかりとした⾵味を持ち、タンニンが熟すまで以前は⾟抱強く待たなければならなかったのですが、今ではピンポイントでワインを捉えることが可能になりました。それはフィネスであり、エレガンスであり、精密さであり、そして、ミネラルがワインにはっきりと表現されています。畑らしさをより忠実に反映させること、それらはNZのトップワインの多くから感じていただけるはずです。

クローンについて
ブレア:ピノ・ノワールのクローンは選択肢が多く、ピノ・ノワールに取り組んでいる畑では、少なくとも6~8種類のクローンを使っています。フェルトン・ロードは11 種類です。他のピノ・ノワール⽣産者も同じことを⾔うと思いますが、いずれも大事なクローンです。いずれ特定のクローンを強⼒に推薦するリーダーが出てきて、植え替えに優先的に使うべきクローンが出現するとは思いますが、それは⾃分の孫の時代の問題だと思っています。


第2フライトのワイン

(奥左から右へ/手前左から右へ)#7~#12

フロム
1992年設立、拠点はマールボロ。スイスのワイナリーの4代目ゲオルグ・フロムは家族旅行で訪れたNZに惹かれ、フロムを立ち上げ、単一畑のパイオニアに。NZのリーディング・ワイナリー、最も⻑い歴史を持つ⾼品質のピノ・ノワールの⽣産者

フロムの功績はマールボロでも⾼い品質のピノ・ノワールを造ることができることを他の⽣産者に示したこと。期待する結果を得るためにはピノ・ノワールを植える場所の選定と、栽培の質に充分な注意を払う必要がある。

テイスティング
#9:フロムPN フロム・ヴィンヤード2015(6,800円)/ #10:同PNクレイヴィン・ヴィンヤード2015(8,000円)
醸造家ハッチ・カルベラーがセレクトした2種。有機栽培の認証を受けた畑と適正な⼟壌で育つピノ・ノワールの栽培への取り組みを理解することができる。
当初、フロムはソーヴィニヨン・ブランを植えた同じ⼟壌でピノ・ノワールを栽培していた。ソーヴィニヨン・ブランはマールボロの平地の河床砂利層の⼟壌でよく育つが、ピノ・ノワールにはもっと粘⼟層が必要で、⾼品質なピノ・ノワールを造るには⾼密度の⼟壌が不可⽋だった。
#9はソーヴィニヨン・ブランの畑に囲まれたワイラウ・プレインズで、ピノ・ノワールでは考えられない場所に位置している。しかし、ワイラウ川は平野いっぱいに広がり、あちこちに移動してきたことで、平野には低地と⾼地があり、結果、畑がある場所はシストと沖積⼟壌、砂利や粘⼟等が豊かで、ピノ・ノワールに適したテロワールになっている。
#10は、サザン・ヴァレーズとして知られる丘陵地の斜⾯にあり、多くの⾕間が⼭々へと⼊り込み、その⼭腹の⼟壌は粘⼟質を多く含んでいる。現在、⾼品質のマールボロ・ピノ・ノワールの多くがこの⼭腹で造られている。

今⽇のワインを造った醸造家たちはすべて、ニュージーランドだけでなく、オレゴン、カリフォルニア、ブルゴーニュ、オーストラリア等、海外での醸造経験も豊富であり、そして今、⾃分たちの場所の気候⾵⼟にあうように微細な調整をしながらワインを造っている。より良いワインを⽣み出す魔法のテクニックというものは存在しない。The Family of Twelveは⾃分たちの畑にあう醸造⽅法を探究し続けるだけであり、10 年前、15 年前と今の違いは、その点のみ。

ペガサス・ベイ
1985年設立、拠点はワイパラ、クライスト・チャーチから約40km 北にあるエリアのパイオニアで、樹齢35 年の最古のぶどう樹の存在も。
ペガサス・ベイは“野生人”との異名がある醸造家のマシュー・ドナルドソン抜きには語れない。昔からワインは豊かで特徴あるワイパラの果実を表現していたが、違った言い方をするなら、繊細さに欠ける面があり、⼀昔前のNZのピノ・ノワールスタイルだった。加齢したマットが、以前より痩せて⽩髪が増えてきたのと同様に、彼が造るワインも変化してきた。醸造、特にピノ・ノワールへのアプローチで、強さだけでなく、今ではフィネスとエレガンスを追求しているように思える。

テイスティング
#11:ペガサス・ベイPN2015 (6,800円) / #12:同PN2013(6,800円)
ペガサス・ベイが多⽤する醸造テクニックのひとつに全房発酵の⽐率の⾼さがある。全房発酵はワインにストラクチャーとしっかりしたタンニンを加えると考える⼈もいるが、ペガサス・ベイでは、よりきめ細やかなタンニンやシルキーさが得られると考えている。ワイパラではかなり濃厚で、抽出もしっかりした、⼒強いスタイルのピノ・ノワールを造ることができるので、ぶどうを全房発酵で手なずけ、さらに柔らかさやエレガントさを追求することがペガサス・ベイにとってのおもしろい試みと言える。感受性、尊敬、⼿を加え過ぎないことは、マットだけではなく、我々メンバーにとっても、ピノ・ノワールを造る上での最近の決まり⽂句である。

全房発酵の比率について
ブレア:樹齢が⾼くなると梗の成熟も⾼まるので茎っぽさがなくなります。それにより、全房にしても味わいがワインに溶け込み、梗特有の草や野菜の⻘臭さの影響がワインに出ないのです。この⾵味が強すぎるのはワインにはマイナスだと思います。
フェルトン・ロードでは全房使⽤の率に⼤きな変動はありません。冷涼な年は全房からの野菜っぽさが多くなり過ぎ、暑い年は、果実が単純になり過ぎるのを危惧しているので、フェルトン・ロードでは常に使用率は20〜30%です。


試飲会場には12ワイナリーのワイン

ペガサス・ベイの『ベル・カント・ドライ・リースリング2014』、『アリア・レイト・ピックト・リースリング2014』、貴腐のほのかな甘やかさ、アロマチックでオイリー


ローソンズ・ドライ・ヒルズ パイオニア・ゲュルツトラミネール2015
ライチの香りが魅力的、程よい甘さが心地よく癒される味わい、入荷が楽しみ!


セミナーには登場しなかった6ワイナリー
ブレア:セミナーで紹介した6 ⽣産者の12 アイテムのピノ・ノワールはNZの中でも特別のワインであり、NZのワインすべてがこのような品質と価格ではありません。NZでワインが容易に熟すということは、中間から低価格帯ワインにとってはとても⼤事なことで、そのおかげでNZのワインは、世界市場でも競争⼒があると思っています。きれいで優しくスムーズな⼝当たり、それでいて凝縮感のあるデイリー・ワインを造るのには、ぶどうが熟す必要がありますが、例えばブルゴーニュなどでは、年によりぶどうの成熟が難しいこともあります。ですから、しっかり熟した果実が収穫できるということは、とても恵まれたことです。

ローソンズ・ドライ・ヒルズ
クメウ・リヴァー
ヴィラマリア
ミルトン・ヴィンヤーズ
パリサー・エステート
ローソンズ・ドライヒルズ
紹介できなかったワイナリーは輸入元のサイトにリンクしてあります。
NZファインワインへの関心を深めていただけましたら幸いです。


最後に

ヴィレッジ・セラーズのリチャード・コーエン社長と中村芳子専務を交えた4ショット

セミナーの終盤、ブレアさんは「ファミリー・オブ・12のセミナー開催にあたり、他のインポーターとコミュ二ケーションを取り、ワインを調達し、セミナーの資料の翻訳をしてくれたヴィレッジ・セラーズのチームの皆さんにお礼申し上げます」と述べていました。

セミナー用のピノ・ノワールだけでなく、試飲会場に用意されていた12ワイナリーの様々な品種のワイン調達のために時間を割いてくださったコーエン社長と中村専務のサポート、素晴らしいものでした。また今回のこのリポートも、中村専務の英日対訳に大いに助けられました。心から御礼申しあげます!

