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7月7日公開!! 大人の女性とシェアしたい映画『ボンジュール、アン』 [映画でワイン・レッスン]

エレノア・コッポラの長編劇映画初監督作品『ボンジュール、アン』

監督・脚本・製作:エレノア・コッポラ
出演:ダイアン・レイン、アルノー・ヴィアール、アレック・ボールドウィン
原題: PARIS CAN WAIT / 2016年 / アメリカ
配給:東北新社 STAR CHANNEL MOVIES
公式サイト:http://bonjour-anne.jp/
[黒ハート]7月7日(金) TOHOシネマズ シャンテほか 全国ロードショー


(C) the photographer Eric Caro

~人生って、まだまだステキ
カンヌからパリへ、おとなの寄り道は、ワインと美食と、こころのさがしもの~ 
『ボンジュール、アン』より

映画プロデューサーの夫マイケル(アレックス・ボールドウィン)とカンヌ映画祭にやって来たアン(ダイアン・レイン)。ふたりはそのままフランスでバカンスを楽しむつもりだったが、新作の撮影のため、急遽ブタペストへ飛ぶことに。耳の不調を感じていたアンは、フライトを取りやめ、夫とは別行動で、友人がいるパリで休息することにする。

アンはパリに戻る夫の仕事仲間、フランス人のジャック(アルノー・ヴィアール)の車に同乗してカンヌからパリまでの7時間予定のドライブに出発するが、料理やワインに精通し、名所・旧跡にも詳しく、機知に富んだ会話で気持ちを和ませる術に長けた彼との予期せぬ寄り道旅行は、アンが忘れていた“自分再発見”の扉を開いて・・・


エレノアさんの知性を感じるシーンがいっぱい
エレノアさんは映画界の巨匠フランシス・フォード・コッポラ監督の妻&監督としての才能を見事に発揮しているソフィア・コッポラさんの母上。今月初旬、映画公開に先駆けて、主役のダイアン・レインさんと一緒に来日していました。

記者会見の翌日、フランシス・フォード・コッポラ ワイナリーのワインを輸入しているワイン・イン・スタイルさんからのお声がけで、エレノアさんと異業種で活躍する女子8名だけのディナーに同席させていただいたのですが、フランスワインに詳しいソムリエール(カルフォルニア在)からアドバイスを受けたこと、資金集めに6年かかったこと等を話してくださいました。
「皆さんのプロフィールは」との問いかけがあったので、「ワインとの関わりはサントリーに在職していたから」との私の返事にエレノアさんは「サントリー! ロスト・イン・トランスレーションに出てきますね」と素早いリアクション。ソフィアさんがアカデミー脚本賞を受賞した映画で、サントリー『響』のCMシーン、とても目立っていました。
ディナー中も終始笑顔で、本当に魅力的だったエレノアさん。人を包み込む素敵なオーラがありました!

その数日後、私は『ボンジュール、アン』の試写会に!
エンドロールが終わり、場内が明るくなる寸前、一瞬、ラベンダーの香りを感じて・・・
ひととき、アンとジャックと一緒に、フランスの美食街道、セザンヌやルノワールの絵の世界を旅していた・・・そんな錯覚に陥ってしまった、とってもおいしい映画でした[レストラン]

『ボンジュール、アン』はエレノアさんの実体験がベースになっているので、カンヌからパリまでのドライブの間、実在のレストランも登場します。テキスタイル(布地、織物)が大好きで、世界中を旅して多くの情報を得ているエレノアさん。
この映画ではアートのプロ、ワインのプロとしての知識もしっかり反映されています。フード・コーディネーターはナパにある『ロバート・シンスキー・ヴィンヤーズ』のマリア・へレム・シンスキーさん

アン&ジャックと一緒に美食散歩
ヴィエンヌではコンドリューとコート・ロティ
BAツゥCARO#092
(C) the photographer Eric Caro
お茶目なジャックにアンも満身の笑み
ジャックがセレクトしたのは白はコンドリュー、赤はコート・ロティ!

寄り道ドライブでのアンとジャックの宿泊地はヴィエンヌ
コート・ダジュールとパリの中間、リヨンの南に位置するヴィエンヌには二ツ星『ラ・ピラミッド』があり、スクリーンにも、あのピラミッドの外観が出てきます。このレストランには近隣のぶどう畑から、コンドリューやコート・ロティのあらゆる銘柄のワインが届きますが、実際の撮影場所はここではなく、パリから40kmのところにある閑静なホテル&レストラン 『Les Jardins d’Epicure』
コンドリューはローヌ河の右岸にあり、白ワインだけを生産する栽培地。白ぶどうのヴィオニエを使用、アプリコットやジャスミンのニュアンス。コート・ロティ(“焼けた斜面”の意)はローヌ地方最北に位置する赤ワインの産地、シラー種から造られるワインは濃厚でスパイス風味


大伴家持の和歌も
ヴェズレーに向うドライブの途中で、月を見ながら、アンが口ずさんでいたのは、『万葉集』にある大伴家持の和歌
ふりさけて三日月(みかづき)見れば一目見し人の眉引(まよびき)思ほゆるかも 
When I see the first / New moon, faint in the twilight / I think of the moth eyebrows / Of a girl I saw only once
エレノアさんは万葉集だけでなく、源氏物語や枕草子にも興味をお持ちのはず、凄い!

絵画でも魅力満載、セザンヌの『プロヴァンスの家』、マネの『草上の昼食』、ルノアールの『ブージヴァルのダンス』の原画を彷彿とさせるシーンを挿入させて、登場人物と重なり合う手法も素敵!


ヴェズレーではディディエ・ダグノーの『シレックス2012』

『レスペランス』 参考画像:Relais & Châteaux 2008

ワイン好きなら、気になるワン・シーン
ジャックが「ヴェズレーで最高のレストラン」と言って案内してくれたお店はとてもゴージャス。ディディエ・ダグノーの『プイィ・フュメ シレックス 2012』が登場します!

2012ヴィンテージはフランスのワイン専門誌『ラ・レヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス』でロワール・ベスト・ソーヴィニヨンに選ばれた逸品。ピクニックの後、リヨンの市場散策で、ジャックは「僕の好みは“クロタン・ド・シャビニョル”」と語っていますが、まさに、このチーズとシレックスは同郷、とても良い相性です。
ロワールの風雲児と言われ、ロワール地方で最高の白ワインの造り手だったディディエ・ダグノー。2008年、自家用小型飛行機の事故で急逝、享年52歳。ドメーヌは現在息子のルイ・ベンジャミン・ダグノーが継承
ソーヴィニヨン・ブラン100%。シレックス(火打石)土壌由来のあふれるばかりのミネラル感、力強い果実味、存在感のある酸、長い余韻

エレノアさんがイメージしていたレストランは『レスペランス(現在閉鎖中)』だったようです。
“永遠の丘”と形容される世界遺産ヴェズレーにあり、オーナーシェフのマルク・ムノーによって輝かしい時代を刻んでいたホテル&レストラン。ギヨーム・マルトリエとアラン・デュカスが設立した会社が買収したことで、2018年に新装オープン予定です。

さて、映画に出てきたレストランですが、雰囲気があって歴史を感じさせる空間でした。
これはパリの行政控訴院の地下のフリースぺースをレストランに設えて撮影したとのこと。チャンスがあれば行ってみたいです!

スペシャリテとして登場したのは

Nipples of Venus(ヴィーナスの乳首)!
映画『アマディウス』に登場して話題になったお菓子
ディナーの前に、アンが望んで訪問したサント・マドレーヌ大聖堂での出来事が伏線になっているのでは


『ボンジュール、アン』を観終わって、細い糸から1枚の布が織られている印象を受けました。それはエレノアさんがお好きなテキスタイルのようです。1つの出来事には、それに付随する何かがあり、それは「点」ではなく、「面」で広がって・・・。一例ではクロ・タンとシレックスのように、時間差によって織り込まれてく感じ、です。

観る人の感性でどれだけでも面白さが広がる映画『ボンジュール、アン』
“大人の女性”たちとシェアしたい映画『ボンジュール、アン』

最後に・・・
『ボンジュール、アン』のAnne(アン)、『ローマの休日』のAnna(アン)王女
つかの間の体験で、新しい自分を発見していく姿が、私には重なって見えました。
エレノアさんとお会いしたのは試写会前だったので伺えませんでしたが、ネーミングの裏にある意図(糸)を私は感じています(笑)
このページの美食散歩が、映画を観る時の参考になれば本望です!


番外編
エレノアさんとの光栄なるディナーで
ウェルカムワインはソフィア ロゼ モントレー・カウンティ

フルーティで飲みやすい色鮮やかな辛口ロゼ。
ソフィア自身が選んだスタイリッシュなボトルも魅力

メインの仔牛ロースにエレノア レッド・ワイン

エレノアさんの情熱を表現している3つの鍵が〝ワイン、アート、テキスタイル”
ラベルはテキスタイルの本のなかから見つけた模様をヒントにして彼女がデザインしたもので、結婚50年目を記念してコッポラ監督がエレノアさんのために造った数量限定ワイン


エレノアワインにサイン! 
初版本(在庫なし)にもサインをしていただきました。元気が出るメッセージで、“映画とワイン”に関わる作業を続けてきてホント良かったと実感!
『映画でワイン・レッスン(エイ出版)』のイタリア編に、『ゴッドファーザー』や『ソフィア』誕生の経緯を書いていますので、ご笑覧いただけると嬉しいです。電子書籍&プリント・オン・デマンド(POD)で取扱中


エレノアさんからの「しっかりね」というメッセージを感じます!

エレノアさんは気品があり、繊細ながら、限りないパワーを内に秘めている女性でした。同性の先輩として、学ぶこと、感じること多々ありでした。
ワイン・イン・スタイルのマイケル・クーCEO、斎藤美樹ジェネラル・マネージャー、光栄なる時間を共有させていただき、ありがとうございました!
『ボンジュール、アン』の宣伝、樂舎の佐野美加取締役社長には多大なるサポートをいただき、こころから感謝しております。ありがとうございました。

『ボンジュール、アン』にGo、ですね!!

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共通テーマ:グルメ・料理

美食国ペルー発! 南米6ヵ国大使館のコラボレーション〝日本における食の外交〟 [食の話題]

食による外交と連携についてのコラボレーション
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在日ペルー大使館主催“食による外交”のイベントにお招きいただきました!

