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〝テイスト・ナパヴァレー〟でナパワインと肉料理の相性を探る! [来日したワイン生産者&関係者]

TASTE NAPA VALLEY


ナパヴァレー・ヴィントナーズ(NVV)主催の「TASTE NAPA VALLEY(テイスト・ナパヴァレー)」が1月17日から1月20日までの4日間にわたり、東京・大阪・京都の3都市で開催されました。これは2年に1度、日本国内で催されるワイン生産者の来日イベントで、今年は15ワイナリーが参加。ワイン業界関係者対象のセミナーや試飲会およびワイン愛好家向けのメーカーズディナー等で、ナパヴァレーのワインの魅力を紹介しました。

期間中、8ワイナリーが参加したセミナー「ナパヴァレーワインと肉料理の相性を探る」にお邪魔してきたので、肉料理をメインにしたワインと料理のペアリングについてまとめておきます。
セミナーでは、CIA(カリナリー・インスティテュート・オブ・アメリカ)を卒業後、カリフォルニア料理のスペシャリストとして活躍しているNVV日本事務所の小枝絵麻さんがMCを担当。
ペアリングに関しては、カリフォルニアワインに精通している西麻布『ルエ・ヴェル・ロール』の千葉和久ソムリエのコメントをベースにしながら、小枝さんがワインと4つの肉料理(供出順に、塩&タレの焼鳥、ハンバーグ、牛カツ、焼肉)との相性を解説しました。

セミナーに参加した8ワイナリー
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右から)トレフェセンのジョン・ルエルCEO、トゥーミー&シルバー・オークのヴィヴィアン・ゲイ インターナショナル・セールスマネージャー、サン・スペリーのエマ・J. スウェインCEO、ケークブレッドのニコール・カミングスさん、シレノスのスコット・メドウズジェネラルマネージャー、レイモンドのリ・アン・リードさん &ダリオッシュのダニエル・デ・ポロ社長

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NVV日本事務所の小枝絵麻さん

ワイナリー&ワインついて


1) トレフェセン・ファミリー・ヴィンヤード /2014ドライ・リースリング
オーク ノール地区、1968年創業、来年50周年、家族経営でぶどうはすべて自社畑、冷涼エリアでエレガントなワインを産出。ドライ・リースリングはぶどう畑をそのまま表現したぶどうなので樽は使わず、非MLF、12月に瓶詰め、料理に合わせやすいワイン

2) レイモンド・ヴィンヤード/2013リザーヴ・セレクション・メルロ
ラザフォード地区、1970年創業のワイナリー。創始者ロイ・レイモンドは1933年からベリンジャーで働き、当主の孫娘と結婚。ベリンジャーがネスレに買収されたのを機にレイモンド・ヴィンヤーズを興す。1974年に植樹してワイン造りを開始。2009年にレイモンドが引退、現在オーナーはジャン・シャルル・ボワセ(JCB)。リザーヴセレクションメルロはME90%、CS9%、プティ・シラー1%のブレンド、フレンチオーク熟成18ヶ月、平地のぶどうのワイン

3) トゥーミー・セラーズ/2012メルロ
1999年創業、オーナーはシルバー・オーク(CSに特化)。CS以外のワインを生産したいということで興したワイナリー。ぺトリュスやドミナスでワイン造りの経験を持つワインメーカーによる伝統的な製法。メルロはすべて単一畑。2012のメルロはME80%、CF16%、PV4%のブレンド、フレンチオーク熟成13ヶ月(32%新樽)

4) シレノス・ワイナリー/2013 カベルネ・フラン
オークノール地区、1968年創業、CS、CF、PVを植樹し、少量のワイン生産とぶどう販売(モンダヴィ・ワイナリーのリザーヴに使用されていた)を経て、本格的なワイン造りに着手。2013カベルネ・フランは年間50ケースの希少ワイン(日本へは10ケース)、5%程度アメリカンオークを使うことで、スパイシーな風味を表現。CF75%、CS15%、PV10%のブレンド

5) シルバー・オーク・セラーズ/2012カベルネ・ソーヴィニヨン
1972年ダンカンファミリーが立ち上げ、現在3代目。米国のステーキハウスで人気のアイテム。創業以来の方針は■カベルネだけを生産(現在2アイテム)■樽はアメリカンオークを使用。ミズーリー州に樽工場を所有、2012カベルネは米国(2月発売予定)より、日本先行披露。樽熟成24ヶ月(新樽100%)後、瓶詰め24ヶ月、市場に出るまで4~5年を要す。CS80%、ME10%、CF7%、PV3%のブレンド

6) ケークブレッド・セラーズ/2013カベルネ・ソーヴィニヨン
ラザフォード地区、1973年の創業以来、ぶどう栽培から販売までケークブレッド夫妻と息子夫妻が仕切るワイナリー。2013カベルネ・ソーヴィニヨンはナパヴァレー全域のぶどう(温暖なエリアから冷涼なエリアまで)を使ったワイン。契約農家の5つの異なる畑の300区画のワインを個々に100%フレンチオーク(新樽50%)で6ヶ月熟成させ最終ブレンド。仕上げたワインは再度フレンチオークに戻し12ヶ月熟成。ブレンド比率はCS81%+CF、ME、PV

7) サン・スペリー・エステート・ヴィンヤーズ&ワイナリー/2013エステートカベルネ・ソーヴィニヨン
1982年創業、ナパヴァレーに2つの自社畑620㌶(うち植樹されているのは3分の1)、ワインはすべて自社のぶどうを使用。土壌13タイプ、品種も様々。ラザフォードではCS、ME、CF、PVを栽培。2013カベルネ・ソーヴィニヨンはフレンチオーク熟成18ヶ月、CS86%、PV8%、マルベック6%をブレンド
 
8) ダリッシュ/2013カベルネ・ソーヴィニヨン
1997年創業、3つの自社畑(各30エーカー)を所有、ワイナリー周辺(スタッグス・リープ地区の南)、オークノール(ME、ヴィオニエ、シラー)、標高600メートルにあるマウントヴィーダー(CS、ME、CF)。2013カベルネ・ソーヴィニヨンはCS80%、ME10~12%、CF6~8%(年による)、山のぶどうを40%使っているので、重量感とエレガントさを備えたワイン

ナパワインとのペアリング


■ワインは8種類
前列左から1)~4)、後列左から5)~8)
■ブリッジ食材は12種類
手前左から万能ネギ、黒胡椒、わさび、フェンネルスパイス、ドライハーブスパイス
奥左から煮切り赤ワイン、とんかつソース、ゆず、たまり醤油、焼肉のタレ(甘口)
粒マスタード(左端の黒いケース)と塩(画像外

ナパワインの日本でのイメージ

果実味が強く、アルコールが高いと表現されることが多いのですが・・・
実際はバランスが良く、無数の味わい

ワインと料理の方程式

ワインのボディ、タンニン、酸の3要素と料理が同じバランスであること
ブリッジ食材(ワインと料理を結びつける食材)を活用することで幅広い相性が楽しめる

実際に試してみると


第1フライト 焼鳥×1)、2)
千葉コメント
1)はシトラス、フレッシュ、ぺトロール、ミネラル、冷涼なオークノールの個性、酸が特徴的
2)は赤系果実、ジャムまでいかない熟度、クローブ、ナツメグ、滑らかなタンニン

ペアリング
ドライリースリング:焼鳥を食し、2割残っている状態でワインを口に含む。融合するが、何か特出する印象ではない。ワインにはライムやレモンの香りはあるので、焼鳥にユズをたらして食する。まずワインの味が鮮明に変化、クリアになる、フレッシュ感、ワインを生き返らせる。余韻が伸び、アロマが豊かになる。ハーブ、白胡椒の香りも。
メルロ:最初は単体、次にハーブミックス。焼鳥は塩とタレ(奥)。焼鳥(タレ)にハーブミックスをつけると余韻が伸び、鶏肉の甘さを引き立てることができる。

第2フライト ハンバーグ×3)、4)
千葉コメント
3)赤系果実、ドライフルーツ、ココナッツ、ヴァニラ、クローブ、チョコ、2)よりこなれた柔らかいタンニン、アルコール高め(温度があがった影響)
4)赤系&黒系果実、ジャムのニュアンスはあるがフラッシュさもある、冷涼エリアのオークノールの特徴、若干ハーブ、ナツメグ、酸の印象(1~3より)、タンニンの量は3と比べ、少ないが鋭角的

ペアリング
赤ワインはデミグラスソースとは当然合うので、今回は和風系のハンバーグにしてトライ。ポン酢役として、たまり醤油と煮切り赤ワインを使用。たまり醤油は肉を食した時に旨味を感じさせてくれる。加えて樽の味わいも出てくる。ポン酢役の2食材に万能ネギを添えることで、口中に清涼感、CFのなかのハーブの要素、アロマ。さらに、たまり醤油と煮切り赤ワインにフェンネルのスパイスを添えることでハーブの香りがより顕著。
ここでは果実味に酸味を加える意味で煮切り赤ワインを使用

第3フライト 牛カツ×5)、6)
千葉コメント
5)黒系果実のブラックチェリー、ブラックベリー、カシス、熟した状態とジャムの中間、ドライフルーツ、若干杉の香り、ココナッツ、ベーキングパウダー、ヴァニラ、クロ―ブ、タンニンは豊かで滑らか、柔らかいタンニン、アルコール高め(温度があがった影響)
6)黒系果実のブラックベリー、鉛筆の芯、 杉の木、ボルドーワイン似の香り、シナモン、枯葉、供出された赤ワインのなかで一番しっかりしたタンニン
 