初開催のセミナーで講師を務めてくださったブレアさんとトッドさん、ありがとうございました!
第1部&第2部はThe Family of Twelve に報告する予定ですが、メンバーの皆さまに日本でのNZワインの浸透度がお伝えできれば嬉しいです。
The Family of Twelveの今後ますますの躍進を願っています!

■関連ページ
NZの『フェルトン・ロード』&『ノイドルフ』両醸造家によるランチセミナー
http://non-solo-vino.blog.so-net.ne.jp/2017-07-02


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<第1部> 日本初開催のニュージーランド “The Family of Twelve” セミナー  [来日したワイン生産者&関係者]

ファミリー・オブ・12をご紹介

The Family of Twelve (以後ファミリー・オブ・12)は2005年に、ニュージーランド(NZ)南北にまたがる8 つの産地の家族経営の12 ワイナリーによって結成されたグループです。NZの主要産地を代表するワイナリーが協⼒し合い、プレゼンテーション、プロモーション、マーケティングを⾏いながら、各産地を代表するNZのファインワインを世界に紹介しています。

2012年の香港インターナショナルW&Sフェアで

photo by Fumiko (2012年11月)
私が初めてをファミりー・オブ・12を知ったのは香港インターナショナルW&Sフェアのセミナーでした。(左から)フェルトン・ロードのナイジェルさん、フロム・ワイナリーのウイリアムさん、ヴィラ・マリア・ワイナリーのシャルロットさん、ノーチラス・エステートのクライヴさん&ペガサス・ベイ・ワイナリーのポール・ドナルドソンさんが講師でした。


あれから5年!
東京で日本初のセミナーが開かれ、フェルトン・ロードのブレア・ウォルターさん(左)とノイドルフのトッド・スティーヴンスさん(右)が講師として来日、6ワイナリーのピノ・ノワールを紹介しました。

ブレアさんは冒頭、「グループはかなり⾃然に結成されました。どのワイナリーもニュージーランド最⾼のワインを造ろうという使命感が強く、メンバーはグループ結成前からの友⼈でした。NZのワインの歴史はまだ浅いので、我々は全速⼒で学習し、良いワイン造りをしていくために、競争ではなく、協⼒しながら前進しています」と挨拶。

ニュージーランドの地図
セミナーで取り上げたワイナリーには赤印
(クリックで拡大)

























NZにおけるピノ・ノワール

ピノ・ノワールはNZのどの産地でも栽培されています。
多くは南島、特に国内最⼤の産地マルボローに植えられており、スティルワインだけでなく、スパークリングにも使われています。栽培面積で群を抜いているのは、ソーヴィニヨン・ブランで、2番目がピノ・ノワール。過去7年間で輸出量は2倍。⽣産量は⾚ワイン全体の7割を占め、この15 年で栽培⾯積も2倍に拡大。63%は樹齢15 年以下ですが、セミナーに供出されたワインには20 年から30 年以上のものもあり、樹齢としてはNZで最も古いピノ・ノワールと言えます。

第1フライトはアタ・ランギ、クラギー・レンジ&ノイドルフ

気取りのない講師ブレアさんとトッドさん


左から順に各2本ずつ供出#1~#12

アタ・ランギ
1980年設立、拠点はマーティンボロー(マオリ語で“新しいはじまり”の意)、所有者はクライヴ&アリソン・ペイトン、フィル・パティ

北島に位置するマーティンボローは、気候的には南島に似ていて、⽇中は高温、夜間は急激に温度が下がる。乾燥した気候なので病害リスクも少ない。カイクラ(南島カンタベリー地区北東部、東海岸に面した半島)で跳ね返ってマーティンボローを直撃する南極からの冷たい南⾵サザリーズの影響を受ける産地なので、NZの栽培地の中では最も⾵が強く、結果、収穫は⾮常に少ない。⼟壌は主に古代河川の洪⽔と氷河によって形成された沖積砂利質層、地域全域では多様な⼟壌構成が散見できる。

テイスティング
醸造家ヘレン・マスターズがセレクトした良年の2013 年ヴィンテージ
#1:アタ・ランギPN2013 / #2:同マクローン・ヴィンヤードPN2013
#1は樹齢20~25 年。畑は排⽔性に優れており、800m 離れたところにある#2も土壌は#1と同じ沖積砂利層、そこに若干の含水粘⼟層が加わる。#2は樹齢13 年の若い畑だが、古いアタ・ランギの畑を念頭に置き、植樹・育成しているので、クローンの選択・組み合わせは2つのワインともほぼ同じ。「ノン・インターヴェンショナリスト(⼈的無介⼊主義)」と形容できる伝統的醸造法。#2には粘⼟質に由来するフレッシュ感、密度の⾼さ。

今後の課題:最⾼のワインを造ることを目標に、樹齢および単⼀畑にフォーカス。醸造家ヘレンは「アタ・ランギの樹齢の⾼い樹は酸がより安定している」との考えなので、樹齢への期待度大。

クラギー・レンジ
1997年設立、本拠地はホークス・ベイ。最⾼の場所からワインを造るという理念から、ピノ・ノワールとソーヴィニヨン・ブランに関してはマーティンボローのテ・ムナ(マオリ語で“秘密”、“特別な場所”の意)・ロードが拠点。ピーボディ・ファミリーとスティーブ・スミスによって設立されたワイナリー。
ぶどう畑は地震によって河床の上層に⼟が移動して形成されたテラス。畑の⼀部は緩やかに傾斜しているテラスなので、結果、収量は通常より少なめ。土壌は、茶褐⾊のローム層が河床の上層を覆い、河床には砂岩が堆積、⽕⼭灰や粘⼟がゆっくりと崩壊したユニークなもの。アタ・ランギとテ・ムナの間にある唯⼀の気候の違いは、テ・ムナの⽅が少し⾼台なので、若干冷涼。

テイスティング
#3:クラギー・レンジ・アロハPN2015 / #4:同2014
日本未発売のアイテム。ヴィンテージは2014 年と2015 年、最⾼の区画のぶどうから造られるクラギー・レンジのトップ・キュヴェのアロハ(マオリ語で“愛”の意)
醸造家はマット・スタフォード。樹齢が若かったこともあり、数年前まではぶどうをしっかりと熟させ、樹齢の若いぶどうの果実味を樽の⾵味を効かせることで、テ・ムナ・ロードらしさを表現しようとしていたが、今では畑への理解度も深まり、ぶどうの適熟に加えて、ヴィンテージによる違い、特に難しい年や暑い年への対応を深めた。全房発酵でワインにフレッシュさを。抽出を抑えることでワインにエレガントさが加わるようになった。

