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初来日したノエリア・オーツが語るチリ最大の有機栽培ワイナリー『エミリアーナ・ヴィンヤーズ』 [チリ・アルゼンチン2017]

コンチャ・イ・トロを経営するギリサスティ家が設立した『エミリアーナ・ヴィンヤーズ』
昨年9月、4年ぶりにチリで再会したエミリアーナ・ヴィンヤーズ(以後エミリアーナ)のワインメーカーノエリア・オーツさん! 
訪問時、「秋に日本に行きます」と言っていたので、来日を楽しみにしていました。



スペイン出身のノエリアさんはヴァレンシア・ポリテクニック大学で栽培と醸造学の学位を取得。チリとのかかわりは2009年。収穫期のチリを訪れて、チリワインに魅了され、チリ大学大学院で栽培と醸造の修士学位を取得、2011年にエミリアーナに入社、現在、ビオディナミ農法の先駆者として知られているアルバロ・エスピノーサ氏とともに、『シグノス・デ・オリヘン』、『コヤム』等のワイン醸造を担当しています。

日本初上陸のシグノス・デ・オリヘンを紹介

7~8年前から生産 しているアイテムで、日本では2017年の秋から輸入元ワイン・イン・スタイルが取り扱いをを開始(左から)
#1:シグノス・デ・オリヘン ラ・ヴィーニャ ホワイト・ブレンド2016
#2:同 ラ・ケブラーダ シラー2014
#3:同 ロス・ロブレス カルメネール2015
#4:同 ロス・モロス カベルネ・ソーヴィニヨン2015
#5:コヤム2013


エミリアーナのワイン造り
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ノエリアさんが「スパゲッティカントリー」と表現するように、チリは南北4300km、東西の幅が177㎞という縦長の国。北にアタカマ砂漠、南に南氷洋、東にアンデス山脈、西に太平洋があり、四方を囲まれています。<br>
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エミリアーナはコンチャ・イ・トロを経営するギリサスティ家が1986年に設立したワイナリーでホセ・ギリサスティ氏(2015年逝去)が担当していました。
ぶどう畑1049㌶は有機栽培、538㌶はビオディナミ農法、157㌶は有機栽培に移行中。ビオディナミ農法では世界最大(仏最大のビオディナミワイン生産者は南仏のドメーヌ・カズで200㌶)の有機ワイン生産者。チリで初めてDemeter( ドイツ・バイオダイナミック農法認証機関)認定マークを受けたワイナリーです。


ビオディナミ農法を取り入れたきっかけは
創設当初、ホセ・ギリサスティ氏が畑作業をして帰宅した日は、必ずと言って良いほど体調がすぐれず、その原因は農薬にあると感じていました。役員会で、氏は「ぶどう畑を有機栽培に転換すべき」と主張。1997年、自社畑の一部(35㌶)を実験的に有機栽培に移行することにして、ビオディナミ農法の権威であるアルバロ・エスピノーサ氏をコンサルタントに招聘、指導を仰ぎます。結果、フラッグシップワイン『コヤム』が誕生。ワインズ・オブ・チリアワードで『赤ワインブレンド部門』および『ベストワイン』に選ばれ、これを機にエミリアーナではオーガニックに転換することに決めます。


熟成に使用する容器について

木樽 フレンチオーク225L ■木樽 フードル2000L
アロマはより複雑に
緩やかな酸化、タンニンはまろやかに
卵型コンクリートタンク
コンクリートの素材はローマ時代から存在していた
形状はコート・デュ・ローヌ地方のミシェル・シャプティエ氏の提案。卵はイースター(復活祭)の象徴、すべての生命の始まり


黄金比率はギリシャ語のΦ(ファイ)で表される


自然界、アート等で散見できます

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9月の訪問で印象的だった形状
ビオディナミ農法を導入している『Lapostolle ラポストール』の醸造所



