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コンチャ・イ・トロ社のファインワインアンバサダー パブロ・プレサックとスペシャル・テイスティング! [来日したワイン生産者&関係者]


コンチャ・イ・トロのファインワインアンバサダーのパブロ・プレサックさんと昨秋以来の再会!


会場は2017年6月に日本初上陸したばかりの店舗
NYのマンハッタンエリアで人気のベンジャミンステーキハウスの六本木店

マルケス・デ・カーサ・コンチャをベースに3品種を比較試飲

アペラシオン、ワインスタイル等、異なる点を見ながら、チリワインの多様性を検証
(試飲はボトル右から左の順に)
#1:マルケス・デ・カーサ・コンチャ シャルドネ2016
#2:アメリア シャルドネ2016
#3:マルケス・デ・カーサ・コンチャ カルメネール2015
#4:カルミン・デ・ペウモ2013
#5:マルケス・デ・カーサ・コンチャ カベルネ・ソーヴィニヨン2015
#6:ドン・メルチョー2015


北から南下していくと、リマリ・ヴァレー、マイポ・ヴァレー、カサブランカ・ヴァレー、カチャポアル・ヴァレーとなります。


リマリはいたるところにサボテンが群生していてびっくり、北には世界一乾燥しているアタカマ砂漠 (2014年9月撮影)

第1フライトはセビーチェに合わせて2種のシャルドネ

魚介類やハーブ、要はコリアンダー!


#1:マルケス・デ・カーサ・コンチャ シャルドネ2016 小売価格2,200円(税別) 
D.O.リマリ(リマリ・ヴァレー)、ケブラダ・セカ・ヴィンヤード
創始者がスペイン国王から拝受した“マルケス(侯爵)・デ・カーサ・コンチャ”の称号をネーミングにしたワインで、1976年にカベルネ・ソーヴィニヨンを使って初リリース。チリの土壌の多様性を表現したアイテム。

標高190m、ケブラダ・セカ・ヴィンヤードはリマリ川の北側にあり、太平洋から10~18kmに位置する霧が多く、午後は日射が強いエリア。石灰質主体で有機物を含んだシルト(沈泥質粘土)の沖積土壌。年間の降雨量はわずか80mm、水源は地下水&アンデスの雪解け水を利用。昨今干ばつの影響を受けており、ケブラダ・セカで栽培をしているのはコンチャ・イ・トロ社だけ。リマリでシャルドネを生産するようになったのは2011年頃。
ぶどうは枝ごと破砕、圧搾。オークの発酵槽で12~15日以上発酵、5%MLF、樽で12ヶ月熟成。ワインメーカーはマルセロ・パパ

#2:アメリア シャルドネ2016 小売価格5,000円(税別)
D.O.カサブランカ(カサブランカ・ヴァレー)、ラス・ぺトラス・ヴィンヤード
チリで最初にリリースされたアイコンシャルドネ
リマリ・ヴァレーから450km南下するとカサブランカ・ヴァレー。ラス・ぺトラス・ヴィンヤードは太平洋から30km内陸に位置する畑で、1993年頃からシャルドネを生産、海からの影響はリマリほど受けませんが、風が強く、霧も多く発生するエリア。ぶどうが熟すまでに長い時間がかかり、複雑味のあるぶどうが収穫できます。土壌は粘土質、風化した岩やカコウ岩が多い土壌。生産量は1,000ケース。
ぶどうは房ごと破砕・圧搾、樽発酵の後、フレンチオークの樽で8ヶ月熟成、その後ステンレスタンクでブレンド、非MLF。ワインメーカーは奇才イグナチオ・レカバレン

料理との相性:ワインはともにミネラル感、海岸由来の塩味あり。柑橘果実の酸味が効いたセビーチェと好印象。チリ訪問ではセビーチェとソーヴィニヨン・ブランと合せることが多かったのですが、透明感のある綺麗な酸と相乗。アメリアは単独で飲むと樽の要素を感じますが、セビーチェと合せると鉱物的な香りや味わい、ノン・マロの凛とした酸が調和して◎