今後の課題:クラギー・レンジの畑は100㌶ を超え、うち、17年前に植樹したピノ・ノワールは36%を占める。残りの多くはソーヴィニヨン・ブラン。品質向上の次なる展開は有機栽培への取り組み。

ノイドルフ
1978年設立、拠点はネルソン地⽅のアッパー・ムーテリー(マオリ語で“浮かんだ地”、“浮遊した島”の意)、所有者はティム&ジュディ・フィン。 NZでファインワインを造るというヴィジョンを掲げてスタート。
最も⽇照量に恵まれた場所で、夏は穏やか、暑過ぎない気候。南島の他の産地に比べて、より温暖な気候帯にある栽培地域。⼟壌は粘⼟砂利層。陥没によって生じた窪みに、⻑年にわたる氷河や沖積河川による粘⼟と砂利が被さり形成された。砂利層の肥沃度は低いが、保⽔性に⾮常に優れているので、灌漑をしなくてもぶどう栽培は可能。

テイスティング
#5:ノイドルフ・ムーテリーPN2014 / #6:同2012
#5は穏やかで暖かく、#6は冷涼年で低収量。2012 年はムーテリー地区の古樹のぶどうがベースで30年超の樹も。樹齢の⾼さはワインに緻密さや凝縮感を与えるだけでなく、ムーテリーの筋⾁質的な特徴も表現していることが理解できる。ワインはアッパー・ムーテリーの2つの畑で栽培されたぶどうをブレンド。ひとつの畑はノイドルフ所有でも有機栽培でもない。

今後の課題:2014年以降の目標として、■よりエレガントな表現 ■⾃社畑のぶどう ■可能な限り有機栽培を導入。これら3点は、今後のノイドルフの⼀層の進展にとって何よりも大事なポイント。

トッド・スティーヴンス:以前から抽出は控えめにして、バランスのよいタンニンを大事しています。醸造においても、テクニカルなことより基本的信念を優先しています。40 年を超えた今も、畑を広げ、アタ・ランギ同様、樹齢が⾼まるのを待ち、より良いクローンの選択、有機栽培を導⼊し、⾃分たちの⼟地を⼤切にすることを考えています。あまり⼿を加え過ぎないことを良しとしています。

樹齢の高いぶどう樹は皆が欲するものですが、ある意味捉えどころがなく、樹齢が⾼いから良いワインができるというわけではありません。他にも多くの要素があります。アッパー・ムーテリーの古い樹は昔のクローン・セレクションから選んでいるので、⾃分たちの気候に向いていないかもしれません。樹齢を犠牲にするのは残念ですが、⻑い⽬で⾒ると、この⼟地にあったクローン・セレクションにしたほうが良いと言えます。まだ38年しか経っていませんが、その間でやっとわかってきた⼀例です。NZは南北に⻑く、マーティンボローで良年と言われる年がネルソンでも同じように良いとは限りません。と⾔いながら、ここで付け加えたいのは、NZのヴィンテージに関しては「良い」、「悪い」ではなく、あるのは「年による違い」です。

第2フライトはフェルトン・ロード、フロム&ペガサス・ベイにフォーカスしました。
講師のブレアさんとトッドさんがとても熱く語ってくださったので、予想以上の長さに! 
第2フライト以降は、次回<第2部>でリポートいたします。

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シャンパン講座のハイライトはローラン・ペリエ『キュヴェ アレクサンドラ・ロゼ2004』 [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

今月のNHKシャンパン講座青山校に供出した超エレガントなロゼ

フォーカスしたメゾンはローラン・ペリエ!
長年、同メゾンの顔として愛飲されてきたブリュットL・Pが、装い・中味ともにリニューアル新発売!それがラ キュベ(画像最左)で、4月にフランスでリリースされ、6月に日本デビューしました。


ブリュット ミレジメ2007(左から3本目)は今秋リリース予定

第1フライトはラ キュベとノン・ドゼのウルトラ ブリュット
ローラン・ペリエの創業は1812年、#1のラ キュベはミシェル・フォコネ醸造責任者が15年の構想を経て実現させた逸品!#2のウルトラ ブリュットはドザージュ・ゼロのアイテム、ブリュット・ナチュールのカテゴリーでは先駆者的存在で1981年に誕生。


#1:ローラン・ペリエ ラ キュベNV
生産者:ローラン・ペリエ(NM)
ぶどう品種:シャルドネ50~55%、ピノ・ノワール30~35%、ムニエ15~20%
リザーヴワイン:20~30%
ドザージュ:8~10g/L
価格:7,340円
一番搾り(キュヴェ)のみ使用。ブレンドするクリュの数は100以上。シャルドネのブレンド比率は従来より5%アップ、熟成期間4年。明るいイエロー、気泡は繊細、白い花、白桃、GFの内果皮、白コショウ、ミネラル、ナッツ、切れの良い酸味、ピュアで甘やかな印象

#2:ローラン・ペリエ ウルトラ ブリュットNV
生産者:ローラン・ペリエ(NM)
ぶどう品種:シャルドネ55%、ピノ・ノワール45%
ドザージュ:0g/L
価格:12,900円
糖度が高く、酸味が低いぶどうを厳選、熟成期間は最低6年。色調は透明感のあるイエローゴールド、気泡細やか、口中クリーミー、バター、ブリオッシュ、サワークリーム、ミネラル、軽いビター感、ドライな食感と余韻に完熟ぶどう由来の豊潤さ

第2フライトはヴィンテージ、容量違い

2007年ヴィンテージのラベルは楕円形に、後方の1999年ヴィンテージは旧ラベル


#3:ローラン・ペリエ ブリュット ミレジメ2007 参考出品
生産者: ローラン・ペリエ(NM)
ぶどう品種:シャルドネ、ピノ・ノワール
現行のミレジメ2006はCH、PN各50%、上代10,800円
フレッシュネス、フィネス、エレガンスが表現されたLPスタイル、泡立ちは活発で豊か、洋梨、白桃、ブリオッシュ、ヨーグルト、厚みがあり、瓶熟の変化に期待。リリースが楽しみ!

