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目が離せない英国産スパークリング、来日した『ガズボーン』のローラ・リースMSとマリア―ジュ [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

英国産スパークリングワイン『ガズボーン』
私は2015年に昭和女子大オープンカレッジでBB&R扱いのガズボーン(英国 ケント州)、キャメル・ヴァリー(同 コーンウォール州)、リッジヴュー(同 サセックス州)の3ワイナリーにフォーカスしました。その折、ガズボーンはブラン・ド・ブラン(BdeB)2010を選択、シャンパン『ドゥラモットBdeB2004』とのブラインド対決にしたのですが、講座生の好みは15対3、ガズボーンが優位でした!


来日したガズボーンのアンバサダー、ローラ・リースMSは、同国で、ローマ時代のぶどう畑の痕跡が発見されていることから、「英国でのワイン造りはローマ時代から」と語っていました。
ローマ人(ローマ帝国)は侵略したグレート・ブリテン島をブリタニアと呼んでいたようで、飲料文化(海外編)には「B.C.58年のジュリアス・シーザーのガリア征服戦によりワインはガリア(今のフランス、北イタリア)、ゲルマニア(ドイツ地方のライン川まで)、イベリア半島沿岸部、ブリタニア(イギリス)等を支配下におさめていき、その駐屯地には兵士の飲料用ワインを送り込み、ぶどう畑の開拓も行った」との記述がありました。

20世紀、英国でワイン造りが脚光を浴びるのはハンプシャー州ハンブルドンで商業用のぶどう園が開かれた1950年代のこと。本格的に始動するのは1980年、1990年代。1988年創業のナイティンバーは英国で初めてシャンパーニュ用の3品種シャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエを植樹。1992年ヴィンテージのプルミエ・キュヴェがインターナショナル・ワイン&スピリッツ・コンペティション(IWSC)で金賞を受賞し、英国産スパークリングの秀逸さを世界に示しました。


古くて新しいガズボーン
イギリス南東部ケント州アップルドアにあるガズボーンのぶどう畑の起源は1410年まで遡ることができます。創業は2004年で、2010年にリリースしたブリュット・リザーヴ2006がファーストヴィンテージになります。2013年から既に3回、IWSCでEnglish Wine Produce of the Yearを受賞しています。
自社畑は90㌶、内訳はケント州が60㌶(20㌶は2004年から2007年までに植樹、2014年に植樹した残りの40㌶はまだワインには未使用)、サセックス州は30㌶で、2014年に植樹。
ケント州の土壌は粘土と砂質、サセックス州は石灰質土壌で、収穫時期はケント州より2週間ほど遅いとのこと。
リースさんは「ワイン産地は標高が低く、なだらかな斜面で、海から離れていない場所。シャンパーニュ地方より、北に位置するので、酸味を保つことができ、ハングタイムが長いので、フェノールの熟度もあがります」とコメント。スパークリングワイン造りでは土壌、区画、品種ごとに収穫し、80~100のキュヴェをブレンドしています。



ガズボーンの名はグース(ガチョウ)、ボーン(小川の意味)に由来、ボトルネック部分にガチョウがいます!
#1:ブリュット・レゼルヴ2013 6,670円(税別)
ぶどう品種:ピ二・ノワール55%、ムニエ27%、シャルドネ18%、
ドザージュ:9g/L
ケント州アップルドアにある南向きの畑、粘土質・砂質ローム土壌、ステンレスタンクで発酵、MLF100%、瓶熟28ヶ月以上、フレッシュ感、芯のある酸味、柑橘系果実、白桃、ブリオッシュ、シナモン、ミネラル

#2:ロゼ2013 7,670円(税別)
ぶどう品種:ピノ・ノワール100%
ドザージュ:8.2g/L
ケント州アップルドアにある南向きの畑、粘土質・砂質ローム土壌、ステンレスタンクで発酵、MLF100% 、瓶熟28ヶ月以上、サーモンピンクの色調、香りは赤系果実のニュアンス、#1よりソフトな酸、ミネラル、クリーミーで可愛い印象

