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伝統的なボルドースタイルと凛とした日本スタイルのコラボ サントリー『CENTURY2008』 [ワイン]

登美の丘でぶどう造りを始めて100年目に誕生したCENTURY(センチュリー)
サントリーワインインターナショナル株式会社(以後サントリー)とドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト社(以後DBR)が共同で開発した特別醸造ワイン『センチュリー』が12月1日から全国で発売されます。
『センチュリー』にはサントリーのワイン造り100年の情熱と新たな100年への夢の2つに意味が込められています。

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生産本数は限定1,200本、希望小売価格は18,000円(税別)
越前和紙のラベルにはコラボレーションの象徴として紅白の糸が一本一本漉き込まれており、特別業務提携から25年間を経た両社の強い絆を意味する金・銀の2羽の鳩も描かれています。裏ラベルには友好の証として両社社長のサインも入っています。

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[コピーライト]2010 サントリーワインインターナショナル(株) Photo by 鍋島徳恭

目指したのは、日本産のぶどうで最高のワインを造りあげること
伝統的なボルドースタイルでありながら、日本をイメージさせるエレガントなワイン
それは凛とした強さの中に優雅さを秘めた味わい

2009年5月から、いろいろな品種で何度も何度もブレンドを繰り返し、最終的に決めた比率は
・CS  カベルネ・ソーヴィニヨン/33%(登美の丘ワイナリー産)
・PV  プティ・ヴェルド /33%(同上)
・ME  メルロ/ 28%(同上 18%、長野・塩尻市産10%)
・MBA マスカット・ベーリーA/ 3%(長野・塩尻市産)
・BQ  ブラック・クイーン/ 3%(登美の丘ワイナリー産)

補助的品種として見られがちだったPV に注目し、主要品種として使用することを決定
2008年のCSはエレガントなスタイルなので、全体を構成する骨格となりうると判断

固有品種のMBAとBQは今までトップ・キュヴェに使われることはありませんでした。
コレール氏にとってこれら2種類のぶどうは初めて口にするものであり、欧州の醸造家が皆、そうであるように違和感や戸惑いを感じていたようです。試飲を重ねるうちに、マスカット・ベーリーAに綿菓子のような甘さ、キャラメルのような甘さがあり、「ワインに温かさや優しさを与えること」、ブラック・クイーンは「ワインに強さを与えること」を実感し、センチュリーのブレンドに使うことを決めたとのこと。

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[コピーライト]2010 サントリーワインインターナショナル(株) Photo by 鍋島徳恭

両社を代表してブレンドを進めてきた登美の丘ワイナリー栽培技術長 渡辺直樹氏(左)とDBRの醸造責任者エリック・コレール氏。コレール氏はChラフィット・ロートシルトの醸造責任者シャルル・シュヴァリエ氏の右腕として、またチリのロス・ヴァスコス、南仏ラングドックにあるオーシエールの醸造責任者として活躍中。

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サントリーの八木徹社長とDBR社のクリストフ・サラン社長(中央)、渡辺直樹氏

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ブルーオマール海老のブランマンジェ 緑色のガスパッチョ

乾杯用に供出されたのが、来年発売予定の登美の丘ワイナリー 甲州スパークリング2007
まだラベルが出来ていないので、ボトル撮影はできませんでしたが、ワインは気泡も元気で細やか
柑橘系果実やハーブのニュアンスがある穏やかで飲みやすい印象。来年が楽しみです!
シェフお薦めのマリアージュ、 緑色のガスパッチョとの甲州の相性はとても良かったです。

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マダムビュルゴーのシャラン鴨胸肉のロティ 白と赤のソース(左)
鳥根県産イノシシとフォアグラのハンバーグ トリュフのソース 天然キノコを添えて(右)

センチュリー2008は前半ボトルから直接、後半は6時30分(会は7時スタート)にデキャンタージュしてからサービスされました。

「紫色の花や赤系果実の香り、スパイシーさ(クローブ、ナツメグ)があり、味わいにも強さと柔らかさを感じます。途中から口中でタンニンが広がり、後半それが優しく消えていきます。まだ閉じている印象ですが、7~8年後が最高の状態になるのでは」と技師長。テーブルが同じだったカーヴ・ド・リラックスの内藤邦夫店長は「最初にキャラメルの要素がガ~ンときて、その後に和風柑橘系果実(スダチ、カボス、キンカン、柚子等)のニュアンスを感じるので、和風の素材と合いそう」と大満足。