#4:ローラン・ペリエ ブリュット ミレジメ1999 マグナム
生産者:ローラン・ペリエ(NM)
ぶどう品種:シャルドネ52%、ピノ・ノワール48%
価格:24,840円
フォコネさんいわく「1999年はエレガントなヴィンテージ」と。
輝きのあるイエローゴールド、気泡はワインに溶け込み滑らか、シームレス、酸を予感させる香り、リンゴのコンポート、ミネラル、ヘーゼルナッツ、アーモンド、大容量ならではのフレッシュ感に加え、甘味と酸味と旨味のナイス・バランス

第3フライトは2種のロゼ

#5:ローラン・ペリエ ロゼNV
生産者:ローラン・ペリエ(NM)
ぶどう品種:ピノ・ノワール100%
価格:14,700円
セニエ法、マセラシオンは48時間から最大72時間。熟成期間は最低5年。オレンジカラー、溌剌とした気泡、ブラッドオレンジ、ブラックベリー、バラの花、紅茶、スパイス、タンニン、守備範囲の広いロゼ

#6:ローラン・ペリエ アレクサンドラ ロゼ2004
生産者:ローラン・ペリエ(NM)
ぶどう品種:ピノ・ノワール80%、シャルドネ20%
価格:75,600円
ピノ・ノワールをマセラシオンしている間に、シャルドネを加えて造るスタイル。熟成期間約10年。オレンジ色を帯びたサーモンピンク、微細な泡沫、気泡はワインに溶け込み滑らか。赤系果実のコンポート、オレンジピール、ピンクペッパー、ハーブ、ミネラル、果実味と酸味のバランス、複雑味のある味わい


#5ロゼNVの力強さ、#6アレクサンドラはエレガント

1987年のファーストリリースから7つ目のヴィンテージ『アレクサンドラ ロゼ2004』
シャルドネはル・メニル・シュール・オジェ、アヴィーズ、クラマン。ピノ・ノワールはヴェルズネー、ブージー、アンボネイのグラン・クリュのぶどうを使用


(左から)
ラ キュベNV、 ウルトラ ブリュットNV、ブリュット ミレジメ2007、同1999(マグナム)、ロゼNV、アレクサンドラ ロゼ2004


photo by Fumiko (2014年3月)
グラン・シエクルテイスティング中のミシェル・フォコネ醸造責任者


各アイテムごとのブロッシャー、メゾンとしての意気込みを感じます。
フォコネさんとグラン・シエクルにフォーカスしていたVIGNERON誌


photo by Ayano
これからもローラン・ペリエの魅力を伝道していきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。サントリーワインインターナショナル(株)および阪本さんに改めて御礼申しあげます!

関連ページ
■ローラン・ペリエ200周年記念ディナー
http://non-solo-vino.blog.so-net.ne.jp/2013-01-03
■シャンパン×和食 ローラン・ペリエ昼餐会
http://non-solo-vino.blog.so-net.ne.jp/2017-06-06
■ロイヤルウエディングでも活躍したローラン・ペリエ(ippin)
https://ippin.gnavi.co.jp/article-3233/


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光栄なるお役目VSVのワイン会 アイテムにはフランソワ・ビリオンやジャック・セロスが! [シャンパン]


フィリポナのシャルル・フィリポナ社長、ジャック・ラセーニュのエマニュエル・ラセーニュ当主、テタンジェのクロヴィス・テタンジェ輸出部長の来日で、シャンパン話題が豊富な一週間でした。


そして、週の中日(なかび)には虎の門ヴァン・シュール・ヴァン様でワイン会!
昨年3月の“ぶどう品種ピノ・ノワールに魅せられて!!”に続き、今回は大好きなシャンパンにフォーカスした内容だったので、本当に講師冥利、ありがとうございました!

Fleur de Lys NV
シャンパンは大畑澄子店長厳選の5アイテム+特別供出BdeN\(^o^)/
口開けは日本初上陸の『リュイリエ』、同店独占販売のシャンパン。拠点はコート・デ・バール地区フォンテット村、創業は1876年、栽培面積22㌶、栽培品種はピノ・ノワールとシャルドネで、減農薬の環境保全型農業に取り組み、特に5㌶のぶどう畑(ブリュット・ナチュール用のPNとキューヴ1876用のCH)ではノルウェー産の海藻(かいそう)を殺虫剤として活用、極力薬の使用を減らしています。



Fleur de Lys/フルール・ド・リス(NV)はCH60%&PN40%、樹齢は40~60年、年間生産量5000本、2008年からソレラ・システムで保存しているリザーヴワインを使用。イエロー・ゴールド、気泡繊細、口中クリーミー、洋梨、ハーブ、ミネラル、バター、ブリオッシュ、ロースト、中盤から酸の広がり


村上シェフによる魚介の菜園風前菜
白カブやタマネギのピクルスとフルール・ド・リスとの酸のバランス、燻製穴子とロースト風味のハーモニー

Francois Billon Cuvee de Reserve Brut NV

Francois Billon Cuvee de Reserve Brut/フランソワ・ビリオン・キュヴェ・ド・レゼルヴ・ブリュット(NV)
コート・デ・ブラン地区メニル・シュール・オジェ村が本拠地、現当主ジャン=ポール・ビリオンの父フランソワ・ビリオンが1959年に設立したメゾンで、名声を高めた立役者はロベール・ビリオン。創始者の実弟で、30年以上にわたり、サロンの醸造長でした。

サロンと同じく、単一品種(CH)、単一クリマ(メニル・シュール・オジェ)、単一ヴィンテージの哲学を信奉しつつ、樽を使うのが特徴。レゼルヴ・ブリュットはホウロウのタンクで一次発酵後、7ヶ月樽で熟成、メニル産のシャルドネ(2ヴィンテージ)に40%のリザーヴワインを加えて瓶内二次発酵、瓶熟期間は最低3年、ノン・マロ。淡いイエロー、気泡活発、舌触り滑らか、ノン・マロながら酸味ソフト、レモンやGF、ミネラル、ブリオッシュ、ナッツ、グラス内の温度変化でより豊潤に、複雑味あり。しっかりした味わいの料理に合せて。

シャンパーニュ地方のビオディナミの先駆者Fleury P&F

ビオディナミ農法に使う道具  photo by Fumiko (2010年9月)

拠点はコート・デ・バール地区クルトゥロン村、1895年創業、初代エミール・フルーリーの時代に、フィロキセラで壊滅した畑に初めて接ぎ木したピノ・ノワールを植樹。3代目当主ジャン・ピエール・フルーリーが1970年から有機栽培を導入し、1989年にはビオディナミの“デメテール”の認証を取得。

Notes Blanches Brut Nature NV

Notes Blanches Brut Nature NV/ノート・ブランシェ・ブリュット・ナチュレNV
シャンパンの規定品種ピノ・ブラン100%、ドザージュ1.2g/L、ピノ・ブランは祖父の代から栽培。先のシャルドネと比べるとスリムな印象、白い花、ライム、ピュアでドライ、口中を洗い流してくれるフレッシュさ、ピクルスの酸と相性の良い酸味

Grand Vin des Princes Blanc1993

Grand Vin des Princes Blanc1993/グラン・ヴァン・デ・プランス・ブラン1993 
ド・ヴィノージュはスイスのヴィノージュ家が1837年に立ち上げたメゾン、拠点はエペルネ、現在LANSON、BBCグループの傘下。プランス・ブランはオランジュ家皇太子のために造られた特別キュヴェで、コート・デ・ブラン地区メニル・シュール・オジェ村とアヴィーズ村のシャルドネを使用。色調は黄金色、香りは若干酸化したニュアンス、アプリコット、カリン、アカシア、ミネラル、スパイス、酸の余韻。ブルゴ-ニュ型グラスとフルート型グラスで利き比べた時、前者だとまるみ&味わいのゆるさ、後者だと酸のまとまりが良く、複雑味も

