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ピエール・グラフイユ ジェネラル・ディレクターが語った『シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ』のテロワール [来日したワイン生産者&関係者]

『シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ』の誇り

ぶどう畑の入口にある石のアーチ

~ここのワインのラベルには“Grand Vin de Léoville du Marquis de Las‐Cases ”と、本来本元を誇っていて(ボルドーとしては珍しく、シャトーという言葉が入っていない)、ここが18世紀にサン・ジュリアンばかりかメドック中で、最高の勢力を誇った貴族の領地だったことを私たちに教えてくれる。ラス・カーズの素晴らしい畑はジロンド河をのぞむ砂利層の土地にあってラトゥールと境を接している。(中略)。近年の名声は1976年から96年までミシェル・ドロンが管理していた頃に築かれたもの。彼は1996年にドロン家の3代目である息子のジャン=ユベールにあとを託した。ラス・カーズは今や格付1級ワインの好敵手になるほどのワインを生産している~
出典:デイヴィッド・ペッパーコーン著『ボルドー・ワイン』



シャトー・.レオヴィル・ラス・カーズを所有するドロン家のジェネラル・ディレクター ピエール・グラフイユ氏

ペッパーコーン氏の紹介文にあるように、レオヴィル・ラス・カーズとラトゥールは隣接しており、畑は地続き。土壌はともに似通っているので、グラフイユ氏いわく「双子と言えるほど」。
ラス・カーズ(サン・ジュリアン村)のほうが、ラトゥール(ポイヤック村)より若干粘土が多い。また、ラトゥールの畑は砂利が多く、粘土がほとんどない区画もあるとのこと。2シャトーとも川に近く、50種類の異なる土壌の層があり、この多様な土壌がワインに複雑味を与えています。

しかしながら、1855年の格付では、ラトゥールが第1級、レオヴィル・ラス・カーズは第2級となり、当時の所有者レオヴィル家にとって、この結果は受け入れられないものだったので、以来、ボトルに2級という文字は記載していません。現在の所有者ドロン家も、「我々のワインは1級に値する」との意志を受け継いでいます。

レオヴィル家は長い間メドックに畑を所有していましたが、1789年のフランス革命によって畑が分割され、1826年~1840年にかけて、レオヴィル・ラス・カーズ、レオヴィル・バルトン、レオヴィル・ポワフェレの3つに分かれ、その後、1855年に格付けが行なわれました。



ドロン家はメドック地区サン・ジュリアン村に位置するシャトー・レオヴィル・ラス・カーズとクロ・デュ・マルキ、サン・テステフ村のシャトー・ポタンサック、ポムロール地区にあるシャトー・ネナンを所有しています。

クロ・デュ・マルキとプティ・リオン
レオヴィル・ラス・カーズの畑は格付以前から所有されていた歴史ある区画であり、その囲い壁(Enclos)から500m西に位置するのがクロ・デュ・マルキ。2つの畑はテロワールも異なるので、それぞれセカンドワインを生産しています。レオヴィル・ラス・カーズはプティ・リオン、クロ・デュ・マルキはプティ・マルキです。レオヴィル・ラス・カーズは30%をセカンドに、クロ・デュ・マルキは25%をセカンドに回しますが、ヴィンテージ的に難しい年にはファーストワインの質を維持するために50%程度にすることもあるとのこと。
植樹面積で一番多いのがカベルネ・ソーヴィニョンで65%、メルロは19%、カベルネ・フランは16%。フランの比率の多いのがシャトーの特徴であり、樹齢は60~70年、なかには80年の古樹もあります。かつてはプティ・ヴェルドも植えていましたが、今はありません。その理由について「カベルネと比べてタンニンのエレガントさに欠ける」とグラフイユ氏。

クロ・デュ・マルキの区画は、昔は森林でした。ぶどう樹を植樹したのは1895年~1900年で、ファーストヴィンテージをリリースしたのは1902年。クロ・デュ・マルキの土壌はラス・カーズのそれと比べると、やや粘土が少なくなります。砂も多いのですが、ラス・カーズとは異なる砂質です。

プティ・リオンはレオヴィル・ラスカーズのセカンド・ワインで、ファーストヴィンテージは2007年。ゆえに2006年までプティ・リオンは存在していませんでした。
クロ・デュ・マルキをレオヴィル・ラス・カーズのセカンド・ワインと明記してある文献が散見できますが、シャトーでは、レオヴィル・ラス・カーズとクロ・デュ・マルキを明確に分けて考えていました。
ラス・カーズにセカンドワインがなかった時分は、ラス・カーズにならなかったぶどうをクロ・デュ・マルキに使っていました。しかし、2007年以降は完全にそれを止め、クロ・デュ・マルキには回さず、それらはプティ・リオンに使用しています。
レオヴィル・ラス・カーズとクロ・デュ・マルキは現在、同じ醸造所内で生産していますが、2つのワインの差別化をはかるため、新しい醸造施設を建設中で、今年から工事に着手、4年間で完成予定です。新ワイナリーでのファーストヴィンテージは2022年の予定。
[目]レオヴィル・ラス・カーズのテロワール


2方向からレオヴィル・ラス・カーズにフォーカス


今春来日したグラフイユ氏が披露したテイスティングは非常にユニークな内容でした。
「このような試みはシャトー内で行ったことはありますが、外に出て開催したのは3回目。今回のアジアツアーで訪問した香港、台北、東京です」と語っていました。

【テーマⅠ】は『クロ・デュ・マルキ』とレオヴィル・ラス・カーズのセカンドワイン『プティ・リオン』の2ヴィンテージ(2012年と2009年)を探究。
【テーマⅡ】は、リリースから30年を経たレオヴィル・ラス・カーズ1989と、同ヴィンテージを構成しているカベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロ&プティ・ヴェルドの4セパージュにフォーカスしてワインのスタイルを探究。

【テーマⅠ】
サン・ジュリアンのテロワールを探る

(右から左の順で) #1~#4

2012年と2009年の気候比較

2012年は冷涼で多雨、特に春は雨が多かった。7月中旬から好天、収穫時若干の降雨、10月4日~18日収穫、ぶどうの熟度を待っていたので晩熟の年と言える。川に近いので、メドック全体から見ればぶどうは早く熟度があがるが、2012年は遅目。非常に素晴らしい年ではないが良年だった。
2009年は2012年と対照的、平均気温も高い。醸造家にとって完璧とも言える年。春先に若干の降雨。開花までは順調。べレゾンは短期間で進み、ボルドーにとって素晴らしい年。
2つの区画は300m程度しか離れていませんが、レオヴィル・ラス・カーズは川にそばなので、熟成具合は5日~1週間ほど違うとのこと。気候変動の影響で近年カベルネは良く熟す。

プティ・リオン2012 vs クロ・デュ・マルキ2012
#1:Petit Lion 2012
CS48%、CF8%、ME44%の比率。カベルネはラス・カーズの畑の若樹、メルロは樹齢50~60年、最も古いのは80年。醸造温度はワインにフレッシュさを出すため、クロ・デュ・マルキより少し低め。熟成期間は12ヶ月(フレンチオーク100%、新樽率30%)、フランボワーズやミュール等の赤系果実、口中フレッシュ、タンニンまろやか。今の段階で開いていて華やか、セカンドワインなので、早い段階での飲みやすさが求められますが、#1はこの先も楽しめる度量。
#2:Clos du Marquis 2012
熟成期間15~16ヶ月(フレンチオーク100%、新樽率50%)、マセレーションはプティ・リオンより長め。フレッシュで、タンニンは#1より強く感じ、まだ若い印象。果実のニュアンスのほか、モカやショコラ、ミネラル、今後25年~30年熟成可能。

プティ・リオン2009vsクロ・デュ・マルキ2009
#3:Petit Lion 2009
CS29%、ME71%の比率、樹齢の古いメルロが多いヴィンテージ。熟した黒系果実、タバコ、シガー、モカ、穏やかなフレッシュ感があり、今飲んで美味しいワイン。
#4:Clos du Marquis 2009 
CS70%、ME20%、CF8% 、PV2%の比率、2009年当時PVは畑にあったが、2011年に接木してCS(ラス・カーズでマサルセレクションで増やした苗木)に植え替え、黒系果実、甘草、タンニンはしなやか、今後20年の熟成が可能


【テーマⅡ】
レオヴィル・ラスカーズ1989年の品種にフォーカス

#5:Château Leoville Las Cases1989
30年の熟成を経たワイン。1980年代で82年、86年に並ぶ良いヴィンテージ。1989年は2009年と類似した年。暑くて乾燥した“太陽の年”とのこと。カシス、ミュール、フュメ香、タバコ、ユーカリ、ミント等、各品種由来のニュアンス。フレッシュ感、横に広がる味わい、複雑味があり、余韻も長い。ブレンドの妙、4品種をブレンドすることでワンランク上の味わいに!

ドロン家では、40年前から品種ごとのボトルをキープして、熟成の変化や将来どの品種にフォーカスしていけば良いかをリサーチしています。メドックの名門シャトーの先見の明ある取組み!

#6:Merlot 1989
25%使用、1980年代はカベルネの熟度が十分でなかった分、今よりメルロの比率が高かった由。熟成が一番進んでいるのがメルロ。第3アロマに由来するタバコ、シガ-、下草、醤油のニュアンス。


#7:Cabernet Franc 1989
12%使用、香りより、味わいにフランの個性が出ている印象。ユーカリ、ミント、甘草、芯のある味わい。

#8:Petit Verdot 1989
3%使用、スミレ、熟した果実、タンニンの存在感、ストラクチュアあり、「使用が多いと全体のバランスが崩れてしまうので、ブレンドする量は重要。医者のような品種=微量使うことで、ワインの欠点を治してくれる」とグラフイユ氏。


#9:Cabernet Sauvignon 1989
50%使用、ラス・カーズが誇る王者の風格の品種。30年の熟成でさらなる底力、魅力を発揮。フュメ香、シガ-、洗練されたタンニン、凝縮感があり、エレガントなニュアンス。4品種の中のマイベスト!


銀座レカンのメニューに合わせて

春らしいパステルカラーのアミューズ・ブーシュ


レカンのハウスシャンパンは・・・瓶底がルブタンの靴底と同じ赤色のアイテム(笑)
シャンパンラバーさんならおわかりですね



フランス産白アスパラとイベリコ生ハム
唐墨とミモレットのラペ 柚子の香り


熟成したボルドーワインとの相性、お薦めです!
乳飲み仔羊のロティ パセリとピスタチオのアビベール
春蕪 人参 アスパラガスのトリコロール ガルニ
エミュルショネした仔羊のジュのソース


デザート取り合わせ、ハッピー!