ブレンドに使用されているMBAやBQがどのように熟成していくのか?
欧州の醸造家から認められた日本固有品種MBAやBQ!
コレール氏は最初、「初めて飲むので評価できない」と語っていたそうです。その後の試飲で考え方が変わりますが、その間2ヶ月くらいを要したとか。渡辺氏いわく「エリックは考え方がニュートラルで新しいものを取り入れる感覚が柔軟です。オーシエールやロス・ヴァスコスで仕事をしてきたことも今回のブレンドに対する考え方に繋がっています」と。

さて気になるMBAの熟成の変化ですが、渡辺氏も「我々としてもMBAの変化は興味あるところなのでしっかり見守っていきたいです」と話していました。ここ数年で画期的な変化を遂げている日本ワインのニューヒーローになるのか。
折りしも今年は日本のワインぶどうの父、川上善兵衛翁が設立した新潟『岩の原葡萄園』創業120周年の年でもあり、善兵衛さんが日本の風土に合う品種として誕生させた交配種マスカット・ベーリーAやブラック・クイーンだけに興味津々です。

サラン社長からのメッセージ
温かなお人柄のサラン社長からメッセージをいただきました。

「この日本の地で、我々が協力して造った“日本のワイン”を味わうことができて感動しました。今まで弊社のワインを楽しんで飲んでくださった日本人に少しはお礼が出来たかなと思っています。両社の友好25年記念で造ったワインですが、登美の丘ワイナリーのぶどう畑が日本のシンボルである富士山が見える場所にあるということも私にとっては嬉しいことであり、そのワイナリーで高度なスキルを持つ方々の協力で素晴らしいワインができたことは本当に感動的です。センチュリーはお祝いのためのワインであり、ボルドーで造るような品質の高い赤ワインが日本でも造れることがよくわかりました。我々が考えるエレガンスさがこのワインにはあり、それは日本のシルク、着物の美に通じるイメージです。

以前はあまり飲まれていなかったワインを多くの日本人が飲むようになり、若い方々も抵抗なくワインを飲むようになっています。重要な役割を果たしているジャーナリストやソムリエも新しい世代が登場し、引き継がれていることが素晴らしいと思います。すべての日本の方々にChラフィット・ロートシルトに来ていただきたいのですが、それが無理な場合は是非登美の丘ワイナリーにいらしてください」




世界的な和食ブームを追い風に同社での国産ワインは好調な伸びを見せており、前年比も右肩上がり。国産ぶどう100%のワインを“日本ワイン”と位置づけ、改めて日本独自のぶどう品種や産地に着目して、“ジャパンプレミアム(日本ならではの味わいを追求したワイン)”シリーズと、“登美の丘ワイナリー”シリーズを8月に発売しています。ニュースリリースは>>>http://bit.ly/bxPmqg

ジャパンプレミアム&登美の丘ワイナリーシリーズ発表の席上、イメージチェンジしたロゴも発表されました。新しいマークはひそかなブームになっている“家紋”をベースにしたもので、ぶどうの房と葉をモチーフにして、一粒一粒丹精こめて育てあげた日本のぶどうから国境を越えて世界の人々を感動させるワインへ、という思いが込められています。

ちなみに、このロゴは社内のデザイン部入社2年目の女性が手がけたもので、若手ならではの感性がデザインに生かされています。数十種類の候補の中から選ばれたとか。
女子力、素晴らしいです!

発表会に参加したワイン関係者、プレスには新発売の『登美の丘 赤2008』がかわいい衣装を着た状態で配布されました。その姿は!