店長の配慮でFleuly P&F Blanc de Noirs Brut NVも登場

フルーリーのぶどう畑のピノ・ノワール


メゾンの顔、ぶどう樹の平均樹齢は15~20年、ドザージュは8.65g/L、熟した果実由来の旨みと豊潤さ

当日のハイライトJacques Selosse Brut Rose NV
コート・デ・ブラン地区アヴィーズ村が拠点のRM (レコルタン・マニピュラン)、ジャック・セロスは現当主アンセルム・セロスの父が1949年に創業、自社畑をコート・デ・ブランの4村(アヴィーズ、クラマン、オジェ、ル・メニル・シュル・オジェ)、モンターニュ・ド・ランス地区アンボネイ村、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区アイ村、マルイユ・シュル・アイ村に所有。


デゴルジュマンはすべて手作業  photo by Fumiko (2009年3月撮影)


手元にボトルが  photo by Fumiko (2009年3月撮影)

ピュピートルのロゼ  photo by Fumiko (2009年3月撮影)
動瓶(ルミアージュ)も手作業


鴨のロースト グリーンマスタードソースと合わせて

シャルドネ93%、ピノ・ノワール7%、ドザージュは6g/L、日付はボトルの裏ラベルに記載、ノン・マロ。アンボネイのエグリ・ウーリエから調達した赤ワイン(PN)を添加。凝縮感のある赤系果実、ピンクペッパー、ハーブ、若干のタンニン、バランスの良い酸。ソースのなかのマスタードやハーブの要素がロゼの複雑味と相乗して◎


(左から順に)供出ワイン

感謝を込めて

ワイン会後、残っていたメンバーと大畑店長を囲んで記念ショット

ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。
大畑店長はじめ、サポートくださった末永さま、平松さま、清水さま、西村さま、ありがとうございました! 引き続き、宜しくお願いいたします。

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初の女性チャンピオン誕生! Wines of Portugal Japanese Sommelier of the Year2017 結果報告! [ワイン]

ワインズ・オブ・ポルトガル・ジャパニーズ・ソムリエ・オブ・ザ・イヤー2017公開決勝

主催:ワインズ・オブ・ポルトガル、協力:(一社)日本ソムリエ協会

表彰式では、森覚審査委員長が「ワインズ・オブ・ポルトガル・ジャパニーズ・ソムリエ・オブ・ザ・イヤーは全日本最優秀ソムリエコンクールの前哨戦、登竜門と言えるもので、多くの選手が参加しています。昨年1位と2位になった選手が、全日本のコンクールでも1位と2位になり、非常にレベルの高いコンクールであることがわかります」と挨拶していました。世代的にも若返りを感じるコンクールになっています。

ソムリエ協会のFBおよび機関誌で詳細が掲載されると思いますので、ここでは、ポイントと優勝者にフォーカスした部分をリポートさせていただきます。

勝利の女神はコンラッド東京の森本美雪選手に微笑んで

ワインズ・オブ・ポルトガルのヌノ・ヴェイルチーフマーケティングオフィサーから優勝者の名が読み上げられた瞬間の森本選手、おめでとうございます!

フランシスコ・シャヴィエル・エステヴェス駐日ポルトガル大使も模擬客として初参加
(右から)駐日ポルトガル大使、ヌノ・ヴェイル氏、森本美雪選手、ワイン・オブ・ポルトガルのソニア・ビエイラシニアアジアマネージャー、森覚審査委員長


3回目を迎えたコンクール

会場はホテル雅叙園東京、全国から80名のエントリーがあり、11名が準決勝に進出
7月7日は5名の選手が公開決勝に挑戦しました!

ひとつめの課題は9アイテムのブラインドテイスティング!

(右から)1~9
■3種類ずつ3グループ(1~3、4~6、7~9)に区分されたワインについて比較試飲してコメントする課題(7分)
第1フライトは赤ワインで主体はトウリガ・ナショナル、ブレンドしている品種がそれぞれ違うので味わい、ヴィンテージ、エリアの違い等についても言及できるかどうか。1はアリカンテ・ブーシェをブレンド、ペニンスラ・デ・セトゥーバル、2010/2はアリカンテ・ブーシェ、トウリガ・フランス、シラーをブレンド、アレンテージョ、2011/3はトウリガ・フランカ、ティンタ・ロリスをブレンド、ドウロ、2012。
第2フライトはマデイラのグループ、熟成年数、タイプの違いについて言及できるかどうか。
第3フライトは酒精強化ワイン、7と8は同じ品種でヴィンテージ(2011と2002)違い、9はラジド、ピコ島産



■サービスの問題は2つで、選手はポルトガル料理のレストラン“ソフィア&ヌノ”のシェフ・ソムリエという設定。”ひとつめのテーブル(2名席)では、客からのリクエストにこたえて、ワインリストの中からアペリティフ、併せてそれに合うアペタイザーを提案する。ワインリストの冒頭にあるスパークリングワインはアペリティフ向きではないのでそれを避け、白か赤を選択

■ふたつ目のテーブル4名席では『エスポラン・プライベートセレクション2012』の指定があり、デキャンタージュしてサーブする課題(6分)
底の広いデキャンターには若干水滴が残っているという設定で、リンスしてから作業に入るかどうかもポイントに


■最後は全員同時に、ランサーズ・ロゼを10脚のグラスに均等に注ぎ切る課題(4分)
テイスティンググラス8脚、ボルドーグラス2脚、ルールとして一度注いだグラスに戻るのは禁止


登壇順に

4位だった瀧田昌孝選手(パレスホテル)は、“ソフィア&ヌノ”という店名をきちんと告げてから接客、縦長のデキャンターでリンス作業も実践。「エスポランのプライベートセレクションのラべルはユニークで、ムートン・ロートシルトのように毎年絵柄が変わります」と解説、ワインのサービス中にコンクールデーが7月7日だったので、“七夕”についても触れていました。


5位の吉原隆行選手(レストラン花の木)は底の広いデキャンターを使用、出題者が意図していたリンスも行っていました。赤ワインにお薦めの日本料理はすきやき、醤油との相性の良さを強調

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2位の野坂昭彦選手(ホテルニーオータニ、トゥ-ルダルジャン)のブラインド能力は定評がありますが、第1フライトでは同じ生産者(キンタ・ドス・ロケス)が造る同じエリア(ダォン)のワインで品種違いと回答。第2フライトはマディラのグループ(セルシアル、ブアル、ヴェルデーリョ)であり、また第3フライトは酒精強化ワインで、1はモスカテル・デ・セトゥーバル、生産者は“ジョゼ・マリア・ダ・フォンセカ”と断定、3はラジド(ピコ島)でヴィンテージは2002年と断定、これらはお見事でした。
サービスの食前酒には、ホワイトポートとトニック・ウォーターのカクテル“ポートニック”と“パスティシュ・デ・バカリュ(干し鱈とポテトのコロッケ)”を、課題の赤ワインに合わせる日本料理には「松坂牛も合いますが、日本の魚、まぐろのお寿司」と。

2年前にワインズ・オブ・ポルトガルのお招きで現地訪問した際、ポートのサンデマンでホワイト・ポートは夏に人気があり、ここでロック割りの飲み方を伺いました。干し鱈料理はポルトガルの名物でこれも人気があります。鱈自体はノルウェ-から輸入しているのが実情のようで、現地情報として面白く思いました。

“きらり”と光った森本選手の第3フライト

第2フライトは酒精強化ワインで、1はマデイラ(セルシアル)、2もマディラ(ヴェルデーリョ)、3は「マディラではない」と答えていましたが、レインウォーター(マディラに分類されるのでは?)と回答


第3フライトは酒精強化ワイン”のグループで、1と2がモスカテル・デ・セトゥーバル。1は若いヴィンテージで上質な酸を備え、2は熟成していて味わい深いこと、3に関してはピコ島のラジドと指摘、お見事!