チリ変革のワンポイント情報
チリワインのご意見番 WANDSの番匠さんが、伝説的なチリのワインメーカーたちとその歴史について言及。「1970年代、1980年代のチリは混乱した時期だったので、本格的なワイン醸造に携わった人はいなかった(スペインもフランコ政権下で同様)。パブロ・モランデ(1982年にカサブランカ・ヴァレーの畑を開拓した人物で当時はコンチャ・イ・トロの醸造家)やイグナチオ・レカバレン(現在コンチャ・イ・トロでアメリアやカウミン・デ・ペウモを醸造する奇才)やアウレリオ・モンテス(モンテスの創業者)といった、既に70歳を越えている彼らの後の世代が抜け落ちており、その後に続くのがアルバロ・エスピノサ(チリワインの第一人者でバイオダイナミック農法の先駆者)の世代」と。

当時、パブロ・モランデはコンチャ・イ・トロ、イグナチオ・レカバレンはサンタ・リタからサンタ・カロリーナ、そしてアウレリオ・モンテスはサン・ペドロに籍を置いて活躍しており、これらの4社が1990年代初めまでチリワインを牛耳っていて、4社にぶどうを売っていた人たちが90年代に独立したり、欧米からの資本が参入してくることで、チリワインの歴史が変わっていくことに! これはとても興味深いお話でした。


第2フライトはカルメネールにフォーカス
1830年代、実験的にボルドーから持ちこまれ植樹されたカルメネール。その後、フランスでフィロキセラが蔓延し、世界のワイン産地に広がりましたが、チリは四方を自然の要塞に囲まれているので、フィロキセラ禍とは無縁でした。1830年代にはカルメネールだけでなく、欧州の様々な品種も同時に植樹されましたが、カルメネールは150年以上にわたって、メルロと間違えられていて、異なる品種であることを証明したのはフランス人のぶどう学者で1994年11月のことでした。


#3:マルケス・デ・カーサ・コンチャ カルメネール2015 小売価格2,200円(税別)
D.O.ペウモ(カチャポアル・ヴァレー)、ペウモ・ヴィンヤード
標高170km、ペウモは首都サンチャゴから190kmの場所に位置し、コンチャ・イ・トロが所有する2番目に古い畑でカルメネールに最適、入手したのは1910年。ぶどう樹はプレ・フィロキセラの台木を使用。土壌は深く、川に由来するシルト(沈泥質粘土)の沖積土。手摘み収穫と機械収穫。

ぶどう品種はカルメネール87.5%、カベルネ・ソーヴィニヨン12.5%のブレンド、ぶどうを除梗し、密閉したステンレスタンクで発酵8日間、フレンチオークで16ヶ月熟成。深みのあるガーネット、黒系果実、スパイス、酸味とタンニンのバランス

#4:カルミン・デ・ペウモ2013 小売価格23,000円(税別)
D.O.ペウモ(カチャポアル・ヴァレー)、ペウモ・ヴィンヤード、ピルケ・ビエホ・ヴィンヤード、プエンテ・アルト・ヴィンヤード
ペウモ・ヴィンヤードはカチャポアル川に沿った海岸線に近い山岳地帯の標高170mに位置し、フィロキセラ以前の樹から分けられたカルメネールのぶどう樹を使用。ファーストヴィンテージは2003年、その後、05年、07年、08年、09年、10年(樽熟成17ヶ月)、11年、12年、13年(樽熟成13ヶ月)と生産。10年、11年、13年は5月20日前後の収穫、12年は暑かったので、若干早かったとのこと。10年と13年に見られるように新樽率が減っているのが昨今の特徴。「セクシーカルミン」とパブロさん、希少600ケース

ぶどう品種はカルメネール91%、カベルネ・ソーヴィニヨン5%、カベルネ・フラン4%(ドンメルチョーに使う畑)をブレンド、ぶどうは除梗後、ステンレスタンクで5~7日間発酵、フレンチオークで13ヶ月熟成。深みのある紫色、ブラックベリーやカシス、グラファイト、ミネラル、酸味とタンニンと果実味のバランスが秀逸、時間の経過で酸味の印象、魅力的なワイン。ワインメーカーはイグナチオ・レカバレン

