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コンチャ・イ・トロのマルケス・デ・カーサ・コンチャを主軸にして3産地を比較 [来日したワイン生産者&関係者]



チリのコンチャ・イ・トロからワインアンバサダーのパブロ・プレサックさんが昨年に続いて来日。チリの土壌の多様性を表現したワイン『マルケス・デ・カーサ・コンチャ』をベースにした比較試飲を行ない、近年注目されている最南端の産地ビオ・ビオ・ヴァレーで生産している同リミテッド・エディションシリーズのシャルドネとピノ・ノワール(いずれも日本未輸入)も紹介。テイスティングは3フライトに分け、最北端リマリ・ヴァレーのケブラダ・セカ・ヴィンヤード&サン・フリアン・ヴィンヤード、チリ最高のカベルネを産するアルト・マイポ・ヴァレーのプエンテ・アルト&ピルケ・ヴィンヤード、最南端にあるビオ・ビオ・ヴァレーのキトラルマン・ヴィンヤードのワインを供出しました。
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北(リマリ)vs南(ビオ・ビオ)
マルケス・デ・カーサ・コンチャはスペイン国王から受けた“マルケス(侯爵)の称号をネーミングにしたワインで、コンチャ・イ・トロの多様性を表現しています。1976年が初リリースでカベルネ・ソーヴィニヨンからスタートしました。ワイン造りのスタイルは基本的に同じ。ワインメーカーはマルセロ・パパです。

第1フライトはシャルドネ
#1:2017 マルケス・デ・カーサ・コンチャ シャルドネ 小売価格2,200円(税別) 
D.O. リマリ(リマリ・ヴァレー) ケブラダ・セカ・ヴィンヤード
畑は標高190m、リマリ川の北岸、太平洋から10~18kmに位置し、霧が多く、午後は日射が強いエリア。石灰質主体で有機物を含んだシルト(沈泥質粘土)の沖積土壌。リマリ川を流れる水にたくさんのカルシウムが含まれていて、それが石や岩に付着して堆積。年間の降雨量は80mm、水源は地下水&アンデスの雪解け水を利用。昨今干ばつの影響を受けており、ケブラダ・セカで栽培をしているのはコンチャ・イ・トロ社だけ。破砕、圧搾後、オークの発酵槽で12~15日以上発酵、5%MLF、12ヶ月樽熟成。コースタルに由来する塩味、柑橘果実の内果皮似のビターさ、舌の上に広がる粘性、透明感のあるフレッシュな酸味。

キトラルマン・ヴィンヤード

ビオ・ビオ・ヴァレーのキトラルマン・ヴィンヤードはビオ・ビオ川の南岸194mに位置し、2007年にぶどう樹(シャルドネ&ピノ・ノワール)を植樹。土壌は山から崩れた岩や石がそのまま堆積したコルヴィアル(崩積土壌)、年間の降雨量は1,256mm。

#2:2017 マルケス・デ・カーサ・コンチャ シャルドネ リミテッド・エディション 日本未輸入
D.O.ビオビオ(ビオビオヴァレー) キトラルマン・ヴィンヤード
2017年は例年より若干冷涼な気候。降雨量は多いが、主として冬期に集中。シャルドネの土質は火山土壌に起因する赤い粘土質。オーク樽で10~12日以上発酵、15%MLF、樽で12ヶ月熟成(新樽20%、一空樽80%)、ベントナイトで清澄、低温処理後瓶詰。白桃やトロピカルフルーツ、ビターな厚み、酸の広がり、心地良い余韻。

供出された6アイテム

(左から)
#1:2017 マルケス・デ・カーサ・コンチャ シャルドネ
#2:2017 マルケス・デ・コンチャ シャルドネ リミテッド・エデイション
#3:2016 マルケス・デ・カーサ・コンチャ ピノ・ノワール
#4:2017 マルケス・で・カーサ・コンチャ ピノ・ノワールリミテッド・エデイション
#5:2016 マルケス・デ・カーサ・コンチャ カベルネ・ソーヴィニヨン
#6:2016 ドン・メルチョー