食前酒にはブラセス・クラシコ2011(キンタ・ダ・ムルタ)をセレクト、アリント種が口の中をリフレッシュさせてくれるとコメントし、ホタテのマリネ レモン風味を提案。仮想客のリクエストを反映させたバイ・ザ・グラスで!


ミシュランの星を持つレストランを併設しているエスポランはツーリズムも人気です!
3週間前にポルトガルを訪問した森本さんですが、ツーリズムの来客が予定されていた為、ボデガ見学が叶わなかった話をしながらワインをサービスして、模擬客に親近感を与えていました。
「このワインに合う日本食は?」との質問に対しては、「熟成した和牛、神戸牛のわさび添え」を提案。質の良いタンニンとオークのフレーバーがわさびの要素と相乗してナイス・マリアージュになること、デキャンタージュしたワインが30分から1時間ほどで風味が広がることにも言及。本物の料理の登場を思わず期待したくなる提案だったと思います。


3位の谷川雄作選手(ティエリー・マルクス・ジャパン)はブラインドテイスティングの第2フライトをマディラと推定し、セルシアル、ブアル、ヴェルデーリョと回答。赤ワインにお薦めの和食は和牛や照り焼き(醤油と相性)と述べていました。


ランサーズ・ロゼはコンクールの常連ワイン!


時間内に作業を完了させた森本選手、ボトルも空!


森審査委員長がグラスの量を正確にチェック

結果発表、表彰式

ステージ上には同コンクールの主催者ヌノ・ヴェイルチーフマーケティングオフィサー、ソニア・ビエイラシニアアジアマネージャー、フランシスコ・シャヴィエル・エステヴェス駐日ポルトガル大使、森覚審査委員長
星山厚豪、井黒卓、岩田渉、佐藤陽一各審査員、5名のファイナリスト

エステヴェス駐日ポルトガル大使は「コンクールに参加したのは初めてであり、楽しい経験でした。ポルトガルは歴史あるワイン産地で多くの固有品種があり、ポートやマディラのみならず、近年ではヴィーニョ・ヴェルデも良く知られています。ワイン雑誌でも高い評価を受けており、コスパのあるワインです。今後もプロモーションを続けて行きます。最後にファイナルで健闘した選手の皆さんを讃えたいと思います」と挨拶

続いて、ヴェイル氏から、5位、4位、優勝者、2位、3位の順で発表がありました。


(左から)野坂昭彦、森本美雪、谷川雄作各選手


森審査委員長、ビエイラ氏、谷川選手、駐日ポルトガル大使、森本選手、野坂選手、ヴェイル氏



ポルトガルワインのマスタークラスセミナー

公開決勝の前に、ポルトガルワインのマスタークラスを開催
石田博副会長がMC、岩田渉&井黒卓各氏が先般のポルトガル現地研修での体験を踏まえつつコメント


供出された6アイテムは日本未入荷のグレイテストゴールドのワイン
ワインズ・オブ・ポルトガルが開催しているワイン・コンペティションで、グレイテストゴールド(ゴールドメダルのなかでも特に優れたワイン)に選ばれた十数アイテムのなかの6本。世界各国から招聘された審査員110名(MW、MS、ポルトガルワインの権威、ジャーナリスト等)がエントリーされた1300アイテムからブラインドテイスティングで選んだゴールドメダルが130本あり、そこから、5名の特別審査員(MW、MS、ポルトガルワインの権威)がグレイテストゴールドを選出。現在のポルトガルワインの傾向、風潮が理解できます。

11名から5名に

マスタークラスセミナー終了度、選手が一堂に会し、11名の準決勝進出者からファイナリスト5名の発表。
おめでとうございます!
(左から)
野坂昭彦 ホテルニューオータニ トゥ-ルダルジャン
瀧田昌孝 パレスホテル
谷川雄作 (株)テイエリー・マルクス・ジャパン
吉原隆行 レストラン花の木
森本美雪 コンラッド東京


すべてが終わって


ちょうどこの5月、ウィーンでヨーロッパ最優秀ソムリエコンクールの決勝戦を観戦するチャンスがあり、それを思い返しながら拝見していたのですが、ウィーンでは仮想客&仮想レストランの場面で、優勝したラトビアのトムソンズ選手が、「ようこそ、私のレストランへ。私はこの店(店名をお客様に伝え)のオーナー、トムソンズです」と本当に気持ちの良い挨拶をしてから、爽やかな導入で、仮想客を引き付けていました。その姿が素晴らしく印象深かっただけに、今回、石田実行委員長が挙げていたレストラン名“ソフィア&ヌノ”とポジション“シェフ・ソムリエ”の双方を仮想客に伝えた選手がひとりもいなかったのが少し残念でした。

森審査委員長のコメントにもあったように、昨年と比較して、ブラインド能力が格段に上がっている気がしました。熱き戦いだったと思います、お疲れ様でした!!


関連ページ
Wines of Portugal Japanese Sommelier of the year 2016
温故知新のポルトガル、14ワイナリーのご紹介から
ヨーロッパ最優秀ソムリエコンクール2017

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シャンパン講座でフォーカスしたポル・ロジェとJ.M.ラブリュイエール [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

6月最終週の水曜日はNHK文化センターのシャンパン講座でした!

輸入元ジェロボームの主要株主でもある『ポル・ロジェ』
1849年アイ村の公証人の息子ポル・ロジェによって設立されたメゾンで、1851年に現在の拠点エペルネに移動。自社畑は90㌶(生産量の55%を賄う)、年間生産量約180万本、900万本分を貯蔵


ジェロボームが満を持して取扱いを開始したシャンパン・メゾン『J.M.ラブリュイエール』
ブルゴーニュの名門『ドメーヌ・ジャック・プリウール(DJP)』が2012年にRM『クリスチャン・ブザン』を買収したメゾンで、モンターニュ・ド・ランスのグラン・クリュ、ヴェルズネーが拠点。上記の3アイテムは5月中旬から日本での販売を開始しました。


醸造担当は、1997年にワイン雑誌『レヴュー・ド・ヴァン・ド・フランス』で女性初のベスト・ワインメーカー・オブ・ザ・イヤーに選ばれたナディーヌ・ギュブラン女史。とっても素敵なマダムで、ギュブランさんは本家DJPの醸造も担当しています。


第1フライトはNVのスタイル
#1:J.M.ラブリュイエール プロローグNV 完売
生産者:J.M.ラブリュイエール(RM)
ぶどう品種:ピノ・ノワール70%、シャルドネ30%
デゴルジュマン:2016年5月
ドザージュ:4.8g/L
価格:7,000円(税別)
ベースワインは2012年でリザーブワインとして2011年を使用。プロローグの最大の特徴は門出のリキュールとして、DJPで使っていた樽で保存していたワイン(5%以下)を使っていることです。同メゾンは基本的に発酵も醸造もステンレスタンクですが、プロローグの場合、この“5%のワイン”が、味わいに深みを与えています。ピノ主体なので#2より濃い色調、芯のある酸味、赤いリンゴ、黄桃、ネクタリン、ブリオッシュ、余韻に軽いビター感