ペアリング
5)のタンニンが柔らかいので、とんかつソースだと余韻が途切れる。熟した果実が前に出ているので、ソースとバッティング。たまり醤油(樽を使って発酵させているので)と牛カツと合せると、とんかつソースだけでは感じなかったスパイス風味が出てくる。6)にはしっかりしたタンニンがあるので、とんかつソースと合う。たまり醤油にフェンネル(清涼感)、黒コショウ(辛味のフィニッシュ)のブリッジ食材を加えると、隠れていたワインの要素。奥行きが広がり、余韻も伸びる。 
たまり醤油がない時は普通の醤油に煮切りワインを10対1の割合で代用できます

第4フライト 焼肉×7)、8)
千葉コメント
7)黒系果実のブラックベリー、ブラックチェリー、杉、鉛筆の芯、ナツメグ、シナモン、骨格はケークブレッド似、ただし、タンニンはケークブレッドほどではない
8)黒系果実のブラックベリー、ブラックチェリー、熟した状態だがフレッシュさも出ている、清涼感、山のワインらしいしっかりしたタンニン
 
ペアリング
ジャム的要素がない7)だとあわせた時に軽い苦み。そこで、マスタード(酸や発酵した要素のあるブリッジ食材)をつけて食すと今度は余韻が伸び、アロマにはベリー系のニュアンスも。 8)にはコクと果実の甘味があるので甘口のたれとも合う。多くの要素(シナモン、ハーブ、タンニン等)があるので、わさび、たまり醤油、煮切り赤ワインであわせると、バランス良く、最後はわさびの清涼感でまとまる。また、万能ネギ、たまり醤油、黒胡椒だと、ダリオッシュの持つ果実味はもとより、ネギの旨さが広がり、最後に黒胡椒でフィニッシュ


小枝絵麻さんの経験に裏打ちされたペアリングの組み立てはお見事でした。
ブリッジ食材を使うことで、味わいだけでなく、隠れていたアロマの発見ができたことは収穫!

ナパワインのブリッジ食材

ワイナリーの皆さんはゆずやわさび、たまり醤油などの日本の食材への関心、揚げ物とCSのタンニンの関係、ネギやハーブを使った新たなアロマの発見に興味津々でした。

ダリオッシュのダンさんは「ルールを破りながら、ペアリングを楽しみたい」とおっしゃっていましたが、〝ブリッジ食材〟を使うことで、ナパワインの裏に隠れている様々な要素が発見できますので、一覧表を参考にしながら、料理とワインのペアリングをお楽しみください!


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ディズニーゆかりの『シルヴァラード・ヴィンヤーズ』&新AVAクームスヴィルの『GEO』 [来日したワイン生産者&関係者]

ウォルト・ディズニーの娘ダイアンと夫ロンが設立したワイナリー『シルヴァラード』

ロゴが映える木目の質感、自然体のシルヴァラード・ヴィンヤーズ

9日の成人式では浦安の東京ディズニーランドで、1900名余りの新成人がおなじみのキャラクターたちに門出を祝福されていました。
今回ご紹介するのは、そのディズニーゆかりのワイナリー&ワインです。

1981年、ウォルト・ディズニーの娘ダイアン・ディズニー・ミラー(2013年11月逝去)と夫ロン・ミラーによって設立されたカリフォルニア州ナパ・ヴァレーのシルヴァラード・ヴィンヤーズ
ワイナリーはスタッグスリープ・ディストリクト(以後SLD)の中心にあるシルヴァラード・トレイル近くの小高い丘に位置し、リリースするすべてのワインは6つの自社畑(植樹面積は約180㌶)のぶどうだけで生産しているエステート・ワイナリーです。ネーミングは廃鉱となってしまった〝銀の鉱山〟に由来しています。

SLDはナパ・ヴァレーで最も有名な銘醸地の1つで、この地で造られたカベルネ・ソーヴィニヨンが1976年のパリ・テイスティングで、フランスの1級シャトーを抑えて第1位に輝いた『スタッグス・リープ・ワイン・セラーズ』に使われていたことはよく知られています。

16歳の少女を魅了したパリでのロゼ体験


昨秋来日したラス・ワイス総支配人はダイアンさんが、ワインに興味を持った経緯について、「16歳の時に両親から誕生日プレゼントについて聞かれた彼女はパリ旅行を希望します。念願叶ってパリを訪問した時、小さなカフェでロゼワインを口にするのですが、そこで〝ワインはぶどうから造られているのに何故イチゴのような香りがするのか〟と疑問に思い、その魅力に惹かれて、後年、ワインにかかわることになります」と説明していました。

ワイナリーのオーナーになったミラー夫妻は1983年に最初のヴィンテージ1981をリリースします。しかし、カリフォルニアは80年代後半にぶどう害虫のフィロキセラ禍が広がり、本拠地SLDにあるシルヴァラード・ヴィンヤーズのぶどう樹も大打撃を受けます。

そこで新たな畑を購入する必要に迫られ、入手したのがクームスヴィルにあるマウント・ジョージHPのvineyardsからMt.Georgeに)でした。

2011年にAVAに昇格したクームスヴィル


AVA(政府公認の栽培地域)申請でリーダー的役割を果たしたワイス総支配人は承認されるための3つの条件について言及
■産地としての歴史
クームスヴィルにおけるワイン造りの歴史は1840年にスペイン人によって植樹されたところからスタートします。1849年からのゴールドラッシュで欧州から多くの移民がやってきますが、ぶどう栽培やワイン造りに関わる人たちも現れます。1868年にはウイリアム・ウッドワードによってマウント・ジョージの畑に初めてぶどう樹が植えられました。1880年代に醸造・栽培のパイオニアとして活躍していたヘンリー・ヘイゲンは銘醸畑〝シーダーノル〟から卓越したワインを生産。1889年にエッフェル塔建設を記念して開催されたパリ万博でのワイン品評会で、第2位の快挙を成し遂げます。あのパリ・テイスティングを遡ること87年前の出来事です。

クームスヴィルは1862年にヴィニフェラ種が最初に植えられた歴史ある産地で、禁酒法時代(1920年~33年)の後、畑は荒廃しますが、1987年にミラー夫妻がかの銘醸畑〝シーダーノル〟の大部分を購入し、今に至っています。ちなみに シルヴァラード近隣のワイナリー(スタッグスリープ・ワイン・セラーズ、シェーファー、ファニエンテ等)もかなり前からクームスヴィルに畑を所有していました。まさに知る人ぞ知るエリアだったと言えます。

■気候の独自性
夜中の2時くらいに霧が入り込み、11時くらいには晴れるカーネロスと似た気候。冷涼な産地で本拠地SLDより、2週間遅れの収穫。マウント・ジョージは山に囲まれている劇場型の地形で、高低により植樹する品種は異なり、高い斜面にカベルネ・ソーヴィヨン、その下にメルロとカベルネ・フラン、暖かなエリアにシラー、カーネロスに近い涼しい場所にはシャルドネとピノ・ノワールを栽培しています。高い場所は西日が、畑に散在する石ころを温めてくれるので、陽が落ちた後も、暖かさを保てます。雨季(11月から3月)には500ミリの降雨

「メルロは暖か過ぎるとフェノールの熟度があがる前に糖度があがり過ぎてしまう。涼しい環境下で育てることで糖分と同時に皮や種の熟度があがっていくのでメルロに最適」とワイス総支配人

■土壌の独自性
土壌はクームスヴィル・グラヴェリー・ロームと呼ばれる特殊なもので、カコウ岩&頁岩&ツーファ(石灰岩の一種。多孔質炭酸石灰の沈殿物)から構成されています。ツーファは水分をキープできる利点があるので、灌漑は不要。畑のぶどう樹はツーファのおかげで健全に育っています。

ギリシャ語で〝地球〟を意味するGEO
クームスヴィルのメルロはシングル・ヴィンヤードとしてリリースされています。年間3,000~4,000ケース。同エリアで栽培されているカベルネ・フラン、マルベック、プティ・ヴェルドはSLDのシルヴァラードのカベルネ・ソーヴィニヨンにスパイスを加えるような役割でブレンドされています。また、シルヴァラード・ヴィンヤーズではプレスワインはほとんど使わないのでワインに骨格を与える役割はプティ・ヴェルドが担っています。

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ヴィンテージの差がないと言われがちなカルフォルニアワインについて、ワイス総支配人は#1~#3を例に言及
#1:2009 メルロ マウント・ジョージ マグナム
メルロ97%、カベルネ・ソーヴィニヨン3%
クラシカルな年。パワフル、果実のキャラクター、凝縮感のあるワイン
#2:2011 同上 マグナム
メルロ100%
雨に悩まされた涼しい年。収穫は雨が降る前に終了したが生育期間が短かくなった分、黒系果実ではなく、赤系果実を連想させるワイン
#3:2012 同上 クームスヴィル
メルロ95%、カベルネ・ソーヴィニヨン5%
暖かな年。果実の旨味、味わい滑らかで、タンニンはソフト
ジューシーで親しみを感じさせるワイン


2011年に昇格した新AVAクームスヴィル。2012年ヴィンテージからラベルに表記しています。シングル・ヴィンヤードのカベルネ・ソーヴィニヨン『GEO』は1987年にクームスヴィルの畑を購入し、ちょうど20回目の収穫となることを記念して初リリースしたワイン。現行ヴィンテージの2013年は1月に日本上陸したばかり、ただ今、発売中(13,000円)
#4:2011 カベルネ・ソーヴィニヨン マウント・ジョージ マグナム
カベルネ・ソーヴィニヨン92%、プティ・ヴェルド8%
冷涼年。枯葉、タバコ、スパイス、繊細な酸、ハーブ的なニュアンス
#5:2012 GEO クームスヴィル マグナム
カベルネ・ソーヴィニヨン98%、カベルネ・フラン2%
暖かな年。カシス、ブラックベリー、甘草、木目細かなタンニン、丸みのある味わい
#6:2013 GEO クームスヴィル マグナム
カベルネ・ソーヴィニヨン88%、プティ・ヴェルド12%
スーパーストラクチュア、凝縮感、芯のある酸、長期熟成が期待できるワイン