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数年前から、美食ブームが起きているペルー!
同大使館マチュピチュ講堂には、(左から)チリ、ブラジル、メキシコ、ペルー、コロンビア、キューバ各大使館のシェフが一堂に会し、自国の料理を披露してくれました!



イベントは2部構成で、第1部はギジェルモ・ゴンザレス・アリカ氏による基調講演。
ゴンザレス氏は現在、食の外交グローバルセンターの会長として活躍しています。最後の公務はホンジュラスの元ペルー大使でした。ここで氏は、商業的、経済的、文化的関係を促進させることを目的にした〝Gastronomic Diplomacy with cooperation (連携による食の外交) "という方法を開発、発展させました。書籍もその1つです。



上梓した書籍は6冊あり、『ペルー、ホンジュラス、私たちの食卓 食による外交とフュージョン料理』はグルメ2015の大使館部門で賞を獲得。また。オリット・ポラック氏との共著『ドラム缶型グリル料理とバーベキューパーティー』は世界中の料理本のなかから一番優れた本に贈られるグルメ2017のバーベキュー部門で最優秀賞を受賞。受賞は2回目ですが、ちょうど、この週にグルメ2017の受賞式があるとのことでした。
改めまして、おめでとうございます!

講演はスぺイン語で通訳なしでしたが、懇親会でゴンザレス氏にご挨拶した時、「ペルーは美食国として知られており、美食ブームです。今まで1300人のシェフを訓練してきました。食と経済は同じ価値があり、食による連携に力を入れています」と語っていました。

講演を前に、ゴンザレス氏の本のプレゼンテーション映像が披露されました。
ペルー大使館からyoutubeを送っていただいたのでご紹介しておきます。
https://www.youtube.com/watch?v=NF-VOItvS6w&feature=youtu.be
データ協力:在日ペルー大使館


国ごとの飲料も

ピスコサワー、美味!


左上から順に
コロンビアはコーヒー、ペルーはピスコサワー、キューバはモヒート
チリは赤ワイン、メキシコはマルガリータ、ブラジルはカシャッサ(サトウキビ原料の蒸留酒)


第2部はシェフが主役
この日は6カ国の大使館の協力のもと、大使&同夫人もご臨席。料理大使であるシェフたちの料理説明にも力が入っていました。

(登壇順に)ブラジルはヒラタ・マリ シェフ



砂糖、卵黄、すり潰したココナッツから作るキンジン

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ヒラタさんの笑顔とスイーツで来場者は幸せな気分


チリのリカルド ア. ゴンザレス サンチバニエス シェフ

英語でプレゼンしたリカルドシェフ
アジャレス駐日チリ大使に、貴重な機会を与えてくれたことへの感謝も述べていました。


Pastel de Choclo/トウモロコシのケーキ

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最初にコーンの甘さが広がり、読いて様々な味の要素が口中に


日本のメンバーはこのテーブルだけでしたが、光栄にも料理界の大御所江上料理学院の江上栄子院長とご一緒できました。(左から)日本語もお上手なリカルドシェフ、江上院長、駐日チリ大使夫人マリアさん、江上料理学院の上月長子教授、ラテン文化サロンのデレオン礼子さん

コロンビアのレスィエ・デ・ヘスースシェフ

アヒアコは鶏肉やジャガイモを使ったクリームシチュー


スペインの統治以前からルーツがあるとのこと
具だくさん、唐辛子のピリッとした辛さがアクセント


キューバのカミル・オニアシェフは〝古着〟という料理を披露

Rapa Viejaロパビエハ/古着のレシピ


古着のお肉はコンビーフ似とコングリ(豆ごはん)

メキシコのビクトル・バスケスシェフ

Taco de chicharron de pescado/魚の唐揚げのタコス!?

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ボリュームがあり、とても懐かしい味わい

ペルーのウォルター・ラバホス シェフが紹介したのは
MCを担当なさっていたマリオ・ブスタマンテ参事官は「世界で最高のシェフ、ガストン・アクリオ。また、ビルヒリオ・マルティネスはペルー料理を国際的な名声にまで押し上げました」と語っていましたが、前者はドキュメンタリー映画『料理人ガストン・アクリオ 美食を超えたおいしい革命』で知られていますし、後者のレストラン、リマにある『セントラル』は、2017年版『世界のトップ50 レストラン』の第5位に選出されています。このほかにも優秀なシェフを輩出しているペルー、今、最も注目度の高い国と言えます!

スペイン、ポルトガル、アフリカ、アラビア、中国、日本の影響を受けているペルーでは、様々なフュージョン料理を作り出していますが、今回紹介された一品には日本の影響が・・・


Tiradito de pescado/魚の薄切


最初に登場したのがティラディート、お刺身は日本、ソースはペルー、仲介役のレモンや唐辛子は絶妙。日系移民が考え出したペルーと日本のフュージョン料理!
 

懇親会場では談笑中のアンドレ・アラーニャ・コヘーア・ド・ラーゴ ブラジル大使やガブリエル・ドゥケ コロンビア大使、主宰のハロルド・W. フォルサイト ペルー大使ご夫妻のお姿が



ペルーの黄鉄鉱!

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ラテンアメリカの多様性と異文化との融合が料理にも反映されていることを実感!
連携による“食の外交”体験、知的でおいしい時間になりました。


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(株)徳岡扱いの新メゾン『カナール・デュシェーヌ』から醸造長初来日&5月のシャンパン講座 [NHK文化センター青山 シャンパン講座]



シャンパーニュ地方モンターニュ・ド・ランス地区リュード村が拠点の『カナール・デュシェーヌ』
樽職人のヴィクトル・カナールとぶどう農家の娘レオニー・デュシェーヌの結婚により誕生したメゾンです。19世紀、ロシア皇帝ニコライ2世から品質を認められ、オフィシャルシャンパンに。その縁で、エンブレムには同王朝の紋章“双頭の鷲と冠”が使われています。4月27日から(株)徳岡さんが新規代理店として、6アイテム(全部で10アイテム生産)の輸入を開始しました。

ティエノーとカナール・デュシェーヌの醸造長

日本初来日、初アジアのローラン・フェデウさん

4月26日、シャンパン講座でティエノーを取り上げました。
翌27日、徳岡様から「カナール・デュシェーヌのお披露目プレスランチ」にお招きいただいていたので、出かけたのですが、そこで、シェフ・ド・カーヴのローラン・フェデウさんとお目にかかり、何と、ローランさんがティエノーのシェフ・ド・カーヴをしている、という話を聞いて、びっくり!

1985年に創業したシャンパン・メゾン『ティエノー』で、シェフ・ド・カーヴとして活躍していたローランさんは、2003年に、アラン・ティエノー社長がカナール・デュシェーヌを買収したのを機に、両メゾンの醸造を担当することになりました。

略歴は、スペインのカタルーニャ州に隣接する南仏のアリエージュ県出身、パリでマイクロ化学、ランスで醸造学を学び、その後、1年間モエ・エ・シャンドンの研究所に勤務。2年間アフリカのチャドでボランティアとして数学と物理学の講師を受け持ち、帰国後、南仏に戻り、1985年からティエノーに所属、シェフ・ド・カーヴとして今に至るとのこと。



プレスランチではカナール・デュシェーヌの5アイテムをNOBU TOKYOの和食と合わせて。
野菜の海苔巻 ごま味噌ソース、焼き帆立 ハラベーニョサルサ、マツヒサ風シュリンプ キャビア添えには、『キュヴェ・レオニー ブリュット』のマグナムサイズ。しなやかな口たりと上質なミネラル感は、帆立や甲殻類と文句なしの相性、ナイス・バランス。

メゾンの顔キュヴェ・ レオニー ブリュット


リザーブ・ワインの使用率は約30%、瓶熟に36ケ月かけているシャンパンです。
2003年にティエノーがオーナーになってから誕生させた新アイテムで、ゼロからの発想、“レストランのため”に考案されました。ローランさんが好むピノ・ノワールを50%使っており、そのこころは「ピノ・ノワールというと力強さを連想する向きもありますが、私が求めるピノのスタイルはフィネス&エレガンス」と。

オーガニックの『パーセル181』


ティエノーもカナール・デュシュエーヌも基本的には発酵&熟成ともステンレスタンクです。そのなかで、カナール・デュシェーヌ唯一の樽使用が『パーセル181 エクストラ ブリュット』

ワインは「181」という区画から命名しました。
シャルドネ50%、ピノ・ノワール40%、ムニエ10%のブレンドで、シャルドネの一部に関しては樽発酵(300Lの古樽)。「樽を使う目的は若干のスパイス効果」とローランさん。
シャルドネの供給源はコート・ド・セザンヌ地区にある3軒のオーガニック栽培農家と、ティエノーがヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区のヴェルヌイユ(7㌶/3年前にオーガニックの認証取得)に所有している181区画で、年間生産量は70,000本。2010年から手がけてきたシャンパンで、当初は3軒のオーガニックぶどうだけを使用していましたが、3年前にヴェルヌイユの畑が認証を受けたことで、ネーミングを変更しました。

フェミニンな『キュヴェ・レオニー ブリュット・ロゼ』
 
ユニークな組み合わせ!
一皿のなかに仔羊のロースト 甘酢辛子みそソース、山菜の天麩羅 × ブリュット・ロゼと合わせて

ピノ・ノワール50%、ムニエ25%、シャルドネ25%に、コート・デ・バール地区リセ村のピノ・ノワールを約10%ブレンド。ローランさんは「ベリーの風味を備えたエレガントなロゼ。タンニンを感じさせないロゼを目指しています」と述べていました。

メゾン創設100周年記念の『シャルル7世 ブラン・ド・ブラン』
100年戦争で勝利したシャルル7世の名を冠したシャンパン
ラベル上部には“百合(LYS)”、ラベル下部には“シャルル7世 1494年ランスにて戴冠”の文字が記されています。


3種のSUSHI
いか&うに 塩&レモン甘/海老タルタル キャビア/真鯛 フレッシュトリュフ&オリーブオイル&セサミオイル


カナール・デュシェーヌの歴代のシェフ・ド・カーヴが集合した折、「かつてはブラン・ド・ブランがあったのに、今は何故ないのか」という話題になり、生産することになったというアイテム。メゾンの創設100周年記念のプレスティージュ・シャンパンで、グラン・クリュとプルミエ・クリュ(アヴィズやトレパイユ等)のシャルドネを使用。
フレッシュかつ趣のあるタイプ、香りはピュアでエレガント、クリーミーな舌触り。

ティエノーのヴィンテージ・シャンパン、ブラン・ド・ブランの『スタニスラス』と『オー・ガマン』と、どう違うかについては、「シャルル7世は若いうちに楽しむシャンパン。ティエノーの2アイテムは長熟タイプなので、10年、20年の歳月をかける醍醐味がある」と語っていました。

ボトルの色について


シャルル7世のボトルが冊子(アンバー)と実際(グリーン)とでは異なる色合いだったので、遮光率に関して質問してみました。プレスランチを仕切っていたティエノー ボルドー シャンパーニュのジェレミ・ルメグ日本担当輸出マネージャーから後日届いたお返事によると、シャルル7世は現在、Vert CIVC(シャンパーニュ委員会の名が付いたグリーン)を使っているとのこと。ロゼ・シャンパンはやはり透明瓶が目立ちますが、一般的にはアンバーかCIVCグリーン。黒色は100%、薬瓶での使用が多いアンバーは99%の遮光率。CIVCグリーンは若干下がりますが、見た目はきれいですよね。

ナイジェリアからのリクエスト!