#3:ブラン・ド・ブラン2013 8,340円(税別)
ぶどう品種:シャルドネ100%
ドザージュ:9g/L
ケント州アップルドアにある南向きの畑、粘土質・砂質ローム土壌、ステンレスタンクで発酵、MLF100%、瓶熟36ヶ月以上、冷涼年、安定した気候、フレッシュ、白い花、白桃、アンズ、ミネラル、若干のビター感

#4:ブラン・ド・ブラン2012 参考商品
ドザージュ量12g/L、2012年は難しい年とのことでしたが、デキャンター誌のTOP75に選ばれています。「大変な年だったにも関わらず、ここまでのワインが造れたことが自信につながりました」とリースさん。注がれた当初は香り控えめ、果実味と中盤から余韻に続くきれいな酸味、バランス良好、今飲んで美味しいワイン

#5:ブラン・ド・ブラン2010 参考商品
ドザージュ量9g/L、2013年に似た冷涼年、熟成を感じる色調、気泡はワインに溶け込みスムース、ドライフルーツ(無花果)、ヘーゼルナッツ、アカシア、複雑味とまるみ

#6:ピノ・ノワール ブート・ヒル・ヴィンヤード2015 5,170円(税別)
夏にグリーンハーベストを実施、2009年から少量生産、気になるアイテム



画像提供:BB&R
ケント州の位置は地図下方、右側の大きなぶどうが目印


広尾のランベリー岸本直人シェフのメニューに合わせて

クレメ・ダンジュ 熊本県クレームソワニエ 梅とビーツ
"酸"の存在が明確、泡ものの酸と梅の酸、同じく双方のクリーミーな食感が◎


お洒落なしつらい~長野県天竜川の稚鮎 蓼とアヴォガドのディップ~


柑橘果実の内果皮似のビター感と稚鮎のソフトな苦みにディップのクリーミーさが相乗


北海道富良野より ホワイトアスパラガスのポシェ トマトのムース、美味!


(左から)ブラン・ド・ブラン2013、同2012、同2010
ホワイトアスパラガスの程よい柔らかさと歯ごたえの良さ
ブラン・ド・ブランとの相性では2012年が好み



山形産もち豚を2種の調理法で、ロティとプレゼ(蒸し焼き) アメリカンチェリーのポワレ
ブラン・ド・ブラン2010年の熟成感と豚のロティの相性〇




明るいルビー色、アメリカンチェリー、ラズベリー、ストロベリー、赤いバラ、ヴァニラ、胡椒、ミネラル、グラファイト、芯のある酸味、タンニンはまろやか、豊潤で心地良い余韻。ボランジェのコート・オー・ザンファン似の趣き


英国のワイン団体WineGB
「今春、Wines of Great Britain(WineGB)が誕生しました」とリースさん
従来からあった2つのワイン団体United Kingdom Vineyards Association(UKVA) とEnglish Wine Produces(EWP) が合併。両団体のリソースやスキル、専門知識が集約されて、英国のぶどう栽培やワインメーカーを代表する新たな団体WineGBがスタートすることになりました。

英国におけるワインデータ
英国のぶどう栽培面積は、現在約2,500㌶、約700(うち約540は商業用)のワイナリーがあり、2017年は500万本のボトルを生産しました。
スパークリングワインが全体の68%、スティルワインが32%で、栽培しているぶどう品種の71.2%はシャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエ、残りの28.8%は他の品種(セイヴァルブラン、ミュラー・トウルガウ、バッカスetc)です。
地球温暖化の好影響もあり、ここ50年間で劇的な変化を遂げている英国には、シャンパンメゾンのテタンジェがケント州、ポメリーがハンプシャー州に進出しており、「今後も海外からの参入が見込まれる」とWineGBは推測しています。
泡好きには目が離せない状況になっています!


■製品についてのお問い合わせはBB&R ℡03-3518-6730

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