ワイス総支配人は「クームスヴィルのワインの特徴は何と言っても酸のエネルギー。酸があるので果実が引き立ち、複雑味が出てきます。余韻にも綺麗な酸が出てきます」とコメントしていました。
ギリシャ語で〝地球〟を意味するGEO、マウント・ジョージ〝George〟にもかけたネーミング。故ダイアンさんが恋したナパ・ヴァレーのワイナリー『シルヴァラード・ヴィンヤーズ』の意気込みを感じます。

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セミナーの後のディナー会場はアマン東京33階のレストラン、スカイツリーも視界に
天井が高く、贅沢な造りの空間

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左から
■2015 ソーヴィニヨン・ブラン ミラー・ランチ ナパ・ヴァレー 3,300円
ソーヴィニヨン・ブラン93%、セミヨン7%
■2014 シャルドネ ヴァインバーグ・ヴィンヤード 4,300円
シャルドネ100%
■2013 ジンファンデル ソーダ・クリーク ナパ・ヴァレー 6,400円
ジンファンデル100%
■2012 カベルネ・ソーヴィニヨン ナパ・ヴァレー 7,000円
カベルネ・ソーヴィニヨン81%、メルロ15%、プティ・ヴェルド4%
■2012 ソロ カベルネ・ソーヴィニヨン スタッグスリープ・ディストリクト 14,000円
カベルネ・ソーヴィニヨン100%
UCデイヴィス校の観察と研究の結果で、このカベルネ・ソーヴィニヨンはSLD唯一のヘリテージュ・クローンであることが判明。プラム、カシス、レッド・カラントの香りが特徴。複雑味のある果実としなやかな舌触り、厚みのある骨格のワイン。クームスヴィルのカベルネと双璧になるワイン


鰆のカルパッチョ チコリーとリンゴのサラダ オシェトラキャビア添え


バカラマンテカート ポレンタとグリーンアスパラガス


タイムが香るタリオリーニ ズワイ蟹とカリフラワー


糸撚魚と帆立と貝のソテー 茄子のフォンデンテと長芋 ペーストジェノベーゼ


山梨県中村農場産甲州頬落鶏のロースト ポルチーニ茸と根セロリのピュレ バルサミコ酢のアクセント


モンテビアンコ ロビオラチーズのジェラート



すべてが終わってロビーでラス・ワイス総支配人のワン・ショット

ロバート・モンダヴィでインターナショナル・マーケットを担当し、カリフォルニアのワイン産業を知り尽くしたワイス総支配人。新ワイン『GEO』にかける期待は大きいです。

シルヴァラード・ヴィンヤーズおよびGEO2013への問い合わせ
ワイン・イン・スタイル ℡03-5212-2271

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第2弾 お正月にお薦めのボージョレ・ヌーヴォー [ワイン]


昨日、〝ワインのこころFB版”で、ワシントン州のスパークリングワインをご紹介しました。その折、毎年1月3日に行っている新年会&お誕生日のお祝い会について触れたのですが、5年前のブログを見て、思わずニッコリ。同じボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォーを取り上げていたからです。
http://non-solo-vino.blog.so-net.ne.jp/2012-01-03

2016年VTの秀逸なボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー
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季節もののモンドールやローストビーフとナイス・マリア―ジュ

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メゾン・ジョセフ・ドルーアンのボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー ヴィエイユ・ヴィ―ニュ2016
ルイ・ジャドのボージョレ・ヴィラージュ・プリムール ノン・フィルター2016(

ドルーアンは若さを感じる赤紫色、ブラインドで飲んでもガメ種とわかるボージョレの特徴が出たスタイル。赤系&黒系果実(ラズベリー、ブラックカラント等)、古樹由来のミネラル、滑らかな酸、シームレスなタンニン、持続性のある味わい。
ルイ・ジャドは深く濃いルビー、黒系果実(ブラックベリー、ブラックカラント等)、重厚感があり、木目細かいながらタンニンの存在感あり、滑らかで旨味を感じる味わい

ドルーアンのヌーヴォーをかぶら寿司とあわせて
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今年はドルーアンとかぶら寿司(白かぶら&ブリを糀で漬け込んだ発酵食品)との相性を診たのですが、馴染み感が好印象。ワインもかぶら寿司もともに発酵物なので相性を一層引き立てていました。生臭みを感じさせないところが素晴らしいです。 5年前の数の子もそうでした。

余談ですが、2年連続で、解禁日にドルーアンの定番ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォーがANA国際線(一部路線で)ファーストクラス、ビジネスクラスでふるまわれています。

酉ラベルのエトカルタ
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今年のエトカルタは酉ヴァージョン
蟹と合せると、すんなり合いすぎて、すいすい飲める感じ(笑)
ルイ・ジャドとドルーアンのボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー、エトカルタはお正月用ワインとしてお薦めできます!

ヌーヴォー解禁日を振り返って
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メルシャン&日本リカーの合同試飲会で特別供出されたルイ・ジャドの『ムーラン・ア・ヴァン シャトー・デ・ジャック1996』

クリュ・ボージョレの花形、長熟ワインとして知られていますが、20年の熟成を経たワインは滑らかで、酸とタンニンのバランスがよく、エレガント。ガメを超えたガメです。

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ホテル・オークラのローストビーフと合わせて
ホースラディッシュのスパイシーさを仲介役にすることで絶妙な相性、美味でした!

〝トロフィー・リヨン・ボージョレ・ヌーヴォー〟で金賞ゲット
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左から#1『ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー』、#2『ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー・シャトー・ド・ヴァレンヌ』、#3『ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー・デュ・ボワ・デ・シェーヌ』

アルベール・ビショー(輸入元メルシャン)はフランス・リヨンで開催されたボージョレ・ヌーヴォー唯一の公式コンクール『トロフィー・リヨン・ボージョレ・ヌーヴォー』で、3アイテム金賞受賞!
#1は明るいルビー色、ラズベリーやブラックベリーを連想させるかぐわしい香り、フレッシュな果実味にあふれ、フルーティーで滑らか、親しみやすいタイプ
#2は、ブラックチェリーやスミレのような香り、中盤からは上品な酸も。凝縮感のある果実味と厚み、バランスが良く、#1より大人びたタイプ
#3は赤系・黒系果実のフルーツバスケット、ラズベリー、ブラックベリー、ブラックカラント、香りにも味わいにもフルーツの要素満載、軽快さとボリューム感が共存したタイプ
2016年のボージョレ・ヌーヴォーはどれも果実味にあふれた飲みやすいタイプでした!

御礼とご報告
来月23日にルイ・ジャドのオリヴィエ・マスモンデ輸出部長をお招きしてスペシャル・メーカーズ・ディナーを開催いたします。本日、一斉告知で募集を行いましたところ、おかげ様で即日満席となりました。ありがとうございます!
ワインのこころFBのイベントコーナに詳細を載せております。
https://www.facebook.com/heartofwinefumiko/
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


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Non Solo Vino からご挨拶、あけましておめでとうございます!! [ごあいさつ]


昨年中は大変お世話になりました。今年も引き続き、宜しくお願いいたします。

気が付けばブログ開設11年、総PV数は現在461万超です。
アクセス解析を見ると、12月は2回、1万(17,399PV、12,379PV)をクリアした日があったので、同月は総数も79,365といつもの倍、これは嬉しい結果でした。

昨年秋以降、海外から素晴らしい生産者&ワイン関係者が来日し、中味の濃い情報をたくさんくださったので、随時アップしていきます。ワインラバーさんのお役に立てれば幸いです。

昨年3月末にスタートしたニュースサイトワインのこころ Non Solo Vino版にもだいぶ慣れてきました。最新情報や話題性のある記事をアップしてまいりますので、こちらも併せて、よろしくお願いします。

皆さまにとりまして、2017年が健康でハッピーな一年でありますように!


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シャンパーニュ地方ワイン生産同業委員会日本事務局主催のブラインドテイスティングディナー [シャンパン]

メディア向けのディナーは6アイテムをブラインドで
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今月半ば、シャンパーニュ地方ワイン生産同業委員会(CIVC)日本事務局主催のディナーがありました。画像はCIVCが作成したブローシャーの第2弾『シャンパーニュ ~カーヴからテーブルまで~』、完成したばかりの最新冊子です。

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冒頭、川村玲子CIVC日本代表が「6種のシャンパンをブラインドで味わっていただきます」と挨拶

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シャンパン&料理の相性についての解説はワインテイスターとして活躍中の大越基裕さん

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料理は会場となった外苑前 プレヴナンスの静井弘貴オーナーシェフが担当

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供出されたシャンパンは(左から)
アペリティフはアンリ・ジロー ブラン・ド・クレ
白ぶどうCH100%でドザージュは7g/L
①はビルカール・サルモン ブリュット・レゼルヴNV
3品種ブレンドでCH30% PN25% PM45% ドザージュ7~8g/L
②はルネ・ジェフロワ プルミエ・クリュ キュミエール・エクスプレッション・ブリュットNV
3品種ブレンドでCH10% PN40% PM50% ドザージュ8g/L
③はマイィ グラン・クリュ ブラン・ド・ノワ-ル
黒ぶどうPN100%でドザージュ8g/L
④はペリエ ジュエ ベル エポック 2006
3品種ブレンドでCH50% PN45% PM5% ドザージュ9g/L
⑤はドゥモワゼル ブリュット ロゼNV
2品種ブレンドでCH85% PN15% 赤ワインはブジー産 ドザージュ10~11g/L