ピーチジュレとロゼ・シャンパンのムース × シャルル7世 スムース・ロゼ

カナール・デュシェーヌにとっての大きな市場の1つがアフリカのナイジュリアなのですが、現地の顧客からの、「甘口のロゼがあれば・・・」とのリクエストがきっかけで誕生したロゼ!
赤い果実満載、冷やして飲んで程よい甘さ(ドザージュ量20g/L)、べタつかず、気分をほんわかさせれくれる可愛いロゼ・シャンパン。生産本数は10,000本弱で日本へは200本程の希少ワイン!



シャンパン講座で即、反映

プレスランチでテイスティングしたのは左のオーセンティック ブリュットを除く5アイテムでした。

お披露目ランチから1ヶ月後、5月24日のNHK文化センター青山校でのシャンパン講座で全6アイテムを準備。希少アイテムのシャルル7世スムース・ロゼもあったので、嬉しい時間を過ごすことができました。

カナール・デュシェーヌの造りをおさらいすると、基本的にはステンレスタンクを使用、MLF(マロラクティック発酵)有、リザーヴワインはどのキュヴェにも30%程度使用

オーストリアのスパークリングも仲間入り

右から2本目はオーストリア・ヴァッハウにあるニコライホーフの『ツヴァイゲルト・ロゼ2013』、日本未入荷のスパークリングワインを講座生に体験してもらいました!

第1フライトの3アイテムは
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#1:カナール・デュシェーヌ オーセンティック・ブリュット
生産者:カナール・デュシェーヌ(NM)
ぶどう品種:ピノ・ノワール45%、ムニエ35%、シャルドネ20% 
ドザージュ:9g/L
瓶熟:30ヶ月
価格:6,000円(税別)
ペールイエロー、白い花、レモン、グレープフルーツの白い皮、青リンゴ、口中を洗い流すきれいな酸味

#2:カナール・デュシェーヌ キュヴェ・レオニー・ブリュット
生産者:カナール・デュシェーヌ(NM)
ぶどう品種:ピノ・ノワール50%、ムニエ25%、シャルドネ25% 
ドザージュ:約10g/L
瓶熟:36ヶ月
価格:6,000円(税別)
#1と似た色調、香りはよりインパクトがあり、カリン、熟した白桃や黄桃。パイナップ、ブリオッシュ、スパイス、ミネラル、上品な酸味、フードフレンドリーな1本

#3:カナール・デュシェーヌ パーセル181 エクストラ・ブリュット
生産者:カナール・デュシェーヌ(NM)
ぶどう品種:シャルドネ50%、ピノ・ノワール40%、ムニエ10%
※シャルドネの一部は樽発酵
ドザージュ:約4~5g/L
瓶熟:約48ヶ月
価格:8,000円(税別)
3つのなかで色調は淡め、細やかな気泡、、レモン、プラム、ハーブ、白コショウ、ピュアで柔らかな印象、第1フライトで講座生の一番人気アイテム



第2フライト
#4:カナール・デュシェーヌ シャルル7世 ブラン・ド・ブラン ブリュット
生産者:カナール・デュシェーヌ(NM)
ぶどう品種:シャルドネ100%
ドザージュ:約8g/L
瓶熟:約48ヶ月
価格:10,000円(税別)
気泡はワインに溶け込み、静のイメージ、青リンゴ、洋梨、ミント、ハーブ、舌触りはクリーミー&ねっとり感 全体のバランス良好

第3フライト


#5:ニコライホーフ ツヴァイゲルト・ロゼ2013
生産者:ニコライホーフ/オーストリア・ヴァッハウ
ぶどう品種:ツヴァイゲルト100%
ドザージュ:8g/L
特別出品/日本未輸入
オーストリアのトップワイナリー『ニコライホーフ』が手掛けるスパークリング
現地取材から持ち帰り、飛び入り参加させたアイテム。赤銅色、気泡の触感はクリーミー、凝縮したぶどう由来の旨味、まるいタンニン、余韻に続くビター感、時間の経過で黒糖のニュアンス。色調や香りからシャンパーニュでないことは一目瞭然ですが、ヴァッハウで育ったツヴァイゲルトのミネラル感や冴えのある酸味、渋味の印象は心地よく快適!

#6:カナール・デュシェーヌ キュヴェ・レオニー ブリュット・ロゼ
生産者:カナール・デュシェーヌ(NM)
ぶどう品種:ピノ・ノワール50%、ムニエ25%、シャルドネ25%
コート・デ・バール地区リセ村のPNを約10%ブレンド
ドザージュ:約9g/L
瓶熟:36ヶ月
価格:8,000円(税別)
桜色、気泡繊細、リセのピノ由来の優しいタッチ、ブリッオッシュ、エレガントな酸味、ソフトなタンニン

第4フライト
#7:カナール・デュシェーヌ シャルル7世 スムース・ロゼ
生産者:カナール・デュシェーヌ(NM)
ぶどう品種:シャルドネ59%、ピノ・ノワール21%、ムニエ20%
コート・デ・バール・リセ村のPNを約10%ブレンド
ドザージュ:20g/L
瓶熟:約36ヶ月
価格:10,000円(税別)
30種のキュヴェをブレンドして仕上げた魅力的なロゼ。上品なサーモンピンク、繊細な気泡、ベリー系果実の香り、ドライアプリコット、クリームブリュレ、クリーミーで滑らか、講座生の評価◎

そして・・・最後には


講座生のKodaさんがニコライホーフの逸品グリューナー フェルトリーナー ホワイトラベル(画像の最右)を差し入れてくださったので、この日は2種のオーストリアワインが満喫できました。講座生のなかには、オーストリアワイン未体験の方もいらっしゃったので、素敵なサプライズでした。Kodaさん、お気遣い、ありがとうございました!


カナール・デュシェーヌ&ティエノーのシェフ・ド・カーヴ、ローラン・フェドウさんとお目にかかれて光栄でした。今回は(株)徳岡の安武様、清水様、森様、そしてティエノー ボルドー シャンパーニュのルメグ日本担当輸出マネージャーに大変お世話になりました。心から御礼申し上げます、ありがとうございました!
■製品についてのお問い合わせは(株)徳岡 ℡03-5436-7501(東京)
■徳岡 東急プラザ銀座店 http://ginza.tokuoka.co.jp/


講座生の皆さま
6月のシャンパン講座は最終週の28日です。
期待にお応えできる2メゾンの競演になりますので、今月もお楽しみに!
 
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シャンパン × 和食 『ローラン・ペリエ』テイスティング昼餐会@ 銀座 小十 [シャンパン]

『ブリュットL・P』がブラッシュアップして『ラ キュベ』としてデビュー



ミシュラン三ツ星和食店 銀座『小十』の奥田透店主、ローラン・ペリエのギョーム・パイヤールさん

シャンパン・メゾンローラン・ペリエから日本担当・インターナショナルキーアカウントマネージャーであるギョーム・パイヤールさんが来日しました。
主要アイテムの1つ『ブリュットL・P』が、15年の構想を経てブラッシュアップし、『ラ キュベ』としてリニューアル発売するに至った経緯を説明。
プレス昼餐会の会場、銀座小十では〝フレッシュネス、フィネス、エレガンス〟の3つをモットーにしている同メゾンのフラッグシップシャンパンも加えて、奥田店主の料理との相性を探求しました。
ちなみに『ラ キュベ』の詳細はワインのこころFB版で紹介させていただきました。

和のおもてなし


『ブリュットL・P』をよく使っていたという奥田店主
ローラン・ペリエのシャンパンについて「レモンやグレープフルーツ、ライム、酢橘、白い花、塩味、青野菜、海のミネラルがイメージできます」と。どんな料理と相性が良いのかを考えた時、「最初に思い浮かぶのは繊細な白身魚。この時期ならカレイ、おこぜ、スズキ、冬なら平目、フグにも合います。あとはキス、いか、鱧(はも)、アワビ、毛蟹、日本独特の線の細い食材に良く合います。焼いた魚だと太刀魚や甘鯛、野菜ならアスパラガスや隠元、胡瓜、大葉、茗荷、新玉葱、空豆、枝豆等、日本の食材と幅広く合うシャンパンです。『ラ キュベ』を試飲してみましたが、守備範囲がさらに広がり、豊潤さも持ち合わせているので、懐石料理すべてをこのスタンダードなNVで通せるようになったのでなないかと思います」とコメント、饒舌でした!


ワインと日本料理の関係で大事にしていること
「料理自体は何も変えないことです」と。
続けて「つなぎ役(山椒や薬味等)を使えば合うのが当然で、そうではなく、自分の料理というものがしっかりあって、もしくは、日本料理というものがしっかりあって それに合わせるのが、食中酒であるシャンパンやワインだと思っています。シャンパンのなかに香りの成分や味わいの成分が多ければ多いほど相性が良いと言えます。ゆえに今回はいつもお出している料理であって、ローラン・ペリエの昼餐会用に何かを変えたということは一切していません。料理は幅広い食材を使い、味わいも線の細いものから豊潤なものまで様々なので、それがローラン・ペリエの4アイテムとどのようなマリアージュをするか。それを楽しんでいただければ今日の会は成功だと思っています」と語っていました。

当日の御献立
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摺り流しはバカラのグラス


塩水雲丹 ホワイトアスパラ 摺り流し、これは『ラ キュベ』と渾然一体!
手の込んだ一品です。ホワイトアスパラを茹で、出汁で煮て、それをフードプロセッサーでピューレ状(野菜のざらざら感はあえて残す)にして、汁の濃度は鰹節の出汁で調整。アスパラバスの根と先端部分は角切にして使い、上部に北海道産の塩水雲丹(べっこう餡で味付け)を



毛蟹 蓮芋 オクラ トマトゼリー
雰囲気のある銀彩の器。奥田店主いわく「銀は使い込むとしっとり侘びてきます」
店主が形容する〝線の細い食材〟毛蟹とは素直に馴染み相性が良かった『ラ キュベ』

きれいな立ち姿の稚鮎

織部の器と同化している稚鮎唐揚げ、たで木の芽の緑酢が映えています!