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ロゴ入りふろしきを作成した神楽坂のやまとなでしこに別件で取材に伺った時、菊田圭子オーナーにワインのラッピングを教えていただきましたので、ご披露いたします。

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ふろしきの中央にワインを置き、ふろしきの四隅が均等であるかどうかをチェックします

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手前の部分に細かなひだを入れていきますが、この時、押さえとして輪ゴムを使います

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ひだの折り方、おわかりになりますか

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手前が出来たら反対側にもひだを入れます。ふろしきの両サイドを軽く引いて

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両方をクロスさせて結びます。通常のふろしきの場合、四隅が均等になっていればまとめやすいのですが、ロゴ付きの場合、正面に向かって若干右寄りにマークが出ないとバランスが悪いので何回か練習が必要かも知れません。

9月の渡仏では、お土産用に持参したふろしき(黄緑色のシャルドネカラーにピノ・ノワールのぶどう柄入り)が好評で、ワインの包み方を書いた英文の説明書も大いに役に立ちました。

和ブーム盛んな昨今、日本古来の“家紋”や日本の伝統美“ふろしき”にも注目しながら、品質向上著しい日本ワインの探究を楽しんでください。
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miche

登美の丘の文字を見て、昨年登美の丘ワイナリーを
訪れたことを思い出しながら楽しく読ませて頂きました。
我が家のセラーには登美1990が眠っています。
飲み頃はいったいいつなんでしょうか・・思案中です。
風呂敷でワインを包む・・・日本人ならではですよね。
私もやったことがありますがこんなに素敵にできるん
ですね。参考になりました。
by miche (2010-10-03 17:20) 

fumiko

micheさん
早速のコメント&チェック、ありがとうございました♪
>我が家のセラーには登美1990が眠っています。
>飲み頃はいったいいつなんでしょうか・・思案中です。
登美1990が! 
すでに20年経過していますので、飲んでよい頃だと思いますが、
渡辺氏にも伺ってみますね。
風呂敷のワイン包みもenjoy!!
by fumiko (2010-10-03 18:41) 

mouse1948

「登美の丘」という名称になる前のワイナリーに数回行ってます。
1万円を越えるワインは国産に限らずなかなか手中にする機会がないですが、国産ワインの底上げに多いに貢献するでしょうね。
私としては3,000円代で美味しい国産赤ワインを期待してるところです。
by mouse1948 (2010-10-04 11:58) 

fumiko

mouse1948さん、こんにちは。
『CENTURY2008』はメドック格付トップであり、そして近年は中国の富裕層の買いあさりの標的になっているChラフィット・ロートシルトと我が国のワイン技術が融合した最高級のワインです。
ボルドーで造られるようなワインが誕生したことが、第1の驚き。第2に日本で生まれたワインであり、そこに各3%といえども日本の固有品種が使われたことに大きな意味を感じています。

mouse1948さんのおっしゃる「3000円台の美味なワイン」は、私が後半に書いているジャパンプレミアムワインです!
品種シリーズは甲州、MBA等があり、各1600円ですし、産地シリーズは塩尻MBA、塩尻メルロ等があり、価格帯も2310円~3330円
超お薦めです。
by fumiko (2010-10-04 13:03) 

fumiko

vientre-dolorさん、チェックありがとうございました。

kojiさん、ありがとうございました!!

Winoさん、カニに合わせて、ジャパンプレミアムワインを試してください!
by fumiko (2010-10-04 13:06) 

kowa

100年目の「センチュリー」、ワイン作りにかけた熱い想いが伝わるようです。ぶどうのこだわり、ラベル、デザインなど細部にわたるまでの気の遣いよう・・・リリースには「ワインづくり100年の情熱と新たな100年への夢の2つの意味を込めています」とありましたが、ここまでの道のりは大変だったろうなあと改めて感じました。おかげで今レベルの急上昇する日本のワインを楽しむことができています。過去の偉人たちに感謝ですね。
by kowa (2010-10-05 23:48) 

yuka

いやー茸、生えてきてよかったですね。心配でした。
ワインと茸の組み合わせは本当に好きです☆
風呂敷もいつもお土産でワインを持って行く時には使っています♪
by yuka (2010-10-06 16:38) 

hako

視覚的にも、かなりインパクトが有りますね。
風呂敷の撮影、雰囲気が良く伝わってきます。
by hako (2010-10-13 12:35) 

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