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ヴィレッジ・セラーズ創業30周年記念:ルーウィンのCH&CSヴァーティカルテイスティング [ワイン]



今年前半にヴィレッジ・セラーズ(以後VC)創業30周年記念として、NZの『フェルトン・ロード』&『ノイドルフ』両醸造家によるランチセミナー報告をしました。
後半にはオーストラリアのルーウィン・エステート(以後ルーウィン)、チリのコイレ、シャンパーニュのデュヴァル・ルロワの来日があり、セミナーが行われました。ここでは30周年記念の第2弾として、ルーウィンのシャルドネ(CH)とカベルネ・ソーヴィニヨン(CS)のヴァーティカル・テイスティングの報告をしておきます。


(前列左から)蛯沢登茂子、シモーヌ・ホーガン=ファーロン、VC中村芳子専務の各氏
(後列左から)佐藤陽一、デニス・ホーガン、VCリチャード・コーエン社長の各氏

セミナーのスピーカーはシモーヌ・ホーガン=ファーロン共同最高経営責任者、ルーウィンについて精通しているヴィノテーク誌マネージング・エディター蛯沢登茂子氏、マクシヴァン オーナーソムリエ佐藤陽一氏がコメンテーターを務めました。
なお、ルーウィンの沿革、オールド・ヴィンテージに関しては2016年来日時の記録を参考になさってくださいませ。
 
アートシリーズのシャルドネとカベルネ・ソーヴィニヨン

アートシリーズCH1981は、1982年に英国Decanter誌のブラインド・テイスティングで最高評価を得て、国際的な注目を集めました。(左から)
#1:シャルドネ2000
ぶどう品種:CH100%、手摘み収穫、発酵フレンチオーク100%、樽熟成11.5ヶ月、最終的に複数の樽をブレンド、コルク栓、Alc14.3%
#2:同2007
ぶどう品種:CH100%、手摘み収穫、発酵フレンチオーク(新樽100%)、樽熟成11ヶ月、樽を選別し、ブレンド、スクリュー・キャップ(SC)、Alc14.5%
#3:同2013
ぶどう品種:CH100%、手摘み収穫、発酵フレンチオーク(新樽100%)、樽熟成11ヶ月後、低温で清澄、瓶詰、SC、Alc13.5%


CSは2002年から赤ワイン向上プログラムを立ち上げ、アートシリーズCHと同格の質にすべく、すべての面での見直しを実施。2002年以前はユーカリのニュアンスがあったが、新しい取り組み以降、タンニンは柔らかく、熟した果実味が表現できるようになってきた。
#4:カベルネ・ソーヴィニヨン1993
ぶどう品種:CS87.5%、マルベック7%、PV3%、ME2.5%、機械収穫、発酵密閉タンク、樽熟成24.5ヶ月(新樽率30%)、MLF、コルク栓、Alc14.0%
#5:同2003
ぶどう品種:CS87%、マルベック10%、PV3%、機械収穫、密閉した発酵槽で発酵させ、樽熟成23ヶ月、MLF、コルク栓、Alc14.0%
#6:同2013
ぶどう品種:CS96%、マルベック4%、機械収穫、発酵は密閉タンクと開放タンクを併用、樽内MLF、樽熟成23ヶ月(新樽率50%)、SC、Alc13.5%


シャルドネ3ヴィンテージを利く


2000年
シモーヌ:スタイルは基本的には変わらないが、樹齢が古くなってきたので、直近のVTは、酸がしっかりしたものになっている。
佐藤:17年経た熟成感、深みのある色調、パンケーキやワッフル、トーストのような芳ばしい香り、ドライフルーツ的な甘やかな香り、スワリングでアカシアのハチミツ、樹脂や松ヤニ。酸の切れ味の良さやエレガントさは、ヨーロッパとは違ったマーガレット・リヴァーのCHの個性が出ている印象。ブルゴーニュグラスで香りの成分や味わいを感じて欲しい。
蛯沢:ジンジンクローン(ひとつの房に熟した果実と一部結実不良している実が混在したタイプ)は西豪州の検疫機関で増やしていた苗木をデニス氏が入手して栽培に成功したもので、同じクローンでもスワン・ヴァレーに植えると、マーガレット・リヴァーほどうまくいかない。ルーウィンのCHはopulent(華々しい)、エレガントでありながらしっかりとした果実味があり、近年は樹齢の古さやワインメーキングの経験も加わり、シェイプアップしたスタイルになってきた。
2007年
シモーヌ:2000年はMLF(37%)をしているが、2006年以降、MLFはしていない。2005年からはすべてのワインをスクリューキャップに変えた。
佐藤:落ち着きはあるが若々しい緑を残した色調、リンゴの芯の部分の甘さと酸を思わせる香りがあり、最後に清涼感。味わいは、わかりやすく、酸が残っているので、デキャンタ―ジュして温度を上げても面白いし、夏場は冷やし気味にして熟成感のあるCHとしてサービスしてもよい。#1をコルトン・シャルルマーニュとすると、#2はムルソー・ジュヌヴリエール。
2013年(現行VT)
佐藤:若々しい色合いで、果実の熟度、香りに清涼感、粘性もある。舌の中央にバランスよく味が乗ってきて滞在時間も長い。単体で飲んでも良いが、料理と合わせることでより楽しめる。MLFをしていない分、酸がしっかり表現されている。味わいのまとまり、滑らかさ、口中のバランスの良さがポイントになっている。
蛯沢:3つのVTに共通項があり、ルーウィンの品質に圧倒的な安定感がある。