アイ村のシャルドネ(55%)を使ったアンリ・ジロー
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樽のニュアンスと味わいからルイ・ロデレールのブリュット・プルミエ?と推測したのですが、明らかな違いは温度の上昇による酸の存在(ルイ・ロデレールは凛とした酸が残る)。アンリ・ジローのBdeBはシャルドネの拠点コート・デ・ブランではなく、ヴァレ・ド・ラ・マルヌのアイ村にある自社畑のぶどう(55%)を使っているので、全体を貫く酸はまるい印象。

アペリティフは
鯖リエットとグラニースミスのコルネ、リ・スフレ 菜の花、鱈ブランダード、ワカサギ  じゃが芋、パンスフレ カニ アボカド セミドライトマト、サボイキャベツチップ、雲丹とキャビアタルト
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「酸味のあるトマトやサワークリーム、イースト系の香り(香ばしさ)に近いタルトレットや揚げ物はシャンパンと相性が良い」と大越さん

余談ですが、映画『バベットの晩餐会』にキャビアとブリニが出てきます。サワークリームを使った絶妙な組み合わせです。もともと相性の良いキャビアとシャンパンをより一層おいしくする工夫として、酸味とイースト風味を生かしていますが、これは大越さんがコメントしていた通りです。

アミューズブーシュ
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クヌギ鱒のタルタル
自家菜園二十日大根 燻製クリーム シトロンコンフィ × アンリ・ジロー
燻製の要素と樽、シトロンコンフィと酸味が、力まず程良いマリアージュに。


第1アントレ
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帆立ポアレ、天然平茸、天然クルミ、ラルド、根セルフィーユ、花穂 ゆず × ビルカール・サルモン

香りは華やか、白い花、柑橘系果実の内側の白い皮、ビターさを感じて、シャルドネ主体と推測した私。答えは勝手知ったるビルカール、う~ん、大はずし(泣)
低温&ステンレス発酵、熟成は36ヶ月、リザーヴワインの使用率は40%のビルカール・サルモン。料理とあわせた時に、セルフィーユ由来のクリームの甘さと食感(クリームの濃度)が、シャンパンの滑らかさと少しずれた印象。大越さんも「もう少し緩めのソース(彼の表現でシャバシャバ)だと馴染みが良かったはず」とコメント。

第2アントレ
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シャンパンはルネ・ジェフロワ、色調から黒ぶどう主体であることがわかります。ムニエ由来のフラワリーな香り。6アイテムの中で唯一MLFをしていないタイプ、ドザージュ量と酸のバランスが絶妙なので酸味は品よく溌剌。大越さんから「レカンのハウスシャンパンでした」とのこぼれ話も。

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フォアグラナチュール、カルバドスとバニラ風味のフォアグラパウダー、ルレクチェ、ゴマチュイル
相性ではフォアグラの質感とシャンパンの質感(36ヶ月熟成でクリーミー)に若干の違和感

魚は鮟鱇
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鮟鱇、鮟肝、チョリソー、自家菜園人参、オレンジ、黒オリーブ、 レモンタイム × マイィ

輝きのある黄金色、黒ぶどう由来の深みあり。スミレ、黄桃、カリン、スパイス、シダ等、複雑味と熟成感。口中ねっとり&滑らか。私はヴィンテージシャンパンと推測していました。鮟鱇の肝との相性では若干の生臭み

軍鶏肉
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川俣軍鶏ロティ、黒トリュフ、カブ  ×  ベル エポック
温度がベストの状態で供出されたシャンパン、エレガントなスタイル。シャルドネ主体? 大越さんの「ムニエが5%、6年熟成」というコメントで、「ベル・エポック???」
「このディナーに22000円のシャンパンが登場するかな」と思いましたが・・・
やっぱりベル エポック\(^o^)/ 料理は好感度B、改めてベルエポックの包容力を実感。

口直し
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ミカン マスカルポーネ × ドゥモワゼル・ロゼ
柑橘類の酸味とクリーミーなチーズには、綺麗な酸味を備えたロゼは好印象、好感度A

デザート
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薔薇 苺 × ドゥモワゼル・ロゼ

ドゥモワゼルはCH85% PN15%で、PNはブジー産。シャンパンにベリー系果実(クランベリーやフランボワーズ)の要素があるので、皿の上の薔薇と苺のソースが、自然体でナイス・マリーアジュ。ディナーも笑顔で終わりました。

最後に、学習しながらのディナータイム、貴重な時間を共有させてくださった川村玲子CIVC日本代表、事務局の笹本由香理さん。的確なコメントをくださった大越基裕講師、こころこもったマリア―ジュを披露してくださった静井弘貴オーナーシェフに感謝します。ありがとうございました!


2016年のご挨拶
今年も明日1日を残すのみとなりました。年々感じる〝光陰矢のごとし〟
秋以降、中味の濃い、充実した取材が続きましたが、アップできていないものは、来年随時あげていきます。毎年繰り返しになりますが、懲りずに今後ともよろしくお願いいたします。
今年1年の感謝を込めて[黒ハート]

どうぞ良い年をお迎えくださいませ


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2016年はロゼ・シャンパンで〆@ NHK文化センター青山校 [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

微妙な色の違いが魅力
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年内最後の授業はロゼ・シャンパンにフォーカス!
講座生からのリクエストを反映した6アイテムに特別供出を加えた全7アイテムの利き比べ

第1フライトはステンレス主体のメゾン
MLFをしないゴッセ、シャルル・エドシックやポル・ロジェのようにステンレスタンク100%のメゾン、樽使いでも新樽の使用率が多いエグリ・ウーリエ、テラコッタを使っているアンリ・ジロー等、メゾンの個性を理解するのに十分なブラインド・テイスティングになりました。

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左から#1~#4

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#1:ゴッセ・グラン・ロゼ・ブリュットNV
生産者: ゴッセ
ぶどう品種:ピノ・ノワール42%(ブレンド用の赤ワイン7%含)、シャルドネ58%
ブジー、アンボネイのPN
ドザージュ:9g/L/非MLF/最低36ヶ月の瓶内熟成
価格: 12,000円/テラヴェール
色調はオレンジを含むサーモンピンク、木イチゴ、マンダリンオレンジ、ミネラル、口中クリーミー、中盤以降の酸の広がり。3年以上の長い瓶熟が非MLFであることを感じさせない絶妙のバランス。時間の経過で本領発揮

#2:マイィ・グラン・クリュ ロゼ・ブリュットNV
生産者:マイィ
ぶどう品種: ピノ・ノワール90%、シャルドネ10%
ドザージュ: 8g/L
価格: 価格8,400円/合同酒精
古樹のピノ・ノワール90%はセニエ製法。セラーマスターいわく「シャルドネを10%ブレンドすることで、輝きが増し、バランスが良くなる」
色調は#1に類似、若干淡色、グラス表面の泡沫快活、レッド・カラント、ラズベリー、ストロベリー、ドライローズ、フレッシュな酸と果実味の調和、余韻に軽いタンニン、丁寧な造りを感じさせるシャンパン(ボトル差があったので講座生の印象に若干バラツキあり

#3:シャルル・エドシック ロゼ・ヴィンテージ2006
生産者:シャルル・エドシック
ぶどう品種: シャルドネ+ピノ・ノワール90%、赤ワイン10%添加
レ・リセ、モンターニュ・ド・ランスのPN
ドザージュ:9g/L
価格: 13,000 円(税別)/日本リカー
色調はサーモンピンク、気泡細やか、GF、マンダリンオレンジ、ヘーゼルナッツ、アプリコット似の酸味、口中滑らか、豊潤、旨味と長い余韻。レ・リセの主張しすぎないPNが醸し出すエレガントさ。長い瓶熟を大事にしているメゾン。2006年は昨春リリ―スしたばかりですが、2~3年後に次のヴィンテージ2005年が登場予定

#4:ポル・ロジェ ブリュット・ロゼ2008
生産者: ポル・ロジェ
ぶどう品種: ピノ・ノワール65%、シャルドネ35%、赤ワイン15%添加
ブジー、アンボネイ、キュミエールのPN
ドザージュ:8g/L
価格: 13,000円(税別)/ジェロボーム
ノワイエル前社長は「ポル・ロジェが目指すロゼは色調が美しいこと」と語っていましたが、4グラスのなかで、一番鮮やかな赤を含むロゼ。ノワイエルさんは「ロゼシャンパン愛好家の主流は女性なので、何よりフルーティさを大事にしています」ともおっしゃっていました。
持続性のある気泡、レッド・カラント、ラズベリー、ブルーベリー等の赤系果実、GFやカリンのニュアンも。中盤以降、軽いビター感。気泡はワインに溶け込みクリーミー、エレガントなスタイル

第2フライトは樽使いのメゾン
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(左から)#5~ #7

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#5:アンリ・ジロー ロゼ・ダム・ジャンヌNV
生産者:アンリ・ジロー
ぶどう品種:アンリ・ジロー オマージュのキュヴェ(ピノ・ノワール70%、シャルドネ30%)主体
瓶詰直前に赤ワイン6%添加
アイのPN(樹齢70年)
ドザージュ: 7g/L
価格: 11,000円(税別)/KFW アンリ・ジロー/24ヶ月の瓶内熟成

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出典:KFW アンリ・ジロー(株)のHP

今年の7月1日にデビューしたニューフェイス。アルゴンヌ産のオーク樽で発酵させ、テラコッタのタンクで1年間熟成。その後、2年間の瓶熟。サンザシ、アカシア、ライチ、エスニックスパイス、若干のビター感とタンニン、ボディ感。ただ今、輸入元を介して質問中。■テラコッタの素材■内部のコーティング■酸素の入り方は木樽と比較した場合どの程度、の3つです。お返事が届くのは1月中旬頃になりそうですが、わかり次第、追記します。