#2:ポル・ロジェ ブリュット・レゼルヴNV
生産者:ポル・ロジェ(NM)
ぶどう品種:ピノ・ノワール33%、シャルドネ33%、ムニエ33%
ドザージュ:9g/L
価格:7,000円(税別)
ポル・ロジェの造りの基本は発酵&醸造ともステンレスタンク。30のクリュのブレンド、瓶熟42~54ヶ月、他メゾンと比べて長い熟成期間。リザーブワインは25%程度使用。柑橘系果実GF、洋梨、花の蜜、ブリオッシュ、ナッツ、ミネラル、スパイス、バランス良好

第2フライトはブラン・ド・ブラン
#3:J.M.ラブリュイエール パージュ・ブランシュNV
生産者: J.M.ラブリュイエール(RM)
ぶどう品種:シャルドネ100%
デゴルジュマン:2016年5月
ドザージュ:3.2g/L
価格:10,000円(税別)
2012年がベース、2011年をリザーヴワインに使用。石灰質の多いヴェルズネーの土壌から収穫したシャルドネ100%、気泡穏やか、白桃、蜂蜜、バター、ミネラル、焙煎香、中盤から酸のニュアンス、土壌由来のビター感、余韻の旨味。来日したギュブラン女史は「最後に感じるかすかな塩味が特徴」と。

#4:ポル・ロジェ ブラン・ド・ブラン ヴィンテージ2008
生産者:ポル・ロジェ(NM)
ぶどう品種:シャルドネ100%
ドザージュ:7g/L
価格:13,000円(税別)
ポル・ロジェ家4代目のクリスチャン・ド・ビリー発案のアイテム、デビュー当時のネーミングは“ブラン・ド・シャルドネ”。4代目はロゼの誕生にも関与。グラン・クリュ(ワリー、アヴィズ、オジェ、ル・メニル、クラマン)のシャルドネをブレンド。瓶熟8年、グラス上部から見た泡沫は細やか、2008年は秀逸なヴィンテージ、フレッシュ&溌剌感&繊細、白い花、蜂蜜、土壌由来のミネラル感、長い余韻

第3フライトはロゼで

#5:J.M.ラブリュイエール アントロジー・ロゼNV
生産者:J.M.ラブリュイエール (RM)
ぶどう品種:ピノ・ノワール70%、シャルドネ30% / ピノ・ノワール(ブジー)8%
ドザージュ:6.4g/L
価格:8,000円(税別)
#1と同じブレンド比率、サーモンピンク、グレープフルーツ、ストロベリー、カシス、ピンクペッパー、紅茶に通じる軽いビター感

#6:ポル・ロジェ ロゼ・ヴィンテージ2008
生産者:ポル・ロジェ(NM)
ぶどう品種:ピノ・ノワール50%、シャルドネ35%、赤ワイン(ブジー、アンボネ、キュミエール)を15%ブレンド
ドザージュ:8g/L
価格:13,000円(税別)
ポル・ロジェが“官能、優美”と形容するロゼ、瓶熟は7年、オレンジを含んだサーモンピンク、上品な酸味、赤系果実、エキゾチック・スパイス、かすかにローストした蜜、ミネラル

第4フライトはウィンストン・チャーチルを特別供出

講座生を大満足させたキュヴェ・サー・ウィンストン・チャーチル2004


シャンパーニュ地方のチーズ『シャウルス』と納得のマリア―ジュ

#7:ポル・ロジェ キュヴェ・サー・ウィンストン・チャーチル
生産者:ポル・ロジェ(NM)
ぶどう品種:ピノ・ノワール、シャルドネ 
ドザージュ:8g/L
価格30,000円(税別)
ポル・ロジェの最高傑作“力強さ、洗練さ”、瓶熟10年、ブレンド比率は門外不出。深みのあるイエロー、気泡繊細、カリンのコンポート、アカシアの蜂蜜、スパイス、気泡はワインに溶け込み、重厚感のある味わい(ピノ・ノワールの比率が多い印象)、口中クリーミー、長い余韻
■製品についてのお問い合わせはジェロボーム株式会社℡03-5786-3280

講座生の皆さんへ
今回の講座では、想定外の量でご迷惑をおかけしました m(_ _)m
ウィンストン・チャーチル2004は後引く味わいでした。皆さんがシャンパンを口にした瞬間の“静寂”が、その素晴らしさを物語っていました。今月19日も皆さんを幸せな気分にさせる逸品を登場させますので、お楽しみに!

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ヴィレッジ・セラーズ創業30周年記念:NZの『フェルトン・ロード』&『ノイドルフ』両醸造家によるランチセミナー [ワイン]

The Family of Twelve のフェルトン・ロードとノイドルフにフォーカス

フェルトン・ロードのブレア・ウォルターさん(左)とノイドルフのトッド・スティーヴンスさん

ニュージーランドの名門12生産者グループThe Family of Twelveのセミナー&テイスティングが日本で初開催されました。講師はフェルトン・ロードのブレア・ウォルター、ノイドルフのトッド・スティーヴンス両醸造家。フェルトン・ロードのブレアさんは親日家で今回が6回目の来日、トッドさんは初めての日本訪問でした。The Family of Twelveのセミナーの報告は改めていたします!

輸入元ヴィレッジ・セラーズ(以後VC)にとって、今年は創業30周年の記念年です。
今回は両ワイナリーの醸造家によるプレスランチリポート。2004年と2010年の垂直試飲も盛り込まれていたので、NZワインの熟成具合についても検証できました。

フェルトン・ロード&ブレア・ウォルター
セントラル・オタゴは世界最南端に位置し、標高が高く、昼夜の日較差が大きいエリアで、年間降雨量は350mm。フェルトン・ロードでは2001年からスクリュー・キャップを導入、2010年にデメター認証取得。
ワインメーカーンのブレアさんはリンカーン大学農学部に入学、同大学院での醸造・栽培学修士課程を終了後、海外(豪州、ナパ、オレゴン、ブルゴーニュ)で研鑚を積み、1996年フェルトン・ロードに参画。ランチの席上、「ワイン造りをしていくなかで、質感やのど越し、フレーバー等、ワインの細部に配慮するようになってきました。そのための良き教材が様々な国を訪問し、その国独自の料理とフェルトン・ロードのワインを合せる体験。これにより、自分たちのワインスタイル、大事なポイントを学んでいます」と語っていました。

ノイドルフ&トッド・スティーヴンス
ノイドルフのあるネルソンは南島北西部の端にあるので日照時間はセントラル・オタゴより長い。湿気が多く、降雨量はセントラル・オタゴの3倍。NZのなかでは一番風が弱いエリア。畑はサスティナビリティ栽培、NZのサスティナブル・ヴィティカルチャー・グループ設立メンバー。トッドさんのワイン醸造家としてのキャリアは13年。2008年から2012年の途中までの約5年間、フェルトン・ロードでブレアさんのアシスタントワインメーカーとして従事。その後、ノイドルフのワインメーカーに就任。


輸入元ヴィレッジ・セラーズのリチャード・コーエン社長と中村芳子専務との4ショット

ヨーロッパ最優秀ソムリエコンクール2017の間違い探し問題にも登場
5月にウィーンで行われた表記のコンクールで、フェルトン・ロードに関する問題(3つの中から1つの間違いを探す課題/制限時間30秒)が出ていたので、ブレアさんに画像をお見せしたところ、びっくり&大喜び、なさっていました!
画像はクリックで拡大可






-Felton Road Bannockburn Chardonnay2015, Marlborough(, New Zealand   Central Otago(

The World's Most Admired Wine Brands 2017では13位!