鮎を氷水に入れて仮死状態にすることで、苦玉(にがだま/魚類の胆嚢)を甘い状態のままキープさせることができるとか。それを180度で唐揚げに。鮎の頭上にある緑の帽子はたでと木の芽をすり鉢ですりおろし、そこにおろした胡瓜(水分は取る)を混ぜて、酢だけで調理した緑酢(青くて酸っぱい味)で味わいます。「緑酢は苦玉と相乗し合うので、「鮎は頭から緑の帽子めがけて食して」と奥田店主
唐揚げの香ばしさ、鮎独特のほのかな苦みが口中に広がり、それを『ラ キュベ』が受け止めてくれた印象。季節感を生かした逸品!

螺鈿が施された漆器


油目吉野打ちよもぎ豆腐 順才
よもぎ豆腐の柔らかい食感、出汁の旨味は、『ラ キュベ』が見事にキャッチ!


お造りはおこぜと鰹たたき
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薄造りを調理中の奥田店主のワン・ショット


おこぜ薄造りは塩&酢橘 × ウルトラ・ブリュット
 
ロゼとの相性最高

千葉・勝浦産 鰹のたたき
果実味、タンニン、ほどよい酸味、守備範囲の広いロゼと好相性


鰹たたき、新玉葱 ちり酢
「シャープで繊細でエレガントなこのロゼは食事に良く合う」と奥田店主

焼物
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伊佐木の胡麻塩焼き × グラン シエクル
肉厚な伊佐木はボリューム感たっぷり
これは豊潤で複雑味のあるグラン シエクルと合せて


左から)グラン シエクル、ロゼ、ノンドゼのウルトラ・ブリュット、ラ キュベ


和牛熟成あぶり焼き 新牛蒡
贅沢の極み! 
噛み込むことで様々な要素+牛蒡の甘さがグラン シエクルの要素と絡み合って

贅沢な黒鮑の鍋

房州 黒鮑 若芽しゃぶしゃぶ 肝醤油 × グラン シエクル
最初に若芽をお鍋に入れ、その後、鮑を1枚ずつ、しゃぶしゃぶで。鮑の肝のソースは濃厚。五感でヨード、磯の香りを満喫。これに対抗できるのはグラン シエクル!

天然鰻にはロゼを


天然鰻のうな丼 香の物 味噌汁
ロゼの若干のタンニンが、鰻の脂分をきれいに流し、タレと焦げ具合の味わいがワインの旨味と相乗してナイスマリア―ジュ!

デザートは天使音マスクメロン


父親は温室メロンのアールスフェボリット(緑肉系)、母親はヒーロー・オブ・ロッキンジの交配種で、ヒーロー・オブ・ロッキンジは英国王室にゆかりのある白肉系品種とのこと。現在、世界で唯一、静岡県浜松市の1生産農家が作っているそうです。店主が惚れこんでいる希少メロン、とろけるような甘さは後引くおいしさでした。

余談ですが、ローラン・ペリエも英国王室とゆかりがあり、ロイヤルワラント(英国王室御用達)を受けています。メロンと合わせて楽しめたのはグラン シエクル。果肉がめちゃくちゃ柔らかくて豊潤なメロンを優しく包み込んでくれたトップ・キュヴェ、王者の風格がありました!

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「今まで面で捉えていた料理を、点で捉えることがひとつのポイントなのではないかとは思い、今は料理の品数を少し増やし、その分ミニマムにして、素材感を重視しています。産地はもちろんですが、和食店はそこに季節感、歴史観、文化観を入れないといけませんし、良い食材を仕入れて出せば料理が成立するとは思っていません。掛け軸や、庭がなくても、日本料理店だからやらなければならないことがあるのではないかと思っています」と現在の心情を語ってくださいました。長い料理人人生になかで、時に試行錯誤しつつ、前進している三ツ星料理人の思いを感じました。対面で、多くの話を聞かせてくださった奥田透店主、ありがとうございました!

本当に仕事冥利な素敵な時間でした。
ましてや大好きなシャンパン・メゾン、シュバリエ&オフィシェの称号でお世話になっているローラン・ペリエと三ツ星の奥田店主の料理とのマリア―ジュだったのですから、リポートにも力が入ります。画像もいつも以上かも(笑)
ローラン・ペリエのギョ-ム・パイヤールさん、サントリーワインインターナショナルの 山崎雄嗣社長はじめ、江部さん、阪本さん、稲葉さん、中村さん、ありがとうございました。
これからもローラン・ペリエの伝道師として、頑張ります!


■ローランペリエについてのお問い合わせは
サントリーワインインターナショナル(株)お客様センター(ワイン) ℡0120-139-380

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来年に向けてカレンダーチェック! 5月最終金曜日はLanguedoc Day! [インフォメーション]



3年前、アメリカから始まったLanguedoc Day/ラングドック・デー!
中国、カナダ、日本に波及したムーヴメントで、「5月最終週の金曜日には南仏ラングドックのワインを飲んで、SNSで発信しよう!」という日です。


ジャンジャン副会長、モリーヌさん、石田さん

日本での知名度はまだ低いのですが、ラングドックワイン委員会のフレデリック・ジャンジャン副会長とマーケティング部長のクリスチーヌ・B ・モリーヌさんが来日して、その魅力を熱く語りました。


飯塚シェフとジャンジャン副会長

会場はミシュラン2つ星レストランRyuzu/リューズ、マリアージュについての語りを担当した日本ソムリエ協会の石田副会長と飯塚隆太シェフが、プレスランチ(5月最終金曜日)の3週間前から意見交換して練りあげた構成は素晴らしい印象でした。
当日味わったワインは全8アイテム、同地方のプレミアムワインが厳選されていました。親しみやすくリーズナブルな価格のスパークリングワインと甘口ワインについては、ワインのこころで紹介しています。


ラングドック地方の沿革
紀元前600年にギリシャの植民地としてぶどう樹とオリーブが植樹され、2500年以上の歴史を有すエリア。同地方では1531年にリムー近郊の修道院(Saint Hilaire)で、最初のスパークリングワインが開発されています。近年、適切なぶどう品種の選択や技術革新が進み、2007年には地方名のAOCラングドックが誕生。ワインの品質が著しく向上しています。

データで見ると
■ぶどう畑は世界最大235,000㌶(豪州の1.5倍)
■収量1,330万ヘクト㍑(2014年データ) 
■36のAOC(全体の14%)と19のIGT(全体の60%)、地理的表示のないワイン(26%)
売り上げの30~35%をAOCワインが占めています。
■ラングドックAOCの93%がスティルワイン(赤ワイン77%、ロゼワイン13%、白ワイン10%)、5%がスパークリング、2%が甘口ワイン
参考:20~30年前は赤ワインが全体の90%
■フランスのビオのぶどう畑の30%(1,557軒)がラングドック、ここ10年の間でビオの畑は3倍に増加。世界のビオワインの8%は同地方で生産されています。ちなみにビオディナミは全体の5~6%
■日本におけるラングドックワインAOCの出荷量(2015年3月~2016年4月)は、コルビエール、ラングドックの赤、ミネルヴォア、フィトゥー、サン・シニアン、フォジェール、ラングドックの白、その他のラングドックのAOCの順


リューズの料理とのマリア―ジュ
女性醸造家が造るスパークリングワイン


キュヴェ・フランソワーズ (メゾン・アンテッシュ)
AOC ブランケット・ド・リムー/2,390円(税抜)/(株)ディス・エクスポール・ジャポン
ぶどう品種はモーザック90%、シャルドネ5%、シュナン・ブラン5%
アミューズの新玉ねぎのムース、アンチョビのマドレーヌと合せて
モーザックは小さな花をイメージさせるぶどう、フラワリーで口当たりが柔らかいスパークリングと新玉ネギの甘さが良く合いました。

花びら色のロゼワイン


テット・デ・ベリィ・ロゼ(シャトー・ピュエッシュオー)
AOCラングドック・サン・ドレゼリ/6,000円(税抜)/AMIS(株)
ぶどう品種はムールヴェードル90%、グルナッシュ10%
「淡く透き通るような色合い。フレッシュ感があり、香りにも味わいにもきめ細やかさを感じるロゼ。口中を流れるように進み、中盤で濃縮感が出て、余韻で調和(甘味、酸味、渋み、旨味等)が取れている飲み心地の良いワイン。ムールヴェードルはタンニンが強くスパイシーなぶどうなので、それが見事にコントロールできている」と石田さん



グリーンアスパラガスとバイ貝のコンフィをアイヨリソースで
石田さんいわく「春の名残りを楽しんでいただける一皿」
アスパラガスと山菜のほろ苦さがロゼのタンニン分とマッチ!
ニンニクを程よく使ったアイヨリソースをつけて味わうことでよりふくらみが増す印象

しいたけのタルトを赤ワインに合せて

魚沼産八色椎茸をタルト仕立てに ラルドの薄いベールで覆って

カルラン 2014(マ・ジュリアン)
AOCテラス・デュ・ラルザック/7,200円(税抜)/大榮産業(株)
ぶどう品種はグルナッシュ50%、カリニャン30%、サンソー10%、シラー10%。
「香りは自然でゆるやか、繊細で果実の印象の後に土っぽさやスパイスのニュアンスも。ピュアさと複雑さのコントラストがあり、味覚要素(甘味、酸味、渋味等)がすべて一体になっているワイン」と石田さん
スペシャリテの椎茸タルトの上にはラルド、下にも椎茸、干し椎茸、マッシュルームをラルドで炒めた敷物が。ワインを合せるとタンニンがソフトなので、素直に馴染み、豚の香りとラルドの脂分が混然一体となって口中に広がり、椎茸の香り&味わいが長い間続きます、椎茸好きにはたまらないマリア―ジュ!