#6:エグリ・ウーリエ グラン・クリュ ブリュット・ロゼNV
生産者:エグリ・ウーリエ
ぶどう品種:ピノ・ノワール65%、シャルドネ35%、赤ワインを5%添加
エグリ・ウーリエのコトーシャンプノワ2009(PN)
ドザージュ:4~5g/非MLF
価格:15,000円(税別)/ヴァンパッション、サンリバティー
エグリ・ウーリエを訪問して、コト―シャンプノワを試飲した時、その美味しさに感激しました。様々な赤い果実と綺麗な酸を備えた豊潤な赤ワイン。その旨味が最大限に生かされたロゼ・シャンパン。樽のニュアンスはありながら、樽香はワインに溶け込み、味わい豊か。ミネラル、若干のタンニン、長い余韻(1本がブショネ・泣、大好きなエグリ・ウーリエだけに残念

#7:ボランジェ グラン ダネ ロゼ2005
生産者:ボランジェ
ぶどう品種:ピノ・ノワール(アイ、ヴェルズネイ)72%、シャルドネ(アヴィズ、シュイィ、メニル・シュル・オジェ)28%、赤ワイン5%添加
コート・オー・ザンファンの区画のPN
ドザージュ:6 g/L
価格:22,000円(税別)/アルカン
特別供出してくださった加藤女史に全員を代表して、こころから御礼申し上げます!!

オレンジ色を帯びたサーモン、活発な泡沫、ブリオッシュ、オレンジの皮やGFの内側の白皮、パン・デピス(ジンジャーやシナモン)、蜂蜜。コート・オーザンファンの赤ワインに由来する赤い果実のバスケットやエレガントな酸が魅力。コク、旨味、複雑味を感じさせるシャンパン

ボランジェのコマーシャル・ディレクターのギーさんは「2005年はクラシックなヴィンテージ」と語っていました。難しい年だったようですが、秀逸なVTが造れた理由はボランジェの自社畑(約70%)の多さ。来日時にギーさんが語った情報をリンクしておきます。購入時のヒントにしていただければ幸いです。


セニエとは
セニエは、黒ぶどうを破砕して、発酵させる前に果汁を引き抜き、薄いピンク色の果汁を発酵させる製法で、色調は淡いピンク。フリーランジュース(一番搾り)に近いニュアンスです。

講座生からセニエについて質問されたので、以前メルシャンの安蔵光弘チーフワインメーカーからいただいた説明をご参考までに記しておきます。
「フランス語でフリーラン・ジュースは、“ジュ・ド・グット”と言います。グットは“雫”という意味で、セニエのことをエグタージュ(〝雫を取り除く〟の意)とも呼びます。ぶどうを潰したあと、破砕機やタンクに入れておくと、下から雫のように果汁が垂れてきます。清酒のしぼり方の〝雫取り〟と同じような感じです。醸しをしていない(発酵前の果汁)ので、色は少ししかついていません。セニエの由来は医学用語の“瀉血(しゃけつ)で、ピンクの色合いと血がぽたぽた垂れてくるイメージが瀉血を連想させたのだと思います」

講座生の皆さま、お疲れまでした!
2017年1月の講座はご期待のクリスタルワールドを満喫していただきます。お楽しみに!

4月から上半期の講座が始まります。2月頃には募集案内が公表されますので、講座に興味をお持ちのシャンパンラバーさん、よろしくお願いいたします[黒ハート]

開業10周年記念イベント〝シャンパン&ミュージックフェス〟@ ハイアット リージェンシー 箱根リゾート&スパ [シャンパン]

Champagne & Music Fest
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先週の土・日はハイアットリージェンシー箱根リゾート&スパ創業10周年記念イベントがあり、小田急ロマンスカーで強羅に行ってきました。
見事な青空、空気が澄んでいたので美しい富士山! 前方の山とシンクロした姿もキャッチ! 

10周年イベントに10シャンパンメゾン競演

味覚だけでなく、心身の癒しにもなった、おいしい取材!
10周年を記念して協賛した10メゾンのひとつ、ポル・ロジェの輸入元ジェロボームさんからのお招きで、シャンパン探求に目がない女医のK女史と一緒にマリアージュ体験をしてきたのですが、美肌効果大の温泉も満喫できたので、仕事冥利なひとときになりました。

当日用意された料理は・・・フレンチは金山康弘総料理長率いるキッチンチーム、和食は同ホテルの和食アドバイザーで、クリュッグのアンバサダーでもある日本料理『かんだ』の神田裕行氏が監修。スイーツは風戸浩幸ペストリーシェフとそのチームが担当なさいました。


ポル・ロジェNVは〝ズワイ蟹と舞茸の白和え 柚子の香り〟と合せて
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ポル・ロジェは1849年創業の家族経営メゾンで、ブリュット・レゼルヴNVはフラッグシップです。力強さとフィネスを備えたバランスの良い味わい。木樽は一切使わず、ステンレスタンクだけで造っています。英国のチャーチル元首相に愛され、彼が愛馬にポル・ロジェと命名した逸話は有名です。2004年英国王室のご用達になり、2011年のロイヤル・ウェディングでも供されました。世界の著名ワイン評論家、ワイン雑誌から高い点数を得ているポル・ロジェ、その酒質の良さは特筆できます。


ポル・ロジェのアルコール発酵用のステンレスタンク。区画ごと(ぶどう品種やグランクリュやプルミエクリュ)に仕込んでいます。

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料理は旬の蟹に豆腐をクリーミーに仕立てて和え衣にし、八方出汁で軽く煮た舞茸も加えて、全体の味を柚子で締めた一品。綺麗な酸とクリーミーなテクスチュアのブリュット・レゼルヴ(シャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエを各3分の1ずつブレンド)に合わせて、蟹の甘みはシャルドネ、舞茸はピノとの相性良好、お皿代わりに使った最中(もなか)はシャンパンのイースト風味とナイス!

モエ・エ・シャンドン グラン ヴィンテージ2006に〝金目鯛 柿の葉鮨〟
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脂がのった金目鯛とすし飯の味が重なり、何度も噛み込むことで、食材の甘味が感じられた一品

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白身の金目鯛はシャンパン全般お薦めできます。特にシャルドネ系!
柿の葉には殺菌効果があり、古来から応用されてきましたが、同時に香りも楽しめます。

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モエ・エ・シャンドン グラン・ヴィンテージ2006はシャルドネ42%、ピノ・ノワール39%、ムニエ19%のブレンドでドザージュは5g/L、完熟ぶどう由来の豊かさがあるのでエクストラ・ブリュットであることを意識させないバランス。金目鯛の脂分をきれいに洗い流してくれるさっぱり感と、新潟県産こしひかりに加えた白炒り胡麻の存在がシャルドネの味わいに見事にフィット!


シャルル・エドシック ブリュット・レゼルヴは〝オマール ビーツとフランボワーズ&オマールパッションフルーツ〟と

世界が認める実力派シャンパンメゾン!
ブリュット・レゼルヴのブレンド比率はシャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエ各3分の1。ナッツ、フルーツのコンポート、ミネラル、蜂蜜、酸の長い余韻、程よいバランス。シャンパン造りのスタイルは木樽は使わず、ステンレスタンクのみ。ドザージュ11g/L。シャルルの凄さの秘密は平均10年以上のリザーヴワインを40%使用している点で、その重厚感はお見事!

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料理は(下の画像参照)、オマール海老を蒸しあげ、ミントとエストラゴンのドレッシンで和えたものに、
■ビーツとフランボワーズのピュレにインカのめざめを生クリームとヨーグルトで合わせた一品
■パッションフルーツのピュレにアボカドのムースを添えた一品


年代を重ねたリザーヴワインに由来する熟した果実、ブリオッシュやナッツ、ハーブのニュアンス等に加え、凛とした酸味と滑らかな舌触りのシャルル。それらに重なる香草(ミントやエストラゴン)や酸(フランボアーズやパッションフルーツ)を備えた食材、クリーミーな食材(インカのめざめやアボカド)とのコンビネーションはすんなり&素直!

ルイ・ロデレールブリュット・プルミエにはフォアグラ・トリュフ
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ボトルが撮れなかったので、ホテルが配布したブロッシャーでご紹介
1776年創業の老舗シャンパンメゾンで〝希少性、完璧さ、気品〟を重視。管理が行き届いた広い自社畑240㌶を誇っています。それはなにより、高品質なぶどうが造れることを意味しています。栽培面では2002年からビオディナミ農法を導入。現在、自社畑の4分の1以上がビオディナミに転換済。
ブリュット・プルミエはピノ・ノワール40%、シャルドネ40%、ムニエ20%のブレンド。黒ぶどうの比率が多く、大樽で保管しているリザーヴワインを使うので、ボディがあり、力強さを感じるスタイル。


用意されていたのはフォアグラのテリーヌで、ピスタチオ&レモンジャム(緑色)とココナッツ&アンズジャム(白色)の2種。フォアグラのこってりした脂分ときめ細かい滑らかさ(酸のあるレモンとアンズが仲介役)がブリュット・プルミエのフレッシュな酸と旨味に良くマッチ。外側のピスタチオとココナッツの食感に若干違和感があったのですが、4種のシャンパンと合せてみたところ、それを緩和してくれたのが熟成によるナッツ風味が顕著なシャルル・エドシックでした!