1989年ヴィンテージの特別セット

限定100セット(日本への入荷量は未定)で9月に発売予定!
ケースの中にはラス・カーズ1989年ヴィンテージとモノ・セパージュ4種+グラス
メスシリンダーも入っているので、世界で一つだけのオリジナルブレンドが作れます!


ラス・カーズでは25~30年の割合でリコルクをしています。


新旧のコルクを手に


テーマⅡのワインはすべてデキャンタージュしてサービス


壮観、ドロン家が誇るワイン!


最後に最新ヴィンテージ2018年情報
例外的な素晴らしいヴィンテージ。乾燥していたが、暑すぎなかった。カビの発生もなく、雨もなく、各区画で細かいチェックをしながら収穫できた。9月19日にメルロから収穫を開始、10月15日にカベルネを収穫。メルロは過熟を避けて早めに収穫し、カベルネはタンニンの熟度を待って収穫した。現時点でアロマティックな素晴らしい出来。期待が高まるヴィンテージ!

レオヴィル・ラス・カーズならではの早めのブレンド
ラス・カーズでは収穫した年の12月、MLFが終った段階でブレンドをしています。試飲をして、優劣を決め、そこでブレンドを完了してしまうとのことなので、プリムールで供出するワインは確定したブレンド。ピエール・グラフイユ氏は「早い段階でブレンドしたほうがより結びつきが強く、融合しやすい」とコメントしていました。

URL:シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ

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シャブリ『ドメーヌ・ラロッシュ』のティエリー・ベリコー社長と6アイテムのGCをテイスティング [来日したワイン生産者&関係者]

ティエリー・ベリコー社長へのインタビュー

輸入元ジェロボームの招聘で昨年2月以来の訪日になったティエリー・ベリコー社長

光栄にもグラン・クリュ6アイテム5ヴィンテージを試飲しながら単独インタビューさせて頂きました。
前日に到着なさったばかりでしたが、朝10時30分からのグラン・クリュだけのテイスティングも順調に進み、インタビュー翌日からの日本縦断セミナー&メーカーズディナー(京都、大阪、福岡&札幌)に向けて弾みがついたご様子でした。

最新のヴィンテージ情報では、2018年は非常に喜ばしい出来で数量&品質ともに理想的、霜にも雹(ひょう)にも悩まされることもなく、問題がなかった由。夏は暑くてかなり乾燥したので若いぶどう樹は苦労しましたが、ドメーヌ・ラロッシュ(以後ラロッシュ)のレ・ブランショに関しては平均樹齢45年、収穫は8月27日から開始したとのことでした。ただ、インタビュー中、「昨日の夜、霜の害が予想されるということで、ろうそくを灯したり、散水したようです」とベリコー氏。
思わず、昨年同様の理想的な気象状況になるように願ってしまいました!

レ・ブランショ・ラ・レゼルヴ・ド・ロベディエンスは日本が最大の市場
2017年の11月に来日したシャブリ委員会モロー副会長のプレス会見で、「シャブリは日本市場で再活性化しています。数量・金額ともに第3の市場であり、なかでもプルミエ・クリュPCやグラン・クリュGCの伸びが良いです」との報告がありました。

シャブリのぶどう畑は総面積にして5,000㌶に及びますが、最上級に格付されているGCはわずか100㌶のみ、例えて言うと、ボルドーのシャトー・マルゴーの広さしかありません。

ジェロボームがラロッシュの輸入に関わって3年、ベリコーさんがラロッシュの社長に就任して10年経過しました。日本での販売も快調で、高価格のアイコンキュヴェ、GC『レ・ブランショ・ラ・レゼルヴ・ド・ロベディエンス』に至っては日本が最大の市場になっているとのことでした。ベリコー社長は今後の目標として「PCとGCの良さをさらに知っていただけるように頑張っていきたい」と述べていました。

ラロッシュが誇るグラン・クリュ


シャブリは町を中心に放射状に広がっている産地で、現在2,500名ほどが居住しています。
ラロッシュは自社畑を90㌶所有しており、GCとしては、レ・ブーグロ(ジェロボームでの扱いなし)、レ・ブランショレ・クロレ・ブランショ・ラ・レゼルヴ・ド・ロベディエンスを生産しています。



小道を境に隣接しているレ・ブランショ(地図の右端)とレ・クロ(その左隣)ですが、ワインの個性は異なります。レ・ブランショは全体で約12㌶あり、そのうちの4㌶を所有しているのがラロッシュです。ネーミングは土壌の白さ(blancheur)に由来。南東向きの畑なので、ぶどうは午前中からしっかりと日差しを受けます。レクロは真南向きなので太陽のニュアンスを感じさせるアペラシオンです。GCの中で最も栽培面積が広く、土壌は白い粘土と砂利質、若干の泥灰質を含んでいます。

6アイテムのグラン・クリュをテイスティング

(左から)
#1:シャブリGC レ・ブランショ2016 希望小売価格11,000円(税抜)
#2:シャブリGCレ・クロ2016 同13,500円(税抜)
#3:シャブリGC レ・ブランショ・ラ・レゼルヴ・ド・ロベディエンス2015 同18,000円(税抜)
#4:シャブリGC レ・ブランショ・ラ・レゼルヴ・ド・ロベディエンス2011 参考商品
#5:シャブリGCレ・クロ2010 参考商品
#6:シャブリGC レ・ブランショ2009 参考商品


第1フライトは2016年のレ・ブランショとレ・クロを比較
2016年は難しい年。収量は50%ダウン。冬暖かかったことで、ぶどうの生育が早まった。春は寒くて雨も多く、霜害も発生。芽が出ていたのでダメージを受け、さらに雹害もあり、厳しい天候が続いた。8月は暑く乾燥した気候になり、9月も好天に恵まれたので持ち直すことができた。収穫は9月26日~10月4日、サイクル的には2014年ヴィンテージに類似

試飲の1時間ほど前に抜栓、カラフェに移してサービス。レ・ブランショ2016は緻密さを備えたフェミニンなスタイル。柑橘果実の内果皮似のビターさ、ミネラル感が特徴。ベリコーさんは「まだ若いがグラン・ヴァンになりうるワイン、エネルギーがあり、フィネス豊かで繊細」と。また、料理談義ではカニ(甲殻類)とアボカドの一品を提案してくださいました。私はふきのとう等、春野菜の天ぷら(塩で)を。
レ・クロ2016は香り華やか、酸のインパクト、白胡椒、白ワインながらタンニンのニュアンスも。ベリコーさんは「レ・ブランショはミネラル、レ・クロは黄色い果実」と表現。料理談義では白身の肉(鶏肉)をホワイトソースで調理し、モリーユ茸を添えた一品を提案。ラロッシュではレストランを2軒経営しており、いずれもシェフは日本人。ゆえにマリアージュの探究に余念がないようです。

第2フライトはアイコンキュヴェのヴィンテージ違い
ラロッシュの社員は全部で80名。うち35名が栽培担当者で、ひとりが1区画を担当し、年間通して、畑の状態をこまめにチェック。その成果がレ・ブランショ・ラ・レゼルヴ・ド・ロベディエンスに表れています。毎年3,000本しか生産しないスペシャルなアイテムの背景には (1)35名の栽培家による綿密な作業、(2)GCという格付け(フランスにおいてはアルザス、ブルゴ―ニュ&ボルドーのみ)、(3)レ・ブランショ最大のオーナーであり、最も良いブランショを所有しているという重要な3要素があります。

トライアングルの秘密


レ・ブランショ・ラ・レゼルヴ・ド・ロベディエンスのコンセプトはテロワールをいかに引き出すかということです。“完璧”を表現するのはとても難しいのですが、それを可能にする方法としてラロッシュが行なっているのが独自のブレンド(調合)。9世紀の修道院(ロベディエンス)で行っているトライアングルによるテイスティングが、それです!

2012年を例にすると
32本のサンプルをブラインドで試飲。メンバーは醸造担当者、シェフ・ド・カーブ、栽培チームのトップ、ベリコー社長、ドメーヌ・ラロッシュのスタッフ、外部(ワインのプロ)からの参加者を人れた8名程度。
テーブル上にそれぞれ、香り、酸味、ストラクチュア(熟成によって生じる個性)の架空の三角形(上部画像の三角)を作り、午前中2回(8時~10時)のテイスティングで各ボトルの特徴が表れている箇所にボトルを置いていきます。その作業で中心部(トライアングルの中心)に集まったワインを再度試飲し、レ・ブランショ・ラ・レゼルヴ・ド・ロベディエンスを造るためにブレンドするボトルを決定します。2012年に関しては、7つのサンプル80%、2つのサンプル20%をブレンドしました。


2015年(左)と2011年(右)

2015年は早熟な年、暑かったが太陽だけでななく、骨格を成す酸も表現できた年。2011年は冬はとても寒くて、春と夏はとても暑かった。ぶどうの生育は完璧に進み、衛生状態も良く アロマは豊かで複雑。柑橘でもオレンジの皮のニュアンス、シャンパーニュと同じように石灰の風味、バランスが取れていて余韻も長い

レ・ブランショ・ラ・レゼルヴ・ド・ロベディエンス2015は口中の存在感が見事、蜂蜜の風味、果実味と酸味とのバランス良好。料理談義では「白トリュフのニュアンスを感じます」とベリコーさん。同2011年は熟成が進み、香りもより大人びた印象。ベリコーさんは「オマール海老」、私は和食で、「柚子を使った一皿」を提案しました。

第3フライトはブランショとレクロのヴィンテージ違い
2010年は忍耐力が必要だった年。ぶどうの生育は遅かった。9月の好天で救われた。最終的に良年になったが、造り手として途中まで苦労したヴィンテージ。片や、2009年は2010年とは対照的な偉大なる年。すべての気象条件が理想的に進んだ。収穫は9月初旬に始めたが、ぶどうは美しくラグジュアリーなヴィンテージ

第1フライトで体験した2種のGCの熟成具合を満喫。「クリーミーな牡蠣なら第1フライトの若いタイプですが、ブルターニュの牡蠣のようにミネラル感や複雑味のあるもの、または調理した牡蠣には2010年のレ・クロが良く合います」とベリコーさん。このフレーズで、若いレ・クロと熟成したレ・クロの味わいの違いが伝わるはず、牡蠣好きにはたまらない組み合わせだと思います。
レ・ブランショ2009は秀逸。包容力があり、第3アロマの段階ですが、まだまだフレッシュで果実味もあり、口中での存在感も長く、GC6アイテムの最後を締めくくるにふさわしい落着きのある味わいでした。私は熟成した白カビチーズをお薦めしたいです。

「6つのワインはそれぞれ第1アロマ、第2アロマ、第3アロマの段階にあり、多様性に富んでおり、飲み手にエモーションを与えてくれます」とベリコーさん。また、「直近のヴィンテージは良く飲んでいますが、すでにセラーを離しれてしまったヴィンテージを味わうことは我々にとっても貴重なことなので、6アイテムの熟成具合を知ることができて嬉しいです。ドメーヌ・ラロッシュが行なってきたことが間違いないと確信しました」と語っていました。
同じヴィンテージでありながらGCによる味わいの違い、はたまた同じGCでありながら、ヴィンテージ違いで表情が変わる面白さ。これこそテロワールの反映であり、ラロッシュが追及しているワインスタイルだと実感しました。タイトなスケジュールのなか、贅沢な時間を共有させていただき、ありがとうございました!