第2フライトはピノ・ノワール


#3:2016 マルケス・デ・カーサ・コンチャ ピノ・ノワール 小売価格2,200円(税別) 
D.O. リマリ(リマリ・ヴァレー) サン・フリアン・ヴィンヤード
標高190m、太平洋から30km、リマリ川の南岸に位置する畑。丸い石や石灰を含む赤いローム粘土質で、有機物の含有はほとんどなし、水はけの良い沖積土壌。オープントップのステンレスタンクで7日間コールドマセレーション。発酵は12~14日間、11ヶ月樽熟成、MLFは自然に行われる。凝縮感があり、#4よりロースト風味(樽由来)あり。それについて「造りの違いに起因するものなのか」と質問したところ、「ワイン造りのスタイルは同じで、樽の焼き方も同様」との回答だったので、ヴィンテージが1年違うことによる差、産地の個性による差と推測。双方を飲み比べた印象は2017年ヴィンテージの#4のほうが好み。ちなみに2016年ヴィンテージはエルニーニョの影響で降雨量は例年の倍だった。「収穫が早まったことでワインはフレッシュでエレガントなスタイルになった」とパブロさん。

#4:2017 マルケス・デ・カーサ・コンチャ ピノ・ノワール リミテッド・エディション
日本未輸入
D.O.ビオビオ(ビオビオヴァレー) キトラルマン・ヴィンヤード
ピノ・ノワールの畑は上層部が赤い粘土で下層部は石の多い水はけの良い土壌。発酵はオープントップのステンレスタンクで10~12日(7日間のコールドマセレーション含)、12ヶ月熟成(新樽20%、一空樽80%)。ミネラルと樽由来のビター感、中盤からインパクトがあり、余韻も長くエレガント。

第3フライトはカベルネ!
#5:2016 マルケス・デ・カーサ・コンチャ カベルネ・ソーヴィニヨン 小売価格2,200円(税別)
D.O.マイポ(マイポ・ヴァレー)、プエンテ・アルト・ヴィンヤード&ピルケ・ヴィンヤード
アンデス山脈の麓(プエンテ・アルトは標高650m、ピルケ570m)に位置し、マイポ・ヴァレーで最も冷涼なエリア。日較差が大きい。2013年から収穫を少し早めにすることで酸味を残し、フレッシュで果実味を重視したスタイルにチェンジ。ぶどうはプエンテ・アルト6割、ピルケ4割の割合で使用。熟成にイタリアンカスク(5000L)を50%使うが、樽材はフランス製で樽の生産だけをイタリアで行っているガンバカスク。熟成は16ヶ月(フレンチオークとガンバカスク)。マルケス・デ・カーサ・コンチャはドン・メルチョーのセカンド的存在、カベルネ・ソーヴィニヨン91%、シラー5%、カベルネ・フラン4%。果実の凝縮感、シルキーで滑らか、柔らかなミネラル、バランスが良く、カリテプリ!!

#6:2016 ドン・メルチョー 小売価格11,000円(税別)
D.O.プエンテ・アルト(アルト・マイポ・ヴァレー)、ドン・メルチョー・ヴィンヤード
標高650m、アンデス山脈の麓にあり、マイポ川の北側に位置する畑プエンテ・アルトではドン・メルチョー、アルマ・ヴィーヴァ、チャドウィックのワインを造っているので、チリ屈指のカベルネの産地と言える。ドン・メルチョーの区画は7つあり、それらはさらに140以上に細分化され、別々に醸造。カベルネ・ソーヴィニヨン93%、カベルネ・フラン3%、プティ・ヴェルド3%、メルロー1%。ステンレスタンクで発酵10日間。発酵後10日~20日間タンクで密閉し、マセレーション。フレンチオークで14ヶ月(新樽55%、一空樽45%)。#5より明るい紫色を含んだ色調、粘性が高く、小さな赤系果実、グラファイト、木目の細かなタンニン、口中での存在大、長い余韻


セミナーの後はチリ人シェフのメニューで歓談タイム


フリオ・フィオレ駐日チリ大使の代理として出席したフェリペ・ディアス参事官(後列右)
コンチャ・イ・トロのパブロさん等を囲んで記念ショット

[ダイヤ]製品についてのお問い合わせは日本リカー(株)事業部 TEL:03-5643-9772

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