完成したてのペインティングアート

当日はパブリックスペースがすべて会場になっていました。
地下1階のフロアにはルイナールのスタンドがあり、そこには10周年記念のために中村暁華音さんが創作した絵画が展示してありました。カラフルな彩りで元気が出ます。


ルイナール×3種のアロマ漂うデザート/オレンジとマスカルポーネのマカロン
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ルイナールは1729年創業の世界最古のシャンパンメゾン、使用ぶどうはシャルドネとピノ・ノワールだけ。ピュアでエレガント、最高の賛辞が良く似合います!

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シャンパンの余韻に残る甘やかな味わいが3層のグラスデザート(一番下がマンゴーのピュレ、真ん中がアールグレーのゼリー、フランボワーズ、ブルーベリー、パイナップル、上部が生クリームにライムの皮)と調和していました。マカロンの外側の皮となかのクリーミーさが絶妙で、ルイナールの細やかな気泡、上質なテクスチュアとぴったり!

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ルイナールの醍醐味はグラスの上から見た泡沫の繊細さなのですが、女医K女史の聴覚によるルイナールの気泡は「線香花火のようで力強いけれど静か」と。

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白亜質のセラーで静かにまどろんでいるルイナール、そのイメージです!

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ナイスマリアージュだったのがショコラのソルベ
熟成を重ねたシャンパンからはモカフレーバーや焙煎香がします。口中でソルベとシャンパンの香りが同化して渾然一体

メインステージ、ウエルカムステージ、レストランステージ
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メインステージではシンバルズの元リードシンガー土岐麻子さんが登場


バロン・ド・ロスチャイルドには〝キャビア・ラングドシャ〟
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3つのロスチャイルドファミリーのジョイントベンチャーによって誕生した『バロン・ド・ロスチャイルド』、2003年に3家の構想からスタートし、2年かけて、ぶどうや施設の確保を行い、2007年に公式プロジェクトを発表、2009年に3アイテム(ブリュット、ロゼ、ブラン・ド・ブラン)のシャンパンがリリースされました。

供出されたブリュット(シャルドネ50%、ピノ・ノワール+ムニエ50%)には香草、ミネラル、昆布、ブリオッシュのニュアンスがあり、甘すぎずドライすぎずの味わい。

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ほのかに甘いラングドシャに、脂肪分35%の生クリーム、ヨーグルト、エストラゴンのクリームを乗せ、キャビアを添えた一品には、ミネラルやヨードの要素があるシャンパンと楽しめました。キャビアや生クリームの脂分はシャンパンを飲むことで口中が綺麗に洗い流され、ヨーグルトの酸味がその仲介役をしてくれました。


ヴーヴ・クリコ イエローラベル・ブリュットには〝エンガディーナ 苺のタルト〟IMG
1772年創業の老舗シャンパン・メゾン。ヴ―ヴは未亡人の意味で、クリコ夫人は夫亡きあとメゾンを継承し、盛り立てた立志伝中の女性。

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元気色のイエローラベル、どこにいても目立ちます!

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スイスの郷土菓子エンガディーナ(くるみをキャラメルと合せ、タルト生地で包んで焼いたお菓子)のナッツ風味がイエローラベルのなかのナッティさと相乗。苺タルトに添えられたゴマのチュイルのサクサク感とゴマ風味も好相性。密度の違う食材の組み合わせの妙でした!

唯一のロゼはペリエ ジュエ

ペリエ ジュエはフレンチをランダムに合せてみました。
酸味、ミネラル、ソフトなタンニンを備えたロゼの守備範囲は広いです。

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繊細でフレッシュな果実味プラスしっかりしたボディのブラゾン・ロゼには、ローストした鴨(ソースは骨から取った出汁を使用)にオレンジのコンフィチュールを添えた〝鴨肉のロティ オレンジの香り〟を合せて。ジューシーな鴨、甘酸っぱいオレンジはシャンパンの酸味と果実味に寄り添って◎

クリュッグ グランド・キュヴェは〝まぐろの握り 白トリュフ〟と
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1843年の創業以来、6代にわたり、独自の個性を育んできた家族経営のメゾン。10年超のヴィンテージの120種類ワインをブレンド。シャンパーニュ地方における樽使いの名手。6年以上の熟成を経て、クリュッグならではの味わいを表現。

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今回マリアージュ体験できなかったのが、クリュッグとまぐろの握り 白トリュフ
1回目に立ち寄った時には品切れ。料理ができる時間をスタッフに確認して再度出向きましたが、人気のクリュッグなのでまたまた品切れ。ご縁がなかった一品!

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泡沫の溌剌さは上から見ると良くわかります!
持続性の高い酸、豊潤な味わい、時間の経過で様々な要素を感じ取ることができるシャンパン!

レクサスコーヒースタンドでは暖炉を囲んでマシュマロ
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箱根は夕方になるとグッと温度がさがります。中庭に設えた暖炉の火に気持ちがなごみます。
ここではマシュマロをほんのりあぶって・・・コーヒー色(焦がしたらNG)


ピエール・モンキュイ キュヴェ・ドゥロスGCは〝スズキのパイ包み〟と
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君嶋屋さんのスタンドでピエール・モンキュイ、白ぶどうシャルドネ100%のブラン・ド・ブラン!
メニル・シュル・オジェが拠点のモンキュイ家、硬質なミネラル感、メリハリの利いた綺麗な酸、エレガントなスタイル、時間の経過で旨味成分を感じます!

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料理もソースもクラシックスタイル。すずきを帆立のムースで包み、さらにゆでたほうれん草を巻いてパイ包みに。トマト風味のハーブソースがパイ包みの味わいをさらにふくよかにしていました。マリアージュ絶妙、〝おいしい組み合わせ〟に出逢えた幸福感。
会場で遭遇した君嶋社長も、至福のマリア―ジュに大満足なさっていました!

ピアソラの〝鮫〟の演奏も
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ピエール・モンキュイを飲みながら、レストランステージで早川純さんのバンドネオンを満喫。途中参加だったので、全曲は聞けなかったのですが、大好きなピアソラの曲の演奏もあり、鮫釣りが好きだったピアソラの『鮫』はしっかり聞くことができました、バンドネオンの音、イイですね!

メインステージでは
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ヴォーカリスト&フリューゲルホルンプレイヤーTokuさんのステージでは、昨年生誕100周年だったフランク・シナトラの『マイ・ウェイ』が印象的でした!


会場を鳥瞰、フィナーレはプレーヤー全員で!


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セラーを横目に見ながら


ディナーは10周年記念鮨会席
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車海老の塩焼き、子持ち昆布、百合根のすり流し
シャンパン探求後の胃に優しく馴染んだすり流し

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もち豚おかき揚げ、鱈白子、湯葉蒸し、生姜あん
生姜あんの上品な味わいと体を温めてくれる生姜の効用を実感

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中トロ、鮃、カンパチ、イクラ
留椀(赤だし)の後、バニラと赤い果実のアイスクリーム
すし飯は別腹なのかな(笑) 赤だしに癒されました!



ハイアットリージェンシー箱根リゾート&スパの10周年イベントでは主催者側の意気込みを感じました。シャンパンと料理のマリアージュでは吟味された素材がとても美味で、それらの組み合わせから応用できるヒントをたくさんいただきました。スタッフの対応も丁寧かつソフト。イベントに参加なさった来館者の印象も良かったことと思います。
15年周年、20周年に向けてのさらなる飛躍を期待しております!

ここで改めて、ジェロボームの尾上様、山下様、長縄様に御礼申し上げます。
素敵な時間を満喫させていただきました、ありがとうございました!


最後にロマンスカーでのドギマギ体験
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帰路は強羅駅から箱根湯本駅まで出て、ロマンスカーで一路、表参道駅へ。箱根湯本は始発駅なので全車両のドアは開きましたが、実は・・・行きはドギマギ!

行きの座席は3号車、初めての千代田線表参道駅乗車でした。
時間通りに電車が到着しても、ドアが開かない、えっ?!
私のところに走ってきた駅員さんから、「3号車のドアは開きません、4号車まで移動してください」と言われ、隣の車両まで一目散 ???
あとで知ったのですが、東京メトロ線内では開閉するドアが限られていて、乗降可能なのは1、4、5、7、8、9号車とのこと。知りませんでした!

私は出発時間の15分前から表参道駅のホームにいましたが、その間、ドアに関するアナウンスは一切なし。間に合ったから良かったものの、高齢者や海外からの旅行者もいるのですから、開閉するドアの号車に関する構内アナウンス(英語でもは必須です。乗車できて、良かった!

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一夜限りの発売記念ディナー『ベル エポック ブラン・ド・ブラン リミテッド エディション2004』 [シャンパン]

アートとシャンパンで彩る一夜限りのゴージャスなディナー
ペリエ ジュエ ベル エポック ブラン・ド・ブラン リミテッド エディション2004

ペルノ・リカール・ジャパン(株)は、10月3日にペリエ ジュエから数量限定ギフトボックス入りシャンパン『ペリエ ジュエ ベル エポック ブラン・ド・ブラン リミテッド エディション2004』を発売しました。このボトルはペリエ ジュエが2012年から始めたアーティスト・コラボレーションによる限定ボトルの第4弾で、今回の相方は世界を舞台に活躍中のガラスアーティスト三嶋りつ惠さんです。

10月末、エルヴェ・デシャン最高醸造責任者(セラーマスター)を招聘して、一夜限りの発売記念ディナーが開催されました。

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白を基調に施されたセッティング、純白の空間がキレイ!

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ペリエ ジュエのイメージカラーは淡グリーン
ドレスコードはSomething Gold

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ボトルそのものが芸術品の『ベル エポック ブラン・ド・ブラン リミテッド エディション2004』
フォイルの部分には細かな泡が施されています!