ラロッシュ後日談

鴨の冷製@京都・本家たん熊本店 画像提供:ジェロボーム

ベリコー社長とのテイスティングでは、マリアージュについてもたくさんの意見交換をさせていただきました。冒頭に記述したように、今回の来日では東京以外の4都市を訪問し、メーカーズランチやディナーで、様々な食体験をなさったようです。
和食材に関してですが、私が提案したふきのとうは、合せたのがフルショーム2014で、このワインはまるみのあるタイプなので、苦みがワインより少し勝ってしまったとのことでした。もう少しシャープなクリュだったら違っていたと思います。ちなみにグリーンアスパラの天ぷらとフルショームがナイスマリア―ジュだった由。また、京都では昼夜ともに木の芽をふんだんに使ったお料理が出たようで、シャブリとの相性も抜群、ヴィラージュクラスでも文句なしの相性に。柚子の皮を乗せたお椀もその苦みがまさにシャブリのためと言えるような相性とのことでした。柚子恐るべし!
後日談も含め、ジェロボームの山下陽子PR &マーケティング・ディレクターには大変お世話になりました。改めて御礼申し上げます、ありがとうございました。

■関連記事:伝統と革新のメゾン、シャブリ『ドメーヌ・ラロッシュ』ベリコー社長来日セミナー
https://non-solo-vino.blog.so-net.ne.jp/2018-04-23
■製品についてのお問い合わせはジェロボーム(株) ℡03-5786-3280
URL:http://www.jeroboam.co.jp/

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モンダヴィ家4世代の想いがこもった赤ワイン“コンティニュアム(継続)” [来日したワイン生産者&関係者]

モンダヴィ家にとって100 年目の記念年

2年ぶりに来日したコンティニュアム当主&醸造家のティム・モンダヴィ氏。
桜が綺麗な季節に再来日できたことを喜びながら、「日本は私にとって特別な国であり、私たち家族にとっても、今年は祖父チェザーレ・モンダヴィがイタリアから移住し、ワイン業界に参入して100年目の特別な年になります」と語りました。

モンダヴィ・ファミリーの沿革
[新月]1919年、イタリア移民の祖父チェザーレ・モンダヴィと妻ローサがカリフォルニアのロダイでワイン産業に参入。当時は禁酒法下でしたが、自家用ワイン造りは許可されていたので、そのためのぶどうの売買をしていました。

[新月]1933年に禁酒法が撤廃され、モンダヴィ家はセントラル・ヴァレーで商用のワイン生産を開始します。チェザーレはワイン造りには温暖過ぎる地を離れることを決意。1943年にチャールズ・クルッグ・ワイナリーを購入し、ナパ・ヴァレーの中心でファインワイン造りのチャンスを得ます。

[新月]1966年、父ロバート・モンダヴィがワイナリーを設立し、ワールドクラスのワイン造りに取り組みます。ティムさんはまだ学生でしたが当初からワイナリーに参画し、卒業後に正式入社。ワインメーカーとして研鑽を積み、フランスの名門Chムートン・ロートシルトとのジョイント・ベンチャー『オーパス・ワン』やチリの『セーニャ』等、世界のトップワイン造りに貢献してきました。

[新月]2005年、ティムさんがワイナリー『コンティニュアム』を設立。
ロバート・モンダヴィ・ワイナリーが上場企業になった後、紆余曲折があり、2004 年にコンステレーション・ブランズによって買収される事態に。そこで父と自分の家族と一緒に新たなワイナリーを興します。それがヴァカ山脈側プリッチャード・ヒルに位置するコンティニュアムで、ネーミングにはモンダヴィ家の“継続”の意味が込められています。

[新月]2012年にエステート、2013年に最新設備を整えた施設が完成しました。ワイナリーの設計に際して、UC デイビス校のロジャー・ボルトン教授のアドバイスを受け、施設の屋上には雨水用の容器を設置し、水の確保と再利用に努めています。さらに畑には2つの貯水湖、6個の井戸もあります。環境への配慮として、ぶどうはオーガニック栽培、社会への還元として、社員は地元の人たちを採用しています。

モンダヴィファミリー家系図(図はクリックで拡大します)
資料提供:WINE IN STYLE
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マウンテン・サイド(山岳部)のワイン造りにこだわる理由
コンティニュアムはナパ・ヴァレー東側にあるヘネシー湖の上のプリッチャード・ヒルにあり、標高は約410~490m。山奥にある自社畑セージ・マウンテン・ヴィンヤードでは、カベルネ・ソーヴィニヨンCS、カベルネ・フランCF、プティ・ヴェルドPV、メルロMEを植樹、有機栽培を行っています。

ティム:1700年代、カリフォルニアに初めてぶどうが持ち込まれ、布教とともに全土に広がっていきます。ナパにおける最初のワイン造りは1800年代で、ドイツ移民が丘陵地でぶどう栽培を行いました。彼らはお金と労力をかけて山岳部のワイン造りに励み、欧州の審査会で受賞するようなワインを産出していました。1919年頃の登録ワイナリー数は121で、植樹面積は18,000エーカーと言われています。禁酒法の時代には、宗教や薬、自家用ワインの3目的以外での生産は禁じられていたので、禁酒法が廃止された後はワイン産業もすたれていました。復興に際しては、山岳部だとコストがかかり過ぎ、さらには収量も少ない為、ヴァレー・フロア(平坦地)での畑の開発が進み、栽培・醸造が盛んになっていきます。
現在のナパにおけるワイン造りの傾向を見ると、収量は少なくても上質のワインを造りたい、お金をかけても良いワインを造りたいとの動きが顕著なので、時代が私たちに追いついてくれたと感じています。

コンティニュアムの垂直試飲

(左から)2006年、2009年、2014年、2016年

2006年はトカロン畑のぶどう100%

2006コンティニュアム プロプライエタリー・レッド オークヴィル ナパ・ヴァレー参考商品
ぶどう品種:CS59%、CF25%、PV16%

2006年はカベルネにとって素晴らしい収穫年。春は穏やかで十分な日照量、発芽と開花には理想的な気候で、乾燥した冷涼な生育期が11月まで続き、完璧な熟度のぶどうが収穫できました。モンダヴィが所有するオークヴィル・トカロン畑のぶどう100%、新樽100%、CSの樹齢35年(平均樹齢20年)、CFとPVは樹齢9年、Alc度数15.1%。熟成の変化を感じる赤茶色、粘性あり、グラス壁面に赤い色調、ブラックベリー、ドライフラワー、甘草、喉の奥にアルコール由来の温かさ、甘さ、口中なめらか、バランス良好、熟成具合も良く今飲んで美味しいワイン

2009年はトカロンと山岳部のぶどうをブレンド

2009 コンティニュアム プロプライエタリー・レッド ナパ・ヴァレー 参考商品
ぶどう品種:CS77%、CF12%、PV7%、ME4%

例年よりも冷涼な気候が続きましたが、霜害も少なく、生育期はストレスもなく進行。6月が温暖だったので、ぶどうは順調に成長し、収穫は9月中旬から10月上旬まで行われました。プリッチャード・ヒルの自社畑のぶどう82%、残り18%はダイアモンド・マウンテン、マウント・ヴィーダー、セント・ヘレナのぶどうを使用。樹齢15年、Alc度数14.7%、4つの中で香りは一番控えめ、06より若干濃い目の色調、ブラックチェリー、ダークチョコ、ココア、中盤以降酸のニュアンス、グラス内の温度変化で香りの広がり


2014年から自社畑のぶどう100%
ティム:果実のピュアさとタンニンの質の良さは、プリッチャード・ヒルだからこその特徴。アルコール度数が高くてもワインがフレッシュなのは、霧によってぶどうが過熟にならず、酸がキープできるからであり、ぶどう自体にポテンシャルがあるので新樽の使用率を下げることが可能。鉄分を含んだ土壌由来のミネラル感も生きています。平均樹齢は20年。


2014 コンティニュアム・エステート プロプライエタリー・レッド ナパ・ヴァレー
希望小売価格37,000円(税別)
http://www.wineinstyle.co.jp/wines/product_detail.cfm?pdtID=4994
ぶどう品種:CS65%、CF15%、PV15%、ME5%

栽培、醸造、瓶詰めをすべてエステート内で行ったヴィンテージ。フレンチオークの新樽率68%、21ヶ月の樽熟成後瓶詰め、Alc度数14.8%。濃い赤紫色、スミレ、カシス、グラファイト、甘草、余韻まで続く酸の印象

カベルネの比率が少ない2016年ヴィンテージ

2016コンティニュアム・エステート セージ・マウンテン・ヴィンヤード プロプライエタリー・レッド ナパ・ヴァレー
希望小売価格37,000円(税別)
http://www.wineinstyle.co.jp/wines/product_detail.cfm?pdtID=7190
ぶどう品種:CS46%、CF31%、PV 5%、ME5%

4つの中でCSの比率が一番少ないヴィンテージ(前年の2015年も同様)、「地球温暖化の影響で、早めに開花し、その後、気温が下がったことで花ぶるいを起こし、結果としてCSの収量が少なくなった」とティムさん。40年以上にわたってワイン醸造をしてきたティムさんが最も好きなのが2016年。「フェミニンな要素を備えたCFやPVの比率も高くなっており、今後のコンティニュアムが求める姿がこのヴィンテージ」とコメント。容器としてアンフォラを初めて使用。テラコッタ製とコンクリート製でトライアルし、エレガントでやさしいタンニンのスタイルが表現できたコンクリート製のアンフォラを採用、今後も使う予定とのこと。Alc度数15.1%。深みのある色調(グラスの下の字が読めない)、香り華やか、味わいまろやか、タンニン細やか、ミネラル、旨味、ポテンシャル、表現力あり

セカンドワインも誕生
Novicium ノビシアムというネーミング、語源はラテン語の“New”です。
「コンティニュアムになれない“若い修行僧”」とティムさん。
ワイナリーのセラードア、メーリングリストのみの販売とのこと、興味惹かれます!