卵型タンクの内部は冷たく、コンクリート素材には小さな穴があるので、緩やかな酸化が進み、ニュートラルなので香りがつかない。内部は常に対流、いつも循環

■ステンレスタンク
ステンレスは白ワインだけに使用
ワイン自体何の変化もない


5アイテムのテイスティング
コヤムを生んだエミリアーナ・ヴィンヤーズは、この地に古代の時代から自生していたオークの木(Roble)に因み、自社畑に広がるワイナリーに『ロス・ロブレス』と命名。畑はコルチャグア・ヴァレー全体に連なる山脈の麓の斜面に位置しています。
ロス・ロブレスのぶどう畑は152㌶、標高265m、南向き(北半球の北向き)なので、ぶどうをゆっくり熟させることで、アロマ豊かで、酸とアルコールのバランスが取れたワインを造ることができます。
標高の高いエリアは崩積土の石が多いので、シラーやカベルネ・ソーヴィニヨンに適しており、中程度の標高のエリアは粘土質で、養分も多く、保水性も高いので、熟すのが遅いカルメネールに最適。
シグノス・デ・オリヘンのラベルには各ワインを象徴する〝マーク〟があしらわれていて、すべてIMO(スイス有機栽培認証機関)認定ぶどうを使用


#1:ラ・ヴィーニャ ホワイト・ブレンド2016 ヴァレ・カサブランカ
シャルドネ72%、ヴィオニエ12%、マルサンヌ10%、ルーサンヌ6%
マークは〝風〟。コヤムの白ヴァージョン(ブレンドタイプ)、カサブランカを表現するワイン。
アルコール発酵はステンレスタンクで行い、熟成はフレンチオーク62%、フードル15%、卵型タンク19%、ステンレス4%の各容器使用で4ヶ月、生産量2775ケース、小売価格3000円(税別)
白い花、洋梨、アプリコット、スパイス、ソルティな余韻、時間の経過で甘やかさが広がる魅力あるワイン

#2:ラ・ケブラーダ シラー2014 ヴァレ・カサブランカ
冷涼エリアで育つシラーで太陽を必要としているので、マークは〝太陽。シラー96%、ヴィオニエ4%(年によって変わる)、フレンチオークの発酵槽を使い、アルコール発酵前に6日間低温浸漬(8度)、その後、天然酵母で発酵。ワインはフレンチオーク43%、フードル38%、卵型タンク19%で13ヶ月熟成、生産量1058ケース、小売価格3000円(税別)
バイオレットカラー、オリーブ、生ハム、ハーブ、スパイス、アーシーなニュアンス、中盤から酸のインパクト


#3:ロス・モロス カルメネール2015 ヴァレ・デ・コルチャグア
マークは〝月〟、コルチャグア・ヴァレーは最初にビオディナミをスタートさせたエリアなので、ビオの象徴である月を使用。畑は南向き斜面(北半球では北向き)、カルメネール100%、ぶどう樹はマサルセレクション、すべて自根ぶどう、ドライファーミング(灌漑なし)。カルメネールはタンニンがソフトなので、卵型タンクを多用。フレンチオーク59%、卵型タンク41%で13ヶ月熟成、生産量925ケース、小売価格3000円(税別)。
色調はルビーバイオレット、ヨーグルト似の甘やかな香り(MLF由来)、プラム、ブルーベリー、ゆで小豆、ソフトな酸、まるいタンニン、親しみやすいワイン

#4:ロス・モロス カベルネ・ソーヴィニヨン2015 ヴァレ・デル・マイポ
マークは〝アース(土地、大地)〟、アンデス山脈からの強い風の影響を受けている畑、カベルネ・ソーヴィニヨン100%、フレンチオーク48%、卵型タンク28%、フードル24%で12ヶ月熟成、生産量1578ケース、小売価格3000円(税別)
ルビーレッド、ブラックベリー、甘草、シダ、鉛筆の芯、若干青っぽさ、こなれたタンニン、余韻にボリューム感


#5:コヤム2013
エミリアーナのフラッグシップワイン。生産量18263ケースのうち、95%が海外に輸出されていますが、チリでも良く売れているワイン。
ホセ・ギリサスティ氏とアルバロ・エスピノーサ氏は7種のぶどうをブレンド。理由は「テロワールの表現」、エスピノーサ氏はフランスで醸造を学んだので〝ブレンド〟が基本。醸造・熟成には新樽と使用樽、フレンチオーク85%、アメリカンオーク15%で13ヶ月熟成。小売価格3500円(税別)、デメター認証ワイン
深みのあるバイオレットカラー、黒系果実、ヨーグルト似の香り、黒胡椒、ミント、レザー、フレッシュな酸味、熟度のある果実味、力強い余韻


[晴れ]昨秋に訪問したチリ&アルゼンチンの現地リポートは、アップした記事に続けて今月からまた書き進めてまいります。
昨年は日本・チリ外交締結120周年でしたし、本年は日本・アルゼンチン外交締結120周年。両国の現地情報をお伝えできることはとても光栄なことだと思っております。何卒よろしくお願いいたします。

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