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リミテッド エディションをズームイン


Photo by E Kuriki
エルヴェ・デシャンさんと三嶋りつ惠さんとの3ショット


アート、料理とのマリアージュ@ フォーラムフロア12 
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壮観ペリエ ジュエのフルートグラス

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ウェルカムシャンパン&前菜 × ベル エポック2004
ベル エポック2004はシャルドネ50%、ピノ・ノワール45%、ピノ・ムニエ(エペルネの北にある古い自社畑ディジー産)5%のブレンド。上品な酸、白い花、ミネラル、スパイス、ドライフルーツ、アーモンド、シャルドネのエレガントさを表現したスタイル

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テーマカラーのゴールドに合わせる色はピュアさ、純粋さを表す白

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ペルノ・リカール・ジャパンのヤン・ソエネン マーケティング本部長はあいさつで、ディナーにおけるマリアージュについて語っていましたが、当日はベル エポックとその造り手エルヴェ・デシャン最高醸造責任者とのマリアージュ、ベル エポックとアーティスト三嶋りつ惠さんとのマリアージュ(コラボレーション)、ベル エポックと京都在住のフランス人シェフステファン・パンテルさんの料理とのマリアージュを楽しむことができました!

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エルヴェさんは「ブラン・ド・ブランは1993年に誕生したもので、ペルノ・リカールから新しい千年紀を祝うための特別なキュヴェを造って欲しいとの依頼があり手掛けました。ペリエ ジュエは創設以来シャルドネをメインにしてきたメゾンなので、それを基盤に自社畑のなかの優れた2区画のぶどうを使い、メゾンの歴史を集約するような、洗練されていて気品があり、ピュアで想像力を表現するようなキュヴェを造りました」とコメント。

三嶋さんは2004年ヴィンテージを実際にテイスティングして作品へのイメージを膨らませたようです。「光栄な仕事をいただき、素晴らしいコラボレーション(マリアージュ)ができたと思っています」と挨拶しました。

ステファンさん考案のスペシャルメニュー
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京都『RYORIYA STEPHAN PANTEL』のオーナシェフ、ステファン・パンテルさんは堪能な日本語でメニューを解説。2年前にベル エポック ロゼ リミテッド エディション 2005@ 東福寺のお披露目ランチで初めてステファンさんの料理を味わいましたが、味噌等、和食材に精通しているところが凄いです!

燻製香とシャンパンのハーモニー
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シャンパンヴィネガーでマリネした鯖のタルタルと柿 燻製したクリームとすだちの香り
生姜とレモングラスが香る海老とカリフラワーのサラダ ココナッツとカリフラワーのムース
フォアグラのコンフィ大根の奈良漬け巻き 南国フルーツソース


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世界中を飛び回っているエルヴェさん

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ベルエポックのブラン・ド・ブランはコート・デ・ブランのクラマン(29ha)にある2区画(ブロン・ルロワ&ブロン・デュ・ミディー)のシャルドネから造られる生産量10,000~13,000本のみの希少シャンパン

エルヴェ :フローラル、レモン、心地良いグレープフルーツの苦み(白い皮のビター感)があります。2002年ヴィンテージはレモンの要素が強かったのですが、それは2004年と比べて2002年のほうが日照度が少なかったことに由来しています。

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鱈の炙り、生からすみとシャンパンのクリームソース
旬の焼き野菜 レモンのペースト


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ベル エポック ロゼ2006

2006年は多くの畑が春の終わりに霜の害を受けましたが、ペリエ ジュエの畑はダメージを受けずに済みました。シャルドネ(クラマン、アヴィーズ、ル・メニル産)45%、ピノ・ノワール(マイィ、アイ、ヴェルジ―、リリー産)50%、ピノ・ムニエ(ディジー産)5%、11%の赤ワイン(ピノ・ノワール/ヴェルテュとヴァンセル産)をブレンド。ドザージュ量8g/L。赤系果実(ストロベリー、ラズベリー、カシス等)のアロマ、柑橘系のレモンの酸味、若干のタンニン、繊細かつ力強さも備えたスタイル

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仏産仔牛のロースト、ヘーゼルナッツと味噌の泡仕立てソース
バターナッツのピュレ、仏産キノコのタルトレット

スペシャルゲストはチェロ奏者の吉川よしひろさん
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国内外で活動中の吉川よしひろさんは、スタンディング‘’一人チェロパフォーマンス’’奏法で多くのオーディエンスを魅了しています。その独自のスタイルは生まれながらにして片耳聴覚障害のハンディキャップを補うために考案されたものだそうです。当日は■私のお気に入り ■さくらんぼの実る頃(シャンソン) ■タイムズスクエア(オリジナル)の3曲を披露してくださいました!


マグナムの熟成について
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ベル エポック ブラン・ド・ブラン 2004 マグナム
エルヴェ:花の香り、レモン、塩味を感じます。
750mlと1500mlの熟成の変化ですが、双方のボトルの直径は同じ、栓と首の部分にある酸素の量と循環も同じ。酵母との接触はマグナムの容量が大きい分、ゆっくり進み、熟成には2倍の時間がかかります。

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梨のヴァシュラン、洋梨のエキューム、レモンバタークリーム、黒大豆醤油のアイスクリーム
エルヴェ:マグナムのフレッシュさと活気が洋梨やレモンクルームのニュアンスと合っています。

確かにシャンパンと食材双方の酸が重なり混然一体感!

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特製ボトルカバーつきギフトボックス入り(750ml)、参考価格88,000円(税別)
手塩にかけた作品を手にする三嶋さん、後方にギフトボックス入りのボトルが見えますね。


ディナー時、以前いただいたグリーンのボールペンを持参。それをエルヴェさんにお見せしたところ、「新バージョンがあるよ」と言って、白とグリーンのペンをくださいました、ふふ、可愛いです。

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嬉しかったアネモネのプレゼント


[黒ハート]表参道エリア『ペリエ ジュエ グラン ブリュット』バイ・ザ・グラス フェア
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12月下旬まで、表参道エリアの約40店舗がバイザグラスフェアを実施しています。
イルミネーションを楽しみながら、ペリエ ジュエのグラン ブリュットを味わってみませんか。
詳細はコチラから>>> http://jpspecial.perrier-jouet.com/2016/pj_popup/fair.html

[バー]マップをクリックすると拡大します
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電子書籍、POD(Print on Demand)で 『映画でワイン・レッスン』 [映画でワイン・レッスン]

私にとっての嬉しい出来事!


枻出版社から上梓した、肩ひじはらないワイン本 『映画でワイン・レッスン』が在庫切れで、関心を持ってくださっていた皆さまにご迷惑をおかけしていました。
現在、拙著の内容をベースにした講座はホテル・オークラの『ワイン・アカデミー』で行っています。また、映画とワインは私のライフワークなので、関連するセミナーも随時遂行しているので、枻出版社のご配慮で、今月1日からPOD(オンデマンドのペーパーバック)、12月9日から電子書籍での発売が決まりました。年内に希望が叶い、とても嬉しいです!

AmazonPODの映画でワイン・レッスン
電子書籍の映画でワイン・レッス


昨日、POD(左側)の見本誌が届き、初めて実物を手にしました。
帯はないのでシンプル、紙質は従来の書籍(右側)と比べ、若干厚めです。

映画を観てからワインを飲むか
ワインを飲んでから映画を観るか
やっぱり、ワインを飲みながら映画を観るのが、最高ですよね!

製品についてのお問い合わせは枻出版社まで ℡03- 3708- 5181
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注目の生産者 若手の気鋭ユレ・フレールのフランソワ・ユレ来日、セミナー&シャンパン講座 [NHK文化センター青山 シャンパン講座]



10月末、モンターニュ・ド・ランスの東、リュード村に位置する『ユレ・フレール』から4年ぶりにフランソワ・ユレ当主が来日しました。シャンパン界の次世代を担う30代です!
輸入元テラヴェール主催の特別セミナーで、フランソワさんは「家族経営の若いメゾンで弟と切り盛りしています。祖母がシャンパン造りを始め、父親が跡を継いだ1970年代から現在のようになりました」とあいさつ。
ユレ・フレールは3年前、昭和女子大カレッジのシャンパン講座で4アイテム出したことがありますが、今回気鋭のフランソワさんから直接お話を伺い、興味ひかれることが多々あったので、「これは是非講座で反映させねば」と決断。ということで、まずは当主のセミナー、その後に11月のシャンパン講座の様子をまとめます。

北向きの畑のメリット
ユレ・フレールの所有畑は10ha、年間8500本を生産しています。メゾンの業態はNMですが、相続によって叔父たちに分与された畑の管理はフランソワさんが行っているので実質的にはRM
フランソワ:モンターニュ・ド・ランスにある畑は北向きです。ぶどうはゆっくり熟すので、シャンパンにフレッシュさをもたらし、粘土を多く含む土壌は、ぶどうに厚みと豊かさを与えてくれます。

メゾンのこだわりは4つ
■除草剤は使わない・・・根が地中深く伸びる、奥深さが出る
■区画ごと(現在47)に分けて仕込む ・・ブレンド時に個性(テロワール)を表現できる
■長い瓶熟期間
■リザーヴワインはソレラシステムで保存


カナダのモントリール、アメリカ訪問後、日本にいらしたフランソワさん

第1フライトでは1g違いのドザージュの利きわけ

左から#1~#4
#1はインヴィタシオン・ブリュットNV(現行のシャンパン/ベースワインは2011年/デゴルジュマンは2016年1月)、他の3グラス(#2~#4) は今回のセミナーの為に用意されたシャンパンでベースワインは2012年。ドザージュ量は順不同で5g、6g、7g。 1g違いを利きわける訓練!