ランチにはRAENのシャルドネ登場


RAENは“Research in Agriculture and Enology Naturally”の頭文字を一つの単語にしたもので、創業者はティムさんのご子息、長男ダンテ・モンダヴィと次男カルロ・モンダヴィです。彼らはピノ・ノワールの名醸造家父の足跡を踏襲すべく、ピノ・ノワールにフォーカス。極少量のシャルドネも生産しています。果実味豊か、ピュアな酸味の広がりと、塩味(海に近い産地)が料理と合せた時に好印象




アンダーズ東京『ザ タヴァン グリル&ラウンジ』のお肉美味、2006年はとてもフードフレンドリー

プライベートでコンティニュアムしていること


同席していた方から「長年続けていることは?」との質問が出ました。
ティムさんは「飲んだり食べたりすることが多いので、健康には一番気を遣っています。それゆえ、出張する時はプールのあるホテルに泊まるようにしています。昨日は30mのプールを40往復、今朝は時間がなかったので、それでも8往復してきました」と。ワイナリー当主としての自覚のほどを感じました。

プレスランチで「ぶどうは苦労しながら実をつけ、それによって優しさも出てきます」と語っていたティムさん。華麗なる活躍とカリフォルニアワインの金字塔でもあったロバート・モンダヴィ・ワイナリーを人手に渡さねばならなくなった経験をしてきた方を前にして、その言葉はぶどうだけでなく、人間にも当てはまると思わず聞き入ってしまった私です。
4世代の情熱がこもった唯一の赤ワイン『コンティニュアム』、
ワールドクラスの風格を備えた赤ワインだと思います!!

■商品についてのお問い合わせはWINE IN STYLE ℡03-5413-8831
URL: http://www.wineinstyle.co.jp/

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アルゼンチンが世界に発信する“MALBEC WORLD DAY”に絡んでTamariをご紹介! [来日したワイン生産者&関係者]

アルゼンチンのマルベック

2002年に創業したTamari(タマリ)
メンドーサ州の先住民族Huarpeの言語で“情熱を持ってものごとをする”という意味で、ラベルのロゴはアルゼンチンタンゴを踊る男女を表現しています。

世界マルベックデー

メンドーサ州で農業研究所・学校の設立を求める法案が州議会に提出されたのが1853年4月17日だったので、この日をアルゼンチンワイン産業の発展、変革の始まりと捉え、それを祝う日として“MARBEC WORLD DAY”がスタートしました!

広大な国土3,779km(北緯から南緯までの距離)、南緯22~55度、西緯53~74度に位置するアルゼンチンは、乾燥した大陸性気候で、ぶどう畑は標高300~3,000mの地域に分布。標高差がもたらす多様なテロワールを反映しています。


昨年、SAKURA WINE AWARDで“女性ワインメーカー賞”を受賞したアンドレア・フェレイラさん。今年は同賞のプレゼンターを務めるために、3月に再来日しました!

1972 年メンドーサ生まれ。子供の頃、アルゼンチンのワイン産地ウコヴァレーに住んでいた祖母を訪問したことでインスパイアされ、それがワイン道を志すきっかけになった由。ファン・アグスティン・マサ大学で栽培と醸造を学び、学位を取得。卒業後はラ・ルラールとワイナートでテクニカル訓練を受け、カテナ・サバータやルティーニ等で研鑽を積み、2006年の収穫からタマリに参画。献身的な努力とワインへの能力と情熱が認められ、2012年にチーフワインメーカーに就任、現在に至っています。



タマリはメンドーサから南に100kmのウコヴァレーにあり、ぶどう畑は標高900~1,500m、細かい砂と石ころの沖積土壌で、日較差が大きく、年間平均気温は14度、年間の降雨量は300mm。
スペシャル・セレクションのレンジでは白ぶどうはトロンテス、シャルドネ。黒ぶどうはマルベック、カベルネ・ソーヴィニヨンを生産。

『スペシャル・セレクション シャルドネ2016』はステンレス95%、フレンチオーク5%で発酵・熟成。果実味豊かで、洋梨やパイナップル、酸味のバランスも良く、5%の樽使いがうまく全体をまとめている印象。セビーチェやシーフードに合わせて。


マルベックは『スペシャル・セレクション』と『AR』の2アイテムをテイスティング
ARも先住民の言語“魂”が由来で、ワインを生み出した土地の魂が表現されています。


(グラス左から右に)スペシャル・セレクション、AR
『スペシャル・セレクション マルベック2017』はコンクリートタンク40%とアメリカン&フレンチオーク併用60%。深紫色、ブラックチェリー、樽香、ヨーグルト的なニュアンス、スパイス、柔らかなタンニン、複雑味。
『AR マルベック2015』は濃赤色、ブラックチェリー、グラファイト、黒胡椒、エスニックスパイス、口中スムース

カレーとマルベックはスパイシーさが共通項になって楽しめたマリアージュ。牛肉との相性は言わずもがなですが、相性的にはスペシャル・セレクションがお薦め。女性醸造家が手掛ける丁寧に造られたマルベック!


フェレイラさんと訪日経験も多いイガル・エルガス・スラチェフスキー日本市場輸出マネージャー

タマリはvspt.wine.groupに属し、同グループはチリに7ワイナリー(San Pedro, Tarapaca, Leyda, Santa Helena, Misiones de Rengo, Vinamar, Casa Rivas)とアルゼンチンに2ワイナリー(La Celia, Tamari)を所有しています。タマリは2014年から『やまや』で販売されています。
ボルドーからアルゼンチンにわたり、根付いたマルベックは、外せません!
この機会に是非ともお試しいただきたいと思っています。
 
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Belle Epoque“良き時代”のブラン・ド・ブラン2006&エディション オータム2010 [来日したワイン生産者&関係者]

1811年創業のシャンパンメゾンペリエ・ジュエ

今年の旧暦の元旦(春節)は2月5日。春節週間に加えて、ブログも記念の1000番目になるので、ハレの気分にふさわしいネーミングの“Belle Epoque(良き時代)”話題でGo!!!

シェフ・ド・カーヴとベル エポックの世界を満喫

エルヴェ・デシャン最高醸造責任者&輸入元ペルノ・リカール・ジャパンのヤン・ソエネンマーケティングディレクターを囲んで

ESQUISEEの料理と合せて

ウェルカムシャンパン『グラン ブリュット』に3種のアミューズブーシュ
クスクス、柚子/折り紙、アーティチョーク、カツオ
(画像)雲丹、りんご、キノコ

ベル エポックの最高峰ブラン・ド・ブラン

『ベル エポック ブラン・ド・ブラン2006』 × 酒粕、フォアグラ、マッシュルーム、生姜
今飲んでも10年後に飲んでも楽しめると実感したアイテム、当日のマイベスト!

エルヴェさんは「日差しにあふれていた年。アルコールと酸のバランスが良く、それによってハーモニーが取れている」とコメント。
イエローダイヤモンドの輝き、アカシアやサンザシの花、砂糖漬けのレモン、熱いシロップに漬けた白桃や梨、蜂蜜、ブリオッシュの香り、快活な酸、口中で泡の感触はシルキーで、長い余韻。
ぶどう品種:シャルドネ100%(GC畑クラマンのなかのブロン・ルロワ&ブロン・ドゥ・ミディの2区画)、ドザージュ:8g/L、参考価格:8万円(オープン価格/税別)


帆立貝、オリーヴコンフィ、ういきょうもブラン・ド・ブラン2006に合わせて!
帆立貝との相性はフランスでも人気

世紀のヴィンテージ2008

ベル エポックはシャルドネ50%、力強さはあってもシャルドネの邪魔をしないピノ・ノワール45%、そしてムニエを5%使うことで、2品種の調和を取っているのが特徴

1が付く年は価値がなく、8が付く年はいつも素晴らしい
エルヴェさんがシャンパーニュ地方の面白い言い回しを披露してくれました。
2011を例にすると、日本語には「1」が入っていますが、フランス語の表記だとdeux mille onze(2000と11)になるので1(un) が入りません。

ちなみに、調べてみると、今世紀で「1」が入っているのは2001年(deux mille un/2000と1)で、シャンパーニュ地方のヴィンテージ評価は多くて★★、その次は2021年になるのですが、はてさて・・・
片や、「8」がつく年は2008に引き続き、2018にも期待が持てそうです。
「同じ8でも、2008年は最初から酸味がしっかり存在していた」とエルヴェさん


マナガツオ、パースニップ、グロゼイユ、オレンジのサバイヨン
ブラン・ド・ブランと比べて複雑さあり、香りのなかに砂糖漬けした生姜、ブリッシュ、バターのニュアンス。きめ細かい泡が口中に広がり、中盤以降、エレガントな酸の余韻。
パースニップはフランスでも再発見されている野菜で 人参やカブ、アニスのニュアンスあり

日本の秋にインスパイアされたベル エポック エディション オータム2010


エルヴェさんは「訪日で京都に立寄った時、黄色から赤色に変わるもみじの色の豊かさを発想の根源にしたキュヴェで、色調にはザクロのニュアンス、香りには秋の産物のリンゴ、レッドカラント、ブラッドオレンジ、バターやヴァニラ。味わいは豊潤で泡の広がりも心地良い」とコメント
ぶどう品種:シャルドネ45%、ピノ・ノワール50%、ムニエ5%、赤ワイン15%ブレンド、参考価格:5万円(税別)


小鳩、ジロール、アンディーブ、バナナ
エルヴェさん、絶賛の鳩!
シャンパンは煮込んだ鴨や和牛にもおすすめできます。


フュイタージュ、りんごのタタン、マール ド シャンパーニュ
層になって広がる旨さ、美味美味!

2018年ヴィンテージ情報

2017年は8月中旬迄は順調だったものの収穫直前は降雨でぶどうに被害が出た年。
2018年は星の並びが素晴らしく、霜や雹もなく、開花も早かった由。直近10年で8月中に収穫したのは3回(2007年、2011年)で、2018年は8月23日から開始しています。
量・質とも上出来で、ほとんどのメゾンで18,000kg/ha収穫できたそうです。CIVCの規定でシャンパーニュにできるのは10,800kg/ha。ただし、NVのリザーヴワインとして取り置きできるLa Réserve Individuelle (RI)という仕組みがあり、2018年は2,000kgがRIとして許可されています。しかしながら、残りの5,200kgは2019年12月15日までに蒸留して使い切らなければなりません。
エルヴェさんいわく「天候が芳しくなかった2017年のストック分を蒸留して、その代わりにグレートヴィンテージの2018年分をストックするやり方もある」と。興味深いお話でした!