 
白と赤でスズキとの相性チェック

石川産スズキのポワレ アーティチョークとともに 焦がしバターソースで

ドメーヌ・ド・バロナーク・シャルドネ2014(ドメーヌ・ド・バロナーク)
AOCリムー/6.650円(税抜)/ピーロート・ジャパン(株)
ぶどう品種はシャルドネ100%
シモン 2012 (ドメーヌ・クロ・マリ)
AOC ピク・サン・ルー/6,200円(税抜)/(株)ヴァンパッション
ぶどう品種はシラー50%、グルナッシュ50%
石田さんは「ピク・サン・ルーは冷涼エリア。凝縮感とエレガントさを備え、シラー由来のスパイシーさ、グルナッシュ由来のピュアな果実、口中で活力を感じる印象。タンニンは豊富ながら緻密なので、バターソースの魚料理が合いそうな赤ワイン、ワインが料理をソフトに包み込んでくれそうな相性。白ワインはシャルドネの香りとよく合う」とコメント

個人的には白ワインと合せたほうが素直に楽しめました。赤ワインだと若干生臭みが出てしまう印象。「濃厚なバターソースのスズキには酸味と樽のニュアンスがある白ワインが合いますね」とモリーヌさんも同意見。

解禁されたばかりのジューシーな仔羊はスタークラスの赤ワインで

システロン産仔羊 鞍下肉のロティ 野菜のエチュベを添えて

最近解禁になった贅沢な仔羊、石田さんから「お肉はタイムのフレーバーをつけつつロースト。トマトコンフィとレモンの風味もあるので、合わせるワインは地中海のぶどう品種を使ったものを。トマトの旨味は、シラーやグルナッシュ、ムールヴェードルと良く合います」との説明が。付け合わせの紫人参の歯ごたえがとても良く、旨味があり、気に入りました。




ヴァリニエール(ドメーヌ・レオン・バラル)
AOCフォージェール/7,000円(税抜)/(株)ラシーヌ
ぶどう品種はムールヴェードル80%、シラー20%
「ビオロジックの生産者。シスト土壌由来のエレガンスさ、緻密さを備えたワイン。バランスが良く、全体に調和が取れた印象」

ル・ヴィアラ(ジェラール・ベルトラン))
AOCミネルヴァ・ラ・リグニエール/8460円(税抜)/ピーロート・ジャパン(株)
ぶどう品種はシラー60%、グルナッシュ25%、カリニャン15%
「香りに気品があり、グラン・ヴァンの風格、フレッシュさがありながら深みもあり、味わいには果肉感も。中盤から横方向に広がる印象、旨味のあるワイン」


ジューシーなシステロン産仔羊、絶品!


リーズナブルな癒し系甘口ワイン

ミュスカ・ド・ミルヴァル(ムーラン・ド・ガサック)
AOCミュスカ・ド・ミネルヴォア/2500円(税抜)/(株)フィネス
ぶどう品種はミュスカ・ア・プティ・グラン100%
凝縮感がありながら、べたつかず、心地良い酸味でフィニッシュ



ジャンジャン副会長は奥様フランソワーズさんを伴って来日
ドメーヌ・ジャンジャンはラングドックのなかで一番広い面積を所有し、かつネゴシアンとしても活動しています。「椎茸のタルトと合せた赤ワインや魚に合わせた赤ワインなど、今日は我々が知らなかった発見ができましたし、料理も堪能できました」とおっしゃっていました、飯塚シェフ&石田さん、お見事でした!

食事全般で楽しめるラングドックワイン


食前酒から、最後のデザートまで、食事全般を通して楽しめるラングドックのワイン!
多様性があり、何より、お求めやすい価格帯が多いので、選択肢も広がります。
日本は毎月最終金曜日がプレミアムデーです。

来年の話になりますが・・・
5月のプレミアムデーにはラングドックワインを飲みながら、SNSでワイン発信を多くのワインラバーさんがしてくださることを願っています。

コスパワインの冊子は6月半ばに!

画像協力:ラングドックワイン委員会

今月中旬に、ラングドックワイン委員会が〝50のコスパワイン〟の冊子をリリースします。
『ワイン王国』協力で、(左から)トゥールダルジャンの野坂昭彦ソムリエ、ワインジャーナリストの山本昭彦さん、青木冨美子、アピシウスの情野博之ソムリエ、乃木坂しんの飛田泰秀支配人の5人が100超のワインをブラインドテイステイングしてセレクトした50アイテムです。
冊子が出来ましたら、日々のワイン選びに利用していただきたいと思っています。
窓口はラングドックワイン委員会日本事務局  ℡03-5615-8177
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

■ラングドックワイン委員会 https://www.facebook.com/languedoc.wines.jp/

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【後編】ヨーロッパ最優秀ソムリエコンクールの覇者はラトビアのライモンズ・トムソンズ選手 [Wine Summit 2017]

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【前編】に続けて、The Best Sommelier of Europe Vienna 2017 における精鋭たちの熱戦の様子をお伝えします。

バルコニー席から撮影
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私は2階のバルコニー席だったので、会場全体を鳥瞰できましたが、舞台までの距離がかなりあったので、いつもより画像が粗めですみません<(_ _)>

口開けは日本酒の課題!


田崎真也ASI会長と2009アジア・オセアニア最優秀ソムリエの森覚さんのペア。アペリティフとして意欲をそそるような『SAKE』を薦める課題(2分30秒)。ワインクーラーの中には3アイテム(日本酒、焼酎、日本酒のスパークリング)

ルーマニア、ラトビア、ポーランドの3選手は純米酒萩の白露(浦霞・宮城県)をセレクト。前者2名は利き酒をしてからサーヴしていましたが、ポーランドとフランスは確認を怠ったこと、加えてフランスのビロー選手は焼酎を選択しまったのでマイナス評価になったと思います。

ピエトラス選手(ルーマニア)は冒頭 『明石鯛(兵庫県)』という固有名詞を出していましたし、トムソンズ選手(ラトビア)も仮想客のシーンで『白瀑(しらたき/秋田県)』を提案していたので、日本酒問題は必須だと思っていた印象。スカヴォ選手(ルーマニア)はラベルの日本語判読に苦労していた様子で、田崎会長ではなく、森さんにホストテイスティグをしていた点からも動揺が見えました。

ひとつめのテーブル(仮想客)に異なる国のビバレッジを提案
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パオロ・バッソさん(スイス)を含む4名が、ウィーンのホテルのファインダイニングで、田崎ASI会長就任6周年記念のスぺシャル・ディナーを行う設定。メニューの各コースに合わせて異なる国のビバレッジあるいはワインを提案、チーズに関しては仮想客から選手の提案とは別にもう一種ワインを、とのリクエストが(5分、メニューを見る時間20秒)

Menu
- Trilogy of ceviche sea bream, salmon, scallops
- Gambas parrillada
- Lamb tagine with prunes and glace quince, grilled sesame, Sweet potato puree
- 36 months Parmigiano Reggiano, Gorgonzola, Chestnuts and dry figs
- Apfelstrudel Cinnamon ice-cream

一番手のポーランドの選手はアペリティフにオーストリア(ランゲンロイス)のブルグンダー主体(ピノ系品種)の泡ものエクストラ・ブリュットを薦め、前菜にスペイン(リアス・バイシャス)のアルバリーニョ、豪州(南オーストラリア)グロセットのリースリング、スペイン(リオハ)のグラン・レゼルバ、そしてチーズにはフランス(ボルドー)のChベイシュヴェル2010、違うワインとして米国(ワシントン州)ヘッジスのカベルネ・ソーヴィニヨン、デザートにはカナダのヴィダル種のアイスワイン、ティーセレクションとして日本の煎茶、エチオピアのコーヒーを提案。食後酒について言及する前にタイムアウト

2番手のルーマニアの選手は、アペリテイフにドン・ペリニョンP2の1998、続けてオーストリア、スペイン、フランス、チーズにイタリアのマルサラ、ポルトガルのドゥロを選択。デザートまで行かないうちにタイムアウト

実は一番気になっていたのがフランスでした。2016年のアルゼンチン・メンドーサ大会で覇者のローゼングレンさんと息詰まるような接戦をしていたダヴィッド・ビロー選手です。アぺリティフにはモエ・エ・シャンドン1998、その後、欧州第2の大河ドナウが流れている国々のワインを提案していました。ハンガリーのフルミント種を使った辛口トカイ、オーストリアのブリュンデル・マイヤーのグリューナー・フェルトリーナー種(以後GV)による『リード・ラム』、クロアチアの代表的な黒ぶどうプラヴァツ・マリ種を使った赤ワイン、チーズはドイツのエゴン・ミュラーのアウスレーゼ、品種はリースリング&スペイン(マラガ)の甘口ワインという流れ。この構成は見事でした。

優勝したトムソンズ選手はアペリティフに英国のスパークリング『ナイティンバー2007』を薦め、続いて日本の『純米大吟醸白瀑(しらたき)』、スペインのアレハンドロ・フェルナンデスの『アレハイレン』、オーストリアの『クノ-ル GV スマラクト ロイレンベルグ』、チーズにポルトガルのラモス・ピント『トゥニー・ポート40年』、もう1つ別のワインはイタリアのアレグリーニ『アマローネ』、シナモンアイスにはドイツのJJプリュムのアウスレーゼ、そして食後酒に日本の『響17年』やメキシコのテキーラ、ホセ・クエルボの『クエルボ・レゼルヴァ・デル・ファミリア』。聞いていてワクワクするような組立で、表現もわかりやすくキレイ! 