正解は、#2=7g、#3=5g、#4=6gでした!
#2のみ正解だった私、#3を6gと答えてしまったので全問正解ならず(悔)


フランソワ:ドザージュはシャンパン造りの最後の締めであり、すべてが決まる大事な作業。わずか1gの違いですが、香りと味に明確に現れます。ごくまれに色に出ることがありますが、基本的には色は影響しないと思っています。

私は#3の香りが好みでした。味わいについても豊かな印象を受けました。フランソワさんは2012年ベースのインヴィタシオン・ブリュットNVのドザージュ量も6g/Lにしましたが、7gや5gを選ばなかったのは?
  
フランソワ:インヴィタシオン(ピノ・ムニエ45%、ピノ・ノワール40%、シャルドネ15%、リザーヴワインはソレラシステムで保存しているワインを約30%使用、最低36ヶ月熟成)の味わいを決める時は弟とふたりで、10度に保った部屋で、ドザージュ違いを6種類ブラインドで試して決めます。このシャンパンはメゾンの顔なので、ユレ・フレールのスタイルが表現できるドザージュ量にしています。その意味から言うと、7gは繊細さに欠ける印象。5gは私が好む香りなのですが、アフターに軽いえぐみが出ます。ゆえに全体のバランスが一番良い6gにしました。香りは7gのものからは青リンゴ、6gのほうはもう少し熟したニュアンスがあります。ちなみに2012年は少収量とはいえ良年で、十分な酸を備えたエネルギーにあふれた年でした。2012年のような年が毎年続くと嬉しいです。一方、2011年はやや難しい年で、今はまだ少し閉じています。

〝予想していなかった〟という名のブラン・ド・ブラン

イナタンデュ・ブラン・ド・ブラン・エクストラ・ブリュット2011(デゴルジュマン2016年6月)、同2010(デゴルジュマン2015年4月

フランソワ:ドザージュは3g/L、60ヶ月瓶内熟成、区画、醸造方法すべて同じなので、違いはヴィンテージのみ。イナタンデュは〝予想していなかった〟という意味で、その訳は通常ブラン・ド・ブランはコート・デ・ブランのシャルドネを使うことが多いのですが、このブラン・ド・ブランは100%モンターニュ・ド・ランス産。それゆえ、このエリアのブラン・ド・ブランは〝想像していたものと違うのでないですか〟との思いを込めて命名しました。
2011年は温かな年で、シャンパンは若干閉じ気味。開くまでもう少し時間が必要だと感じます。2010年は平均的な年で、収穫前に腐敗香が出たので、選果に時間をかけた分、最終的に質の良いものになりました。今飲むと、2つのヴィンテージの〝酸の質〟の違いを感じます。2010年は調和が取れています。2011年は酸がまっすぐなので、熟成を重ねていくことで旨味が出てくると思います。

冒頭の画像中央は『アンスタンタネ・エクストラ・ブリュット2008』
フランソワ:品種の比率はシャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエが3分の1ずつ。ドザージュ量は3.5g/Lのエクストラ・ブリュット、瓶内熟成は7年(80ヶ月以上)。毎年生産しているのは、その年の気候&個性を反映したキュヴェを造ることが目的です。2008年は9月の収穫時は冷涼でしたが、快晴、乾燥していて、日較差もあったので、ぶどうは時間をかけて熟し、上質な酸を備えたぶどうになりました。2008年は秀逸なヴィンテージです。参考上代7,800円

良年だけ造る『キュヴェ・テール・ナタル2002』


フランソワ:ヴィンテージは2002年。良年だけ造るキュヴェで、次のヴィンテージは2008年。ドザージュ量は3g/L、40~50年の古樹から凝縮感のあるぶどうが穫れますが、最低でも120ヶ月(10年)の熟成に耐えうるぶどうでなければなりません。.
香りと味わいにギャップがあるところが気に入っています。香りを利くとかなり熟した感じですが、10年以上経ていながら、味にはフラッシュさがあり、酸がしっかり残っています。キュヴェ・テール・ナタルは食事とあわせて飲んで頂きたいシャンパンなので、カモ料理をお薦めしたいです!


『メモワール』はソレラシステムのリザーヴワインだけで生産!

1982年から2012年(30VT分)までのリザーヴワインで造ったシャンパンで、毎年2500本のみ生産。リザーヴワインをソレラシステムで保存しているメゾンはいくつかあります。ユレ・フレールではソレラシステムのリザーヴワインだけでシャンパンを造り、最古のVTが1982年。アンリオでもリザーヴワインだけの『キューヴ38』を発売していますが、一番古いヴィンテージは1990年なので、シャンパーニュ地方では、この1982年が一番古いと思います。

メモワールの初リリースは2013年で、この時は1982年から2009年までのリザーヴワインが使われていました。メゾンの歴史が詰まったメモワールは、フードル(5000L)で保存しています。ドザージュ量は2g/L、毎年NVのインヴィタシオン用に木樽から3分の1のリザーヴワインを使い、使ったら最新VTのワインを継ぎ足していくので、現在フードルのなかには、1982年から2015年までのVTが入っています。来年になると2016年が新しく加わります。30VT以上のワインがマルチで蓄えられているわけです。

「フードルで造ることを大事にしています。常に満杯(NV用のリザーヴワインを抜いたら3時間以内に補充)にしておくようにしていますが、木目からの微妙な酸化はあります。それはシャンパンの育成のための良い酸化だと思っています。食事と合せて欲しいので、トリュフのリゾットと楽しんで!」とフランソワさん

最後のシャンパンは『キャトル・エレマン・ピノ・ムニエ2012』
冒頭の画像の最後がキャトル・エレマン・ピノ・ムニエで、これは4つの要素にこだわったアイテムです。
一ヴィンテージ(現行は2012年)、一区画(リュード村のラ・グロス・ピエール/非常に石灰質の多い土壌)、一品種(ピノ・ムニエ)、そして最後の要素は〝造り手ユレ・フレール〟

木樽(600L)で発酵、瓶内熟成にコルクを使用(滑らかなテクスチュアが得られる)、非MLF、石灰質土壌由来のピュアで繊細な味わい、1600本のみ、参考上代12,800円

フランソワさんの大叔父が植樹しました。「ムニエは早熟なので、霜の被害にあいやすく、そのため、冷涼なエリアに植えることによって、ゆっくり熟成させ、結果的に霜害にあわなくて済んだ」と。昔の人の知恵が生きています!

テラヴェールでのセミナー中、外から17時を知らせる音楽(夕焼け小焼け)が聞こえてきた時、話をストップし、「この音楽は何?」と真顔で聞いていたフランソワさん。
シャンパン界の精鋭には、とても不気味な音楽に聞こえたようで、「これは怖いでしょう」と言っていたのが、とても可愛らしく思いました(笑) 今後の活躍に大いに期待したいです!
貴重な機会をくださったテラヴェールの久保様、磯部様にも御礼申し上げます。



NHK文化センター青山校のシャンパン講座で再現

コルクの状態も完璧、抜栓した途端、甘やかな香りが

第1フライトにはドラピエも登場させて

左から順に
第1フライトのドラピエ カルト・ドール ブリュットNV、インヴィタシオン・ブリュットNV
第2フライトのイナタンデュ・ブラン・ド・ブラン2011、同2010

黒ぶどうの比率の多い2アイテム

#1:ピノ・ノワール90%、シャルドネ7%、ピノ・ムニエ3%、ドザージュ9g/L、赤リンゴ、グレープフルーツ、オレンジピール、白コショウ、芯の通った酸、旨味、バランス良好。参考上代6,600円
#2:ピノ・ムニエ45%、ピノ・ノワール40%、シャルドネ15%、ドザージュ6g/L、#1より淡色、グレープフルーツ、トロピカルフルーツ、ナッツ、ミネラル、リザーヴワインに由来する熟成したニュアンス。甘味と酸味のバランスが良く、膨らみあり、参考上代6,600円

第2フライトはモンターニュ・ド・ランスのブラン・ド・ブラン
フランソワさんが語っていた時間を要する2011と飲み頃の2010の比較試飲、ドザージュ量は3g/L、瓶内熟成期間は48~60ヶ月


#3:泡のあるブルゴーニュワインのイメージ、白い花、アカシア、まろやかで芳醇、余韻に若干のビター感、味わいは#4よりドライな印象、参考上代7,600円
#4:極細な気泡、グレープフルーツの白皮、石灰由来のきりりとした酸、ミネラル、香ばしさ、時間の経過でコンポート、講座生から味噌ダレとの声も、参考上代6,800円

シャンパン講座で供出したフルラインナップ

講座でお出ししたラインアップ!

第3フライトはメモワールとキュヴェ・テール・ナタル2002

#5:メモワール(1982年~2012年までのリザーヴワインから成るシャンパン)、瓶内熟成期間24ヶ月、ドザージュ2g/L、#6より淡めの色調、気泡は細やか、最初に泡の刺激があり、その後クリーミー、若々しい酸、バター、白カビ、旨味、参考上代9,800円
#6:キュヴェ・テール・ナタル2002(シャルドネ40%、ピノ・ノワール35%、ピノ・ムニエ25%)、輝くゴールド、気泡は繊細&発剌、アプリコットを連想させる酸味、ナッツ、ドライマンゴー、スパイス、焙煎香、講座生から〝もろみ〟との声。余韻に軽いビター感、素直に美味しいシャンパン、参考上代14,600円

講座後はエグリ・ウーリエで

講座終了後、表参道で有志メンバーと遅いディナー
選んだアイテムはエグリ・ウーリエ、いつ飲んでも安定したバランスが魅力!

NHK文化センター青山校シャンパン講座の皆さま
今月フォーカスするロゼ・シャンパンは皆さまからのリクエストにお応えして6アイテム決めました。
今年最後の講座、どうぞ、お楽しみに!

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