ディナーから1週間後にエペルネで再会


エルヴェさんはディナー後、2時の深夜便で中国出張へ。11月7日の早朝フランスに帰還なさいました。そして・・・その翌日
シャンパーニュ研修ツアーでペリエ・ジュエを訪問したわれらメンバーを、いつもの笑顔で快く出迎えてくださいました。講座生のために丁寧なテイスティングセミナー、ベル・エポックの迎賓館ではスペシャルランチ!
ペリエ・ジュエ社のカーブ視察とセミナーについては次回のブログでご報告させていただきます[わーい(嬉しい顔)]


なんとアクセス数も550万クリア、まぁ嬉しい数字!!!

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ジョヴァンニ・マッツォーニが語るトスカーナ州『Podere Forte ポデーレ・フォルテ』 [来日したワイン生産者&関係者]


イタリア・トスカーナ州カスティリオーネ・ドルチャのポデーレ・フォルテからコマーシャル&マーケティングディレクターのジョヴァンニ・マッツォーニさんが来日し、プレス対象のディナーを開催。ナビゲーターは同ワイナリーへの造詣が深いソロイタリアの林茂さんが担当しました。

創業は1997年。2002年に完成したワイナリーは壮観な5層(地上2階、地下3階)構造。200年以上の歴史を持つぶどう畑を取得してワイン造りを開始。オーガニック栽培からスタートし、2004年ビオデイナミを導入、2011年にデメターを取得。ワイン用ぶどうの栽培面積は12㌶、主要ぶどうはサンジョヴェーゼで、他にはカベルネ・フラン(CF)、メルロー(ME)、プティ・ヴェルド(PV)、年間生産量は2500ケース。
2018年のヴィンテージは最終的に良かったとのこと。冬は激寒、3月に寒波襲来、春は多雨、7月は平年より遅い動き。その後、気候が好天、9月の少雨と日照度の多さで、ぶどうの熟成具合は良好。収穫は10月10日に終了、例年より3割程少なめ。


モンタルチーノとモンテプルチアーノの間、標高250~550mの火山地帯に位置し、敷地は400㌶強。オリーブ、養蜂(はちみつを生産)、キアナ牛、豚、羊およびホロホロ鳥や鴨の飼育。古代品種の小麦も栽培していてパスタやパンも生産。敷地内には人工貯水池があり、灌漑用に使用


口開けはスプマンテ、所有するレストランと同名の#1『ぺリッラ2014(サンジョヴェーゼ100%)』


訪日回数も多いジョヴァンニ・マッツォーニさん


裏ラベルには2011年に取得したデメターを表示
ワイナリーのシンボルは中央に描かれているアーモンド(商標取得済)
「アーモンドは空と大地の融合」とジョヴァンニさん


最後にトップレンジ『ぺトルッチ2014』
肩も丸いラインはドームの屋根の形をイメージ


供出された赤ワイン左から
#2:ぺトルッチーノ2015/オルチャD.O.C.
ぶどう品種:サンジョヴェーゼ85%、メルロー15%
2002年に誕生したワインで同ワイナリーの“プルミエ・クリュ”クラス、3種の容器(バリック、トノー、大樽)を使用、樽熟成16ヵ月、瓶熟14ヵ月。香りはチェリーやストロベリー、ラベンダー、ミネラル、酸味&タンニンともに柔らかで口中滑らか。好感度100%。生産量は2万本。2015年は秀逸年

#3:グアルディアヴィーニャ2013/トスカーナI.G.T.
ぶどう品種:カベルネ・フラン45%、メルロー44%、プティ・ヴェルド11%
「我々が“グラン・クリュ”と表現しているクラスで、意味するところは薄い表土のすぐ下に岩が多く、構成のしっかりしたワインができるから」とジョヴァンニさん。様々な樽を使い18ヵ月熟成、瓶熟も18ヵ月。収量2.5t/㌶、生産量5000~7000本。2013年は9月5日から独特の現象が起こり、一気に15度位温度が降下したことで、ぶどうの熟度が緩やかに。しっかりした香りのインパクト、ミント、タバコ、甘草、アーシー、バルサミコ似の香り、タンニンの存在感はあるがこなれたニュアンス

#4:グアルディアヴィーニャ2010/トスカーナI.G.T.
ぶどう品種:カベルネ・フラン30%、メルロー35%、プティ・ヴェルド12%
2013同様、香りのインパクトあり。バルサミコ、ミネラル、酸の広がり、口中での力強さと繊細さ、バランス良

#5:ぺトルッチ2014/オルチャD.O.C.
ぶどう品種:サンジョヴェーゼ100%
「2001年に誕生した我々の“魂”と言えるワインで、コレクターや星付レストランのアイテムになっています。生産量は4000~5000本。2014年は難しい年だったので選果に気を遣いました。デキャンター誌から97点評価されたことで、選果が報われたと思っています」とジョヴァンニさん。ラズベリーやブルーベリー、赤い花、質感の良いタンニン、全体的に優しい味わい、2014年ならではの“エレガンス”


グラス右から#1~#5

アンジェロコート東京の料理に合わせて

生マグロのカルパッチョ  バルサミコのグラッサート


生ハムとチーズの盛り合わせ


ペトルッチの可愛い弟分ぺトルッチーノ2015
赤い果実の風味、綺麗な酸味が口中に広がりハムやチーズの脂分を洗い流して


イタリア産ポルチーニ茸の焼きリゾット


グアルディアヴィーニャ2013の茸やバルサミコ的な要素と絶妙
当日のお気に入りマリアージュ!


自家製手打ちパスタタリアテッレ 鴨とザクロのラグーソース × グアルディアヴィーニャ2010
ザクロの使い方がお見事、ザクロの酸味がブリッジ食材に!


マルサラワインで煮込んだ国産牛バラ肉とペトルッチ2014は旨味で相乗


いちじくのセミブレッド ラズベリーソース


乾杯はペトルッチ2014!


ジョヴァンニさんと林さんの2ショット、お疲れ様でした!


絵ハガキのような雪景色
■Podere Forte ポデーレ・フォルテ カスティリオーネ・ドルチャ-イタリア
■お問い合わせはSOLOITALIA(渡辺) ℡03-3619-9353

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フードペアリングセミナー by Taste Napa Valley 2019 [来日したワイン生産者&関係者]

Taste Napa Valley 2019
2年に1度、カリフォルニア・ナパヴァレーのワイン生産者が来日して行う“Taste Napa Valley”、該当年の今年はNapa Valley Vintners (NVV) に加盟している31社が来日し、1月15日から5日間にわたり、東京、大阪、京都で業界関係者および一般消費者向けの20のイベントを実施、気合の入ったNVV週間になりました!

私は15日に開催されたエンパイアステーキハウス六本木でのバイザグラス・アンコールフェア2018授章式&アンバサダーランチ、16日のパラッツォドゥカーレでの東京トレードテイスティング&第1回ナパ・トリビア王決定戦、そして17日のビストロ・バーンヤード銀座での『フードペアリングセミナー(試食・試飲付)』の3日間お付き合いさせていただきました。
ナパヴァレーの約550のワイナリーが加盟する非営利生産者団体

フードペアリングセミナー@Bistro Barnyard Ginza

(左から)
クリフ・レイディのレミ・コーエン副社長、フープスのマークさん、小枝絵麻NVV駐日代表、キーナン・ワイナリーのレイリ―・キーナンさん、ケークブレッド・セラーズのブルース・ケークブレッド社長、サン・スペリー・エステート・ヴィンヤーズ・アンド・ワイナリーのエマ・スウェインCEO

各ワイナリー提案のメニューと合せて


ワインを料理に合わせる時に、NVVではペアリングの“方程式”を用いています。
今回のセミナーでは、生産者が現地で実際に合わせている料理のレシピを日本に送り、それを再現して検証しました。モデレーターを務めたのはワイン&フードコンサルタントでNVV駐日代表の小枝絵麻さん。小枝さんはナパヴァレーにあるアメリカ最高峰の料理大学として知られているCIA(The Culinary Institute of America)での学習と、ワイナリーシェフインターンの経験を生かしてセミナーを展開しました。

(左から)
#1:Cliff Lede Vineyards (Sauvignon Blanc 2017) × Citrus glazed hamachi crudo with avocado
2001年にスタッグス・リープ地区に設立、ボルドー品種に特化。樹齢の古いSB86%にセミヨン12%とソーヴィニヨン・ヴェール2%をブレンド、発酵にコンクリートエッグ、使用したフレンチオーク、ステンレスタンクの3容器を使うことで複雑味を表現

#2:Hoopes Vineyard (Chardonnay 2017) × Bistro jeanty's cream of tomato soup with puff pastry
1980年代にオークヴィルにぶどう樹を植樹、初ヴィンテージは1998年。温暖なエリア、このCHは発酵・醸造ともステンレスタンクのみ。2012年から女性醸造家が参画。愛犬の姿をあしらったラベルにも注目

#3:Long Meadow Ranch Winery (Merlot 2015) × LMR grassfed beef meatballs with spiced tomato marmalade
標高300㍍の冷涼なラザフォードと温暖なヴァレーフロアの2つの畑のメルロをブレンド。「ミッドパレットに感じるチェリーやラズベリーのニュアンスはヴァレーフロアに由来」とクリスさん

#4:Keenan Winery Mailbox Vineyard Reserve (Merlot 2014) × Coloradito mole with salsa de chile ancho chile
1974年創業、現在3代目。スプリングマウンテン地区にあり、標高の一番高いところは600㍍で23度の傾斜。畑は霧の上に位置し冷涼ながら、太陽の恩恵も受ける。黒系果実やスパイスの要素、古典的なメルロ

#5:Cakebread Cellars Vine Hill Ranch (Cabernet Sauvignon 2001) × Red wine braised short ribs with shaved garden vegetable & herb salad
1973年創業、「わずか数樽からスタートしたワイナリー」とブルースさん。『ヴァイン・ヒル・ランチ』は栽培家のフィリップス家がマヤカマス山麓に所有する単一畑で、ケークブレッドでは1981年以来、このワインを生産。