赤ワインの素性を探る課題


赤ワインの特徴について述べ、特定する課題(3分)。4選手中3名が、イタリア・ピエモンテ、品種はネッビオーロと回答。ピエトラス選手(ポーランド)はバルバレスコ2012、ピロー選手(フランス)はピエモンテの2010。トムソンズ選手(ラトビア)はピエモンテのバローロ2008。スカヴァ選手(ルーマニア)だけがボルドー、サン・ジュリアンのカベルネ・ソーヴィニヨン。グラス、デキャンターをするタイミング、供出温度、マリアージュ等について各選手とも言及していましたが、価格ついて触れていたのはトムソンズ選手(30€)だけだったと思います。

さて、その赤ワインですが、正体はスペインの『トンドニア・グランレセルバ2004(ロペス・デ・エレディア・ビーニャ・トンドニア)』でした。ヴィンテージは違いますが、ご参考までにトンドニアを紹介

ふたつめのテーブル(仮想客)にはブラウフレンキッシュをデカンタージュ
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ホストはセルジュ・デュプスさん(フランス)、2016年の世界最優秀ソムリエのローゼングレンさん(スウェーデン)を含む4名にオーストリアの黒ぶどう品種ブラウフレンキッシュのワインをデキャンターしてサーヴ。作業途中で同品種の説明や他品種と比較も問われる課題(5分)

Livestreamの4時間50分の箇所にトムソンズ選手のこの実技が映っています。
これは見る価値大!
ホストへの対応、デキャンター中の所作(利き酒のため、ワインをグラスに注いで香りを確認し、それをデキャンターに移してリンスしてから、味見をしていたトムソンズさん)、作業中も審査員からの質問にポイントをつかんだ受け答え(ぶどうの栽培エリア、2つの土壌に由来する味わいの違い、ピノと似た酸味、シラーと似たスパイシーさ等)、ゲストへの丁寧なワインサービス、作業後の整理整頓。これらを規定の5分で仕上げた手腕、素晴らしいです、高点数だったと思います。

黒いグラス6種のブラインド
6つのグラスの中に共通する材料のものが2つずつある。それが何番と何番なのか。オリジン、タイプ、できれはブランドまで言及する課題(3分)
1:Pisco WAQAR  チリのピスコワカー(マスカット種から造る蒸留酒/ぶどう)
2:Vins de Constance 南アフリカのヴァン・ド・コンスタンス
(ミュスカ・ド・フロンティニャン種から造る甘口ワイン/ぶどう)
3:The IRISHMAN アイルランドのアイリッシュマン(アイリッシュウィスキー/穀物)
4:DRAMBUIE  ドランブイ(ウィスキーをベースにハーブや蜂蜜をブレンド/穀物)
5:Calvados Pierre Huet フランスのカルヴァドス(りんご)
6:IS CIDER  スウェーデンのアイスサイダー(りんご)

(出場順の回答)
ポーランドは1と4、2と6、3と5(カルヴァドスは正解)
ルーマニアは1と3(ウィスキー正解)、2と4、5と6(この2つの組み合わせは正解)
フランスの選手は1と4、2と6、3と5
 
トムソンズ選手(ラトビア)は1と2、3と4、5と6が共通と答えていました。
1はグラッパ(伊)、2はモンバジアック(仏)で原料はぶどう
3はスコッチウイスキー(スコットランド)、4はウイスキーにハーブ&ハニーを添加、原料は穀物
5はミラベル(仏)、6はプラムワイン(日本)、原料はプラム、惜しかったです。

4種の甘口ワインのブラインド
オリジン、品種、ヴィンテージを答える課題、ワインの説明は不要(4分) 
※ヴィンテージは一部不明

1:Disznókö 1413 Tokaji ディズノク1413  ハンガリー・トカイ レイトハーベスト/フルミント、ハールシュレヴェリュ、マスカット/2014
2:Monbazillac モンバジャック  フランス 貴腐ワイン/セミヨン&SB
3:Peter Schandl Beerenauslese ピーター・シャンドル オーストリア ベーレンアウスレーゼ/ピノ系品種?
4:Berncasteler Doctor (Dr.H.Thanisch)ベルンカステラー・ドクトール (ドクター・ターニッシュ家) ドイツ モーゼル・ザール・ルーヴァー/リースリング

■ポーランドの選手は1:ドイツ、モーゼル/リースリング/2013、2:フランス、ソーテルヌ/セミヨン&SB/2012、3:イタリア、ヴェネト レイトハーベスト/ガルガネーガ/2012、4:ハンガリー、トカイ/ピノ系品種/2005
■ルーマニアの選手は1:ハンガリー・トカイ、レイトハーベスト/フルミント、ハールシュレヴェリュ/2011、2:オーストリア、アウスレーゼ/GV/ 2013 、3:オーストリア、ルスター・アウスブルッフ/ピノ・ブラン&シャルドネ/2012、4:フランス、ソーテルヌ 貴腐ワイン/2010
■フランスの選手は1:オーストリア、ブルゲンランド ベーレンアウスレーゼ/ヴェルシュリースリング/2014、2:フランス、ソーテルヌ/セミヨン&SB/2013、3:ドイツ、モーゼル アウスレーゼ/リースリング/2015、4:イタリア/ミュスカ/2014 
■ラトビアの選手は1:フランス、ロワール・コート・デュ・レイヨン 貴腐、レイトハーベスト/シュナン・ブラン/2014、2:フランス、カディヤック/セミヨン&SB/2013、3:フランス、ベルジュラック レイトハーベスト/プティ・マンサン&グロ・マンサン/2015、4:オーストリア、ルスター・アウスブルッフ/ヴェルシュ・リースリング/2012 
 
1番目のワインをハンガリー、3番目をオーストリアと答えていたスカヴォ選手(ルーマニア)。若干コメントをしていた様子から混乱を感じたのですが、おさえるところはきちんとおさえています、素晴らしいです。

間違い探し
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8枚の画像が表示され、各ページ(3アイテムの記載あり)には1ヶ所間違いがある。1コマ30秒の間にミスを指摘する課題

ピエトラス選手(ポーランド)は中国の赤ワイン以外、7問正解。ビロー選手はフェッラーリ、ロンバルディアで「ヴェネチア」と回答、これは予想外

Sparkling Wine
-Ferrari Brut NV, Lombardia, Italy Trentino Alto Adige
White Wine
-Dagueneau Les Jardins de Babylone 2015, Pouilly Fume, France  Jurancon
-Franz Hirtzberger Honivogl Smarad Gruner Veltliner2013, Austria Smaragd
-Felton Road Bannockburn Chardonnay2015, Marlborough, New Zealand Central Otago
Red Wine
-Ao Yun Carbernet Sauvignon 2011, Yunnan, China first VT 2013
-Noemia Marbec 2013, Mendoza, Argentina Patagonia
-Hardys The Dead Arm Shiraz 2008, Mclaren Vale, South Australia, Australia d'Arenberg
Sweet Wine
-Chateau d'Yquem 2012,Sauternes, France not exist


トムソンズ選手が苦労していた間違い探しのワン・シーン
Ao-YunはLVMHが中国・雲南省2600mの場所で取り組むプロジェクト、2013年がファースト・ヴィンテージ!


試合の合間には生演奏
2~3種類の木・金管楽器を使い、場を盛り上げていた女性奏者


最後は4人同時に画像問題に挑戦
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8枚のスライド(15秒間)を見て答える課題


マルケス・デ・リスカルの画像は全員クリア


今年デキャンター誌でマン・オブ・ザ・イヤーに選ばれたステーヴン・スパリュアさん

ライモンズ・トムソンズ選手、おめでとうございます!

田崎ASI会長から優勝者の名が発表されました!



最後の出場だったので、待ち時間も長く、集中力を保つのが大変だったと思いますが、終始、品よく、タイトな時間のなかで、落ち着いた態度でした。
ASI、候補者たちへの感謝、そして第2の父と慕うシェフ、愛息と愛娘と愛妻、パーソナルトレーナー、ラトビアのソムリエ仲間への言葉が爽やかでした。
余談ですが、トムソンズ選手の声は、耳に心地よいですね。
今回改めて声の質の大事さも感じました。
世界最優秀ソムリエコンクールに向けてさらなる躍進を!

モエ・エ・シャンドンからシャンパン贈呈
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優勝はラトビア、2位はポーランド、そして3位がルーマニア&フランス、おめでとうございます!
オフィシャルパートナーのモエ・エ・シャンドンからトムソンズ選手にシャンパンの贈呈

歴代の優勝者の名が刻印されているモエ・エ・シャンドンのシルバートロフィーも狙ってください!

仮想客で参加の森さん、岩田&井黒両選手も観戦


Livestreamの3時間地点で、MCのズラティックさんが森さんにインタビューしています。来年京都で開催するアジア・オセアニア大会を見据え、そのための視察と出場する若き候補者2名を伴って来たことを語っているので、岩田さん&井黒さんもしっかり映っています!

コンクールの結果予想について、「ラトビアがフランスを抜くかも」と語っていた森さんのお言葉通りでした。岩田さんは「トムソンズ選手のサービスは素晴らしく、それが見れたことは凄い勉強になりました」と語っていたので、観戦で受けた刺激によって、さらなる飛躍が期待できそうです。

ヨーロッパ最優秀ソムリエコンクールを仕切っていたASIの田崎会長をはじめとするメンバーの皆さま。審査に関わった皆さま、進行役のバッセさん、長丁場で大変だったと思います。AWMBのクリンガー会長にも大変お世話になりました。
貴重な機会を共有させていただき、こころから御礼申しあげます。
ありがとうございました!!

ヨーロッパ最優秀ソムリエコンクールの覇者はラトビアのライモンズ・トムソンズ選手【前編】 [Wine Summit 2017]


緑が綺麗な5月のオーストリアを久々に訪問
今回は【The Best Sommelier of Europe Vienna 2017】
ヨーロッパ最優秀ソムリエコンクールが観戦できました。

祝! 37ヵ国のソムリエの頂点に立ったのはラトビアのトムソンズさん!!

資料提供:ASI

おめでとうございます!!
まず最初にラトビアについてご紹介しておきます。トムソンズさんのレストランVincentsのサイトを見ると、英国のチャールズ皇太子やエルトン・ジョン、日本の天皇といったVIPの訪問が多い名店の由。ちょうど10年前の2007年5月に、ラトビアを初訪問をなさった天皇・皇后両陛下のニュースもあったので、お店の創業が1994年ということを考えると、現天皇ご夫妻がお立ち寄りになられたのかも知れませんね。

5月のオーストリア取材は、同国のワイン総括の要オーストリア・ワイン・マーケティングボード(以後AWMB)が2年に1度開催している『Wine Summit2017』に参加することが目的でした。
そのスケジュール表に、同じタイミングで行われていた『ヨーロッパ最優秀ソムリエコンクール』のウェルカム・ディナーと最終日の決勝&ガラ・ディナーが組み込まれていたので、ヨーロッパの精鋭たちの熱戦をリアルタイムで楽しむことができました、ラッキー!
ちなみにコンクールは3日間(9日~11日)の日程で、会期中にはワイナリー訪問等もあったようです。11日の決勝戦は400名超が集ったガラ・ディナーと同時進行で、すべてが終了したのは24時近くでした!

ウェルカム・デイナーはシェーンブルン宮殿で!