料理との相性:2種のワインの滑らかなタンニンが口中の脂分をきれいに洗い流してくれる印象、パプリカの青さと甘さがアクセントになっている感あり、楽しめました。


「チリにおいて、栽培面積の第1位はカベルネ・ソーヴィニヨン、第2位はソーヴィニヨン・ブラン、第3位がカルメネールですが、第2位になる可能性があります。センシティブな品種で、接木をすると収量や品質に問題が発生することも多く、気候も温暖で、土壌も粘土質であることが好ましいので、その意味からも、ペウモの土壌は目が詰まった粘土質であり、温かいエリアなので、熟すまでに時間がかかる晩熟ぶどのカルメネールには最適。収穫の時期は5月(北半球の10月半ばから11月)頃」とパブロさん。

第3フライトはカベルネ・ソーヴィニヨン

#5:マルケス・デ・カーサ・コンチャ カベルネ・ソーヴィニヨン2015 小売価格2,200円(税別)
D.O.マイポ(マイポ・ヴァレー)、プエンテ・アルト・ヴィンヤード&ピルケ・ヴィンヤード
アンデス山脈の麓に位置(プエンテ・アルトは標高650m、ピルケ570m)、マイポ・ヴァレーで最も冷涼なエリアで日較差が大きい。数年前から収穫を少し早めにすることで酸味を残し、フレッシュで果実味を重視したスタイルに変更。熟成の折、50%はイタリアンカスク(5000L)を使用。ワインメーカーのマルセロ・パパのアイデアによるもので、樽材はフランス製、内部は焼かず、樽の生産だけをイタリアで行っているガンバカスク。
品種のブレンドはカベルネ・ソーヴィニヨン95%、カベルネ・フラン4%、シラー1%、生産本数4万ケース

#6:ドン・メルチョ2015 小売価格11,000円(税別)
D.O.プエンテ・アルト(アルト・マイポ・ヴァレー)、ドン・メルチョー・ヴィンヤード
世界に誇るチリの銘醸ワイン、標高650m、アンデス山脈の麓にあり、マイポ川の北側に位置する畑プエンテ・アルトではドン・メルチョー、アルマ・ヴィーヴァ、チャドウィックのワインが造られており、チリ最高のワインができる。区画は7つあり、それらはさらに140以上に細分化され、別々に醸造。ステンレスタンクで発酵、10日間。発酵後、10日~20日間タンクで密閉し、マセレーション。フレンチオークで15ヶ月(新樽69%、他は1年樽)。フランスの醸造コンサルタント、エリック・ボワスノと一緒にチーフワインメーカーのエンリケ・テイラドが最終ブレンドで使うワインを選択。生産量は8,300ケース
まだ若さを感じさせるパープルカラー、粘性は高く、赤い果実、グラファイト、切れの良い酸味、滑らかなタンニン、ぶどう由来の甘やかさ、長い余韻

料理との相性:安定した味わいのマルケス・デ・カーサ・コンチャはプライムリブの脂分と絶妙のマリアージュ、ドンメルチョーは時間の経過により、タンニンや酸味の要素が広がり、熟成肉の旨味と互角の相性


8週間熟成させたアンガス牛のプライムリブ、なんと450g!!
素直に美味しい味わい
ランチタイムで200g、完食できなかった分は初めてのお持ち帰り体験


すべてが終わり、ワインを背景に笑顔のパブロさん

コンチャ・イ・トロだけで、すべてを網羅できる底力
マルケス・デ・カーサ・コンチャを軸にしたシャルドネ、カルメネール、カベルネの3フライトでしたが、2,200円のカリテプリなレンジから、ボルドースタイルのエレガントなカルミン、世界から高く評されているドン・メルチョーまで、その幅広さと安定感はチリ屈指の実力派であると実感しました!


昨年のコンチャ・イ・トロ訪問でパブロさんとの記念ショット(2017年9月撮影)


パブロさんとの試飲はマルケス・デ・カーサ・コンチャのシャルドネとピノ・ノワール
(2017年9月撮影)

■製品についてのお問合わせ先は日本リカー(株) ℡03-5643-9772

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