#6:St. Supéry Estate Vineyards & Winery Dollarhide Vineyard (Cabernet Sauvignon 2014) × Aka miso braised pork belly
すべて自社畑、ナパヴァレー北東のヒルサイド約335㍍に位置する単一畑ダラーハイドのカベルネは1982年に植樹。サン・スペリーは2008年にナパクリーンランド、2012年にナパグリーンワイナリーの認証を取得

ペアリングの方程式


左(ライト/1点)→中央(ミディアム/2点)→右(フル/3点)となり、食材、調理法、味付けもそれに順ずる。一例として、食材が野菜(1点)+調理法がてんぷら(2点)+味付けが塩(1点)なら計4点になるので、ワイン+ブリッジの項にある3~5点のなかの泡、SB、CHがおすすめ。その際、記載してあるブリッジ食材を活用することで、ワインとの相性がより良くなる。

表はクリックで拡大

























(C)Napa Valley Vintners (C)Ema Koeda



セミナーに参加した6ワイナリーのメンバー
後方のパネルは第1フライトの『ハマチ(脂分があるので2点)+生(1点)+塩(1点)』について記載。クリフ・レイディのソーヴィニヨン・ブラン(SB)と合せて



当初のレシピは唐辛子入りだった由。小枝さんは唐辛子ではなく、ブリッジ食材として「シソと生姜」を使用。お皿の中央にシソ、生姜はみじん切りにしてはっさくの上にまぶして。#1のワインを口に含み、アボカド、ハマチ、はっさくを同時に食すと、中盤以降、はっさくの味わいに続いて生姜の風味が広がり、ワインの果実味をより膨らませてくれる印象。
私感:SBの隠れた要素を引き出す生姜とのペアリング再発見!



ライムとレモンのどちらの酸がSBの酸に合うかとの実験で・・・ライムをかじってから少しだけ塩をなめてワインを試飲、同様にレモンも試してみると、ライムのほうが素直に馴染み、余韻にも広がりが。レモンだと柑橘系果実の内果皮のビター感が出ます。



ナパで著名な『ビストロ・ジャンティ』のレシピをセミナー時に再現、美味!
トマトスープの酸と白ワインの酸のペアリング。パイシートを使うことで、シャルドネに由来する蜂蜜やバターの要素が繋がり、パイシートに少しだけ、ブリッジ食材のレモンを搾って食すことでバランスが良くなる印象。
私感:ステンレスのみより、樽(新・旧)を使用したシャルドネのほうがスープのコク、パイシートとの組み合わせが楽しめたような・・・



シャルドネの酸はライムよりレモンのほうが好印象
ちなみに、小枝さんは和風柑橘を代表する“柚子”に関して「樽の風味を抑え、シトラスのニュアンスを前面に出すことができる食材。酸のあるSBには、柚子の皮を加えることで香りにも味わいにも複雑味が加わる」と参加者に伝授



ロング・メドウ・ランチはワインだけでなく、農業(野菜、牛や羊の飼育、養鶏、養蜂等)も手掛け、レストラン『Farmstead』も経営。ペアリングに関してはエキスパート!
ミートボールだけを食してみると淡白な印象になるのですが、トマトマーマレードが加わるとワインの果実味が増し、ナイスハーモニー。ブリッジ食材としてのラスエルハヌートスパイス(コリアンダー、キャラウェー、クローヴ、ローズバッド、シナモン、胡椒、生姜)がメルローのハーブ感とも相乗。
私感:所有するレストラン『Farmstead』では、マーマレードは甘さだけでなく、香りも十分に生かされているとのこと。ナパで人気の甘辛ソースの魅力を垣間見た気がしました。万人受けするペアリング、これはおすすめ!


コロラディート・モレ(甘味を抑えたチョコレート・ソース)と辛みの利いた唐辛子のソース(左)
※現地では唐辛子を焦がして使いますが、日本では同種の唐辛子が入手できなかったので辛さと風味の度合いは若干違っていたと思います。


ビーフストックをブリッジ食材にして3時間じっくり煮込んだ逸品


熟成したナパのカベルネとシンプルながら味わい深い家庭料理とのペアリング


食材は豚バラでブリッジ食材はココアパウダー(コーヒー粉)、赤味噌、たまり醤油



脂身と赤身、各部位に分けて#6のワインに合せてみると、赤身はスパイスの風味、脂身はカベルネの酸を感じ、様々な味わいや香りを堪能できました。
私感:脂身は熟成したケークブレッドのカベルネとの相性も◎。また私的に試して面白かったのは、サン・スペリーと4番目のメキシコ料理。メルロだと唐辛子の辛みが舌の上にいつまでも残り、気になったのですが、サン・スペリーのカベルネは唐辛子と相乗。コロラディート・モレ、タンニン、唐辛子(カプサイシン)の3つのポリフェノールと、ワインの乳酸(MLF)効果で、メルローの時よりスムース感あり

登場した6アイテム

(左から供出順に)
#1:2017 Cliff Lede Vineyards Sauvignon Blanc,Napa Valley
#2:2017 Hoopes Vineyard Chardonnay,Yountville
#3:2015 Long Meadow Ranch Winery Merlot, Napa Valley
#4:2014 Keenan Winery Merlot, Spring Mountain District
#5:2001 Cakebread Cellars Cabernet Sauvignon, Oakville
#6:2014 St. Supéry Estate Vineyards & Winery, Dollarhide vineyard Cabernet Sauvignon,Napa Valley


左から#1から#6

NVVのペアリングの方程式は昨年6月の現地訪問でも体験できましたが、今回はお料理が本格的で多くの学びがありました。貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました!

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三国ワイン主催でチリ・ウンドラーガ社ラファエル・ウレホラ来日セミナー@チリ大使公邸 [来日したワイン生産者&関係者]

1885年創業、6世代にわたるウンドラーガ

(左から)輸入元三国ワインの須佐敏郎社長、ウンドラーガのラファエル・ウレホラ ヘッドワインメーカー、通訳兼コメンテーターを務めた『チリ最優秀ソムリエコンクール2017』 第2位の稲岡美里氏、ウンドラーガのアクセル・バデアジア・パシフィック担当輸出マネージャー

10月最終週はエデュアルド・チャドウィック氏とのディナー翌日に、ウンドラーガ社のラファエル・ウレホラ が来日し、セミナーでワイナリーの沿革やワイン造りの哲学を語りました。まさにチリ週間!
冒頭、須佐社長は「2015年に4,000ケースから輸入を開始したのですが、2017年には1万ケースをクリアし、2018年の1~10月の販売数量は前比40%増。極めて好調な動きです」とコメントしていました。

会場は駐日チリ大使公邸

エントランスにはチリの紋章



グスタボ・アジャレス駐日チリ大使は所用のため、不在でしたが、マリア・イザベル・コンポス夫人が笑顔でお出迎えしてくださいました。大使の代理として同席なさったのは商務部 チリ貿易振興局 日本オフィス商務参事官ハイメ・リベラ氏。日本語を交えながら「ウンドラーガはチリで130年以上の歴史があり、ワイン産業をけん引してしてきた造り手であり、スティルワインだけでなく、スパークリングワインの生産にも力を入れています」とご挨拶。


ラファエル氏は2007年からウンドラーガ社に参画し、テロワール・ハンターのワインメーカーを務めています。ビオディナミの大家アルバロ・エスピノサ氏からワイン造りに関してアドバイスを受けていますが、ウンドラーガ自体はビオディナミは導入していません。今後の目標として、「安価なイメージを払拭して、チリワインの高品質&プレミアムなワインを浸透させていきたい」とコメント。
ラファエル氏は、ティム・アトキン マスターオブワインチリ2017スペシャル・リポート(英・評論誌)で『ワインメーカーオブザイヤー』を受賞、ドリンクビジネスマガジン(英・酒類飲料業界紙)からは2014年に『注目の若手ワインメーカー30人(40歳以下)』に選出されていて、他にも数多くの受賞歴をお持ちです。

ウンドラーガ社の沿革
フランシスコ・ウンドラーガ氏によって1885年に創立されたチリ最古のワイナリーのひとつ。拠点はマイポ・ヴァレーで銘醸7地域に8つの自社畑、計1359㌶を所有。品種の個性、多様なテロワールを駆使して、カリテプリなタイプから高品質なワインまでを生産しています。ぶどう樹は25年から100年までの古樹で自根。チリでの輸出実績は現在第12位、輸出相手国は70ヵ国以上。ウンドラーガファミリーは2006年に新しい取り組みとしてビオディナミとオーガニック農法に特化したプレミアム・ワイナリー『コイレ』を設立。

スパークリングワインは1910年から手掛けており、スパークリングメーカーのリーダー役でもあります。アドバイザーは元モエ・エ・シャンドンのワインメーカー&農学者のフィリップ・クーロン氏。シャルマ製法によるカジュアルなタイプから瓶内2次発酵の本格的なタイプまで多様なスタイル。使用ぶどう品種はシャルドネとピノ・ノワールのみ。

テイスティングは5アイテム

#1:スパークリング スプレーメ
産地:レイダ・ヴァレー、ぶどう品種:シャルドネ65%、ピノ・ノワール35%、リザーブワイン30%(直近3-5年)、ドザージュ5-6g/L
参考小売価格3,000円(税別)
瓶内2次発酵によるレンジ『スプレーメ』は冷涼エリア、レイダのぶどうを使用。柑橘系果実、白桃、石灰質土壌由来のミネラル、軽いビター感、口中ドライで、余韻に切れの良い酸、重すぎず軽すぎずのスタイル

テロワール・ハンターシリーズ
新たなプレミアムワインを創造するプロジェクト“T.H.テロワール・ハンター”は品種の個性を表現するために最適な土壌、マイクロクライメットをリサーチし、実験を重ねて完成させたウンドラーガ渾身のワイン。産地は10ヵ所、品種は18種、区画は全て7㌶以下

#2:テロワール・ハンター ソーヴィニヨン・ブラン レイダ2015
産地:レイダ・ヴァレー、ぶどう品種:ソーヴィニヨン・ブラン100%
参考小売価格3.500円(税別)
和風柑橘(柚子、スダチ)、ライチ、南国果実、味わいにグレープフルーツの内果皮、中盤から果実の広がり。ラファエル氏いわく「レイダの石灰質土壌なので、フルーツ感と複雑味を併せ持ち、熟成とともに塩味も感じるはず」。