カベルネ・ソーヴィニヨン3ヴィンテージを利く


1993年
佐藤:ひと昔前のルーウィンらしいCS、香りに複雑味があり、タジャスカオリーブのタプナード、木質の香り、果実も若いものから熟したもの、塩つけやジャムまで様々で、それらがスパイスのニュアンスを醸し出している。スパイスを利かせた料理と合わせて。
蛯沢:当時のオーストラリアの人が向いていたのはボルドーだった。使われているホートン・セレクションは南アフリカ経由で伝わってきたボルドー原産のクローンでほぼ西豪州に限定されている。93年の熟成感は懐かしく、アーシー、アニモル的なニュアンス。
2003年
佐藤:外観は落ち着きがあり 縁に若干オレンジの色調。香りのバランスが良く、溶け込んでいて、赤い果実や赤い花の特徴が出ている。丁寧にローストした木香のニュアンスが果実の甘い香りを引き締める役割をしていて、今飲んでおいしいワイン! 香りの方向性と味わいの方向性が同じなので、口中でも同じ印象。アルコールのボリューム感があるので、1時間くらい前に抜栓してサービスしたい。
蛯沢:赤ワイン向上プログラムの効果でフルーツ感が表現されている。新しい時代が始まった印象。
2013年
佐藤:色合いは若々しくチャーミング。グラスの縁に残る色素量も多く、粘性も十分。香りはミルティ―ユ(ブルーベリー)やカシスのような黒系果実、酸を思わせる要素やローストしたニュアンスは果実とともにあり、わかりやすく整った印象。柔らかな甘さがあるので料理に合わせたい。口中に甘味、舌の両側から酸味、細かい渋みが舌の上をふき取ってくれる印象。最後に鼻から抜ける甘い香り、角のとれた細かいタンニンを感じ、赤ワイン向上プログラムの効果が出ている。ただ、ゲストが望むルーウィンの華やかさは少し控えめなので、デキャンタージュして大きめのグラスでサービスを!
蛯沢:オーストラリアのワインの90%以上がSCであり、アートシリーズのような高額なワインもSCを使用している。熟成のスピードはコルクとSCでは違うが、一般的にSCのほうが緩やかと言われているので、その意味では2013年VTはまだまだ、これから長く熟成しそう。綺麗な酸味とシルキーなテクスチュアがある。



ルーウィン ART&WINEディナー

ワインを“アート”と捉え、アートのあるライフスタイルを追求しているルーウィン



アートラベルの発想はモンダヴィとのご縁でつながったロスチャイルド男爵との出会い。
そして・・・デニス氏はシドニー・ノーランとの逸話を紹介。「自分はコマーシャル・アーティストではないのでラベルの絵を頼まれても」と断ってきたノーランが、ルーウィンのワインを味わい、「このワインならラベルを書いても良い」と返事をしてきて完成した初ラベルがスクリーンの画像です!



アートラベルの一番手はリースリングでした。
オーストラリアのアーティスト、ジョン・オルセンに依頼して届いた4枚のラベルを、ルーウィンでは全て使用。1ケースに4絵柄が入っているそうです。アートシリーズは毎年変わりますが、リースリングだけは当初からの4種ラベル


ルーウィン・エステートのブリュット2013 (4,650円)、ぶどう品種はPN66%、CH34%で3年熟成。スマートな印象。野菜類、サーモンと合わせて!




アートシリーズの妹版「プレリュード」と「シブリングス」はリーズナブルな価格で、早くから楽しめるワイン。シブリングスのソーヴィニヨン・ブランはセミヨン(34%)とのブレンド。柑橘系果実、青リンゴ、白桃のニュアンス、ピュアな酸味、口中滑らか



切り分ける前に、オーストラリアのトマホーク肉をプレゼンテーション




アートシリーズのシラーズ2013(4,600円)とシブリングス・シラーズ2014(3,200円)をトマホークと合わせて。前者は凝縮した果実味とローストしたコーヒー豆、後者はジューシーな果実感とエキゾチックスパイス、口中での肉との馴染みはシブリングス・シラーズ! 
お肉もボリューム満点、これでひとり分!




コーエン社長が『グラズマターズ』を初披露。これはレンタルグラスサービス にも力を入れている同社のニューアイテムで、グラスの洗浄・運搬・保管用ラック。グラスの破損を防ぐために開発を進めてきたもので、商品化のメドも立ったので、近々デビュー予定です。



セラー熟成セレクションについてのお問い合わせはヴィレッジ・セラーズ・ワインクラブ迄
℡:0120-106-876/Fax:0120-288-788

35周年、40周年に向けてのヴィレッジ・セラーズ様の発展を祈願しております!

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コメント 1

gillman

素敵なラベルですねぇ。これだけでもワインを開けるのがわくわくしそうな。
by gillman (2018-01-22 11:06) 

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