楽隊がお出迎え


コンクールにエントリーしている国々は国旗を掲げて入場

コンクールを前に士気高揚

田崎真也ASI会長とビリー・クリンガーAWMB会長

到着当日の8日に、AWMBとソムリエユニオン・オーストリアが主催するウェルカム・ディナーがありました。コンクールは国際ソムリエ協会(以後ASI)とソムリエユニオン・オーストリアがオーガナイズしているので、会場には、ASIの田崎真也会長(日本)、ヨーロッパ大陸担当セルジュ・デュプス副会長(フランス)、技術委員長のジェラール・バッセさん(英国)等、歴代の世界最優ソムリエの面々が一堂に会しており、さらにはコンクールに出場する37ヵ国の候補者(3ヵ国アフリカ含)も揃い、華やかで躍動的な雰囲気になっていました。


ソムリエユニオン・オーストリアのアンマリー・フォイドル会長と田崎真也ASI会長

同ユニオンはオーストリアで世界最優秀ソムリエコンクールが行われた1998年に設立されたソムリエを管轄する組織で、2008年からアンマリー・フォイドルさんが会長として活躍しています。ディナー開会時、田崎ASI会長からフォイドル会長に記念品が贈呈されました。


フォイドル会長とジェラール・バッセ技術委員長のあいさつ


壇上には各国の候補者たち
フォイドル会長の左隣には東京大会で活躍したアイルランド代表のジュリー・デュプイさん、右隣にはルーマニアのジュリア・スカヴォさん(今大会3位)、ポーランドのピョートル・ピエトラスさん(今大会2位)、ふたりの間の背の高い人がラトビアのライモンズ・トムソンズさん(今大会優勝


フォイドル会長の右隣はオーストリア代表のサバード・ズラティックさん(今回17位)、左から2人目はフランス代表のダヴィッド・ビローさん(今大会3位


ディナーで同席だったズラティックさんが手にしているのは来年ウィーンのVie Vinum2018で行われる『Revival Best Sommelier of Europe & Africa』の出場チケット

光栄なる時間!

気遣いの達人バッセさんのおかげで素晴らしい瞬間をいただきました!
左から)モネゴMW、バッセMW、ラーソンさん、デュプスさん、ローゼングレンさん、世界最優秀ソムリエの素敵なメンバー!!
後列右のアンドレス・ロスベルグ(アルゼンチン)さんはA.S.I.新会長(2017年6月選出)!


photo by Gerard Basset

ソムリエ協会の理事時代、ソムリエ対象のセミナーでデュプスさんが仕掛けたブラインドテイスティング(異なる瓶に同じワインを入れ若干温度も変えてサービス、その違いについて言及)の奥深さに感激。その鮮烈さは今もしっかり残っています。その大尊敬するデュプスさんとの再会だったので、とっても幸せでした!

加えて、マルクス・デル・モネゴMW(ドイツ)は1998年のオーストリア・ウィーン大会の優勝者。この大会には石田博選手も参戦していましたが、惜しくも入賞ならず。でも、その後の2000年カナダ・モントリオール大会でリベンジを果たし、3位入賞という快挙を成し遂げました。この時、私は現地観戦していてモネゴMWの温かなお人柄に触れることができ、それ以来、大尊敬する人のひとりになっています。そのような訳で、デュプスさんとモネゴさんは特別な存在です。光栄なる時間を分けてくださったAWMBに感謝しています!!


ヨーロッパ最優秀ソムリエコンクール@ウィーン・パーク ホテルシェーンブルン
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ソムリエユニオン・オーストリアのアンマリー・フォイドル会長のあいさつ


準決勝に進出した12名の候補者が登壇


コンクールは37選手から準決勝で12名に絞られ、3位はタイだったことから4名が決勝に進出。(左から)フランスのビロー、ポーランドのピエトラス、ルーマニアのスカヴォ、ラトビアのトムソンズ各候補者。クジにより、出場順はポーランド、ルーマニア、フランス&ラトビア


最初の課題は4人で行うシャンパン作業

スタートは4名全員で『モエ・エ・シャンドン ブリュット・アンペリアル マグナム』を18等分にサーブする課題(4分)。テーブル上には20脚のグラスがあり、一度注いだら後戻りできない規定。4候補者全員が時間内にクリアしていましたが、スカヴォ選手は迅速で印象的。ビロー選手はボトルの残量もなく、18脚完璧に注いでいたように見えましたが・・・


審査員が各テーブルをチェック。均等な量であるかどうか。ボトル内の残量はどのくらいか(残量がなく、18均等がベスト)、テーブルの上が整頓されているか

この後、4選手が順次、出場しました。
コンクールの様子は、次回<後編>でご報告しますね。


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オーストリアを訪問したチャールズ皇太子&カミラ夫人とニコライホーフのワイン [オーストリー]

ヴァッハウの誇り『ニコライホーフ』
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ニコライホーフのワイナリーにある菩提樹、1918年に植樹されたので来年で100周年
5月は大きく広がった枝々の葉に包まれ独特の世界!


連休明けの7日から9日間の日程でオーストリアに行ってきました。
現地の様子についてはFBとtwitterで少しだけ発信したのですが、大事なブログは間が空いてしまいました、sorryです。本日無事帰還したので、ピッチをあげねばいけませんね。

私は今回、ご招待くださったオーストリア・ワイン・マーケティングボード(AWMB)の取材終了後、延泊して大好きなニコライホーフにお邪魔してきました。
2年ぶりに再会したクリスティーネ当主夫人から素敵なお話を伺ったので、まずは、その報告から進めていきます!

ホーフブルク宮殿でのレセプションでニコライホーフの3アイテムが!

英国のチャールズ皇太子とカミラ夫人が4月にオーストリアを訪問したのですが、ホーフブルク宮殿で行われたレセプションには、サース家を代表してクリスティーネ当主夫人が出席しました。会場では皇太子やカミラさんとの会話を楽しんだようです。

当日はアペリティフとして、ニコライホーフ『リースリング ゼクト2014 』、その後、同『イム・ヴァインゲビルゲ グリューナー・フェルトリーナー スマラクト2009』、そして食後酒として同『アプリコットのシュナップス(アンズの蒸留酒)』がふるまわれました。


ワイナリーの庭園にたたずむドレス姿のクリステーネさん、とっても素敵です!

昨今、英国産スパークリングワインの評価があがっていますが、ロイヤルファミリーがリースリングから造ったオーストリアのスパークリングワインに興味を持ってくだされば嬉しいです。

リースリングのスパークリングは日本未入荷。2012年が初ヴィンテージで、2013年は生産していません。ドザージュ量は5g/L、エクストラ・ブリュットですが、ブリュット表記。果実味があり、凛とした印象の泡もの。
イム・ヴァインゲビルゲは中央ヨーロッパで最も日照度に恵まれた畑です。そこから収穫したオーストリアの固有品種グリューナーは別格、最上級のスマラクトは旨味のある味わいです。
そして・・・ニコライホーフのアンズは、これまたスペシャル! 同ワイナリーのアンズのジャムを食べた人は、瞬時に恋に落ちます(笑) その絶妙なアンズの蒸留酒なので、皇太子も魅了されたのではないかと思っています!

ニコライホーフの日本での輸入元はファインズ(株) 03-6732-8600

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注目! オレゴンでマスター・ソムリエのラリー・ストーン × ドミニク・ラフォンが新コラボ [来日したワイン生産者&関係者]

2016年にワイナリーも完成した『リングア・フランカ』
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輸入元ワイン・イン・スタイルの招聘で来日したラリー・ストーンMSがリリースされたばかりのワインを披露。会場はリッツ・カールトン東京の『ひのきざか』

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ラリー・ストーンさんは世界に236人(2017年現在)しかいないソムリエ界最高の称号マスター・ソムリエMSの所持者。『リングア・フランカ』はブルゴーニュの奇才『コント・ラフォン』の四代目ドミニク・ラフォンさんとのコラボレーションで誕生したワイナリーです!

ネーミングの由来はフランク王国ですが、現在は〝共通語〟としての意味で使われています。異なる文化や経歴を持つワインラバーさんにワインを通しての喜びや感動を共有して欲しいとの思いを込めて付けられました。

ブルゴーニュをイメージして造っているワイン
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左から供出順
#1:AVNI Chardonny Willamette Valley2015/6,900円(税別)
#2:Sisters Chardonnay Willamette Valley2015/14,500円(税別)
#3:Avini Pinot NoirEola-Amity Hills2015/6,900円(同)
#4:Joshua, Junichi& Siri Pinot Noir Ribbon Ridge2015/7,900円(同)
#5:Tongue's Cheek Pinot Noir Eola-Amity Hills2015/9,600円(同)
#6:Ryan's Plow Pinot Noir Willamette Valley2015/9,600円(同)
#7:Mimi's Mind Pinot NoirEola-Amity Hills2015/14,500円(同)

リングア・フランカ立ち上げまでの動き
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画像の3人は左から)ラリー・ストーンMS、ブルゴーニュ出身のコンサルタント ドミニク・ラフォンさん、ワインメーカーのトーマス・サーヴさん。トーマスさんはイヴニング・ランドやドメーヌ・デジャック、DRCで栽培やセラーの仕事に携わっていました。

ラリーさんとドミニクさんとの関わりはオレゴンの『イヴニング・ランド・ヴィンヤーズ』からです。
ラリーさんには20年前からオレゴン構想がありました。
サンフランシスコにあるルビコンのレストランでソムリエをしていた時に、お店に来てはルロワやジャイエのワインを注文する大顧客がいました。ラリーさんはフランスワインだけでなく、カリフォルニアやオレゴンのワインに興味を持ってもらおうと画策したようです。そんな折、大顧客から「フランス以外で優れたシャルドネやピノが造れる場所は」と聞かれ、彼は「サンタ・リタ・ヒルズかソノマコーストかオレゴン」と答えます。

その大顧客はハリウッド映画のプロデューサー、マーク・ターロフさんだったのですが、最終的にターロフさんはオレゴンの銘醸地ウイラメット・ヴァレーのエオラ・アミティ・ヒルズに土地を買い、『イヴニング・ランド・ヴィンヤーズ』を設立。ラリーさんがオレゴンで最高と思っていたぶどう畑『セヴン・スプリングス』も手に入れ、ラリーさんはこのワイナリーのプロジェクトメンバーとして活躍します。ここにはブルゴーニュのドミニク・ラフォンもコンサルタントとして加わり、最強のチームになりました。

そして、ワイナリーを立ち上げる夢を抱いていたラリーさんは、2010年から2年間画策し、エオラ・アミティ・ヒルズのセヴン・スプリングスの前にある畑を手に入れ、2013年にぶどう樹を植樹、2016年には建築家ローレンス・フェーラーがデザインした待望の新ワイナリーが完成。この『リングア・フランカ』はマスター・ソムリエのラリー・ストーンさんとドミニク・ラファンさんががっつり組んだ新コラボレーションです!