#3:テロワール・ハンターカリニャン マウレ2013

産地:マウレ・ヴァレー、ぶどう品種:カリニャン100%
参考小売価格3,500円(税別)
サンチャゴから南に400kmに位置するマウレ・ヴァレー。ぶどう樹の樹齢は70年、畑は非灌漑。「カリニャンは表情力豊かで酸も豊か、バランスの良いものが取れます」とラファエル氏。さくらんぼ、アメリカンチェリー、ドライフラワー、スパイス、ミネラル、アーシー。果実味、酸味、渋味のトライアングル、まるい味わい。

#4:テロワール・ハンター カベルネ・ソーヴィニヨン アルト・マイポ2015
産地:マイポヴァレー、ぶどう品種:カベルネ・ソーヴィニヨン100%
参考小売価格3,500円(税別)
標高700~800m、アルト・マイポの冷涼なエリア“ピルケ”の畑のぶどうで樹齢30年。果粒は小さく凝縮したタイプ。酸味を残すため収穫は早めに実施。樽熟(新樽率30%)14ヶ月、クラシックなカベルネ、飲んでリフレッシュできるワイン

#5:アルタゾール2014
産地:マイポ・ヴァレーぶどう品種:カベルネ・ソーヴィニヨン82% カルメネール10% カリニャン8%
参考小売価格10,000円(税別)
ウンドラーガのアイコン・ワイン『アルタゾール』はチリの詩人ビセンテ・ウイドブロ氏の詩集名に由来。「ブレンド比率は年によって異なりますが、ワインに骨格やバランスを与えるCSは通常80~90%使用。スパイスやタバコのニュアンスはカルメネール、赤系果実やフレッシュ感、エレガントさを与えているのはカリニャン」とラファエル氏。樽熟16ヵ月、瓶熟24ヵ月。イチゴ、ミント、甘草、シダ、黒鉛、タバコ、複雑味&余韻。生産量12,000本、飲み頃は2024~2026年


セミナー後はカクテルパーティー





抽選でスペシャルプレゼント


招待された得意先やプレスが入場の際に渡した名刺を抽選箱に入れてのお楽しみタイム
ラファエル氏から「チリから持ってきた『テロワール・ハンター カベルネ・ソーヴィニヨン アルト・マイポ2014 マグナム』を2名の方にプレゼントします」とのアナウンスがあり・・・


まぁ、なんとなんと、ワインの天使が私に微笑んでくれました[プレゼント]
ラファエル氏からサインもしていただきハッピー
マグナムサイズなので、しばらくセラーで寝かせておきます、ありがとうございました!

最後に感謝を込めて

SENA 100 POINTS CELEBRATIONにご臨席なさった大使ご夫妻(2018年3月

アジャレス大使から11月9日@チリ大使公邸でのお別れ会に招待されていました。
シャンパーニュ研修ツアーと重なっていたので参加することができなかったのですが、大使は12月に日本を去り、インドネシア在チリ大使として赴任なさいました。日本滞在は約2年程でしたが、公邸でのランチやディナー、ミシェル・バチェレ大統領来日の折の朝食会にもお声掛けくださり、光栄なるひとときを共有させていただきました。マリア夫人はお鮨が大のお気に入り。料理もお得意で、私は手作りのパンをご馳走になりました。日本&日本食を愛していたグスタボ・アジャレス駐日チリ大使とマリア夫人にこころから感謝しています。インドネシアでのご健闘を願っております。
今回、公邸でのセミナーにお招きくださった須佐社長はじめ、三国ワインの皆さまにも、改めて御礼申し上げます。ありがとうございました!

■ウンドラーガについてのお問い合わせは三国ワインまで
Tel:03-5542-3941/Fax:03-3552-0392
URL:https://www.mikuniwine.co.jp/
■Viña Undurraga
URL:https://www.undurraga.cl/

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エデュアルド・チャドウィックE・Chadwickとスティーヴン・スパリュアS・Spurrier両氏が発信する“Into the Future” [来日したワイン生産者&関係者]

昨秋は多くのワイン関係者の来日やシャンパン講座初の研修ツアーもあり、貴重な話をたくさん伺うことができました。リポートアップがなかなか追いつかない状況ですが、早めに行動すべく頑張ります!
まずは、新年に相応しいタイトル“未来へ向けて”と銘打ったイベントから始めます。

未来へ向けて


昨年、英国デキャンター誌の“デキャンター・マン・オブ・ザ・イヤー2018”に選ばれたチリ『エラスリス』のエデュアルド・チャドウィック当主。その前年(2017年)の受賞者『アカデミー・デュ・ヴァン』の創設者スティーヴン・スパリュア氏。2004年のベルリンテイスティング以来、親交篤いおふたりがタッグを組み、2018年6月にロンドンとパリで、“Into the Future(未来へ向けて)”と題するイベントを開催しました。
チリから「秋には中国(北京)と日本(東京)でもやりますよ」という連絡を受けていたので楽しみにしていました。そして・・・昨年10月の最終週、おふたりが来日。東京でマスタークラスセミナーと記念ディナーを行いました。

Into the Futureとは

#1:ブライド・ヴァレー ブラン・ド・ブラン2014(英国産スパークリング)
#2:ラス・ピサラス・シャルドネ2017
#3:ラス・ピサラス・ピノ・ノワール2017
#4:ドン・マキシミアーノ・ファウンダーズ・リザーヴ2016
#5:セーニャ2016
#6:ヴィニェド・チャドウィック2016
#7:ブライド・ヴァレー ロゼ・ベラ2014(英国産スパークリング)

供出アイテムは英仏の2都市で行った時と若干異なり、スパリュア氏は英国産スパークリングを2種。私はディナーのみに参加したので、氏とはお目にかかれませんでしたが、新登場のロゼ泡は体験できました。
相方のチャドウィック氏はアコンカグア・コスタの秀逸なシャルドネとピノ・ノワールを披露。さらに2016年ヴィンテージのリリースにあたり、3つのアイコン・ワインを同時に紹介するという過去にない内容でした。

来日記念ディナー@帝国ホテル レ・セゾン


チャドウィック:スパリュア氏が南ドーセットで手掛けているスパークリングワインです。英国は地球温暖化の好影響で有望な産地になっており、英国産スパークリングは未来の産地として注目できます。


3つのアイコン・ワイン!
(左から)ドン・マキシミアーノはレ・セゾンの伊藤靖彦ソムリエ、マギー嬢、ヴィニェド・チャドウィックはチャドウィック氏、セーニャはヴォワザンシェフが手にしています。

チリワインの凄さを世界に知らしめたチャドウィック氏は次なるステップを「テロワールの表現」とコメント。今回愛娘4人のなかの長女マギーさんを同行し、同席メンバーに「マギーは弊社のブランドアンバサダーであり、未来へ向けての存在そのもの」と紹介していました。エラスリスの新たなる発展、未来への動きです。
https://twitter.com/errazurizwines/status/1057014358881038341


ティエリー・ヴォワザンシェフの極上料理に合わせて

鱒とハーブのアミューズ・ブッシュに合わせたのは『ブラン・ド・ブラン2014』

私が初めてブラン・ド・ブランを味わったのは2016年9月で、ヴィンテージは2013年、ナビゲーター役はスパリュア氏でした。
1990年代初め、英国産スパークリング『ナイティンバー』が話題になり、英国ではその後、次々に素晴らしい泡ものが登場。スパリュア氏は2007年にV&Sでジャン=シャルル・ボワセ氏と出会い、その縁でプロジェクトを立ち上げ、スパークリングワイン造りに着手。奥様が南ドーセットに購入した土地に、2009年ぶどう樹を植樹。ボワセ氏の協力のもと、ブラン・ド・ブランを生産。南ドーセットは冷涼気候でシャンパーニュ地方と同じ石灰質(チョーク)土壌です。 「フレッシュで、白い花を彷彿とさせるアペリティフに合うスパークリングワイン」が理想と語っていました。

昨年10月末に試飲した2014年ヴィンテージは明るいレモン色、白い花、白桃、白胡椒、青リンゴのニュアンス、爽快&軽快な味わい、中盤以降に広がるミネラルがアミューズブッシュの塩味と相乗して◎

アコンカグア・コスタの“ピサラス”という名のワイン
ピサラスとはスペイン語で粘板岩を意味しています。「ブルゴーニュの地質調査の専門家フランソワーズ・バニエ - プチ女史に依頼して、特に片岩の多い場所をリサーチしました。根が深く伸びるので、ミネラル豊かで、自社畑の中のグラン・クリュと言える場所です」とチャドウィック氏。土地を購入したのは2005年で、すでに13年経過しています。土壌の名をワイン名にしたのは、エラスリスが追及している“テロワールの反映”、未来への思いを重ねています。
ヴィンテージは2017年、この年は2016年より日照度があり、収穫も3月第1週と少し早目でした。果実の凝縮感と骨格、深み、ミネラルを備えたワインで、生産本数は6000本のみ。


シャルドネは早朝収穫し、丁寧な選果後、ソフトに圧搾、100%全房、天然酵母、36日間の醸し、MLF35%(年によって異なる)、樽熟成9ヵ月、フレンチオーク100%(新樽15%、使用樽2~3年85%)、アルコール度数13%、チャドウィック氏は「石灰やレモンのキャラクターが特徴。パーカーポイント98点でチリ最高の白ワイン」とコメント。
私感:ブルゴーニュ型の大ぶりのグラスで、温度変化や層になって広がる香りや味わいを満喫。ピュアでエレガント、卓越したミネラル感、守備範囲の広いワイン。


セープ茸のカプチーノイベリコ産生ハムをあしらって
ティエリーシェフのスぺシャリテとも言える逸品
私感:スープの滑らかさと旨味、ハム由来の塩味をワインが優しく包み込む至福のマリアージュ、美味!

ブルゴーニュに拮抗しうるワイン


チリの赤ワインと言うと、カベルネやカルメネールを思い浮かべますが、1990年初頭から、海に近い冷涼なコースタルリージョンでのワイン造りが始まりました。カサブランカを筆頭に、レイダ、サン・アントニア、リマリ等。アコンカグア・コスタで最初にワイン造りをしたのはエラスリスで、畑に片岩が多いのが特徴です。2017年は4番目のヴィンテージになりますが、年々品質が向上していて、このワインにはときめきを感じました! 
点数評価を書くのは本意ではないのですが、ジェームス・サックリングはファーストヴィンテージの2014年に98点、2015年に99点、2016年に99点、2017年に98-99点を付けています。


ケース買いして毎年経年観察したくなったピノ、今飲んでも熟成させても美味!