出典:Drinks International
また、フェルトン・ロードは今年3月に、Drinks International が発表した“The World's Most Admired Wine Brand 2017(MW、 ソムリエ、ジャーナリスト200名以上による投票)”で、ペトリュスやサッシカイヤを抜いて13位にランキングされています。コーエン社長がプレスランチの冒頭、“世界に影響を与えている小さなワイナリー”と形容なさっていましたが、まさに的確な表現!


第1フライトはモダンカビネットスタイルのリースリングvs注目のピノ・グリ

2015フェルトン・ロード・リースリング・バノックバーン (セントラル・オタゴ)
ビオディナミ農法。自生酵母(セラー内に棲みついている酵母)、全房圧搾後、ステンレスタンクに果汁を移し、甘味、酸味をみながらバランスのよい時点で発酵を停止させ、自然の甘味を残したワイン。2015年ヴィンテージの残糖度は74g/L(平均は50~65g/L)、Alc8.5%、生産量600ケース
甘さと、その裏に控えた酸のハーモニーが魅力。ドイツのカビネットタイプのワインで、NZの最南端に位置するセントラル・オタゴならではのリースリング、20年位の熟成にも耐えられる秀逸なワイン。2015年は収穫後半、かなり気温が下がったので酸は高め。今年(2017年)も同じような気候だったようです。

EUの規定ではAlc8.5%以下のワインは輸出できない為、フェルトン・ロードでは改善に向けての働きかけをしている最中とのこと。「その昔、低アルコールのワインは劣悪な年のものが多かったので、それを流通させないための規制で、ドイツやイタリアの寒いエリアに関しては例外措置が取られています」とブレアさん


2013ノイドルフ・ムーテリー・ピノ・グリ(ネルソン)
ノイドルフの拠点 自社畑アッパー・ムーテリー(粘土と砂利の土壌)のピノ・グリ100%。野生酵母、全房圧搾後、67%ステンレスタンク発酵、33%フレンチオークの500Lパンチョン(4~6年使用)、樽熟成6ヶ月、樽メーカーはタラサウド、残糖度5g/L、Alc14%、生産量300~500ケース
ここ数年、NZで人気が出ているピノ・グリ。生産量は第1位のSB、第2位のCHに次ぐ第3位。残糖のあるタイプからドライなタイプまで様々で、エスニック料理と合せることが多いとのこと。

ノイドルフのピノ・グリは白い花、洋梨、白コショウ、中盤から酸味、若干のビター感。「ぶどうのフェノールのバランスを見ながら仕上げていますが、残糖を少し感じる程度の味わい」とトッドさん


先附:才巻海老 炙り帆立 水茄子 茗荷 胡瓜@ コンラッド東京『風花』
ピノ・グリから醸し出される塩味に海老や帆立、ハーブの要素には水茄子や茗荷を合わせて
残糖のあるリースリングは御節料理にお薦めできるアイテム、“弁当”のなかの出汁巻玉子や馬鈴薯酒盗焼きと合わせて

第2フライトはフェルトン・ロードのピノ!

2004フェルトン・ロード ピノ・ノワール・ブロック5(セントラル・オタゴ)(右)
2010同上(左)
ブルック5はワイナリーに隣接しているエルムズ・ヴィンヤード内にあり、土壌は片岩粘土質、砂質レスが混在。自生酵母使用、樽メーカーはダミー。冷涼年の2004年は20%全房、シームレスな果実味とタンニン、スパイス、熟成に由来する旨味&複雑味。良年の2010年は17%全房で22日間発酵、18ヶ月間樽熟成(新樽35%)、ダークチェリー、プラム、ドライローズ、ミネラル、エキゾチックスパイス、タンニンはきめ細かく滑らか、旨味


弁当
(左) 時鮭蚕豆焼 太もずく柑橘和え 出汁巻玉子 鯛木の芽寿司 稚鮎香り揚げ 馬鈴薯酒盗焼 新牛蒡ブルーベリー漬ほか
(右)造り 鰹サラダ仕立て 唐柿豆腐 太刀魚双身揚げ 和牛炭火焼き

エレガントなスタイルの2004年は、和の素材に寄り添い、ピノと日本食の相性の良さを証明してくれました。特筆すべきは、2010年ヴィンテージと食事に添えて出されたお味噌汁。発酵食品のお味噌と2010年の旨味が混然一体となり美味。お味噌との相性はブレアさんも過去何度も感じているとのことでした!

ブレアさんは全房発酵に関して、「セントラル・オタゴの果実味を出すには、全房をしなくても良いと思っています。若い樹や高台で涼しい畑は熟成が遅いので、清涼感が出やすくなるので全房にはしない」とコメント。

第3フライトはノイドルフ自社畑のピノ・ノワール

2004ノイドルフ ムーテリー・ピノ・ノワール(右) 
2010同上(左)
前氷河期にできた堆積土壌の自社畑ムーテリー・ヒルズのぶどう。自然酵母で自然発酵。フレンチ・オークのバリック(40%新樽)で11ヶ月間熟成。2004年は難しい年だったそうですが、13年の熟成を経て、とても良いバランス。赤系果実、ピンクペッパー、なめし皮、果実の凝縮感。2010年はフレンチオークのバリック(30%新樽)で12ヶ月間熟成。清澄、濾過なしで瓶詰、生産量506ケース、ダークチェリー、ドライハーブ、甘草、深みのある味わい、広がりのある長い余韻


塩豚と碓井豆の炊き込み御飯


食事:炊き込み御飯 振り胡麻 留椀 合わせ味噌 香の物 三種盛り
脂分と塩分が凝縮感のある2010年とナイス・マリアージュ!


甘味:抹茶団子二種 季の物


VCが垂直試飲のために用意した2004年と2010年ヴィンテージとの遭遇に大満足なさっていたおふたり。NZではセラーで熟成させることなく、リリースしたら、すぐに飲んでしまうのが飲酒流儀のようなので、古いヴィンテージのテイスティングは日本での感動をさらに盛り上げていたようです。参加者にとってもNZのピノ・ノワールの熟成のポテンシャルを確認する貴重な時間になりました。ヴィレッジ・セラーズのコーエン社長と中村専務に御礼申し上げます。

クリックで拡大可

















[ハートたち(複数ハート)]製品についての問い合わせはヴィレッジ・セラーズ(株) ℡0766-72-8680
URL:http://www.village-cellars.co.jp/winery/

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