余談ですが、現在、おふたりとも『イヴニング・ランド・ヴィンヤーズ』からは離れています。ここを仕切っているのはラリーさんの弟子にあたるラジャ・パーさん(IPOBの創設者)だそうです。

ジョリとネカイアの土壌

ラリーさんが強調していたのはJoryジョリとNekiaネカイアの土壌。ともに風化した赤みを帯びた玄武岩で、前者は表土が深く、後者は表土が浅く、砂利質が多い土壌。ストレスを受けて育つシャルドネはネカイアに向いていて、イヴニング・ランド・ヴィンヤーズで造った最高のシャルドネもネカイア土壌でした。


緯度45度の共通項
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資料提供:リングア・フランカ
「オレゴンのウイラット・ヴァレーのなかにあるエオラ・アミティ・ヒルズはフランスならローヌ地方のエルミタージュと同じ緯度です。ワイン栽培において日照量はとても大事ですが、これは長くても短か過ぎてもダメ。その意味から日照時間と日照量が最適と言えるのが45度のエリアです。太陽の光はぶどうのフレーバーを豊かにします」とラリーさん。
オレゴンは大気を通してぶどう畑に優しい光が注がれます。それは例えて言えば、給水ホースから水を撒く時に、勢い良く出るのがカリフォルニアで、ミストのように柔らかいのがオレゴンと表現していました。

宇宙をイメージしたラベル
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AVNIシリーズのラベルは宇宙を表現した作品で、作者は版画家のタルマッジ・ドイル女史
これは〝Soil & Sun〟を意味しています。

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先附け:春キャベツ 桜海老煮浸し、鱒利休揚げ 甘長唐辛子
  
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AVNIはラリーさんのお名前“ストーン”の意味ですが、サンスクリット語でマザーアース、母なる大地。ラベルの作者はタルマッジ・ドイル女史


(左から)#3#4

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お椀:相並葛叩き 蕨 花弁人参 大根 木の芽
ラリーさんを満足させていたのが、お椀の出汁。昆布由来の塩分がピノの旨味とナイスハーモニー

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お造り:鮮魚三種

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鮪の脂分をピノが洗い流してくれる感じ、山葵を少し使ってあわせてバランス〇

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焼き物:京鰆の酒盗焼き 焼き空豆 近江蒟蒻、 南京カステラ 葉地神

#4から#7のラべルは世界的なガラス作家デイル・チフリーさんが描いています。
自動車事故で左目を失明してしまったチフリーさんは現在ガラス作品を自分で造ることができないので、下絵を描いて、それを配下の者に委ねて完成させているそうです。リングア・フランカのラベルはチフリーさんの下絵を使っています。彼の作品はサイトで見ることができますが、どれも素晴らしいです!

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#5のタングン・チーク ピノ・ノワールの旨味、厚味、複雑味

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温物:春野菜 白魚 小鍋仕立て、筍 若芽 新牛蒡 独活 芹 黒七味


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酢の物:蛍烏賊 帆立貝焼き目 寄せ若芽 酢蓮根、うるい 柚子胡椒酢味噌

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参加者全員が納得したのは、蛍烏賊とあわせても生臭さが出ることなく、魚介にうまく寄り添っていたピノの味わい。ラリーさんは「酢の物はワインに合わない」とおっしゃっていましたが、シャルドネ&ピノの品の良い酸が、酢の物の強すぎない酸とバランス〇

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食事:桜蕎麦、山菜天麩羅 蕗の薹 たらの芽 こしあぶら、大根おろし 葱
桜湯を連想させるような、桜の香りほんのりのおそば
視覚と香りで風流を楽しむ一品。天麩羅の汁(醤油と出汁の風味)、蕗の薹やたらの芽のかすかな苦みがワインのロースト感、スパイシーさと相まって

エピローグ
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その昔、ジャンシス・ロビンソンMWのワイン番組(BBC)をまとめたビデオに、ドミニク・ラフォンさんのメゾンを訪ねるシーンがありました。英国で人気の豪州産シャルドネを持参して、ドミニクさんに試飲してもらう構成でしたが、反応は、けんもほろろ。コメントもなく、吐き出しもメゾンの外で行うという具合でした。
あれから20年以上経過して・・・ブルゴーニュ至上主義のドミニクさんが、新天地オレゴンに食指を動かしたことが大きな驚きです。それだけにラリーさんとドミニクさんのコラボワインは本当に期待できます!

ラリーさんは「どれをとってもオレゴンワインですが、ブルゴーニュをイメージして造っているワインです」と語っていました。2015年ヴィンテージはすべて買いぶどうで造りましたが、ミネラル感があり、エレガント。2013年には自社畑28㌶に植樹したので、2016年産のワインには自社畑の若樹も少しだけ使うことも考えているようです。
ブルゴーニュの名醸造家たちの進出が続いているオレゴン、その動きから目が離せません!

リングア・フランカのワインについてのお問い合わせは
ワイン・イン・スタイル ℡03-5212-2271


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NHK文化センター青山校 春期シャンパン講座の初回はティエノー! [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

1985年創業のシャンパンメゾン『ティエノー』
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髙島屋さんの看板シャンパンティエノーは20世紀に誕生したメゾンです。同社が2012年に扱いを開始した時に、昭和女子大オープンカレッジの講座で披露しました。アラン・ティエノー当主は、ぶどう仲買人だった経歴を生かし、良質なぶどう栽培家とのルートを活用して、グレードの高いシャンパン造りを成功させています。


ティエノーにフォーカスするのは5年ぶりです!

第1フライトはブリュットとロゼ
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#1:ティエノー ブリュット
生産者:ティエノー(NM)
ぶどう品種:シャルドネ45%、ピノ・ノワール35%、ムニエ20% 
熟成期間:3年
ドザージュ:~9g/L以下
価格:6,500円(税別)/グッドリブ(髙島屋)
輝きのあるイエロー、気泡活発、レモンやグレープフルーツ、洋梨、蜂蜜、バランス良好

#2:ティエノー ロゼ
生産者:ティエノー(NM)
ぶどう品種:ピノ・ノワール45%(うち、古樹のアイ村産赤ワイン7%)、シャルドネ35%、ムニエ20%、
熟成期間:2~3年
ドザージュ:~10g/L以下
価格:8,500円(税別)/グッドリブ(髙島屋)
サーモンピンク、気泡繊細、イチゴやラズベリー、グレープフルーツの白い皮、#1と同じように軽快&フルーティ、酸味のメリハリあり、アフターに軽いビター感

3品種のブレンド比率は似ています。ロゼはアイ村のPNを7%加えていますが、2アイテムを飲み比べてみるとメゾンが求めているスタイルがわかります。エレガントで整った印象。

第2フライト
#3:ティエノー ヴィンテージ2008
生産者:ティエノー(NM)
ぶどう品種:シャルドネ、ピノ・ノワール各50%、熟成期間:7年 ドザージュ:~8g/L以下
価格:10,000円(税別)/グッドリブ(髙島屋)
グレート・ヴィンテージ。淡いイエロー、白い花、白コショウ(CH由来)、黄色系柑橘果実、ミネラル、程よい酸味、旨味、厚みのある味わい、口中クリーミー、長い余韻、ポテンシャルあり、長熟タイプのシャンパン

#4:ティエノー ヴィンテージ2006
生産者:ティエノー(NM)
ぶどう品種:シャルドネ、ピノ・ノワール各50%、熟成期間:7年 ドザージュ:~8.5g/L以下
価格:10,000円(税別)/グッドリブ(髙島屋)
気泡繊細、熟成香、熟した白桃、ドライフルーツ、ブリオッシュ、ミネラル、果実味と酸味のバランス

第3フライト
#5:キュヴェ・アラン・ティエノー2002
生産者:ティエノー(NM)
ぶどう品種:シャルドネ60%、ピノ・ノワール40%、熟成期間:10年
ドザージュ:~9g/L以下
価格:20,000円(税別)/グッドリブ(髙島屋)
スペシャル年の2002、グレート・ヴィンテージ。黄金色からベージュ、気泡はワインに溶け込み、ソフトでまるみがあり、今飲んでおいしい1本。アロマ豊か、ナッツやスパイス、ミネラル、講座生からの反応大

#6:ティエノー ラ・ヴィーニュ・オー・ガマン1999
生産者:ティエノー(NM)
ぶどう品種:シャルドネ100%(アヴィズの古樹)、熟成期間:10年 ドザージュ:8g/L
価格:28,000円(税別)/グッドリブ(髙島屋)
色調はイエロー、白い花、熟した洋梨、マンゴー、フレッシュバター、ミネラル、焙煎香、旨味、軽いビター感

トップ・キュヴェはブラン・ド・ブラン『ラ・・ヴィーニュ・オー・ガマン』 4,000本しか生産していないスペシャルキュヴェ

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オー・ガマン(右)は18年の経過でもまだフレッシュ
色調にも白ぶどう由来の要素を感じます。

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2014年3月にメゾンを訪問した折、焼きたての御海苔をお土産にしたのですが、ご子息でゼネラルマネージャーのスタニスラスさんは自分でお寿司を作る方だったので、ぴったりのアイテムになりました。

今回の講座で初めてティエノーを体験した参加者からは、「エレガントな味わいのシャンパン」との感想をいただき、過去の講座で何アイテムか体験しているメンバーからは「以前より、さらに良くなっている印象」と言われ、嬉しく思いました。

ティエノー・ブリュットの赤いラベルは、アカデミー賞のレッドカーペットに良く似合うので、2013年と2014年の2年間公式シャンパンとして愛飲されていました(今はパイパー・エドシック)。これはアカデミーのウルフギャング・パック シェフ(アカデミー賞授賞式後のパーティーのケータリング総責任者を歴任)と交流があったので、お声がかかったようです。ティエノーは料理界の巨匠ポール・ボキューズからも太鼓判を押されているシャンパンなので、品質の良さは実証済みです。味わったことがないシャンパンラバーさんには是非1度、お試しいただきたいと思っています。


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