ぶどうは除梗80%、全房20%。厳しい選果の後、低温での醸し、小型の開放式発酵槽へ。発酵後も醸しを継続、樽熟成13ヵ月、フレンチオーク100%(新樽35%)、アルコール度数13%


フォアグラのソテー フヌイユ(フェンネル)と青梅
私感:歯ごたえの異なる食材(ふわふわのフォアグラやフェンネル)や味覚の違い(ソテーの甘味や梅の酸味)を堪能。果実味と酸味ときめ細かなタンニンを備えたバランス感覚抜群のワインとの相性も◎

2016年ヴィンテージの同時披露
来日記念ディナーで、チャドウィック氏は、『ヴィーニャ・エラスリス』、『ヴィーニャ・セーニャ』、『ヴィーニャ・チャドウィック』の各アイコン・ワインの新ヴィンテージ2016年を同時に披露しました。2016年は直近の10年間で最も冷涼。ぶどうが熟すのに時間を要しましたが、「暑い年より涼しい年のほうが、自分が求めるワインスタイル(フィネスとエレガントさ)が表現できる」と語りました。


ドン・マキシミアーノ・ファウンダーズ・リザーヴ2016

ヴィーニャ・エラスリスのフラッグシップワイン。創始者ドン・マキシミアーノは1970年にはカベルネ・ソーヴィニヨン100%でワイン造りをしていました。海から65㎞内陸に位置し、ワイナリーを取り囲むようにぶどう畑(MAX1~7)があり、砂利の多い場所にはカベルネ・ソーヴィニヨン、粘土の多い場所にはカルメネール、海岸寄りの冷涼エリアにはソーヴィニヨン・ブランやピノ・ノワールを栽培しています。

産地:アコンカグア・ヴァレー、ぶどう品種:カベルネ・ソーヴィニヨン69%、マルベック12%、プティ・ヴェルド8%、カルメネール8%、カベルネ・フラン3%、樽熟成22ヶ月、フレンチオーク100%(新樽65%)、深紫の色調、アロマ豊か、カシスやココア、ブラックチェリー、ブルーベリー、スパイス、シルキーなタンニン、口中滑らかで甘やか


縞鯵の炭火焼き 甘草を香らせたポロネギ モワルのベニエ ソースジェヌボワーズ × セーニャ2016


セーニャが誕生したのは1995年で、最初はヴィーニャ・エラスリスが所有する畑のぶどうから造りました。その後、海から40kmの場所に45㌶の畑を購入。岩が多く、カベルネ・ソーヴィニヨンやカルメネールが成熟する畑、2005年からビオディナミを導入。

産地:アコンカグア・ヴァレー、ぶどう品種:カベルネ・ソーヴィニヨン55%、マルベック20%、プティ・ヴェルド 12%、カルメネール8%、カベルネ・フラン5%、樽熟成22ヶ月、フレンチオーク100%(新樽73%、使用樽15%、フードル12%)、フローラル&フェミニンなワイン、「2015年は100点満点でしたが、個人的には2015年より冷涼年の2016年のほうが好み」とチャドウィック氏


雷鳥のインペリアル風 × ヴィニェド・チャドウィック2016

チリ最高のカベルネ

ヴィニェド・チャドウィック2016

アコンカグア・ヴァレーから南に100km、マイポ・ヴァレーにあるプエンテ・アルトはチリの伝統的なぶどう品種カベルネ・ソーヴィニヨンの銘醸地。1880年代からぶどう生産をしていました。1992年、チャドウィック氏は父親がリタイアした後、会社に入社。かつてのポロの競技場だった場所が現在チリ屈指のぶどう畑になっています。 
産地:マイポ・ヴァレー プエント・アルト、ぶどう品種:カベルネ・ソーヴィニヨン97%、プティ・ヴェルド3%、樽熟成22ヵ月、フレンチオーク100%(新樽80%、使用樽10%、フードル10%)、アルコール度数13%、フレッシュさと品の良いエネルギーを備えたチリの逸品、最もこころ惹かれたワイン!


(左から)
英国産スパークリングのブラン・ド・ブラン2014、ロゼ・ベラ2014、ヴィニェド・チャドウィック2016、セーニャ2016、ドン・マキシミアーノ・ファウンダーズ・リザーヴ2016、ラス・ピサラス・ピノ・ノワール2017、同シャルドネ2017


ベルガモットを香らせた葡萄のソルベ × ブライド・ヴァレー・ロゼ・ベラ2014
“ベラ”はスパリュア氏の妻の名前。2014年ヴィンテージはこの100年間で2番目に温かかった年で、果実味、糖分、酸味ともに満足できるものでした。ピノ・ノワール58%、ムニエ17%、シャルドネ25%で、製法はブレンドではなく、マセレーション。色調は深みのあるオレンジ、泡はスムース、野イチゴ、切れの良い酸味、若干タンニンのニュアンス、軽快な印象。


カシスのジュレとフロマージュブランを合わせた葡萄


エラスリスの看板娘マギー嬢はラス・ピサラス・ピノ・ノワール2017
私はスパリュア氏のロゼ・ベラ2014を持って“Into the Future”にエールを送りました!

[わーい(嬉しい顔)]嬉しい情報
エラスリスのセラーで瓶内2次発酵のスパークリングワインがまどろんでいます。シャルドネとピノ・ノワールのブレンド、シャルドネ100%のブラン・ド・ブランの2タイプで、今年か来年リリースされる予定です。
正式な時期はエラスリスのテクニカル・ディレクター、フランシスコ・ベッティング氏と輸入元ヴァンパッションの川上大介氏による利き酒と話し合いで決まる模様。ラス・ピサラスの畑の秀逸なぶどうから造られるので、期待が高まります。エラスリスからデビューする2種の泡ものも、Into the Futureです!

関連ページ
Look Back in Wonder
~1976年パリ・テイスティングと2004年ベルリン・テイスティングを振り返る~
https://non-solo-vino.blog.so-net.ne.jp/2016-09-23
■Viña Errazuriz ヴィーニャ・エラスリス
URL:http://www.errazuriz.com/en/

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ミモザの日のCPに向けてシャンパンメゾン『ジョセフ・ペリエ』のオットー取締役来日!! [来日したワイン生産者&関係者]

1825年シャロン・アン・シャンパーニュに設立したメゾン『ジョセフ・ペリエ』

ジョセフ・ペリエのフラッグシップ『キュヴェ・ロワイヤル』
英国のビクトリア女王とエドワード7世の御用達になったことから“ロワイヤル”という呼称を与えられました。また、スウェーデン王室のグスタフ国王からの信頼も篤く、ノーベル賞授賞式晩餐会にも重用されています。2012年に山中伸弥教授がノーベル生理学・医学賞を受賞した折の晩餐会には、ブラン・ド・ブランがふるまわれました。

現当主は5代目ジャン・クロード・フルモンCEO、ご子息ベンジャミンさんが次期当主として参画しています。


来年3月8日の国際婦人デーに合わせて“ミモザの日”キャンペーンを実施。



シャロン・アン・シャンパーニュの位置

マルヌ県の県庁所在地がシャロン・アン・シャンパーニュ(矢印↓部分)


ローマ人の遺跡 ガロ・ロマン時代の石切場
ジョセフ・ペリエの年間生産量は75万本、アイテム数は9つ
全長3kmのセラーには2~3百万本のシャンパンがまどろんでいます。


ミモザキャンペーンの一環で来日したオットー取締役

日本通のオットー・プシュビラ取締役

オーストリア・ウィーン出身のオットーさんの趣味はクッキング。世界で好きな料理は日本、イタリア、フランス、中国の順番だそうで、特に「日本とイタリアは洗練されている」とコメント。生もの(白子やウニ等)や納豆が好物で、銀杏は市場で購入して持ち帰るくらいのこだわり。「ビタミンEが豊富だよ」とおっしゃっていました。柚子やワサビ、山椒のような和のスパイスにも精通していました、さすがです。

メゾンの最新情報としては、昨年(2017年)からナタリー・ラプレイジュ女史がシェフ・ド・カーブに就任。フルモンCEOの従兄弟にあたる敏腕な起業家アラン・ティエノーさんがオーナーのシャンパンメゾン『アラン・ティエノー』や『ヴーヴ・クリコ』で研鑽を積んできたそうです。
ジョセフ・ペリエはフェミニンな印象のシャンパンなので、ナタリーさんの参入で、より洗練された味わいになりそうです。

プレスランチに登場したアイテム (右から供出順)
#1:キュヴェロワイヤル ブリュットNV
#2:キュヴェロワイヤルブランドブラン
#3:キュヴェロワイヤル2008
#4:キュヴェロワイヤルロゼ
#5:キュジョセフィーヌ2008

ミモザの日にちなんだオリジナルメニュー@六本木L'ESSOR レソール

花束をイメージした特製グラスにはミモザの絵柄!


中村元紀シェフのオリジナルメニューは春のウキウキ感満載

前菜

ミモザをイメージした完璧なひとさら サラダコンポゼ“ミモザ”


口中ではかなく溶けていく食感がブリュットの滑らかなタッチと渾然一体


カリフラワーとサーモンのテリーヌ アニス風味のマヨネーズ添え
2012年ノーベル賞晩餐会に供出されたブラン・ド・ブラン。中村シェフはその時のひとさらを再現。


クリーミー!
和食なら茶碗蒸しが合うと思ったので、オットーさんにその旨を伝えると、なんと、「茶碗蒸しは自分でもよく作るよ」とのお返事。相性についても同意してくださり、その話から “銀杏”談義に。


ミネラル感豊かな2008年ヴィンテージ


アンコウのロティ ソース・ヴァン・ブラン セップのフリカッセ
食通のオットーさんも絶賛、きのこやトリュフ、ソースとナイスマリアージュ


NVから飲み進めていくことで、味わいの“密度”も濃くなってくるのがわかります。

肉料理

ピジョン・ラミエ むね肉のロースト もも肉のコンフィ
ソースマデール フランボワーズのアクセント


中村シェフの気合いの入ったひとさら
当日のマイベストはキュヴェ・ロワイヤル・ロゼ。温度変化で熟した果実味や軽いタンニン等、様々な要素が出てきて魅力的でした。むね肉のロースト、もも肉のコンフィともにロゼの微量なタンニン、ミネラルとうまく引き合い、納得のマリアージュ!

デザート

魏国飛スーシェフがデザートをプレゼンテーション


美味美味、ナポレオンパイ


創始者ジョセフ・ペリエの愛娘ジョセフィーヌの名を冠した最高級キュヴェと合せて!

■製品についてのお問い合わせは株式会社JALUX ワイン部 ℡03-6367-8756
URL: http://www.jalux.com


続きは・・・NHK文化センター青山校でも『ジョセフ・ペリエ』にフォーカス


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